JPH07299317A - 空調機用フィルタ枠およびその製造方法 - Google Patents

空調機用フィルタ枠およびその製造方法

Info

Publication number
JPH07299317A
JPH07299317A JP6120637A JP12063794A JPH07299317A JP H07299317 A JPH07299317 A JP H07299317A JP 6120637 A JP6120637 A JP 6120637A JP 12063794 A JP12063794 A JP 12063794A JP H07299317 A JPH07299317 A JP H07299317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bent
frame member
filter
frame
stepped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6120637A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ueda
建治 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UEDA SEISAKUSHO KK
Canon Medtech Supply Corp
Original Assignee
UEDA SEISAKUSHO KK
Elquest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UEDA SEISAKUSHO KK, Elquest Corp filed Critical UEDA SEISAKUSHO KK
Priority to JP6120637A priority Critical patent/JPH07299317A/ja
Publication of JPH07299317A publication Critical patent/JPH07299317A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工コストを低く抑え、頑丈で安全な空調機
用フィルタ枠およびその製造方法を提供する。 【構成】 長尺板材に、切欠部20,段付き部18を設
けて枠部材13,14,15,16を一体成形し、前記枠
部材14に連結用穴22を成形して平素材12aが形成
される。各枠部材13,14,15,16の折曲部13a,
14a,15a,16aを、その全長に亘って対向するよ
うに折曲げて断面コ字状に加工すると共に、枠部材16
に係止片24を設ける。そして、各枠部材13,14,1
5,16の連接部を直角に折曲げ、フィルタ材41およ
び格子状網26,28を枠内に収納した後、枠部材16
の折曲部16aに形成した段付き部18,18と枠部材
13の折曲部13a,13aとの重合部を溶接すること
によりフィルタ10が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種建物やトンネル
等の空調システムに使用される空気清浄機または冷暖房
機等に装着して使用される空調機用フィルタ枠およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】ビルディング等の建物,トンネル,地下街
等、各種の建造物においては、その規模に応じた空調シ
ステムが設置されており、この空調システムには、空気
清浄や冷暖房のための空調機が設置されている。これら
の空調機には、空気中の塵や埃を捕集するためのフィル
タが装着されている。図12に示す従来のフィルタ40
を構成する枠体39は、断面コ字形状に形成した4本の
枠部材42,43,44,45を、その端部を相互に重ね
合わせた状態でスポット溶接やカシメ等により接合する
ことにより形成される。枠部材42,43,44,45
は、夫々亜鉛鉄板等からなる所要長さの矩形状板材を、
その板幅方向の両端縁を折曲して得られる(図12(a)
参照)。そしてロ字形状に形成された枠体39の内部
に、図12(b)に示す如く、矩形状のフィルタ材41を
装着すると共に、枠体39の前後面に、複数の棒材を縦
横に接合した格子状網47,48を取付けることにより
フィルタ40が構成される。なお格子状網47,48
は、空調機用フィルタ40が所定場所に装着されたとき
に、前記フィルタ材41を通過する空気の圧力による該
フィルタ材41の変形や脱落を防止するためのものであ
る。
【0003】ここで、前記建造物等に使用される空調機
では、一台に多数のフィルタ40が使用される場合が殆
どであり、該フィルタ40は、空調機に形成された収納
部の挿入口側から押せ押せ状態で挿入されて、該収納部
に平面的な横並び状態で装着される。この場合におい
て、フィルタ40の清掃や交換を行なうときに、収納部
から全てのフィルタ40を簡単に取出すための構造が該
フィルタ40に設けられている。すなわち、図12(c)
に示す如く、枠体39の前面に取付けられる格子状網4
8における横棒の一端は枠体39の外方に延出し、その
端部に後面側に向けて折曲げられた折曲げ部48aが形
成されている。また横棒の他方の端部が臨む枠体39を
構成する枠部材45に、折曲げ部48aと対応する位置
に穴46が穿設されている。そして空調機の収納部にフ
ィルタ40を挿入する際には、図13および図14に示
す如く、先に挿入したフィルタ40の穴46,46に、
次のフィルタ40の折曲げ部48a,48aを差込んだ
状態で、順次挿入する。従って、フィルタ40を収納部
から取出す際には、その挿入口側に臨むフィルタ40を
引出せば、折曲げ部48aと穴46とにより連結されて
いる隣接する全てのフィルタ40が順次引出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記フィルタ40を構
成する枠体39は、前述した如く4つの枠部材42,4
3,44,45を相互に溶接することにより形成されるも
のであり、その接合部においては一方の枠部材が他方の
枠部材の外側に重なり、その板厚分だけ外側に突出す
る。このため、空調機への装着作業等に際し、作業者が
枠部材の外側に突出する端部52や角部で手指を負傷し
てしまったり、該突出端部52が収納部に引掛って変形
したり接合部が離れてしまう問題があった。また、前記
格子状網48は枠体39の外側に突出しているので、空
調機に対するフィルタ40の装着または取出しが円滑に
行なわれなかったり、該格子状網48が収納部に引掛っ
て枠体39から外れてしまい、フィルタ40を収納部か
ら取出し得なくなる問題が指摘される。更に、溶接個所
が多いために製造に時間が掛かる難点もあった。
【0005】前記空調機は、その設置場所によって規格
寸法が異なり、これに応じてフィルタ40も寸法の異な
るものが使用される。前記枠体39は、4本の部材4
2,43,44,45から構成されるため、各部材42,4
3,44,45を各種の寸法に応じたものを用意する必要
あり、在庫管理が煩雑で大量生産によるコストダウンを
図れない難点が指摘される。
【0006】なお、空調機用フィルタ40の各枠部材4
2,43,44,45は、コスト面および装着場所が人目
につかないところであることから、コストを低くするた
めに亜鉛鉄板が好適に使用されている。しかし、この亜
鉛鉄板は、その表面の被膜により溶接が不安定になりや
すいため、各枠部材42,43,44,45間の溶接によ
る接合部49や、該枠部材42,43,44,45と格子
状網47,48との溶接による接合部50が短期間で外
れてしまうことがあった。すなわち、空調機に装着した
空調機用フィルタ40を交換するために、挿入口側のフ
ィルタ40を引出すことにより並列的に連結された奥側
のフィルタ40が順次引出し得るようになっているが、
前述したように溶接部49,50が外れて格子状網48
が枠体39から脱落してしまった場合には、フィルタ4
0を取出すことができなくなる不都合を生じていた。
【0007】
【発明の目的】この発明は、前述した従来技術に内在し
ている前記欠点に鑑み、これを好適に解決するベく提案
されたものであって、加工コストを低く抑え、頑丈で安
全な空調機用フィルタ枠およびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため本発明に係る空調機用フィ
ルタ枠は、夫々矩形状をなす相互に連接された底枠部
材,側枠部材,天枠部材,側枠部材を、その連接部で折曲
げてロ字形状に形成した外枠部と、前記各枠部材の長手
方向に沿う両側縁において、外枠部の内方に向けて直角
に折曲げられて対向する折曲部と、前記各折曲部の長手
方向一端に形成された所要角度の切欠部と、前記各折曲
部の長手方向他端に形成され、前記切欠部と対応する角
度の領域に亘って折曲部の厚み寸法だけ内側に退避する
段付き部と、前記一方の側枠部材における一方の折曲部
が折曲げられた角部に形成された所要形状の連結用穴
と、前記他方の側枠部材における前記連結用穴の形成位
置と対応する位置に一体的に形成され、連結用穴に挿脱
可能な係止片とからなり、前記各折曲部における段付き
部の外側に、前記切欠部が形成された折曲部の端部が重
合して、その表面側が平坦となるよう構成したことを特
徴とする。
【0009】また前記目的を達成するため、本願の別の
発明に係る空調機用フィルタ枠の製造方法は、供給源か
ら引出された長尺な帯材の長手方向に沿う両側縁におい
て、その先端および該先端から所定間隔離間する3個所
の合計4個所に略三角形状の切欠部を夫々形成すると共
に、この帯材の先端から2番目と3番目の切欠部の間に
臨む位置に所要形状の連結用穴を穿設し、更に帯材の長
手方向に沿う両側縁における2番目,3番目および4番
目の切欠部に隣接する部位および4番目の切欠部から各
切欠部間の離間寸法だけ離間した部位に、板厚寸法分だ
け板厚方向に折曲された段付き部を形成し、前記帯材を
先端側から数えて4番目の段付き部の形成位置で幅方向
に切断することにより平素材を得、前記平素材の長手方
向に沿う両端縁を、前記切欠部および段付き部の形成幅
だけ対向するよう折曲げることにより折曲部を形成し、
前記4番目の折曲部における一方の折曲部の角部に、厚
み方向の外方に突出して幅方向に所要長さで延在する係
止片を一体的に形成し、前記折曲部が形成された平素材
を各切欠部の形成位置で該折曲部が内方となるよう直角
に折曲げると共に、各段付き部の外側に切欠部を重合
し、前記先端の切欠部が形成された折曲部と、後端の折
曲部の段付き部との重合部を接合するようにしたことを
特徴とする。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る空調機用フィルタ枠およ
びその製造方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図
面を参照しながら、以下説明する。
【0011】(実施例に係る空調機用フィルタ枠につい
て)図1において、実施例に係るフィルタ枠12の外枠
部17は、所要長さ寸法の矩形状をなす底枠部材13,
側枠部材14,天枠部材15,側枠部材16が長手方向に
連接されて、各枠部材13,14,15,16が夫々の連
接部で直角に折曲げられることによりロ字形状に形成さ
れる。底枠部材13には、その長手方向の両端縁に、外
枠部17における内方に向けて直角に折曲げられた一対
の折曲部13a,13aが対向的に形成される。各折曲
部13aにおける長手方向の開放端側(底枠部材13の
開放端側)に、45°の角度で切断された切欠部20が
夫々形成されると共に、該折曲部13aの他端(底枠部
材13の側枠部材14との連接側)に、45°の角度領
域に亘って対向する他方の折曲部13a側(内側)に退避
するよう折曲された段付き部18が夫々形成される。
【0012】また、側枠部材14,天枠部材15および
側枠部材16の長手方向の両端縁にも、底枠部材13と
同様に折曲部14a,15a,16aが夫々形成される
(図1(b)参照)。更に、側枠部材14における各折曲部
14aの底枠部材13を指向する端部に切欠部20が形
成されると共に、該折曲部14aの他方の端部に段付き
部18が形成され、天枠部材15における各折曲部15
aの側枠部材14を指向する端部に切欠部20が形成さ
れると共に、該折曲部15aの他方の端部に段付き部1
8が形成され、側枠部材16における各折曲部16aの
天枠部材15を指向する端部に切欠部20が形成される
と共に、該折曲部16aの他方の端部に段付き部18が
形成される。そして、各枠部材13,14,15,16を
連接部で折曲げた際に、折曲部13aにおける段付き部
18が形成された端部が側枠部材14の裏面に当接し、
折曲部14aにおける段付き部18が形成された端部が
天枠部材15の裏面に当接し、折曲部15aにおける段
付き部18が形成された端部が側枠部材16の裏面に当
接し、折曲部16aにおける段付き部18が形成された
端部が底枠部材13の裏面に当接することにより、外枠
部17は正確なロ字形状に形成される。
【0013】前記各段付き部18の外側には、対応する
折曲部13a,14a,15a,16aの切欠部20が形
成された端部が重合され、折曲部13aと折曲部16a
の段付き部18において溶接することにより、外枠部1
7の形状が保持される。なお、各段付き部18は、折曲
部13a,14a,15a,16aの厚み寸法だけ内側に
退避しているので、各段付き部18と折曲部13a,1
4a,15a,16aとの重合部では、その表面側には段
差が生じず平坦となり、フィルタ10の取扱いに際して
各折曲部13a,14a,15a,16aの端部等で作業
者が手指に傷を負うことが防止される(図11(b)参
照)。なお、フィルタ枠12の材質としては、ステンレ
スが好適に使用され、該ステンレスでフィルタ枠12を
形成した場合は、折曲部13aと折曲部16aの段付き
部18との溶接は強固となり、亜鉛鉄板等のように容易
に溶接部が外れることはない。
【0014】前記底枠部材13と天枠部材15との間に
連接される側枠部材14には、図1に示す如く、前面側
の折曲部14aが折曲される角部に、長手方向に離間し
て2つの連結用穴22,22が形成されている。また側
枠部材14と対向する側枠部材16には、前記側枠部材
14の各連結用穴22の形成位置と対応して、外側に突
出して後面側に向けて所要長さで延在する係止片24が
一体的に形成される。すなわち、空調機の収納部にフィ
ルタ10を収納するに際し、図6に示す如く、奥側のフ
ィルタ枠12における各連結用穴22に、手前側のフィ
ルタ枠12における各係止片24を差込むことにより、
両フィルタ枠12,12が連結されるようになってい
る。なお、連結用穴22は、実施例のように2つに限ら
ず、1つまたは3つ以上形成するようにしてもよく、そ
して該穴22の数に応じた係止片24を形成すればよ
い。また連結用穴22の形状についても、実施例の形状
に限定されるものでなく、長手方向の端部が円弧状とな
っていてもよい。
【0015】前記フィルタ枠12には、その内部に矩形
状のフィルタ材41が装着されると共に、その前後に複
数の棒材27を縦横に接合した格子状網26,28が装
着される。すなわち、格子状網26,28の外形寸法
は、フィルタ枠41における開口よりも大きく、かつ外
枠部17の寸法よりも小さく設定され、4枚の折曲部1
3a,14a,15a,16aの内側に格子状網26,28
の端部を挿入することにより、フィルタ材41は変形や
脱落が防止された状態でフィルタ枠12に装着される。
この場合において、格子状網26,28がフィルタ枠1
2の前後に突出しないので、空調機に対する装着および
取出しを円滑に行なうことができる。
【0016】(実施例に係るフィルタ枠の製造方法につ
いて)図7は、長尺な帯材11に切欠部20や段付き部
18を形成すると共に所要寸法に切断して、フィルタ枠
12の折曲げ前の平素材12aを製造するプレス機60
を示すものである。このプレス機60は、材料装填機6
5に装填したロール体73から引出した長尺な帯材11
を、プレス機本体に配設した材料送り制御器63を介し
て加工部に間欠給送するよう構成される。プレス機60
のボルスタ62には、図に示す如く、4つの金型66,
67,68,69が装着されており、本体に昇降自在に配
設したスライド61を一定周期で上下運動させながら、
該スライド61の下部に取付けた4つのストライカ70
の位置を制御し、該ストライカ70が当接した金型のみ
が押圧されて所要の加工を行なうようになっている。
【0017】なお、4つの金型66,67,68,69お
よび4つのストライカ70の構成は同一であるので、プ
レス機60の材料給送方向上流側の金型66およびスト
ライカ70の構成についてのみ説明する。
【0018】図8に示す如く、金型66の下型66aが
取着された下保持板56が、プレス機60のボルスタ6
2にボルト(図示せず)で固定されると共に、該下型66
aと対をなす上型66bは、ボルスタ62に複数のばね
74を介して常には上方に向けて付勢されている上保持
板55の下面に配設されている。そして、上下の型66
a,66bの間に帯材11が供給され、この帯材11に
は、上型66bが前記スライダ61の下降に伴って下型
66aに近接することにより所要の加工が施される。前
記上保持板55の上面には、図8(a)における左右方向
に所定間隔離間して2つの下当接部材53,53が立設
される。また、前記スライド61の下面部に取付けられ
た取付板64には、断面がL字状または逆T字状のガイ
ド部材72,72が、図8(b)における左右方向に所定
間隔をもって並設されており、このガイド部材72,7
2に沿ってストライカ70が往復移動可能に配設されて
いる。ストライカ70の一方の端部には、取付板64に
配設されたエアシリンダ71のロッド71aが接合さ
れ、該ロッド71aのバレルに対する出没に連動して該
ストライカ70が移動するようになっている。
【0019】前記ストライカ70の下面には、前記上保
持板55に立設された下当接部材53,53と同じ間隔
だけ離間して2つの上当接部材54,54が垂設されて
いる。そしてこの上当接部材54,54は、エアシリン
ダ71のロッド71aがバレル内に引込まれた状態(図
9(b))で、下当接部材53,53の真上の作動位置に臨
み、エアシリンダ71を付勢してロッド71aを延出さ
せた状態(図9(a))で、下当接部材53,53に真上か
ら離間した退避位置に臨むよう構成される。すなわち、
金型66により帯材11に所要の加工を施す場合は、エ
アシリンダ71を付勢してロッド71aをバレル内に引
込んだ状態で、前記スライド61を下降させれば、上下
の当接部材54,53が当接して、上保持部材55と共
に上型66bが押し下げられて下型66aに当接する。
また金型66による加工を必要としない場合は、エアシ
リンダ71を付勢してロッド71aを延出した状態で、
前記スライド61を下降させれば、上下の当接部材5
4,53は当接しないので、上型66bは下型66aに
向けて移動しない。従って、一定の周期で上下運動して
いるスライド61が上死点に上昇している時に、各スト
ライカ70に接合されているエアシリンダ71の付勢方
向を制御することにより、加工に必要な任意の金型6
6,67,68,69を選択的に作動させることができ
る。
【0020】次に、前述したフィルタ枠12の製造工程
につき説明する。前記材料装填機65に装填したロール
体73から引出した長尺な帯材11を、プレス機60の
加工部に所要量だけ間欠供給しつつ、必要な金型66,
67,68,69を対応のエアシリンダ71を付勢して作
動位置に臨ませる。この状態で前記スライド61を下降
させることにより、該帯材11の所定位置に所要の加工
が順次施され、最終的に帯材11が所要長さ寸法で切断
されて、フィルタ枠12の折曲げ前の平素材12aが形
成される(図5参照)。
【0021】すなわち、前記プレス機60では、図2に
示す如く、帯材11における長手方向の両端縁部の所要
位置に、各枠部材13,14,15,16における折曲部
13a,14a,15a,16aの長手方向の一端となる
部位が三角形に切断されて切欠部20,20が形成され
る。また側枠部材14と対応する部位に、図3に示す如
く、2つの連結用穴22,22が形成されると共に、図
4に示す如く、折曲部13a,14a,15a,16aの
長手方向の他端となる部位に段部き部18,18が形成
される。前記プレス機60を使用して平素材12aを製
造する場合は、加工部に供給される帯材11の先端部1
1aを基準として、該先端部11aから所定距離離間し
て位置する前記切欠部20,段付き部18,連結用穴22
を正確かつ高速で加工し得る。また、寸法が多種多様で
ある平素材12a(フィルタ枠12)を製造する場合にお
いても、前記各寸法データの入力変更のみで簡単に対応
することが可能となる。なお、プレス機60により、各
枠部材13,14,15,16の各連接部に、幅方向の折
曲げ線を付しておくことにより、後工程での折曲げが円
滑に行なわれる。
【0022】次に、前記プレス機60によって加工され
た平素材12aの折曲げ工程について説明する。図1
(a)は図5に示す平素材12aと同一のものであり、こ
れをブレーキプレス等(図示せず)で、その長手方向の両
端縁を前記切欠部20および段付き部18の形成幅の位
置で、その全長に亘って対向するよう折曲げることによ
って、図1(b)に示すように断面がコ字状となるよう加
工する。更に、連結用穴22を穿設した側枠部材14と
対向するようになる側枠部材16における前記連結用穴
22,22と対応する位置に、図10に示すように、略
矩形の3辺をせん断させる打抜き加工により、断面が略
L字形状で該側枠部材16の外方に突出して幅方向に延
在する係止片24,24を形成する。この係止片24,2
4は、図6に示すように、他の空調機用フィルタ10に
おけるフィルタ枠12の側枠部材14に形成された連結
用穴22,22に係止させることによって、両空調機用
フィルタ10,10を連結するためのものである。これ
ら連結用穴22および係止片24は、夫々が係止可能で
連結する目的を達成し得るものであるならば、その形状
は実施例に示すものに限定されない。
【0023】そして、図1(c)に示すように、各枠部材
13,14,15,16の連接部を直角に折曲げ、各段付
き部18,18の外側に対応する切欠部20,20を臨ま
せた状態で、前記側枠部材16の折曲部16a,16a
に形成した段付き部18,18と底枠部材13の折曲部
13a,13aとの重合部を溶接(例えばスポット溶接)
することによりフィルタ枠12が形成される。なお、フ
ィルタ材41および格子状網26,28は、段付き部1
8,18と折曲部13a,13aとを溶接する前に、予め
枠内に収納される。これにより図1(d)に示すフィルタ
10が形成される。
【0024】このように構成されたフィルタ枠12は、
一本の平素材12aを折曲することにより形成されるの
で、その溶接個所は一個所で足り、溶接個所を減少させ
ることに伴い作業工程数を低減して製造能率を向上させ
ることができる。また、各角部における折曲部の重合部
においては、折曲部に段付き部18を形成してあるの
で、フィルタ枠12の前後面に端部が突出することはな
く、取扱い時に作業者が傷を負うおそれもない。更に、
空調機の収納部への挿入および取出しを円滑に行なうこ
とができると共に、そのときに収納部に引掛かって壊れ
るのも防止し得る。更にまた、フィルタ枠12自体に、
他のフィルタ10との連結を行なう係止片24と連結用
穴22を形成したので、収納部からの取出しの際に係止
片24が外れたりすることはなく、フィルタ10を空調
機の収納部から確実に引出すことが可能である。また、
平素材12aの加工工程の自動化によるコストダウンに
より、従来の加工方法ではコスト高による採算の観点か
ら使用が見合わされていたステンレスの使用が可能とな
り、腐食を防止すると共に溶接による安定した接合が期
待できる。
【0025】本実施例の空調機用フィルタ10に装着さ
れる格子状網26および28については、後面に装着さ
れる格子状網28が前面に装着される格子状網26より
も、それを構成する棒材27の間隔を小さく設定してあ
る。これは、空調機用フィルタ10を空調機に装着した
時、該空調機用フィルタ10の後面が通風路の下流側に
なるため、フィルタ材41を通過する空気の圧力により
該フィルタ材41が後面に変形するのを防止するためで
ある。
【0026】なお、実施例では1本の平素材からフィル
タ枠を形成したが、底枠部材と側枠部材とを連接した平
素材と、天枠部材と側枠部材とを連接した平素材とをロ
字形状に接合することによってフィルタ枠を形成するこ
とも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る空調機
用フィルタ枠およびその製造方法によれば、底枠部材,
側枠部材,天枠部材,側枠部材を相互に連接した一枚の板
材を折曲してフィルタ枠を形成するので、部品点数を少
なくすることができ、製造コストを低く抑えることがで
きる。また、折曲部の一端に板厚分だけ内側に退避する
段付き部を形成し、この段付き部に対応する折曲部を重
合させるようにしたから、フィルタ枠の前後面に折曲部
の端部が突出することはない。従って、作業者が作業中
に誤って傷を負ったり、端部が引掛かってフィルタ枠が
変形したり破損するのを有効に防止し得る。またフィル
タ枠の前後面に突出部を生じないことにより、空調機の
収納部に対する挿入や取出しを円滑に行なうことができ
る利点もある。更に、係止片をフィルタ枠に一体成形し
たので、空調機の収納部に横並び状態で収納されるフィ
ルタの取出しに際し、係止部の外れによるフィルタの残
留を防止し得る。また、係止片を別部材で構成すること
による部材点数の増加や、コストが嵩むのを防止するこ
とができる。
【0028】長尺な帯材を必要な寸法で切断してフィル
タ枠を製造し得るので、フィルタ枠の寸法の変更に容易
に対応することができ、材料の保管管理が簡単となる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る空調機用フィルタ
枠を、切欠部や段付き部が形成された平素材から形成す
る工程を示す説明図である。
【図2】長尺な帯材の所定位置に切欠部を形成する状態
を示す説明図である。
【図3】長尺な帯材の所定位置に矩形状の連結用穴を形
成する状態を示す説明図である。
【図4】折曲部の一端に段付き部を形成する状態を示す
説明図である。
【図5】長尺な帯材に切欠部と段付き部および連結用穴
を加工した後に所要寸法で切断して平素材を得る状態を
示す説明図である。
【図6】実施例に係る複数の空調機用フィルタを連結し
て示す説明斜視図である。
【図7】実施例のフィルタ枠の折曲げ前の平素材を製造
する一例としてのプレス機を示す概略図である。
【図8】プレス機における金型とストライカとの関係を
示す説明図である。
【図9】プレス機における金型により帯材に加工を施さ
ない状態と加工を施す状態とを示す説明図である。
【図10】側枠部材における係止片の形成部を示す斜視
図である。
【図11】2つの枠部材の連接部を折曲げ前および折曲
げ後の状態で示す斜視図である。
【図12】従来技術に係る空調機用フィルタ枠の製造工
程を示す概略説明図である。
【図13】従来技術に係る複数の空調機用フィルタを連
結して示す説明斜視図である。
【図14】従来技術に係る複数の空調機用フィルタの連
結部を拡大して示す説明斜視図である。
【符号の説明】
11 帯材,12 フィルタ枠,12a 平素材,13
底枠部材 13a 折曲部,14 側枠部材,14a 折曲部,1
5 天枠部材 15a 折曲部,16 側枠部材,16a 折曲部,1
8 段付き部 20 切欠部,22 連結用穴,24 係止片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々矩形状をなす相互に連接された底枠
    部材(13),側枠部材(14),天枠部材(15),側枠部材(16)
    を、その連接部で折曲げてロ字形状に形成した外枠部(1
    7)と、 前記各枠部材(13,14,15,16)の長手方向に沿う両側縁に
    おいて、外枠部(17)の内方に向けて直角に折曲げられて
    対向する折曲部(13a,14a,15a,16a)と、 前記各折曲部(13a,14a,15a,16a)の長手方向一端に形成
    された所要角度の切欠部(20)と、 前記各折曲部(13a,14a,15a,16a)の長手方向他端に形成
    され、前記切欠部(20)と対応する角度の領域に亘って折
    曲部(13a,14a,15a,16a)の厚み寸法だけ内側に退避する
    段付き部(18)と、 前記一方の側枠部材(14)における一方の折曲部(14a)が
    折曲げられた角部に形成された所要形状の連結用穴(22,
    22)と、 前記他方の側枠部材(16)における前記連結用穴(22,22)
    の形成位置と対応する位置に一体的に形成され、連結用
    穴(22,22)に挿脱可能な係止片(24,24)とからなり、 前記各折曲部(13a,14a,15a,16a)における段付き部(18)
    の外側に、前記切欠部(20)が形成された折曲部(13a,14
    a,15a,16a)の端部が重合して、その表面側が平坦となる
    よう構成したことを特徴とする空調機用フィルタ枠。
  2. 【請求項2】 供給源から引出された長尺な帯材(11)の
    長手方向に沿う両側縁において、その先端および該先端
    から所定間隔離間する3個所の合計4個所に略三角形状
    の切欠部(20,20)を夫々形成すると共に、この帯材(11)
    の先端から2番目と3番目の切欠部(20,20)の間に臨む
    位置に所要形状の連結用穴(22,22)を穿設し、更に帯材
    (11)の長手方向に沿う両側縁における2番目,3番目お
    よび4番目の切欠部(20,20)に隣接する部位および4番
    目の切欠部(20,20)から各切欠部間の離間寸法だけ離間
    した部位に、板厚寸法分だけ板厚方向に折曲された段付
    き部(18,18)を形成し、 前記帯材(11)を先端側から数えて4番目の段付き部(18,
    18)の形成位置で幅方向に切断することにより平素材(12
    a)を得、 前記平素材(12a)の長手方向に沿う両端縁を、前記切欠
    部(20,20)および段付き部(18,18)の形成幅だけ対向する
    よう折曲げることにより折曲部(13a,14a,15a,16a)を形
    成し、 前記4番目の折曲部(16a,16a)における一方の折曲部(16
    a)の角部に、厚み方向の外方に突出して幅方向に所要長
    さで延在する係止片(24,24)を一体的に形成し、 前記折曲部(13a,14a,15a,16a)が形成された平素材(12a)
    を各切欠部(20,20)の形成位置で該折曲部(13a,14a,15a,
    16a)が内方となるよう直角に折曲げると共に、各段付き
    部(18,18)の外側に切欠部(20,20)を重合し、 前記先端の切欠部(20,20)が形成された折曲部(13a,13a)
    と、後端の折曲部(16a,16a)の段付き部(18,18)との重合
    部を接合するようにしたことを特徴とする空調機用フィ
    ルタ枠の製造方法。
JP6120637A 1994-05-09 1994-05-09 空調機用フィルタ枠およびその製造方法 Pending JPH07299317A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6120637A JPH07299317A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 空調機用フィルタ枠およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6120637A JPH07299317A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 空調機用フィルタ枠およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07299317A true JPH07299317A (ja) 1995-11-14

Family

ID=14791154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6120637A Pending JPH07299317A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 空調機用フィルタ枠およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07299317A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001300236A (ja) * 2000-04-20 2001-10-30 Matsushita Seiko Co Ltd エアーフィルター
JP2001300234A (ja) * 2000-04-20 2001-10-30 Matsushita Seiko Co Ltd エアーフィルター
EP1094281A3 (en) * 1999-10-21 2002-04-24 VEFIM S.r.l. Profile for perimetric supporting frames
US6406509B1 (en) 1999-07-01 2002-06-18 3M Innovative Properties Company Extruded profile filter framing
US6926781B2 (en) 2002-03-14 2005-08-09 3M Innovative Properties Company Continuous filter framing strip storable in roll form
US7258717B2 (en) 2004-06-28 2007-08-21 3M Innovative Properties Company Filter cross brace
US7261757B2 (en) 2004-08-18 2007-08-28 3M Innovative Properties Company Slip-rib filter gasketing
JP2011121041A (ja) * 2009-11-16 2011-06-23 Panasonic Corp エアフィルタおよびその製造方法
JP2013141617A (ja) * 2012-01-06 2013-07-22 Japan Vilene Co Ltd 雄型フィルタ枠及び雌型フィルタ枠
JP2013230446A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Yuho:Kk フィルターユニットとその製造方法、及びエアフィルター
IT202100021323A1 (it) * 2021-08-05 2023-02-05 Sifa Tech S R L Telaio per filtro.

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6406509B1 (en) 1999-07-01 2002-06-18 3M Innovative Properties Company Extruded profile filter framing
EP1094281A3 (en) * 1999-10-21 2002-04-24 VEFIM S.r.l. Profile for perimetric supporting frames
JP4675452B2 (ja) * 2000-04-20 2011-04-20 パナソニックエコシステムズ株式会社 エアーフィルター
JP2001300234A (ja) * 2000-04-20 2001-10-30 Matsushita Seiko Co Ltd エアーフィルター
JP2001300236A (ja) * 2000-04-20 2001-10-30 Matsushita Seiko Co Ltd エアーフィルター
US6926781B2 (en) 2002-03-14 2005-08-09 3M Innovative Properties Company Continuous filter framing strip storable in roll form
US7258717B2 (en) 2004-06-28 2007-08-21 3M Innovative Properties Company Filter cross brace
US7261757B2 (en) 2004-08-18 2007-08-28 3M Innovative Properties Company Slip-rib filter gasketing
JP2011121041A (ja) * 2009-11-16 2011-06-23 Panasonic Corp エアフィルタおよびその製造方法
JP2013141617A (ja) * 2012-01-06 2013-07-22 Japan Vilene Co Ltd 雄型フィルタ枠及び雌型フィルタ枠
JP2013230446A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Yuho:Kk フィルターユニットとその製造方法、及びエアフィルター
IT202100021323A1 (it) * 2021-08-05 2023-02-05 Sifa Tech S R L Telaio per filtro.
EP4129446A1 (en) * 2021-08-05 2023-02-08 Sifa Technology S.r.l. Filter frame

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07299317A (ja) 空調機用フィルタ枠およびその製造方法
EP0400576A1 (en) Bent pipe
CZ285474B6 (cs) Způsob výroby dvoudílné klecové matice
CN101090001B (zh) Lcd模组用壳体的制造方法及利用该方法制造的壳体
DE102004051137A1 (de) Befestigungsstruktur eines Gebläses
CH699963B1 (de) Rohrherstellungsvorrichtung.
JPH0794076B2 (ja) 熱交換器を製造する方法及びこの方法を実施する装置
US5361471A (en) Slide fastener coupling element forming apparatus and cutting punch
JPS6337048B2 (ja)
DE2551262B2 (de) Vorrichtung zum Anbringen von Endanschlägen an Reißverschlußbändern
US20030061782A1 (en) Roll formed staple-in awning frame and method
JPH05172281A (ja) ダクトの組立方法及びそのダクトのはぜ継手構造
US6609285B1 (en) Process for manufacturing a support
AU2014240278B2 (en) Apparatus and method for inserting angle plates and closing duct seams
EP0030706B1 (en) Method of and apparatus for interengaging a pair of slide fastener stringers
EP0645795A2 (en) Color selecting electrode mounting frame for CRT and process for production of same
DE102015003280A1 (de) Flächenwärmetauscher und Verfahren zu dessen Bereitstellung
CN210966522U (zh) 一种用于排烟阀门支撑条加工的成型机构
JP4362162B2 (ja) プレス加工方法
EP1754946B1 (de) Wärmetauscher
DE3001604C2 (de) Stützkorb für ein Filterelement
JPS6137321A (ja) 角形鋼管の成形方法
US2567914A (en) Method of making slide fasteners
US20050268450A1 (en) Method of manufacture for air conditioning register box
JP3140964B2 (ja) 金属板パネルの製造装置