JPH07295669A - ジョイスティック装置 - Google Patents

ジョイスティック装置

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JPH07295669A
JPH07295669A JP11217194A JP11217194A JPH07295669A JP H07295669 A JPH07295669 A JP H07295669A JP 11217194 A JP11217194 A JP 11217194A JP 11217194 A JP11217194 A JP 11217194A JP H07295669 A JPH07295669 A JP H07295669A
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JP
Japan
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lever
electromagnetic brake
braking force
neutral return
brake
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11217194A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Tei
暁明 程
Shinya Hirose
晋也 広瀬
Teiji Okuda
禎爾 奥田
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Publication date
Application filed by Caterpillar Mitsubishi Ltd, Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd filed Critical Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクチュエータの負荷をレバー操作力にフィ
ードバックするジョイスティック装置において、電磁ブ
レーキの制動力に基づくレバーロックを確実に防止して
安全性を著しく向上させる。 【構成】 レバー操作力に作用する電磁ブレーキ24の
制動トルクを、中立復帰弾機15の中立復帰トルクを越
えない範囲で制御する。または、操作レバー11のロッ
クを判断すると共に、該判断に基づいてブレーキを解除
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械、船舶、ロボ
ット遠隔操作装置等に用いられるジョイスティック装置
に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】今日、こ
の種ジョイスティック装置は、アクチュエータの操作装
置として建設機械、船舶、ロボット遠隔操作装置等に広
く採用されているが、従来のジョイスティック装置はレ
バー操作力が略一定であるため、操作対象であるアクチ
ュエータの負荷変動を直接感知することが不可能であ
り、そのため負荷状態を把握しつつ操作をする場合に比
して操作効率や操作精度に劣る許りでなく、過負荷状態
のアクチュエータを強引に動かして部品の破損等を生じ
る惧れもあった。そこで、実公平5−37301号公報
に示されるものの如く、レバー操作力に制動力を作用さ
せるための電磁ブレーキと、該電磁ブレーキの制動力を
アクチュエータ負荷に応じて制御するブレーキ制御装置
とを設けて負荷感応型のジョイスティック装置を構成す
ることが提案されている。しかるにこのものでは、操作
レバーに作用する中立復帰力(中立復帰弾機の蓄勢力)
とは無関係に電磁ブレーキの制動力を制御しているた
め、電磁ブレーキの制動力が中立復帰力に勝って操作レ
バーをロックさせる惧れがあり、特に中立位置付近で
は、中立復帰弾機の蓄勢力が小さいため、僅かな制動力
でも操作レバーがロックする惧れがあった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるジョイス
ティック装置を提供することを目的として創案されたも
のであって、操作レバーを中立位置に復帰させるための
中立復帰弾機と、レバー操作力に制動力を作用させるた
めの電磁ブレーキと、該電磁ブレーキの制動力をアクチ
ュエータ負荷に応じて制御するブレーキ制御装置とを備
えてなるジョイスティック装置において、前記ブレーキ
制御装置に、中立復帰弾機の中立復帰力を越えない範囲
で電磁ブレーキの制動力を制御して、電磁ブレーキの制
動力に基づく操作レバーのロックを規制するレバーロッ
ク規制手段を設けたことを特徴とするものである。ま
た、操作レバーを中立位置に復帰させるための中立復帰
弾機と、レバー操作力に制動力を作用させるための電磁
ブレーキと、該電磁ブレーキの制動力をアクチュエータ
負荷に応じて制御するブレーキ制御装置とを備えてなる
ジョイスティック装置において、前記ブレーキ制御装置
に、電磁ブレーキの制動力に基づく操作レバーのロック
を判断するレバーロック判断手段と、該手段がレバーロ
ックを判断した場合、電磁ブレーキの制動力を中立復帰
弾機の中立復帰力以下に制御してレバーロックを解除す
るレバーロック解除手段とを設けたことを特徴とするも
のである。また、前記レバーロック判断手段は、レバー
操作角度が所定時間以上変化しないことに基づいてレバ
ーロックを判断するものであることを特徴とするもので
ある。また、前記ブレーキ制御装置に、レバー操作角度
が所定角度以下であることに基づいて電磁ブレーキの制
動力を解除するブレーキ解除手段を設けたことを特徴と
するものである。そして本発明は、この構成によって、
アクチュエータの負荷をレバー操作力にフィードバック
するジョイスティック装置において、電磁ブレーキの制
動力に基づくレバーロックを確実に防止して安全性を著
しく向上させることができるようにしたものである。
【0004】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図面において、1は油圧ショベルであって、該油
圧ショベル1は、クローラ型の走行部2、該走行部2の
上部に旋回自在に支持される旋回部3、該旋回部3の前
端部に連結される作業部4等で構成されており、そして
前記各部は、旋回部3の後部に搭載される図示しないエ
ンジンの動力で油圧作動するようになっている。即ち、
旋回部3に設けられる旋回モータ6、作業部4に設けら
れるブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシ
リンダ9等の油圧供給経路には、それぞれコントロール
バルブ6a、7a、8a、9aが介在し、その油圧切換
作動に基づいて前記各油圧アクチュエータが油圧作動す
ることになるが、各コントロールバルブ6a、7a、8
a、9aには、それぞれパイロット操作用の電磁バルブ
6b、7b、8b、9bが接続されるため、各電磁バル
ブ6b、7b、8b、9bに印加する電圧値の制御に基
づいて油圧アクチュエータの作動速度を自由に制御する
ことができるようになっている。
【0005】10は前記旋回部3の運転室3aに設けら
れる左右一対の電気式ジョイスティック装置であって、
該ジョイスティック装置10は、操作レバー11の傾倒
操作(360°)に基づいて前記旋回モータ6、ブーム
シリンダ7、アームシリンダ8およびバケットシリンダ
9を独立的もしくは複合的に操作できるように構成され
ており、その構成を以下に詳述する。尚、左右のジョイ
スティック装置10は略同じ構成であるため、左右何れ
か一方についてのみ説明をし、また、操作レバー11の
X方向操作に伴って作動する構成部品と、Y方向操作に
伴って作動する構成部品とが同一である場合には、Y方
向構成部品の説明を省略する。
【0006】さて、前記操作レバー11の基端部は、四
角筒形状に形成されるケース体12に囲まれると共に、
Y方向(図3に図示)を向く第一回動軸13を介してケ
ース体12に支持されるため、操作レバー11のX方向
(図3に図示)の傾倒操作が許容されるが、第一回動軸
13によるレバー基端部の支持は、X方向を向く回動支
持ピン13aを介して行われるため、操作レバー11の
Y方向の傾倒操作も許容されるようになっている。さら
に、前記ケース体12には、X方向を向く第二回動軸1
4が回動自在に軸承されるが、第一回動軸13を迂回す
べく円弧状に形成される第二回動軸14の中間部は、レ
バー基端部を挟む状態で対向する一対の対向板14aを
有するため、レバー基端部に押されてY方向のレバー操
作に連動するようになっている。即ち、操作レバー11
をX方向に傾倒操作した場合には第一回動軸13が一体
的に回動する一方、操作レバー11をY方向に傾倒操作
した場合には第二回動軸14が一体的に回動すべく構成
されている。
【0007】また、15は操作レバー11を常に中立位
置に向けて付勢するための中立復帰弾機であって、該中
立復帰弾機15は、レバー中間部に上下摺動自在に外嵌
する筒状部材16の円形フランジ部16aを、ケース体
12の上部に設けられる円盤状の接当板17に向けて付
勢することにより操作レバー11を中立復帰させるもの
である。
【0008】さらに、18は前記ケース体12の外側面
にスイッチブラケット19を介して組付けられる中立検
知スイッチであって、該中立検知スイッチ18の検知レ
バー18aに設けられるローラ18bは、前記回動軸1
3、14の一端部に設けられるカム体20の外周面に弾
圧状に接当するため、操作レバー11の傾倒操作に伴っ
てカム体20の外周面を転動することになるが、カム体
20の中立対応位置には中立検知溝20aが切欠き形成
されており、このため中立検知溝20aに対するローラ
18bの嵌入に基づいて操作レバー11の中立検知がな
されるようになっている。
【0009】一方、前記回動軸13、14の他端側が突
出するケース体12の外側面には、冂字形状部分を有す
るハット形状のポテンショブラケット21が一体的に組
付けられており、その先端面には、回動軸13、14に
連結されるポテンショメータ22が組付けられている。
そしてポテンショメータ22は、レバー操作に伴う回動
軸13、14の回動角を検知し、その検知信号を後述す
る制御装置23に入力するようになっている。
【0010】さらに、24は前記ポテンショブラケット
21の囲繞空間に配設される電磁ブレーキであって、該
電磁ブレーキ24は、ポテンショブラケット21(中間
プレート21a)に固定される筒状のフィールドコア2
5、該フィールドコア25に内装されるコイル26およ
びブレーキディスク27、前記回動軸13、14に直接
固定されるアーマチュアハブ28、該アーマチュアハブ
28に板状弾機29を介して支持されるアーマチュア3
0、該アーマチュア30と前記ブレーキディスク27と
の間に介装されるフェーシング31等で構成されてい
る。即ち、前記コイル26に通電すると、アーマチュア
30が板状弾機29に抗して吸引されてフェーシング3
1とブレーキディスク27との間に摩擦が生じ、この摩
擦力を、レバー操作に抗する制動力として回動軸13、
14に作用させるが、前記制動力は、コイル26に印加
する電圧値の制御に基づいて無段階に変化させることが
できるようになっている。
【0011】ところで、前記制御装置23は、前述した
中立検知スイッチ18およびポテンショメータ22に加
え、油圧供給経路の圧力に基づいて前記各油圧アクチュ
エータの負荷を検知する負荷検知センサ32等から信号
を入力する一方、前述した電磁バルブ6b、7b、8
b、9b、電磁ブレーキ24等に作動信号を出力すべく
構成されている。即ち、制御装置23は、中立検知スイ
ッチ18およびポテンショメータ22の検知信号に基づ
いて、レバー操作の有無、レバー操作方向およびレバー
操作量を判断すると共に、レバー操作方向に対応する油
圧アクチュエータを、レバー操作量に応じた速度で作動
させるべく電磁バルブ6b、7b、8b、9bを制御す
るが、さらに制御装置23は、前記負荷検知センサ32
等の検知信号に基づいて電磁ブレーキ24の制動力を制
御するブレーキ制御手段を備えており、以下、ブレーキ
制御手段の実施例であるアナログ方式のブレーキ制御回
路33およびデジタル方式のブレーキ制御アルゴリズム
について詳述する。但し、中立復帰弾機15の中立復帰
トルク(中立復帰力)は、レバー操作角θの増加に伴っ
て略線形的に増加し、また、電磁ブレーキ24の制動ト
ルク(制動力)は、入力電圧Vの上昇に伴って二次曲線
的に増加し、また、負荷検知センサ32の出力電圧u
は、負荷の上昇に伴って二次曲線的(もしくは線形的)
に上昇し、またさらに、ポテンショメータ22の出力電
圧UJは、レバー操作角θの増加に伴って線形的に上昇
するものとする。
【0012】さて、前記アナログ方式のブレーキ制御回
路33には、負荷検知センサ32の出力電圧uを前処理
する第一前処理回路34、ポテンショメータ22の出力
電圧UJを前処理する第二前処理回路35、前記第一お
よび第二前処理回路34、35の出力電圧u、UJに基
づいて電磁ブレーキ24の入力電圧Vを演算する比較演
算処理回路36等が設けられるが、第一前処理回路34
は、予め設定される下限電圧以下の出力電圧uを切捨て
(u=0)る一方、予め設定される上限電圧以上の出力
電圧uを一定値(u=con)に変換すべく構成されて
いる。
【0013】一方、第二前処理回路35は、予め設定さ
れる下限電圧以下の出力電圧UJを切捨て(UJ=0)
るべく構成されるものであるが、この切捨処理に基づい
て中立位置付近のレバー操作範囲がブレーキ制御の不感
帯に設定されるようになっている。つまり、中立位置付
近のレバー操作範囲においては、中立復帰弾機15の中
立復帰トルクが小さいため、僅かな制動トルクでもレバ
ーロックを生じる惧れがあり、そのため中立位置付近の
レバー操作範囲を、電磁ブレーキ24の制動トルクが作
用しない不感帯に設定してレバーロックを未然に回避す
るようになっている。
【0014】さらに、比較演算処理回路36は、前処理
された負荷検知センサ32の出力電圧uおよびポテンシ
ョメータ22の出力電圧UJを所定の関数f(u、U
J)に代入して電磁ブレーキ24の入力電圧Vを演算す
るが、前記関数f(u、UJ)としては、次に示すよう
なものが望ましい。但し、g(θ)はレバー操作角θに
依存する補正関数、kは定数である。 V=g(θ)・(ku・UJ) 即ち、電磁ブレーキ24の入力電圧Vは、負荷検知セン
サ32の出力電圧uおよびポテンショメータ22の出力
電圧UJに比例して上昇するが、前記補正関数g(θ)
および定数kは、電磁ブレーキ24の制動トルクが中立
復帰弾機15の中立復帰トルクを越えないように入力電
圧Vを補正するため、制動トルクは、図8に示す様な範
囲で制御されることになり、このため制動トルクが中立
復帰トルクを越えることに基づいて発生するレバーロッ
クを確実に規制することができるようになっている。
尚、本実施例では、制動トルクの制御範囲を可及的に広
く確保すべく中立復帰弾機15の中立復帰トルクを予め
強く設定している。
【0015】一方、デジタル方式のブレーキ制御におい
ては、負荷検知センサ32の出力電圧u、ポテンショメ
ータ22の出力電圧UJおよび電磁ブレーキ24の入力
電圧Vを、次に示す如く時系列信号として扱う。 u → u0,u1,u2,・・・,ui-2,ui-1,ui,ui+1,ui+2,・・・,uN UJ → UJ0,UJ1,UJ2,・・・,UJi-2,UJi-1,UJi,UJi+1,UJi+
2,・・・,UJN V → V0,V1,V2,・・・,Vi-2,Vi-1,Vi,Vi+1,Vi+2,・・・,VN 即ち、前記負荷検知センサ32の出力電圧uおよびポテ
ンショメータ22の出力電圧UJは、A/D変換回路を
介して時系列信号に変換されるが、時系列信号に変換さ
れた負荷検知センサ32の出力電圧uiは、予め設定さ
れる負荷下限電圧UDおよび負荷上限電圧UPと比較さ
れるようになっている。そして、出力電圧uiが負荷下
限電圧UDよりも小さい場合には、電磁ブレーキ24の
入力電圧Viを「0」に保持する一方、出力電圧uiが
負荷上限電圧UPよりも大きい場合には、図示しない警
報ブザーを作動させてオペレータに過負荷状態を報知す
るようになっている。
【0016】一方、時系列信号に変換されたポテンショ
メータ22の出力電圧UJiは、予め設定される不感帯
上限電圧UFと比較されるが、不感帯上限電圧UFより
も小さい場合には、電磁ブレーキ24の入力電圧Viを
「0」に保持するようになっている。即ち、中立位置付
近のレバー操作範囲に、前記アナログ方式と同様の不感
帯を設定して電磁ブレーキ24の制動トルクに基づくレ
バーロックを未然に防止するようになっている。
【0017】さらに、前記不感帯処理を実行した後は、
ポテンショメータ22の出力電圧UJiが所定時間内
(本実施例では1秒)に変化したか否かを判断する。そ
して、所定時間内に変化が無い場合は、レバーロック状
態であると判断すると共に、電磁ブレーキ24の入力電
圧Viを「0」(もしくは中立復帰トルク以下の制動ト
ルクを発生する電圧)に保持してレバーロックを解除す
るようになっている。
【0018】またさらに、前記レバーロックを判断した
後は、ポテンショメータ22の出力電圧UJiが前回の
出力電圧UJi-1よりも小さいか否かを判断する。そし
て、この判断がYESの場合には、操作レバー11が中
立位置側に戻し操作されたと判断すると共に、電磁ブレ
ーキ24の入力電圧Viを「0」に保持して戻し操作時
の操作力を軽減するようになっている。
【0019】そして、前記各処理の実行後は(入力電圧
Viを「0」に保持した場合を除く)、負荷検知センサ
32の出力電圧uiおよびポテンショメータ22の出力
電圧UJiを、実験データ等に基づいて作成された制御
テーブルに入力して電磁ブレーキ24の入力電圧Viを
割り出すと共に、割り出した入力電圧Viを図示しない
D/A変換回路を介して電磁ブレーキ24に出力するこ
とになる。即ち、前記制御テーブルには、負荷検知セン
サ32の出力電圧uiおよびポテンショメータ22の出
力電圧UJiに対応する最適な入力電圧Viが予め格納
されているが、制御テーブルに基づく制動トルクの制御
範囲には、図10に示す様に中立復帰トルクを越える範
囲も含まれるため、レバー操作力にフィードバックする
負荷変動の幅を広く確保することができるようになって
いる。
【0020】叙述の如く構成された本発明の実施例にお
いて、操作レバー11を傾倒操作すると、レバー操作方
向に対応する油圧アクチュエータがレバー操作量に応じ
た速度で作動することになるが、この作動に伴って油圧
アクチュエータが負荷を受けると、その負荷が負荷検知
センサ32で検知されて制御装置23に入力され、そし
て負荷検知信号を入力した制御装置23は、負荷に応じ
た電圧を電磁ブレーキ24に印加することになる。つま
り、操作レバー11の操作力に油圧アクチュエータの負
荷がフィードバックされることになり、このためオペレ
ータは操作レバー11の操作力変化に基づいて油圧アク
チュエータの負荷を直接感知できることになる。
【0021】この様に、本発明にあっては、レバー操作
力に油圧アクチュエータの負荷をフィードバックして、
操作効率および操作精度を向上させると共に、強引な操
作に基づく油圧アクチュエータの破損等を防止するもの
であるが、アナログ方式のブレーキ制御回路33におい
ては、レバー操作力に作用する電磁ブレーキ24の制動
トルクを、中立復帰弾機15の中立復帰トルクを越えな
い範囲で制御するため、電磁ブレーキ24の制動力に基
づいて操作レバー11がロックされることを確実に回避
できることになる。従って、オペレータが手を離してい
るにも拘らず操作レバー11がロックされ、このロック
に基づいて油圧アクチュエータが動き続けてしまう不都
合を悉皆解消することができ、この結果、負荷感応型ジ
ョイスティック装置の安全性を著しく向上させることが
できる。
【0022】一方、デジタル方式のブレーキ制御アルゴ
リズムにおいては、操作レバー11のロックを判断する
と共に、該判断に基づいてブレーキ解除をするため、仮
令電磁ブレーキ24の制動トルクを、中立復帰弾機15
の中立復帰トルクを越えて制御したとしても、レバーロ
ックを確実に防止できることになる。従って、レバー操
作力にフィードバックする負荷変動の幅を、前記アナロ
グ方式のものに比して広く確保することが可能になり、
この結果、ジョイスティック装置における負荷感応精度
を飛躍的に向上させることができる。
【0023】さらに、デジタル方式のブレーキ制御アル
ゴリズムにおいては、レバー操作角(ポテンショメータ
22の出力電圧)が所定時間以上変化しないことに基づ
いてレバーロックを判断するため、レバーロックを判断
する専用のセンサを増設した場合の様に、部品点数の増
加や構造の複雑化を招来することがなく、しかも、セン
サの故障等に基づく誤った判断も解消されるため、負荷
感応型ジョイスティック装置の信頼性を著しく向上させ
ることができる。
【0024】また、デジタル方式のブレーキ制御アルゴ
リズムにおいては、操作レバー11の戻し操作を判断す
ると共に、該判断に基づいてブレーキ解除を行うため、
戻し操作時の操作力を軽減して操作性を著しく向上させ
ることができる。
【0025】またさらに、アナログ方式のブレーキ制御
回路33およびデジタル方式のブレーキ制御アルゴリズ
ムにおいては、中立復帰弾機15の中立復帰トルクが小
さい中立位置付近を、ブレーキ制御の不感帯に設定して
いるため、僅かな制動トルクでレバーロックが発生する
不都合を解消することができる許りか、微妙なブレーキ
制御を不要にして制御の単純化も計ることができる。
【0026】尚、本発明は、前記実施例に限定されない
ものであることは勿論であって、例えば油圧バルブ(パ
イロットバルブ等)を直接操作する油圧式ジョイスティ
ック装置でも実施することが可能である。また、電気式
ジョイスティック装置に設けられる回転角センサとして
は、ポテンショメータ以外にエンコーダ等を採用しても
よいものである。またさらに、操作レバーの握り部に接
触センサ等を設けてオペレータ操作の有無を判断すると
共に、オペレータ操作時にはレバーロック判断を行わな
いように制御することも可能であり、そしてこの場合に
は、オペレータが意識的にレバー操作角を固定している
にも拘らずブレーキが解除されてしまうことを回避する
ことができる。
【0027】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、レバー操作力に作用する電磁ブレ
ーキの制動力を、アクチュエータ負荷に応じて制御する
ものであるが、電磁ブレーキの制動力は、中立復帰弾機
の中立復帰力を越えない範囲で制御されるため、電磁ブ
レーキの制動力に基づいて操作レバーがロックされる不
都合を確実に回避できることになる。従って、オペレー
タが操作レバーから手を離しているにも拘らずアクチュ
エータが動き続けるような不都合を確実に解消できるこ
とになり、この結果、負荷感応型ジョイスティック装置
の安全性を著しく向上させることができる。
【0028】また、電磁ブレーキの制動力に基づく操作
レバーのロックを判断するレバーロック判断手段と、該
手段がレバーロックを判断した場合、電磁ブレーキの制
動力を中立復帰弾機の中立復帰力以下に制御してレバー
ロックを解除するレバーロック解除手段とを設けたもの
では、電磁ブレーキの制動力を、仮令中立復帰力を越え
る範囲で作用させた場合においても、この制動力を中立
復帰力以下に制御することでレバーロックを防止するこ
とが可能になり、この結果、レバー操作力に作用させる
負荷変動の幅を拡大して作業効率や作業精度をさらに向
上させることができる。
【0029】また、レバー操作角度が所定時間以上変化
しないことに基づいてレバーロックを判断するようにし
た場合には、殊更センサ等を増設することなくレバーロ
ックを判断できるため、部品点数の増加や構造の複雑化
を招来する不都合がなく、しかもセンサの故障等に基づ
いてレバーロックを見逃すような不都合がないため、負
荷感応型ジョイスティック装置の信頼性を著しく向上さ
せることができる。
【0030】また、レバー操作角度が所定角度以下であ
ることに基づいて電磁ブレーキの制動力を解除するよう
にした場合には、中立復帰弾機の中立復帰力が小さい中
立位置付近がブレーキ制御の不感帯に設定されることに
なり、この結果、僅かな制動力で操作レバーがロックす
ることを防止できる許りでなく、微妙なブレーキ制御を
不要にして制御の単純化も計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの斜視図である。
【図2】ジョイスティック装置の側面図である。
【図3】同上内部平面図である。
【図4】電磁ブレーキの一部切欠き側面図である。
【図5】制御部の入出力を示すブロック図である。
【図6】(A)はレバー操作角度と中立復帰力との関係
を示すグラフ、(B)は入力電圧と制動トルクとの関係
を示すグラフ、(C)は負荷検知センサの出力特性を示
すグラフ、(D)はレバー操作角度とポテンショ出力電
圧との関係を示すグラフである。
【図7】アナログ方式のブレーキ制御回路を示すブロッ
ク図である。
【図8】アナログ方式における制動トルクの制御範囲を
示すグラフである。
【図9】デジタル方式のブレーキ制御アルゴリズムを示
すフローチャートである。
【図10】デジタル方式における制動トルクの制御範囲
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 油圧ショベル 10 ジョイスティック装置 11 操作レバー 12 ケース体 13 第一回動軸 14 第二回動軸 15 中立復帰弾機 18 中立検知スイッチ 22 ポテンショメータ 23 制御装置 24 電磁ブレーキ 32 負荷検知センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバーを中立位置に復帰させるため
    の中立復帰弾機と、レバー操作力に制動力を作用させる
    ための電磁ブレーキと、該電磁ブレーキの制動力をアク
    チュエータ負荷に応じて制御するブレーキ制御装置とを
    備えてなるジョイスティック装置において、前記ブレー
    キ制御装置に、中立復帰弾機の中立復帰力を越えない範
    囲で電磁ブレーキの制動力を制御して、電磁ブレーキの
    制動力に基づく操作レバーのロックを規制するレバーロ
    ック規制手段を設けたことを特徴とするジョイスティッ
    ク装置。
  2. 【請求項2】 操作レバーを中立位置に復帰させるため
    の中立復帰弾機と、レバー操作力に制動力を作用させる
    ための電磁ブレーキと、該電磁ブレーキの制動力をアク
    チュエータ負荷に応じて制御するブレーキ制御装置とを
    備えてなるジョイスティック装置において、前記ブレー
    キ制御装置に、電磁ブレーキの制動力に基づく操作レバ
    ーのロックを判断するレバーロック判断手段と、該手段
    がレバーロックを判断した場合、電磁ブレーキの制動力
    を中立復帰弾機の中立復帰力以下に制御してレバーロッ
    クを解除するレバーロック解除手段とを設けたことを特
    徴とするジョイスティック装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のレバーロック判断手段は、レ
    バー操作角度が所定時間以上変化しないことに基づいて
    レバーロックを判断するものであることを特徴とするジ
    ョイスティック装置。
  4. 【請求項4】 請求項1もしくは請求項2のブレーキ制
    御装置に、レバー操作角度が所定角度以下であることに
    基づいて電磁ブレーキの制動力を解除するブレーキ解除
    手段を設けたことを特徴とするジョイスティック装置。
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JP2003325733A (ja) * 2002-05-10 2003-11-18 Igt Japan Kk スタートレバー装置、及びこれを備えた遊技機
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