JPH07296042A - Cadシステムのハッチング方法 - Google Patents

Cadシステムのハッチング方法

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JPH07296042A
JPH07296042A JP6086156A JP8615694A JPH07296042A JP H07296042 A JPH07296042 A JP H07296042A JP 6086156 A JP6086156 A JP 6086156A JP 8615694 A JP8615694 A JP 8615694A JP H07296042 A JPH07296042 A JP H07296042A
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JP
Japan
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hatching
processing
graphic
end point
area
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JP6086156A
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Hajime Osada
肇 長田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハッチング領域の指定を簡単にする。 【構成】 入力部1のマウス1a、またはキーボード1
bにより入力され、メモリテーブル4に格納された図形
のハッチング領域を、領域指定処理10により指定す
る。端点補正処理11によりハッチング領域内の図形の
端点を閉じた連鎖図形になるように端点の補正を行い、
ワークテーブル13に一時的に格納する。輪郭形状自動
抽出処理12により、ハッチング枠の輪郭を走査する輪
郭走査テーブル14を作成し、ハッチングするための輪
郭形状を自動抽出しハッチング図形枠テーブル15を作
成する。ハッチング演算処理7により、ハッチング図形
枠テーブル15のハッチング図形枠内をハッチングパタ
ーン指定処理2により指定されたハッチングパターンで
ハッチング演算処理を行う。表示制御処理9により、ハ
ッチング演算処理により作成されたハッチング図形を表
示モニタ8に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば2次元データ構
造を内部に保有するCAD(Computer AidedDesign)シ
ステムの断面図等の作成時に切り口等を明示する目的
で、その面上に平行線の群(以下、ハッチングと呼ぶ)
を施すCADシステムのハッチング方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のCADシステムのハッチ
ング方法の処理手順を示す図である。図3は、従来のC
ADシステムのハッチング領域の入力方法を示す図であ
り、図4は、図3に示すハッチング領域のハッチング結
果を示す図である。以下、図2〜図4を参照しつつ従来
のCADシステムのハッチング方法を説明する。図1中
の入力部1のマウス1a、またはキーボード1b等によ
って入力された図形は、メモリテーブル4に格納され
る。図形指示処理5では、メモリテーブル4に格納され
た図形のハッチング領域の枠(ハッチング枠図形と呼
ぶ)の図形の入力を指示する。例えば、図3中の太線で
示された図形をハッチング枠図形としてハッチングを指
示する場合、図形指示処理5では、太線で示された図形
d1 〜d13を、例えばマウス1aにより図形d1 〜d13
上の点(図中×印)を入力することにより1要素ずつ指
示する。図3中の白丸、及び黒丸は、図形の端点であ
り、これらを結ぶ直線または曲線は図形の要素である。
そして、すべてのハッチング枠図形の指示が完了したこ
とを示すキーがキーボード1bから入力されると、図形
指示処理5では、ハッチング枠図形の指示が完了したこ
とを認識し、図形検査処理6に進む。図形検査処理6で
は、ハッチング枠図形が、図形間の接続に分岐や隙間が
なく環状の構造(以下、閉じた連鎖構造と呼ぶ)である
か検査し、閉じた連鎖構造でない場合には、その箇所に
エラーマークを表示し、再度図形指示処理5に戻る。エ
ラーがなく閉じた連鎖構造であると判断された場合は、
ハッチング演算処理7においてハッチングパターン指定
処理2により指定されたハッチングの平行線の間隔や傾
き角度等のハッチングパターンに従って、ハッチング枠
図形内のハッチング図形の計算をし、計算されたハッチ
ング図形は、メモリテーブル4に格納されると同時に表
示制御処理9により表示モニタ8に表示される。例え
ば、図3に示すハッチング枠が指定された場合には、図
4に示すようにハッチング枠内の図形がハッチングパタ
ーン指定処理2により指定されたハッチングパターンに
従ってハッチングされる。このように、あらかじめメモ
リテーブル4に格納された図形を元にして、ハッチング
枠図形を指定することにより任意の枠内に様々なパター
ンのハッチングを入力する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CADシステムのハッチング入力方法においては、次の
ような課題があった。ハッチング枠図形が閉じた連鎖構
造でなければならないため、メモリテーブル4に格納さ
れた図形のうち、あらかじめハッチング枠図形となる図
形を交差点で正確に分割あるいは伸縮(編集)させてお
く必要がある。この編集作業は操作が煩わしいばかり
か、以下のような問題点があった。 (a) メモリテーブル4上の図形を編集するため計算
誤差が蓄積されて、CADデータとしての品質が低下す
る。 (b) 図形を分割することにより無駄な図形が増える
ためメモリテーブル4、及び入力した図形を格納する図
面データベース3の消費量が増え、処理時間が増える。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、CADシステムのハッチング方法に
おいて以下の処理を施す。すなわち、入力した図形に対
してハッチングパターンを指定するハッチングパターン
指定処理と、前記入力した図形の周辺を矩形領域又は多
角形領域で囲みハッチング領域を指示するハッチング領
域指示処理と、前記ハッチング領域指示処理により指示
されたハッチング領域内の前記入力した図形のハッチン
グ図形枠を自動抽出する輪郭形状自動抽出処理と、前記
ハッチング図形枠を前記ハッチングパターン指定処理に
より指定されたハッチングパターンでハッチング処理す
るハッチング演算処理とを施す。第2の発明は、第1の
発明の入力した図形の各端点について、該端点が接続さ
れているかを判別し、接続されていなければ該端点が接
続されるように端点補正処理を行い、該端点補正処理で
補正された端点を用いて前記輪郭形状自動抽出処理を施
す。
【0005】
【作用】第1の発明によれば、以上のようにCADシス
テムのハッチング方法を構成したので、ハッチングパタ
ーン指定処理により、入力した図形に対してハッチング
パターンを指定する。ハッチング領域指示処理により、
ハッチングする領域を入力した図形の周辺を囲む矩形領
域又は多角形領域で指示する。輪郭形状自動抽出処理に
より、ハッチング領域指示処理により指示されたハッチ
ング領域内の入力した図形のハッチング図形枠を自動抽
出する。ハッチング演算処理により、ハッチング図形枠
をハッチングパターン指定処理により指定されたハッチ
ングパターンでハッチング処理する。第2の発明によれ
ば、入力した図形の各端点について、該端点が接続され
ているかを判別し、接続されていなければ該端点が接続
されるように端点の補正処理を行うことにより、入力し
た図形が閉じた連鎖図形でなくてもこの補正処理により
閉じた連鎖図形に補正される。輪郭形状自動抽出処理で
は、端点が補正された端点を用いて輪郭形状自動抽出処
理を行う。従って、前記課題を解決できるのである。
【0006】
【実施例】図1は、本発明の実施例のCADシステムの
ハッチング方法の処理手順を示す図であり、図2の従来
のCADシステムのハッチング方法と同様の要素には、
同一の符号を付している。このCADシステムのハッチ
ング方法では、マウス1a、及びキーボード1bとによ
り構成される入力部1等を用いて入力した図形(以下、
下絵と呼ぶ)がメモリテーブル4に格納される。下絵の
ハッチングパターンを指定するハッチングパターン指定
処理2と、下絵のハッチング領域を下絵の周辺を囲んだ
矩形領域または多角形領域で指定するハッチング領域指
定処理10と、下絵が閉じた連鎖図形になるように端点
を補正する端点補正処理11とが施される。さらに、ハ
ッチングするためのハッチング図形の輪郭形状を自動抽
出する輪郭形状自動抽出処理12と、輪郭形状自動抽出
処理12により抽出されたハッチング図形枠内をハッチ
ングパターン指定処理2により指定されたハッチングパ
ターンでハッチング演算処理を行うハッチング演算処理
7と、ハッチング図形を表示モニタ8に表示する表示制
御処理9とが順に施される。ワークテーブル13は、領
域指示処理10により指示されたハッチング領域内の入
力図形を一時的に格納するテーブルであり、輪郭走査テ
ーブル14は輪郭形状自動抽出処理12でハッチング図
形の輪郭を走査するために使用するテーブルであり、ハ
ッチング図形枠テーブル15は輪郭形状自動抽出処理1
2で抽出されたハッチング図形枠を記憶するテーブルで
ある。また、図面データベース3は入力した図形を記憶
するファイルである。以下、これらの各処理を図を参照
しつつ説明する。
【0007】領域指示処理10 図5は、図1中の領域指示処理10の処理内容を示す図
であり、同図(a)は、下絵の周辺を矩形で囲んでハッ
チングする領域を指示する場合を示す図であり、同図
(b)は、下絵の周辺を多角形で囲んでハッチングする
領域を指示する場合を示す図である。図5(a)、及び
(b)中の16は、表示モニタ8上のマウス1aの位置
を示すカーソル、17は、ハッチング表示する領域を示
すハッチング領域であり、図5(a)中の18は、下絵
を矩形で囲んだ矩形領域、図5(b)中の19は、下絵
を多角形で囲んだ多角形領域である。以下、図5を用い
て図1中の領域指示処理10の処理内容を説明する。図
1中の表示モニタ8上に表示されている下絵内のハッチ
ング領域17にハッチングする場合、図5(a)に示す
ようにハッチング領域17の輪郭形状が比較的単純なも
のについては、マウスカーソル16により下絵の周辺に
矩形領域18、例えば対角線(P1 ,P2 )を指定す
る。また、図4(b)に示すようにハッチング領域17
の輪郭形状が入り組んでいるものついては、マウスカー
ソル16によりハッチング領域を含む多角形領域19の
各端点(P3 〜P13)を指定する。下絵を矩形領域18
で囲むか多角形で囲むかは、ハッチング領域17の輪郭
形状によっていつでも変更できるようにする。
【0008】端点補正処理11 図6は、図1中の端点補正処理11の処理フローを示す
図である。以下、端点補正処理11の処理をこの図を参
照しつつ説明する。ステップ1では、領域指定処理10
により指定された矩形領域18または多角形領域19で
囲まれる図形の各端点の情報を抽出し、これをワークテ
ーブル13に格納し、次のステップ2に進む。ステップ
2では、ワークテーブル13に格納された図形情報を1
個ずつ抽出し、ステップ3に進む。ステップ3では、ス
テップ2でのワークテーブル13内の図形情報の抽出処
理が終了したかどうかを判定し、終了していれば端点補
正処理11を終了し輪郭形状自動抽出処理12に進み、
終了していなければステップ4に進む。ステップ4で
は、ステップ2で抽出した端点が、ワークテーブル13
内に格納された他の図形の端点であるか、または他の図
形上に存在するかを検査する。ステップ5では、ステッ
プ4の検査結果を判別し、ステップ2で抽出した端点
が、他の図形の端点であるか、または他の図形上に存在
する場合には、端点が接続されているのでステップ2に
戻り、そうでない場合には、ステップ6に進む。ステッ
プ6では、図形の端点を端点補正範囲内で伸縮計算し、
伸縮した端点がワークテーブル13内の他の図形の端点
または図形上に存在するかを検査する。ここで、伸縮計
算とは、誤差として補正できる特定の長さを可変パラメ
ータとして用意し、ステップ2で抽出した端点をその長
さの範囲内で移動することにより該端点を含む図形を伸
縮するものである。
【0009】図7は、端点補正処理11の処理内容を説
明するための図であり、同図(a)は、線分の場合の端
点の補正処理であり、同図(b)は、円弧の場合の端点
の補正処理である。端点が線分の時に補正する場合は、
図7(a)に示すように、線分L1 の端点P12を線分L
1 の延長線上の端点補正範囲20内で(+)側、または
(-) 側に伸縮処理をする。また端点が円弧の時に補正す
る場合は、図7(b)に示すように円弧A1 の端点P16
を端点補正範囲20で円弧A1 の形状を維持しつつ(+)
側、または(-) 側に伸縮処理をする。ステップ7では、
ステップ6で図形の端点を端点補正範囲内で伸縮処理し
た端点が、ワークテーブル13内の他の図形の端点また
は図形との交点が存在するかを判別し存在する場合に
は、ステップ8に進み、存在しない場合には端点の補正
によっても下絵が閉じた連鎖構造にならないので処理を
終了する。例えば、図7(a)の場合には、端点P13と
P12を結ぶ線分L1 の端点P12の伸縮処理した端点が端
点P14とP15とを結ぶ線分L2 の端点P14で交点を持
ち、図7(b)の場合には、端点P14とP15を結ぶ円弧
A1 の端点P16の伸縮処理した端点が端点P19とP18と
を結ぶ線分L3 の端点P18で交点を持つ。ステップ8で
は、交点が複数個存在した場合には、補正前の端点に最
も近接する交点を補正端点とする。ステップ9では、ス
テップ6〜ステップ8の処理によって算出した補正端点
を抽出図形の新たな端点として、ワークテーブル13内
に格納された抽出図形の端点座標を補正し、ステップ2
に戻る。例えば、図7(a)の場合では、線分図形L1
の端点P12がP14に補正され、図7(b)の場合では、
円弧図形A1 の端点P16がP18に補正される。補正対象
の端点が線分または円弧以外の場合でも同様にして補正
することができる。以上のステップ1〜9の処理を行う
ことにより、下絵となる図形がデータ品質が悪いために
未接続であっても、ハッチング入力用のワークテーブル
13に格納されるデータは端点が他の図形上に確実に接
続されたデータとなる。
【0010】輪郭形状自動抽出処理12 図8は、図1中の輪郭形状自動抽出処理12の処理フロ
ーチャートである。以下、図を参照しつつ輪郭形状自動
抽出処理12の処理手順を説明する。ステップ10で
は、端点補正処理11により端点の位置を補正したワー
クテーブル13上の図形の中から領域指示処理10で指
定された矩形領域または多角形領域の領域線に交差する
図形を抽出し、矩形領域または多角形領域の領域線でワ
ークテーブル13上の図形を分割する。その後、領域内
のワークテーブル13上の図形の内、一番外側の図形と
の交点まで縮め、縮めた交点をワークテーブル13に格
納する。図9は、ステップ10の処理内容の一例を示す
図であり、同図(a)は、ステテップ10の処理前の状
態を示す図であり、同図(b)は、ステップ10の処理
後の状態を示す図である。図9中の黒丸は下絵の端点を
示し、黒丸を結ぶ線は下絵の図形である。図9(a)に
示すように、線分L4 、L5 、及びL6 が多角形領域1
9の領域線に交差しており、これらの線分を図9(b)
に示すように領域内のワークテーブル13上の図形の
内、一番外側の図形との交点(線分L4 は線分L7 、及
びL8 、線分L5 は線分L9 、線分L6 は線分L10にそ
れぞれ変換する。)に縮め、これら縮められた線分L7
、L8 、L9 、L10の各端点をワークテーブル13に
格納する。ステップ11では、ワークテーブル13内の
全図形の端点及び交点を計算し、輪郭走査テーブル14
へ分岐点として格納する。
【0011】図10は、図7中のステップ11の処理内
容を示す図であり、同図(a)は、ワークテーブル13
内の全図形の端点及び交点の計算結果を示す図であり、
同図(b)は計算結果を図1中の輪郭走査テーブル14
の分岐点カラムに分岐点の格納結果を示す図である。図
10(a)に示すように、図9(b)に示す線分L8 、
L9 、及びL10が交点計算の対象となり、これらの線分
L8 、L9 、及びL10とワークテーブル13内の図形と
の交点P31,P32,P33,P34,P24,P25,P26,P
27、P21が計算され、そして図10(b)に示すように
輪郭走査テーブル14内の分岐点のカラムに端点、及び
交点(P20〜P34)を格納する。ステップ12では、分
岐点から発生する次の分岐点に至るまでの経路情報を輪
郭走査テーブル14の経路情報のカラムに格納する。図
11は、ステップ12の処理内容を示す図である。図1
1に示すように、分岐点P20における経路情報は、分岐
点P23への円弧データと分岐点P21への線分データ、分
岐点P21における経路情報は分岐点P20、P22、及びP
27への線分データ、分岐点P22における経路情報は分岐
点P28、P21への線分データという具合に全ての分岐点
に対して経路情報を計算し、輪郭走査テーブル14の経
路情報のカラムに格納する。なお、輪郭走査テーブル1
4の大きさは、分岐点の最大数、及び各分岐点から発生
する経路の最大数によってきまるため、扱う下絵の複雑
さによりあらかじめ適当な大きさを確保しておくことが
できる。ステップ13では、輪郭走査テーブル14を使
って輪郭走査を輪郭走査を行い、ハッチング枠図形をハ
ッチング枠テーブル15に格納する。
【0012】図12は、ステップ13の処理内容を示す
図であり、同図(a)は、処理前の状態を示す図形であ
り、同図(b)は、処理結果を示す図形である。図12
(a)中の矢印は、走査方向を示す。まず、図12
(a)に示すように輪郭走査の初期設定として、輪郭形
状の外部の適当な位置に走査開始点P35を設定し、この
走査開始点P35と線分を結んだ際にその線分がワークテ
ーブル13内の他の図形と交差しない位置にある分岐点
P22を輪郭走査テーブル14より抽出し初期の走査点と
する。そこで、走査開始点より輪郭走査を開始し初期の
走査点に設定した分岐点(P22)から発生する次の経路
情報を輪郭走査テーブル14により調べ、次の走査方向
が分岐点に対し最右折する経路情報(P21(線分))を
選択する。そして、走査点(P22)から経路情報(P21
(線分))を結ぶ形状(線分P22−P21)をハッチング
枠テーブル15に格納し、経路として決定したP21を新
たな分岐点として次の輪郭走査を続ける(線分P21−P
20、円弧P20−P23、…、)。次の走査方向となる経路
情報が初期の走査点に設定した分岐点(P22)と一致し
た場合に輪郭走査を完了する。以上の処理を経ることに
よって、図12(b)に示すようにハッチング枠図形が
抽出される。以上の輪郭形状自動抽出処理12により抽
出されるハッチング枠図形は閉じた連鎖構造となる。
【0013】ハッチング演算処理7 ハッチング演算処理7では、ハッチングパターン指定処
理2により指定されたハッチングパターンに従ってハッ
チング図形枠テーブル15に格納されているハッチング
枠図形内のハッチング図形の計算を行い、メモリテーブ
ル4に格納する。表示制御処理9 表示制御部9では、メモリテーブル4に格納されたハッ
チング図形を表示モニタ8に表示する。以上のように、
本実施例では、下絵に沿った領域にハッチングを入力す
る場合、下絵が閉じた連鎖構造になっていなくても、ハ
ッチングを入力する下絵の周辺を矩形領域または多角形
領域で囲み、この矩形領域または多角形領域で囲まれた
下絵の端点を補正し端点が他の図形上に確実に接続され
たデータを作成し、この補正データに対して輪郭形状を
抽出しハッチング枠を作成するので、ハッチング入力前
の下絵の編集時間が削減でき、下絵の編集によるCAD
データの誤差を減らすことができる。しかも、メモリテ
ーブル4及び図形データベース3の消費量節約し、処理
時間の増大を防ぐことができる。そのうえ、図形の端点
が厳密に接続されていないデータ品質の悪いCADデー
タを下絵として流用した場合でも下絵の編集なしでハッ
チングが入力できるという利点がある。
【0014】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、入力した図形の周辺を矩形領域又は多角形領
域で囲みハッチング領域を指示するハッチング領域指示
処理と、ハッチング領域指示処理により指示されたハッ
チング領域内の入力した図形のハッチング図形枠を自動
抽出する輪郭形状自動抽出処理とを行うので、ハッチン
グ領域の指定が簡単にすることができる。第2の発明に
よれば、入力した図形の端点が接続されるように端点補
正処理を行うので、図形の端点が厳密に接続されていな
いデータ品質の悪いCADデータの場合でも、図形の編
集なしでハッチング領域の指定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のCADシステムのハッチング
方法を示す図である。
【図2】従来のCADシステムのハッチング方法を示す
図である。
【図3】従来のハッチング入力方法を示す図である。
【図4】図3のハッチング結果を示す図である。
【図5】図1中の領域指示処理内容を示す図である。
【図6】図1中の端点補正処理のフローチャートであ
る。
【図7】図1中の端点補正処理内容を示す図である。
【図8】図1中の輪郭形状自動抽出処理のフローチャー
トである。
【図9】図8中のステップ10の処理内容を示す図であ
る。
【図10】図8中のステップ11の処理内容を示す図で
ある。
【図11】図8中のステップ12の処理内容を示す図で
ある。
【図12】図8中のステップ13の処理内容を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 入力部 2 ハッチングパターン指定処理 7 ハッチング演算処理 10 領域指示処理 11 端点補正処理 12 輪郭形状自動抽出処理 13 ワークテーブル 14 輪郭走査テーブル 15 ハッチング図形枠テーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した図形に対してハッチングパター
    ンを指定するハッチングパターン指定処理と、 前記入力した図形の周辺を矩形領域又は多角形領域で囲
    みハッチング領域を指示するハッチング領域指示処理
    と、 前記ハッチング領域指示処理により指示されたハッチン
    グ領域内の前記入力した図形のハッチング図形枠を自動
    抽出する輪郭形状自動抽出処理と、 前記ハッチング図形枠を前記ハッチングパターン指定処
    理により指定されたハッチングパターンでハッチング処
    理するハッチング演算処理とを、 施すことを特徴とするCADシステムのハッチング方
    法。
  2. 【請求項2】 前記入力した図形の各端点について、該
    端点が接続されているかを判別し、接続されていなけれ
    ば該端点が接続されるように端点補正処理を行い、該端
    点補正処理で補正された端点を用いて前記輪郭形状自動
    抽出処理を施すことを特徴とする請求項1記載のCAD
    システムのハッチング方法。
JP6086156A 1994-04-25 1994-04-25 Cadシステムのハッチング方法 Withdrawn JPH07296042A (ja)

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