JPH07300452A - 有機スルフィド化合物及びその製造方法 - Google Patents

有機スルフィド化合物及びその製造方法

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JPH07300452A
JPH07300452A JP4969295A JP4969295A JPH07300452A JP H07300452 A JPH07300452 A JP H07300452A JP 4969295 A JP4969295 A JP 4969295A JP 4969295 A JP4969295 A JP 4969295A JP H07300452 A JPH07300452 A JP H07300452A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、2−メルカプトエタノール等のメ
ルカプトアルカノール類と、(メタ)アクリルアミド、
マレイン酸ジアミド、マレイン酸モノアミド、フマル酸
モノアミド、フマル酸ジアミド等の不飽和アミド類とを
反応させて得られる新規な有機スルフィド化合物、およ
びその製造方法である。 【効果】 工業上有用で新規な有機スルフィド化合物
を、工業的な方法で、高収率に得られることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な有機スルフィド
のアミド化合物、及びその製造方法に関するものであ
る。有機スルフィド化合物は、金属表面洗浄剤、ポリマ
ーなどの酸化防止剤、各種化学工業品の製造原料として
有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】下記一般式(3):
【0003】
【化10】
【0004】(式中、Rは、炭素数2〜8の炭化水素残
基を表わし、R3及びR4は、各々独立して、水素又は炭
素数1〜4の炭化水素残基を表わし、Xは、水素、−C
OOH基又は、−CONR56基を表わし、R5及びR6
は、各々独立して、水素又は炭素数1〜4の炭化水素残
基を表わし、Yは、下記一般式(4):
【0005】
【化11】
【0006】(式中、R1及びR2は、各々独立して、水
素、メチル基又はエチル基を表わし、Xは前記一般式
(3)における定義と同じである。) 又は、下記一般式(5):
【0007】
【化12】
【0008】(式中、R1、R2及びXは、前記一般式
(4)における定義と同じである。)で示される結合を
表わす)で示される新規な有機スルフィド化合物および
その製造方法はこれまで報告されていない。
【0009】本発明の類似の反応としては、アクリロニ
トリルと2−メルカプトエタノールとを反応させて、硫
黄化合物のニトリルである3−[(2−ヒドロキシエチ
ル)チオ]−プロピオニトリルを得る方法が、J.A
m.Chem.Soc.69巻(1947),2331
頁に報告され、またアクリル酸メチルと2−メルカプト
エタノールとを反応させて、硫黄化合物のエステルであ
る3−[(2−ヒドロキシエチル)チオ]−プロピオン
酸メチルを得る方法が、J.Am.Chem.Soc.
69巻(1947),2333頁に報告されているにす
ぎない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、工業
上有用な化合物である、前記一般式(3)で示される新
規な有機スルフィド化合物を収率よく製造する方法を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】これまで、前記一般式
(3)で示される新規な有機スルフィドのアミド化合物
の製造方法は知られていなかったが、本発明者らは、前
記一般式(1)で示されるメルカプトアルカノール類と
前記一般式(2)で示される不飽和アミド類とを反応さ
せることにより、前記一般式(3)で示される有機スル
フィド化合物が高収率で得られ、工業的に製造可能であ
ることを見いだして、本発明を完成させるに至った。
【0012】即ち、本発明は、下記一般式(1):
【0013】
【化13】
【0014】(式中、Rは炭素数2〜8の炭化水素残基
を表わす)で示されるメルカプトアルカノール類と、下
記一般式(2):
【0015】
【化14】
【0016】(式中、R1及びR2は、各々独立して、水
素、メチル基又はエチル基を表わし、R3及びR4は、各
々独立して、水素又は炭素数1〜4の炭化水素残基を表
わし、Xは、水素、−COOH基又は、−CONR56
基を表わし、R5及びR6は、各々独立して、水素又は炭
素数1〜4の炭化水素残基を表わす。)で示される不飽
和アミド類とを反応させることを特徴とする前記一般式
(3)で示される有機スルフィド化合物の製造方法であ
る。
【0017】また本発明の他の発明は、下記一般式
(3):
【0018】
【化15】
【0019】(式中、Rは、炭素数2〜8の炭化水素残
基を表わし、R3及びR4は、各々独立して、水素又は炭
素数1〜4の炭化水素残基を表わし、Xは、水素、−C
OOH基又は、−CONR56基を表わし、R5及びR6
は、各々独立して、水素又は炭素数1〜4の炭化水素残
基を表わし、Yは、下記一般式(4):
【0020】
【化16】
【0021】(式中、R1及びR2は、各々独立して、水
素、メチル基又はエチル基を表わし、Xは前記一般式
(3)における定義と同じである。) 又は、下記一般式(5):
【0022】
【化17】
【0023】(式中、R1、R2及びXは、前記一般式
(4)における定義と同じである。)で示される結合を
表わす)で示される新規な有機スルフィド化合物であ
る。
【0024】特に、下記一般式(6):
【0025】
【化18】
【0026】(式中、Zは、水素、又は、−CONH2
基を表わす。)で示される新規な有機スルフィド化合物
は、製造のための原料の入手が容易であり、金属表面洗
浄剤としての能力が大きく有用な化合物である。
【0027】以下に、本発明を詳しく説明する。
【0028】原料として用いられる一般式(1)で示さ
れるメルカプトアルカノール類としては、例えば、2−
メルカプトエタノール、1−メルカプトエタノール、3
−メルカプトプロパノール、1−メチル−2−メルカプ
トエタノール、2−メチル−2−メルカプトエタノー
ル、1,2−ジメチル−2−メルカプトエタノール、1
−ブチル−2−メルカプトエタノール、1−シクロヘキ
シル−2−メルカプトエタノール等が挙げられ、原料と
して用いられる一般式(2)で示される不飽和アミド類
としては、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、2−エチル−アクリルアミド、マレイン酸ジアミ
ド、マレイン酸モノアミド、フマル酸ジアミド、フマル
酸モノアミド、1−メチル−マレイン酸ジアミド等が挙
げられる。本発明の方法によれば、これらの原料から、
一般式(3)で表わされる新規な有機スルフィド化合物
が得られる。特に、前記メルカプトアルカノール類とし
て2−メルカプトエタノール、不飽和アミド類としてア
クリルアミド、マレイン酸ジアミド及び/又はフマル酸
ジアミドを用いて、3−[(2−ヒドロキシエチル)チ
オ]−プロピオンアミド及び/又は2−[(2−ヒドロ
キシエチル)チオ]−コハク酸ジアミドを製造する場
合、原料の入手も容易で、収率よく、工業的に得られる
ものである。
【0029】また、本発明において使用されるメルカプ
トアルカノール類の使用量は、不飽和アミド類1モルに
対して、0.5〜3モル、好ましくは0.8〜1.5モ
ルである。不飽和アミド類に対してメルカプトアルカノ
ール類を過剰に使用すると、不飽和アミド類は速やかに
目的の有機スルフィド化合物に転化し、残存する不飽和
アミド類量を少なくできるが、3モル以上使用しても上
記の効果は少なく、反応後に回収する未反応メルカプト
アルカノール類量が多くなるため好ましくない。逆に、
不飽和アミド類1モルに対してメルカプトアルカノール
類を0.5モル以下しか使用しない場合は、未反応の不
飽和アミド類が多くなるため、不飽和アミド類の重合な
どの副反応が起こるとともに、反応後に回収する未反応
の不飽和アミド類量が多くなるため、好ましくない。
【0030】本発明においては、重合を抑制する目的
で、反応時に、例えば、ベンゾキノン誘導体、ニトロ化
合物などのような重合禁止剤を加えても良い。
【0031】また、本発明においては、無溶媒で反応を
行なうことも可能であるが、本反応は発熱反応であるた
め、反応時に反応系から熱を除去する必要があり、除熱
の効率を高めるために、例えば、溶媒を希釈剤として用
いることも可能である。上記の溶媒としては、反応に対
して不活性なものであれば、特に限定されるものではな
く、例えば、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の
飽和脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭
化水素、アセトン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホ
ルムアミド、N−メチルピロリドン等の極性非プロトン
化合物、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化ア
ルキル類、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール
等のアルコール類、水等の各種溶媒を使用することがで
きる。これら溶媒は、単独で使用してもよく、また、二
種類以上を混合して使用してもよい。特に、水を溶媒と
して使用することは、不飽和アミド類の重合を抑制し、
目的の反応を促進し、また除熱効率も高く、安価で毒性
も無い等の多くの利点があり、工業的には非常に好まし
い。
【0032】反応温度は特に制限はないが、20〜15
0℃が好適である。反応温度が20℃未満の場合には、
反応速度が遅くなり、反応に時間が掛かるため経済的で
なく、また、反応温度が150℃を超える場合には、不
飽和アミドの重合等の副反応が起こり、収率の低下を招
くため、好ましくない。
【0033】また、本発明においては、触媒は用いなく
ても反応をおこなうことは可能であるが、反応速度を高
めるために、例えば、陰イオン交換樹脂等のような固体
塩基触媒を用いることも可能である。触媒として使用さ
れる陰イオン交換樹脂としては、例えば、官能基として
3級アミン、あるいは4級アンモニウムヒドロキシドを
有する陰イオン交換樹脂等、種々のタイプのものが使用
可能である。
【0034】不飽和アミド類に対する触媒の使用量は、
本発明を回分方式または半回分方式を採用して反応させ
る場合において、0.5重量%〜40重量%、好ましく
は1重量%〜20重量%である。
【0035】本発明は、回分方式、半回分方式、連続方
式の何れの方式を採用して行なってもよい。回分方式お
よび半回分方式を採用して反応させる場合には、メルカ
プトアルカノール類および不飽和アミド類を供給する供
給方法は、特に限定されるものではなく、種々の方法が
可能であり、例えば、メルカプトアルカノール類と不飽
和アミド類を反応槽に仕込み、反応を始めてもよく、ま
た、溶媒と触媒と不飽和アミド類とを予め混合した後、
メルカプトアルカノール類を供給してもよく、メルカプ
トアルカノール類を反応槽に仕込んだ後、不飽和アミド
類を溶媒に溶解させた液を供給してもよい。原料として
使用される不飽和アミド類は固体のままで反応に使用し
てもよいし、水溶液として反応に使用することも可能で
ある。
【0036】触媒を使用した場合には、反応終了後、例
えばろ過等の簡単な分離操作を行なうことにより、反応
溶液から触媒を分離することができる。
【0037】また、連続方式のうち、槽型流通方式を採
用して反応させる場合には、例えば、ろ過等の簡単な分
離操作を行なうことにより、反応溶液から触媒を分離す
ることができる。さらに、連続方式のうち、充填方式を
採用して反応させる場合には、触媒と反応溶液との分離
操作が不要となる。
【0038】目的物が固体である場合は、反応終了後、
晶析等を行なうことにより分離精製することができる。
また、目的物の用途によっては、目的物が溶媒等に溶解
したままの反応後液を、そのまま、あるいは溶媒を放散
させる等の処理を行い、所定の目的物溶解濃度に調製
し、工業原料として供することもできる。
【0039】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらにより何等限定されるものでは
ない。
【0040】実施例1 温度計、還流冷却管および滴下ロートを取り付けた10
0ccの三つ口フラスコに、2−メルカプトエタノール
7.8g(0.1mol)とスターラーチップを入れ、
マグネチックスターラーで攪拌しながら、70℃に加熱
した。
【0041】アクリルアミド7.1g(0.1mol)
を水20gに溶解し、滴下ロートに入れ、約30分で滴
下した。滴下終了後、3時間加熱攪拌を続けた。その
後、この反応液をガスクロマトグラフィーにより分析し
た結果、アクリルアミドの転化率は100%、目的アミ
ドの選択性は99%、収率は99%であった。
【0042】反応終了後再結晶するために、結晶が析出
するまで水を減圧留去し、その後、室温まで冷却し、放
置した。その結果、白色板状結晶を得た。
【0043】得られた結晶を各種物性測定に供し、構造
が3−[(2−ヒドロキシエチル)チオ]−プロピオン
アミドであると特定した。
【0044】 ・元素分析値 C% H% N% O% S% 理論値 40.25 7.43 9.39 21.45 21.49 測定値 40.02 7.27 9.43 22.11 21.15 ・赤外吸収スペクトル(KBr錠剤法、単位cm-1) (OH伸縮振動) 3395〜3199 (カルボニル伸縮振動) 1648 (アミドN−H伸縮振動) 627 (アミドC−N面外変角) 1420 ・1H NMRスペクトル 重ジメチルスルホキシド溶媒中TMS基準で測定(図1
参照) 実施例2 実施例1における溶媒としての水に代えて、アセトン2
0gを溶媒として用いた以外は実施例1と同様の反応、
分析を行った。得られた結果は、アクリルアミドの転化
率は95%、目的スルフィドの選択性は98%、収率は
93%であった。
【0045】実施例3 50ccのナスフラスコに、マレイン酸ジアミド2.2
8g(0.02mol)、水10ccおよび2−メルカ
プトエタノール1.57g(0.02mol)を仕込
み、還流冷却管を取り付け、80℃で約3時間マグネテ
ィックスターラーにて攪拌し、反応させた。反応後、反
応液の分析を行なったところ、2−メルカプトエタノー
ルの転化率99%、目的スルフィドの収率99%であっ
た。
【0046】反応後液から溶媒である水を減圧留去した
ところ黄色の固体が析出した。これにメタノールを加
え、固体を溶解させ、このメタノール溶液をヘキサン1
00g中に徐々に投入したところ、白色固体を得た。
【0047】得られた結晶を各種物性測定に供し、構造
が2−[(2−ヒドロキシエチル)チオ]−コハク酸ジ
アミドであると特定した。
【0048】 ・元素分析値 C% H% N% O% S% 理論値 37.49 6.29 14.57 24.97 16.68 測定値 37.85 6.35 14.51 25.38 15.89 ・赤外吸収スペクトル(KBr錠剤法、単位cm-1) (OH伸縮振動) 3419〜3354 (カルボニル伸縮振動) 1674 (アミドN−H伸縮振動) 650〜630 (アミドC−N面外変角) 1404 ・1H NMRスペクトル 重ジメチルスルホキシド溶媒中TMS基準で測定(図2
参照) 実施例4 実施例3におけるマレイン酸ジアミドに代えて、フマル
酸ジアミドを用いた以外は実施例3と同様の反応、分析
を行った。反応は100℃で2時間行った。得られた結
果は、フマル酸ジアミドの転化率は99%、目的スルフ
ィドの収率は98%であった。
【0049】実施例5 実施例1における2−メルカプトエタノールに代えて、
1−メチル−2−メルカプトエタノール1.84gを、
アクリルアミドに代えて、メタクリルアミド1.70g
を用いた以外は実施例1と同様の反応、分析を行った。
反応は80℃で6時間行った。得られた結果は、メタク
リルアミドの転化率は93%、目的スルフィドの収率は
92%であった。
【0050】実施例6 実施例1における2−メルカプトエタノールに代えて、
1−フェニル−2−メルカプトエタノール6.16g
を、アクリルアミドに代えて、N−ブチル−アクリルア
ミド2.54gを、溶媒としての水に代えて、エタノー
ル20gを溶媒として用いた以外は実施例1と同様の反
応、分析を行った。反応は60℃で8時間行った。得ら
れた結果は、N−ブチル−アクリルアミドの転化率は9
0%、目的スルフィドの収率は89%であった。
【0051】実施例7 実施例1における2−メルカプトエタノールに代えて、
1,2−ジメチル−2−メルカプトエタノール2.12
gを、アクリルアミドに代えて、2−メチル−マレイン
酸ジアミド2.56gを、触媒として陰イオン交換樹脂
(ローム&ハース社製:商品名アンバーライトIRA−
93)0.10gを用いた以外は実施例1と同様の反
応、分析を行った。反応は60℃で2時間行った。得ら
れた結果は、2−メチル−マレイン酸ジアミドの転化率
は97%、目的スルフィドの収率は96%であった。
【0052】実施例8 実施例3におけるマレイン酸ジアミドに代えて、マレイ
ン酸モノアミド2.30g(0.02mol)、重合禁
止剤としてメトキノン0.005gを用いた以外は実施
例3と同様の反応、分析を行った。反応は60℃で2時
間行った。得られた結果は、2−メルカプトエタノール
の転化率は95%、目的スルフィドの収率は90%であ
った。
【0053】
【発明の効果】本発明の有機スルフィド化合物は、金属
表面洗浄剤、ポリマーなどの酸化防止剤、各種化学工業
品の製造原料等の各種用途に使用できる。特に前記一般
式(6)で表わされる化合物は前記用途に有用である また本発明の方法によれば、前記一般式(1)で示され
るメルカプトアルカノール類と、前記一般式(2)で示
される不飽和アミド類とを反応させることにより、工業
上有用で新規な前記一般式(3)で示される有機スルフ
ィド化合物を、工業的な方法で高収率で得ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得られた3−[(2−ヒド
ロキシエチル)チオ]−プロピオンアミドのTMS基準
に従った重ジメチルスルホキシド溶媒における1Hの核
磁気共鳴スペクトル図である。
【図2】本発明の実施例3で得られた2−[(2−ヒド
ロキシエチル)チオ]−コハク酸ジアミドのTMS基準
に従った重ジメチルスルホキシド溶媒における1Hの核
磁気共鳴スペクトル図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1): 【化1】 (式中、Rは、炭素数2〜8の炭化水素残基を表わす)
    で示されるメルカプトアルカノール類と、下記一般式
    (2): 【化2】 (式中、R1及びR2は、各々独立して、水素、メチル基
    又はエチル基を表わし、R3及びR4は、各々独立して、
    水素又は炭素数1〜4の炭化水素残基を表わし、Xは、
    水素、−COOH基又は、−CONR56基を表わし、
    5及びR6は、各々独立して、水素又は炭素数1〜4の
    炭化水素残基を表わす。)で示される不飽和アミド類と
    を反応させることを特徴とする下記一般式(3): 【化3】 (式中、R、R3及びR4は、前記一般式(1)および
    (2)における定義と同じであり、Yは、下記一般式
    (4): 【化4】 (式中、R1、R2及びXは、前記一般式(2)における
    定義と同じである。) 又は、下記一般式(5): 【化5】 (式中、R1、R2及びXは、前記一般式(2)における
    定義と同じである。)で示される結合を表わす)で示さ
    れる有機スルフィド化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 反応溶媒に水を使用することを特徴とす
    る請求項1記載の有機スルフィド化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 下記一般式(3): 【化6】 (式中、R、R3及びR4は、前記一般式(1)および
    (2)における定義と同じであり、Yは、下記一般式
    (4): 【化7】 (式中、R1、R2及びXは、前記一般式(2)における
    定義と同じである。) 又は、下記一般式(5): 【化8】 (式中、R1、R2及びXは、前記一般式(2)における
    定義と同じである。)で示される結合を表わす)で示さ
    れる有機スルフィド化合物。
  4. 【請求項4】 下記一般式(6): 【化9】 (式中、Zは、水素、又は、−CONH2基を表わ
    す。)で示される有機スルフィド化合物。
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