JPH07295309A - 帯電吸着装置 - Google Patents

帯電吸着装置

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JPH07295309A
JPH07295309A JP6111950A JP11195094A JPH07295309A JP H07295309 A JPH07295309 A JP H07295309A JP 6111950 A JP6111950 A JP 6111950A JP 11195094 A JP11195094 A JP 11195094A JP H07295309 A JPH07295309 A JP H07295309A
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JP6111950A
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Kazunori Sakauchi
和典 坂内
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単かつ低コストな構成で被帯電部材の絶縁
破壊を防止すると共に,意図的に不均一な帯電を行って
大きな帯電電位振幅の帯電を効率良く得られるようにす
る。 【構成】 金属ローラ204aおよび金属ローラ204
a被覆した弾性材料であると共に抵抗材料である弾性・
抵抗層204bからなる帯電ローラ204と,弾性・抵
抗層204bと接触する電荷保持層201aおよび電荷
保持層201aの裏面に設けられた導電層201bから
なる2層構造のめくりベルト201と,導電層201b
とアースとの間に設けられた抵抗(距離ΔLに相当する
導電層201bの抵抗値)と,帯電ローラ204の金属
ローラ204aとめくりベルト201との間に振動電圧
を印加する高圧電源205とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,接触帯電装置に関し,
より詳細には,帯電させた被帯電部材により用紙を吸着
分離する給紙装置,用紙を吸着搬送する搬送装置および
被帯電部材に用紙を吸着させて頁めくりを行う頁めくり
装置等に利用される接触帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,接触帯電部材を接触させて被帯電
部材を帯電させ,帯電した被帯電部材で紙葉を吸着する
帯電吸着装置が,例えば,用紙を吸着分離する給紙装置
や,用紙を吸着搬送する搬送装置,または被帯電部材に
用紙を吸着させて頁めくりを行う頁めくり装置等に広く
利用されている。
【0003】このような帯電吸着装置に用いられる接触
帯電部材の一つとして,特開平4−347874号公報
「帯電部材」に示される帯電部材がある。この帯電部材
は,帯電ローラの機能を分離した多層の構成とし,感光
体等の被帯電部材に環境変動やピンホール等がある場合
でも均一な帯電を行えるようにしたものである。具体的
には,帯電ローラの中心から電極,低抵抗層,高抵抗
層,中抵抗層の多層構成とし,高抵抗層は被帯電部材の
ピンホールに電流を横漏れさせないために帯電不良と被
帯電部材の絶縁破壊を防止している。また,中抵抗層
は,ローラ表面のチャージアップを防ぎ,環境変動の対
策を担っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記特
開平4−347874号の帯電部材によれば,被帯電部
材の環境変動の防止や,ピンホール等がある場合でも絶
縁破壊を防止することができるものの,帯電ローラの機
能を分離した多層の複雑な構成であるため,製造が困難
であり,コストアップになるという問題点があった。
【0005】また,特開平4−347874号の帯電部
材は,被帯電部材として感光体等を対象としており,均
一な帯電を行うことを目的としているため,この帯電部
材を帯電吸着装置に適用した場合には,均一な帯電を行
えるものの,大きな帯電電位振幅の帯電を効率良く行う
ことができないという問題点があった。
【0006】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,簡単かつ低コストな構成で被帯電部材の絶縁破壊を
防止すると共に,意図的に不均一な帯電を行って大きな
帯電電位振幅の帯電を効率良く得られるようにすること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために,請求項1に係る帯電吸着装置は,接触帯
電部材を接触させて被帯電部材を帯電させ,帯電した被
帯電部材で紙葉を吸着する帯電吸着装置において,電極
部およびその電極部に被覆した弾性材料であると共に抵
抗材料である弾性・抵抗層を有した接触帯電部材と,前
記接触帯電部材の弾性・抵抗層と接触する電荷保持層お
よび電荷保持層の裏面に設けられた導電層から成る2層
構造の被帯電部材と,前記被帯電部材の導電層とアース
との間に設けられた抵抗と,前記接触帯電部材の電極部
と被帯電部材との間に振動電圧を印加する電源手段とを
備えものでる。
【0008】また,請求項2に係る帯電吸着装置は,前
記接触帯電部材,被帯電部材,抵抗および電源手段によ
って構成される回路に相当する等価電気回路の時定数
を,10-2秒以下としたものである。
【0009】また,請求項3に係る帯電吸着装置は,前
記接触帯電部材の弾性・抵抗層の厚さと,その体積抵抗
率との積を,前記接触帯電部材と被帯電部材との接触ニ
ップ幅で割った値を,1×106 〜3×109 Ωcmと
したものである。
【0010】また,請求項4に係る帯電吸着装置は,前
記接触帯電部材が被帯電部材に接触している位置と異な
る位置で,前記被帯電部材の導電層を接地し,前記導電
層を抵抗層としたものである。
【0011】また,請求項5に係る帯電吸着装置は,前
記抵抗層の表面抵抗率と,前記接触帯電部材が被帯電部
材に接触している位置から被帯電部材の抵抗層を接地す
る部材までの距離との積を3×109 Ωcm以下とした
ものである。
【0012】また,請求項6に係る帯電吸着装置は,前
記接触帯電部材の弾性・抵抗層の厚さとその体積抵抗率
との積を前記接触帯電部材と被帯電部材との接触ニップ
幅で割った値を,前記抵抗層の表面抵抗率と前記接触帯
電部材が被帯電部材に接触している位置から被帯電部材
の抵抗層を接地する部材までの距離との積より大きくし
たものである。
【0013】また,請求項7に係る帯電吸着装置は,前
記接触帯電部材の弾性・抵抗層の厚さとその体積抵抗率
との積を前記接触帯電部材と被帯電部材との接触ニップ
幅で割った値と,前記抵抗層の表面抵抗率と前記接触帯
電部材が被帯電部材に接触している位置から被帯電部材
の抵抗層を接地する部材までの距離との積の和を,1×
106 〜3×109 Ωcmとしたものである。
【0014】
【作用】本発明の帯電吸着装置(請求項1)は,接触帯
電部材を電極部とその電極部に被覆した弾性材料である
と共に抵抗材料である弾性・抵抗層とで構成し,被帯電
部材を前記接触帯電部材の弾性・抵抗層と接触する電荷
保持層および電荷保持層の裏面に設けられた導電層から
成る2層構造とし,前記被帯電部材の導電層とアースと
の間に抵抗を配置し,電源手段で前記接触帯電部材の電
極部と被帯電部材との間に振動電圧を印加すると,前記
被帯電部材が帯電される。
【0015】また,本発明の帯電吸着装置(請求項2)
は,接触帯電部材,被帯電部材,抵抗および電源手段に
よって構成される回路に相当する等価電気回路の時定数
を,10-2秒以下となるように設定し,帯電を行う。
【0016】また,本発明の帯電吸着装置(請求項3)
は,接触帯電部材の弾性・抵抗層の厚さと,その体積抵
抗率との積を,接触帯電部材と被帯電部材との接触ニッ
プ幅で割った値を,1×106 〜3×109 Ωcmとな
るように設定し,帯電を行う。
【0017】また,本発明の帯電吸着装置(請求項4)
は,接触帯電部材が被帯電部材に接触している位置と異
なる位置で,被帯電部材の導電層を接地し,導電層を抵
抗層として,帯電を行う。
【0018】また,本発明の帯電吸着装置(請求項5)
は,抵抗層の表面抵抗率と,接触帯電部材が被帯電部材
に接触している位置から被帯電部材の抵抗層を接地する
部材までの距離との積を3×109 Ωcm以下となるよ
うに設定し,帯電を行う。
【0019】また,本発明の帯電吸着装置(請求項6)
は,接触帯電部材の弾性・抵抗層の厚さとその体積抵抗
率との積を接触帯電部材と被帯電部材との接触ニップ幅
で割った値を,抵抗層の表面抵抗率と接触帯電部材が被
帯電部材に接触している位置から被帯電部材の抵抗層を
接地する部材までの距離との積より大きくなるように設
定し,帯電を行う。
【0020】また,請求項7に係る帯電吸着装置は,接
触帯電部材の弾性・抵抗層の厚さとその体積抵抗率との
積を接触帯電部材と被帯電部材との接触ニップ幅で割っ
た値と,抵抗層の表面抵抗率と接触帯電部材が被帯電部
材に接触している位置から被帯電部材の抵抗層を接地す
る部材までの距離との積の和を,1×106 〜3×10
9 Ωcmとなるように設定し,帯電を行う。
【0021】
【実施例】以下,本発明の帯電吸着装置をシート原稿読
み取り装置(以下,TPS:Turn the Pag
e Scannerと記載する)に適用した場合を実施
例として,図面を参照して詳細に説明する。
【0022】図1は,本実施例のTPS100の全体構
成図を示し,TPS100の上半分はスキャナユニット
101,下半分が本,雑誌等のブック原稿BOを支持す
る原稿支持装置102と成っている。
【0023】スキャナユニット101の内部には,走査
ユニット103が配置されており,図中の左右方向に走
行して原稿の走査を行う。走査ユニット103の下側の
左右には,原稿押さえローラ104a,104bおよび
シート巻取りローラ105a,105bがそれぞれ回転
自在に軸支されている。各シート巻取りローラ105
a,105bには,左右独立した原稿押さえシート10
6a,106bのそれぞれの中央側の端部が巻き取られ
ており,各原稿押さえシート106a,106bのそれ
ぞれの外側の端部は,スキャナユニット101の側板に
それぞれ固定されている。
【0024】また,シート巻取りローラ105a,10
5bは,二重構造になっていて,巻取りローラ軸と筒状
のシート巻取りローラ105a,105bとの間にゼン
マイバネ(図示せず)が取り付けられている。このゼン
マイバネの作用により,その巻取りローラ軸を,原稿押
さえシート106a,106bを張った状態よりもさら
に回転させることによって,原稿押さえシート106
a,106bにある程度の張力を掛けることができる。
【0025】また,各原稿押さえローラ104a,10
4bの間には,ブック原稿読み取り用のプラテンガラス
107と,ブック原稿頁めくり用の頁めくり機構(本発
明の帯電吸着装置)108が配設されている。なお,図
示の如く,プラテンガラス107は走査ユニット103
の読み取りスキャン方向の上流側に配置され,また,頁
めくり機構108は走査ユニット103の読み取りスキ
ャン方向の下流側に配置されている。このように配置す
ることにより,走査ユニット103の読み取り走査のた
めの助走区間を長くでき,その走査を安定させることが
できる。また,本実施例では,同一ユニット内の下側に
頁めくり機構108を,上側に蛍光灯109,ミラー1
10,レンズ111から成る縮小光学系を配置して,装
置の小型化を図っている。
【0026】縮小光学系において,蛍光灯109によっ
て照明された原稿の像は,複数のミラー110を介して
レンズ111に導かれ,レンズ111を透過して,CC
D112上に縮小結像される。
【0027】なお,原稿支持装置102の詳細な説明は
省略するが,図示の如く,昇降可能な原稿台113の上
にブック原稿BOを載置すると,原稿台昇降モータ(図
示せず)の回転によって原稿台113が上昇し,ブック
原稿BOが走査ユニット103と当接する位置に運ばれ
る。また,図において,BOaは,ブック原稿BOの中
心位置(以下,中心ポイントと記載する)を示す。
【0028】図2(a),(b)は,頁めくり機構10
8の構成を示す。頁めくり機構108は,めくりベルト
201と,めくりベルト駆動ローラ202と,めくりベ
ルト従動ローラ203と,帯電ローラ204と,高圧電
源205とを備えている。
【0029】めくりベルト201は,同図(b)に示す
ように,帯電ローラ204と接触する電荷保持層201
aおよび電荷保持層201aの裏面に設けられた導電層
201bの二層構造の樹脂フィルムである。表面層であ
る電荷保持層201aを,PET,PC,PVC,フッ
素樹脂等から成る高抵抗層(絶縁層)とすることによ
り,帯電電荷を保持する。この電荷保持層201aの体
積抵抗率を,1013Ωcm以上とすることにより環境変
動に対して帯電電荷を安定に保持できる。
【0030】また,めくりベルト201の裏面の層であ
る導電層201bを,抵抗層で構成し,接地されためく
りベルト駆動ローラ202とめくりベルト従動ローラ2
03とに架橋してある。このような二層構造のめくりベ
ルト201の製造は,1度の押し出しによって行えるた
め,単層に比べて二層構造でも余りコストは増加しな
い。
【0031】帯電ローラ204は,同図(a)に示すよ
うに,金属ローラ204aにゴム(エラストマー)等の
弾性材料であると共に抵抗材料である弾性・抵抗層20
4bを被覆した構成としている。この帯電ローラ204
は,図示の如く,接地されためくりベルト駆動ローラ2
02とめくりベルト従動ローラ203との間でめくりベ
ルト201と接触している。
【0032】高圧電源205は,交番電圧を発生して帯
電ローラ204に印加する。
【0033】図3は,図2の構成の頁めくり機構108
の電気的な等価回路図を示し,図において,R1 は帯電
ローラ204の抵抗を示し,電極である金属ローラ20
4aに被覆している弾性・抵抗層204bの厚さと,そ
の弾性・抵抗層204bの体積抵抗率の積を,帯電ロー
ラ204とめくりベルト201の接触ニップ幅で割った
抵抗値を1×106 〜3×109 Ωcmとした。この範
囲より小さい抵抗の場合には,めくりベルト201の電
荷保持層201aに小さなピンホール等の欠陥がある
と,そこに過電流が流れ,絶縁層である電荷保持層20
1aを破壊してしまう。また,この範囲より大きな抵抗
の場合は,帯電ローラ204の時定数が大きくなり,高
圧電源205より供給される電圧がめくりベルト201
の絶縁層(電荷保持層201a)にかからなくなってし
まい,帯電電位が小さくなってしまう。したがって,上
記1×106 〜3×109 Ωcmの範囲に抵抗値を設定
することにより,めくりベルト201の絶縁破壊を防止
できると共に,帯電印加電圧に対して,めくりベルト2
01表面に大きな帯電電位を形成できる。
【0034】また,R3 は,めくりベルト201の裏面
部である導電層201bの抵抗を示し,帯電位置からの
めくりベルト201の導電層201bを接地している位
置までの長さΔLと,その導電層(抵抗層)201bの
表面抵抗率の積を,1×106 〜3×109 Ωcmの範
囲とした。めくりベルト201にこの範囲内の抵抗を持
たせることによって,電荷保持層201aにピンホール
とうの欠陥がある場合でも,この抵抗により過電流を制
限し,めくりベルト201自身で絶縁破壊を防止するこ
とができる。この範囲より大きい抵抗の場合は,めくり
ベルト201の時定数が大きくなり,高圧電源205よ
り供給される電圧が効果的にめくりベルト201の電荷
保持層201aにかからなくなってしまい,帯電電位が
小さくなってしまう。なお,このようにアースとの間に
抵抗を設けることによって,帯電ローラ204の構成を
簡素化でき,低コストにできることがわかる。
【0035】なお,図において,R2 はめくりベルト2
01の電荷保持層201aの抵抗,Cは帯電ローラ20
4とめくりベルト201の裏面間の容量を示している。
【0036】図4は,図3の等価回路図全体の時定数と
帯電ローラ204の抵抗R1 とめくりベルト201の導
電層201bの抵抗R3 との和の関係を示す。この等価
回路図全体の時定数を10-2秒以下にすることにより,
高圧電源205より供給される電圧に対して効率の良い
帯電電位をめくりベルト201表面に形成できることが
実験より明らかになった。また,回路全体の時定数を1
-2秒の時の抵抗R1と抵抗R3 との和は,ほぼ3×1
9 Ωcmであり,この抵抗値以下であれば,高圧電源
205より供給される電圧に対して,効率の良い帯電電
位をめくりベルト201表面に形成できることがわか
る。さらに,めくりベルト201の絶縁破壊防止の観点
から,抵抗R1 と抵抗R3 との和を1×106 Ωcm以
上とし,帯電ローラ204の抵抗R1 を導電層201b
の抵抗R3 より大きくした方が,絶縁破壊防止に効果が
あった。
【0037】図5は,本実施例のTPS100の原稿読
み取り画像を電子写真方式のプリンタに複写出力するシ
ステムのデータ処理ブロック図を示す。このシステムで
は,TPS100の画像読み取り部および画像データ処
理部と,プリンタの画像形成部とに大きく分けられる。
【0038】TPS100の走査キャリッジ右端部に配
置された画像読み取り部は,CCD(電荷結像素子)1
12を備え,VPU(Video Processin
gUnit)501でCCD112の駆動信号発生と,
CCD112のアナログデータ出力信号の補正からデジ
タル信号変換までを行う。また,VPU501は,クロ
ックおよび主走査・副走査方向のゲート信号に同期さ
せ,各ドット8ビットの読み取り画像データを約7.5
MHzの速度でIPU(Image Processi
ng Unit)502に出力する。
【0039】IPU502は,変倍等の加工処理や,電
子写真の高画質処理を行う。IPU502の最終処理で
は,γ補正を含む階調処理を行い,プリンタの書き込み
に適した各ドット4ビットのビデオデータに変換する。
その後,その処理データをフレームメモリ503に蓄積
する。
【0040】すなわち,TPS100側では原稿の読み
取り走査速度90mm/secで読み取りを行い,プリ
ンタ側では作像速度180mm/secで作像を行うの
で,その走査速度と作像速度との間に差があるので,そ
の速度バッファ用に,A3サイズ1頁分のフレームメモ
リ503を用いている。また,このフレームメモリ50
3は,リピートコピー時の原稿保護に対して有効であ
り,副走査方向の変倍においても,これを用いることに
より広範囲の変倍が可能となる。さらに,このフレーム
メモリ503は,左右頁を独立させてプリントするペー
ジ連写の走査にも用いられる。また,IPU502の速
度対応性により各ドット4ビット構成のフレームメモリ
503をIPU処理後に配置し,画像処理後の書き込み
データを記憶することにより,各ドット8ビットの読み
取り画像データに対してフレームメモリ503のメモリ
容量を半分にする。
【0041】フレームメモリ503の容量は,400D
PIの画像データでA3サイズ1頁分の128Mビット
であり,DRAMによって構成される。フレームメモリ
503への画像データ入力は,2ドット分をパラレルに
行い,約3.8MHzの速度で順次入力する。一方,フ
レームメモリ503からの画像データ出力は,同じく2
ドット分をパラレルに行い,約7.5MHzの速度でI
PU502から送られるクロックおよび主走査・副走査
方向のゲート信号に同期させ,IPU502に順次出力
する。
【0042】IPU502では,フレームメモリ503
によりプリンタの画像形成速度で高速出力されたデータ
を,約15MHzのシリアルデータに変換し,FIFO
(First In First Out)を用いてさ
らに主走査方向に高速化し,約18MHzの書き込みク
ロックに同期させる。その各ドット4ビットデータを発
光時間データにハルス幅変調し,LD(Laser D
iode)コントローラ(図示を省略するが,ここでは
メイン制御板504上に配置されている)にPWMデー
タで書き込みクロックに同期させて送信する。LDコン
トローラは,LDドライバ(図示せず)を備え,LD5
05を発光させてプリンタの感光体(図示せず)を露光
走査して作像する。
【0043】IPU502は,読み取りキャリッジ(走
査ユニット103)の走査制御も行い,原稿読み取り時
は,キャリッジを走査速度90mm/secで等速走査
し,キャリッジを走査開始位置に戻すリターン時は18
0mm/sec,ブック原稿BOの頁めくり時は,0〜
300mm/secの速度でステッピッングモータから
なるスキャナモータ506を駆動する。
【0044】また,メイン制御板504は,I/O(入
出力インターフェース)508を介して,作像に係わる
センサ類の入力,およびモータ,ソレノイド,クラッチ
等の出力により,画像形成のシーケンス制御を行う。ま
た,操作パネル507を介して各種モードや,数値等の
入出力を行う。
【0045】次に,本実施例における画像読み取り信号
処理の流れについて説明する。CCD112は,約50
00画素,400DPIの読み取りが可能で,原稿の主
走査方向1ライン分の反射光を同時に読み取る。CCD
112で蓄積された光データを電気信号に変換し,クラ
ンプ等の波形修正,増幅,A/D変換を行い,8ビット
のデジタル信号として,IPU502へ出力する。CC
D112のアナログデータ出力は,高速転送のためのE
VEN・ODDの2系統に分かれて出力し,アナログス
イッチで構成されるスイッチングICでシリアルのアナ
ログ信号に合成する。この合成後の1画素の画像転送速
度は,ブック原稿読み取りモード時では,約7.5MH
zで,これに同期してA/Dコンバータで8ビット25
6階調のデジタル信号に変換する。一方,可変増幅器で
は露光蛍光灯の光量変動を補正するために,基準白板の
読み取りデータによりその増幅度を適正値にするように
調整する。
【0046】図6は,TPS100における読み取りス
キャナのデータ処理を示し,CCD112から読み出さ
れる主走査方向に連続するアナログデータは,クランプ
により波形の基底レベルの調整を行い,画像クロックに
同期してデータのサンプルホールドを行う。次に,その
読み取り露光光量や,そのデータレベルに合わせてデー
タの増幅率を可変するAGC(Auto Gain C
ontorol)処理を行う。そして,A/D変換器に
より,アナログデータを8ビットのデジタルデータに変
換する。
【0047】CCD112で読み取られる原稿反射濃度
に対してリニアな読み取りデータは,視感度に合わせて
効率良く階調を扱うように対数変換を行う。対数変換は
入出力8ビット/ドットのLUT(Look Up T
able)で行う。
【0048】画像濃度を示す1画素毎のデジタル信号
は,IPU502へ入力されて,画像処理される。IP
U502は複数のLSIで構成され,画像加工処理の
他,高画像処理の制御を行っている。
【0049】以上の構成において,図7〜図13の図面
を参照して,頁めくり機構108の動作,TPS1
00の頁めくり動作の順に説明する。
【0050】頁めくり機構108の動作 図7〜図12は,TPS100の頁めくり動作における
走査ユニット103の遷移図を示し,図13はそのタイ
ミングチャートを示す。図8のように上向きに見開かれ
たブック原稿BOの読み取り終了後,走査ユニット10
3がリターンすると同時に,めくりベルト201および
帯電ローラ204に高圧電源205から交番する電圧を
印加し,めくりベルト201上に不均一な帯電を開始す
る。このとき,めくりベルト201は,所定の駆動手段
(図示せず)によって,めくりベルト201の下面が水
平状態に保たれる。
【0051】その後,めくりベルト201がブック原稿
BOの右頁端部まで移動し,めくりベルト201とブッ
ク原稿BOの右頁が約30mm接触した所で,走査ユニ
ット103が停止する。このとき,めくりベルト201
下面には,不均一な帯電によって生じる電界により,ブ
ック原稿BOの最上位頁が吸着している。
【0052】このように走査ユニット103が停止して
いる間に,図9に示すように,所定の駆動手段(図示せ
ず)によってめくりベルト駆動ローラ202を回転軸と
して頁めくり機構108を約30度持ち上げることによ
って,最上位頁を分離する。分離後,走査ユニット10
3は,リターン動作を再開し,めくりベルト201の回
転移動と共に,分離されたページは,図10に示すよう
に,ページ収納ガイド120および121の入口に搬送
され,続いて頁搬送コロ122によって,確実にページ
収納ガイド120および121内に搬送される。
【0053】また,頁搬送コロ122の後方には,正常
に頁がめくられたことを検出するためのガイド部頁検出
センサ123が配置されており,ガイド部頁検出センサ
123によって頁が検出された場合に正常に頁がめくら
れたと判断する。
【0054】一方,めくられる頁は,ブック原稿BOの
綴じ部(中央ポイントBOa)付近では曲率があるた
め,図11に示すように,頁めくり機構108がブック
原稿BOの中央ポイントBOa付近まで移動したとき,
曲率の分だけ頁がたるんでしまう。このため,これを解
決するために,頁搬送コロ122の回転速度を,頁めく
り機構108の移動速度より多少速くしてたるみ分を吸
収している。
【0055】1頁分を収納した後,収納した頁の排出時
には,この頁搬送コロ122の駆動を停止することによ
り,スムーズに頁を排出し,図12に示すように,原稿
の右頁を左側にめくることができる。なお,頁搬送コロ
122は,駆動停止時には容易に回転可能な状態である
のは勿論でる。
【0056】TPS100の頁めくり動作 次に,TPS100の頁めくり動作について説明する。
図7に示すように,走査ユニット103の端部ホームポ
ジションは,ブック原稿BOに対する読み取り頁めくり
動作開始ポイントであり,かつ,その動作終了ポイント
である。また,この端部ホームポジションでは,走査ユ
ニット103は原稿台113にかかっていない。この原
稿台113の加圧・固定モードでは,先ず,走査ユニッ
ト103のスキャナモータ506を正転させて,走査ユ
ニット103を図の右方向へ移動させる。
【0057】次いで,この走査ユニット103の右側の
原稿押さえローラ104aがブック原稿BOの左端にか
かった時(図13の矢印A)に,左側の原稿台昇降モー
タ(図示せず)を正転させて,左側の原稿台113を加
圧状態にする。これにより,ブック原稿BOが走査ユニ
ット103に押し付けられて,最適な読み取りが行われ
る。
【0058】その後,走査ユニット103がブック原稿
BOの中心ポイントBOaに到達する少し前に,右側の
原稿押さえローラ104aが右側の原稿台113の左端
にかかる(図13の矢印B)。この時点で右側の原稿台
昇降モータ(図示せず)を正転させて,右側の原稿台1
13を加圧状態にする。
【0059】次いで,走査ユニット103は,ブック原
稿BOの中心ポイントBOaを通過して,ブック原稿B
Oの右側頁の読み取りを開始する。その後に左側の原稿
押さえローラ104bが左側の原稿台113の右端にか
かる(図13の矢印C)。この時点で左側の原稿台昇降
モータを停止させ,左側の原稿台113を固定状態にす
る。これにより,ブック原稿BOは,スキャナユニット
101に食い込むことなく原稿押さえシート106bに
押さえられて固定され,次に走査ユニット103の通過
時まで同じ高さを保ち続ける。
【0060】ブック原稿BOの右頁の読み取りを終えた
走査ユニット103は,左側の原稿押さえローラ104
bが右側の原稿台113の右端にかかった状態(図13
の矢印D)で停止させ,次に,スキャナモータ506を
逆転させて走査ユニット103を左方向へ移動させる。
これにより,図10に示すように,走査ユニット103
はブック原稿BOの右頁をめくり上げながら左方向へ進
み,図11に示すように,ブック原稿BOの中心ポイン
トBOaに到達する少し前に,左側の原稿押さえローラ
104bが左側の原稿台113の右端にかかる(図11
の矢印C’)。この時点で左側の原稿台昇降モータを正
転させて,左側の原稿台113を加圧状態にする。次い
で,走査ユニット103は,ブック原稿BOの中心ポイ
ントBOaを通過して,図12に示すように,ブック原
稿BOの左側頁の上に,めくり上げた右頁を重ね合わせ
る動作を始める。
【0061】その後に,右側の原稿押さえローラ104
aが右側の原稿台113の左端にかかる(図13の矢印
B’)。この時点で右側の原稿台昇降モータを停止さ
せ,右側の原稿台113を固定状態にする。これによ
り,ブック原稿BOは,スキャナユニット101に食い
込むことなく原稿押さえシート106aに押さえられて
固定され,次に走査ユニット103の通過時まで同じ高
さを保ち続ける。その後,走査ユニット103は,図7
で示した端部ホームポジションまで移動して停止する。
なお,図13の矢印A’は,左側の原稿押さえローラ1
04bが左側の原稿台113の左端にかかる時を示して
いる。
【0062】前述したように本実施例では,帯電吸着装
置である頁めくり機構108において,簡単かつ低コス
トな構成で,めくりベルト(被帯電部材)201の絶縁
破壊を防止すると共に,意図的に不均一な帯電を行って
大きな帯電電位振幅の帯電を効率良く得ることができ
る。
【0063】なお,前述した実施例では,帯電吸着装置
として頁めくり機構108を例として説明したが,帯電
させた被帯電部材により用紙を吸着分離する給紙装置,
用紙を吸着搬送する搬送装置等にも適用可能であるのは
明らかである。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の帯電吸着
装置(請求項1)は,接触帯電部材を電極部とその電極
部に被覆した弾性材料であると共に抵抗材料である弾性
・抵抗層とで構成し,被帯電部材を前記接触帯電部材の
弾性・抵抗層と接触する電荷保持層および電荷保持層の
裏面に設けられた導電層から成る2層構造とし,前記被
帯電部材の導電層とアースとの間に抵抗を配置し,電源
手段で前記接触帯電部材の電極部と被帯電部材との間に
振動電圧を印加するため,簡単かつ低コストな構成で被
帯電部材の絶縁破壊を防止すると共に,意図的に不均一
な帯電を行って大きな帯電電位振幅の帯電を効率良く得
ることができる。
【0065】また,本発明の帯電吸着装置(請求項2)
は,接触帯電部材,被帯電部材,抵抗および電源手段に
よって構成される回路に相当する等価電気回路の時定数
を,10-2秒以下にしたため,被帯電部材表面に大きな
帯電振幅となる帯電を効率良く形成できる。
【0066】また,本発明の帯電吸着装置(請求項3)
は,接触帯電部材の弾性・抵抗層の厚さと,その体積抵
抗率との積を,接触帯電部材と被帯電部材との接触ニッ
プ幅で割った値を,1×106 〜3×109 Ωcmとし
たため,被帯電部材の絶縁破壊を防止し,さらに被帯電
部材表面に大きな帯電振幅となる帯電を効率良く形成で
きる。
【0067】また,本発明の帯電吸着装置(請求項4)
は,接触帯電部材が被帯電部材に接触している位置と異
なる位置で,被帯電部材の導電層を接地し,導電層を抵
抗層としたため,簡単な構成で被帯電部材の絶縁破壊を
防止し,低コストの帯電吸着装置を提供できる。
【0068】また,本発明の帯電吸着装置(請求項5)
は,抵抗層の表面抵抗率と,接触帯電部材が被帯電部材
に接触している位置から被帯電部材の抵抗層を接地する
部材までの距離との積を3×109 Ωcm以下としたた
め,被帯電部材の絶縁破壊を防止すると共に,被帯電部
材表面に大きな帯電電位振幅の帯電を効率良く形成でき
る。
【0069】また,本発明の帯電吸着装置(請求項6)
は,接触帯電部材の弾性・抵抗層の厚さとその体積抵抗
率との積を接触帯電部材と被帯電部材との接触ニップ幅
で割った値を,抵抗層の表面抵抗率と接触帯電部材が被
帯電部材に接触している位置から被帯電部材の抵抗層を
接地する部材までの距離との積より大きくしたため,被
帯電部材の絶縁破壊を効果的に防止できる低コストの帯
電吸着装置を提供できる。
【0070】また,請求項7に係る帯電吸着装置は,接
触帯電部材の弾性・抵抗層の厚さとその体積抵抗率との
積を接触帯電部材と被帯電部材との接触ニップ幅で割っ
た値と,抵抗層の表面抵抗率と接触帯電部材が被帯電部
材に接触している位置から被帯電部材の抵抗層を接地す
る部材までの距離との積の和を,1×106 〜3×10
9 Ωcmとしたため,被帯電部材の絶縁破壊を効果的に
防止できると共に,被帯電部材表面に大きな帯電電位振
幅の帯電を効率良く形成できる低コストの帯電吸着装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のTPSの全体構成図である。
【図2】頁めくり機構(本発明の帯電吸着装置)の構成
を示す説明図である。
【図3】図2の構成の頁めくり機構の電気的な等価回路
図である。
【図4】図3の等価回路図全体の時定数と帯電ローラの
抵抗R1 とめくりベルトの導電層の抵抗R3 との和の関
係を示す説明図である。
【図5】本実施例のTPSの原稿読み取り画像を電子写
真方式のプリンタに複写出力するシステムのデータ処理
ブロック図を示す説明図である。
【図6】TPSにおける読み取りスキャナのデータ処理
を示す説明図である。
【図7】TPSの頁めくり動作における走査ユニットの
遷移図である。
【図8】TPSの頁めくり動作における走査ユニットの
遷移図である。
【図9】TPSの頁めくり動作における走査ユニットの
遷移図である。
【図10】TPSの頁めくり動作における走査ユニット
の遷移図である。
【図11】TPSの頁めくり動作における走査ユニット
の遷移図である。
【図12】TPSの頁めくり動作における走査ユニット
の遷移図である。
【図13】図7〜図12のTPSの頁めくり動作の遷移
におけるタイミングチャートである。
【符号の説明】
100 シート原稿読み取り装置(TPS) 108 頁めくり機構 201 めくりベルト 201a 電荷保持層 201b 導電層 202 めくりベルト駆動ローラ 203 めくりベルト従動ローラ 204 帯電ローラ 204B 金属ローラ 204b 弾性・抵抗層 205 高圧電源

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触帯電部材を接触させて被帯電部材を
    帯電させ,帯電した被帯電部材で紙葉を吸着する帯電吸
    着装置において,電極部およびその電極部に被覆した弾
    性材料であると共に抵抗材料である弾性・抵抗層を有し
    た接触帯電部材と,前記接触帯電部材の弾性・抵抗層と
    接触する電荷保持層および電荷保持層の裏面に設けられ
    た導電層から成る2層構造の被帯電部材と,前記被帯電
    部材の導電層とアースとの間に設けられた抵抗と,前記
    接触帯電部材の電極部と被帯電部材との間に振動電圧を
    印加する電源手段とを備えたことを特徴とする帯電吸着
    装置。
  2. 【請求項2】 前記接触帯電部材,被帯電部材,抵抗お
    よび電源手段によって構成される回路に相当する等価電
    気回路の時定数を,10-2秒以下としたことを特徴とす
    る請求項1記載の帯電吸着装置。
  3. 【請求項3】 前記接触帯電部材の弾性・抵抗層の厚さ
    と,その体積抵抗率との積を,前記接触帯電部材と被帯
    電部材との接触ニップ幅で割った値を,1×106 〜3
    ×109 Ωcmとしたことを特徴とする請求項1記載の
    帯電吸着装置。
  4. 【請求項4】 前記接触帯電部材が被帯電部材に接触し
    ている位置と異なる位置で,前記被帯電部材の導電層を
    接地し,前記導電層を抵抗層としたことを特徴とする請
    求項1記載の帯電吸着装置。
  5. 【請求項5】 前記抵抗層の表面抵抗率と,前記接触帯
    電部材が被帯電部材に接触している位置から被帯電部材
    の抵抗層を接地する部材までの距離との積を3×109
    Ωcm以下としたことを特徴とする請求項4記載の帯電
    吸着装置。
  6. 【請求項6】 前記接触帯電部材の弾性・抵抗層の厚さ
    とその体積抵抗率との積を前記接触帯電部材と被帯電部
    材との接触ニップ幅で割った値を,前記抵抗層の表面抵
    抗率と前記接触帯電部材が被帯電部材に接触している位
    置から被帯電部材の抵抗層を接地する部材までの距離と
    の積より大きくしたことを特徴とする請求項3または4
    記載の帯電吸着装置。
  7. 【請求項7】 前記接触帯電部材の弾性・抵抗層の厚さ
    とその体積抵抗率との積を前記接触帯電部材と被帯電部
    材との接触ニップ幅で割った値と,前記抵抗層の表面抵
    抗率と前記接触帯電部材が被帯電部材に接触している位
    置から被帯電部材の抵抗層を接地する部材までの距離と
    の積の和を,1×106 〜3×109Ωcmとしたこと
    を特徴とする請求項6記載の帯電吸着装置。
JP6111950A 1994-04-27 1994-04-27 帯電吸着装置 Pending JPH07295309A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008024394A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Nyuurii Kk 枚葉紙分離装置、枚葉紙給紙装置、及びスキャナ装置

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