JPH0729431A - 撚線機における分線装置 - Google Patents

撚線機における分線装置

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JPH0729431A
JPH0729431A JP17456193A JP17456193A JPH0729431A JP H0729431 A JPH0729431 A JP H0729431A JP 17456193 A JP17456193 A JP 17456193A JP 17456193 A JP17456193 A JP 17456193A JP H0729431 A JPH0729431 A JP H0729431A
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JP
Japan
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wire
guide
rotation
gear
radius
Prior art date
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Pending
Application number
JP17456193A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kuwabara
浩一 桑原
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極細線であっても、ねじりを生じさせずに正
常に撚り合わせすることが可能な撚線機における分線装
置を提供することを目的とする。 【構成】 回転式素線供給部16から送り出されてくる
複数本の素線11…を案内孔内に挿通させることによ
り、素線撚り合わせ側への円滑な案内を行う撚線機にお
ける分線装置25である。この装置は、素線供給部とと
もに一体的に回転する分線板26と、この分線板の所定
半径の円周上に複数回転自在に配設され、各素線が挿通
される案内孔27aを有する略筒状の案内筒体27と、
分線板の正方向回転に対して、全ての案内筒体を逆方向
に回転せしめる回転機構28とを具備している。そし
て、案内される素線の半径をR1とし、案内孔の半径を
R2とすると、分線板の回転:案内筒体の回転=1:R1
/R2の回転比で分線板及び案内筒体が相互に逆回転す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、撚線機における分線
装置に関し、特に、磁気ヘッド装置に使用されるリード
線を形成するための極細線の撚り合わせ作業に好適な分
線装置である。
【0002】
【従来の技術】図4に示すものは、磁気ヘッドの駆動に
VCM(ボイスコイルモータ)を用いた磁気ディスク装
置1を示す平面図である。この磁気ディスク装置1の装
置本体2には、中央部がクランプ3に保持された状態
で、上下に2枚の磁気ディスク4が回転自在に搭載され
ている。
【0003】また、図中符号で示すアーム5は、駆動部
6に連結されて磁気ディスク4上を矢印方向に扇形運動
するようになっており、このアーム5の先端部5aに配
設されている磁気ヘッド部7は、図5に示すように、磁
気ヘッド7a、7b、7c、7dにより構成されてい
る。そして、一対の磁気ヘッド7a、7bが上部の磁気
ディスク4を挟み、他の一対の磁気ヘッド7c、7dが
下部の磁気ディスク4を挟み込むように設けられてい
る。
【0004】これら各磁気ヘッド7a、7b、7c、7
dには、それぞれリード線8a、8b、8c、8dの一
端が接続されており、また、リード線8a、8b、8
c、8dの他端は、フレキシブルプリント基板9の半田
付け端子9a…に接続されている。そして、フレキシブ
ルプリント基板9が制御基板10に電気的接続されるこ
とにより、磁気ディスク3の所定トラックと制御基板1
0との記録情報の交換がなされるようになっている。
【0005】前記リード線8a、8b…は、図6に示す
ように、太さが46μm程度の2本の金属素線(極細
線)11、11が、ウレタン樹脂製などの細径チューブ
12に被覆されて形成されている。そして、2本の極細
線11、11は、線間の誘導電流の発生を減少させるた
めに対撚り形状、すなわち、撚り合わされた状態とされ
て細径チューブ12の貫通孔12a内に挿入されてい
る。
【0006】ところで、金属素線の撚り合わせを行う撚
線機15として、図7に示すように、複数本の金属素線
14…を所定の張力を与えながら供給していく回転式の
素線供給部16と、素線供給部16から供給されてきた
各金属素線14を撚り合わせ側へ案内する分線板17と
備えた装置がある。
【0007】素線供給部16は、撚り返し機構が備えら
れた複数のボビン19、19を側面に配設した素線供給
盤20と、素線供給盤20を軸21a回りに回転させる
駆動部21とにより構成されている。ボビン19の撚り
返し機構は、図8(a)、(b)に示すように、矢印A
方向への素線供給盤20の回転と同時に、各素線供給部
19が素線供給盤20と逆回転方向(矢印B方向)に回
転していく機構であり、この撚り返し機構によってボビ
ン19から送りだされる素線の捩じれが防止されるよう
になっている。
【0008】一方、分線板17は、素線供給部16から
供給されてきた素線14を案内する案内孔22が複数設
けられた板材である。ここで、案内孔22の内面はダイ
ス孔形状とされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示した金属撚線機は、線径の太い金属素線の撚り合わせ
作業には特に問題はないが、前述した太さが46μm程
度の極細線11の撚り合わせ作業には解決すべき課題が
ある。
【0010】すなわち、撚り合わせする極細線11は引
張強度が低下してしまうので、ボビン19から供給する
極細線11に対しては、あまり強い張力を与えることが
できない。そのため、分線板17に送り出されてくる極
細線11は弛んだ状態となり、案内孔22に挿通された
極細線11は案内孔22の内面との摩擦によって捩じれ
てしまい、キンク、断線等の発生により高品質のリード
線を形成することができないおそれがあった。
【0011】本発明は斯る問題点に鑑みてなされたもの
であり、極細線であっても、ねじりを生じさせずに撚り
合わせすることが可能な撚線機における分線装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
撚線機における分線装置は、回転式素線供給部から送り
出されてくる複数本の素線を案内孔内に挿通させること
により、素線撚り合わせ側への円滑な案内を行う撚線機
における分線装置であって、素線供給部とともに一体的
に回転する分線板と、この分線板の所定半径の円周上に
複数回転自在に配設されて各素線が挿通される案内孔を
有する略筒状の案内筒体と、分線板の正方向回転に対し
て全ての案内筒体を逆方向に回転せしめる回転機構とを
具備してなり、案内される素線の半径をR1とし、案内
孔の半径をR2とすると、分線板の回転:案内筒体の回
転=1:R1/R2の回転比で分線板及び案内筒体が相互
に逆回転することを特徴とする装置である。
【0013】また、請求項2記載の撚線機における分線
装置は、請求項1記載の装置において、前記回転機構
が、分線板の回転軸と軸線を一致させた状態で固定系に
固定された固定歯車と、各案内筒体の外周に設けられた
回転歯車と、各案内筒体の回転歯車と前記固定歯車との
間に噛み合わされ、かつ分線板に回転自在に配設された
複数の遊星歯車とで構成されていることを特徴とする装
置である。
【0014】
【作用】本発明によれば、案内孔に挿通されている素線
を摩擦により捩じれさせないために、案内孔内の素線の
回転を停止させる。その際には、分線板が正方向に一回
転する際に、素線も逆方向に一回転しなければならない
ので、素線の半径をR1、案内孔の半径をR2、案内筒体
の回転数をXとすると、2πR1=2πR2×X、すなわ
ち、分線板の正方向への一回転に対して案内筒体を逆方
向へX=R1/R2で回転させる。
【0015】したがって、分線板の回転:案内筒体の回
転=1:R1/R2とすることにより、極細線の撚り合わ
せを行う場合であっても、極細線の案内孔内部での摩擦
が生じなく捩じれが確実に防止される。
【0016】また、請求項2記載の撚線機における分線
装置によれば、回転機構の固定歯車及び回転歯車を所定
の歯車比とするだけで、分線板の回転に対する案内筒体
の回転量を簡単に設定することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1から図
3を参照して詳細に説明する。なお、図4から図8で示
したものと同一構成部分には同一符号を付してその説明
を省略する。
【0018】本実施例の分線装置25は、略円盤状に形
成された分線板26と、分線板26に回転自在に配設さ
れた2個の案内筒体27、27と、各案内筒体27を回
転せしめる回転機構28とで概略構成されている。分線
板26の回転中心位置には、素線供給部16を回転させ
る回転軸21aの端部が延長して固定されている。これ
により、、駆動部21の駆動により素線供給部16と分
線板25は一体的に回転するようになっている。
【0019】この分線板26には、回転中心位置から所
定距離離れた位置に2個の案内筒体27が配設されてい
る。これら案内筒体27は、長手方向に案内孔27aが
形成された筒状体であり、その案内孔27aの内面はダ
イス孔形状とされている。また、各案内筒体27の一端
側27b外周には、所定歯数を有する第1歯車(回転歯
車)30が固定されているとともに、他端側外周27c
は、分線板26内部に埋設されたラジアル軸受29によ
り支持され、それにより、各案内筒体27は回転自在と
されて分線板26に配設されている。
【0020】一方、回転機構28は、前述した第1歯車
30と、固定状態で配設された固定歯車31と、固定歯
車31を中心として公転する第2歯車(遊星歯車)32
とで構成されている。
【0021】前記固定歯車31は、回転軸21aと軸線
を一致させて配設された歯車軸31aの一端側が固定系
Sに固定され、その他端側が分線板26内部に埋設され
たラジアル軸受33により支持されている。
【0022】また、第2歯車32は、歯車軸32aが分
線板26内部に埋設されたラジアル軸受34に支持され
て回転自在に配設されているとともに、固定歯車31と
第1歯車30とに噛み合って配設されている。
【0023】そして、図2に示すように、分線板26が
正方向(矢印A方向)に回転すると、第2歯車32は正
方向(矢印A方向)に軸回転しながら固定歯車31回り
を公転し、さらに、第2歯車32と噛み合う第1歯車3
0は逆方向(矢印B方向)に軸回転しながら固定歯車3
1回りを公転していく。すなわち、正方向の分線板26
の回転に対して、各案内筒体27、27は分線板26と
逆方向に回転していく。
【0024】ここで、図3に示すように、極細線11の
半径をR1、案内孔27aの半径をR2、案内筒体28の
回転量をXとすると、案内筒体27は、極細線11の周
囲長2πR1に相当する分、逆方向(矢印B方向)に回
転すれば良い。
【0025】つまり、2πR1=2πR2×X、X=R1
/R2となり、分線板26の正方向の一回転に対して、
案内筒体27が逆方向にR1/R2回転すれば、極細線1
1は案内孔27a内で回転しない。
【0026】以上説明したことから容易に理解できるよ
うに、本実施例の分線装置は、分線板26の正方向の一
回転に対して、案内筒体27を逆方向にR1/R2だけ回
転するように、回転機構28の第1歯車30及び固定歯
車31の歯車比を設定するだけで、案内孔27aに挿通
されている極細線11に摩擦が生じなく、捩じれを確実
に防止することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の撚線機における分線装置は、素線が挿通されてい
る案内孔の半径をR1、素線の半径をR2とすると、分線
板の正方向の一回転に対して、案内筒体が逆方向にR1
/R2だけ回転する構造とされ、案内孔内部の素線は回
転せず、それにより摩擦や捩じれが防止されるので、キ
ンク、断線等が発生しない高品質の撚り合わせ作業を行
うことができる。
【0028】また、請求項2記載の撚線機における分線
装置は、上記効果に加えて、回転機構の回転歯車及び固
定歯車と所定の歯車比とするだけで、分線板に対する案
内筒体の回転数を簡単に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る回転式素線供給部と分線装置を
示す一部断面側面図である。
【図2】 分線装置を示す正面図である。
【図3】 案内孔に挿通されている素線を示す概略図で
ある。
【図4】 本発明に係るリード線材が使用されている磁
気ディスク装置を示す側面図である。
【図5】 図4で示した磁気ディスク装置のアーム先端
部を示す側面図である。
【図6】 リード線を示す一部断面正面図である。
【図7】 従来の回転式素線供給部と分線板を示す側面
図である。
【図8】 回転式素線供給部の撚り返し機構を示す図で
ある。
【符号の説明】
11…極細線(素線)、16…素線供給部、19…ボビ
ン、20…素線供給盤、21…駆動部、21a…回転
軸、25…分線装置、26…分線板、27…案内筒体、
28…回転機構、29…ラジアル軸受、30…第1歯車
(回転歯車)、31…固定歯車、32…第2歯車(遊星
歯車)、R1…素線の半径、R2…案内孔の半径

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転式素線供給部16から送り出されて
    くる複数本の素線11…を案内孔内に挿通させることに
    より、素線撚り合わせ側への円滑な案内を行う撚線機に
    おける分線装置であって、 前記素線供給部とともに一体的に回転する分線板26
    と、 この分線板の所定半径の円周上に複数回転自在に配設さ
    れ、各素線が挿通される案内孔27aを有する略筒状の
    案内筒体27と、 前記分線板の正方向回転に対して、全ての案内筒体を逆
    方向に回転せしめる回転機構28とを具備してなり、 案内される素線の半径をR1とし、案内孔の半径をR2と
    すると、 分線板の回転:案内筒体の回転=1:R1/R2 の回転比で分線板及び案内筒体が相互に逆回転すること
    を特徴とする撚線機における分線装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の撚線機における分線装置
    において、 前記回転機構28は、分線板26の回転軸と軸線を一致
    させた状態で固定系Sに固定された固定歯車31と、 各案内筒体27…の外周に設けられた回転歯車30と、 各案内筒体の回転歯車と前記固定歯車との間に噛み合わ
    され、かつ分線板に回転自在に配設された複数の遊星歯
    車32とで構成されていることを特徴とする撚線機にお
    ける分線装置。
JP17456193A 1993-07-14 1993-07-14 撚線機における分線装置 Pending JPH0729431A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104134497A (zh) * 2014-07-10 2014-11-05 无锡市崇安区科技创业服务中心 一种型线绞制定位装置的绞笼盘
CN104979055A (zh) * 2015-06-30 2015-10-14 安徽天正电子有限公司 一种用于多束导线绞制设备的导线绞制装置
CN105984748A (zh) * 2015-02-05 2016-10-05 合肥神马科技集团有限公司 一种同心绞线机及其复绕装置
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