JPH0729648Y2 - 光センサー - Google Patents

光センサー

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JPH0729648Y2
JPH0729648Y2 JP15516888U JP15516888U JPH0729648Y2 JP H0729648 Y2 JPH0729648 Y2 JP H0729648Y2 JP 15516888 U JP15516888 U JP 15516888U JP 15516888 U JP15516888 U JP 15516888U JP H0729648 Y2 JPH0729648 Y2 JP H0729648Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は光学的測定装置、光スイッチング素子などに用
いられる光センサーに関するものであり、工業用に多用
される赤色発光ダイオードの約660nmの波長光検知に適
した光センサーに関する。
〔従来の技術〕
本出願人は、P−I−N接合した非晶質シリコン半導体
層を有する積層体のダイオードを透明導電膜を介して、
互いに逆向きに抱き合わされ、両積層体間にバイアス電
圧を印加する抱き合わせタイプの光センサー(特願昭62
−331620号)を提案した。また、P−I−N接合した非
晶質シリコン半導体層の基板側の一層を微結晶状態にし
て、透明導電膜を不要とした光センサーを提案した。
第4図は、その光センサーの構造を示す断面図である。
光センサーは、透明基板41上に、少なくとも基板41側の
一層が微結晶状態であるP−I−N接合した非晶質シリ
コン半導体層43とバイアス電圧が印加される金属電極44
x、44yとが重畳して成る少なくとも2つの積層体x、y
を形成して構成されている。
透明基板41はガラス、透光性セラミックなどから成り、
該透明基板41の一主面には微結晶状態のの層を含むP−
I−N接合した非晶質シリコン半導体層43が形成されて
いる。
非晶質シリコン半導体層43には、基板側からP層43p、
I層43i及びN層43nが順次積層されている。光入射がさ
れる基板側にP層43pを配置するのは、N層43nに比べ窓
層の効果があるためである。非晶質シリコン半導体層43
はシラン、ジシランなどのシリコン化合物ガスと水素等
のキャリアガスとが所定比に混合された反応成膜ガスを
グロー放電で分解するプラズマCVD法や光CVD法等で成膜
され、P層43p成膜時にはこの反応成膜ガスにジボラン
などのP型ドーピングガスを混入した反応ガスで、N層
43n成膜時にはこの反応成膜ガスにフォスフィンなどの
N型ドーピングガスを混入した反応ガスで夫々成膜され
る。そして、非晶質シリコン半導体層43の基板1側の層
のP層43pを微結晶状態にするために、成膜中の基板温
度を400℃以上で成膜したり、P層43pの成膜後、高温水
素アニール処理によって形成するものである。これによ
り、シリコン原子に結合する水素原子が低下して、非晶
質状態に比べ安定した結晶状態となり、シート抵抗が10
0〜1000Ω/□となる。
金属電極44x、44yは、非晶質シリコン半導体層43上に所
定形状の間隔を置いて形成され、外部回路より、バイア
ス電圧が印加される。この金属電極44x、44yは非晶質シ
リコン半導体層43上にマスクを装着し、ニッケル、アル
ミニウム、チタン、クロム等の金属を被着したり、非晶
質シリコン半導体層43上に前記の金属膜を被着した後、
レジスト・エッチング処理したりして所定パターンに形
成される。
また、P層43pの厚みの制御によって、基板側から入射
される光のうち短波長側の光をカットすることができ、
工業的に多用されている660nmの波長に感度を合わせた
P層43pの厚みは、約1000〜4000Åである。これによ
り、非晶質シリコン半導体層の分光感度の内、短波長側
がカットされ、約660nmの波長に感度が合った光センサ
ーが達成される。
〔従来技術の問題点〕
しかしながら、上述の光センサーにおいて約660nmの波
長に感度になるようにP層43pの厚みを設定すると、約1
000〜4000Åになってしまう。P層43pの成膜速度が0.5
Å/secと非常に遅いため、P層43pのみの成膜で約30分
〜2時間もかかってしまい非常に生産性が悪いものであ
り、光センサー全体として、量産性に欠けたものとなっ
てしまう。
〔本考案の目的〕
本考案は、上述の問題点に基づいて案出されたものであ
り、その目的はP層の厚みを低抵抗値となる最低の膜厚
に設定し、長波長側の所定波長に感度が合致した光セン
サーを提供することにある。
〔目的を達成するための具体的な手段〕 本考案によれば、上述の目的を達成するため、透明基板
上に少なくとも基板側の一層が微結晶状態であるP−I
−N接合した非晶質シリコン半導体層とバイアス電圧が
印加される金属電極とが重畳して成る少なくとも2つの
積層体を形成した光センサーにおいて、前記透明基板と
該微結晶状態の非晶質シリコン半導体層との間に、I型
非晶質シリコン半導体層を介在させた光センサーが提供
される。
〔実施例〕
以下、本考案の光センサーを図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本考案に係る光センサーの構造を示す断面構造
図である。
本考案の光センサーは、透明基板1上に、I型非晶質シ
リコン半導体層2、少なくとも基板1側に微結晶の層を
有するP−I−N接合した非晶質シリコン半導体層3及
び金属電極4a,4bを重畳されて構成されている。
透明基板1はガラス、透光性セラミックなどから成り、
該透明基板1の一主面にはI型層非晶質シリコン半導体
層2が形成されている。
I型非晶質シリコン半導体層2は、少なくとも微結晶の
層を有するP−I−N接合した非晶質シリコン半導体層
3が形成される基板1上に厚み1000〜4000Åで形成され
ている。具体的には、I型非晶質シリコン半導体層2
は、シラン、ジシランなどのシリコン化合物ガスと水素
等のキャリアガスとが所定比に混合された反応成膜ガス
をグロー放電で分解するプラズマCVD法や光CVD法等で成
膜される。
P−I−N接合した非晶質シリコン半導体層3は、少な
くとも基板1側の一層、図ではP層3pが微結晶状態を有
し、さらにI層、N層が形成され接合が達成される。上
述の微結晶状態とは、シリコンが結晶粒径50〜200Åで
構成、または非晶質層に混在した状態である。
P−I−N接合した非晶質シリコン半導体層3は、シラ
ン、ジシランなどのシリコン化合物ガスと水素等のキャ
リアガスとが所定比に混合された反応成膜ガスをグロー
放電で分解するプラズマCVD法や光CVD法等で成膜され、
P層3p成膜時にはこの反応成膜ガスにジボランなどのP
型ドーピングガスを混入した反応ガスで、N層3n成膜時
にはこの反応成膜ガスにフォスフィンなどのN型ドーピ
ングガスを混入した反応ガスで夫々成膜される。
金属電極4a、4bは、P−I−N接合した非晶質シリコン
半導体層3上に所定形状の間隔を置いて形成され、外部
回路(図示せず)よりバイアス電圧が印加される。この
金属電極4a、4bは非晶質シリコン半導体層3上にマスク
を装着し、ニッケル、アルミニウム、チタン、クロム等
の金属を被着したり、非晶質シリコン半導体層3上にニ
ッケル、アルミニウム、チタン、クロム等の金属膜を被
着した後、レジスト・エッチング処理したりして所定パ
ターンに形成される。
以上の構造により、P−I−N接合した非晶質シリコン
半導体層3及び金属電極4a、4bからなる2つのダイオー
ド(積層体)a、bは、P−I−N接合を成し、且つ低
抵抗化された基板側の微結晶状態の層3pを介して、互い
に逆向きに接続されて構成されている。
また、このような、2つの積層体a、bと基板1との間
には、I型非晶質シリコン半導体層2が介在されてい
る。このI型非晶質シリコン半導体層2は、基板側から
入射される光をP−I−N接合した非晶質シリコン半導
体層3に到達する以前に、所定波長特に短波長側の光を
吸収し、P−I−N接合した非晶質シリコン半導体層3
に所定波長領域のみの光を与えるようにするものであ
る。
特に、I型非晶質シリコン半導体層2は、微結晶状態の
P層2pの成膜速度に比較して、4〜5Å/secと10倍も早
いので、生産性が飛躍的に向上する。
第2図は、I型非晶質シリコン半導体層2の厚みによる
P−I−N接合した非晶質シリコン半導体層3の分光感
度の変化を示した特性図である。
図から明らかなように、I型非晶質シリコン半導体層2
を介在させることにより、分光感度が特に450nm未満の
短波長側でカットされる。これにより、工業的に多用さ
れる約660nmの光のノイズ成分であった短波長の減少に
より、約660nmの出力精度が向上する。
第3図は、P−I−N接合した非晶質シリコン半導体層
33と金属電極34との積層体が1つのフォトダイオード型
光センサーである。
本実施例の光センサーは、透明基板31上に、カットフィ
ルターの働きをおこなうI型非晶質シリコン半導体層3
2、P−I−N接合した非晶質シリコン半導体層33及び
金属電極34a、34bを順次積層して構成されている。
第1図の光センサーとの相違部分として、金属電極4a、
4bの働きが異なる。即ち、第1図の光センサーの金属電
極4aは、非晶質シリコン半導体層3で発生するキャリア
を収集すると同時に外部に導出するための端子とを成る
ものであるが、本実施例では、一方の金属電極34aは上
述の端子として働くものの、他方の金属電極34bは非晶
質シリコン半導体層33に拡散し得る低融点拡散金属を含
んでおり、形成時の加熱により、非晶質シリコン半導体
層33中に、低融点金属が拡散する。このため金属電極4b
は一方の電極4aと対をなす出力端子としての働くと同時
に、低融点金属が非晶質シリコン半導体層3中に拡散し
良電導体5を形成して、微結晶状態のP層非晶質シリコ
ン半導体層33pと良好なオーミックコンタクトを達成す
るものである。
具体的には、金属電極34bはフェーノル樹脂、アクリル
樹脂、エポキシ樹脂などのベース樹脂に銅、銀などの金
属粉末及びIn、Biなどの低融点金属拡散金属を含んだ導
電性ペーストをスクリーン印刷法によって塗布、乾燥
(150〜250℃)、硬化して形成される。ベース樹脂材
は、通常、非晶質シリコン半導体層33を形成する際の基
板温度である250℃程度以下の低温で硬化させるための
ものであり、乾燥、硬化においては、非晶質シリコン半
導体層33及び金属電極34aに悪影響を及ぼすことが一切
ない。
尚、上述の実施例では、微結晶状態の層が基板側のP型
であるが、P−I−N接合するI層をも微結晶状態とし
てもよく、また、基板側にN層を配置して、該N層を微
結晶状態にしても構わない。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案は透明基板上に、少なくとも基板
側の一層が微結晶状態であるP−I−N接合した非晶質
シリコン半導体層とバイアス電圧が印加される金属電極
とが重畳して成る少なくとも2つの積層体を形成した光
センサーにおいて、前記透明基板と該微結晶状態の非晶
質シリコン半導体層との間に、P層よりも成膜速度が早
いI型非晶質シリコン半導体層を介在させため、P層の
厚みを所定電界が得られ、低抵抗値となる最低の膜厚で
よく、生産性が向上する。また、短波長側の波長領域を
カットするI型非晶質シリコン半導体層により、工業的
に多用される例えば660nmの波長をノイズ成分が少ない
感度が高い出力が得られる光センサーとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る光センサーの構造を示す断面図で
ある。第2図はI層非晶質シリコン半導体層の膜厚とP
−I−N接合した非晶質シリコン半導体層の分光感度の
変化を示す特性図であり、第3図は本考案の他の光セン
サーを示すの構造を示す断面図である。第4図は従来の
光センサーの構造を示す断面図である。 1、31、……透明基板 2、32……I型非晶質シリコン半導体層 3、33、……非晶質シリコン半導体層 4a,4b,34a,34b……金属電極 a,b……積層体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上に、少なくとも基板側の一層が
    微結晶状態であるP−I−N接合した非晶質シリコン半
    導体層とバイアス電圧が印加される金属電極とが重畳し
    て成る少なくとも2つの積層体を形成した光センサーに
    おいて、 前記透明基板と該微結晶状態の非晶質シリコン半導体層
    との間に、I型非晶質シリコン半導体層を介在させたこ
    とを特徴とする光センサー。
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