JPH07300904A - コンクリート型枠用インサートベース及びその固定法 - Google Patents

コンクリート型枠用インサートベース及びその固定法

Info

Publication number
JPH07300904A
JPH07300904A JP6121794A JP12179494A JPH07300904A JP H07300904 A JPH07300904 A JP H07300904A JP 6121794 A JP6121794 A JP 6121794A JP 12179494 A JP12179494 A JP 12179494A JP H07300904 A JPH07300904 A JP H07300904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insert base
short cylinder
flange
insert
nail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6121794A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Ikuno
真 生野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP6121794A priority Critical patent/JPH07300904A/ja
Publication of JPH07300904A publication Critical patent/JPH07300904A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート型枠に簡単な操作で固定できる
インサートベースを提供しようとする。 【構成】 短筒と、その一端に付設されたフランジと、
フランジ固定用の釘とを、ガラス入りの硬質熱可塑性合
成樹脂で一体に成形してインサートベースとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート型枠用
インサートベースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート型枠用インサートベース
は、コンクリートを打設してビルディングのスラブを作
るとき、スラブからの吊り下げ用係止孔を形成するのに
広く利用されている。例えば、コンクリートを流し込ん
で上階の床を作るとき、天井側の型枠上にこのインサー
トベースを打設しておき、これをコンクリートの中に埋
設してコンクリートを固化させ、型枠を外したときイン
サートベースの端がコンクリートの天井面上に現れるよ
うにして、インサートベースに設けた孔内にシャンデリ
ア等を吊り下げるための金具を取り付けるのに使用され
る。
【0003】コンクリート型枠用インサートベースは、
図1ないし図3に示したような構造のものが既に知られ
ている。コンクリート型枠用インサートベースは、これ
だけ単独で用いられるものでなく、必ずインサートボル
トと一緒に用いられる。図1ないし図3において、Aは
コンクリート型枠用インサートベースであり、Bはイン
サートボルトである。
【0004】図1に示したインサートベースAは、短筒
1の端にフランジ2を付設し、短筒1の周りに等しい間
隔をおいて釘孔4を穿設した構造のものである。図1で
は釘孔4は、鉄製又は合成樹脂とくにガラス入りの合成
樹脂製の釘5の挿通を容易にするために周りを突出させ
ているが、周りを突出させないものもあった。このよう
なインサートベースAは合成樹脂とくにポリプロピレン
で作られることが多かった。
【0005】図1に示したインサートベースAは、イン
サートボルトBを外した状態として釘孔4に釘5を打ち
込んでコンクリート型枠上に固定して使用された。その
後、短筒1の孔3内にインサートボルトBが挿入され
て、その上からコンクリートが打設された。インサート
ボルトBは、先端内面にねじ6を備えているので、コン
クリートの硬化後にコンクリート型枠を取り除くと、フ
ランジ2と孔3とが露出するとともに、孔3内にはねじ
6が見られることとなる。そこで、ねじ6を利用して例
えば天井吊金具を天井へ固定することができる。インサ
ートベースAは、このようにコンクリートスラブ内にね
じ6を形成するのに使用される。
【0006】図1に示したインサートベースAは、フラ
ンジ2が直接コンクリート型枠に固定されて使用される
ものであるが、図2に示したインサートベースAはフラ
ンジ2が直接コンクリート型枠に接しないで、型枠上に
取り付けられた断熱材、とくに発泡ポリスチレン板に接
するようにして使用されるものである。
【0007】図2に示したインサートベースAは、図1
に示したものと同様に、短筒1の端にフランジ2を付設
し、短筒1の周りに等しい間隔をおいて釘孔4を穿設し
た構造を基礎にしているが、さらに余分なものが付加さ
れている。付加されたものは、釘孔4と並んで設けられ
た釘孔41と42とであり、また短筒1の付設側と反対
側でフランジ2上に付設された短筒8であり、さらに短
筒8の周りに等しい間隔をおいてフランジ2上に設けら
れた複数本の樹脂釘7である。短筒8が付設された結
果、図2のインサートベースAは、短筒1と短筒8とが
連なって1個の筒を形成しているところ、その筒の途中
にフランジ2を付設したような外観を呈するものとなっ
ている。図2のインサートベースが、図1のインサート
ベースに比べて、釘7と短筒8とを余分に備えているの
は、以下に説明するように、図2のものが発泡ポリスチ
レン板に接して使用されるからである。
【0008】図2のインサートベースAは、図4のに
示すように、コンクリート型枠形成用合板Cの一面に発
泡ポリスチレン板Dのような断熱材の付設されたコンク
リート型枠に対して使用されるものである。その使用に
際しては、まず図4のに示したように、発泡ポリスチ
レン板DにポンチEで孔Fをあける。次いで、図4の
に示したように、孔F内にインサートベースAの短筒8
を挿入する。すると、釘7は図4のに示したように、
発泡ポリスチレン板Dの中に突き刺さり、これによって
インサートベースAを発泡ポリスチレン板D上に一時的
に仮止めする役目をする。しかし、これだけではインサ
ートベースAは不安定であるから、釘孔4、41及び4
2などから釘5を打ち込んで、インサートベースAを合
板Cに固定する。
【0009】次いで、図4のに示したように、インサ
ートベースAの短筒1内にインサートボルトBを挿入す
る。その後、図4のに示したように、発泡ポリスチレ
ン板D上にコンクリートを流してスラブを作る。コンク
リートの硬化後に合板Cを取り除くと、インサートベー
スAの端が天井面に露出し、短筒8の孔が現れる。短筒
8の孔内にはインサートボルトBの内ねじ6が付設され
ているので、図4のに示したように内ねじ6に固定金
具Hを嵌め合わせて係止具とする。
【0010】上述の説明から明らかなように、図2に示
したインサートベースAの釘7は発泡ポリスチレン板D
に仮止めするためのものに過ぎない。発泡ポリスチレン
板Dは柔らかい材料であるから、フランジ2と同じプラ
スチックで一体に構成した釘7を差し込むことができ
る。しかし、図2のインサートベースAを合板Cに固定
するには、釘孔4から金属又は合成樹脂製の釘5を打ち
込む必要があった。釘5は、1個のインサートベースA
に対して複数本打ち込む必要があるので、釘5の打ち込
みには多くの労力が必要とされた。とくに、鉄筋を配置
したのち釘5を打ち込む場合には、鉄筋の間から釘5を
打ち込まなければならないので、作業が困難となった。
従って、何れにしてもインサートベースAの使用には面
倒な操作が必要であった。そこで、この点を改良する必
要があった。
【0011】図3に示したインサートベースAではイン
サートボルトBが初めから一体に付設されており、イン
サートベースAはインサートボルトBの頭を金槌などで
叩いて合板製のコンクリート型枠に固定するものとされ
た。そのために、インサートベースAには釘5が初めか
らフランジ2を貫通して取り付けられており、またイン
サートベースAの短筒1内にはインサートボルトBが初
めから挿入されていた。釘5としては、ガラス入りの硬
質合成樹脂で成形されたものが用いられた。すなわち、
インサートベースAは、短筒1が外面を六角柱状に、フ
ランジ2が菱形平板状に普通の硬質樹脂で一体に成形さ
れ、フランジ2に穿設された釘孔4にガラス入りの硬質
樹脂で別に成形された釘5が複数本挿通されて構成され
ていた。
【0012】ところが、図3のインサートベースAは、
図1及び図2のインサートベースとは異なる欠点を持っ
ていた。すなわち、図3のインサートベースAは、イン
サートボルトBの頭を叩いてインサートベースAに取り
付けた釘5を打ち込むものであるから、インサートボル
トBの頭がインサートベースAに密接又は接近していな
ければならず、このためインサートボルトBはその頭の
下面がコンクリートによって充分に固定されないことと
なり、従ってインサートボルトBの固定が弱いという欠
点があった。また、インサートボルトBの頭を叩いてイ
ンサートベースAに取り付けた複数本の釘5を均等にコ
ンクリート型枠へ打ち込むことが困難であり、従って、
インサートベースAは傾いて打ち込まれ易くなり、とく
に鉄筋を敷設したあとで鉄筋の間へインサートベースA
を傾かせないで型枠に打ち込むことは困難であった。イ
ンサートベースAを傾いて型枠へ打ち込むと、樹脂釘5
が折れ易くなり、従ってインサートベースの固定が困難
となった。そこでこの点を改良する必要があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、インサー
トベースをコンクリート型枠に固定するのに伴う、前述
のような欠点を改良することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、コンクリー
ト型枠に固定するための釘をインサートベースに初めか
ら一体に成形しておくことによって、型枠へのインサー
トベースの固定を容易にしようとするものである。その
ためには、型枠へ打ち込める釘を構成するような堅い材
料で、インサートベースを作ることを考えなければなら
ない。しかも、その材料は短筒1とフランジ2に、さら
に釘を直立させた構造に容易に成形できるものでなけれ
ばならない。
【0015】この発明者は、初めインサートベースを構
成する樹脂として、ポリカーボネートのような硬質の熱
可塑性合成樹脂を考えた。ところが、硬質熱可塑性合成
樹脂だけで作ったインサートベースは、これを金槌で叩
いて打ち込もうとすると、釘の部分が撓んで合板製のコ
ンクリート型枠中へ容易に打ち込めないことを知った。
そこで、ガラス粉末入りの硬質熱可塑性合成樹脂を、例
えば、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプ
ロピレン等を用いてこれを作ったところ、ガラス入りの
樹脂製インサートベースは金槌で叩いて釘の部分を合板
製型枠中へ容易に打ち込めることを見出した。この発明
は、このような知見に基づいて完成されたものである。
【0016】この発明は、短筒と、短筒の一端に付設さ
れたフランジと、フランジに対し短筒と反対がわのフラ
ンジ面上で短筒の孔の周りに等しい間隔をおいて立設さ
れた複数本の釘とを、ガラス入りの硬質熱可塑性合成樹
脂で一体に成形してなるコンクリート型枠用インサート
ベースに関するものである。
【0017】また、この発明は、上述のインサートベー
スをコンクリート型枠に固定する方法をも提供するもの
である。その方法は、短筒と、短筒の一端に付設された
フランジと、フランジに対し短筒と反対がわのフランジ
面上で短筒の孔の周りに等しい間隔をおいて立設された
複数本の釘とを、ガラス入りの硬質熱可塑性合成樹脂で
一体に成形してなるインサートベースを、釘がコンクリ
ート型枠に接するように向けて置き、別に金属棒を用意
し、金属棒の一端を上記短筒に外嵌又は内挿して金属棒
の端をフランジに当接するか又は金属棒の段部を短筒の
端に当接し、金属棒の他端を金槌で叩き、釘を型枠内に
打ち込んでインサートベースを型枠に固定することを特
徴とするものである。
【0018】
【実施例】この発明に係るコンクリート型枠用インサー
トベースを、実施の一例について図面に基づき説明する
と次のとおりである。図5は、この発明に係るコンクリ
ート型枠用インサートベースの斜視図であり、図6は、
図5に示したインサートベースの中心軸断面図であり、
図7は、図6中の一部拡大図である。図8及び図9は、
図5ないし図7に示したインサートベースをコンクリー
ト型枠中へ打ち込む態様を示した断面図である。図10
は、この発明に係る他のコンクリート型枠用インサート
ベースの他の使用状態を示した断面図である。
【0019】この発明に係るインサートベースは、図5
及び図6に示したように、短筒11の一端にフランジ1
2を付設し、短筒11と反対がわのフランジ12の面上
で短筒11の孔13の周りに等しい間隔をおいて、3本
の釘14を立設したものである。このインサートベース
は、上記の各部をガラス入りの硬質熱可塑性合成樹脂で
一体に成形されている。
【0020】図5及び図6に示したインサートベース
は、フランジ12の面上に釘14を直立させた状態に一
体に成形している点で、従来のものと最も大きく異なっ
ている。図5及び図6では釘14を3個としたが、釘の
数はこれに限らない。釘14は2〜6個の範囲内で適当
に選択することができる。釘14の長さは、打ち付ける
コンクリート型枠の厚さによって変わるが、普通5〜3
5mm、そのうちでは7〜30mm、とくに好ましいの
は10〜25mmのものである。また釘14の太さは、
一般に長さが長ければ太くする必要があるので、長さに
よって変わるが、一般に1〜15mm、好ましいのは
1.5〜5mm、さらに好ましいのは2〜4.5mmの
範囲である。釘14は、打ち込み易くするために、従来
の鉄製釘と同様に、先端を尖らせる必要がある。
【0021】フランジ12から起立する釘14の基部
は、図7に拡大して示したように、円錐台15とする。
円錐台15の大円部の直径Xは釘14の直径の1.01
〜4倍とし円錐台15の高さYは釘14の直径の0.1
〜4倍とすることが好ましい。
【0022】短筒11が設けられている側のフランジ1
2の面は、釘14の立設された位置を肉厚とすることが
好ましい。図5ないし図7では、このために補強リブ1
6を設けて肉厚としている。また、短筒11から補強リ
ブ16に至る部分にリング状肉厚部17を設けている。
このようにすると、釘14を打ち込むためにフランジ1
2を金槌などで叩いてもフランジ12が損傷されにくく
なる。
【0023】釘14をコンクリート型枠に打ち込むのに
都合のよい方法は、図8に示したような打ち込み用治具
30を用いる方法である。治具30は金属棒で作られ、
一端に短筒11を丁度収容するだけの空洞31を備えて
いる。治具30はその先端32が釘14の真上又は釘1
4に近い肉厚部17に接するだけでもよいが、空洞31
の内壁面が短筒11の外面に密接するものであることが
好ましい。とくに、空洞31の内壁面が短筒11の外面
に密接する結果、短筒11を空洞31内に入れてインサ
ートベースを治具30によって吊り下げて運べることが
好ましい。このようにすると、インサートベースを治具
30内に挿入して所定の位置まで運び、そのまま治具3
0の他端を金槌で叩いて釘14をコンクリート型枠に打
ち込むことができるから好都合である。
【0024】そのほか、治具30は、図9に示したよう
に、その一端が短筒11の孔13に挿入できるものであ
ってもよい。このとき、治具30の挿入部33の外周を
孔13の内壁面に密接させて、挿入部33を孔13内に
挿入し、インサートベースを治具30から吊り下げて運
ぶことができるようにすることが好ましい。また、この
ときは挿入部33の基部が短筒11の上端に密接する段
部34を形成していることが好ましい。このようにする
と、インサートベースを治具30に吊り下げてコンクリ
ート型枠上の所定の位置まで運び、治具30の他端を金
槌で叩いてインサートベースを型枠上に固定することが
できる。
【0025】ガラス入りの硬質熱可塑性合成樹脂として
は色々なものを使用することができる。例えば、樹脂と
してはポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル・ブタ
ジエン・スチレン樹脂(ABS樹脂)、ポリアミド樹
脂、ポリアセタール樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレ
ン・ビニルアルコール共重合体、芳香族ポリエステル樹
脂例えばポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニ
レンエーテル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等
を使用することができる。
【0026】ガラスは微粉末であることが好ましい。そ
の理由は、ガラスが微粉末であれば、これを樹脂ととも
に溶融して、容易に射出成形などの方法により一体に成
形することができるからである。樹脂に対するガラスの
含有量は用いる樹脂の種類によって目的に合わせて変え
ることが好ましい。好ましいガラスの含有量は、総じて
云えば樹脂100重量部に対し3〜90重量部であり、
そのうちで好ましいのは5〜70重量部であり、とくに
好ましいのは7〜55重量部である。
【0027】ガラス入りの硬質熱可塑性合成樹脂は市販
されている。例えば鐘淵化学社からハイパーライトの商
品名で販売されている樹脂は、ガラス入りの芳香族ポリ
エステル樹脂である。日本合成社からソアライトの商品
名で販売されている樹脂は、ガラス入りのエチレン・ビ
ニルアルコール共重合体である。帝人化成社からパンラ
イトの商品名で販売されている樹脂は、ガラス入りのポ
リカーボネート樹脂である。三菱エンジニアリングプラ
スチック社からノバミッドの商品名で販売されている樹
脂は、ガラス入りのポリアミドナイロン樹脂である。三
菱化成社からノバアップの商品名で販売されている樹脂
は、ガラス入りのポリプロピレン樹脂である。ポリプラ
スチック社からデュラコンの商品名で販売されている樹
脂はガラス入りのポリアセタール樹脂である。これら
は、何れもこの発明においてガラス入り樹脂として使用
するに好適なものである。そのほか、住友ダウ社からガ
ラス入りのABS樹脂も、ABS/PCの混合樹脂も、
この発明においてガラス入りの樹脂として使用できる。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、短筒と、短筒の一端
に付設されたフランジと、フランジに対し短筒と反対が
わのフランジ面上で短筒の孔の周りに等しい間隔をおい
て立設された複数本の釘とを熱可塑性合成樹脂で一体に
成形してコンクリート型枠用インサートベースとしたか
ら、インサートベースの製造が容易であり、また、これ
をコンクリート型枠上に固定するのに釘を一本ずつ釘孔
に通す必要がなく、インサートベースを叩いて一挙に型
枠に固定することができ、従って固定が容易である。さ
らに、合成樹脂としてガラス入りの硬質樹脂を用いたか
ら、合成樹脂単独の場合に比べてインサートベースの剛
性及び衝撃強度が増大しており、従ってインサートベー
スを叩いて型枠へ固定することが一層容易である。
【0029】また、この発明に係るインサートベース
は、図10に示したように、型枠Cに固定されたのち、
短筒11内にインサートボルトBが挿入され、型枠C上
にコンクリートGが打設され、これが硬化したあとで、
型枠Cを取り除いてフランジ12が露出されて使用され
るものであるが、このときは釘14が不要となる。そこ
で、釘14を取り除くことが必要となるが、このとき釘
14がガラス入りの硬質熱可塑性合成樹脂で作られてい
るので、釘14を折り曲げることにより又は挟み切るこ
とにより容易に基部15に接するところで、鉄製の釘よ
りも遙かに容易に切断することができる。従って、この
点でも、この発明のインサートベースは使用が容易であ
る。この発明は、このような利便をもたらすものであ
る。
【0030】なお、図10に示したインサートベース
は、フランジ12の厚みを大きくしてフランジ12を全
体にわたって一様な厚みのものとしたが、この発明のイ
ンサートベースはこのようなものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のインサートベースとインサートボルトと
の一部切欠斜視図である。
【図2】インサートボルトを挿入した別の従来のインサ
ートベースの斜視図である。
【図3】図2に示したインサートベースの使用状態を示
した断面模型図である。
【図4】インサートボルトを挿入したさらに別の従来の
インサートベースの斜視図である。
【図5】この発明に係るインサートベースの斜視図であ
る。
【図6】図5に示したこの発明に係るインサートベース
の縦断面図である。
【図7】図6に示したこの発明に係るインサートベース
の一部切欠拡大図である。
【図8】図5に示したこの発明に係るインサートベース
の使用状態の一例を示した縦断面図である。
【図9】図5に示したこの発明に係るインサートベース
の他の使用状態縦断面図である。
【図10】この発明に係るインサートベースのさらに別
の使用状態縦断面図である。
【符号の説明】
A コンクリート型枠用インサートベース B コンクリート型枠用インサートボルト C コンクリート型枠用合板 D 発泡ポリスチレン板 E ポンチ F 孔 G コンクリート 1 短筒 2 フランジ 3 孔 4 釘孔 5 鉄製釘 6 ねじ 7 樹脂釘 8 フランジ 11 短筒 12 フランジ 13 孔 14 ガラス入り樹脂釘 15 基部 16 補強リブ 17 リング状肉厚部 30 治具 31 空洞 32 先端 33 挿入部 34 段部 41 釘孔 42 釘孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短筒と、短筒の一端に付設されたフラン
    ジと、フランジに対し短筒と反対がわのフランジ面上で
    短筒の孔の周りに等しい間隔をおいて立設された複数本
    の釘とを、ガラス入りの硬質熱可塑性合成樹脂で一体に
    成形してなるコンクリート型枠用インサートベース。
  2. 【請求項2】 ガラスが微粉末となっていることを特徴
    とする、請求項1に記載のコンクリート型枠用インサー
    トベース。
  3. 【請求項3】 ガラスが硬質熱可塑性合成樹脂に対し3
    〜90重量%含まれていることを特徴とする、請求項1
    又は2に記載のコンクリート型枠用インサートベース。
  4. 【請求項4】 硬質熱可塑性合成樹脂が、ポリプロピレ
    ン、ポリアミド、芳香族ポリエステル、ポリアセタール
    又はポリカーボネート樹脂であることを特徴とする、コ
    ンクリート型枠用インサートベース。
  5. 【請求項5】 短筒と、短筒の一端に付設されたフラン
    ジと、フランジに対し短筒と反対がわのフランジ面上で
    短筒の孔の周りに等しい間隔をおいて立設された複数本
    の釘とを、ガラス入りの硬質熱可塑性合成樹脂で一体に
    成形してなるインサートベースを、釘がコンクリート型
    枠に接するように向けて置き、別に金属棒を用意し、金
    属棒の一端を上記短筒に外嵌又は内挿して、金属棒の端
    をフランジに当接するか又は金属棒の段部を短筒の端に
    当接し、金属棒の他端を金槌で叩き、釘を型枠内に打ち
    込んでインサートベースを型枠に固定することを特徴と
    する、インサートベースの固定方法。
  6. 【請求項6】 金属棒の一端を短筒に外嵌又は内挿した
    とき、短筒を金属棒に密接又は係止させ、インサートベ
    ースを金属棒から吊り下げてコンクリート型枠上に運ぶ
    ことを特徴とする、請求項5に記載のインサートベース
    の固定方法。
JP6121794A 1994-05-10 1994-05-10 コンクリート型枠用インサートベース及びその固定法 Withdrawn JPH07300904A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6121794A JPH07300904A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 コンクリート型枠用インサートベース及びその固定法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6121794A JPH07300904A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 コンクリート型枠用インサートベース及びその固定法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07300904A true JPH07300904A (ja) 1995-11-14

Family

ID=14820079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6121794A Withdrawn JPH07300904A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 コンクリート型枠用インサートベース及びその固定法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07300904A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000079137A1 (de) * 1999-06-18 2000-12-28 Woodwelding Ag Stoffschlüssiges verbinden
US6913666B1 (en) 1997-03-21 2005-07-05 Woodwelding Ag Process for anchoring connecting elements in a material with pores or cavities and connecting elements therefor
US8932337B2 (en) 2001-03-02 2015-01-13 Woodwelding Ag Implants for creating connections to tissue parts, in particular to skeletal parts, as well as device and method for implantation thereof

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6913666B1 (en) 1997-03-21 2005-07-05 Woodwelding Ag Process for anchoring connecting elements in a material with pores or cavities and connecting elements therefor
WO2000079137A1 (de) * 1999-06-18 2000-12-28 Woodwelding Ag Stoffschlüssiges verbinden
US7160405B2 (en) 1999-06-18 2007-01-09 Woodwelding Ag Integral joining
US7815409B2 (en) 1999-06-18 2010-10-19 Woodwelding Ag Integral joining
US8932337B2 (en) 2001-03-02 2015-01-13 Woodwelding Ag Implants for creating connections to tissue parts, in particular to skeletal parts, as well as device and method for implantation thereof
US8945192B2 (en) 2001-03-02 2015-02-03 Woodwelding Ag Implants for creating connections to tissue parts, in particular to skeletal parts, as well as device and method for implantation thereof
US9216083B2 (en) 2001-03-02 2015-12-22 Woodwelding Ag Implants for creating connections to tissue parts, in particular to skeletal parts, as well as device and method for implantation thereof
US9615872B2 (en) 2001-03-02 2017-04-11 Woodwelding Ag Implants for creating connections to tissue parts, in particular to skeletal parts, as well as device and method for implantation thereof
US9924988B2 (en) 2001-03-02 2018-03-27 Woodwelding Ag Implants for creating connections to tissue parts, in particular to skeletal parts, as well as device and method for implantation thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4807843A (en) Recess plug for precast concrete panels
US4483119A (en) Bar support for use with reinforced concrete
JPH07300904A (ja) コンクリート型枠用インサートベース及びその固定法
US4953340A (en) Bar support for concrete
JPS5948556A (ja) 結合式コンクリ−ト打ち作業に使用する補強用棒のホルダとその製造方法
JP2929310B2 (ja) コンクリート型枠用せき板の剥離具
TWM285590U (en) Forming apparatus for preset opening holes of concrete floor
JPH0523685Y2 (ja)
AU2019277203A1 (en) Junction box holder
JP3002949B2 (ja) 硬質発泡合成樹脂材における補助材の組込み成形方法及び補強材入り硬質発泡合成樹脂材の成形物
JPS5856288Y2 (ja) 埋込金具用台座
JPS6334939B2 (ja)
JPH10245896A (ja) 天井用インサート
KR100396310B1 (ko) 건축용 철근받침구
KR200266559Y1 (ko) 형틀못
JPH09229240A (ja) 床貫通孔形成具
JP2778811B2 (ja) アンカー
KR940000806Y1 (ko) 복합 거푸집판넬
KR0136558Y1 (ko) 콘크리트 거푸집재
JP3118953U (ja) 型枠用開き止め金具
JPS5851816Y2 (ja) 掛止具
JP3008960U (ja) 樹脂製コンクリート型枠
JPH0227044Y2 (ja)
JP2008156915A (ja) ボイド保持用スペーサ
JP2000079030A (ja) 壁取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010731