JPH07298180A

JPH07298180A - 多チャンネル信号再生装置

Info

Publication number: JPH07298180A
Application number: JP6092592A
Authority: JP
Inventors: Akihiko Matsumoto; 昭彦松本; Satoru Shigetomi; 哲重富
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1994-04-28
Filing date: 1994-04-28
Publication date: 1995-11-10

Abstract

(57)【要約】【構成】時計３０に予め設定された時間に基づいたホ
ストコンピュータ３１からの制御により、複数チャンネ
ルの信号が多重化されて記録された磁気テープをそれぞ
れ備えるＤＶＴＲ２０₁〜２０_mの信号再生開始時間が
それぞれ所定の時間間隔でずらされて、磁気テープに記
録された信号が再生される。この再生信号はＲＦ変調器
３２で変調され、送出される。【効果】複数チャンネルのデータを１台のＤＶＴＲで
送出するので、機材やメンテナンス等の費用を抑えるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、記録された複数チャン
ネル分の番組のデータを再生して、送出する多チャンネ
ル信号再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ユーザからの送信要求に応じて映
像等の番組の情報を送信する装置が知られている。この
ような装置として、例えば特開平４−２６９０８７号公
報には、複数の番組が圧縮符号化されたオーディオビデ
オ情報として記憶された１台のディスク装置に複数台の
端末装置が接続され、上記複数の端末装置において同じ
番組が要求されたときに、上記ディスク装置から上記複
数台の端末装置に対して同時に番組の情報を送信するこ
とができるビデオライブラリシステムが開示されてい
る。

【０００３】また、ケーブルテレビジョンシステム（Ｃ
ＡＴＶ）等の放送技術においては、ユーザからの送信要
求に応じて、映画等の番組のデータをユーザに送信する
方法、いわゆるビデオオンデマンドが考えられている。

【０００４】さらに、このビデオオンデマンドに近似の
システムとして、複数のユーザからの送信要求に２４時
間対応するために、同じ番組のデータが記録された磁気
テープを備えた複数台のビデオテープレコーダを設け、
これらのビデオテープレコーダにおけるデータの再生開
始時間を所定時間ずつずらして番組を放送することによ
り、ユーザ側では番組の送信要求を出した時間に最も近
い再生開始時間に再生される番組のデータを得る番組供
給システム、いわゆるニアビデオオンデマンドが考えら
れてきた。この番組供給システムの概略的な構成を図１
２に示す。

【０００５】図１２に示す番組供給システムのホストコ
ンピュータ２には、複数のユーザからの番組の送信要求
が入力される。また、このホストコンピュータ２には、
番組を再生するビデオテープレコーダ、即ちＶＴＲがＶ
ＴＲ１₁〜ＶＴＲ１_mまでのｍ台が接続されている。こ
れらのＶＴＲ１₁〜ＶＴＲ１_mは、それぞれ異なるチャ
ンネル、即ちチャンネル１〜チャンネルｍに対応してい
る。また、これらのＶＴＲ１₁〜ＶＴＲ１_m内には、そ
れぞれ同じ番組が記録された磁気テープが備えられてい
る。

【０００６】時計５には、ＶＴＲ１₁〜ＶＴＲ１_mにお
いて番組を再生する時間が予め設定されている。これに
より、ホストコンピュータ２は、時計５に設定された時
間に基づいて、ＶＴＲ１₁〜ＶＴＲ１_mに対して番組の
再生の開始を制御する。また、ホストコンピュータ２
は、上記ＶＴＲから再生されたデータが変調器４に出力
されるように、出力切換器３を制御する。よって、出力
切換器３は、ＶＴＲ１₁〜ＶＴＲ１_mからの再生データ
を変調器４に出力するように切換制御を行う。変調器４
では、入力された再生データが変調されて、映像信号と
して送出される。

【０００７】ここで、表１を用いて、ユーザからの送信
要求に２４時間対応するための番組放送方法について以
下に説明する。

【０００８】

【表１】

【０００９】例えば、番組が２時間分の映画であるとき
に、複数のＶＴＲから１５分おきに順次映画を再生し、
始めのＶＴＲ１₁で再生される映画の放送開始時刻を
１：００とすると、ＶＴＲ１₂、ＶＴＲ１₃、・・・で
再生される映画の放送開始時刻は、１：１５、１：３
０、・・・となる。また、ＶＴＲ１₁はチャンネル１、
ＶＴＲ１₂はチャンネル２、・・・というようにＶＴＲ
とチャンネルとは対応しており、再生された映画のデー
タは、それぞれ異なるチャンネルから送出される。

【００１０】ここで、ＶＴＲ１₁から再生されている映
画の放送終了時刻は３：００であり、ＶＴＲ１₈の放送
開始時刻から１５分経た後の時刻と一致するが、ＶＴＲ
１₁においては、映画の再生終了直後に再び映画の再生
を開始することはできない。これは、ＶＴＲにおいて磁
気テープに記録されたデータを再生する場合には、再生
後にリワインドを行ってデータ、この場合には映画の頭
出しを行う必要があるためである。

【００１１】よって、このリワインドにかかる時間を１
５分とするならば、ＶＴＲ１₈で映画の再生を開始した
１５分後に、さらに１台のＶＴＲ１₉を用いて３：００
から放送される映画の再生を行ってこの映画のデータを
チャンネル１から送出し、この間にＶＴＲ１₁のリワイ
ンドを行う。これにより、ＶＴＲ１₁からは、３：１５
から映画の再生を開始することができる。このＶＴＲ１
₁で再生された映画のデータはチャンネル２を利用して
送出する。このように、ニアビデオオンデマンドの番組
供給システムにおいて２時間の映画を１５分間隔で順次
繰り返して放送する場合には、ＶＴＲを９台用意すれ
ば、８つのチャンネルを用いて番組のデータを連続して
送出することができる。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の番組
供給システムによって複数の番組を送出する場合には、
ＶＴＲを始めとして非常に多くの機材が複数番組分だけ
必要になる。即ち、１番組についてはｍ台のＶＴＲを用
いる必要があるので、ｎ番組を放送する場合には、ｍ×
ｎ台のＶＴＲが必要になり、これらＶＴＲ等の機材の購
入費やメンテナンス等の費用が増大する。

【００１３】また、使用する機材が多くなると、それら
の機材における故障等の問題が増加することになり、番
組供給システム自体の信頼性が低下する。

【００１４】さらに、多くの機材を設置するための広い
スペースが必要となる。

【００１５】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、使用
する機材を増加することなく複数の番組を送出すること
ができる多チャンネル信号再生装置を提供するものであ
る。

【００１６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る多チャンネ
ル信号再生装置は、複数チャンネルの信号を同時に再生
する信号再生手段を複数台設け、上記複数台の信号再生
手段のそれぞれの再生開始時間を所定の時間間隔でずら
して時間的にずれた複数チャンネルの信号を出力するこ
とにより上述した課題を解決する。

【００１７】ここで、上記信号再生手段において再生さ
れる複数チャンネルの信号は、多重化されたディジタル
信号として記録されていることを特徴とする。

【００１８】また、上記信号再生手段からは、複数チャ
ンネル分の信号が並列的に同時に出力されることを特徴
とする。

【００１９】さらに、上記信号再生手段からは、複数チ
ャンネル分の信号が多重化されたディジタルデータが出
力されることを特徴とする。

【００２０】

【作用】本発明においては、複数チャンネル分のデータ
が多重化されたディジタル信号を複数の信号再生手段に
おいてそれぞれ再生する際に、上記複数の信号再生手段
のそれぞれの再生開始時間を所定の時間間隔でずらすこ
とにより、複数チャンネルの信号が、それぞれ同時に出
力されるとともに、上記複数チャンネルのそれぞれのデ
ータが上記所定の時間間隔で順次繰り返して送出され
る。

【００２１】

【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。図１には、本発明に係る多
チャンネル信号再生装置の第１の実施例の概略的な構成
を示す。

【００２２】この第１の実施例の多チャンネル信号再生
装置では、番組を所定時間間隔で順次繰り返して再生す
るために、複数台のディジタルビデオテープレコーダ、
即ちＤＶＴＲ２０₁〜２０_mを用いている。これらのＤ
ＶＴＲ２０₁〜２０_mは、それぞれホストコンピュータ
３１に接続されている。また、これらＤＶＴＲ２０₁〜
２０_m内に備えられた磁気テープには、後述する多チャ
ンネル信号多重記録装置によって、それぞれ複数の番組
のデータが多重化されて記録されている。

【００２３】例えば、１本の磁気テープにｎ本分の番組
のデータが記録されている場合の磁気テープ上の信号記
録状態を図２に示す。上記ｎ本の番組のデータは、チャ
ンネル１〜チャンネルｎにそれぞれ対応するものであ
る。上記多チャンネル信号多重記録装置では、並列的な
複数チャンネルのデータをシリアルデータとして記録し
ており、例えばｎチャンネルのパラレルデータをシリア
ル変換したときの繰り返し単位を１サイクルとしてい
る。このシリアルデータは、上記多チャンネル信号再生
装置内のＤＶＴＲ２０₁〜２０_mにおいて並列的な複数
チャンネルのデータに変換される。

【００２４】時計３０には、上記ＤＶＴＲ２０₁〜２０
_mのそれぞれのＤＶＴＲにおいて所定の時間間隔でずれ
て番組の再生が行われるように、番組の再生を開始する
時間、即ち放送開始時間が予め設定されている。よっ
て、上記ホストコンピュータ３１は、上記時計３０に予
め設定された時間に基づいて、上記ＤＶＴＲ２０₁〜２
０_mに対してそれぞれ再生動作を開始するように制御を
行う。

【００２５】よって、上記ＤＶＴＲ２０₁〜２０_mでは
所定の時間間隔をおいて、順次データを再生していく。
また、磁気テープ上に記録された最後のデータを再生し
たならば、リワインドを行ってデータの頭出しを行った
後に、再びデータの再生動作を行う。

【００２６】これにより、ｎチャンネル分の番組を１台
のＤＶＴＲから同時に再生することができるとともに、
１つの番組についてはｍ台のＤＶＴＲから所定の時間間
隔でずらして順次繰り返して放送することができる。

【００２７】また、上記ホストコンピュータ３１は、上
記ＤＶＴＲ２０₁〜２０_mから出力されるデータをＲＦ
信号に変調するように、ＲＦ変調器３２に対して制御を
行う。これにより、ＲＦ変調器３２では、入力されるデ
ータをＲＦ信号に変調して、送出する。この送出された
ＲＦ信号は、後述する受信装置に入力される。

【００２８】次に、多チャンネル信号再生装置における
動作手順を図３のフローチャートに示し、以下に説明す
る。先ず、ステップＳ２１において、上記ＤＶＴＲ２０
₁〜２０_mについて番組の放送開始時間であるか否かを
判別する。放送開始時間であると判別されたならば、次
のステップＳ２２に進んで、上記ＤＶＴＲ２０₁〜２０
_mから番組のデータを順次再生して放送を行う。この
後、ステップＳ２３に進んで、上記ＤＶＴＲ２０₁〜２
０_mの番組の放送終了時間であるか否かを判別する。ま
た、ステップＳ２１において、番組の放送開始時間でな
いと判別されたならば、既に放送が開始されているの
で、ステップＳ２３に進んで、上記ＤＶＴＲ２０₁〜２
０_mにおいて番組の放送終了時間であるか否かを判別す
る。

【００２９】ステップＳ２３において、上記ＤＶＴＲ２
０₁〜２０_mの内のいずれかのＤＶＴＲの番組の放送終
了時間であると判別されたならば、ステップＳ２４に進
んで、番組の放送が終了したＤＶＴＲの再生動作を停止
してリワインドを行い、番組の頭出しを行う。この後、
ステップＳ２５に進んで、予定されていた番組の放送を
全て終了したか否かを判別する。しかし、ステップＳ２
３において、上記ＤＶＴＲ２０₁〜２０_mの番組の放送
終了時間ではないと判別されたならば、ステップＳ２５
に進んで、予定されていた番組の放送を全て終了したか
否かを判別する。

【００３０】ステップＳ２５において、予定されていた
番組の放送が全て終了したと判別されたならば、放送を
終了する。しかし、予定されていた番組の放送が全て終
了していないと判別されたならば、ステップＳ２１に戻
って上述の操作を繰り返すことにより、予定されていた
番組の放送を行うことができる。

【００３１】次に、上記ＤＶＴＲ２０₁〜２０_mに備え
られた磁気テープ上に記録されているデータの生成方法
について以下に説明する。図４は、多チャンネル信号多
重記録装置の概略的な構成を示す。この多チャンネル信
号多重記録装置には、それぞれ異なる内容の番組のデー
タが記録された磁気テープを備えるＶＴＲ９₁〜９_nが
接続されている。また、上記ＶＴＲ９₁〜９_nには、こ
れらＶＴＲ９₁〜９_nの動作制御を行うためのホストコ
ンピュータ１０が接続されている。

【００３２】よって、上記ホストコンピュータ１０から
の制御により、上記ＶＴＲ９₁〜９ _nからそれぞれ異な
るｎ本の番組のデータが再生される。これらｎ本の番組
のデータは、ｎチャンネル分のデータとして、それぞれ
Ａ／Ｄ（アナログ／ディジタル）変換器１１₁〜１１_n
に入力されてディジタル化され、さらに、それぞれ圧縮
器１２₁〜１２_nに入力される。この圧縮器１２₁〜１
２_nでは、入力されたそれぞれのデータのデータ量が圧
縮される。この圧縮されたｎチャンネル分のデータは、
バッファ１３₁〜１３_nの内の対応するバッファにそれ
ぞれ取り込まれる。これらのバッファ１３₁〜１３_nに
は、タイミング制御回路１９から所定のタイミングが入
力されている。この入力される所定のタイミングに基づ
いて、例えばバッファ１３₁、バッファ１３₂、・・
・、バッファ１３_nの順で、上記バッファ１３₁、バッ
ファ１３₂、・・・、バッファ１３_nから順次データが
読み出される。この読み出されたｎチャンネル分のデー
タは、Ｐ／Ｓ（パラレル／シリアル）変換器１４に送ら
れる。

【００３３】このＰ／Ｓ変換器１４では、上記バッファ
１３₁、バッファ１３₂、・・・、バッファ１３_nから
読み出されたｎチャンネル分のデータが多重化されてビ
ットシリアルデータに変換される。この後、このビット
シリアルデータは誤り訂正符号付加回路１５に送られ、
誤り訂正を行うための誤り訂正符号が付加される。さら
に、この誤り訂正符号が付加されたデータは、記録符号
化回路１６に送られて波形処理等が行われ、ディジタル
信号として記録用磁気ヘッド１７から磁気テープ１８上
に記録される。上述のようにして、ｎ本の番組のデータ
が多重化されたビットシリアルデータとして記録された
磁気テープを作成する。

【００３４】また、上記多チャンネル信号多重記録装置
における信号記録動作手順を図５のフローチャートに示
す。先ず、ステップＳ１において、接続された複数のＶ
ＴＲ、即ち図４におけるＶＴＲ９₁〜９_nの再生動作を
開始して、番組のデータを出力させる。また、ステップ
Ｓ２において、多チャンネル信号多重記録装置の記録動
作を開始させる。この記録動作として、ステップＳ３に
おいて上記ＶＴＲ９₁〜９_nから再生されたデータをそ
れぞれ符号化する。また、ステップＳ４において上記符
号化されたデータをそれぞれ対応する複数のバッファに
書き込む。

【００３５】ステップＳ５では、上記複数のバッファに
書き込まれた複数のデータをビットシリアルデータに変
換する。このビットシリアルデータに対して、ステップ
Ｓ６で誤り訂正符号を付加し、ステップＳ７で記録符号
化を行う。この記録符号化されたディジタル信号を、ス
テップＳ８で磁気テープ上に記録する。

【００３６】さらに、ステップＳ９では、上記ＶＴＲ９
₁〜９_nから再生される番組のデータの録画が終了した
か否かを判別する。さらに番組のデータの録画を行うな
らば、ステップＳ３に戻って上記ＶＴＲ９₁〜９_nから
再生される番組のデータの符号化を行い、上述した手順
で、多チャンネル信号多重記録装置内の磁気テープ上に
記録する。この磁気テープは、例えば図１においては、
ｍ台のＤＶＴＲ２０₁〜ＤＶＴＲ２０_mにそれぞれ備え
られるものであるので、ｍ本作成される。

【００３７】次に、図１に示したＤＶＴＲの概略的な構
成を図６に示す。このＤＶＴＲ内には、例えばｎ本分の
番組のデータが多重記録された磁気テープ１８が備えら
れている。このＤＶＴＲでは、再生用磁気ヘッド２１に
よって上記磁気テープ１８から記録信号が読み出され
る。この読み出された記録信号は、信号検出回路２２に
送られる。

【００３８】この信号検出回路２２では、送られた記録
信号を波形等化してディジタル信号を検出し、このディ
ジタル信号を誤り訂正回路２３に出力する。この誤り訂
正回路２３では、入力されたディジタル信号の誤り訂正
が行われた後、この誤り訂正された信号はＳ／Ｐ（シリ
アル／パラレル）変換器２４に送られる。このＳ／Ｐ変
換器２４では、入力信号のシリアル−パラレル変換が行
われて、多重化されたビットシリアルデータがｎ本の番
組、即ちｎチャンネル分のデータに変換される。

【００３９】ここで、上記ｎチャンネル分のデータの書
込みのために、複数のバッファ２５ ₁〜２５_nが用意さ
れており、これらのバッファ２５₁〜２５_nには、タイ
ミング制御回路２８からデータの書込みタイミングが供
給されている。よって、上記Ｓ／Ｐ変換器２４からのデ
ータは、上記供給されるタイミングに基づいて、上記バ
ッファ２５₁〜２５_nの内の対応するバッファにそれぞ
れ書き込まれる。

【００４０】上記バッファ２５₁〜２５_nに書き込まれ
たデータは、それぞれ伸長器２６₁〜２６_nに送られ
る。これらの伸長器２６₁〜２６_nでは、送られたデー
タが伸長されて元のディジタルデータに戻される。この
ディジタルデータは、Ｄ／Ａ（ディジタル／アナログ）
変換器２７₁〜２７_nにおいてアナログ信号に変換され
た後、図１のＲＦ変調器３２に出力される。

【００４１】また、上述したＤＶＴＲ２０における信号
再生動作手順を図７のフローチャートに示す。先ず、ス
テップＳ１１で、ＤＶＴＲ２０内に備えられた磁気テー
プ１８を再生するプレイモードを設定する。この後、ス
テップＳ１２で、磁気テープ１８に記録された信号を検
出する。信号を検出したならば、ステップＳ１３に進ん
で、上記検出した信号を読み出し、この信号に誤り訂正
を施す。上記誤り訂正を施した信号は複数チャンネル分
のデータが多重化されたビットシリアルデータであるの
で、ステップＳ１４で、上記ビットシリアルデータをパ
ラレルデータに変換し、それぞれのチャンネル用のデー
タとする。

【００４２】さらに、ステップＳ１５で、上記変換され
た複数チャンネル分のデータをそれぞれバッファに書き
込み、ステップＳ１６で、それぞれバッファに書き込ま
れたデータに伸長処理を施す。この伸長された複数チャ
ンネル分のデータは、ステップＳ１７でＤ／Ａ変換器を
介してアナログ信号として出力される。

【００４３】上述の操作の後、ステップＳ１８で、予め
設定された再生動作が全て終了したか否かを判別する。
再生動作が全て終了していないならば、ステップＳ１２
に戻り、さらに、磁気テープ１８上に記録されている信
号の再生動作を行う。

【００４４】上記多チャンネル信号再生装置から送出さ
れたＲＦ信号は、回線接続装置によて変調され、各チャ
ンネル毎に割り当てられた後、ユーザに伝送される。こ
のユーザに伝送された各チャンネル毎の番組を選択する
番組選択装置の概略的な構成を図８に示す。

【００４５】上記回線接続装置を介して伝送される各チ
ャンネルの番組のデータは、図８に示すユーザ側の受信
装置３３によって受信される。この受信された各チャン
ネルの番組のデータは、番組選択装置３４内のチューナ
３５に送られる。ユーザは、上記番組選択装置３４内の
操作パネル３６によって所望のチャンネルを選択する。
この選択されたチャンネル情報は、中央処理装置である
ＣＰＵ３７に送られる。このＣＰＵ３７は、上記送られ
たチャンネル情報に基づいて上記チューナ３５に制御信
号を送ることにより、上記チューナ３５からはユーザの
所望のチャンネルのデータが取り出され、このチャンネ
ルのデータはモニタ３８に送出される。これにより、上
記モニタ３８上ではユーザが選択した番組が放送され
る。

【００４６】次に、本発明に係る多チャンネル信号再生
装置の第２の実施例の概略的な構成を図９に示す。この
第２の実施例の多チャンネル信号再生装置では、光ファ
イバ分散データ・インターファイス、即ちＦＤＤＩ（Fi
ber Distributed Data Interface) を用いて、番組のデ
ータをディジタル信号でユーザに送出するものである。
このＦＤＤＩは、ＡＮＳＩ（アメリカ規格委員会）Ｘ３
Ｔ９．５委員会で標準化された光ＬＡＮ（Local Area N
etwork) であり、１００Ｍｂｐｓのデータ伝送を行うこ
とが可能である。

【００４７】この第２の実施例の多チャンネル信号再生
装置においても、番組を再生するために、複数台のディ
ジタルビデオテープレコーダ、即ちＤＶＴＲ４０₁〜４
０_mを用いている。これらのＤＶＴＲ４０₁〜４０
_mは、それぞれホストコンピュータ５０に接続されてい
る。また、これらＤＶＴＲ４０₁〜４０_m内に備えられ
た磁気テープ上には、上述した多チャンネル信号多重記
録装置によって、複数のチャンネルに対応する複数の番
組のデータが多重化されて記録されている。

【００４８】時計５２には、上記ＤＶＴＲ４０₁〜４０
_mのそれぞれのＤＶＴＲにおいて所定の時間間隔でずれ
て番組の再生が行われるように、番組の放送開始時間が
予め設定されている。よって、上記ホストコンピュータ
５０は、上記時計５２に予め設定された時間に基づい
て、上記ＤＶＴＲ４０₁〜４０_mに対してそれぞれ再生
動作を開始するように制御を行う。

【００４９】よって、上記ＤＶＴＲ４０₁〜４０_mでは
所定の時間間隔をおいて、順次データを再生していく。
また、磁気テープ上に記録された最後のデータを再生し
たならば、リワインドを行ってデータの頭出しを行った
後に、再びデータの再生動作を行う。

【００５０】これにより、ｎチャンネル分の番組を１台
のＤＶＴＲから同時に再生することができるとともに、
１つの番組についてはｍ台のＤＶＴＲから所定の時間間
隔でずらして順次繰り返して放送することができる。

【００５１】上記ＤＶＴＲ４０₁〜４０_mから所定の時
間間隔でずれて出力されるデータは、上記時間間隔でず
れたままＦＤＤＩコンセントレータ５１に入力される。
ＦＤＤＩコンセントレータは、ＦＤＤＩネットワークに
おいて、エンドステーション、ブリッジ、ルータ、追加
のコンセントレータ等を接続するものであり、上記ＦＤ
ＤＩコンセントレータ５１には番組選択装置６０₁〜６
０_mが接続されている。よって、上記ＦＤＤＩコンセン
トレータ５１に入力されたデータは、上記時間間隔でず
れて上記番組選択装置６０₁〜６０_mにそれぞれ入力さ
れる。

【００５２】次に、図９に示したＤＶＴＲ４０の概略的
な構成を図１０に示す。このＤＶＴＲ内には、例えばｎ
本分の番組のデータが多重記録された磁気テープ１８が
備えられている。このＤＶＴＲでは、再生用磁気ヘッド
４１によって上記磁気テープ１８から記録信号が読み出
される。この読み出された記録信号は、信号検出回路４
２に送られる。

【００５３】この信号検出回路４２では、送られた記録
信号を波形等化してディジタル信号を検出し、このディ
ジタル信号を誤り訂正回路４３に出力する。この誤り訂
正回路４３では、入力されたディジタル信号の誤り訂正
が行われた後、この誤り訂正された信号はＳ／Ｐ（シリ
アル／パラレル）変換器４４に送られる。このＳ／Ｐ変
換器４４では、入力信号のシリアル−パラレル変換が行
われて、ｎチャンネル分のデータが多重化されたディジ
タル信号がバッファ４５に書き込まれる。上記バッファ
４５に書き込まれたｎチャンネル分のデータが多重化さ
れたディジタル信号は、ＦＤＤＩインターフェイス４６
を介してＦＤＤＩネットワークのＦＤＤＩコンセントレ
ータ５１に送出される。

【００５４】次に、上記番組選択装置６０の概略的な構
成を図１１に示す。ユーザは、上記番組選択装置６０内
の操作パネル６６によって所望のチャンネルを選択す
る。この選択されたチャンネル情報は、中央処理装置で
あるＣＰＵ６７に送られる。このＣＰＵ６７は、上記送
られたチャンネル情報に基づいて、ＦＤＤＩインターフ
ェイス６１、データ選択回路６２、バッファ６３、及び
伸長器６４を制御する。

【００５５】従って、ユーザが上記操作パネル６６から
所望のチャンネルの番組を選択した場合には、このチャ
ンネル情報に基づいて、上記ＣＰＵ６７が上記ＦＤＤＩ
インターフェイス６１を制御することにより、上記ＦＤ
ＤＩコンセントレータ５１から送出されてくるｎチャン
ネル分のデータが多重化されたディジタル信号が番組選
択装置６０に受信される。

【００５６】上記ＦＤＤＩインターフェイス６１を介し
て受信されたディジタル信号は、上記データ選択回路６
２に送られる。このデータ選択回路６２では、上記ＣＰ
Ｕ６７の制御により、ユーザによって選択されたチャン
ネルのデータが取り出される。この取り出されたデータ
はバッファ６３に取り込まれた後、伸長器６４に送られ
る。この伸長器６４では、送られたデータに伸長処理が
施されて元のディジタルデータが出力される。このディ
ジタルデータはＤ／Ａ変換器６５によってアナログ信号
に変換され、モニタ６８に送出される。これにより、上
記モニタ６８上ではユーザが選択した番組が放送され
る。

【００５７】

【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る多チャンネル信号再生装置は、複数チャンネル
の信号を同時に再生する信号再生手段を複数台設け、上
記複数台の信号再生手段のそれぞれの再生開始時間を所
定の時間間隔でずらして時間的にずれた複数チャンネル
の信号を出力することにより、複数チャンネルの信号を
１台のＤＶＴＲで送出するので、使用する機材の購入費
や機材のメンテナンス等の費用を抑えることができる。
また、これらの機材を設置するスペースを従来よりも削
減することができる。さらに、使用する機材が少ないの
で、多チャンネル信号再生装置のシステム自体の信頼性
が向上する。

【００５８】ここで、上記信号再生手段において再生さ
れる複数チャンネルの信号は、多重化されたディジタル
信号として記録されていることにより、複数チャンネル
の信号を１台のＤＶＴＲで送出するので、使用する機材
の購入費や機材のメンテナンス等の費用を抑えることが
できる。

【００５９】また、上記信号再生手段からは、複数チャ
ンネル分の信号が並列的に同時に出力されることによ
り、データの受信側の装置を簡易にすることができる。

【００６０】さらに、上記信号再生手段からは、複数チ
ャンネル分の信号が多重化されたディジタルデータが出
力されることにより、データの送受信を迅速に行うこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る多チャンネル信号再生装置の第１
の実施例の概略的な構成を示す図である。

【図２】多チャンネル信号の記録状態を示す図である。

【図３】多チャンネル信号再生装置の動作手順を示すフ
ローチャートである。

【図４】多チャンネル信号多重記録装置の概略的な構成
を示す図である。

【図５】多チャンネル信号多重記録装置の信号記録手順
を示すフローチャートである。

【図６】ＤＶＴＲの第１の実施例の概略的な構成を示す
図である。

【図７】ＤＶＴＲの信号再生手順を示すフローチャート
である。

【図８】番組選択装置の第１の実施例の概略的な構成を
示す図である。

【図９】本発明に係る多チャンネル信号再生装置の第２
の実施例の概略的な構成を示す図である。

【図１０】ＤＶＴＲの第２の実施例の概略的な構成を示
す図である。

【図１１】番組選択装置の第２の実施例の概略的な構成
を示す図である。

【図１２】番組供給システムの概略的な構成を示す図で
ある。

【符号の説明】

１８磁気テープ２０、４０ＤＶＴＲ２１、４１再生用磁気ヘッド２２、４２信号検出器２３、４３誤り訂正回路２４、４４Ｓ／Ｐ変換器２５、４５バッファ２６伸長器２７Ｄ／Ａ変換器３０、５２時計３１、５０ホストコンピュータ３２ＲＦ信号変調器３４、６０番組選択装置４６ＦＤＤＩインターフェイス５１ＦＤＤＩコンセントレータ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数チャンネルの信号を同時に再生する
信号再生手段を複数台設け、上記複数台の信号再生手段
のそれぞれの再生開始時間を所定の時間間隔でずらして
時間的にずれた複数チャンネルの信号を出力することを
特徴とする多チャンネル信号再生装置。
【請求項２】上記信号再生手段において再生される複
数のチャンネルの信号は、多重化されたディジタル信号
として記録されていることを特徴とする請求項１記載の
多チャンネル信号再生装置。
【請求項３】上記信号再生手段からは、複数チャンネ
ル分の信号が並列的に同時に出力されることを特徴とす
る請求項１記載の多チャンネル信号再生装置。
【請求項４】上記信号再生手段からは、複数チャンネ
ル分の信号が多重化されたディジタルデータが出力され
ることを特徴とする請求項１記載の多チャンネル信号再
生装置。