JPH07297102A - ステージ精度評価方法 - Google Patents

ステージ精度評価方法

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JPH07297102A
JPH07297102A JP8447794A JP8447794A JPH07297102A JP H07297102 A JPH07297102 A JP H07297102A JP 8447794 A JP8447794 A JP 8447794A JP 8447794 A JP8447794 A JP 8447794A JP H07297102 A JPH07297102 A JP H07297102A
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 露光装置のステージのステッピング精度を種
々の要因別に評価し、そのステッピング精度を修正する
ための具体的な方法を示唆する。 【構成】 バーニア評価法により、隣接するショット領
域間のアライメント誤差SX,BYを計測する。そのア
ライメント誤差から、スケーリングRx,Ry、直交度
ω、ローテーションθ及びオフセットよりなる線形成分
を分離して、非線形成分を得る。そのスケーリングR
x,Ryの誤差等を用いてウエハステージのヨーイング
による誤差成分、及びレーザ干渉計用の移動鏡の曲がり
による誤差成分を分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば2次元平面内で
被加工物又は計測対象物等を位置決めするステージの精
度評価方法に関し、特に半導体素子又は液晶表示素子等
を製造する際に使用される露光装置のウエハステージの
ステッピング精度を評価する際に適用して好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】半導体素子又は液晶表示素子等をフォト
リソグラフィ工程で製造する際に、レチクル(又はフォ
トマスク等)のパターンを感光材が塗布されたウエハ
(又はガラスプレート等)上の各ショット領域に露光す
る露光装置が使用されている。この種の露光装置として
は、ウエハが載置されたウエハステージを歩進(ステッ
ピング)させて、レチクルのパターンをウエハ上の各シ
ョット領域に順次露光する動作を繰り返す、所謂ステッ
プ・アンド・リピート方式の露光装置(ステッパー等)
が多用されている。
【0003】一般に半導体素子等はウエハ上に多数層の
回路パターンを積み重ねて形成されるため、露光装置で
は、ウエハ上の2層目以降への露光の際の重ね合わせ精
度を高精度に行うために、ウエハステージのステッピン
グ精度等を所定の許容範囲内に収めることが求められて
いる。そのウエハステージのステッピング精度とは、ウ
エハ上の或るショット領域Aへの露光終了後に、ウエハ
ステージをX方向又はY方向に移動(ステッピング)さ
せて、次に露光対象とするショット領域Bを露光フィー
ルド内に設置するときの前記ショット領域Aとの相対的
なX方向及びY方向への位置決め誤差、並びに回転誤差
等を指す。
【0004】従来の露光装置におけるステッピング精度
の計測方法として、所謂バーニア評価法が知られてい
る。このバーニア評価法では、所定の複数の計測用マー
クが形成されたレチクルを使用し、先ずウエハ上の第1
のショット領域上にそれら複数の計測用マークを露光す
る。その後、ウエハステージを例えばX方向にステッピ
ングさせて、その第1のショット領域とX方向の端部が
重なる第2のショット領域上にそれら複数の計測用マー
クを露光する。この際にその重複領域には、1回目に露
光された計測用マーク(主尺)と2回目に露光された計
測用マーク(副尺)とが近接して配置されている。ステ
ッピング誤差が無い状態での、その主尺と副尺との位置
関係は予め分かっているため、逆に設計上の位置関係に
対するその主尺と副尺との位置ずれ量を計測することに
より、そのステッピング誤差を求めるのがバーニア評価
法の原理である。
【0005】更に、バーニア評価法では、ウエハ上のX
方向及びY方向に一部が重なるように格子状に配列され
た多数のショット領域にそれぞれ計測用マークを露光
し、現像処理後にウエハ上の例えば数10点でそれぞれ
設計上の位置関係からの主尺と副尺との位置ずれ量を計
測する。そして、それら位置ずれ量の標準偏差σ(又は
3σ)を求め、その標準偏差σが所定の規格を満たして
いるか否かの判断を行う事で、その露光装置のステッピ
ング精度の合否を決定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の技
術においては、主尺と副尺との位置ずれ量の標準偏差σ
(又は3σ)に基づいて個々の露光装置のステッピング
精度の合否を決定していたため、例えばその標準偏差σ
が所定の規格をオーバーしてステッピング精度が不合格
になった場合でも、そのステッピング精度を修正するた
めの具体的な方法が決められなかった。そのため、従
来、ステッピング精度が不合格となった場合には、試行
錯誤的に例えばステージ駆動系の精度出しや、交換を行
う以外に修正する方法がなく、結果的に修正に要する時
間が長くなりステージ機構の組立調整工程のスループッ
トを高められないという不都合があった。
【0007】本発明は斯かる点に鑑み、露光装置のステ
ージのステッピング精度を種々の要因別に評価でき、そ
のステッピング精度を修正するための具体的な方法を示
唆してくれるステージ精度評価方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による第1のステ
ージ精度評価方法は、2次元平面内で互いに交差する第
1の方向及び第2の方向に感光性の基板(W)の位置決
めを行うステージ(14)を有し、その基板上にマスク
パターン(R)を露光する露光装置の前記ステージの評
価方法において、ステージ(14)上に感光性の評価用
基板(W)を載置し、この評価用基板上の第1のショッ
ト領域(SA11)上に評価用マーク(26B)を露光し
た後、ステージ(14)を駆動してその評価用基板を移
動させてからその評価用基板上の第1のショット領域
(SA11)と一部が重なる第2のショット領域(S
12)上にその評価用マーク(27H)を露光する動作
を繰り返す第1工程を有する。
【0009】更に本発明は、その評価用基板上の隣接す
るショット領域間の重ね合わせ部分に露光されたそれら
評価用マーク(26A,27H)のその第1の方向及び
第2の方向へのずれ量(SX,BY)をそれぞれ計測す
る第2工程と、この第2工程で計測されたずれ量より線
形誤差成分の内のスケーリング誤差成分(図9(b)の
Rx,Ry)を求める第3工程と、この第3工程で求め
られたスケーリング誤差成分よりステージ(14)の移
動時の回転成分(ヨーイング)を求める第4工程と、を
有するものである。
【0010】この場合、その第2工程で計測されたずれ
量(SX,BY)からその第4工程で求められたステー
ジ(14)の移動時の回転成分を差し引いて、ステージ
(14)がその第1の方向又は第2の方向に移動する際
の真直度誤差を求めることが望ましい。また、その第2
工程で計測されたずれ量(SX,BY)からその第4工
程で求められたステージ(14)の移動時の回転成分、
及びステージ(14)がその第1の方向又は第2の方向
に移動する際の真直度誤差を差し引いてウエハステージ
(14)の位置決め誤差を求めることが望ましい。
【0011】更に、本発明による第2のステージ精度評
価方法は、2次元平面内で互いに交差する第1の方向及
び第2の方向に感光性の基板(W)の位置決めを行うス
テージ(14)を有し、その基板上にマスクパターン
(R)を露光する露光装置のステージ(14)の評価方
法において、ステージ(14)上にN枚(Nは2以上の
整数)の感光性の評価用基板を1枚ずつ順次載置し、こ
れら各評価用基板上の第1のショット領域上に評価用マ
ークを露光した後、ステージ(14)を駆動してその評
価用基板を移動させてからその評価用基板上のその第1
のショット領域と一部が重なる第2のショット領域上に
その評価用マークを露光する動作を繰り返す第1工程を
有する。
【0012】更に本発明は、それらN枚の評価用基板の
各評価用基板毎に隣接するショット領域間の重ね合わせ
部分に露光されたそれら評価用マークのその第1の方向
及び第2の方向へのずれ量(SX,BY)をそれぞれ計
測する第2工程と、この第2工程で計測されたずれ量よ
り、1枚毎のそれら評価用基板のずれ量のばらつき(図
20(a)の3σ)をそれらN枚の評価用基板について
平均して得られる平均のばらつき(図20(c)のAV
W )、それらN枚の評価用基板のずれ量の全体のばらつ
き(図20(c)のVRW )、及びそれらN枚の評価用
基板上の同じショット領域でのずれ量のN枚でのばらつ
きである露光装置のばらつき(図20(c)のVRS
を求める第3工程と、を有するものである。
【0013】この場合、その第3工程で求められる平均
のばらつき(AVW )とその全体のばらつき(VRW
との差分を求め、この差分より位置決め誤差を求めるこ
とが望ましい。
【0014】
【作用】斯かる本発明の第1のステージ精度評価方法に
よれば、先ずバーニア評価法により、例えば図4(b)
に示すように、第1のショット領域(SA11)で露光さ
れた評価用マーク(26B)と一部が重なる第2のショ
ット領域(SA12)で露光された評価用マーク(27
H)とのずれ量(SX,BY)が計測され、同様にその
ずれ量が多くの点で計測される。これら計測されたずれ
量には、本来の第1の方向(X方向)及び第2の方向
(Y方向)への位置決め誤差(狭義のステッピング誤
差)の他に、線形誤差、並びに非線形誤差が含まれ、線
形誤差には、線形の伸縮を示すスケーリング誤差、直交
度誤差、及び回転誤差が含まれ、非線形誤差には、ステ
ージ(14)のヨーイングによる回転成分、及びステー
ジ(14)の座標をレーザ干渉計で計測する場合の移動
鏡の曲がりによる誤差成分がある。
【0015】そこで、本発明では先ず計測されたずれ量
から、最小自乗近似法により求めた線形成分を差し引い
てステージ(14)のヨーイングによる回転成分を求め
る。その後、その計測されたずれ量から線形成分、及び
ヨーイングによる回転成分を差し引いて移動鏡の曲がり
による誤差成分(ステージが移動する際の真直度誤差)
を求める。そして、最終的に計測されたずれ量から線形
成分、ヨーイングによる回転成分、及び移動鏡の曲がり
による誤差成分を差し引いてステージ(14)の位置決
め誤差(狭義のステッピング誤差)を求める。これによ
り、要因別にステッピング精度が評価される。従って、
ステッピング精度を向上させるには、ステッピング誤差
に大きく寄与する要因から修正すればよい。
【0016】また、本発明の第2のステージ精度評価方
法によれば、同一の露光装置を用いて、N枚の基板につ
いてバーニア評価法を適用し、基板毎及び各ショット領
域毎の評価用マークのずれ量を計測する。その後、1枚
毎のそれら評価用基板のずれ量のばらつき(図20
(a)の3σ)をそれらN枚の評価用基板について平均
して得られる平均のばらつき(図20(c)のA
W )、それらN枚の評価用基板のずれ量の全体のばら
つき(図20(c)のVRW )、及びそれらN枚の評価
用基板上の同じショット領域でのずれ量のN枚でのばら
つきである露光装置のばらつき(図20(c)のV
S )が求められる。この場合、平均のばらつき(図2
0(c)のAVW )はその露光装置の平均的な位置決め
能力を示し、露光装置のばらつき(図20(c)のVR
S )はその露光装置の特徴的な誤差成分を示し、全体の
ばらつき(図20(c)のVRW )は、基板間のステッ
ピング値のオフセット変動を含めた誤差成分を示す。
【0017】また、平均のばらつき(AVW )とその全
体のばらつき(VRW )との差分より位置決め誤差が求
められる。従って、この発明においても計測されたずれ
量から誤差要因が或る程度特定される。
【0018】
【実施例】以下、本発明によるステージ精度評価方法の
一実施例につき図面を参照して説明する。図1は本実施
例の評価方法を適用するのに好適な投影露光装置の概略
的な構成を示し、この図1において、超高圧水銀ランプ
1から発生した照明光ILは楕円鏡2で反射されてその
第2焦点で一度集光した後、コリメータレンズ、干渉フ
ィルター、オプティカル・インテグレータ(フライアイ
レンズ)及び開口絞り(σ絞り)等を含む照明光学系3
に入射する。
【0019】楕円鏡2の第2焦点の近傍には、モーター
12によって照明光ILの光路の閉鎖及び開放を行うシ
ャッター11が配置されている。なお、露光用照明光と
しては超高圧水銀ランプ1等の輝線の他に、エキシマレ
ーザ(KrFエキシマレーザ、ArFエキシマレーザ
等)等のレーザ光、あるいは金属蒸気レーザやYAGレ
ーザの高調波等を用いても構わない。
【0020】図1において、照明光学系3から射出され
たフォトレジスト層を感光させる波長域の照明光(i線
等)ILは、ミラー4で反射された後、第1リレーレン
ズ5、可変視野絞り(レチクルブラインド)6及び第2
リレーレンズ7を通過してミラー8に至る。そして、ミ
ラー8でほぼ垂直下方に反射された照明光ILが、メイ
ンコンデンサーレンズ9を介してレチクルRのパターン
領域PAをほぼ均一な照度で照明する。レチクルブライ
ンド6の配置面はレチクルRのパターン形成面と共役関
係(結像関係)にあり、レチクルブラインド6の開口部
の大きさ、形状を変えることによって、レチクルRの照
明視野を任意に設定できる。
【0021】さて、レチクルRのパターン領域PAを通
過した照明光ILは、両側(又は片側)テレセントリッ
クな投影光学系13に入射し、投影光学系13により例
えば1/5に縮小されたレチクルRのパターンの投影像
は、表面にフォトレジスト層が塗布され、その表面が投
影光学系13の最良結像面とほぼ一致するように保持さ
れたウエハW上の1つのショット領域に投影(結像)さ
れる。以下では、投影光学系13の光軸AXに平行にZ
軸を取り、Z軸に垂直な平面内で図1の紙面に平行にX
軸を、図1の紙面に垂直にY軸を取る。
【0022】図3(a)は本実施例のレチクルRのパタ
ーンを示し、この図3(a)において、レチクルRのパ
ターン領域内の周辺部に互いに同一の評価用マークR
A,RB,…,RLが形成されている。また、評価用マ
ークRA〜RCは、投影光学系13の光軸に関して評価
用マークRG〜RIとほぼ軸対称な位置にあり、評価用
マークRD〜RFは、投影光学系13の光軸に関して評
価用マークRJ〜RLとほぼ軸対称な位置にある。例え
ば評価用マークRAは、図3(b)に示すように、X方
向に所定ピッチで配列されたドットパターン列25Y、
及びY方向に所定ピッチで配列されたドットパターン列
25Xより構成されている。評価用マークRAは、遮光
膜中に開口パターンとして形成されたものでも、透過部
中に遮光膜より形成されたものでもよい。但し、後者は
第2の露光で形成されるマーク部を遮光しておく必要が
ある。更に、レチクルRにはその外周付近に2個の十字
型の遮光性マークよりなるアライメントマーク(不図
示)が対向して形成されている。
【0023】図1に戻り、それら2個のアライメントマ
ークは、レチクルRのアライメント(投影光学系13の
光軸AXに対する位置合わせ)に用いられる。レチクル
Rは、投影光学系13の光軸AXの方向に微動可能で、
且つその光軸AXに垂直な水平面内で2次元移動及び微
小回転可能なレチクルステージRS上に載置されてい
る。レチクルRの上方にはレチクルアライメント系(R
A系)10A及び10Bが配置され、これらRA系10
A及び10Bは、レチクルRの外周付近に形成された2
個の十字型のアライメントマークを検出するものであ
る。RA系10A及び10Bからの計測信号に基づいて
レチクルステージRSを微動させることで、レチクルR
はパターン領域PAの中心点が投影光学系13の光軸A
Xと一致するように位置決めされる。
【0024】一方、ウエハWは、微小回転可能なウエハ
ホルダ(不図示)に真空吸着され、このウエハホルダを
介してウエハステージ14上に保持されている。ウエハ
ステージ14は、駆動装置19によりステップ・アンド
・リピート方式で2次元移動可能に構成され、ウエハW
上の1つのショット領域に対するレチクルRの転写露光
が終了すると、ウエハステージ14は次のショット位置
までステッピングされる。
【0025】図2は、図1のウエハステージ14の座標
計測機構を示し、この図2において、ウエハステージ1
4上にはX軸用の移動鏡16X及びY軸用の移動鏡16
Yが固定され、移動鏡16Xに対向するようにX軸用の
レーザ干渉計17X及び回転計測用のレーザ干渉計17
Rが固定され、移動鏡16Yに対向するようにY軸用の
レーザ干渉計17Yが固定されている。レーザ干渉計1
7Xの光軸及びレーザ干渉計17Yの光軸は投影光学系
13の光軸AXを横切るように設定され、レーザ干渉計
17Rの光軸は投影光学系13の側面に配置されたオフ
・アクシス方式のアライメント系23(図1では省略)
の光軸を横切るように設定されている。また、レーザ干
渉計17X及び17RからのレーザビームLX及びLR
が移動鏡16Xにより反射され、レーザ干渉計17Yか
らのレーザビームLYが移動鏡16Yにより反射され、
レーザ干渉計17X、17R及び17Yの計測座標がそ
れぞれ図1の主制御系18、及びアライメント制御系1
9に供給されている。
【0026】そして、ウエハステージ14のX座標は、
レーザ干渉計17Xにより求められ、ウエハステージ1
4のY座標は、レーザ干渉計17Yの計測座標により求
められる。これらの計測結果は例えば0.01μm程度
の分解能で常時検出されている。それらX方向及びY方
向の計測座標によりウエハステージ14のステージ座標
系(静止座標系)(X,Y)が定められる。
【0027】また、ウエハステージWS上にはベースラ
イン量(アライメント系の基準位置と露光の基準位置と
のずれ量)の計測時等で用いられる基準マークを備えた
基準部材(ガラス基板)15が、ウエハWの露光面とほ
ぼ同じ高さになるように設けられている。次に、投影光
学系13の上部側方にはTTL(スルー・ザ・レンズ)
方式で、且つレーザ・ステップ・アライメント方式(以
下、「LSA方式」という)のX軸用のアライメント系
20も配置され、アライメント系20からの位置検出用
のレーザビームALが、ミラー21及びミラー22を介
して投影光学系13に導かれている。そのレーザビーム
ALは投影光学系13を介して、図2に示すようにウエ
ハW上の計測対象の評価用マーク像付近にY方向に長い
スリット状のスポット光24Xとして照射される。図1
に戻り、ウエハステージ14を介してスポット光24X
に対して評価用マーク像をX方向に走査すると、その評
価用マーク像がスポット光24Xを横切る際に、その評
価用マーク像からの回折光が投影光学系13、ミラー2
2及びミラー21を介してアライメント系20に戻され
る。このアライメント系20で光電変換された検出信号
がアライメント制御系19に供給される。このようなL
SA方式のアライメント系のより具体的な構成は例えば
特開平2−272305号公報に開示されている。
【0028】アライメント制御系19にはレーザ干渉計
17X,17Y,17Rにより計測されるウエハステー
ジ14の座標(X,Y)も供給されており、アライメン
ト制御系19では、例えばアライメント系20からの検
出信号がピークとなるときのウエハステージ14のX座
標を計測対象の評価用マーク像のX座標として検出し、
検出した各評価用マーク像のX座標を順次主制御系18
に供給する。この際に本実施例では、X座標をレーザ干
渉計17Xの計測値に基づいて定める。この場合、レー
ザ干渉計17Xの光軸上からスポット光24Xが離れて
いるため、アッベ誤差が生じる。ここではレーザ干渉計
17Xと17Rとの計測結果の差分を求めてアッベ誤差
を補正するシステムとなっている。
【0029】同様に、図2に示すように、投影光学系1
3の露光フィールド内のウエハW上にX方向に長いスリ
ット状のスポット光24Yとしてレーザビームを照射す
るLSA方式のY軸用のアライメント系も配置されてい
る。そして、評価用マーク像をそのスポット光24Yに
対して走査し、その評価用マーク像からの回折光をその
Y軸用のアライメント系で受光する。このY軸のアライ
メント系からの検出信号も図1のアライメント制御系1
9に供給され、アライメント制御系19はその検出信号
より評価用マーク像のY座標を求めて主制御系18に供
給する。このY軸に関しても、レーザ干渉計17Yの光
軸上からスポット光24Yが離れているため、同様にし
てアッベ誤差を補正している。
【0030】主制御系18では、アライメント制御系1
9にから供給された各評価用マーク像の座標を後述のよ
うに演算処理してウエハステージ14のステッピング精
度を評価する。なお、その各評価用マーク像の座標を別
の処理装置で演算処理してもよい。次に、本実施例にお
けるステッピング精度の評価方法の一例につき説明す
る。先ずレチクルとしては、図3に示すように多数の評
価用マークが形成されたレチクルRを使用する。
【0031】先ず図1のウエハステージ14をステッピ
ング駆動することにより、図4(a)に示すように、ウ
エハW上のX方向に配列された1行目のショット領域S
11,SA12,…上に順次レチクルRのパターンを露光
する。この際に、ショット領域SA11,SA12,…はX
方向の端部が所定幅だけ重なるように配列されている。
次に、ウエハW上のX方向に配列された2行目のショッ
ト領域SA21,SA22,…に上に順次レチクルRのパタ
ーンを露光する。この際に、ショット領域SA 21,SA
22,…はX方向の端部が所定幅だけ重なると共に、1行
目のショット領域と2行目のショット領域とがY方向の
端部が所定幅だけ重なるように配列されている。以下、
同様にして、ウエハW上の3行目以降のショット領域に
ついてもそれぞれX方向及びY方向に隣接するショット
領域の端部が重なるようにウエハステージ14をステッ
ピング駆動して、順次レチクルRのパターンを露光して
いく。
【0032】そして、ウエハW上の全ショット領域への
露光が終了した後、ウエハW上のフォトレジストの現像
処理等を行い、ウエハW上に露光された評価用マーク像
を凹凸のパターンとして残す。そのウエハWを再び図1
のウエハステージ14上に載置して、LSA方式のX軸
用のアライメント系20、及びY軸用のアライメント系
を用いてそれら評価用マーク像のステージ座標系(X,
Y)上での座標を計測する。この際に計測対象の評価用
マーク像は図4(b)のような配列となっている。
【0033】図4(b)は、図4(a)中のショット領
域SA11付近の拡大図を示し、この図4(b)におい
て、ショット領域SA11とショット領域SA12とのX方
向の重複領域に、ショット領域SA11への露光により形
成された評価用マーク像26A〜26Cと、ショット領
域SA12への露光により形成された評価用マーク像27
I〜27Gとがそれぞれ近接して配置されている。評価
用マーク像26A〜26Cは、図3(a)の評価用マー
クRA〜RCの像であり、評価用マーク像27I〜27
Gは、図3(a)の評価用マークRI〜RGの像であ
る。この場合、評価用マーク像26A,26B,26C
と、評価用マーク像27I,27H,27Gとの間の所
定の基準となる間隔からのずれ量(アライメント誤差)
ΔA,ΔB,ΔCをLSA方式のアライメント系により
計測する。各アライメント誤差ΔA〜ΔCはそれぞれX
方向へのずれ量、及びY方向へのずれ量より構成されて
いる。そして、中央部の評価用マーク像26Bと27H
とのX方向へのずれ量をSX(ステップX)と呼び、Y
方向へのずれ量をBY(バックY)と呼ぶ。
【0034】具体的に、評価用マーク像26Bと27H
とのずれ量SXを計測するには、図5に示すように、そ
れら評価用マーク像26B及び27Hの近傍にX軸用の
アライメント系よりレーザビームをスリット状のスポッ
ト光24Xとして照射する。そして、ウエハステージ1
4を駆動してスポット光24Xに対してそれら評価用マ
ーク像26B及び27HをX方向に走査すると、スポッ
ト光24Xとそれら評価用マーク像26及び27Hとが
合致したときにそれぞれ所定の方向に回折光が発生する
ことから、それら評価用マーク像26及び27HのX座
標が検出され、これらX座標の差分の所定の基準間隔か
らのずれ量(図5では基準間隔を0としている)がずれ
量SXとなる。同様に、評価用マーク像26と27Hと
のY方向へのずれ量BYも検出される。
【0035】そのずれ量SX(ステップX)にはアッベ
誤差が含まれていない。一方、ずれ量BYにはウエハス
テージ14のヨーイングによる誤差等が含まれている。
そのずれ量BYからヨーイングによる誤差等を除いた誤
差が狭義のステッピング誤差となる。図4(b)に戻
り、ショット領域SA11とショット領域SA21とのY方
向の重複領域に、ショット領域SA11への露光により形
成された評価用マーク像26D〜26Fと、ショット領
域SA21への露光により形成された評価用マーク像28
L〜28Jとがそれぞれ近接して配置されている。評価
用マーク像26D〜26Fは、図3(a)の評価用マー
クRD〜RFの像であり、評価用マーク像28L〜28
Jは、図3(a)の評価用マークRL〜RJの像であ
る。この場合も、評価用マーク像26D,26E,26
Fと、評価用マーク像28L,28K,28Jとの間隔
の所定の基準となる間隔からのずれ量(アライメント誤
差)ΔD,ΔE,ΔFをLSA方式のアライメント系に
より計測する。そして、中央部の評価用マーク像26E
と28KとのY方向へのずれ量をSY(ステップY)と
呼び、X方向へのずれ量をBX(バックX)と呼ぶ。ず
れ量SYにもアッベ誤差は含まれていない。
【0036】このようにして、図4(a)に示すウエハ
W上の全部のショット領域の重複領域において、それぞ
れ近接して形成された評価用マーク像の基準となる間隔
からのずれ量(アライメント誤差)を計測する。これに
より、各ショット領域についてそれぞれ図4(b)のア
ライメント誤差ΔA〜ΔFに対応するずれ量が計測さ
れ、これらのアライメント誤差が記憶装置内のデータフ
ァイルに記録される。これらのアライメント誤差から次
のようにしてステッピング精度を悪化させる要因別の誤
差が求められる。
【0037】先ず、ステッピング精度を悪化させる要因
としてウエハステージ14のヨーイングがある。一般
に、ウエハステージ14が移動する際に、図6に示すよ
うに移動位置14Aによってウエハステージ14の回転
状態が変化するというヨーイングが発生する。このよう
なヨーイングが発生すると、図4(b)において、ずれ
量BX(バックX)、及びBY(バックY)はその回転
の影響を受けて誤差を含むようになる。
【0038】例えば図7に示すように、ウエハステージ
14のヨーイングにより、ショット領域SA11,S
12,…及びショット領域SA21,SA22,…の配列が
変化した場合、1行目のショット領域間のY方向へのず
れ量BY1,BY2,…、及び1行目と2行目との間の
ショット領域間のX方向へのずれ量BX1,BX2,…
が場所により変化するようになる。
【0039】また、ステッピング精度を悪化させる別の
要因として、図2に示すような移動鏡16X及び16Y
の曲がりがある。このように移動鏡16X及び16Y自
体が曲がっていると、レーザ干渉計17X及び17Yで
計測された座標に基づいてウエハステージ14をX方向
又はY方向に直線的にステッピングさせたとしても、図
8に示すように、X方向に配列されるショット領域SA
11,SA12,…がY方向に横ずれすると共に、Y方向に
配列されるショット領域SA11,SA21,…がX方向に
横ずれすることになる。即ち、実際のウエハステージ1
4の移動の軌跡が曲がってしまい、図7の場合と同様に
同一の行上のショット領域間のY方向へのずれ量BY
(バックY)、及び隣接する行の間のショット領域間の
X方向へのずれ量BX(バックX)が場所により変化す
るようになる。従って、移動鏡16X及び16Yの曲が
りが生じた場合でも、ステッピング精度が悪化する。
【0040】ここで、図4(b)に示すように各ショッ
ト領域について計測されたずれ量(アライメント誤差)
ΔB(SX,BY)、及びΔE(BX,SY)から上述
のウエハステージ14のヨーイングに起因する誤差、及
び移動鏡16X,16Yの曲がりに起因する誤差を求め
る手法につき説明する。そのため、n番目(n=1,
2,…)のショット領域とそれに隣接するショット領域
との重複領域で計測されたずれ量(SX,BY)を(A
SBXn,ASBYn)として、ずれ量(BX,SY)を
(ABSXn,ABSYn)とする。
【0041】次に、図4(a)に示すように、ウエハW
上での試料座標系を(x,y)として、試料座標系
(x,y)上でのn番目のショット領域の設計上の(露
光したときの)中心座標を(Dxn,Dyn)とする。この
場合、現像処理等の後にウエハWをウエハステージ14
上に載置して、ステージ座標系(X,Y)でショット領
域の中心座標を計測すると、その中心座標は、スケーリ
ングRx,Ry、直交度ω、ローテーションθ、及びオ
フセットOx,Oyよりなる線形誤差、及びその他の非
線形誤差分だけその設計上の座標(Dxn,Dyn)からず
れるようになる。そのスケーリングRx及びRyとは、
ウエハWのX方向及びY方向への線形伸縮による位置ず
れ量の割合を示し、直交度ωはX軸の角度がY軸+90
°からω[rad]だけずれていることを示し、ローテ
ーションθは試料座標系(x,y)とステージ座標系
(X,Y)との間の角度[rad]を示す。
【0042】ここで、ずれ量として(SX,BY)、即
ち(ASBXn,ASBYn)を用いると、n番目のショッ
ト領域の計測された座標値は(Dxn+ASBXn,Dyn
ASBYn)となるため、非線形誤差を(εASBxn、ε
ASByn)とすると、この非線形誤差は次のように表す
ことができる。
【0043】
【数1】
【0044】本実施例では、最小自乗法により、(数
1)における6個のパラメータ(Rx,Ry,ω,θ,
Ox,Oy)の値を決定する。そのためには、(数1)
で表される非線形誤差(εASBxn、εASByn)の自
乗和を計測された全てのショット領域について積算して
次のような残留誤差成分を定義し、この残留誤差成分が
最小になるようにそれら6個のパラメータの値を決定す
ればよい。
【0045】
【数2】
【0046】これにより、各ショット領域におけるアラ
イメント誤差(SX,BY)より線形誤差成分と非線形
誤差成分とが求められる。同様に、ずれ量として(B
X,SY)、即ち(ABSXn,ABSYn)を用いると、
n番目のショット領域の計測された座標値は(Dxn+A
BSXn,Dyn+ABSYn)となるため、非線形誤差を
(εABSxn、εABSyn)とすると、この非線形誤差
は次のように表すことができる。但し、6個のパラメー
タを(Rx′,Ry′,ω′,θ′,Ox′,Oy′)
として(数1)と区別する。
【0047】
【数3】
【0048】この場合にも最小自乗法により、6個のパ
ラメータ(Rx′,Ry′,ω′,θ′,Ox′,O
y′)の値を決定する。そのためには、次式の残留誤差
成分が最小になるようにそれら6個のパラメータの値を
決定すればよい。
【0049】
【数4】
【0050】これにより、アライメント誤差として(B
X,SY)を用いた場合の、線形誤差成分と非線形誤差
成分とが求められる。次に、ウエハステージ14のヨー
イング等があった場合に、上述の線形誤差成分、及び非
線形誤差成分がどのような傾向になるのかを調べるため
にシミュレーションを行う。
【0051】図9及び図10は、図6の様な回転(ヨー
イング)をショット領域間でX方向に1μrad、且つ
Y方向に0.5μradの回転が生じる様に与えた場合
のシミュレーション結果であり、図9はアライメント誤
差として(SX,BY)を用いた場合の結果を、図10
はアライメント誤差として(BX,SY)を用いた場合
の結果を示す。例えば図9(a)はウエハ上の各ショッ
ト領域におけるアライメント誤差のベクトル(BX,S
Y)を示し、ベクトル30は当該ショット領域における
アライメント誤差のベクトルを表している。また、図9
(b)はアライメント誤差SX(ステップX)、及びB
Y(バックY)の平均値、標準偏差の3倍(3σ)、並
びに線形誤差を表すスケーリングRx,Ryの1からの
誤差、直交度ω、及びローテーションθの値を示す。ま
た、図9(c)はそのパラメータRx,Ry、ω、θ及
びオフセットOx,Oyより各ショット領域について求
められるX方向及びY方向への線形誤差の標準偏差の3
倍(3σ)の値を示し、図9(d)は(数1)から求め
られるX方向及びY方向への非線形誤差成分の標準偏差
の3倍(3σ)の値を示す。図10(b)〜(d)の数
値の意味は図9(b)〜(d)の意味と同じである。
【0052】ここでスケーリングRx,Ryに着目する
と、スケーリング誤差は図9(b)のスケーリングRy
と、図10(b)のスケーリングRxとに表れており、
図9(b)のスケーリングRyの誤差は図10(b)の
直交度ωと同じ値となっている。更に、図10(b)の
スケーリングRxの誤差は図9(a)の直交度ωと同じ
値であり、且つそのスケーリングRxの誤差は、図9
(a)のローテーションθと符号が反転している事が分
かる。そこで、このように各ショット領域のずれ量が同
じになる回転誤差を持つ場合は、それらスケーリングR
x,Ry、直交度ω、及びローテーションθに着目し
て、ヨーイングによる誤差値が求められる。一例を示す
と、図9(b)のスケーリングRyの値(0.5)の1
/2、すなわち0.25μradがウエハの最外周での
ヨーイングによる誤差の値となる。
【0053】次に、図11及び図12は、図2のような
移動鏡16X,16Yの曲がりを、移動鏡16Xについ
てはX方向の高さが100nmの台形状になるように、
且つ移動鏡16YについてはY方向の高さが50nmの
台形状になるように与えた結果であり、図11はアライ
メント誤差として(SX,BY)を用いた場合の結果
を、図12はアライメント誤差として(BX,SY)を
用いた場合の結果を示す。
【0054】図11及び図12より分かるように、移動
鏡16X,16Yの曲がりは、直交度ω、ローテーショ
ンθ、及び非線形誤差にはなるが、スケーリングRx,
Ryの誤差とはならない。即ち、図9及び図10との比
較より、スケーリング誤差の有無からウエハステージ1
4のヨーイングによる誤差と移動鏡16X,16Yの曲
がりによる誤差とが分離できることが分かる。そこで、
先ずスケーリング誤差に基づいてウエハステージ14の
ヨーイングによる誤差を除去した後で(例えばスケーリ
ングRx,Ryの値を座標に変換してアライメント誤差
(SX,BY),(BX,SY)から除去した後で)、
移動鏡16X,16Yによる誤差を求めるために各ショ
ット領域毎のずれ量BX(バックX)のX方向への平均
値を求め、ずれ量BYのY方向への平均値を求める。
【0055】この方法を用いてシミュレーションした結
果を図13〜図21に示す。図13及び図14は、ウエ
ハステージ14のヨーイング等の回転による誤差、及び
移動鏡16X,16Yの曲がりによる誤差が混在した場
合のシミュレーション結果であり、図13がアライメン
ト誤差として(SX,BY)を用いたときの結果、図1
4はアライメント誤差として(BX,SY)を用いたと
きの結果を示している。これらの誤差より、図9及び図
10に対応させて先ずスケーリングRx,Ryに着目し
てウエハステージ14のヨーイングによる誤差を抽出す
る。具体的に、図13(b)のスケーリングRyの誤差
−0.42ppmと、図14(b)の直交度ωの数値
(−0.22μrad)中の−0.42μrad分とが
そのヨーイングによる誤差である。また、図14(b)
のスケーリングRxの誤差はほぼ0であり、X方向への
回転は無視できる程度である。その結果、ヨーイングに
よる誤差は図17に示すように、主にY方向への回転に
よるものであることが分かる。
【0056】そのヨーイングによる誤差を図13及び図
14の結果より除去した後、図15及び図16に示すよ
うに、移動鏡16X,16Yの曲がりによる誤差を導き
出す。図15の点線34A〜34Hはそれぞれ各列での
ずれ量BX(バックX)の変化を示し、点線35は点線
34A〜34Hのずれ量BXの平均値、即ち移動鏡16
Xの曲がりに起因するウエハステージ14の移動軌跡の
曲がりを示す。点線35の右側の数値は始点及び終点で
のずれ量を0とみなしたときのずれ量を数値化したもの
である。同様に、図16の点線36A〜36Hはそれぞ
れ各行でのずれ量BY(バックY)の変化を示し、点線
37は点線36A〜36Hのずれ量BYの平均値、即ち
移動鏡16Yの曲がりに起因するウエハステージ14の
移動軌跡の曲がりを示す。点線37の下側の数値は始点
及び終点でのずれ量を0とみなしたときのずれ量を数値
化したものである。
【0057】次に、図13及び図14の誤差より、図1
7のヨーイングによる誤差、及び図15、図16の移動
鏡の曲がりによる誤差を除去したときの誤差が、図18
のずれ量(SX,BY)及び図19のずれ量(BX,S
Y)である。この図18及び図19の誤差が狭義のステ
ッピング誤差である。このように、要因別の誤差を分離
して表示することにより、どの要因が誤差に大きく寄与
するかを適確に知ることができる。従って、ステッピン
グ精度を向上させるためには、誤差に大きく寄与する要
因から除去していけばよい。
【0058】また、ヨーイングを含む種々の回転による
誤差に関しては、ショット領域毎のランダムな回転を、
図4(b)に示すずれ量ΔA及びΔCのX成分の差分、
及びずれ量ΔD及びΔFのY成分の差分の変化率として
求めることにより補正が可能である。ずれ量ΔA及びΔ
CのX成分をSXA 、SXC とすると、ずれ量ΔA及び
ΔCのX成分の差分は、(SXA −SXC )となり、ず
れ量ΔD及びΔFのY成分をSYD 、SYF とすると、
ずれ量ΔD及びΔFのY成分の差分は、(SY D −SY
F )となる。
【0059】次に、図20を参照して本実施例における
別の誤差解析の手法につき説明する。この手法では、図
1のウエハステージ14上に順次計測対象とするウエハ
を載置して、それぞれ図4に示すように評価用のレチク
ルのパターンを露光する。そして、露光後のウエハを現
像処理してそれぞれ再び図1のウエハステージ14上に
載置して図4(b)に示すように、各ショット領域毎に
アライメント誤差(SX,BY)及び(BX,SY)を
LSA方式で計測する。
【0060】図20(a)の折れ線31及び30が、そ
れぞれそのように計測された各ウエハ毎のアライメント
誤差(SX,BY)の標準偏差の3倍(3σ)[nm]
を示し、図20(b)の折れ線32及び33が、それぞ
れそのように計測された各ウエハ毎のアライメント誤差
(BX,SY)の標準偏差の3倍(3σ)[nm]を示
す。
【0061】更に、本実施例では全ウエハについての計
測結果を処理して、図20(c)に示すように、アライ
メント誤差(SX,BY)及び(BX,SY)のそれぞ
れについて、各ウエハ毎の3σの平均値AVW [n
m]、全ウエハの全ショット領域に関する標準偏差の3
倍(3σ)よりなるばらつきVRW [nm]、及び全ウ
エハについての同一のショット領域毎の平均値の標準偏
差の3倍(3σ)よりなるばらつきVRS [nm]を求
める。更に、全ウエハの全ショット領域についての計測
再現性は10nmである。この場合、平均値AVW はそ
の投影露光装置の平均的な位置決め能力を示し、ばらつ
きVRS はその投影露光装置の特徴的な誤差成分を示
し、ばらつきVRW はウエハ間のオフセット変動を含め
た誤差を示す。これらの結果を解析することで、どのよ
うな誤差が大きいかを判断できる。
【0062】また、図20ではアライメント誤差(S
X,BY)等の標準偏差の3倍(3σ)で表示を行った
が、モードの切り換えにより、例えば非線形な誤差成分
に関して図20(c)のような解析を行うこともでき、
更に線形な誤差成分に関して図20(c)のような解析
を行うこともできる。これにより、誤差の要因をより詳
しく解析できる。また、標準偏差の3倍(3σ)のばら
つきは、その3σの数値である程度決まるものである
が、ゴミの影響等でその3σがガウス分布にならない場
合は、その3σのばらつきを算出して出力することで、
誤差要因の解析がさらに行い易くなる。同様に、ウエハ
ステージ14のヨーイング、移動鏡16X,16Yの曲
がり、及びそれ以外の誤差要因に分類して、各要因の誤
差毎に図20(c)のような解析を行うようにしてもよ
い。
【0063】次に、以上のアライメント誤差の解析手法
をまとめて実行する場合の動作の一例を図21を参照し
て説明する。先ず図21のステップ101において、図
4(b)に示すアライメント誤差ΔA〜ΔFのX成分及
びY成分を計測する。この計測結果をAとする。次に、
ステップ102において、ウエハステージ14のヨーイ
ング等の回転の補正を行う場合には、ステップ103に
移行し、回転補正を行わない場合にはステップ106に
移行する。ステップ103では、図13及び図14に示
すように、最小自乗近似計算によりアライメント誤差A
の内のずれ量(SX,BY)及び(BX,SY)を線形
成分と非線形成分に分離する。その後、ステップ104
において、その線形成分中からスケーリングRx,Ry
の数値、及びそれと等価な直交度ω、ローテーションθ
による誤差Bを算出し、ステップ105において元の誤
差Aからその誤差Bを差し引いて誤差Cを求める。
【0064】その後、ステップ106において、移動鏡
16X,16Yの曲がりの補正を行う場合には、ステッ
プ107に移行し、曲がりの補正を行わない場合にはス
テップ109に移行する。ステップ107では、図15
及び図16に示すように、ステップ105で求めた誤差
Cの内のずれ量(BX,BY)の成分の行方向への積分
値ΣBX、及び列方向への積分値ΣBYを求め、更にそ
れぞれ平均値XBOW (図15の折れ線35に対応す
る)、及び平均値YBOW (図16の折れ先37に対応す
る)を算出する。その後、ステップ108において、誤
差A又は誤差Cから、各行及び各列からそれぞれ平均値
BOW 、及び平均値YBOW の微分値(差分値)を差し引
いて誤差Dを算出する。
【0065】次に、ステップ109において、以上のよ
うにして求められた誤差A,B,C,Dより、図20
(c)に示すように、各ウエハ毎の3σの平均値A
W 、全ウエハの全ショット領域に関する標準偏差の3
倍(3σ)の値VRW 、及び全ウエハについての同一の
ショット領域毎の平均値の標準偏差の3倍(3σ)の値
VR S を求める。その後ステップ110において、誤差
A,B,C,Dより、ウエハ毎、ショット領域毎の平均
値、及び全ウエハ内の全ショット領域の3通りで、最小
自乗近似計算により線形成分と非線形成分とを算出した
後、ステップ111に移行して、アライメント誤差ΔA
〜ΔFを用いて、(ΔA+ΔB+ΔC)/3のX成分
と、(ΔD+ΔE+ΔF)/3のY成分との自乗和aを
求める。そして、その自乗和aから、誤差ΔBのSX
と、誤差ΔEのSYとの自乗和bを差し引いて計測セン
サー、即ちLSA方式のアライメント系20等の計測再
現性を求める。
【0066】次に、ステップ112に移行して表示内容
を選択し、ステップ113〜119の何れかに進む。ス
テップ113では、上述の各誤差A,B,C,Dの表示
を行い、ステップ114では誤差Bが示すヨーイング等
による誤差を表示し、ステップ115では平均値
BOW 、及び平均値YBOW を表示し、ステップ116で
は図20(c)の方法で各誤差ΔA〜ΔFの3σを表示
し、ステップ117では図20(c)の方法で線形誤差
成分中のステッピング値のオフセット変動を表示し、ス
テップ118では図20(c)の方法で線形誤差成分中
のオフセット以外の誤差を表示し、ステップ119では
誤差の内で所定の規格をオーバーしている要因(項目)
を自動的に選択して表示する。その後、ステップ120
において、誤差が規格をオーバーしている要因をまと
め、誤差の補正方法を指示する。
【0067】なお、上述実施例では、図4(b)に示す
ように6箇所のアライメント誤差ΔA〜ΔFのデータを
求めているが、最低条件としてアライメント誤差ΔBの
BYとΔEのBXのみを計測するだけでもよい。アライ
メント誤差BY及びBXが求められれば、ヨーイング及
び移動鏡の曲がりの情報は得ることができる。しかも、
この場合には計測時間が短縮される。
【0068】また、上述実施例ではアライメント系とし
てLSA方式のアライメント系が使用されているが、画
像処理方式のアライメント系、又は所謂2光束干渉方式
のアライメント系等を使用してもよい。更に、TTL
(スルー・ザ・レンズ)方式のアライメントのみなら
ず、TTR(スルー・ザ・レチクル)方式、又はオフ・
アクシス方式のアライメント系を使用する場合にも本発
明は適用できる。
【0069】なお、本発明は上述実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る
ことは勿論である。
【0070】
【発明の効果】本発明の第1のステージ精度評価方法に
よれば、バーニア評価法により計測されたずれ量より、
所定の線形誤差成分を求め、この線形誤差成分に基づい
てスエージの移動時の回転成分を求めているため、ステ
ージのヨーイングに起因する誤差成分を評価できる。従
って、その誤差成分が大きいときには、ステージのヨー
イングの補正を行えばよく、これによりステッピング精
度が容易に且つ迅速に改善できる。
【0071】また、第2工程で計測されたずれ量から第
4工程で求められたステージの移動時の回転成分を差し
引いて、ステージが第1の方向又は第2の方向に移動す
る際の真直度誤差を求める場合には、更に移動鏡の曲が
りによる誤差成分を求めることができる。更に、第2工
程で計測されたずれ量から第4工程で求められたステー
ジの移動時の回転成分、及びステージが第1の方向又は
第2の方向に移動する際の真直度誤差を差し引いてその
ステージの位置決め誤差を求める場合には、狭義のステ
ッピング誤差を求めることができる。
【0072】また、本発明の第2のステージ精度評価方
法によれば、複数枚の基板についてバーニア評価法によ
り計測されたずれ量より、全基板についての平均のばら
つき、及び同じショット領域でのばらつき等を求めてい
るため、当該露光装置の平均的な位置決め能力や、ショ
ット領域毎の位置決め精度のばらつき等を評価できる。
従って、例えば特定のショット領域でのばらつきが大き
い場合には、それに対応してステージの調整等を行うこ
とにより、ステッピング精度が容易に且つ迅速に改善で
きる。
【0073】更に、第3工程で求められる平均のばらつ
きと全体のばらつきとの差分を求め、この差分より位置
決め誤差を求める場合には、位置決め誤差の傾向を正確
に評価できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例が適用される投影露光装置を示
す構成図である。
【図2】図1のウエハステージ14の構成を示す平面図
である。
【図3】(a)は図1のレチクルRのパターンを示す平
面図、(b)は図3(a)中の評価用マークRAを示す
拡大平面図である。
【図4】(a)は実施例で露光されるウエハW上のショ
ット配列を示す平面図、(b)は図4(a)のショット
領域の一部を示す拡大平面図である。
【図5】バーニア評価法で評価用マーク像の位置を計測
する際の計測用のレーザビームと評価用マーク像との位
置関係を示す拡大平面図である。
【図6】ウエハステージ14が移動する際にヨーイング
が生ずるときの説明図である。
【図7】ヨーイングが生じたときのウエハ上のショット
配列の変化を示す図である。
【図8】移動鏡が曲がっているときのウエハ上のショッ
ト配列の変化を示す図である。
【図9】ヨーイングが生じた場合のアライメント誤差
(SX,BY)のシミュレーション結果を示す図であ
る。
【図10】ヨーイングが生じた場合のアライメント誤差
(BX,SY)のシミュレーション結果を示す図であ
る。
【図11】移動鏡の曲がりが生じた場合のアライメント
誤差(SX,BY)のシミュレーション結果を示す図で
ある。
【図12】移動鏡の曲がりが生じた場合のアライメント
誤差(BX,SY)のシミュレーション結果を示す図で
ある。
【図13】種々の誤差要因がある場合のアライメント誤
差(SX,BY)のシミュレーション結果を示す図であ
る。
【図14】種々の誤差要因がある場合のアライメント誤
差(BX,SY)のシミュレーション結果を示す図であ
る。
【図15】図13及び図14の誤差に基づいて算出した
移動鏡の曲がりによるY方向の真直度誤差を示す図であ
る。
【図16】図13及び図14の誤差に基づいて算出した
移動鏡の曲がりによるX方向の真直度誤差を示す図であ
る。
【図17】図13及び図14の誤差に基づいて算出した
ヨーイングによるショット配列の誤差を示す図である。
【図18】図13及び図14の誤差から、ヨーイング及
び移動鏡の曲がりによる誤差を除去した後のアライメン
ト誤差(SX,BY)のシミュレーション結果を示す図
である。
【図19】図13及び図14の誤差から、ヨーイング及
び移動鏡の曲がりによる誤差を除去した後のアライメン
ト誤差(BX,SY)のシミュレーション結果を示す図
である。
【図20】実施例における別の誤差解析方法の説明図で
ある。
【図21】実施例の種々の誤差解析方法をまとめて実施
する場合の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
R レチクル 13 投影光学系 W ウエハ 14 ウエハステージ 16X,16Y 移動鏡 17X,17Y レーザ干渉計 18 主制御系 19 アライメント制御系 20 LSA方式のアライメント系 SA11,SA12,… ショット領域 26A〜26F 評価用マーク像 27G〜27I,28L〜28J 評価用マーク像 ΔA〜ΔF アライメント誤差
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】
【数1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】
【数3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/68 G

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元平面内で互いに交差する第1の方
    向及び第2の方向に感光性の基板の位置決めを行うステ
    ージを有し、前記基板上にマスクパターンを露光する露
    光装置の前記ステージの評価方法において、 前記ステージ上に感光性の評価用基板を載置し、該評価
    用基板上の第1のショット領域上に評価用マークを露光
    した後、前記ステージを駆動して前記評価用基板を移動
    させてから前記評価用基板上の前記第1のショット領域
    と一部が重なる第2のショット領域上に前記評価用マー
    クを露光する動作を繰り返す第1工程と;前記評価用基
    板上の隣接するショット領域間の重ね合わせ部分に露光
    された前記評価用マークの前記第1の方向及び前記第2
    の方向へのずれ量をそれぞれ計測する第2工程と;該第
    2工程で計測されたずれ量より線形誤差成分の内のスケ
    ーリング誤差成分を求める第3工程と;該第3工程で求
    められた前記スケーリング誤差成分より前記ステージの
    移動時の回転成分を求める第4工程と;を有することを
    特徴とするステージ精度評価方法。
  2. 【請求項2】 前記第2工程で計測されたずれ量から前
    記第4工程で求められた前記ステージの移動時の回転成
    分を差し引いて、前記ステージが前記第1の方向又は前
    記第2の方向に移動する際の真直度誤差を求めることを
    特徴とする請求項1記載のステージ精度評価方法。
  3. 【請求項3】 前記第2工程で計測されたずれ量から前
    記第4工程で求められた前記ステージの移動時の回転成
    分、及び前記ステージが前記第1の方向又は前記第2の
    方向に移動する際の真直度誤差を差し引いて前記ステー
    ジの位置決め誤差を求めることを特徴とする請求項2記
    載のステージ精度評価方法。
  4. 【請求項4】 2次元平面内で互いに交差する第1の方
    向及び第2の方向に感光性の基板の位置決めを行うステ
    ージを有し、前記基板上にマスクパターンを露光する露
    光装置の前記ステージの評価方法において、 前記ステージ上にN枚(Nは2以上の整数)の感光性の
    評価用基板を1枚ずつ順次載置し、該各評価用基板上の
    第1のショット領域上に評価用マークを露光した後、前
    記ステージを駆動して前記評価用基板を移動させてから
    前記評価用基板上の前記第1のショット領域と一部が重
    なる第2のショット領域上に前記評価用マークを露光す
    る動作を繰り返す第1工程と;前記N枚の評価用基板の
    各評価用基板毎に隣接するショット領域間の重ね合わせ
    部分に露光された前記評価用マークの前記第1の方向及
    び前記第2の方向へのずれ量をそれぞれ計測する第2工
    程と;該第2工程で計測されたずれ量より、1枚毎の前
    記評価用基板のずれ量のばらつきを前記N枚の評価用基
    板について平均して得られる平均のばらつき、前記N枚
    の評価用基板のずれ量の全体のばらつき、及び前記N枚
    の評価用基板上の同じショット領域でのずれ量のN枚で
    のばらつきである露光装置のばらつきを求める第3工程
    と;を有することを特徴とするステージ精度評価方法。
  5. 【請求項5】 前記第3工程で求められる平均のばらつ
    きと前記全体のばらつきとの差分を求め、該差分より位
    置決め誤差を求めることを特徴とする請求項4記載のス
    テージ精度評価方法。
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