JPH0713602A - 電気的操作機構のバックアップ装置 - Google Patents

電気的操作機構のバックアップ装置

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JPH0713602A
JPH0713602A JP15549993A JP15549993A JPH0713602A JP H0713602 A JPH0713602 A JP H0713602A JP 15549993 A JP15549993 A JP 15549993A JP 15549993 A JP15549993 A JP 15549993A JP H0713602 A JPH0713602 A JP H0713602A
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unit
potentiometer
voltage
backup device
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JP15549993A
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Yasuo Tanaka
康雄 田中
Shigenori Aoki
茂徳 青木
Yukio Sakamoto
幸男 坂本
Toichi Hirata
東一 平田
Kazuhiro Sunamura
和弘 砂村
Hidefumi Takegahara
秀文 竹ヶ原
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作検出部の異常発生時にも負荷を安全に動
かすことができる電気的操作機構のバックアップ装置を
提供すること。 【構成】 ポテンショメータ4A0は操作レバー1がA
方向に操作されたときだけでなく、B方向に操作された
ときもそれに応じた所定出力を発生する。ポテンショメ
ータ4B0も同様である。ポテンショメータ4A0に異
常が生じたとき、操作者は指令スイッチ9を押して操作
レバー1を操作すると、制御部6のMPU62は、バッ
クアップ出力プログラム63g0、バックアップ出力テ
ーブル63hおよびゲイン調節器10の設定値に基づい
て、A方向操作に対してもポテンショメータ4B0から
上記所定出力を出力し、比例電磁弁8A、8Bを駆動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作量に応じて電気信
号を出力し、この電気信号に基づいて負荷を駆動する操
作機構において、この操作機構の異常に対処するための
電気的操作機構のバックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的操作機構は、油圧ショベル、クレ
ーン、マニピュレータ等多くの分野で、それらの作業
部、例えば上記油圧ショベルにあってはブームシリン
ダ、アームシリンダ、旋回モータ、走行モータ等油圧ア
クチュエータの駆動を制御する各種弁(切換弁、流量制
御弁等)の操作に使用されている。以下、このように電
気的操作機構により直接操作されるものを負荷と称す
る。上記のような電気的操作機構にあっては、その操作
部の操作量と負荷の駆動量とは必ずしも比例関係にはな
く、この場合、それら両者の整合関係を調整するための
制御部が用いられる。以下、このような制御部を有する
従来の電気的操作機構を図9により説明する。
【0003】図9は従来の電気的操作機構のブロック図
である。この図で、1は操作レバーであり、回転軸2を
中心に矢印A、B方向に回動自在に構成されている。N
は操作レバーの中立位置を示す。3a、3bは操作レバ
ー1に固定されたアームであり、操作レバー1の矢印
A、B方向の操作にしたがって上下に変位する。これら
操作レバー1およびアーム3a、3bにより操作部が構
成される。なお、この操作部は図示のような棒状の操作
レバー1に限ることはなく、中立位置を有しこれを境に
互いに逆方向に操作される構成のものであればよい。
【0004】4A、4Bはそれぞれアーム3a、3bと
係合するポテンショメータであり、アーム3a、3bの
上下方向の変位に従ってその摺動片が摺動することによ
り、操作レバー1の操作検出部を構成する。これらポテ
ンショメータ4A、4Bの電気的構成が図10に示され
るがこれについては後述する。6は制御部であり、ポテ
ンショメータ4A、4Bの信号を入力する入力インタフ
ェース61、マイクロプロセッサユニット62、メモリ
63、および負荷電流を出力する出力インタフェース6
4で構成されている。上記入力インタフェース61には
A/D変換器が、又、出力インタフェース64にはD/
A変換器がそれぞれ備えられている。メモリ63には、
入力プログラム63a、入力補正テーブル63b、出力
補正テーブル63c、出力プログラム63d、入力異常
判定プログラム63e、警報プログラム63f、および
バックアップ出力プログラム63gが格納されている。
7は警報装置、8A、8Bは負荷である比例電磁弁を示
す。
【0005】次に、ポテンショメータ4Aの電気的構成
およびその出力信号について説明する。図10はポテン
ショメータ4Aの電気回路図である。なお、ポテンショ
メータ4Bの構成もポテンショメータ4Aの構成と同一
であるので、その説明は省略する。4t1 、4t2 は電
源端子であり、端子4t1には電源電圧V0 が印加さ
れ、端子4t2 は接地されている。端子4t1 、4t2
間には抵抗器R1 、R2、R3 が接続されている。4s
は図1に示すアーム3aの変位に従って抵抗器R2 と摺
動しながら移動する摺動子である。Aは操作レバー1の
操作領域を示し、図で、領域Aの下端は中立位置、上端
は図1に示す矢印A方向の操作限界位置である。操作レ
バー1が中立位置とされたとき、ポテンショメータ4A
の出力は電圧Vminとなり、操作レバー1が矢印A方
向限界位置とされたときの出力は電圧Vmaxとなる。
【0006】図11は図9に示す操作レバー4A、4B
の出力信号の特性図である。この図で、横軸には中立位
置の左方にポテンショメータ4Aの操作量、右方にポテ
ンショメータ4Bの操作量がとってあり、縦軸に出力信
号がとってある。中立位置およびその左右のある操作領
域(不感帯)では出力信号は上記の電圧Vminとな
り、当該操作領域を超えると上記の電圧Vmaxまで操
作量に比例して増加し、電圧Vmaxに達するとそれ以
上操作量が増加しても電圧は値Vmax一定となる。
【0007】ここで、図9に示す電気的操作機構の動作
を図12、図13および図14を参照しながら説明す
る。制御部6のMPU62は入力プログラム63aのプ
ログラムに基づいて、常時ポテンショメータ4A、4B
からの入力の有無をみている。操作レバー1が例えば矢
印A方向に操作されると、ポテンショメータ4Aからそ
の操作量に応じた信号が出力され、入力インターフェー
ス61に設けられているA/D変換器でディジタル信号
に変換される。MPU62はこの信号を入力プログラム
63aの指示により取り込み、次いで、入力異常判定プ
ログラム63eに基づいて当該信号の異常の有無(ポテ
ンショメータ4Aの異常の有無)を判定する。
【0008】この判定は、正常値の上限値Vmaxと下
限値Vminに対して電気的ノイズを考慮した上限値と
下限値を設定し、当該信号が設定値の範囲内にあるか否
かをみることにより行なう。図10に示す端子4t1
4t2 間に断線が発生すると、ポテンショメータ4Aの
出力信号は上記設定値の範囲から外れ、これにより異常
と判定される。さらに、抵抗器R2 と摺動子4sとの間
に接触不良があるとその部分で出力信号の値が不連続に
なるので、この不連続を監視する手段を上記の判定手段
に加えてもよい。
【0009】MPU62は、取り込んだ信号に異常がな
い場合、入力補正テーブル63bを参照して当該信号の
補正を行なう。図12は入力補正テーブル63bの特性
を示す図であり、横軸にポテンショメータ4Aの出力信
号、縦軸に入力補正値がとってある。通常、信号Vma
xとVminとの間はC121 で示すように直線である
が、A/D変換器の非直線性等直線性を損なう種々の原
因が存在する場合は、曲線C122 のように非直線性に応
じた補正が行なわれる。
【0010】次に、MPU62は出力補正テーブル63
cを参照して、出力補正を行なう。図13は出力補正テ
ーブル63cの特性を示す図であり、横軸に前記入力補
正テーブル63bにより得られた入力補正値、縦軸に出
力補正値がとってある。図13で、C131 、C132 は傾
斜の異なる2つの直線、C133 は曲線を示す。これら直
線C121 、C132 、曲線C133 で示される特性は、負荷
に応じて定まるものであり、例えば直線C131 の特性は
負荷が図示の比例電磁弁8A、8B、入力補正値が当該
比例電磁弁に対する出力電流、流量の指令値である場合
に、又、直線C132 の特性は中立位置付近で操作レバー
1の操作による信号が出力されないように不感帯を設定
する場合に、さらに曲線C133 の特性は負荷が図示の比
例電磁弁8A、8Bであり、これらの出力流量がリニヤ
でない、又はスプールの変位やオリフィスの開度がリニ
ヤでない場合にそれぞれ用いられる。
【0011】MPU62は出力補正値が得られると、出
力プログラム63dのプログラムに従って当該出力補正
値を負荷である電磁弁8A、8Bに、出力インタフェー
ス64を介して出力する。図14は図13に示される曲
線C133 の特性を用いた場合の操作レバー4A、4Bの
操作量と制御部6から出力される励磁電流との関係を示
す図である。中立位置付近には励磁電流0の不感帯が存
在し、各操作方向A、Bにはそれ以上操作できないフル
操作位置が存在する。
【0012】一方、MPU62は入力異常判定プログラ
ム63eで異常がある(例えばポテンショメータ4Aに
異常がある)と判定すると、警報プログラム63fに基
づいて警報装置7を作動させるとともに、バックアップ
出力プログラム63gに基づいて比例電磁弁8A、8B
への停止指令を出力する。この比例電磁弁8A、8Bを
停止させることにより、当該比例電磁弁8A、8Bで駆
動される作業部を停止させ、この作業部が操作者の意図
しない動きをすることにより生じる危険を防止すること
ができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電気的操作
機構では、操作レバー1のポテンショメータ4A、4B
に異常が発生すると、負荷を停止することにより危険を
防止していた。ところで、例えば操作レバー1の負荷が
油圧ショベルのブームシリンダを制御する流量制御弁で
ある場合、異常が発生するとブームは現在位置に停止す
ることとなる。この場合、異常を生じたポテンショメー
タは修理を必要とするが、その修理を行なう場合には安
全のためブームを地上に下ろした状態で修理作業を行な
うべきである。しかし、上記異常時の処理により流量制
御弁を作動させることはできないので、ブームを地上に
下ろすこともできず不都合である。又、操作レバー1の
負荷が油圧ショベルの旋回モータを制御する流量制御弁
である場合、異常が発生するとフロント機構がその時点
における旋回位置に停止するので、それが周囲の邪魔に
なっていても邪魔にならない位置に移動させることはで
きない。さらに、油圧ショベルの走行モータについても
これと同様の事態を生じる。このように、ポテンショメ
ータに異常が生じた場合、操作レバーの負荷をロックす
ると、その状態における種々の不都合を解消することが
できなくなる。
【0014】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、異常発生時にも負荷を安全に動かすことが
できる電気的操作機構のバックアップ装置を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、中立位置から第1の方向又は第2の方向
へ選択的に操作されることにより負荷を駆動する操作部
と、この操作部の第1の方向の操作を検出しこれに応じ
て電気信号を出力する第1の操作検出部と、前記操作部
の第2の方向の操作を検出しこれに応じて電気信号を出
力する第2の操作検出部と、前記第1の操作検出部およ
び前記第2の操作検出部から出力される電気信号に基づ
いて前記負荷に対する制御信号を作成する制御信号作成
手段および当該各電気信号に基づいて前記第1の操作検
出部および前記第2の操作検出部の異常を検出する異常
検出手段を有する制御部とを備えた電気的操作機構にお
いて、前記第1の操作検出部に前記操作部が中立位置か
ら第2の方向へ操作されたときその操作量に逆比例した
電圧を出力する補助出力手段を設け、かつ、前記第2の
操作検出部に前記操作部が中立位置から第1の方向へ操
作されたときその操作量に逆比例した電圧を出力する補
助出力手段を設けるとともに、指令スイッチと、前記異
常検出手段で異常が検出され、かつ、前記指令スイッチ
が操作されたとき正常な操作検出部の前記補助出力手段
を前記操作部の他方向の操作の操作量検出に用いる異常
時処理手段とを設けたことを特徴とする。
【0016】
【作用】第1の操作検出部(第2の操作検出部)に異常
が生じると、操作者は指令スイッチを操作する。この操
作により、第1の操作検出部(第2の操作検出部)を用
いる負荷の駆動は第2の操作検出部(第1の操作検出
部)の補助出力手段の出力を用いて操作可能となる。こ
のように操作スイッチが操作された状態において、操作
部を中立位置から第1の方向(第2の方向)へ操作する
と、第2の操作検出部(第1の操作検出部)の補助出力
手段により操作量に応じた信号が出力され、制御部はこ
の信号に基づいて第1の操作検出部の制御対象負荷を駆
動する。これにより、操作者は第1の操作検出部を用い
る負荷を、第2の操作検出部を用いて安全に作動させる
ことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例に係る電気的操作機構のバ
ックアップ装置のブロック図である。この図で、図9に
示す部分と同一又は等価な部分には同一符号を付して説
明を省略する。4A0、4B0はポテンショメータであ
り、その電気的構成は後述するように図9に示すポテン
ショメータ4A、4Bとは異なる構成である。制御部6
において、63a0は入力プログラム、63g0はバッ
クアップ出力プログラムであり、いずれも図9に示す入
力プログラム63aおよびバックアップ出力プログラム
63gとはそのプログラム内容を異にする。63hはバ
ックアップ出力テーブル(後述)を示す。9は本実施例
によるバックアップ操作(異常状態での操作)を指令す
る指令スイッチ、10はバックアップ操作のゲインを定
めるゲイン調節器である。
【0018】図2は図1に示すポテンショメータ4A0
の電気回路図である。この図で図10に示される部分と
同一部分には同一符号が付されている。R20は抵抗器、
A、Bはそれぞれ図1に示す操作レバー1の矢印A方
向、矢印B方向の領域、Rnは抵抗器R20上における領
域A、Bの境界点、即ち操作レバー1が中立位置にある
ときの摺動子4sの抵抗器R20上の点である。ポテンシ
ョメータ4A0は、領域Aでは電圧V1 〜Vmax を
出力し、領域Bでは電圧Vmin〜V1 を出力する。上
記構成において、抵抗器R20における領域Bの抵抗体が
補助出力手段となる。
【0019】図3は図1に示す操作レバー4A0、4B
0の出力信号の特性図である。この図で、横軸には中立
位置の左方にA方向の操作量、右方にB方向の操作量が
とってあり、縦軸に出力信号がとってある。4aはポテ
ンショメータ4A0の出力信号の特性を示す線、4bは
ポテンショメータ4B0の出力信号の特性を示す線であ
る。この図から明らかなように、中立位置では両ポテン
ショメータ4A0、4B0から電圧V1 が出力され、操
作レバー1を中立位置からA方向に操作したとき、ポテ
ンショメータ4A0からは線4aに沿って増加してゆく
電圧が出力され、かつ、ポテンショメータ4B0から
は、上記補助出力手段によって、中立位置から操作量L
aまで線4bに沿って減少してゆく電圧が出力される。
逆に、操作レバー1を中立位置からB方向に操作したと
き、ポテンショメータ4B0からは線4bに沿って増加
してゆく電圧が出力され、かつ、ポテンショメータ4A
0からは、上記補助出力手段によって、中立位置から操
作量Lbまで線4aに沿って減少してゆく電圧が出力さ
れる。即ち操作量La〜Lbでは両ポテンショメータ4
A0、4B0から同時に信号が出力される。
【0020】次に、本実施例の動作を図4に示すフロー
チャート、図5〜図8に示す特性図を参照しながら説明
する。MPU62は、まず、図4に示す手順S1 で、入
力プログラム63a0のプログラムに基づきポテンショ
メータ4A0、4B0、指令スイッチ9、ゲイン調節器
10の信号を取り込む。そして、ポテンショメータ4A
0の信号からポテンショメータ4B0の信号を減算す
る。減算結果が0の場合は操作レバー1は中立位置にあ
ると判断され、又、減算結果が正の場合は操作レバー1
の操作方向はA方向、負の場合はB方向と判断され、そ
れらの操作量は減算結果の絶対値とされる。
【0021】次いで、MPU62は予め定められた図示
しないメモリの所定アドレスのバックアップ状態フラグ
がONか否かを判断し(手順S2 )、ONでなければ入
力異常判定プログラム63eを実行して両ポテンショメ
ータ4A0、4B0の異常の有無を判断し(手順S
3 )、異常がなければ従来の電気的操作機構と同様、入
力補正テーブル63b、出力補正テーブル63cおよび
出力プログラム63dによる通常処理を実行する(手順
4 )。又、手順S3 で異常ありと判断されると、上記
バックアップ状態フラグをONにし(手順S5 )、処理
を手順S1 に戻す。
【0022】手順S2 でバックアップ状態フラグがON
であると判断された場合、MPU62は、まず警報プロ
グラム63fを実行して警報装置7を作動させ、かつ、
比例電磁弁8A、8Bをロックする(手順S6 )。次い
で、指令スイッチ9がONか(操作されているか)否か
を判断し(手順S7 )、操作されていない場合、即ち操
作者に比例電磁弁8A、8Bを駆動する意志がない場合
は手順S1 の処理に戻る。手順S7 で指令スイッチ9が
操作されていると判断されたとき、即ち操作者がバック
アップ操作を行なうことを意図している場合、MPU6
2は本実施例のバックアップ出力プログラム63g0を
実行する。
【0023】ここで、上記異常がポテンショメータ4A
0に発生しているものとすると、MPU62によって取
り込まれるポテンショメータの信号のうち使用し得る信
号は図5に示すようにポテンショメータ4B0の信号の
みとなる。図5で、横軸にはA、B方向操作量、縦軸に
は出力信号がとってある。ポテンショメータ4A0の出
力信号が無視されるので、入力プログラム63a0で処
理された信号は負の信号であり、これにより、取り込ま
れた出力信号がポテンショメータ4B0の信号であるこ
とが判る。一方、MPU62はバックアップ出力プログ
ラム63gのプログラムに従って、取り込まれた出力信
号の絶対値に基づいてバックアップ出力テーブル63h
からバックアップ出力を取り出す。
【0024】図6はバックアップ出力テーブル63hの
特性を示す図である。この図で、横軸には取り込まれた
出力信号の絶対値が、縦軸にはッバックアップ出力がと
ってある。バックアップ出力は、操作レバー1が中立位
置で出力信号が電圧V1 のとき0、操作レバー1が矢印
B方向に操作されて出力信号が電圧V1 を超えた範囲に
あるとき直線C61に沿って変化し、操作レバー1が矢印
A方向に操作されて出力信号が電圧V1 未満の範囲にあ
るとき直線C62に沿って変化する。上述のように、取り
込まれた信号はポテンショメータ4B0の信号であるの
で、直線C61のバックアップ出力は比例電磁弁8Bの駆
動に用いられ、直線C62のバックアップ出力は比例電磁
弁8Aの駆動に用いられることになる。
【0025】なお、上記とは逆に、ポテンショメータ4
B0に異常が生じ、ポテンショメータ4A0のみが使用
される場合、出力信号が電圧V1 を超えた範囲にあると
きは操作レバー1が矢印A方向に操作されているときで
あり、出力信号が電圧V1 未満の範囲にあるときは操作
レバー1が矢印B方向に操作されているときであって、
この操作方向の判断は入力プログラム63a0の実行時
の出力信号の正負で判断される。
【0026】図7はポテンショメータ4Bのみが正常で
ある場合の操作レバー1の操作量とバックアップ出力の
関係を示す図である。この図で、横軸の中立位置の右方
には矢印B方向操作量、左方には矢印A方向の操作量が
とってあり、縦軸にはバックアップ出力がとってある。
このような特性は図5、図6およびその説明から明らか
である。
【0027】さらに、MPU62はバックアップ出力プ
ログラム63g0により、入力プログラム63a0によ
って取り込まれたゲイン調節器からの信号に基づいて、
上記の手段により得られたバックアップ出力を増幅す
る。図8は出力信号に対するバックアップ出力の特性を
示す図であり、横軸に出力信号、縦軸にバックアップ出
力がとってある。C81はゲイン調節器10に設定された
ゲインにより増幅されたバックアップ出力を示し、電圧
1 に対して対象である。このバックアップ出力が出力
インタフェース64を介して比例電磁弁8A、8Bに出
力され、上記のようにポテンショメータ4A0に異常が
生じている場合、入力信号が電圧V1 を超える場合には
比例電磁弁8Bに、又、電圧V1 未満の場合には比例電
磁弁8Aに出力されることとなる。なお、直線C82につ
いては後述する。
【0028】このように本実施例では、各ポテンショメ
ータ4A0、4B0に、操作レバー1が一方に操作され
たときだけでなく他方に操作されたときにも所定の電圧
を出力する特性をもたせるとともに、ポテンショメータ
の一方に異常が生じたとき、上記所定の電圧を操作レバ
ー1の他方の操作の出力として利用するようにしたの
で、当該ポテンショメータの異常にもかかわらず負荷を
安全に動作させることができる。又、ゲイン調節器10
により、操作レバー1の両方向の操作における出力を等
しく、かつ、大きくしたので、操作レバー1の両方向の
操作において同一の操作量で同一の出力を得ることがで
き、これにより正常状態に近い操作感覚を得ることがで
きるとともに、上記所定の電圧を利用した場合も充分な
出力を得ることができる。
【0029】なお、上記実施例の説明では、操作部が棒
状の操作レバーである場合を例示したが、これに限るこ
とはなく、ハンドルその他の操作装置であってもよく、
又、操作検出部としてポテンショメータを例示して説明
したが、ポテンショメータに限ることはなく、例えば、
操作装置により力が加えられたときこの力に応じて電気
信号を出力する圧電素子等、種々の型のものを用いるこ
とができる。さらに、負荷として比例電磁弁を例示した
が、これに限ることはなく、電気的に駆動される負荷で
あればどのような負荷であってもよいのは明らかであ
る。
【0030】さらに、上記実施例の説明では、ゲイン調
節器を用いる例を説明したが、操作感覚および異常側の
操作量の低下を我慢すれば、ゲイン調節器は必ずしも必
要ではない。この場合、図8の線C82に示すように、バ
ックアップ出力プログラムに、正常側の最大バックアッ
プ出力を異常側の最大バックアップ出力と同一となるよ
うに破線部分の特性をカットするプログラムを追加すれ
ば、少なくとも操作感覚の低下は防止することができ
る。
【0031】さらに又、上記実施例の説明では、指令ス
イッチ9の設置位置を操作レバー1の近辺とする例につ
いて説明したが、指令スイッチ9を操作レバ1等の操作
部に設ければ、操作者にとって好都合である。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、各操作検
出部に他方向操作においても電圧を出力する補助出力手
段を設け、一方の操作検出部に異常が生じると、当該一
方の操作を他方の操作検出部の補助出力手段を用いて行
なうようにしたので、操作者は一方の操作検出部の異常
発生にもかかわらず、安全かつ確実に各負荷を作動させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電気的操作機構のバック
アップ装置のブロック図である。
【図2】図1に示すポテンショメータの電気回路の回路
図である。
【図3】図2に示すポテンショメータの出力信号の特性
図である。
【図4】図1に示す制御部の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図5】一方のポテンショメータの出力信号の特性図で
ある。
【図6】制御部で得られるバックアップ出力の特性図で
ある。
【図7】操作量とバックアップ出力の関係を示す特性図
である。
【図8】ポテンショメータの出力信号とバックアップ出
力の関係を示す特性図である。
【図9】従来の電気的操作機構のバックアップ装置のブ
ロック図である。
【図10】図9に示すポテンショメータの電気回路の回
路図である。
【図11】図10に示すポテンショメータの出力信号の
特性図である。
【図12】図9に示す入力補正テーブルの内容を説明す
るグラフである。
【図13】図9に示す出力補正テーブルの内容を説明す
るグラフである。
【図14】図9に示す操作レバーの操作量と制御部出力
との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 操作レバー 4A0、4B0 ポテンショメータ 6 制御部 7 警報装置 8A、8B 比例電磁弁 10 ゲイン調節器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 東一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 砂村 和弘 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 竹ヶ原 秀文 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中立位置から第1の方向又は第2の方向
    へ選択的に操作されることにより負荷を駆動する操作部
    と、この操作部の第1の方向の操作を検出しこれに応じ
    て電気信号を出力する第1の操作検出部と、前記操作部
    の第2の方向の操作を検出しこれに応じて電気信号を出
    力する第2の操作検出部と、前記第1の操作検出部およ
    び前記第2の操作検出部から出力される電気信号に基づ
    いて前記負荷に対する制御信号を作成する制御信号作成
    手段および当該各電気信号に基づいて前記第1の操作検
    出部および前記第2の操作検出部の異常を検出する異常
    検出手段を有する制御部とを備えた電気的操作機構にお
    いて、前記第1の操作検出部に前記操作部が中立位置か
    ら第2の方向へ操作されたときその操作量に逆比例した
    電圧を出力する補助出力手段を設け、かつ、前記第2の
    操作検出部に前記操作部が中立位置から第1の方向へ操
    作されたときその操作量に逆比例した電圧を出力する補
    助出力手段を設けるとともに、指令スイッチと、前記異
    常検出手段で異常が検出され、かつ、前記指令スイッチ
    が操作されたとき正常な操作検出部の前記補助出力手段
    を前記操作部の他方向の操作の操作量検出に用いる異常
    時処理手段とを設けたことを特徴とする電気的操作機構
    のバックアップ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1の操作検出
    部および前記第2の操作検出部は、前記操作部が中立位
    置のとき同一の所定電圧を出力することを特徴とする電
    気的操作機構のバックアップ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記指令スイッチ
    は、前記操作部の近辺の任意の位置に配置されているこ
    とを特徴とする電気的操作機構のバックアップ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記指令スイッチ
    は、前記操作部自体に取り付けられていることを特徴と
    する電気的操作機構のバックアップ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記異常時処理手段
    は、前記補助出力手段の出力電圧の絶対値に逆比例した
    電圧を出力する電圧出力特性を備えていることを特徴と
    する電気的操作機構のバックアップ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記異常時処理手段
    に、正常な操作検出部の最大出力を前記電圧出力特性の
    最大値に制限する制限手段を設けたことを特徴とする電
    気的操作機構のバックアップ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の電気的操作機構のバック
    アップ装置において、前記異常時処理手段の出力のゲイ
    ンを調節するゲイン調節器を設けたことを特徴とする電
    気的操作機構のバックアップ装置。
JP15549993A 1993-06-25 1993-06-25 電気的操作機構のバックアップ装置 Pending JPH0713602A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012011404A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Asahi Sunac Corp 圧造機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012011404A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Asahi Sunac Corp 圧造機

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