JPH07294723A - カラーフィルタ及びカラーフィルタの製造方法 - Google Patents

カラーフィルタ及びカラーフィルタの製造方法

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JPH07294723A
JPH07294723A JP9166494A JP9166494A JPH07294723A JP H07294723 A JPH07294723 A JP H07294723A JP 9166494 A JP9166494 A JP 9166494A JP 9166494 A JP9166494 A JP 9166494A JP H07294723 A JPH07294723 A JP H07294723A
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pattern layer
filter
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JP9166494A
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Yoshimasa Komatsu
義昌 小松
Toyoji Nishimoto
豊司 西本
Akio Haneda
昭夫 羽田
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フィルタ着色パターン層とブラックマトリクス
パターン層との重なり部におけるフィルタ着色パターン
層の盛り上がり部分を解消することにより、カラーフィ
ルタのフィルタ着色パターン層あるいはブラックマトリ
クスパターン層の膜厚を、適正な色濃度を保持するよう
な十分な膜厚に設定できるようにする。 【構成】透明なフィルタ基板1の一面にパターン形成さ
れた遮光性ブラックマトリクスパターン層2と、該パタ
ーン層2上より該フィルタ基板1全面に塗布された透明
平滑層3とを備え、前記パターン層2間に相当する該透
明平滑層3上に、レッド画素パターンRと、グリーン画
素パターンGと、ブルー画素パターンBからなるフィル
タ着色パターン層4を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー液晶表示装置の
カラー表示ディスプレイパネル等に使用されるカラーフ
ィルタ及びカラーフィルタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、カラー液晶表示装置用カラー
フィルタは、例えば、図3のカラーフィルタの部分側断
面図に示すように、ガラス製又はプラスチック製の透明
なフィルタ基板1上に、幅25μm〜50μm程度の、
格子状、ストライプ状のブラックマトリクスパターン層
2がパターン形成され、該ブラックマトリクスパターン
層2上に、オーバーラップするようにして、幅100μ
m〜200μm程度の、四角形ドット状、多角形ドット
状、ストライプ状(平行線状)のレッド画素パターン
R、グリーン画素パターンG、ブルー画素パターンBか
らなるマトリクス状画素パターンとなるフィルタ着色パ
ターン層14がパターン形成されている。
【0003】上記ブラックマトリクスパターン層2は、
遮光性を備えており、遮光性のクロム金属等の蒸着膜を
用いて薄膜状にパターン形成されていたり、あるいは、
光不透過吸収性のブラック顔料分散フォトレジスト、印
刷インキ等の黒色顔料着色剤等を用いて比較的厚膜状に
パターン形成されており、レッド画素パターンR、グリ
ーン画素パターンG、ブルー画素パターンBの各カラー
表示画素パターンとしてのフィルタ着色パターン層14
は、その端部14aを、ブラックマトリクスパターン層
2上に重ねるようにして形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記フィルタ着色パタ
ーン層14の端部14aを、ブラック顔料分散フォトレ
ジスト、印刷インキ等の黒色顔料着色剤等を用いた比較
的厚膜状のブラックマトリクスパターン層2上に重ねる
ようにして形成した場合は、フィルタ基板1上に形成さ
れたフィルタ着色パターン層22の端部22aと、ブラ
ックマトリクスパターン層2との重なり部には、図3に
示すように、盛り上がり部が発生し易く、他方の対向電
極板と平行に離間対向させて、パネル化(アッセンブ
ル)する時などに、離間対向間に液晶を充填封入するた
めのセルギャップが不均一になり易いものであった。
【0005】このような端部14aの盛り上がり部の発
生を解消するために、例えば、フィルタ着色パターン層
14の膜厚、あるいはブラックマトリクスパターン層2
の膜厚をより薄く設定した場合、各レッドパターンR、
グリーンパターンG、ブルーパターンBのフィルタ着色
パターン層14の着色濃度が低下して、あるいはブラッ
クマトリクスパターン層2の着色濃度が低下して、必要
とする適正な色濃度を保持できず、カラーフィルタとし
て好ましくない場合がある。
【0006】本発明は、フィルタ着色パターン層とブラ
ックマトリクスパターン層との重なり部におけるフィル
タ着色パターン層の盛り上がり部分を解消することによ
り、カラーフィルタのフィルタ着色パターン層あるいは
ブラックマトリクスパターン層の膜厚を、適正な色濃度
を保持するような十分な膜厚に設定できるようにするこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明なフィル
タ基板1の一面にパターン形成された遮光性ブラックマ
トリクスパターン層2と、該パターン層2上より該フィ
ルタ基板1全面に塗布された透明平滑層3とを備え、前
記パターン層2間に相当する該透明平滑層3上に、レッ
ド画素パターンRと、グリーン画素パターンGと、ブル
ー画素パターンBからなるフィルタ着色パターン層4を
備えたことを特徴とするカラーフィルタである。
【0008】また、本発明は、透明なフィルタ基板1の
一面に、予め遮光性ブラックマトリクスパターン層2を
パターン形成し、該パターン層2上より、フィルタ基板
1全面に、透明な合成樹脂を平滑性を以て塗布して、透
明平滑層3を形成し、前記ブラックマトリクスパターン
層2間に相当する該透明平滑層3上に、レッド画素パタ
ーンR、グリーン画素パターンG、ブルー画素パターン
Bからなるフィルタ着色パターン層4をパターン形成す
ることを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
【0009】
【実施例】本発明のカラーフィルタを、図1に示す実施
例に従って、以下に詳細に説明する。
【0010】1はガラス製、プラスチック製などの、透
明なフィルタ基板であり、2はフィルタ基板1上にパタ
ーン形成された、遮光性のブラックマトリクスパターン
層であり、3は、該ブラックマトリクスパターン層2上
より、フィルタ基板1全面に塗布して形成された平滑層
である。
【0011】フィルタ基板1上にパターン形成された遮
光性のブラックマトリクスパターン層2は、互いに直交
する平行線によって構成される格子状パターン、あるい
は、単に平行線状のストライプ状パターンなどであり、
ブラックマトリクスパターン層2の層厚Hは、1μm〜
5μm程度に設定され、そのうち1.5〜2μm程度が
適当である。
【0012】該ブラックマトリクスパターン層2は、ブ
ラック顔料など暗色系の顔料を分散混合した光硬化型の
ブラック顔料分散フォトレジストを用いて格子状パター
ン、又はストライプ状パターンなどのパターン露光を行
い、現像処理して得られた光硬化したブラック顔料分散
フォトレジストによって形成されている。又は、該ブラ
ックマトリクスパターン層2は、ブラック印刷インキを
用いて、凹版オフセット印刷方式、凹版印刷方式などの
印刷方式によって、パターン形成され、ブラック印刷イ
ンキによって形成されている。
【0013】図1に示すように、フィルタ基板1上の上
記ブラックマトリクスパターン層2上より、フィルタ基
板1全面に、透明な合成樹脂液(溶剤揮散型合成樹脂
液、又は光硬化型合成樹脂液、熱硬化型合成樹脂液)
を、前記ブラックマトリクスパターン層2の凹凸面を埋
めるようにして塗布して得られた透明な平滑層3が形成
されている。
【0014】フィルタ基板1上におけるブラックマトリ
クスパターン層2の層厚Hによる高低差Hの凹凸面上に
塗布された平滑層3の表面は、該ブラックマトリクスパ
ターン層2の層厚による高低差Hに比較して、より緩や
かな、若しくはほぼ平坦な高低差h(h<H)の凹凸面
を備えている。なお、本発明のカラーフィルタにおいて
は、ブラックマトリクスパターン層2の層厚Hによるフ
ィルタ基板1表面からの高低差Hに対して、上記平滑層
3表面の凹凸面の高低差hは、例えば、1/10以下、
若しくは1/10〜1/5程度である。
【0015】本発明のカラーフィルタは、図1に示すよ
うに、緩やかな高低差hの平滑層3表面における、ブラ
ックマトリクスパターン層2間に相当する部分に、カラ
ー表示画素パターンとして、レッド画素パターンRと、
グリーン画素パターンGと、ブルー画素パターンBとに
よるフィルタ着色パターン層4がパターン形成されてい
るものであり、緩やかな平滑層3表面にパターン形成さ
れたフィルタ着色パターン層4の各色画素パターンR、
G、Bの端部は、ブラックマトリクスパターン層2上側
にオーバーラップしているものの、高低差hの平滑層3
上に形成されているため、前記端部の盛り上がりは抑え
られ、図1に示すように、各色画素パターンR、G、B
上面は、ほぼ平坦状態を呈しているものである。
【0016】次に、本発明のカラーフィルタの製造方法
を、図2(a)〜(c)に示す製造工程の実施例に従っ
て以下に詳細に説明する。
【0017】まず、図2(a)に示すように、ガラス板
やプラスチック板等の透明なフィルタ基板1上に、ブラ
ック顔料による光硬化型顔料分散フォトレジストを、ス
ピンコーターにより全面に膜厚1μm〜3μm程度塗布
して、フォトレジスト層12を形成し、適宜必要に応じ
て、温度70℃〜85℃程度、10分〜20分程度のプ
リベーク処理を行う。
【0018】上記光硬化型顔料分散フォトレジストとし
ては、本発明においては特に限定するものではないが例
えば、ブラック顔料を分散混合したアクリル系の光硬化
性感光性フォトレジスト(例えば、フォトブラック;C
K−2000、現像液;アルカリ水溶液、光学濃度;1
〜2;フジハント社製)、又は多官能アクリル系モノマ
ー(アクリルアミド、アクリロニトリル、アクリル酸
(アクリレート)、アクリル酸エステル等)等の樹脂モ
ノマーを主体として、フェニルアセトフェノン、ベンゾ
フェノン、ジメチルアミノベンゾエート等の光重合開始
剤等を含有するフォトレジストに、ブラック顔料を分散
混合したもの(現像液;強アルカリ性水溶液、又はトル
エン、アセトンなどの有機溶剤)、又は光重合性アクリ
ル樹脂(ブチルメタクリレート、メタクリル酸、ヒドロ
キシエチルメタクリレート、メチルメタクリレート、ジ
ペンタエリスリトールペンター、ヘキサアクリレートな
ど)を主体として、2,2−ジメトキシ−2−フェニル
アセトフェノン、ジメチルアミノエチルメタクリレート
などの重合開始剤などを含有するフォトレジストに、ブ
ラック顔料を分散混合したもの(現像液;シクロヘキサ
ノンなどの有機溶剤)などが使用できる。
【0019】次に、同図2(a)に示すように、フォト
レジスト層12上に、例えば、格子状のブラックマトリ
クスパターン状の光透過部ma を形成したフォトマスク
mを用いて紫外線Lを照射してパターン露光し、パター
ン露光によって、紫外線Lによりパターン露光されたフ
ォトレジスト層12部分は、光硬化部が形成される。
【0020】上記顔料分散フォトレジストに対する露光
条件は、使用するレジストによって適宜設定するもので
あるが、例えば、60mJ〜120mJの紫外線照射量
にて露光を行う。
【0021】次に、図1(b)に示すように、前記フォ
トレジスト層12の紫外線Lによりパターン露光された
光硬化部分を残して、露光されない未硬化部を、適宜溶
剤(現像液)にて溶解して現像除去することにより、フ
ィルタ基板1上に、格子状のブラックマトリクスパター
ン層2をパターン形成する。
【0022】前記ブラックマトリクスパターン層2の幅
は、例えば、正方形若しくは長方形状の四角形ドット状
の各色カラー表示画素パターンのサイズ100μm×1
00μm〜600μm×600μm等に対して、その1
/10〜1/5程度に設定することができる。
【0023】上記顔料分散フォトレジストとして、アク
リル系の光硬化性感光性フォトレジスト(例えば、フォ
トブラック;CK−2000、現像液;アルカリ水溶
液、光学濃度;1〜2;フジハント社製)を使用した場
合の現像条件は、現像液としてアルカリ溶液(水酸化ナ
トリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、水酸化カリウ
ム水溶液等)を使用し、現像温度は常温、現像時間は3
5秒〜50秒間程度であり、例えば40秒間程度が適当
である。
【0024】また、上記顔料分散型フォトレジストの現
像処理後に、適宜必要に応じて、ポストベーク処理を行
い、ポストベーク条件は、温度200℃〜250℃で、
30分〜100分程度であり、温度230℃で60分が
適当である。
【0025】なお、上記ブラックマトリクスパターン層
2は、上記顔料分散フォトレジスト方式以外に、光不透
過吸収性の黒色系の印刷インキ(遮光性の印刷インキで
あって、通常印刷インキ、又は光硬化性印刷インキ、又
は熱硬化型印刷インキのいずれでもよい)を用いて、凹
版オフセット印刷方式、凹版印刷方式等の印刷方式によ
り、フィルタ基板1上にパターン形成してもよい。
【0026】また、上記ブラックマトリクスパターン層
2は、フィルタ基板1上に、金属蒸着により形成される
遮光性の金属クロム蒸着膜、あるいは、遮光性の金属ク
ロムと酸化クロムとの二層構成による蒸着膜を、パター
ンエッチングしたものでもよく、フィルタ基板1面に、
蒸着方式によって、蒸着膜厚1000Å〜2000Å程
度(光学濃度;1.0〜1.5)の遮光性蒸着膜を製膜
した後、蒸着膜面に紫外線感光性のエッチングレジスト
を塗布し、続いて、ブラックマトリクスパターン状のフ
ォトマスクを用いて紫外線によりパターン露光し、レジ
スト現像処理して、レジストパターンを形成した後、硝
酸セリウム系のエッチング液を用いてパターンエッチン
グすることにより、フィルタ基板1上に、金属膜による
ブラックマトリクスパターン層2をパターン形成しても
よい。
【0027】次に、図2(c)に示すように、フィルタ
基板1上全面に、ブラックマトリクスパターン層2上か
ら、スピンコート方式により、透明な合成樹脂液(例え
ば、溶媒揮散型合成樹脂液、又は光硬化型合成樹脂液、
又は熱硬化型合成樹脂液等)を塗布して、その後、溶剤
分を揮散させて乾燥硬化させ、又は紫外線を照射して光
硬化させ、又は加熱して熱硬化させて、透明平滑層3を
形成する。透明平滑層3の塗布厚は、ブラックマトリク
スパターン層2が埋没する程度の厚さが適当である。
【0028】上記透明平滑層3を形成するための透明な
合成樹脂液としては、ポリエステル系樹脂、アクリル系
樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂などを主体とす
る合成樹脂が使用でき、例えば、公知の赤外線硬化型
(熱硬化型)の透明な樹脂若しくは赤外線硬化型印刷イ
ンキ(IRインキ)、紫外線硬化型の透明な樹脂若しく
は紫外線硬化型印刷インキ(UVインキ)、あるいは場
合によっては電子線硬化型の透明な樹脂若しくは電子線
硬化型印刷インキ(EBインキ)などが使用できる。
【0029】次に、図2(d)に示すように、フィルタ
基板1に形成された、上記平滑層3上におけるブラック
マトリクスパターン層2以外の、カラー表示画素パター
ン形成領域(例えば直交する平行線による格子状パター
ンのブラックマトリクスパターン層2であれば、該平行
線によって囲まれた正方形若しくは長方形の四角形ドッ
ト状又は多角形ドット状のパターン形成領域)に、レッ
ド(赤)、グリーン(緑)、ブルー(青)の、各色の印
刷インキ(通常印刷インキ、熱硬化型印刷インキ、光硬
化型印刷インキなど)を用いて、印刷方式(凹版印刷方
式、凹版オフセット印刷方式、平版オフセット印刷方式
など)により、列方向、行方向に規則的に配列された四
角形ドット状、又は多角形ドット状の各レッド画素パタ
ーンR、グリーン画素パターンG、ブルー画素パターン
Bのカラー表示画素パターンとなるフィルタ着色パター
ン層4を、該ブラックマトリクスパターン層2上に、そ
の各色画素パターンの端部がオーバーラップするように
してパターン形成する。
【0030】あるいは、レッド(赤)、グリーン
(緑)、ブルー(青)の各色の顔料を分散混合した光硬
化型顔料分散フォトレジスト(例えば、フジハント社
製、レッド(赤);CR2000、グリーン(緑);C
G2000、ブルー(青);CB2000)を用いて、
紫外線パターン露光・現像方式により、列方向、行方向
に規則的に配列された、四角形ドット状、又は、多角形
ドット状の各レッド画素パターンR、グリーン画素パタ
ーンG、ブルー画素パターンBのカラー表示画素パター
ンとなるフィルタ着色パターン層4を、該ブラックマト
リクスパターン層2上にその各色画素パターンの端部
が、オーバーラップするようにしてパターン形成する。
【0031】なお、フィルタ着色パターン層4の層厚
は、印刷方式では、例えば、1.5μm〜5μm程度
(2μm程度が適当)であり、顔料分散フォトレジスト
パターン露光・現像方式では、1μm〜2μm程度
(1.5μm程度が適当)である。
【0032】また、上記ブラックマトリクスパターン層
2の形状パターンとしては、上記のような格子状パター
ン以外に、ストライプ状の形状パターンを使用すること
ができ、その場合には、各レッド画素パターンR、グリ
ーン画素パターンG、ブルー画素パターンBのカラー表
示画素パターンとなるフィルタ着色パターン層4をスト
ライプ状にパターン形成する。
【0033】なお、上記フィルタ着色パターン層4を、
各色顔料分散フォトレジストを用いて、パターン露光・
現像方式によって、パターン形成する場合においては、
フィルタ基板1面に各色顔料分散フォトレジストをスピ
ンコーターにより塗布するめの塗布条件として、回転数
は、800rpm〜1500rpm程度、回転継続時間
は、8秒〜15秒程度であり、例えば、回転数1000
rpmで10秒間が適当である。また、塗布後には、必
要に応じて、プリベーク(溶解除去前の加熱処理)を行
ってもよく、プリベーク条件は、温度70℃〜85℃程
度、10分〜20分程度であり、例えば、温度70℃で
15分間程度が適当である。
【0034】上記各色顔料分散フォトレジストに対する
紫外線露光条件は、紫外線を、60mJ〜120mJの
照射量にて露光を行い、例えば、B;120mJ、G;
80mJ、R;60mJが適当である。
【0035】また、上記各色顔料分散型フォトレジスト
に対する現像条件は、現像液としてアルカリ溶液(水酸
化ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、水酸化カ
リウム水溶液等)を使用し、現像温度は常温、現像時間
は35秒〜50秒間程度であり、例えば40秒間程度が
適当である。
【0036】また、上記各色顔料分散型フォトレジスト
タイプのインキの溶解除去後のポストベーク条件は、温
度200℃〜250℃で、30分〜100分程度であ
り、温度230℃で60分が適当である。
【0037】上記カラーフィルタの製造方法において
は、フィルタ基板1上に、ブラックマトリクスパターン
層2と、フィルタ着色パターン層4とを、パターン形成
した後に、該パターン層2,4上に、直接に、又は、絶
縁性の透明なオーバーコート層(透明樹脂層)を介して
間接的に、膜厚1000Å程度の透明導電膜層(図示せ
ず)をパターン形成してもよい。
【0038】カラーフィルタの用途が、例えば、互いに
液晶を挟んで平行に離間対向し、且つ互いに直交する1
対のストライプ状の電極(ストライプ状走査電極とスト
ライプ状表示電極)による単純マトリクス表示方式のカ
ラー液晶表示装置に使用される場合は、規則的に配列さ
れたレッド画素パターンR、ブルー画素パターンB、グ
リーン画素パターンGのフィルタ着色パターン層4上
に、各列毎若しくは行毎に共通する単純マトリクス走査
電極用のITO膜等の、膜厚500〜1000Å程度、
1000〜3000Å程度の透明導電膜層を、絶縁性の
透明保護層(透明樹脂層)を介して間接的に、列方向若
しくは行方向にストライプパターン状に、スパッタリン
グ方式及びエッチング方式等を用いて、パターン形成す
る。なお、透明保護層は、合成樹脂、光硬化型樹脂等の
透明樹脂をコーティングして得られる。
【0039】また、カラーフィルタの用途が、例えば、
互いに液晶を挟んで平行に離間対向する画素電極と共通
電極とによるアクティブマトリクス表示方式(例えば、
Thin Film Transistor方式;TF
T方式等)の場合は、フィルタ着色パターン層4上及び
ブラックマトリクスパターン層2上に、TFT方式の共
通電極用のITO膜等の膜厚500〜1000Å程度、
1000〜3000Å程度の透明導電膜層(ITO膜)
を、直接に、又は絶縁性の透明保護層(透明樹脂層)を
介して間接的に、適宜ベタ状に、スパッタリング方式及
びエッチング方式等を用いて形成する。
【0040】以下に、本発明方法の具体的実施例を示
す。
【0041】<実施例1>透明なガラス製のフィルタ基
板に、ブラック顔料を分散した顔料分散フォトレジスト
(CK2000;フジハント社製、又はBKR−21
0;日本化薬(株)製)を塗布し、プレベーキングし
て、フォトレジスト層を形成した。フォトレジスト層の
光学濃度は、3.0〜3.4程度であった。 塗布回転数;500rpm×30秒 塗布膜厚;2.0μm(光学濃度;3.0以上) プレベーク;ホットプレートにて100℃×100秒
【0042】続いてフォトレジスト層に、フォトマスク
を用いて、紫外線により、格子状のブラックマトリクス
パターンを、150mJ/cm2 (波長365nm紫外
線)にて、パターン露光し、現像液(DT−0050:
DT−0200:水=10:10:980、日本化薬
(株)製)にて、シャワー現像方式にて現像処理し、格
子状のブラックマトリクスパターン層(遮光層)をパタ
ーン形成した。その後、ブラックマトリクスパターン層
を、ホットプレート上にて、200℃にて10分間、ポ
ストベーキングした。 ポストベーク;ホットプレートにて200℃×10分
【0043】次に、格子状のブラックマトリクスパター
ン層上より、フィルタ基板全面に、光硬化型の透明なア
クリル系合成樹脂を、膜厚1.5〜2.5μmに、平坦
状に塗布して、プレベーキングし、その後、該塗布層を
紫外線照射して硬化させ、その後、ポストベーキングし
て、透明平滑層を形成した。 塗布回転数;スピンコート、500rpm×30秒 プレベーク;ホットプレートにて100℃×120秒 紫外線照射;300mJ/cm2 ポストベーク;ホットプレートにて140℃×80秒
【0044】次に、上記フィルタ基板の透明平滑層上
に、1色目のレッド(赤)顔料を分散混合した、光硬化
型のレッド顔料分散フォトレジストを塗布してプレベー
キングし、その後、フォトマスクパターンを用いて、紫
外線パターン露光し、未露光部分を現像液にて現像除去
して、フィルタ基板上の格子状ブラックマトリクスパタ
ーン層で囲まれた多数の四角形ドット状のカラー表示画
素形成領域に、該ブラックマトリクスパターン層上にオ
ーバーラップするようにして、レッド画素パターンRを
パターン形成し、その後、ポストベーキング(耐薬品
性、接着性を強化)した。
【0045】続いて、上記レッド画素パターンRをパタ
ーン形成した透明平滑層上より、フィルタ基板の全面
に、2色目のグリーン(緑)顔料を分散混合した、光硬
化型のグリーン顔料分散フォトレジストを塗布してプレ
ベーキングし、その後、フォトマスクパターンを用い
て、紫外線パターン露光し、未露光部分を現像液にて現
像除去して、フィルタ基板上の格子状ブラックマトリク
スパターン層で囲まれた多数の四角形ドット状のカラー
表示画素形成領域に、該ブラックマトリクスパターン層
上にオーバーラップするようにして、レッド画素パター
ンRに隣設してグリーン画素パターンGをパターン形成
し、その後、ポストベーキング(耐薬品性、フィルタ基
板に対する接着性を強化)した。
【0046】続いて、上記レッド画素パターンR、グリ
ーン画素パターンGをパターン形成した透明平滑層上よ
り、フィルタ基板の全面に、3色目のブルー(青)顔料
を分散混合した、光硬化型のブルー顔料分散フォトレジ
ストを塗布してプレベーキングし、その後、フォトマス
クパターンを用いて、紫外線パターン露光し、未露光部
分を現像液にて現像除去して、フィルタ基板上の格子状
ブラックマトリクスパターン層で囲まれた多数の四角形
ドット状のカラー表示画素形成領域に、該ブラックマト
リクスパターン層上にオーバーラップするようにして、
レッド画素パターンRと、グリーン画素パターンGに隣
設して、ブルー画素パターンBをパターン形成し、その
後、ポストベーキング(耐薬品性、フィルタ基板に対す
る接着性を強化)して、レッド画素パターンRと、グリ
ーン画素パターンGと、ブルー画素パターンBとによる
フィルタ着色パターン層を形成した。 使用した顔料分散フォトレジスト(フジハント社製) レッド(赤) CR2000 グリーン(緑) CG2000 ブルー(青) CB2000 塗布回転数;1000rpm×10秒 塗布膜厚;1.2μm プレベーク;オーブンにて70℃×20分 フォトマスク露光;120mJ/cm2 現像液;CD(フジハント社製) ポストベーク;230℃×1時間
【0047】
【作用】本発明のカラーフィルタ及びカラーフィルタの
製造方法は、フィルタ基板1上にパターン形成された高
低差Hのブラックマトリクスパターン層2上より、透明
な合成樹脂をフィルタ基板1全面に塗布して平滑化し
て、高低差h(h<H)の透明平滑層3表面を設けたも
のであり、レッド画素パターンR、グリーン画素パター
ンG、ブルー画素パターンBからなるフィルタ着色パタ
ーン層4は、平滑化した前記透明平滑層3表面上にパタ
ーン形成されるので、高低差Hのブラックマトリクスパ
ターン層2上に、レッド画素パターンR、グリーン画素
パターンG、ブルー画素パターンBのフィルタ着色パタ
ーン層4端部4aを、オーバーラップさせてパターン形
成した際に、各色画素パターンR、G、Bのフィルタ着
色パターン層4端部4aの盛り上がり、又は、突起状の
盛り上がりの高低差を減少、又は解消させることができ
る。
【0048】
【発明の効果】本発明のカラーフィルタ及びカラーフィ
ルタの製造方法は、フィルタ基板上にパターン形成され
たブラックマトリクスパターン層とオーバーラップする
フィルタ着色パターン層の盛り上がり、特にブラック顔
料分散フォトレジスト、あるいは印刷インキ等を用い
て、比較的厚膜状にパターン形成されたブラックマトリ
クスパターン層に、フィルタ着色パターン層をオーバー
ラップさせてパターン形成した場合に発生する、高低差
の大きい盛り上がりを、減少又は解消でき、比較的平滑
性のあるフィルタ着色パターン層を備えたカラーフィル
タを製造することができる。
【0049】また本発明方法により製造された平滑性の
あるフィルタ着色パターン層を備えたカラーフィルタ
は、対向電極板に対して平行に離間対向させて設置し
て、カラー液晶表示装置の表示パネルとしてパネル化
(アッセンブル)した際に、離間対向間に液晶を充填封
入するためのセルギャップの均一性が得られる。
【0050】また、本発明のカラーフィルタ、及びカラ
ーフィルタの製造方法は、フィルタ基板上にパターン形
成されたフィルタ着色パターン層4の盛り上がり部分を
解消するために、フィルタ基板上のブラックマトリクス
パターン層やフィルタ着色パターン層の膜厚を、必要以
下に薄く設定する必要がなく、適正な色濃度を保持する
ための十分な許容を以て膜厚を設定することができるな
どの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフイルタの部分側断面図であ
る。
【図2】(a)〜(d)は、本発明のカラーフイルタの
製造方法を示す部分側断面図である。
【図3】従来のカラーフィルタを説明する部分側断面図
である。
【符号の説明】
R…レッド画素パターン G…グリーン画素パターン
B…ブルー画素パターン 1…フィルタ基板 2…ブラックマトリクスパターン層
3…透明平滑層 4…フィルタ着色パターン層 4a…端部 12…フォトレジス層 14…フィルタ着色パターン層 14a…端部 m…フォトマスク ma …光透過部 H…フィルタ基板表面とブラックマトリクスパターン層
上面との高低差 h…透明平滑層表面の高低差

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明なフィルタ基板1の一面にパターン形
    成された遮光性ブラックマトリクスパターン層2と、該
    パターン層2上より該フィルタ基板1全面に塗布された
    透明平滑層3とを備え、前記パターン層2間に相当する
    該透明平滑層3上に、レッド画素パターンRと、グリー
    ン画素パターンGと、ブルー画素パターンBからなるフ
    ィルタ着色パターン層4を備えたことを特徴とするカラ
    ーフィルタ。
  2. 【請求項2】透明なフィルタ基板1の一面に、予め遮光
    性ブラックマトリクスパターン層2をパターン形成し、
    該パターン層2上よりフィルタ基板1全面に、透明な合
    成樹脂を平滑性を以て塗布して、透明平滑層3を形成
    し、前記ブラックマトリクスパターン層2間に相当する
    該透明平滑層3上に、レッド画素パターンR、グリーン
    画素パターンG、ブルー画素パターンBからなるフィル
    タ着色パターン層4をパターン形成することを特徴とす
    るカラーフィルタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105093648A (zh) * 2015-08-13 2015-11-25 武汉华星光电技术有限公司 彩膜基板的制作方法
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