JPH07296152A - 電子ファイルシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 両面原稿の画像を入力して登録する際の操作
性を向上させ、画像読取装置によって両面原稿の裏面の
処理中にエラーが発生した場合でも、表面の画像データ
が二重に登録されたり登録抜けが生じたりすることがな
いようにする。 【構成】 原稿の表裏面の各画像を読み取る両面画像読
取装置２と、その読み取った各画像データを記憶する画
像メモリ１４と、その記憶された表裏面の画像データを
光磁気ディスク等の不揮発性記憶媒体に登録する情報記
憶装置４とを備え、それらを制御するシステム制御部１
０が表面画像の処理中か裏面画像の処理中かを監視し、
裏面画像の処理中にエラーを検出した場合には、情報記
憶装置４の記憶媒体に記憶された表面の画像データを削
除して登録しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、原稿の表裏両面の画
像を読み取って、その各画像データを画像メモリに一時
記憶させた後、情報記憶装置によって光磁気ディスク等
の不揮発性記憶媒体に検索可能に登録して記憶させる電
子ファイルシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、オフィス等において多量に作成あ
るいは提供される書類の保管スペースを節約すると共
に、必要な時に必要な文書を効率よく取り出せるように
するために、電子ファイルシステム（電子ファイリング
システム，光ファイリングシステムなどとも云う）が開
発され、それがかなり利用されるようになっている。

【０００３】このような電子ファイルシステムは、書類
の文書及び図形や表などの画像を読み取る画像読取装置
であるスキャナと、そのスキャナで読み取った画像デー
タを書類あるいは文書毎に分類して光磁気ディスク等の
不揮発性記憶媒体（メディア）に検索可能に登録する装
置を備えている。

【０００４】その画像読取装置であるスキャナは、一般
に原稿台ガラス上にセットされた原稿、あるいは搬送さ
れる原稿の一方の面（通常下面）の画像のみを読み取る
ようになっており、表裏両面に画像が形成されている原
稿（「両面原稿」という）の画像入力を行なう場合に
は、スキャナに両面原稿の表面の画像を読み取らせた
後、その原稿の表裏を反転して再度スキャナにセットし
て裏面の画像を読み取らせていた。

【０００５】その原稿の反転を人手で行なわなくても、
例えば特開平２−０６３２６２号公報に見られるよう
に、原稿送り装置の排出側に排出反転切換手段を備え、
表面の画像を読み取った原稿をその排出反転切換手段に
よって表裏反転させて再び読み取り部へ送って裏面の画
像を読み取らせることにより、原稿の両面の画像の読み
取りを行なえるようにしたスキャナもある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像読取装置を備えた電子ファイルシステム
では、画像読取装置によって両面原稿の裏面の画像を読
み取ってその画像データを記憶媒体に登録する処理中に
エラーが発生した場合、読み取り再開時に両面原稿の表
面の画像から再度読み取りを行なうのか、裏面の画像か
ら読み取りを行なえばよいのかが判りにくく、操作性が
悪いばかりか、原稿を再セットする際の表裏を間違えて
表面の画像データを二重に登録してしまったり、あるい
は登録抜けが生じたりする恐れがあった。

【０００７】この発明は、このような問題を解決するた
めになされたものであり、電子ファイルシステムにおい
て両面原稿の画像を入力して登録する際の操作性を向上
させ、画像読取装置によって両面原稿の裏面の画像を読
み取ってその画像データを記憶媒体に登録する処理中に
エラーが発生した場合でも、表面の画像データが二重に
登録されたり登録抜けが生じたりすることがないように
することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、原稿の表面及び裏面の各画像を読み取る
ことができる画像読取装置と、その画像読取装置によっ
て読み取った原稿の表裏面の画像データを一時的に記憶
する画像メモリと、その画像メモリに記憶された原稿の
表裏面の画像データを光磁気ディスク等の不揮発性記憶
媒体に検索可能に登録して記憶させる情報記憶装置と、
上記画像読取装置による原稿の表裏面の画像の読み取
り、その読み取り画像データの前記画像メモリへの記
憶、及びその画像データの前記情報記憶装置による記憶
媒体への登録の各動作を制御するシステム制御部とを備
えた電子ファイルシステムにおいて、次の各手段を設け
たものである。

【０００９】すなわち、画像読取装置によって原稿の画
像を読み取ってその各画像データを情報記憶装置の記憶
媒体に登録する際に、原稿の表面画像の処理中か裏面画
像の処理中かを監視する表裏監視手段と、上記各動作中
にエラーが発生したときにそれを検出するエラー検出手
段と、上記表裏監視手段が裏面画像の処理中であると判
断しているときに上記エラー検出手段がエラーを検出し
た場合には、上記情報記憶装置の記憶媒体に記憶された
表面の画像データも削除して登録しないようにする登録
制御手段とを設ける。

【００１０】また、上記画像読取装置として、原稿給送
手段により給送される原稿の表面及び裏面の各画像をそ
れぞれ読み取る第１，第２の画像読取手段を原稿の給送
路を挟んで両側に備えた両面画像読取装置を備えた電子
ファイルシステムとし、その両面画像読取装置によって
原稿の表裏の画像を読み取ってその各画像データを前記
情報記憶装置の記憶媒体に登録する際に、原稿の表面画
像の処理中か裏面画像の処理中かを監視する表裏監視手
段と、上記各動作中にエラーが発生したときにそれを検
出するエラー検出手段と、上記表裏監視手段が裏面画像
の処理中であると判断しているときに上記エラー検出手
段がエラーを検出した場合には、上記情報記憶装置の記
憶媒体に記憶された表面の画像データは登録し、登録再
開時には上記両面画像読取装置によって原稿の裏面の画
像のみを読み取らせて情報記憶装置の記憶媒体に登録さ
せる登録制御手段とを設けてもよい。

【００１１】さらに、上記と同様な電子ファイルシステ
ムにおいて、表裏監視手段が裏面画像の処理中であると
判断しているときに前記エラー検出手段がエラーを検出
した場合には、前記情報記憶装置の記憶媒体に記憶され
た表面の画像データを登録するかどうかを選択させる登
録選択手段と、それによって登録しないことが選択され
た場合には、上記情報記憶装置の記憶媒体に記憶された
表面の画像データも削除して登録しないようにし、登録
することが選択された場合には、上記情報記憶装置の記
憶媒体に記憶された表面の画像データを登録して、登録
再開時には両面画像読取装置によって原稿の裏面の画像
のみを読み取らせて情報記憶装置の記憶媒体に登録させ
る登録制御手段とを設けるようにしてもよい。

【００１２】その場合、上記登録選択手段に、裏面画像
の処理中に発生したエラーの種類によって表面の画像デ
ータを登録するかどうかを予め選択させて設定する手段
を設けるとよい。

【００１３】

【作用】第１番目の発明による電子ファイルシステム
は、画像読取装置によって両面原稿の裏面の画像を読み
取ってその画像データを記憶媒体に登録する処理中にエ
ラーが発生した場合には、情報記憶装置の記憶媒体に記
憶された原稿の表面の画像データも削除して登録しない
ので、登録再開時に、オペレータは常に両面原稿を表面
から読み取らせるようにように画像読取装置にセットす
ればよい。したがって、操作性がよく、原稿のセット間
違いに表面の画像データの二重登録や登録抜けが生ずる
恐れがなくなる。

【００１４】また、第２番目の発明による電子ファイル
システムは、両面画像読取装置が、両面原稿の表裏両面
の画像を第１，第２の画像読取手段によって同時に読み
取るので、両面原稿をセットする向きは常に同じでよい
ため、原稿のセットミスが生じることはない。しかも、
両面原稿の裏面の画像を読み取ってその画像データを記
憶媒体に登録する処理中にエラーが発生した場合には、
情報記憶装置の記憶媒体に記憶された表面の画像データ
は登録し、登録再開時には両面画像読取装置によって原
稿の裏面の画像のみを読み取らせて情報記憶装置の記憶
媒体に登録させるので、正常に登録された表面の画像デ
ータを再度登録し直す必要がなく、登録処理を効率良く
速く行なうことができる。

【００１５】第３番目の発明による電子ファイルシステ
ムは、両面原稿の裏面の画像を読み取ってその画像デー
タを記憶媒体に登録する処理中にエラーが発生した場合
には、情報記憶装置の記憶媒体に記憶された表面の画像
データを登録するかどうかを選択することができ、表面
の画像が不要な場合にはその画像データを削除して登録
しないようにし、必要な場合にはそれを登録して、登録
再開時には原稿の裏面の画像のみを読み取らせて情報記
憶装置の記憶媒体に登録させ、無駄な処理をしないよう
にできる。しかも、オペレータが確認して処理できる。

【００１６】第４番目の発明による電子ファイルシステ
ムは、裏面画像の処理中に発生したエラーの種類によっ
て表面の画像データを登録するかどうかを予め選択して
設定しておくことができ、それによって、裏面画像の登
録処理中にエラーが発生した場合の表面の画像データの
登録選択処理を自動的に行なうことができる。

【００１７】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図１はこの発明の一実施例を示す電子
ファイルシステムのブロック構成図である。この電子フ
ァイルシステムは、電子ファイル本体１と、原稿の表面
及び裏面の各画像を読み取ることができる両面画像読取
装置（両面スキャナともいう）２、２次元のイメージ画
像を表示できるＣＲＴ，ＬＣＤ等の表示装置３、不揮発
性記憶媒体として例えば大容量の光磁気ディスクを使用
する光磁気ディスク装置（ＯＤＤ）等の情報記憶装置
４、キーボードやマウス等の指示入力装置５、及び印刷
装置（プリンタ）６によって構成されている。

【００１８】電子ファイル本体１は、システム制御部１
０，システム用メモリ１１，画像処理部１２，画像入力
制御部１３，画像メモリ１４，表示制御部１５，記憶装
置制御部１６，指示入力制御部１７，及び印刷制御部１
８等からなる。

【００１９】システム制御部１０は、このシステム全体
を統括制御するＣＰＵを含む制御部であり、システム用
メモリのＲＯＭに格納されたプログラムに従い、ＲＡＭ
をワーキングメモリとして使用して処理，判断等を実行
し、他の各部と共にこの発明における表裏監視手段，エ
ラー検出手段，登録制御手段，登録選択手段等の機能も
果たす。

【００２０】画像処理部１２は、画像メモリに格納され
た画像データに対して、必要に応じて、各種補正，拡
大，縮小，回転，削除等の画像処理を行なう。画像入力
制御部１３は、両面画像読取装置２によって読み取った
原稿の表裏面の画像データを入力して画像メモリ１４に
一旦格納するための制御を行なうものであり、例えばＳ
ＣＳＩコントローラ及びＤＭＡコントローラ等からな
る。

【００２１】画像メモリ１４は、画像入力制御部１３か
らの新たな入力画像データ及び記憶装置制御部１６によ
って情報記憶装置４から読み出される検索画像データを
一時的に記憶するイメージデータのメモリである。表示
制御部１５は、表示装置（ＣＲＴ，ＬＣＤ等）に画像デ
ータ及び後述する登録選択画面、及び各種操作情報等を
表示させるための制御を行なう。記憶装置制御部１６
は、画像メモリに一時記憶された画像データを情報記憶
装置（ＯＤＤ等）４によって記憶媒体に登録して記憶さ
せたり、記憶媒体から検索条件に合った画像データを読
み出させて画像メモリ１４に格納したりする制御を行な
う。

【００２２】指示入力制御部１７は、キーボートやマウ
スである指示入力装置５からのキー操作あるいはマウス
によるカーソル移動及びクリツク操作の情報を入力して
システム制御部１０に伝える。印刷制御部１８は、画像
メモリ１４に格納されている画像データを印刷装置６に
よって紙に印刷させるための制御を行なう。

【００２３】図２は、図１における両面画像読取装置２
の一例を示す概略構成図であり、表裏両面に画像が形成
されている両面原稿（以下単に「原稿」という）７を図
示を省略した原稿給送手段により矢示Ａ方向に給送し、
その表面７ａ及び裏面７ｂの各画像をそれぞれ読み取る
第１の画像読取部２ａと第２の画像読取部２ｂを原稿の
給送路２０を挟んで両側に備えている。そして、読み取
り後の原稿７は矢示Ｂ方向へ排出する。

【００２４】第１の画像読取部２ａは、表面７ａを下向
きにセットされる原稿７の表面７ａを下側で案内するガ
イド板２１ａに、最大原稿幅に相当する長さのスリット
状透明窓２２ａを有し、図示しない原稿給送手段により
矢示Ａ方向に給送される原稿７の表面７ａを透明窓２２
ａを通して光源２３ａによって照明する。

【００２５】そして、その表面７ａからの反射光を反射
ミラー２４ａ及びレンズ２５ａを介して光電変換デバイ
スであるＣＣＤ等の読取センサ２６ａの受光面上に結像
させて、その画像を読み取って電気信号に変換する。そ
の信号を二値化あるいは多値化してバッファメモリ２７
ａに順次格納する。なお、読取センサ２６ａの駆動回路
及び読取信号の二値化あるいは多値化回路（Ａ／Ｄ変換
回路）等は図示を省略している。

【００２６】第２の画像読取部２ｂもこの第１の画像読
取部２ａと同等に構成されており、両面原稿７の裏面７
ｂを上側で案内するガイド板２１ｂに、最大原稿幅に相
当する長さのスリット状透明窓２２ｂを有し、図示しな
い原稿給送手段により矢示Ａ方向に給送される原稿７の
裏面７ｂを透明窓２２ｂを通して光源２３ｂによって照
明する。

【００２７】そして、その裏面７ｂからの反射光を反射
ミラー２４ｂ及びレンズ２５ｂを介して光電変換デバイ
スであるＣＣＤ等の読取センサ２６ｂの受光面上に結像
させて、その画像を読み取って電気信号に変換する。そ
の信号を二値化あるいは多値化してバッファメモリ２７
ｂに順次格納する。

【００２８】このようにして、第１の画像読取部２ａの
バッファメモリ２７ａに順次格納される表面の画像デー
タ及び第２の画像読取部２ｂのバッフアメモリ２７ｂに
順次格納される裏面の画像データを、図１に示したファ
イル本体１のシステム制御部１０の指令によって画像入
力制御部１３が、表面の画像データから順次読み込んで
画像メモリ１４に格納する。

【００２９】なお、この実施例では画像読取装置とし
て、原稿の一度の給送でその表裏両面の画像を同時に読
み取れる両面画像読取装置を用いたが、請求項１の発明
を実施する場合には、原稿の表面の画像を読み取った
後、その原稿の表裏を自動反転させて再給送することに
よって裏面の画像を読み取る形式の画像読取装置を使用
してもよく、むしろその場合の操作性を向上させる効果
がある。

【００３０】次に、図３乃至図８のフローチャートによ
って、この発明の各実施例による主として図１に示した
システム制御部１０による制御処理動作を説明する。そ
の説明において、前述の両面画像読取装置を単に「スキ
ャナ」という。

【００３１】図３は各実施例に共通な処理動作のフロー
チャートであり、新規な原稿の画像を記憶媒体に登録す
る登録モードが指定されるとスタートする。そして、先
ずステップＳ１で両面登録が指定されているか否かを判
断し、そうでなけば片面登録が指定されているので片面
登録の処理を実行するが、それは一般的な処理であり、
この発明には直接関係しないので、内容の説明は省略す
る。

【００３２】ステップＳ１で両面登録であれば、ステッ
プＳ２へ進んで登録の前処理を行ない、ステップＳ３で
読み取り条件を設定する。次いで、ステップＳ４でスキ
ャナ２に原稿がセットされているか否かをチェックし、
セットされていなければセットされるまで待ち、セット
されてるとステップＳ５に進んでスキャナ２で原稿の表
裏両面の画像を読み取り、その各画像データを画像メモ
リ１４へ読み込む。

【００３３】そして、ステップＳ６でエラーの発生をチ
ェックし、エラーが発生しなければステップＳ７へ進ん
で、画像メモリ１４内の表面の画像データを情報記憶装
置４によって不揮発性記憶媒体である光磁気ディスク
（以下単に「ディスク」という）に書き込ませて登録す
る。さらにステップＳ８で画像メモリ１４内の裏面の画
像データをディスクに書き込ませて登録する。

【００３４】ステップＳ９で再びエラー発生をチェック
し、エラーが発生しなければステップＳ１０へ進んで、
読み取り条件を変更する指示があるか否かをチェック
し、変更しない場合はステップＳ４へ、変更する場合は
ステップＳ３へそれぞれ戻って上述の処理を繰り返し、
次の原稿の表裏面の画像を読み込んでディスクに書き込
んで登録する処理を行なう。ここまでの処理は全ての実
施例に共通である。

【００３５】ステップＳ６またはＳ９でエラーが発生し
たら、請求項１の発明の実施例では図４のステップＳ１
１へ進み、裏面の処理中にエラーが発生したのか否かを
チェックし、そうであればステップＳ１２へ進んで表面
の画像データが登録されているか否かをチェックする。
そして、登録されていたらステップ１３でその表面の画
像データを削除（消去）する。この場合、ディスクに登
録された表面の画像データだけでなく、画像メモリ１４
に表面の画像データが格納されていれば、その画像デー
タも削除（消去）する。

【００３６】ステップＳ１１で裏面の処理中にエラーが
発生したのでなければステップＳ１２及びＳ１３はスキ
ップし、ステップＳ１２で表面の画像データが登録され
ていなければステップＳ１３をスキップする。そして、
これらの場合及びステップＳ１３を実行した後には図５
のステップＳ１４へ進む。

【００３７】ステップＳ１４では登録を続行できるか否
かをチェックして、続行できない場合はステップＳ１６
へ進んで情報記憶装置４のディスクに登録された文書を
クローズする。そして、ステツプＳ１７で文書のキーワ
ードを設定し、ステップＳ１８で文書を分類して処理を
終了する。

【００３８】ステップＳ１５で登録を続行する場合は、
ステップＳ１９で読み取り条件を変更する指示があるか
否かをチェックし、あれば図３のステップＳ３へ、なけ
ればステップＳ４へそれぞれ戻って、同じ原稿をセット
すれば、その原稿の表裏面の画像を読み込んでディスク
に書き込んで登録する処理を行なう。すなわち、原稿の
画像データ読み込み及びデイスクへの書き込み処理を、
原稿の表面からやり直す。なお、図５の処理は請求項２
の発明の実施例を除く実施例に共通である。

【００３９】このようにすれば、両面原稿を片面ずつ読
み取るスキャナを用いる場合でも、エラー発生後の登録
再開時に、エラーが発生した原稿を再セツトする際にも
通常のセツト時と同様に常に表面から読み取らせるよう
にセットすればよいので、操作ミスを起こすことがなく
なり、表面の画像データが二重に登録されたり登録抜け
が生じたりすることが防止される。

【００４０】次に、請求項２の発明の実施例の場合は、
図３の処理の途中でエラーが発生したときに図６のステ
ップＳ２０へ進み、裏面の処理中にエラーが発生したの
か否かをチェックし、そうであればステップＳ２１で表
面の画像データが既にディスクに登録されているか否か
をチェックする。ステップＳ２０又はＳ２１でＮＯであ
れば、図５のステップＳ１４へ進んで前述の実施例の場
合と同じ処理を行なう。

【００４１】裏面の処理中にエラーが発生し、そのとき
表面の画像データが既にディスクに登録されていれば、
ステップＳ２２へ進んで登録を続行できるか否かをチェ
ックし、続行できない場合はステップＳ２４へ進んで情
報記憶装置４のディスクに登録された文書をクローズす
る。そして、ステツプ２５で文書のキーワードを設定
し、ステップＳ２６で文書を分類して処理を終了する。

【００４２】登録を続行できる場合は、ステップＳ２３
で登録を続行する指示がなされているか否かをチェック
し、続行しない場合は続行できない場合と同じくステッ
プＳ２４〜２６を実行して処理を終了する。登録を続行
する指示がなされた場合は、ステップＳ２７で読み取り
条件を変更する指示があるか否かをチェックし、あれば
新たな読み取り条件を設定する。

【００４３】そして、ステップＳ２９でスキャナ２に原
稿がセット（エラーが発生した原稿を再セットする）さ
れたか否かをチェックし、セットされるとステップＳ３
０でスキャナ２の第２の画像読取部２ｂにその原稿の裏
面の画像を読み取らせて画像メモリ１４に読み込み、ス
テップＳ３１でエラーの発生をチェックする。そして、
エラーが発生しなければ、ステップＳ３２でその画像メ
モリ１４内の裏面の画像データを情報記憶装置４のディ
スクに書き込んで登録させ、ステップＳ３３で再びエラ
ーの発生をチェックする。

【００４４】エラーが発生しなければ、図３のステップ
Ｓ３へ戻って次の原稿を読み取って登録する処理を行な
うが、ステップＳ３１又はＳ３３でエラーが発生する
と、図６のステップＳ２２へ戻る。

【００４５】このようにすれば、裏面の処理中にエラー
が発生した場合、正常に登録された表面の画像データは
そのまま活用できるので、登録再開時の処理が速くな
る。そして、両面スキャナを使用すれば、原稿の裏面の
画像データを読み込む場合も、原稿をセットする際の表
裏の向きは通常の表裏両面の画像データを読み込む場合
と同じであるから、操作ミスを起こすことはない。

【００４６】請求項３の発明の実施例の場合は、図３の
処理の途中でエラーが発生したときに図７のステップＳ
３４へ進み、裏面の処理中にエラーが発生したのか否か
をチェックし、そうであればステップＳ３５で表面の画
像データが既にディスクに登録されているか否かをチェ
ックする。

【００４７】ステップＳ３４又は３５でＮＯであれば、
図５のステップＳ１４へ進んで最初の実施例の場合と同
じ処理を行なう。裏面の処理中にエラーが発生し、その
とき表面の画像データが既にディスクに登録されていれ
ば、ステップＳ３６で図９に示すような選択用画面を表
示装置３に表示させ、表面の画像データをそのままメデ
ィア（ディスク）に登録するかどうかをオペレータに選
択させる。

【００４８】そして、マウス等の指示入力装置５によっ
て「登録する」が選択されると、ステップＳ３７から図
６のステップＳ２２へ進み、前述の実施例と同様に、登
録を続行できれば原稿の裏面の画像データだけを登録し
直す処理を行なう。「登録しない」が選択された場合
は、ステップＳ３７からステップＳ３８へ進んで、既に
ディスクに登録されている表面の画像データを削除（消
去）して図５のステップＳ１４へ進み、登録を続行でき
れば原稿の表裏両面の画像データを登録し直す処理を処
理を行なう。

【００４９】この実施例によれば、折角登録された原稿
の表面の画像データが無条件に削除されたり、不要な場
合にもそのまま登録されてしまうことがなく、オペレー
タがその登録を選択することができるので便利であり、
どこまで登録済みかが判りやすく、オペレーションミス
も起こりにくい。

【００５０】請求項４の発明の実施例の場合は、図３の
処理の途中でエラーが発生したときに図８のステップＳ
３９へ進み、裏面の処理中にエラーが発生したのか否か
をチェックし、そうであればステップＳ４０で表面の画
像データが既にディスクに登録されているか否かをチェ
ックする。

【００５１】ステップＳ３９又は４０でＮＯであれば、
図５のステップＳ１４へ進んで最初の実施例の場合と同
じ処理を行なう。裏面の処理中にエラーが発生し、その
とき表面の画像データが既にディスクに登録されていれ
ば、ステップＳ４１へ進んで、発生したエラーは表面の
画像データを削除するエラーか否かを判断し、削除する
エラーであればステップＳ４２でディスクに登録された
表面の画像データを削除（消去）して、図５のステップ
Ｓ１４へ進み、最初の実施例と同様な処理を行なう。削
除するエラーでなければそのまま図６のステップＳ２２
へ進んで、２番目の実施例と同様な処理を行なう。

【００５２】この場合、予め別のルーチンでエラーの種
類によつて表面の画像データを登録するか否かをオペレ
ータに選択させて設定しておくようにする。そのため、
図１０に示すような選択用画面を表示装置３に表示させ
る。それによってオペレータは、スキャナ２で読み取っ
た画像データを画像メモリ１４に読み込むまでに発生す
る「読み込みエラー」、画像メモリ１４内の画像データ
を情報記憶装置４のディスクに書き込むまでに発生する
「書き込みエラー」、ディスクが記憶容量一杯になった
場合の「ディスクフル」の書くエラー毎に、「削除す
る」と「削除しない」のいずれかを指示入力装置５によ
って選択して設定することができる。

【００５３】図１０において、斜線が施されている方の
ボタンが選択されており、指示入力装置５によって「実
行」のボタンを指示（マウスカーソルで指示してクリッ
ク）すると、それが設定される。「取消」のボタンを指
示すると、その設定をキャンセルすることができる。

【００５４】このように、発生するエラーの種類によっ
て、裏面の処理中にエラーが発生した場合の表面の画像
データの取り扱いを予め設定しておくことによって、エ
ラーが発生する度にオペレータが表面の画像データを登
録するか否かを選択する煩わしさがなく、必要な表面の
画像のみが登録される。

【００５５】

【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、電子ファイルシステムにおいて両面原稿の画像を
入力して登録する際の操作性を向上させ、画像読取装置
によって両面原稿の裏面の画像を読み取ってその画像デ
ータを記憶媒体に登録する処理中にエラーが発生した場
合でも、表面の画像データが二重に登録されたり登録抜
けが生じたりすることがないようにすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す電子ファイルシステム
のブロック構成図である。

【図２】図１における両面画像読取装置２の一例を示す
概略構成図である。

【図３】図１の電子ファイルシステムによる各実施例に
共通な処理のフローチャートである。

【図４】図３の処理中にエラーが発生した場合の請求項
１の発明の実施例による処理のフローチャートである。

【図５】同じくその続きの処理のフローチャートであ
る。

【図６】図３の処理中にエラーが発生した場合の請求項
２の発明の実施例による処理のフローチャートである。

【図７】図３の処理中にエラーが発生した場合の請求項
３の発明の実施例による処理のフローチャートである。

【図８】図３の処理中にエラーが発生した場合の請求項
４の発明の実施例による処理のフローチャートである。

【図９】図７のステップＳ３５で表示する表面の画像を
登録するか否かの選択用画面の一例を示す図である。

【図１０】表面の画像を登録するか否かをエラーの種類
に応じて予め選択して設定するための表示画面の一例を
示す図である。

【符号の説明】

１：電子ファイル本体 ２：両面画像読取装置（両面スキャナ） ２ａ：第１の画像読取部 ２ｂ：第２の画像読取部 ３：表示装置（ＣＲＴ，ＬＣＤ） ４：情報記憶装置（ＯＤＤ） ５：指示入力装置（キーボード，マウス） ６：印刷装置（プリンタ） ７：両面原稿 ７ａ：表面 ７ｂ：裏面 １０：システム制御部 １１：システム用メモリ（ＲＯＭ，ＲＡＭ） １２：画像処理部 １３：画像入力制御部 １４：画像メモリ １５：表示制御部 １６：記憶装置制御部 １７：指示入力制御部 １８：印刷制御部 ２０：原稿の給送路 ２１ａ，２１ｂ：ガイド板 ２２ａ，２２ｂ：透明窓 ２３ａ，２３ｂ：光源 ２４ａ，２４ｂ：反射ミラー ２５ａ，２５ｂ：レンズ ２６ａ，２６ｂ：読取センサ（ＣＣＤ） ２７ａ，２７ｂ：バッファメモリ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿の表面及び裏面の各画像を読み取る
   ことができる画像読取装置と、 該画像読取装置によって読み取った原稿の表裏面の画像
   データを一時的に記憶する画像メモリと、 該画像メモリに記憶された原稿の表裏面の画像データを
   光磁気ディスク等の不揮発性記憶媒体に検索可能に登録
   して記憶させる情報記憶装置と、 前記画像読取装置による原稿の表裏面の画像の読み取
   り、その読み取り画像データの前記画像メモリへの記
   憶、及びその画像データの前記情報記憶装置による記憶
   媒体への登録の各動作を制御するシステム制御部とを備
   えた電子ファイルシステムにおいて、 前記画像読取装置によって原稿の画像を読み取ってその
   各画像データを前記情報記憶装置の記憶媒体に登録する
   際に、原稿の表面画像の処理中か裏面画像の処理中かを
   監視する表裏監視手段と、 上記各動作中にエラーが発生したときにそれを検出する
   エラー検出手段と、 前記表裏監視手段が裏面画像の処理中であると判断して
   いるときに前記エラー検出手段がエラーを検出した場合
   には、前記情報記憶装置の記憶媒体に記憶された表面の
   画像データも削除して登録しないようにする登録制御手
   段とを設けたことを特徴とする電子ファイルシステム。
2. 【請求項２】 原稿の表面及び裏面の各画像を読み取る
   ことができる画像読取装置と、 該画像読取装置によって読み取った原稿の表裏面の画像
   データを一時的に記憶する画像メモリと、 該画像メモリに記憶された原稿の表裏面の画像データを
   光磁気ディスク等の不揮発性記憶媒体に検索可能に登録
   して記憶させる情報記憶装置と、 前記画像読取装置による原稿の表裏面の画像の読み取
   り、その読み取り画像データの前記画像メモリへの記
   憶、及びその画像データの前記情報記憶装置による記憶
   媒体への登録の各動作を制御するシステム制御部とを備
   えた電子ファイルシステムにおいて、 前記画像読取装置が、原稿給送手段により給送される原
   稿の表面及び裏面の各画像をそれぞれ読み取る第１，第
   ２の画像読取手段を原稿の給送路を挟んで両側に備えた
   両面画像読取装置であり、 該両面画像読取装置によって原稿の表裏の画像を読み取
   ってその各画像データを前記情報記憶装置の記憶媒体に
   登録する際に、原稿の表面画像の処理中か裏面画像の処
   理中かを監視する表裏監視手段と、 上記各動作中にエラーが発生したときにそれを検出する
   エラー検出手段と、 前記表裏監視手段が裏面画像の処理中であると判断して
   いるときに前記エラー検出手段がエラーを検出した場合
   には、前記情報記憶装置の記憶媒体に記憶された表面の
   画像データは登録し、登録再開時には前記両面画像読取
   装置によって原稿の裏面の画像のみを読み取らせて前記
   情報記憶装置の記憶媒体に登録させる登録制御手段とを
   設けたことを特徴とする電子ファイルシステム。
3. 【請求項３】 原稿の表面及び裏面の各画像を読み取
   ることができる画像読取装置と、 該画像読取装置によって読み取った原稿の表裏面の画像
   データを一時的に記憶する画像メモリと、 該画像メモリに記憶された原稿の表裏面の画像データを
   光磁気ディスク等の不揮発性記憶媒体に検索可能に登録
   して記憶させる情報記憶装置と、 前記画像読取装置による原稿の表裏面の画像の読み取
   り、その読み取り画像データの前記画像メモリへの記
   憶、及びその画像データの前記情報記憶装置による記憶
   媒体への登録の各動作を制御するシステム制御部とを備
   えた電子ファイルシステムにおいて、 前記画像読取装置が、原稿給送手段により給送される原
   稿の表面及び裏面の各画像をそれぞれ読み取る第１，第
   ２の画像読取手段を原稿の給送路を挟んで両側に備えた
   両面画像読取装置であり、 該両面画像読取装置によって原稿の表裏の画像を読み取
   ってその各画像データを前記情報記憶装置の記憶媒体に
   登録する際に、原稿の表面画像の処理中か裏面画像の処
   理中かを監視する表裏監視手段と、 上記各動作中にエラーが発生したときにそれを検出する
   エラー検出手段と、 前記表裏監視手段が裏面画像の処理中であると判断して
   いるときに前記エラー検出手段がエラーを検出した場合
   には、前記情報記憶装置の記憶媒体に記憶された表面の
   画像データを登録するかどうかを選択させる登録選択手
   段と、 該手段によって登録しないことが選択された場合には、
   前記情報記憶装置の記憶媒体に記憶された表面の画像デ
   ータも削除して登録しないようにし、登録することが選
   択された場合には、前記情報記憶装置の記憶媒体に記憶
   された表面の画像データを登録して、登録再開時には前
   記両面画像読取装置によって原稿の裏面の画像のみを読
   み取らせて前記情報記憶装置の記憶媒体に登録させる登
   録制御手段とを設けたことを特徴とする電子ファイルシ
   ステム。
4. 【請求項４】 請求項３記載の電子ファイルシステムに
   おいて、前記登録選択手段が、裏面画像の処理中に発生
   したエラーの種類によって表面の画像データを登録する
   かどうかを予め選択させて設定する手段を有することを
   特徴とする電子ファイルシステム。