JPH07294549A - 加速度検出装置 - Google Patents

加速度検出装置

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JPH07294549A
JPH07294549A JP8959494A JP8959494A JPH07294549A JP H07294549 A JPH07294549 A JP H07294549A JP 8959494 A JP8959494 A JP 8959494A JP 8959494 A JP8959494 A JP 8959494A JP H07294549 A JPH07294549 A JP H07294549A
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signal
circuit
peak value
voltage
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JP8959494A
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Shinichi Yamano
眞市 山野
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Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電容量式センサ部の出力を精度よく、安定
的に取り出し、衝撃の加速度の検出精度を高めることが
できる加速度検出装置を提供すること。 【構成】 静電容量式センサ部の第1の容量コンデンサ
C1に関連して設定されるパルス幅を有する第1のパル
ス信号を出力する第1のパルス出力回路1と、静電容量
式センサ部の第2の容量コンデンサC2に関連して設定
されるパルス幅を有する第2のパルス信号を出力する第
2のパルス出力回路2と、前記第1のパルス信号と前記
第2のパルス信号との間の位相差に対応する位相差信号
を出力する位相差信号出力回路3と、前記位相差信号を
加速度検出信号として出力する出力回路4とを備えた加
速度検出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば自動車などに搭載
され、自動車などが衝撃を受けた場合、その衝撃の加速
度を検出するための加速度検出装置に関し、主に衝撃を
検出する静電容量式センサ部の出力を処理する処理回路
部分に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば乗用車が衝突した際のドライバー
の安全を守るため、乗用車にはエアバッグ等の安全装置
が装備され、この安全装置にはこれを駆動させるための
加速度検出装置が用いられている。このような加速度検
出装置の一つとして、衝撃による機械的変位を電気的な
容量の変位に変換する静電容量式センサ部と、このセン
サ部からの出力に基づいて衝撃加速度を検出するための
処理回路とを備えたものがある。
【0003】図6は前記静電容量式センサ部の概略構成
を示す斜視図であり、図7はそのセンサ部の可動部、図
8はそのセンサ部の固定電極を示す正面図である。静電
容量式センサ部61は、中心軸64を中心として、可動
部65、固定電極62及び可動部68が所定の間隔を置
いて配置されて構成されている。可動部65は導電性の
金属の円板60で構成されており、その円板60の中央
部は梁63を残してくりぬかれており、中心部60aで
中心軸64に固定されている。梁63は中心軸64方向
に弾性力を有するようにばね状に形成されている。ま
た、可動部68についても同様に構成されている。固定
電極62は例えばセラミック板62aを用いて構成され
ており、その表面には導電性のパターン67が形成され
ており、固定電極62は中心部62bにおいて中心軸6
4に固定されている。
【0004】このように構成された静電容量式センサ部
61を用いて衝撃の加速度を検出する従来の加速度検出
装置における処理回路を図9に示す。バッファとしての
演算増幅器A13の出力端子は演算増幅器A13の反転
入力端子に接続されるとともにゲートK6の入力端子に
接続されており、演算増幅器A13の非反転入力端子は
抵抗R29を介して(1/2)VCC電源に接続されると
ともに、静電容量式センサ部61の固定電極62と可動
部68間で形成される第1の容量を等価的に示すコンデ
ンサC1の一端と、可動部65と固定電極62間で形成
される第2の容量を等価的に示すコンデンサC2の一端
との接続点に接続されている。コンデンサC1の他端は
抵抗R27を介して発振器21の出力端子21aに接続
されるとともにコンデンサC13を介して接地されてい
る。コンデンサC2の他端は抵抗R28を介してNOT
ゲートB8の出力端子に接続されるとともにコンデンサ
C12を介して接地されている。NOTゲートB8の入
力端子には発振器21の出力端子21aが接続されてい
る。発振器21のトリガ出力端子21bはゲートK6の
制御端子に接続され、ゲートK6の出力端子は抵抗R3
0を介してDCアンプ22の入力端子に接続されて、D
Cアンプ22の出力端子は出力端子OUTに接続されて
いる。抵抗R30とDCアンプ22の入力端子との接続
点はコンデンサC16を介して接地されている。
【0005】次に図10に示したタイミングチャートに
基づいて図9に示した回路の動作を説明する。演算増幅
器A13の非反転入力端子には(1/2)VCC電源の電
圧がバイアスとして与えられている。一方、発振器21
の出力端子21aからはクロック信号が出力され、この
クロック信号はコンデンサC12、コンデンサC13、
抵抗R27、抵抗R28等の作用により充放電波形の信
号となり、この信号としての点P21と点P22間の電
圧V1 は図10(a)に示すようになり、コンデンサC
1とコンデンサC2の接続点に接続された演算増幅器A
13の前記非反転入力端子には時刻t1から時刻t2ま
での期間の電圧V2 が与えられることになる。そして演
算増幅器A13に前記電圧V2 が入力されると、演算増
幅器A13は出力電圧V3 をゲートK6に与える。ゲー
トK6は発振器21のトリガ出力端子21bから出力さ
れたトリガパルス信号Tに応答してオンされる。このト
リガパルス信号Tは電圧V2 のピーク値を検出できるよ
うなタイミングで発振器21のトリガ出力端子21bか
ら出力され、演算増幅器A13からの出力電圧V3のピ
ーク値のみがゲートK6を通過することになる。したが
って、ゲートK6からの出力電圧は時刻t1から時刻t
2までの期間において図10(c)に示した電圧V4
ようになり、この期間の電圧V4 はDCアンプ22で増
幅され、出力端子OUTから検出信号として出力され
る。この場合の検出信号は、静電容量式センサ部61に
は衝撃が与えられていない状態の信号を示している。
【0006】次に時刻t2において、静電容量式センサ
部61に衝撃が与えられ、固定電極62と可動部68間
の対向距離が広くなり、固定電極62と可動部65間の
対向距離が狭くなったと仮定する。これにより固定電極
62と可動部68間で形成される第1の容量の等価的な
容量であるコンデンサC1の値が小さくなり、逆に固定
電極62と可動部65間で形成される第2の容量の等価
的な容量であるコンデンサC2の値が大きくなり、これ
に伴い電圧V2 は下がっていき、時刻t3において、電
圧V4 は、時刻t1から時刻t3までの期間における電
圧V4 よりもレベルが低下する。時刻t3以降における
電圧V4 はDCアンプ22で増幅され、静電容量式セン
サ部61に与えられた衝撃による加速度を検出する検出
信号として出力端子OUTから出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た処理回路では、静電容量式センサ部61の可動部68
と固定電極62間の第1の容量を示すコンデンサC1
と、静電容量式センサの可動部65と固定電極62間の
第2の容量を示すコンデンサC2との値の変化を、演算
増幅回路A13に与えられる電圧V2 のピーク値の変化
に置き換えて検出している。そのピーク値の検出のタイ
ミングはゲートK6の制御端子に与えられるトリガパル
ス信号Tに依存している。したがって、トリガパルス信
号Tの発生タイミングが電圧V2 のピーク値に対して相
対的にずれてトリガパルス信号Tのパルス幅Taが電圧
2 のピーク値が生ずる時点の外側にきた場合、そのピ
ーク値を正確にサンプリングできないようなことが起き
る。即ち、トリガパルス信号Tを理論上電圧V2 のピー
ク値に持ってきても回路特性上、そのピーク値のサンプ
リングに時間を要するので、ピーク値を過ぎてからサン
プリングする場合もあり得る。また、このようなサンプ
リングのタイミングは回路素子の温度特性や電圧特性等
の影響を受け易く、このため、最初に設定したサンプリ
ング時間内に電圧V2 のピーク値が来なくなることがあ
り、そのピーク値を正確に検出することができない場合
が生じる。
【0008】したがって、図9に示すような回路構成を
有する従来の加速度検出装置の処理回路では、静電容量
式センサ部の出力を精度良く、安定に取り出すことは難
しく、このため加速度検出の精度が劣るという課題があ
った。
【0009】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、回路素子の温度特性や電圧特性等に影響されずに、
静電容量式センサ部の出力を精度良く、安定的に取り出
すことができる処理回路を備えた加速度検出装置を提供
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る加速度検出装置(1)は、加速度による
機械的変位を容量の変化に置換する第1及び第2の容量
を備えた静電容量式センサ部と、該センサ部からの出力
に所定の処理を施して加速度検出信号を出力するための
処理回路とを備えた加速度検出装置において、前記処理
回路が、前記第1の容量に関連して設定されるパルス幅
を有する第1のパルス信号を出力する第1のパルス出力
回路と、前記第2の容量に関連して設定されるパルス幅
を有する第2のパルス信号を出力する第2のパルス出力
回路と、前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号
との間の位相差に対応する位相差信号を出力する位相差
信号出力回路と、前記位相差信号を前記加速度の検出信
号として出力する出力回路とを備えていることを特徴と
している。
【0011】本発明に係る加速度検出装置(2)は、加
速度による機械的変位を容量の変化に置換する第1及び
第2の容量を備えた静電容量式センサ部と、該センサ部
からの出力に所定の処理を施して加速度検出信号を出力
するための処理回路とを備えた加速度検出装置におい
て、前記処理回路が、前記第1の容量を含み該第1の容
量に基づいて発振して第1のパルス信号を出力する第1
の発振回路と、前記第2の容量を含み該第2の容量に基
づいて発振して第2のパルス信号を出力する第2の発振
回路と、前記第1のパルス信号の周波数を第1の電圧値
に変換する第1の周波数/電圧変換回路と、前記第2の
パルス信号の周波数を第2の電圧値に変換する第2の周
波数/電圧変換回路と、前記第1の電圧値と前記第2の
電圧値とのレベル差を比較し該レベル差を前記加速度の
検出信号として出力する比較出力回路とを備えているこ
とを特徴としている。
【0012】本発明に係る加速度検出装置(3)は、加
速度による機械的変位を容量の変化に置換する第1及び
第2の容量を備えた静電容量式センサ部と、該センサ部
からの出力に所定の処理を施して加速度検出信号を出力
するための処理回路とを備えた加速度検出装置におい
て、前記処理回路が、前記第1の容量及び前記第2の容
量の所定時間内における各充電電圧のピーク値である第
1のピーク値及び第2のピーク値をそれぞれ出力するピ
ーク値出力回路と、該ピーク値出力回路から出力された
前記第1のピーク値に対応する電圧を第1のピーク値電
圧として所定時間保持する第1のピーク値保持回路と、
前記ピーク値出力回路から出力された前記第2のピーク
値に対応する電圧を第2のピーク値電圧として所定時間
保持する第2のピーク値保持回路と、前記第1のピーク
値電圧及び前記第2のピーク値電圧を前記加速度の検出
信号として出力する出力回路とを備えていることを特徴
としている。
【0013】
【作用】上記構成の加速度検出装置(1)によれば前記
静電容量式センサ部に衝撃が与えられると、前記第1の
容量及び前記第2の容量が変化し、これに伴って前記第
1のパルス出力回路から出力される第1のパルス信号及
び前記第2のパルス出力回路から出力される第2のパル
ス信号の各パルス幅が変化する。そして前記第1のパル
ス信号と前記第2のパルス信号との間の位相差信号が前
記位相差信号出力回路より出力され、前記出力回路より
前記位相差信号が加速度検出のための検出信号として出
力される。従って、従来のように容量電圧のピーク値を
検出するためのトリガパルスのタイミングのずれによ
り、検出信号値が左右されるようなことは生じなくな
る。
【0014】また、上記構成の加速度検出装置(2)に
よれば、前記静電容量式センサ部に衝撃が与えられる
と、前記第1の容量及び前記第2の容量が変化し、これ
により、前記第1の発振回路からの第1のパルス信号の
周波数と前記第2の発振回路からの第2のパルス信号の
周波数との間に差が生じる。そして前記第1のパルス信
号の周波数は前記第1の周波数/電圧変換回路により第
1の電圧値に変換され、前記第2のパルス信号の周波数
は前記第2の周波数/電圧変換回路により第2の電圧値
に変換される。前記第1の電圧値と前記第2の電圧値と
のレベル差は比較出力回路で比較され、加速度の検出の
ための検出信号として出力される。この装置の場合も上
記加速度検出装置(1)の場合と同様にトリガパルスの
タイミングのずれにより、検出信号値が左右されるよう
なことは生じない。
【0015】また、上記構成の加速度検出装置(3)に
よれば、前記静電容量式センサ部に衝撃が与えられる
と、前記第1の容量及び前記第2の容量が変化し、前記
変化した第1の容量及び前記第2の容量の所定時間の各
充電電圧は前記ピーク値出力回路により第1のピーク値
及び第2のピーク値としてそれぞれ出力され、前記第1
のピーク値に対応する電圧は前記第1のピーク値保持回
路により所定時間第1のピーク値電圧として保持され、
前記第2のピーク値に対応する電圧は前記第2のピーク
値保持回路により所定時間第2のピーク値電圧として保
持される。前記保持された第1のピーク値電圧及び第2
のピーク値電圧は前記出力回路より加速度を検出するた
めの検出信号として出力される。この装置の場合も上記
加速度検出装置(1)の場合と同様にトリガパルスのタ
イミングのずれにより、検出信号値が左右されるような
ことは生じない。
【0016】
【実施例】
[実施例1]以下、本発明に係る加速度検出装置の実施
例を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施例1
に係る加速度検出装置における処理回路を示す回路図で
ある。本処理回路は図6に示した静電容量式センサ部6
1の第1の容量に関連して設定されるパルス幅を有する
第1のパルス信号を出力する第1のパルス出力回路1
と、同じく静電容量式センサ部61(図6)の第2の容
量に関連して設定されるパルス幅を有する第2のパルス
信号を出力する第2のパルス出力回路2と、前記第1の
パルス信号と前記第2のパルス信号との間の位相差に対
応する位相差信号を出力する位相差信号出力回路3と、
前記出力された位相差に対応する電圧を前記加速度の検
出のための検出信号として出力する出力回路4とを備え
ている。
【0017】第1のパルス出力回路1におけるコンデン
サC1の一端はコンデンサC1に定電流を供給する定電
流源I1を介して電源VCCに接続されるとともにコンパ
レータとしての演算増幅器A3の反転入力端子及びトラ
ンジスタTR1のコレクタに接続される一方、コンデン
サC1の他端は接地されている。演算増幅器A3の非反
転入力端子は抵抗R2を介して電源VCCに接続されると
ともに抵抗R6を介して接地されており、また抵抗R5
を介して該演算増幅器A3の出力端子に接続されてい
る。また、演算増幅器A3の出力端子は抵抗R4を介し
て電源Vccに接続されている。トランジスタTR1のベ
ースは点P1に接続されており、そのエミッタは接地さ
れている。
【0018】第2のパルス出力回路2におけるコンデン
サC2の一端はコンデンサC2に定電流を供給する定電
流源I2を介して電源VCCに接続されるとともにコンパ
レータとしての演算増幅器A4の反転入力端子及びトラ
ンジスタTR2のコレクタに接続される一方、コンデン
サC2の他端は接地されている。演算増幅器A4の非反
転入力端子は、抵抗R7を介して電源VCCに接続される
とともに抵抗R10を介して接地されており、また抵抗
R9を介して該演算増幅器A4の出力端子に接続されて
いる。また、演算増幅器A4の出力端子は抵抗R8を介
して電源VCCに接続されている。トランジスタTR2の
ベースは点P1に接続され、そのエミッタは接地されて
いる。
【0019】演算増幅器A3の出力端子は、位相差信号
出力回路3におけるNOTゲートB1の入力端子、NO
RゲートH1の第1の入力端子、及びANDゲートF1
の一方の入力端子に接続されている。演算増幅器A4の
出力端子は、NOTゲートB2の入力端子、NORゲー
トH1の第3の入力端子、及びNANDゲートE1の一
方の入力端子に接続されている。NANDゲートE1の
他方の入力端子にはNOTゲートB1の出力端子が接続
され、ANDゲートF1の他方の入力端子にはNOTゲ
ートB2の出力端子が接続されている。NANDゲート
E1の出力端子はトランジスタTR3のベースに接続さ
れおり、ANDゲートF1の出力端子はトランジスタT
R4のベースに接続されている。トランジスタTR3の
エミッタは接地されており、そのコレクタは定電流源I
3を介して電源VCCに接地されている。また、トランジ
スタTR3のコレクタはダイオードD3のアノードに接
続されている。トランジスタTR4のエミッタは接地さ
れており、そのコレクタは定電流源I4を介してダイオ
ードD4のカソードに接続されている。
【0020】コンパレータとしての演算増幅器A5の反
転入力端子はダイオードD1のアノードに接続されてお
り、その非反転入力端子はトランジスタTR5のコレク
タに接続されているとともに抵抗R11及び抵抗R12
を介してコンパレータとしての演算増幅器A6の非反転
入力端子に接続されている。また、演算増幅器A6の反
転入力端子はダイオードD2のカソードに接続されてお
り、その非反転入力端子はトランジスタTR6のコレク
タに接続されている。演算増幅器A5の出力端子はダイ
オードD1のカソードに接続されており、演算増幅器A
6の出力端子はダイオードD2のアノードに接続されて
いる。トランジスタTR6のエミッタは接地されてお
り、そのベースにはNOTゲートB3の出力端子が接続
されている。NOTゲートB3の入力端子には点P1及
びトランジスタTR5のベースが接続され、トランジス
タTR5のエミッタは電源VCCに接続されている。ダイ
オードD1のアノードとダイオードD2のカソードとダ
イオードD3のカソードとダイオードD4のアノードは
接続されている。これらの接続点にはコンデンサC4の
一端が接続されており、その他端はバイアス電源VRの
正極に接続されている。バイアス電源VRの負極は接地
され、バイアス電源VRの正極は抵抗R11を介して演
算増幅器A5の非反転入力端子に接続されるとともに抵
抗R12を介して演算増幅器A6の非反転入力端子に接
続されている。
【0021】出力回路4におけるコンパレータとしての
演算増幅器A2の非反転入力端子は接続点P4に接続さ
れ、その反転入力端子は該演算増幅器A2の出力端子に
接続され、また演算増幅器A2の出力端子はゲートK5
の入力端子に接続されている。ゲートK5の制御端子に
はNORゲートH1の出力端子が接続され、NORゲー
トH1の第2の入力端子は点P1に接続されている。ゲ
ートK5の出力端子はコンデンサC3を介して接地され
るとともにコンパレータとしての演算増幅器A1の非反
転入力端子に接続され、演算増幅器A1の反転入力端子
は抵抗R1を介して該演算増幅器A1の出力端子に接続
され、演算増幅器A1の出力端子は出力端子OUTに接
続されている。
【0022】次に図1に示した処理回路の動作を図2に
示すタイミングチャートに基づいて説明する。静電容量
式センサ部61(図6)に衝撃が与えられて可動部65
(図6)が中心軸64(図6)方向に動き、これにより
図1に示したコンデンサC1の容量が小さくなり、コン
デンサC2の容量が大きくなった場合、コンデンサC1
は例えば図2のラインL1で示すように充電され、コン
デンサC2はラインL2で示すように充電される。時刻
t1において各点P1にはリセットパルスS1が与えら
れ、これに応答してトランジスタTR1とトランジスタ
TR2が瞬時にオンされ、第1のパルス出力回路1がリ
セットされ、演算増幅器A3の出力端子(点P2)から
はハイレベルの第1のパルス信号S2が出力され、演算
増幅器A4の出力端子(点P3)からはハイレベルの第
2のパルス信号S3が出力される。そして、時間の経過
にしたがってコンデンサC1が充電され、これにより演
算増幅器A3の反転入力端子の電位が上昇し、演算増幅
器A3の出力信号である第1のパルス信号S2が時刻t
2でローレベルになる。また、コンデンサC2も充電さ
れ、これにより演算増幅器A4の反転入力端子の電位が
上昇し、演算増幅器A4の出力信号である第2のパルス
信号S3が時刻t3でローレベルになる。
【0023】また、同じく時刻t1においてリセットパ
ルスS1が位相差信号出力回路3内の点P1に与えられ
ると、トランジスタTR5及びNOTゲートB3を介し
てトランジスタTR6が瞬時にオンされ、位相差信号出
力回路3がリセットされる。その後、トランジスタTR
5及びトランジスタTR6がオフされ、演算増幅器A5
からの出力信号はハイレベルになるが、逆方向のダイオ
ードD1により点P4にはその出力信号は与えられず、
したがって、点P4における信号S4はローレベルにな
る。
【0024】点Pにおける信号S4はトランジスタTR
3がオフで、かつトランジスタTR4がオフのとき電源
CCによりコンデンサC4が充電され、この充電電位の
レベルで出力され、またトランジスタTR3がオンでト
ランジスタTR4がオフのときコンデンサC4に充電さ
れた電位が保持され、またトランジスタTR3がオンで
トランジスタTR4もオンのときコンデンサC4におけ
る充電が解放され、出力レベルは降下してゆく。
【0025】時刻t1、t2が経過して時刻t3におい
て、位相差信号出力回路3内のNORゲートH1にロー
レベルの信号S2とローレベルの信号S3とローレベル
の信号S1が入力されるとNORゲートH1はハイレベ
ルの信号を出力する。これにより出力回路4内のゲート
K5がオンされ、演算増幅器A2でバッファされた信号
S4が演算増幅器A1の非反転入力端子に与えられ、信
号S4の電圧値に比例した電圧値Sが静電容量式センサ
部61に与えられた衝撃の加速度を検出するための検出
信号として出力端子OUTから出力される。そして、こ
の電圧値Sを示す信号が時刻t4においてリセットされ
る。
【0026】以上説明したように実施例1によれば、静
電容量式センサ部61の第1の容量を示すコンデンサC
1及び第2の容量を示すコンデンサC2の容量の変化に
対応する第1のパルス信号S2及び第2のパルス信号S
3の位相差を検出して、静電容量式センサ部61に与え
られた衝撃の加速度に対応する出力電圧値Sを出力する
ので、従来のように第1、第2の容量による電圧のピー
ク値を検出するためのトリガパルスのタイミングのずれ
により、検出信号としての出力電圧値が左右されるよう
になることがなくなり、加速度の検出精度を向上させる
ことができる。
【0027】[実施例2]図3は本発明の実施例2に係
る加速度検出装置における処理回路を示す回路図であ
る。本処理回路は、図6に示した静電容量式センサ部6
1の第1の容量を含む回路により発振して第1のパルス
信号を出力する第1の発振回路5と、静電容量式センサ
部61の第2の容量を含む回路により発振して第2のパ
ルス信号を出力する第2の発振回路6と、前記第1のパ
ルス信号の周波数を第1の電圧値に変換する第1の周波
数/電圧変換回路7と、前記第2のパルス信号の周波数
を電圧値に変換する第2の周波数/電圧変換回路8と、
前記第1の電圧値と前記第2の電圧値とのレベル差を比
較して該レベル差を前記加速度の検出のための検出信号
として出力する比較出力回路9とを備えている。
【0028】静電容量式センサ部61の第1の容量を等
価的に示したコンデンサC1の一端は演算増幅器A7の
反転入力端子に接続されており、その他端は接地されて
いる。演算増幅器A7の非反転入力端子は抵抗R13を
介して電源VCCに接続されるとともに抵抗R17を介し
て接地されている。演算増幅器A7の出力端子は抵抗R
14を介して電源VCCに接続されるとともに抵抗R15
を介して該演算増幅器A7の反転入力端子に接続され
て、また、演算増幅器A7の出力端子は抵抗R16を介
して該演算増幅器A7の非反転入力端子に接続されてい
る。静電容量式センサ部61の第2の容量を等価的に示
したコンデンサC2の一端は演算増幅器A8の反転入力
端子に接続されており、その他端は接地されている。演
算増幅器A8の非反転入力端子は抵抗R18を介して電
源VCCに接続されるとともに抵抗R22を介して接地さ
れている。演算増幅器A8の出力端子は抵抗R19を介
して電源VCCに接続されるとともに抵抗R20を介して
演算増幅器A8の反転入力端子に接続され、また、演算
増幅器A8の出力端子は抵抗R21を介して演算増幅器
A8の非反転入力端子に接続されている。
【0029】第1の周波数/電圧変換回路7の入力端子
には演算増幅器A7の出力端子が接続されており、第2
の周波数/電圧変換回路8の入力端子には演算増幅器A
8の出力端子が接続されている。第1の周波数/電圧変
換回路7の出力端子は抵抗R23を介して演算増幅器A
9の反転入力端子に接続されており、第2の周波数/電
圧変換回路8の出力端子は演算増幅器A9の非反転入力
端子に接続されている。演算増幅器A9の出力端子は抵
抗R24を介して演算増幅器A9の反転入力端子に接続
されるとともに出力端子OUTに接続されている。
【0030】次に図3に示した処理回路の動作を説明す
る。図6に示した静電容量式センサ部61に衝撃が与え
られて可動部65が中心軸64方向に動き、これにより
図3に示したコンデンサC1の容量が小さくなり、コン
デンサC2の容量が大きくなった場合、第1の発振回路
5における演算増幅器A7はコンデンサC1を含む時定
数回路の正帰還により発振し、第1のパルス信号を出力
する。第2の発振回路6における演算増幅器A8はコン
デンサC2を含む時定数回路の正帰還により発振し、第
2のパルス信号を出力する。この場合、コンデンサC1
の容量はコンデンサC2の容量より小さくなっているの
で、前記第1のパルス信号の周波数は前記第2のパルス
信号の周波数よりも高くなる。このような周波数を有す
る第1のパルス信号はF/V変換回路7に与えられ、そ
の周波数が第1の電圧値に変換され、また、第2のパル
ス信号はF/V変換回路8に与えられ、その周波数が第
2の電圧値に変換される。このように変換された第1の
電圧値は抵抗R23を介して比較出力回路9内の演算増
幅器A9の反転入力端子に与えられ、第2の電圧値は演
算増幅器A9の非反転入力端子に与えられる。演算増幅
器A9では、第1の電圧値と第2の電圧値とのレベル差
が増幅され、静電容量式センサ部61に与えられた衝撃
の加速度に対応する電圧値が検出信号として出力され
る。
【0031】以上説明したように実施例2によれば、静
電容量式センサ部61の第1の容量を示すコンデンサC
1及び第2の容量を示すコンデンサC2の容量の変化に
対応する第1のパルス信号及び第2のパルス信号の周波
数差を検出して静電容量式センサ部61に与えられた衝
撃の加速度に対応する出力電圧値を検出信号として出力
するので、従来のように第1、第2の容量による電圧の
ピーク値を検出するためのトリガパルスのタイミングの
ずれにより、検出信号としての出力電圧値が左右される
ようなことがなくなり、加速度の検出精度を向上させる
ことができる。
【0032】[実施例3]図4は本発明の実施例3に係
る加速度検出装置における処理回路を示す回路図であ
る。本処理回路は図6に示した静電容量式センサ部61
における第1の容量及び第2の容量の所定時間内におけ
る各充電電圧のピーク値である第1のピーク値及び第2
のピーク値をそれぞれ出力するピーク値出力回路10
と、このピーク値出力回路10から出力された第1のピ
ーク値に対応する電圧を第1のピーク値電圧として所定
時間保持する第1のピーク値保持回路11と、前記ピー
ク値出力回路10から出力された第2のピーク値に対応
する電圧を第2のピーク値電圧として所定時間保持する
第2のピーク値保持回路12と、第1のピーク値保持回
路11及び第2のピーク値保持回路12の出力信号が入
力されて前記加速度を検出するための検出信号として出
力する出力回路13とを備えている。
【0033】静電容量式センサ部61における第1の容
量を等価的に示したコンデンサC1の一端は定電流源I
5を介して電源VCCに接続されるとともにトランジスタ
TR7のコレクタに接続され、コンデンサC1の他端は
接地されている。第2の容量を等価的に示したコンデン
サC2の一端は定電流源I6を介して電源VCCに接続さ
れるとともにトランジスタTR8のコレクタに接続さ
れ、コンデンサC2の他端は接地されている。演算増幅
器A9の反転入力端子には抵抗R25を介してトランジ
スタTR7のコレクタが接続されるとともに抵抗R26
を介して演算増幅器A9の出力端子が接続されている。
演算増幅器A9の非反転入力端子にはトランジスタTR
8のコレクタが接続されている。ORゲートG3及びO
RゲートG4の一方の入力端子は点P11に接続され、
ORゲートG3の他方の入力端子及びNOTゲートB4
の入力端子は点P12に接続され、NOTゲートB4の
出力端子はORゲートG4の他方の入力端子に接続され
ている。ORゲートG3の出力端子はトランジスタTR
7のベースに接続されており、トランジスタTR7のエ
ミッタは接地されている。ORゲートG4の出力端子は
トランジスタTR8のベースに接続されており、トラン
ジスタTR8のエミッタは接地されている。ゲートK3
の入力端子には演算増幅器A9の出力端子が接続されて
おり、その出力端子は演算増幅器A10の非反転入力端
子に接続され、また、ゲートK3の制御端子にはORゲ
ートG1の出力端子が接続されている。演算増幅器A1
0の出力端子はダイオードD5を介してゲートK1及び
演算増幅器A10の反転入力端子に接続され、また、演
算増幅器A10の反転入力端子にはトランジスタTR9
のコレクタ及びコンデンサC9の一端が接続され、コン
デンサC9の他端は接地されている。トランジスタTR
9のベースにはANDゲートF2の出力端子が接続さ
れ、エミッタは接地されている。
【0034】ゲートK4の入力端子には演算増幅器A9
の出力端子が接続されており、ゲートK4の出力端子は
演算増幅器A12の非反転入力端子に接続され、また、
ゲートK4の制御端子にはORゲートG2の出力端子が
接続されている。演算増幅器A12の出力端子はダイオ
ードD6を介してゲートK2及び演算増幅器A12の反
転入力端子に接続され、また、演算増幅器A12の反転
入力端子はコンデンサC10を介して接地されるととも
にトランジスタTR10のコレクタに接続されている。
トランジスタTR10のエミッタは接地されており、そ
のベースにはNORゲートH2の出力端子に接続されて
いる。
【0035】NORゲートH2の一方の入力端子には1
/2分周回路14の出力端子が接続されており、その他
方の入力端子は点P11に接続されている。また、1/
2分周回路14の出力端子は、NANDゲートE2の一
方の入力端子、ORゲートG1の一方の入力端子、AN
DゲートF2の一方の入力端子、NOTゲートB6の入
力端子、及びNOTゲートB7の入力端子に接続されて
いる。NANDゲートE2の他方の入力端子はORゲー
トG1の他方の入力端子に接続されるとともに点P11
に接続されており、ANDゲートF2の他方の入力端子
にはNOTゲートB5の出力端子が接続され、NOTゲ
ートB5の入力端子は点P11に接続されている。NO
TゲートB7の出力端子はORゲートG2の一方の入力
端子に接続されており、ORゲートG2の他方の入力端
子には点P11が接続されている。演算増幅器A11の
非反転入力端子にはゲートK1の出力端子及びゲートK
2の出力端子が接続されて、また、演算増幅器A11の
非反転入力端子はコンデンサC11を介して接地されて
いる。演算増幅器A11の出力端子は演算増幅器A11
の反転入力端子に接続されるとともに出力端子OUTに
接続されている。ゲートK1の制御端子にはNANDゲ
ートE2の出力端子が接続され、ゲートK2の制御端子
にはNANDゲートE3の出力端子が接続されている。
【0036】次に図4に示した処理回路の動作を図5に
示すタイミングチャートに基づいて説明する。図6に示
した静電容量式センサ部61に衝撃が与えられて可動部
65(図6)が中心軸64(図6)方向に動き、これに
より図4に示したコンデンサC1の容量が小さくなり、
コンデンサC2の容量が大きくなった場合、コンデンサ
C1は例えば図5のラインL1で示すように充電され、
コンデンサC2はラインL2で示すように充電される。
各点P11にはクロック信号S11が与えられ、点P1
2にはそのクロック信号S11を1/2分周した信号S
12が与えられる。
【0037】時刻t1で、そのクロック信号S11がロ
ーレベルになり、かつ信号S12がローレベルであるの
でトランジスタTR7のベースにはORゲートG3を介
してローレベル信号が与えられ、他方、トランジスタT
R8のベースにはNOTゲートB4及びORゲートG4
を介してハイレベル信号が与えられる。したがって、ト
ランジスタTR7はオフされ、トランジスタTR8はオ
ンされ、これによりコンデンサC1は定電流源I5によ
りラインL1で示すように充電されていき、演算増幅器
A9の出力端子(点P13と同等)からは第1のピーク
値の電圧を示す信号S13が出力される。そして、その
信号S13はゲートK3を介して演算増幅器A10の非
反転入力端子に与えられる。
【0038】このゲートK3は、ORゲートG1の出力
信号がローレベルのときにオンされる。即ち、ORゲー
トG1の一方の入力端子にはローレベルの信号S11が
与えられ、その他方の入力端子には1/2分周回路14
からの出力信号である信号S11を1/2分周したロー
レベルの信号S12が与えられ、そして信号S11と信
号S12とのORがORゲートG1で取られ、ゲートK
3にローレベル信号が与えられるとゲートK3がオンさ
れる。
【0039】また、時刻t1から時刻t2の間における
信号S11及び信号S12はローレベルであるので、A
NDゲートF2からの出力信号はローレベルであり、ト
ランジスタTR9はオフしている。この状態で、演算増
幅器A10の非反転入力端子に信号S13が与えられる
と、点P14における信号は信号S14のようになる。
この信号S14はコンデンサC9で充電され、時刻t2
から時刻t3の間でレベル(第1のピーク値電圧)が保
持される。次に時刻t3において、信号S11がローレ
ベルになると、信号S12はハイレベルにあるのでAN
DゲートF2からはハイレベルの信号が出力され、トラ
ンジスタTR9がオンされ、これによりコンデンサC9
は放電し、信号S14のレベルが低下していく。
【0040】また、時刻t3において、点P11におけ
る信号S11がローレベルになり、点P12における信
号S12がハイレベルのままであると、ORゲートG4
からはローレベルの信号が出力され、ピーク値出力回路
10におけるトランジスタTR8はオフされ、これによ
りコンデンサC2は定電流源I6により充電され、図5
のラインL2で示すようにコンデンサC2の電圧が上昇
していき、演算増幅器A9からは信号S13が出力され
る。この信号S13はゲートK4を介して演算増幅器A
12の非反転入力端子に与えられる。なお、この時ゲー
トK4は、前記信号S11がローレベルで、かつ前記信
号S12がハイレベルであるので制御端子にはORゲー
トG2の出力端子からローレベル信号が与えられ、オン
されている。また、NORゲートH2からはローレベル
の信号が出力され、トランジスタTR10はオフしてい
る。したがって、演算増幅器A12からは、時刻t3か
ら時刻t4までの間、信号S15が出力されてコンデン
サC10が充電され、時刻t4から時刻t5までの間、
コンデンサC10に充電された信号S15のレベル(第
2のピーク値電圧)が保持される。そして、時刻t5に
おいて、点P11における信号S11がローレベルにな
ると、NORゲートH2からはハイレベルの信号が出力
され、第2のピーク値保持回路12のトランジスタTR
10はオンされ、これによりコンデンサC10は放電
し、点P15における信号S15のレベルは低下してい
く。
【0041】以上説明したように時刻t1〜時刻t5に
おいてピーク値出力回路10、第1のピーク値保持回路
11及び第2のピーク値保持回路12が所定の動作を
し、出力回路13に第1のピーク値保持回路11からの
出力信号及び第2のピーク値保持回路12からの出力信
号が与えられると、出力回路13の出力端子OUTから
は信号S16が出力される。以下この動作について説明
する。時刻t2から時刻t3までの間は、点P11にお
ける信号S11及び点P12における信号12は共にハ
イレベルであるので、NANDゲートE2からの出力信
号はローレベルとなっており、これによりゲートK1は
オンされており、点P14における信号S14は演算増
幅器A11の非反転入力端子に与えられている。したが
って、演算増幅器A11からは時刻t2から時刻t3ま
での間、信号S16が出力されることになる。この信号
S16は点P13における信号S13のピーク値に対応
する電圧値を示している。
【0042】次の時刻t3から時刻t4までの間は、点
P11における信号S11はローレベルであり、点P1
2における信号S12はハイレベルのままであるので、
NANDゲートE2からの出力信号はハイレベルとな
り、これによりゲートK1はオフされ、点P14におけ
る信号S14は演算増幅器A11の非反転入力端子には
与えられない。
【0043】次の時刻t4から時刻t5までの間は、点
P11における信号S11はハイレベルであり、点P1
2における信号S12はローレベルであるので、ゲート
K2がオンされ、点P15における信号S15が演算増
幅器A11の非反転入力端子に与えられ、出力端子OU
TからはS16が出力される。この時刻t4から時刻t
5までの間における信号S16の電圧レベルは、前述し
た時刻t2から時刻t3までの間における信号S16の
電圧レベルよりも低い。これらの電圧レベルは、コンデ
ンサC1及びコンデンサC2の容量の変化に対応するも
ので、これらの電圧レベル差を図示しないコンパレータ
により検出することにより、静電容量式センサ部61に
与えられた衝撃による加速度を求めるための検出信号を
得ることができる。
【0044】以上説明したように実施例3によれば静電
容量式センサ部61の第1の容量を示すコンデンサC1
及び第2の容量を示すコンデンサC2の容量の変化に対
応する第1のピーク値電圧と第2のピーク値電圧とのピ
ーク値の差を検出することにより、静電容量式センサ部
61に与えられた衝撃の加速度に対応する出力電圧値が
検出信号として得られるので、従来のようにトリガパル
スのタイミングのずれにより出力電圧値が左右されるよ
うなことがなくなり、加速度の検出精度を向上させるこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る加速度
検出装置(1)によれば、加速度による機械的変位を容
量の変化に置換する第1及び第2の容量を備えた静電容
量式センサ部と、該センサ部からの出力に所定の処理を
施して加速度検出信号を出力するための処理回路とを備
えた加速度検出装置において、前記処理回路が、前記第
1の容量に関連して設定されるパルス幅を有する第1の
パルス信号を出力する第1のパルス出力回路と、前記第
2の容量に関連して設定されるパルス幅を有する第2の
パルス信号を出力する第2のパルス出力回路と、前記第
1のパルス信号と前記第2のパルス信号との間の位相差
に対応する位相差信号を出力する位相差信号出力回路
と、前記位相差信号を前記加速度の検出信号として出力
する出力回路とを備えているので、前記静電容量式セン
サ部に衝撃が与えられると、前記第1の容量及び第2の
容量が変化し、これに伴って前記第1のパルス信号のパ
ルス幅及び第2のパルス信号のパルス幅が変化する。こ
れにより前記第1のパルス信号と第2のパルス信号の間
に位相差が生じ、この位相差に対応する電圧を前記衝撃
の加速度の検出のための検出信号とすることができ、し
たがって、回路素子の温度特性や電圧特性などに影響さ
れずに、静電容量式センサ部の出力を精度よく安定に取
り出すことができ、従来のようにトリガパルスのタイミ
ングのずれにより検出信号としての出力電圧値が左右さ
れるようなことがなくなり、加速度の検出精度を高める
ことができる。
【0046】また、本発明に係る加速度検出装置(2)
によれば、加速度による機械的変位を容量の変化に置換
する第1及び第2の容量を備えた静電容量式センサ部
と、該センサ部からの出力に所定の処理を施して加速度
検出信号を出力するための処理回路とを備えた加速度検
出装置において、前記処理回路が、前記第1の容量を含
み該第1の容量に基づいて発振して第1のパルス信号を
出力する第1の発振回路と、前記第2の容量を含み該第
2の容量に基づいて発振して第2のパルス信号を出力す
る第2の発振回路と、前記第1のパルス信号の周波数を
第1の電圧値に変換する第1の周波数/電圧変換回路
と、前記第2のパルス信号の周波数を第2の電圧値に変
換する第2の周波数/電圧変換回路と、前記第1の電圧
値と前記第2の電圧値とのレベル差を比較し該レベル差
を前記加速度の検出信号として出力する比較出力回路と
を備えているので、前記静電容量式センサ部に衝撃が与
えられると、前記第1の容量及び第2の容量が変化し、
これにより、前記第1のパルス信号の周波数と第2のパ
ルス信号の周波数との間に差が生じて前記第1の電圧値
と第2の電圧値とのレベル差が生じる。このレベル差を
前記衝撃の加速度の検出のための検出信号として出力で
き、したがって回路素子の温度特性や電圧特性などに影
響されずに、静電容量式センサ部の出力を精度よく安定
に取り出すことができ、従来のようにトリガパルスのタ
イミングのずれにより検出信号としての出力電圧値が左
右されるようなことがなくなり、加速度の検出精度を高
めることができる。
【0047】また、本発明に係る加速度検出装置(3)
によれば、加速度による機械的変位を容量の変化に置換
する第1及び第2の容量を備えた静電容量式センサ部
と、該センサ部からの出力に所定の処理を施して加速度
検出信号を出力するための処理回路とを備えた加速度検
出装置において、前記処理回路が、前記第1の容量及び
前記第2の容量の所定時間内における各充電電圧のピー
ク値である第1のピーク値及び第2のピーク値をそれぞ
れ出力するピーク値出力回路と、該ピーク値出力回路か
ら出力された前記第1のピーク値に対応する電圧を第1
のピーク値電圧として所定時間保持する第1のピーク値
保持回路と、前記ピーク値出力回路から出力された前記
第2のピーク値に対応する電圧を第2のピーク値電圧と
して所定時間保持する第2のピーク値保持回路と、前記
第1のピーク値電圧及び前記第2のピーク値電圧を前記
加速度の検出信号として出力する出力回路とを備えてい
るので、前記静電容量式センサ部に衝撃が与えられる
と、前記第1の容量及び第2の容量が変化し、これによ
り、前記第1のピーク値電圧と第2のピーク値電圧との
間に差が生じる。この差を前記衝撃の加速度の検出ため
の検出信号として出力でき、したがって回路素子の温度
特性や電圧特性などに影響されずに、静電容量式センサ
部の出力を精度よく安定に取り出すことができ、従来の
ようにトリガパルスのタイミングのずれにより出力電圧
値が左右されるようなことがなくなり、加速度の検出精
度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る加速度検出装置の処理
回路を示す回路図である。
【図2】実施例1の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図3】本発明の実施例2に係る加速度検出装置の処理
回路を示す回路図である。
【図4】本発明の実施例3に係る加速度検出装置の処理
回路を示す回路図である。
【図5】実施例3の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図6】本発明の各実施例及び従来例において用いられ
る静電容量式センサ部の概略構成を示す斜視図である。
【図7】静電容量式センサ部の可動部を示す正面図であ
る。
【図8】静電容量式センサ部の固定電極を示す正面図で
ある。
【図9】従来の加速度検出装置の処理回路を示す回路図
である。
【図10】従来の処理回路の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
1 第1のパルス出力回路 2 第2のパルス出力回路 3 位相差信号出力回路 4 出力回路 5 第1の発振回路 6 第2の発振回路 7 第1の周波数/電圧変換回路 8 第2の周波数/電圧変換回路 9 比較出力回路 10 ピーク値出力回路 11 第1のピーク値保持回路 12 第2のピーク値保持回路 13 出力回路 61 静電容量式センサ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速度による機械的変位を容量の変化に
    置換する第1及び第2の容量を備えた静電容量式センサ
    部と、該センサ部からの出力に所定の処理を施して加速
    度検出信号を出力するための処理回路とを備えた加速度
    検出装置において、前記処理回路が、前記第1の容量に
    関連して設定されるパルス幅を有する第1のパルス信号
    を出力する第1のパルス出力回路と、前記第2の容量に
    関連して設定されるパルス幅を有する第2のパルス信号
    を出力する第2のパルス出力回路と、前記第1のパルス
    信号と前記第2のパルス信号との間の位相差に対応する
    位相差信号を出力する位相差信号出力回路と、前記位相
    差信号を前記加速度の検出信号として出力する出力回路
    とを備えていることを特徴とする加速度検出装置。
  2. 【請求項2】 加速度による機械的変位を容量の変化に
    置換する第1及び第2の容量を備えた静電容量式センサ
    部と、該センサ部からの出力に所定の処理を施して加速
    度検出信号を出力するための処理回路とを備えた加速度
    検出装置において、前記処理回路が、前記第1の容量を
    含み該第1の容量に基づいて発振して第1のパルス信号
    を出力する第1の発振回路と、前記第2の容量を含み該
    第2の容量に基づいて発振して第2のパルス信号を出力
    する第2の発振回路と、前記第1のパルス信号の周波数
    を第1の電圧値に変換する第1の周波数/電圧変換回路
    と、前記第2のパルス信号の周波数を第2の電圧値に変
    換する第2の周波数/電圧変換回路と、前記第1の電圧
    値と前記第2の電圧値とのレベル差を比較し該レベル差
    を前記加速度の検出信号として出力する比較出力回路と
    を備えていることを特徴とする加速度検出装置。
  3. 【請求項3】 加速度による機械的変位を容量の変化に
    置換する第1及び第2の容量を備えた静電容量式センサ
    部と、該センサ部からの出力に所定の処理を施して加速
    度検出信号を出力するための処理回路とを備えた加速度
    検出装置において、前記処理回路が、前記第1の容量及
    び前記第2の容量の所定時間内における各充電電圧のピ
    ーク値である第1のピーク値及び第2のピーク値をそれ
    ぞれ出力するピーク値出力回路と、該ピーク値出力回路
    から出力された前記第1のピーク値に対応する電圧を第
    1のピーク値電圧として所定時間保持する第1のピーク
    値保持回路と、前記ピーク値出力回路から出力された前
    記第2のピーク値に対応する電圧を第2のピーク値電圧
    として所定時間保持する第2のピーク値保持回路と、前
    記第1のピーク値電圧及び前記第2のピーク値電圧を前
    記加速度の検出信号として出力する出力回路とを備えて
    いることを特徴とする加速度検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003035615A (ja) * 2001-07-24 2003-02-07 Nitta Ind Corp 静電容量式センサ

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