JPH072938A - 有機ガラス製造用組成物および有機ガラスの製造法 - Google Patents

有機ガラス製造用組成物および有機ガラスの製造法

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JPH072938A
JPH072938A JP5296139A JP29613993A JPH072938A JP H072938 A JPH072938 A JP H072938A JP 5296139 A JP5296139 A JP 5296139A JP 29613993 A JP29613993 A JP 29613993A JP H072938 A JPH072938 A JP H072938A
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allyl carbonate
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JP5296139A
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Fiorenzo Renzi
フィオレンツォ、レンツィ
Claudio Gagliardi
クラウディオ、ガグリアルディ
Franco Rivetti
フランコ、リベッティ
Pietro Auegrini
ピエトロ、アレグリニ
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Enichem Sintesi SpA
Original Assignee
Enichem Sintesi SpA
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F18/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an acyloxy radical of a saturated carboxylic acid, of carbonic acid or of a haloformic acid
    • C08F18/24Esters of carbonic or haloformic acids

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ラジカル重合により無色の、着色した、また
はフォトクロミックな有機ガラスとすることができる液
体組成物の提供。 【構成】 重合性アリルカーボネートと、重合条件下で
フリーラジカルを発生することができる重合開始剤と、
所望により染料および/またはフォトクロミック化合物
とを含み、(A)前記重合性アリルカーボネートが線状ま
たは分岐した脂肪族C〜C10ポリオールまたは環状脂
肪族C〜C16ポリオールの少なくとも1種のポリ(ア
リルカーボネート)であり、これらのポリオールが分子
中に2〜6個のヒドロキシル基を含み、前記のポリ(ア
リルカーボネート)がモノマーまたはモノマーとオリゴ
マーとの混合物の形態をしており、(B)フリーラジカル
発生剤である前記重合開始剤がペルケタールの群から選
択される少なくとも1種類の化合物であり、(C)前記フ
ォトクロミック化合物がスピロピラン、スピロ−オキサ
ジン、クロメンおよびフルギドの群から選択される少な
くとも1種類の有機フォトクロミック化合物であり、
(D)前記染料が少なくとも1種類の有機染料である、こ
とを特徴とする液体組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ラジカル重合により良好な光学
的および機械的特性を有する無色の、着色した、または
フォトクロミックな有機ガラスとすることができる液体
組成物に関する。本発明は、この有機ガラスの製造法お
よびこのようにして得られる有機ガラスにも関する。光
学分野用の有機ガラスのような技術分野において各種の
有機ポリマーが用いられている。例えば、ポリアクリレ
ート、ポリカーボネートおよびポリスチレンを挙げるこ
とができる。しかしながら、商業的に極めて興味深い有
機ガラスは、例えばF. Stein著「化学加工および設計の
百科辞典」、I版、Dekker Inc. 、ニューヨーク、第II
巻、452頁;「ポリマー科学および技術の百科辞
典」、第I巻、Interscience Publishers 、ニューヨー
ク、1964年、799頁;および欧州特許第35,3
04号明細書に開示されているようにジオールまたはポ
リオールの重合によって製造される。
【0002】この目的に広く用いられるアリルカーボネ
ートは、重合生成物の光学的および機械的特性により眼
用および安全プレートおよびレンズの製造に用いること
ができるジエチレングリコールのビス(アリルカーボネ
ート)である。しかしながら、米国特許第4,713,
433号および第4,874,821号明細書および欧
州特許出願第321,057号明細書に記載されている
ように、耐摩耗性および熱安定性のような有機ガラスの
特性のあるものを増強し、或いは水吸収性を減少させる
目的で、他の脂肪族若しくは脂環式ジオールおよび分子
中に3個以上のヒドロキシ基を含む脂肪族ポリオールも
用いられてきた。有機ガラスは、一般的には重合条件下
にてフリーラジカルを発生することができる開始剤の作
用によってアリルカーボネートの塊状重合によって製造
され、用いられる開始剤の種類が重要な役割を担ってい
ることが知られている。したがって、現在市販されてい
る各種のラジカル性開始剤の中のごく僅かのものだけが
工業的に用いられている。アゾ誘導体、ペルオキシケト
ン型の開始剤、またはヒドロペルオキシドおよびペルエ
ステル、例えばブチルペルヘキサノエートは、全く無効
であるかまたは高濃度の条件下であっても重合度を十分
に高い水準にすることができない。
【0003】実際上は、当該産業分野では、ほとんど例
外なくペルカーボネート型の開始剤(例えば、ジ−イソ
プロピルペルカーボネート、ジ−シクロ−ヘキシルペル
カーボネートおよびジ−第二ブチルペルカーボネート)
を用いているが、これはアリルカーボネートに可溶性で
あり、重合性アリルカーボネートと重合条件とを適当に
選択することによって重合生成物の特性を良好なものと
することができる。しかしながらペルカーボネートの使
用には様々な不利な点があり、保管および利用段階のい
ずれでも極めて厳密な条件が要求される。特に、保存温
度は、最も広く用いられている化合物であるジ−イソプ
ロピルペルカーボネートの場合には、0℃を下回り、ま
たは−15℃を下回る温度が必要である。結晶性固形物
であるペルカーボネートのアリルカーボネート中での溶
解工程は長くかかり、特に高粘度のアリルカーボネート
の場合には数時間を要する。したがって、重合生成物の
最終的な特性を損なうことがある空気や水分の侵入を避
けるため、溶解は不活性環境中または真空下で行うのが
普通であり、したがって経費が増加する。最終的に良好
な特性を有する有機ガラスを得るには、開始剤をかなり
高濃度で、通常は重合性組成物の約3〜5重量%を用い
る必要がある。
【0004】ペルカーボネートの代替物としては、幾つ
かの場合にはジ−ベンゾイルペルオキシドを使用するの
が望ましく、これはペルカーボネートより高い保存温度
を有する。ジ−ベンゾイルペルオキシドは通常は衝撃に
対する危険性および感受性を減少することができる減感
剤(水またはフタレート)との混合物として販売されて
いる。しかしながら、減感剤が含まれるとアリルカーボ
ネートのポリマーとの不相溶性の問題が生じ、その光学
特性が損なわれることがある。また、ジ−ベンゾイルペ
ルオキシドは化学的性状が芳香族性であるため、ポリマ
ーの耐紫外線性に影響することがある。特に、この種の
開始剤を用いて得られる重合生成物は、紫外線安定剤を
添加しても、一定期間紫外線に暴露されると明らかに黄
色味を帯びてくる。前記のことから、アリルカーボネー
トを基剤とする重合性組成物および有機ガラスの製造法
を改良して、前記のような既知技術の欠点を解決する必
要があることは明らかである。
【0005】有機ガラスにフォトクロミックな化合物を
導入してガラス自体に光発色特性を付与することができ
ることも、当該技術分野で知られている。Weissberger
シリーズ「有機化学の技術」第III 巻であるG.H. Brown
著「フォトクロミズム」、Wiley Interscience、ニュー
ヨーク(1971年)、および「フォトクロミズム、分
子および系」、H. Durr およびH. Bouas-Laurent(監
修)、「有機科学の研究」シリーズの第40巻、Elsevi
er(1990年)といった成書に記載されているよう
に、多数のフォトクロミック特性を有する既知物質であ
って異なるクラスの無機および有機化合物に属するもの
がある。有機性のフォトクロミックな化合物の中では、
スピロピラン、スピロオキサジン、クロメンおよびフル
ギドのクラスに属するものが産業上興味深い。これらの
中の、スピロ−オキサジンのクラスに属するものは、例
えばH. Durr 著、Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 、第2
8巻、(1989年)、413〜431頁、およびN.Y.
C. Chu著、前記の成書である「フォトクロミズム、分子
および系」の24章に記載されているように、これらの
化合物は他の既知の有機性のフォトクロミックな化合物
と比較して高いフォトクロミック活性と一層良好な耐老
化安定性を合せ持つので、特に使用されている。
【0006】大抵は有機性である染料を用いる着色した
有機ガラスの製造も、当該技術分野に知られている。ポ
リ(アリルカーボネート)を基剤とする有機ガラスの場
合には、例えば米国特許第4,286,957号明細書
および欧州特許出願第141,407号明細書に記載さ
れているように、染料またはフォトクロミックな化合物
を、一般的には、予備成形した最終生成物(例えば、レ
ンズ)の表面上または内部の所定部分に付着させる。こ
の目的に用いられる方法には、例えば有機ガラスの染料
の溶液へのまたはフォトクロミックな物質の適当な有機
溶媒への浸漬といった様々なものがある。これに類似し
た手法は、熱転写および蒸気相中での染料またはフォト
クロミックな化合物の有機ガラスの表面への転写であ
る。或いは、染料またはフォトクロミックな化合物を塗
料または樹脂へ分散させ、次にこれをフィルムの形態で
有機ガラス上に付着させることができる。しかしなが
ら、これらの方法はいずれも手間が多く、費用がかかる
ものである。更に、染料またはフォトクロミックな化合
物は、薄層でしかも通常は最終生成物の表面上に含まれ
ているので、その安定性に影響する。実際に、大気中の
酸素は、主としてその活性形態において染料およびフォ
トクロミックな化合物の分解の大きな要因である。大気
中酸素との接触は、2層の有機ガラスから成る積層ガラ
スであってその間に染料またはフォトクロミックな化合
物を挿入したものを製造することによって回避すること
ができる。しかしながら、この方法は費用と手間がかか
り、得られた最終生成物は種々の材料を接着剤で貼り合
わせたものから成り、その構造的一体性や有機ガラスの
有利な特性を喪失しがちである。
【0007】染料またはフォトクロミックな化合物を有
機ガラス中へ導入する簡単な方法は、それらを重合を行
うモノマー中に導入することによって多量に挿入するこ
とにある。この手法では、注型(反応性モノマー、重合
開始剤および染料またはフォトクロミックな化合物の混
合物の金型中での重合)によってアクリルポリマーから
の着色したまたはフォトクロミックな最終生成物の製造
において良好な結果が得られる。しかしながら、染料ま
たはフォトクロミックな化合物をジエチレングリコール
のビス(アリルカーボネート)のようなポリオールのア
リルカーボネートとジイソプロピルペルカーボネート、
ジシクロヘキシルペルカーボネートおよびジベンゾイル
ペルオキシドから選択される重合開始剤とから成る重合
性組成物に導入した後、生成する混合物を加熱すること
によって重合を行うと、得られる製品は、恐らくは含ま
れているペルオキシドによって染料またはフォトクロミ
ックな化合物が分解されるため、着色またはフォトクロ
ミック活性が全くなくなる。それ故、アリルカーボネー
トを基剤とする組成物と有機ガラスの製造法であって、
染料またはフォトクロミックな化合物を多量に含みしか
も前記のような既知技術の欠点を持たないものを得るこ
とが望ましい。
【0008】本発明によれば、ポリオールのアリルカー
ボネートは少量のペルケタール重合開始剤の作用によっ
て重合して、良好な光学的および機械的特性を有する有
機ガラスを生成することが見出だされた。ペルケタール
は、通常は液体であり、アリルカーボネートに易溶性の
化合物である。また、それらは比較的高温(約30℃ま
で)で保存することができる。この重合は、重合性組成
物中に導入される有機染料または有機性のフォトクロミ
ックな化合物をほとんど分解することなく行われること
も見出だされた。それ故、有機染料または有機性のフォ
トクロミックな化合物を多量に配合し、着色したまたは
フォトクロミックな有機ガラスを簡便な方法で得ること
ができる。最後に、このような多量の配合を行うことに
より、有機ガラスのカラーまたはフォトクロミック特性
およびフォトクロミック活性の期間が、染料またはフォ
トクロミックな化合物をガラスの表面上または限定され
た部分に含んでいる既知の技術の有機ガラスと比較し
て、増加することが見出だされた。
【0009】したがって、本発明の第一の態様は、ラジ
カル重合により、無色の、着色した、またはフォトクロ
ミックな有機ガラスとすることができる重合性の液体組
成物であって、重合性アリルカーボネートと、重合条件
下でフリーラジカルを発生することができる重合開始剤
と、所望により染料および/またはフォトクロミック化
合物とを含み、(A) 前記の重合性アリルカーボネート
が線状または分岐した脂肪族C〜C10ポリオールまた
は環状脂肪族C〜C16ポリオールの少なくとも1種の
ポリ(アリルカーボネート)であり、これらのポリオー
ルが分子中に2〜6個のヒドロキシル基を含み、前記の
ポリ(アリルカーボネート)がモノマーまたはモノマー
とオリゴマーとの混合物の形態をしており、(B) フリ
ーラジカル発生剤である前記の重合開始剤がペルケター
ルの群から選択される少なくとも1種類の化合物であ
り、(C) 前記のフォトクロミック化合物がスピロピラ
ン、スピロ−オキサジン、クロメンおよびフルギドの群
から選択される少なくとも1種類の有機フォトクロミッ
ク化合物であり、(D) 前記の染料が少なくとも1種類
の有機染料である、ことを特徴とする液体組成物に関す
る。
【0010】成分(A) 前記のように、本発明の目的に好適なアリルカーボネー
トは3〜10個の炭素原子を有する線状または分岐鎖状
の脂肪族ポリオールのポリ(アリルカーボネート)であ
る。分子中に5〜16個の炭素原子を有する環状脂肪族
ポリオールのポリ(アリルカーボネート)もこの目的に
好適である。これらのポリオールは、通常は分子中に2
〜6個、好ましくは2〜4個のヒドロキシル基を有する
ことができる。混合ポリ(アリルカーボネート)、すな
わち2種類以上のポリオールに由来し、更に詳細は後記
するように、単一のポリオールのポリ(アリルカーボネ
ート)の機械的混合によってまたはジアリルカーボネー
トとポリオールの混合物とから出発して化学反応によっ
て直接得ることができるものを使用することも可能であ
る。最後に、これら総てのポリ(アリルカーボネート)
は、モノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物の
形態であることができる。一般的には、ポリ(アリルカ
ーボネート)(A) は、室温では液体生成物であり、25
℃で測定した粘度は10〜500cst であり、そのオリ
ゴマー含量は広範囲に変化することができ、例えば0〜
約80重量%である。
【0011】したがって、ポリ(アリルカーボネート)
(A) の例は、例えば、ジエチレングリコール、ジプロピ
レングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチ
レングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−
1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオール、1,4−ジメチロールシク
ロヘキサンおよび4,8−ビス(ヒドロキシメチル)−
[5.2.1.02.6 ]トリシクロデカンのようなジオ
ールのビス(アリルカーボネート)、グリセロール、ト
リメチロールプロパンおよびトリス(ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレートのようなトリオールのトリス(ア
リルカーボネート)、ペンタエリスリトールのテトラ
(アリルカーボネート)、ジペンタエリスリトールのヘ
キサ(アリルカーボネート)、前記のものから選択され
る少なくとも2種類のジオールの混合ビス(アリルカー
ボネート)、および前記のものから選択される少なくと
も1種類のジオールと少なくとも1種類のポリオールと
のポリ(アリルカーボネート)混合物である。
【0012】下記のものは、本発明の目的に好適なポリ
(アリルカーボネート)(A) の好ましい例である。 (i) ジエチレングリコールのモノマーまたはモノマー
とオリゴマーとの混合物のビス(アリルカーボネー
ト)。 ジエチレングリコールモノマーのビス(アリルカーボネ
ート)は、式(I) で定義することができる。
【化3】 (式中、Rはジエチレングリコールの基であり、n=1
である)この化合物は、例えば「化学技術の百科辞
典」、Kirk-Othmer 、III 版、第2巻、111〜112
頁に記載のように、ジエチレングリコールビス(クロロ
ホルメート)をアリル性アルコールと反応させることに
よって製造することができる。ジエチレングリコールの
ビス(アリルカーボネート)、すなわちモノマー(式
(I) においてn=1)と1個以上のオリゴマー(式(I)
においてn=2〜約10)との混合物は、例えば、欧州
特許第35,304号明細書に記載されているように、
塩基性触媒の存在下にて操作して、ジアリルカーボネー
トとジエチレングリコールとのエステル交換によって簡
便に製造することができる。これらの混合物モノマー/
オリゴマーは、通常はオリゴマー約80重量%までを含
む。
【0013】(ii) ネオペンチルグリコールのモノマー
またはモノマーとオリゴマーとの混合物のビス(アリル
カーボネート)。 このビス(アリルカーボネート)は、ジエチレングリコ
ールをネオペンチルグリコールで置換したこと以外は、
前記の点(i) のビス(アリルカーボネート)と同様であ
る。
【0014】(iii) ジエチレングリコールとトリス(ヒ
ドロキシエチル)イソシアヌレートとのポリ(アリルカ
ーボネート)混合物。 このポリ(アリルカーボネート)は、例えば、米国特許
第4,812,545号明細書に記載されているよう
に、ジエチレングリコールとトリス(ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレートとの混合物のジアリルカーボネー
トのエステル交換によって得ることができる。 (iv) ネオペンチルグリコールとトリス(ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレートとのポリ(アリルカーボネー
ト)混合物。 このポリ(アリルカーボネート)は、ジエチレングリコ
ールをネオペンチルグリコールで置換したこと以外は、
前記の点(iii) のポリ(アリルカーボネート)と同様で
ある。 (v) 1,4−ブタンジオールとトリス(ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレートとのポリ(アリルカーボネー
ト)混合物。 このポリ(アリルカーボネート)は、ジエチレングリコ
ールを1,4−ブタンジオールで置換したこと以外は、
前記の点(iii) のポリ(アリルカーボネート)と同様で
ある。
【0015】(vi) 例えば欧州特許出願第302,53
7号明細書に記載されているジエチレングリコールとペ
ンタエリスリトールとのポリ(アリルカーボネート)混
合物。 (vii) トリメチロールプロパンのトリス(アリルカーボ
ネート)であって、これはジアリルカーボネートとトリ
メチロールプロパンをエステル交換条件下にて反応させ
ることによって得ることができる。 (viii)ペンタエリスリトールのテトラキス(アリルカー
ボネート)であって、これはジアリルカーボネートとペ
ンタエリスリトールとをエステル交換条件下にて反応さ
せることによって得ることができる。 好適なエステル交換条件は、例えば前記に引用した欧州
特許第35,304号明細書に記載されている。
【0016】成分(B) 本発明により重合開始剤として用いられるペルケタール
は、gem −ジペルオキシド (式中、R''' は第三アルキル基、好ましくは第三ブチ
ルまたは第三アミルであり、R' およびR''はそれぞれ
独立にメチル、エチル、プロピルおよびブチルのような
アルキル基であり、前記のアルキル基は例えば鎖の末端
にアルキルエステル基のような非干渉性の官能基を有す
ることができ、またはR' とR''はそれらが結合してい
る炭素原子と一緒になってシクロアルキレン性基、好ま
しくはシクロヘキシリデン基であって1個以上のアルキ
ル置換基、好ましくは1〜3個のメチル基を有すること
ができるものを形成する)の群に属する既知化合物であ
る。
【0017】これらのgem −ジペルオキシドの例は、
2,2−ジ(第三ブチルペルオキシ)ブタン、n−ブチ
ル=4,4−(第三ブチルペルオキシ)バレレート、エ
チル=3,3−ジ(第三ブチルペルオキシ)バレレー
ト、1,1−ジ(第三ブチルペルオキシ)シクロヘキサ
ンおよび1,1−ジ(第三ブチルペルオキシ)−3,
3,5−トリメチル−シクロヘキサンである。3,3,
6,6−テトラメチル−1,2,4,5−テトロキサ
ン、3,6−ジエチル−3,6−ジメチル−1,2,
4,5−テトロキサン、7,8,15,16−テトラオ
キサジスピロ[5.2.5.2]ヘキサデカンおよび
3,3,6,6,9,9−ヘキサメチル−1,2,4,
5−テトラオキシシクロノナンのような環状gem −ジペ
ルオキシドおよび環状gem −トリペルオキシドも、この
目的に好適である。ペルケタールは本発明の組成物中
に、成分(A) 100重量部に対して0.5〜5.0重量
部、好ましくは0.8〜2.5重量部の量で含まれてい
る。
【0018】成分(C) 本発明の目的に好適なフォトクロミックな化合物は、ス
ピロピラン、スピロ−オキサジン、クロメンおよびフル
ギドから選択される。前記に引用した文献は別として、
スピロピランの例は、米国特許第3,100,778号
明細書および英国特許第1,418,089号明細書に
記載されており、スピロ−オキサジンの例は米国特許第
3,578,602号、第4,215,010号および
第4,342,668号明細書および欧州特許出願第1
34,633号、第141,407号、第146,13
5号、第432,839号および第432,841号明
細書に記載されており、クロメンの例は米国特許第3,
567,605号明細書に記載されている。前記のフォ
トクロミックな化合物の中では、スピロ−オキサジンお
よびクロメンのクラスに属するものが好ましい。
【0019】好ましいスピロ−オキサジンは、式(III)
で定義することができる。
【化4】 (式中、RおよびRはそれぞれ独立に、水素原子、
ハロゲン原子(フッ素、塩素または臭素)または線形若
しくは分岐したC〜Cアルキル基、C〜Cアル
コキシ基、ニトロまたはシアノ基であり、RおよびR
はそれぞれ独立に、線形若しくは分岐したC〜C
アルキル基、フェニルまたはベンジルであるか、または
およびRはそれらが結合している炭素原子と一緒
になってC〜Cシクロアルキル基を形成し、R
線形若しくは分岐したC〜Cアルキル基、または1
個以上のヒドロキシ置換基、C〜Cアルコキシまた
はC〜Cカルボキシアルキル基で置換された同様な
アルキル基、フェニル、ベンジルまたはアリルであり、
は水素原子、線形若しくは分岐したC〜Cアル
キル基、または−NR基であり、但しRは線形
若しくは分岐したC〜Cアルキル基、フェニルまた
はベンジルであり、Rは水素原子であるかまたはR
と同じ意味を有し、或いはRおよびRは、それらが
結合している窒素原子と一緒になって5〜12員の環状
構造であって酸素および窒素から選択されるもう一つの
ヘテロ原子を鎖中に含むことができるものを形成し、R
は水素原子、ハロゲン原子(フッ素、塩素または臭
素)であるか、または線形若しくは分岐したC〜C
アルキル基、C〜Cアルコキシ基、シアノ基、ニト
ロ基、スルフィド基、エステル部分に1〜3個の炭素原
子を有するカルボン酸エステル、C〜Cオキソ−ア
ルキル基またはオキソ−アリール基であるか、またはR
は芳香族環または縮合複素環状環であり、XはCHま
たはHである)。特に、RおよびRが水素原子とは
異なる場合には、それらは分子のインドール部分の4、
5、6および7位のいずれかに結合することができる。
また、基Rが水素原子または縮合した芳香族または複
素環状環とは異なる場合には、これは分子のナフタレン
部分の7' 、8' 、9' および10' 位のいずれかに存
在することができる。
【0020】好ましい態様では、置換基が下記の意味を
有するフォトクロミックな化合物(III) が用いられる。
およびRは独立に水素原子またはメチル基を表わ
し、RおよびRは共にメチル基であるか、または一
緒になってシクロヘキシル基を表わし、Rはメチル基
を表わし、Rは水素原子であるかまたは−NR
基であって、RおよびRがそれらが結合している窒
素原子と一緒になってピペリジル、モルホリル、ピロリ
ジルまたはヘキサメチレンアミン環を形成するものであ
り、Rは水素原子、ニトロ基、またはオキソメチル、
オキソエチルまたはオキソフェニル基を表わし、XはC
Hを表わす。また、好ましい態様において基Rおよび
が水素とは異なる場合には、それらは分子の5およ
び6位に結合する。
【0021】好ましいクロメンは、式(IV)で定義するこ
とができるものである。
【化5】 (式中、R10およびR11はそれぞれ独立に、水素原子、
線形若しくは分岐したC〜Cアルキル基、フェニル
基であるかまたは1〜5個のハロゲン原子(フッ素、塩
素または臭素)で置換された同様なフェニル基、シクロ
プロピル基であるか、またはR10およびR11は一緒にな
ってCまたはC脂環式基またはアダマンタン基を表
わす)。本発明の重合性液体組成物では、成分(C) が含
まれるときには、これは成分(A) 100重量部に対して
0.01〜0.5重量部の量で、好ましくは約0.05
重量部の量で含まれる。
【0022】成分(D) 有機ガラスの着色に用いることができる有機染料は、例
えばアクリジン、アントラキノン、アジン、モノアゾ、
ジスアゾ、金属アゾ錯体、ペリノン、ベンゾキノン、ナ
フトキノン、ホルマザン、メチン、ナフタールアミド、
ニトロ、ニトロソ、フタロシアニン、キナクリドンおよ
びスチルベンのような多種類の化合物に属することがで
きる。この目的に用いられる市販の染料の例は、BLU ES
TFIL RR、RSSO ESTOFIL BR およびGIALLO ESTFIL 2R(S
andozの市販品)、SOLVAPERM RED BB、SOLVAPERM YELLO
W GおよびSOLVAPERM BLUE B(Hoechst の市販品)であ
る。これらの供給業者によれば、染料はモノアゾ、ペリ
ノンまたはアントラキノンのタイプのものである。本発
明の重合性液体組成物では、成分(D) を含むときには、
これは、成分(A)100重量部に対して0.005〜
0.1重量部の量で、好ましくは約0.02重量部の量
で含まれる。本発明の態様の特定の形態では、染料およ
び/またはフォトクロミックな化合物の混合物を成分
(C) および(D) として用いて、光学製品の色合いを修正
し、例えば、必要または所望であれば、色合いを光学製
品の分野では消費者によって好まれる灰色または褐色と
する。重合性の液体組成物は、光安定性の立体障害アミ
ン(Hals)、潤滑剤、UV、IR光吸収剤などの1
種類以上の通常の添加剤を成分(A) 100重量部に対し
て全量が1重量部を超過しない量で含むこともできる。
【0023】本発明の第二の態様は、無色の、着色し
た、またはフォトクロミックな有機ガラスの製造法に関
し、前記の重合性の液体組成物をラジカル重合に付すこ
とにある。更に具体的には、重合性組成物を適当な形状
にした金型に投入し、これを50〜120℃の範囲内の
温度に通常は1〜100時間の重合時間加熱することか
ら成る注型法を用いる。本発明によりペルケタールを使
用すると、工程および得られる有機ガラスの特性に関し
て様々な利点がある。特に、ペルケタールは特別な注意
を払うことなく保存することができ、アリルカーボネー
ト(A) に容易に且つ速やかに溶解することができる。ペ
ルケタールによって触媒されるアリルカーボネート(A)
を重合することにより、良好な光学的特性を有し、した
がって眼用および安全用のプレートおよびレンズのよう
な光学的製品の製造に重要な完全に硬化した重合生成物
を生成させることができる。
【0024】また、本発明による染料またはフォトクロ
ミックな化合物を多量に配合することから得られる利点
は、表面適用技法に比して極めて多数であり、第一に、
技術的に非常に簡易化されることであり、予備成型した
最終生成物の後処理操作がなくなるので、工程費用がか
なり減少し、生産収率が改良され、また、カラーの色合
いと強度を良好な恒常性および再現性で得ることがで
き、これは、表面適用技法では、予備成形した最終生成
物の硬度といった特性によって大幅に変化するので、得
ることができないものであり、最後に、後記する実験の
部で明らかになるように、フォトクロミック特性および
フォトクロミック活性の期間(活性化/失活工程寿命)
がかなり増加するのである。
【0025】後記の、本発明を更に説明する実験例で
は、下記のアリルカーボネート(A) を用いる。 (A1) ジアリルカーボネート(DAC)とジエチレング
リコール(DEG)とのモル比が12/1の反応生成
物。このようにして得られる生成物は、下記の組成を有
するジエチレングリコールのビス(アリルカーボネー
ト)のモノマーとオリゴマーとの混合物である。
【化6】 モノマー(n=1) 88.3重量% 二量体 (n=2) 10.5重量% 三量体 (n=3) 1.1重量% 四量体 (n=4) 0.1重量% 物理化学的特性: 粘度、25℃ (cst)=13.3 密度、20℃(g/ml)=1.1519 nD 20 =1.452
【0026】(A2) ジアリルカーボネート(DAC)と
ネオペンチルグリコール(NPG)とのモル比が8/1
の反応生成物。このようにして得られる生成物は、下記
の組成を有するネオペンチルグリコールのビス(アリル
カーボネート)のモノマーとオリゴマーとの混合物であ
る。
【化7】 モノマー(n=1) 82重量% 二量体 (n=2) 15重量% 三量体 (n=3) 2.4重量% 四量体 (n=4) 0.4重量% 物理化学的特性: 粘度、25℃ (cst)=53 密度、20℃(g/ml)=1.096 nD 20 =1.4525
【0027】(A3) ジアリルカーボネート(DAC)
と、下記の比率のジエチレングリコール(DEG)とト
リス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート(THEI
C)との混合物との反応生成物。DEG70重量%、T
HEIC30重量%、モル比DAC/(DEG+THE
IC)=4/1。このようにして得られる生成物は、下
記のものを含む錯体混合物である。(A1)に記載の式によ
るジエチレングリコールのモノマーおよびオリゴマーの
ビス(アリルカーボネート)、トリス(ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート(モノマーおよびオリゴマー)の
トリス(アリルカーボネート)(次式)、
【化8】 ジエチレングリコールとトリス(ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレートとのアリルカーボネート混合物。 物理化学的特性: 粘度、25℃ (cst)=70 密度、20℃(g/ml)=1.2110 nD 20 =1.465
【0028】(A4) ジアリルカーボネート(DAC)と
下記の比率のネオペンチルグリコール(NPG)とトリ
ス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート(THEI
C)との混合物との反応生成物:NPG70重量%、T
HEIC30重量%、モル比DAC/(NPG+THE
IC)=5/1。このようにして得られる生成物は、(A
2)に記載の式によるネオペンチルグリコールモノマーお
よびオリゴマーのビス(アリルカーボネート)と、(A3)
に記載の式によるトリス(ヒドロキシエチル)イソシア
ヌレートモノマーおよびオリゴマーのトリス(アリルカ
ーボネート)と、ネオペンチルグリコールとトリス(ヒ
ドロキシエチル)イソシアヌレートのアリルカーボネー
ト混合物とを含む錯体混合物である。 物理化学的特性: 粘度、25℃ (cst)=80 密度、20℃(g/ml)=1.1411 nD 20 =1.4595
【0029】(A5) ジアリルカーボネート(DAC)と
下記の比率のネオペンチルグリコール(NPG)とトリ
ス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート(THEI
C)との混合物との反応生成物:NPG50重量%、T
HEIC50重量%、モル比DAC/(NPG+THE
IC)=5/1。このようにして得られる生成物は、(A
4)について記載したのと同様な混合物であり、下記の物
理化学的特性を有する。 物理化学的特性: 粘度、25℃ (cst)=261 密度、20℃(g/ml)=1.1820 nD 20 =1.4680
【0030】(A6) ジアリルカーボネート(DAC)と
下記の比率の1,4−ブタンジオール(BD)とトリス
(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート(THEIC)
との混合物との反応生成物:BD70重量%、THEI
C30重量%、モル比DAC/(BD+THEIC)=
4/1。このようにして得られる生成物は、1,4−ブ
タンジオール(モノマーおよびオリゴマー)のビス(ア
リルカーボネート)(次式)と、
【化9】 (A3)に記載の式によるトリス(ヒドロキシエチル)イソ
シアヌレートモノマーおよびオリゴマーのトリス(アリ
ルカーボネート)と、1,4−ブタンジオールとトリス
(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのアリルカーボ
ネート混合物とを含む錯体混合物である。 物理化学的特性: 粘度、25℃ (cst)=39 密度、20℃(g/ml)=1.1555 nD 20 =1.4592
【0031】(A7) ジアリルカーボネート(DAC)と
下記の比率の1,4−ブタンジオール(BD)とトリス
(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート(THEIC)
との混合物との反応生成物:BD60重量%、THEI
C40重量%、モル比DAC/(BD+THEIC)=
3/1。このようにして得られる生成物は、(A6)につい
て記載したのと同様な混合物であり、下記の物理化学的
特性を有する。 物理化学的特性: 粘度、25℃ (cst)=128 密度、20℃(g/ml)=1.1880 nD 20 =1.4658
【0032】(A8) ジアリルカーボネートとトリメチロ
ールプロパンを18/1のモル比で反応させることによ
って得られるトリメチロールプロパンのトリス(アリル
カーボネート)。この生成物は、主としてモノマー性で
あって、下記の式によって表わすことができる。
【化10】
【0033】(A9) ジアリルカーボネートとペンタエリ
スリトールとを24/1のモル比で反応させることによ
って得られるペンタエリスリトールのテトラキス(アリ
ルカーボネート)。この生成物は、主としてモノマー性
であって、下記の式によって表わすことができる。
【化11】
【0034】(A10) ジアリルカーボネート(DAC)
と下記の比率のネオペンチルグリコール(NPG)、ト
リス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート(THEI
C)およびペンタエリスリトール(PE)の混合物との
反応生成物:NPG70重量%、THEIC10重量
%、PE20重量%、モル比DAC/(NPG+THE
IC+PE)=3/1。このようにして得られる生成物
は、用いたポリオールのアリルカーボネートのモノマー
とオリゴマーとの錯体混合物であり、下記の物理化学的
特性を有する。 物理化学的特性: 粘度、25℃ (cst)=92 密度、20℃(g/ml)=1.1367 nD 20 =1.4579
【0035】(A11) ジアリルカーボネート(DAC)
と下記の比率のネオペンチルグリコール(NPG)とペ
ンタエリスリトール(PE)との混合物との反応生成
物:NPG70重量%、PE30重量%、モル比DAC
/(NPG+PE)=5/1。このようにして得られる
生成物は、用いたポリオールのアリルカーボネートのモ
ノマーとオリゴマーとの錯体混合物であり、下記の物理
化学的特性を有する。 物理化学的特性: 粘度、25℃ (cst)=97.8 密度、20℃(g/ml)=1.1355 nD 20 =1.4575
【0036】実験例では、スピロ−オキサジン(C) も用
いられ、下記式によって表わすことができる。
【化12】 (C1) 1,3−ジヒドロ−1,3,3−トリメチル−ス
ピロ[2H−インドール−2,3' −[3H−ナフト−
(2,1−b)−(1,4)オキサジン]、式(IIIa )
においてR12からR16までの総ての置換基が水素である
ものに相当するもの。 (C2) 1,3−ジヒドロ−1,3,3,4,5−ペンタ
メチル−スピロ[2H−インドール−2,3' −[3
H]−ナフト−(2,1−b)−(1,4)−オキサジ
ン]であって、式(IIIa)においてR12=R13=−CH
であり、他の置換基が水素であるものに相当するもの
と、1,3−ジヒドロ−1,3,3,5,6−ペンタメ
チル−スピロ[2H−インドール−2,3' −[3H]
−ナフト−(2,1−b)−(1,4)−オキサジン]
であって、式(IIIa)においてR13=R14=−CHであ
り、他の置換基が水素であるものに相当するものとの混
合物。
【0037】(C3) 1,3−ジヒドロ−6' −ピペリジ
ノ−1,3,3−トリメチル−スピロ[2H−インドー
ル−2,3' −[3H]−ナフト−(2,1−b)
(1,4)−オキサジン]であって、式(IIIa)において
15=N−ピペリジルであって、他の総ての置換基が水
素であるものに相当するもの。 (C4) 1,3−ジヒドロ−8' −オキソフェニル−1,
3,3−トリメチル−スピロ[2H−インドール−2,
3' −[3H]−ナフト−(2,1−b)−(1,4)
オキサジン]であって、式(IIIa)においてR16=−C
(O)−フェニルであって、他の総ての置換基が水素で
あるものに相当するもの。 (C5) 1,3−ジヒドロ−8' −ニトロ−1,3,3−
トリメチル−スピロ[2H−インドール−2,3' −
[3H]−ナフト−(2,1−b)−(1,4)−オキ
サジン]であって、式(IIIa)においてR16=−NO
あって、他の総ての置換基が水素であるものに相当する
もの。 (C6) 1,3−ジヒドロ−8' −オキソエチル−1,
3,3−トリメチル−スピロ[2H−インドール−2,
3' −[3H]−ナフト−(2,1−b)−(1,4)
−オキサジン]であって、式(IIIa)においてR16=−C
(O)−CH−CHであって、他の総ての置換基が
水素であるものに相当するもの。 (C7) 下記の式(IVa) を有する3,3−ジフェニル−3
H−ナフト[2,1−b]ピラン:
【化13】 (式中、Ph=フェニル。)
【0038】実験例1〜12において、フォトクロミッ
クなレンズは、下記の方法で操作して製造する。重合性
液体組成物は、アリルカーボネート(A) と、例に記載さ
れている量のペルケタール=1,1−ジ(第三ブチルペ
ルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
(成分B)と、これもまた例に記載されている量のフォ
トクロミックな化合物(C) とを混合して、均質化するこ
とによって製造する。このようにして得られる組成物
を、従来の注型法を用いて重合により厚みが2mmのレン
ズに変換する。この手法にしたがって、触媒を含む液体
組成物を2種類のガラス要素を含む金型のキャビティに
投入し、可塑化したポリ塩化ビニルまたはエチレン−酢
酸ビニルのコポリマー(EVA)をスペーサーシールと
する。液体組成物を、強制循環オーブン中で85℃で5
時間、90℃で15時間および100℃で更に7時間熱
処理を行うことによって金型中で重合させる。この処理
を終了したならば、金型を開いて重合した生成物を取り
出し、このようにして得られるフォトクロミックなレン
ズについて下記の特性を測定する。
【0039】ロックウェル硬度(Mスケール)、AST
M D−785の方法に準じる。HP8452Aを用い
て、活性化したおよび失活した形態での23℃における
可視紫外部スペクトルを記録することによって測定した
フォトクロミック特性(UVAランプ、輻射照度9W/
に60秒間露光することによる活性化):(a)
O.D.(λmax.UVA)およびO.D.(λmax.可視
部):それぞれUVおよび可視部の最大吸収波長におけ
る光学濃度。 (b) Y:規則CIE1931に定義されている可視領
域における視感透過率値を表わす三刺激表色値(これ
は、活性化したおよび失活した2つの形態の吸収スペク
トルを数学的に推敲することによって得られる)。 (c) フォトクロミック活性:ΔO.D.(λmax.可視
部)、すなわち活性化したおよび失活した形態の間の可
視領域のλmax.におけるO.D.の差、およびΔY、す
なわちY視感透過率値の差として表わす。 キセノン6,500Wランプ(連続照射)を備えたAtla
s Weather-O-Meter (WOM)で、黒色対照パネル上で
63℃の温度および50%の相対湿度で操作して測定し
た耐疲労性。該耐老化性はWOM中で様々な期間暴露し
た後、フォトクロミック活性の残留値を測定することに
よって決定する。
【0040】例1 アリルカーボネートA497.5重量%と、1,1−ジ
(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン2.5重量%を含む組成物を製造する。フ
ォトクロミックな化合物C3を0.1重量%の量で組成物
に加え、前記の条件下で重合を行う。ロックウェル硬度
が90(M)であり、下記のフォトクロミック特性を有
するレンズが得られる。失活状態 O.D.(λmax.UVA) 2.551(362nm) O.D.(λmax.可視部) 0.108(572nm) Y、23℃ 77.8活性化状態 O.D.(λmax.可視部) 0.682(572nm) Y、23℃ 33.6 −−−−−−−−−−−−−−−−− ΔO.D.(λmax.可視部) 0.574(572nm) ΔY 44.2 WOM中で150時間まで暴露することによる耐疲労性
は下記のような結果となる。暴露時間 50時間 100時間 150時間 ΔO.D.(λmax.可視部) 残留値(572nm) 0.241 0.155 0.087 ΔY、23℃、残留値 29.3 17.6 11.1
【0041】例2 アリルカーボネートA497.5重量%と、1,1−ジ
(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン2.5重量%を含む組成物を製造する。フ
ォトクロミックな化合物C1を0.1重量%の量で組成物
に加え、前記の条件下で重合を行う。ロックウェル硬度
が86(M)であり、下記のフォトクロミック特性を有
するレンズが得られる。失活状態 O.D.(λmax.UVA) 2.808(344nm) O.D.(λmax.可視部) 0.050(598nm) Y、23℃ 76.0活性化状態 O.D.(λmax.可視部) 0.316(598nm) Y、23℃ 50.9 −−−−−−−−−−−−−−−−− ΔO.D.(λmax.可視部) 0.266(598nm) ΔY 25.1 WOM中で150時間まで暴露することによる耐疲労性
は下記のような結果となる。暴露時間 50時間 100時間 150時間 ΔO.D.(λmax.可視部) 残留値(600nm) 0.267 0.244 0.250 ΔY、23℃、残留値 25.4 26.2 24.5
【0042】例3 アリルカーボネートA497.5重量%と、1,1−ジ
(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン2.5重量%を含む組成物を製造する。フ
ォトクロミックな化合物C2を0.1重量%の量で組成物
に加え、前記の条件下で重合を行う。ロックウェル硬度
が91(M)であり、下記のフォトクロミック特性を有
するレンズが得られる。失活状態 O.D.(λmax.UVA) 3.203(348nm) O.D.(λmax.可視部) 0.063(610nm) Y、23℃ 73.8活性化状態 O.D.(λmax.可視部) 0.386(610nm) Y、23℃ 44.7 −−−−−−−−−−−−−−−−− ΔO.D.(λmax.可視部) 0.323(610nm) ΔY 25.1 WOM中で150時間まで暴露することによる耐疲労性
は下記のような結果となる。暴露時間 50時間 100時間 150時間 ΔO.D.(λmax.可視部) 残留値(610nm) 0.263 0.235 0.225 ΔY、23℃、残留値 −−− 21.0 20.6
【0043】例4 アリルカーボネートA497.5重量%と、1,1−ジ
(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン2.5重量%を含む組成物を製造する。フ
ォトクロミックな化合物C3を0.1重量%および市販の
HALS安定剤UVASIL299を0.2重量%の量
で組成物に加え、前記の条件下で重合を行う。ロックウ
ェル硬度が90.5(M)であり、下記のフォトクロミ
ック特性を有するレンズが得られる。失活状態 O.D.(λmax.UVA) 2.793(360nm) O.D.(λmax.可視部) 0.125(574nm) Y、23℃ 75.4活性化状態 O.D.(λmax.可視部) 0.995(574nm) Y、23℃ 23.6 −−−−−−−−−−−−−−−−− ΔO.D.(λmax.可視部) 0.870(574nm) ΔY 51.8 WOM中で150時間まで暴露することによる耐疲労性
は下記のような結果となる。暴露時間 50時間 100時間 150時間 ΔO.D.(λmax.可視部) 残留値(572nm) 0.402 0.250 0.223 ΔY、23℃、残留値 33.0 23.3 19.0
【0044】例5 アリルカーボネートA497.5重量%と、1,1−ジ
(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン2.5重量%を含む組成物を製造する。フ
ォトクロミックな化合物C3を0.1重量%およびHAL
S安定剤2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−オールを0.2重量%の量で組成物に加え、前記の条
件下で重合を行う。ロックウェル硬度が90(M)であ
り、下記のフォトクロミック特性を有するレンズが得ら
れる。失活状態 O.D.(λmax.UVA) 2.774(362nm) O.D.(λmax.可視部) 0.114(572nm) Y、23℃ 77.1活性化状態 O.D.(λmax.可視部) 0.853(572nm) Y、23℃ 28.1 −−−−−−−−−−−−−−−−− ΔO.D.(λmax.可視部) 0.739(572nm) ΔY 49.0 WOM中で150時間まで暴露することによる耐疲労性
は下記のような結果となる。暴露時間 50時間 100時間 150時間 ΔO.D.(λmax.可視部) 残留値(570nm) 0.738 0.365 0.282 ΔY、23℃、残留値 31.2 26.4 19.9
【0045】例6 アリルカーボネートA499重量%と、1,1−ジ(第三
ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン1.0重量%を含む組成物を製造する。フォトク
ロミックな化合物C3を0.1重量%の量で組成物に加
え、前記の条件下で重合を行う。ロックウェル硬度が8
6(M)であり、下記のフォトクロミック特性を有する
レンズが得られる。失活状態 O.D.(λmax.UVA) 3.159(362nm) O.D.(λmax.可視部) 0.116(572nm) Y、23℃ 77.0活性化状態 O.D.(λmax.可視部) 0.996(572nm) Y、23℃ 24.2 −−−−−−−−−−−−−−−−− ΔO.D.(λmax.可視部) 0.880(572nm) ΔY 52.8 WOM中で150時間まで暴露することによる耐疲労性
は下記のような結果となる。暴露時間 50時間 100時間 150時間 ΔO.D.(λmax.可視部) 残留値(572nm) 0.488 0.424 0.416 ΔY、23℃、残留値 37.6 35.8 35.0
【0046】例7 アリルカーボネートA799重量%と、1,1−ジ(第三
ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン1.0重量%を含む組成物を製造する。フォトク
ロミックな化合物C3を0.1重量%の量で組成物に加
え、前記の条件下で重合を行う。ロックウェル硬度が7
6(M)であり、下記のフォトクロミック特性を有する
レンズが得られる。失活状態 O.D.(λmax.UVA) 3.142(364nm) O.D.(λmax.可視部) 0.121(572nm) Y、23℃ 76.1活性化状態 O.D.(λmax.可視部) 1.010(572nm) Y、23℃ 23.5 −−−−−−−−−−−−−−−−− ΔO.D.(λmax.可視部) 0.889(572nm) ΔY 52.6 WOM中で150時間まで暴露することによる耐疲労性
は下記のような結果となる。暴露時間 50時間 100時間 150時間 ΔO.D.(λmax.可視部) 残留値(572nm) 0.447 0.328 0.286 ΔY、23℃、残留値 34.1 28.5 25.7
【0047】例8 アリルカーボネートA399重量%と、1,1−ジ(第三
ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン1.0重量%を含む組成物を製造する。フォトク
ロミックな化合物C3を0.1重量%の量で組成物に加
え、前記の条件下で重合を行う。ロックウェル硬度が8
0.5(M)であり、下記のフォトクロミック特性を有
するレンズが得られる。失活状態 O.D.(λmax.UVA) 2.672(378nm) O.D.(λmax.可視部) 0.111(574nm) Y、23℃ 77.9活性化状態 O.D.(λmax.可視部) 0.630(574nm) Y、23℃ 36.7 −−−−−−−−−−−−−−−−− ΔO.D.(λmax.可視部) 0.519(574nm) ΔY 41.2
【0048】例9 アリルカーボネートA597.5重量%と、1,1−ジ
(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン2.5重量%を含む組成物を製造する。フ
ォトクロミックな化合物C7を0.1重量%の量で組成物
に加え、前記の条件下で重合を行う。ロックウェル硬度
が95(M)であり、下記のフォトクロミック特性を有
するレンズが得られる。失活状態 O.D.(λmax.UVA) 1.341(360nm) O.D.(λmax.可視部) 0.341(412nm) Y、23℃ 90.1活性化状態 O.D.(λmax.可視部) 1.026(412nm) Y、23℃ 82.8 −−−−−−−−−−−−−−−−− ΔO.D.(λmax.可視部) 0.685(412nm) ΔY 7.3 WOM中で150時間まで暴露することによる耐疲労性
は下記のような結果となる。暴露時間 50時間 115時間 ΔO.D.(λmax.可視部) 残留値 0.567(412nm) 0.495(430nm) ΔY、23℃、残留値 7.0 5.7
【0049】例10 アリルカーボネートA597.5重量%と、1,1−ジ
(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン2.5重量%を含む組成物を製造する。フ
ォトクロミックな化合物C4を0.06重量%の量で組成
物に加え、前記の条件下で重合を行う。ロックウェル硬
度が94(M)であり、下記のフォトクロミック特性を
有するレンズが得られる。失活状態 O.D.(λmax.UVA) 2.969(340nm) O.D.(λmax.可視部) 0.062(614nm) Y、23℃ 62.5活性化状態 O.D.(λmax.可視部) 0.868(614nm) Y、23℃ 25.2 −−−−−−−−−−−−−−−−− ΔO.D.(λmax.可視部) 0.806(614nm) ΔY 37.3
【0050】例11 アリルカーボネートA597.5重量%と、1,1−ジ
(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン2.5重量%を含む組成物を製造する。フ
ォトクロミックな化合物C5を0.06重量%の量で組成
物に加え、前記の条件下で重合を行う。ロックウェル硬
度が94(M)であり、下記のフォトクロミック特性を
有するレンズが得られる。失活状態 O.D.(λmax.UVA) 1.661(330nm) O.D.(λmax.可視部) 0.066(612nm) Y、23℃ 72.6活性化状態 O.D.(λmax.可視部) 0.195(612nm) Y、23℃ 60.6 −−−−−−−−−−−−−−−−− ΔO.D.(λmax.可視部) 0.129(612nm) ΔY 12.0
【0051】例12 アリルカーボネートA597.5重量%と、1,1−ジ
(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン2.5重量%を含む組成物を製造する。フ
ォトクロミックな化合物C6を0.06重量%の量で組成
物に加え、前記の条件下で重合を行う。ロックウェル硬
度が92(M)であり、下記のフォトクロミック特性を
有するレンズが得られる。失活状態 O.D.(λmax.UVA) 2.904(334nm) O.D.(λmax.可視部) 0.070(614nm) Y、23℃ 63.2活性化状態 O.D.(λmax.可視部) 0.762(614nm) Y、23℃ 28 −−−−−−−−−−−−−−−−− ΔO.D.(λmax.可視部) 0.692(614nm) ΔY 35.2 実験例13〜27では、下記の方法で操作して、着色レ
ンズを製造する。重合性の液体組成物を、アリルカーボ
ネート(A) 、例に記載した量のペルケタール=1,1−
ジ(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン(成分B)およびこれもまた例に記載し
た量の染料(D) を混合し、均質化することによって製造
する。組成物を、従来の注型法を用いて重合することに
よって、厚みが2mmまたは3mmのレンズに変換する。液
体組成物を、下記のプログラムにしたがって強制循環オ
ーブン中で行った熱処理によって重合する:85℃で5
時間、90℃で15時間および100℃で7時間。この
処理が終了したならば、金型を開いて、重合した生成物
を回収し、このようにして得られたレンズについて下記
の特性を測定する。 可視領域における透過率(%):ガードナー・ヘイズガ
ードXL−211装置を用いて測定(ASTM D−1
003)、ロックウェルジュロメーターで測定したロッ
クウェル硬度(M)(ASTMD−785)、規則CI
E1976に準じて表色値L、aおよびbで表わ
したカラー。測定は、下記の測定条件下でMACBET
H1500PLUS分光光度計を用いて行う:イルミナ
ント源のタイプC/2°、除外平行光:除外UV。
【0052】例13〜20 アリルカーボネートA597.5重量%と、1,1−ジ
(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン2.5重量%を含む組成物を製造する。商
品名で表わした下記の染料を、組成物自体に対する重量
百分率で表わした記載の量で加える: 例13:BLU ESTOFIL RR、0.025
%、 例14:SOLVAPERM BLUE B、0.02
5%、 例15:SOLVAPERM RED BB、0.02
5%、 例16:GIALLO ESTOFIL 2R、0.0
50%、 例17:ROSSO ESTOFIL BR、0.05
0%、 例18:BLU ESTOFIL RR、0.015
%、 例19:GIALLO ESTOFIL 2R、0.0
50%、 例20:SOLVAPERM RED BB、0.02
0%。 重合は前記の条件下で行い、厚みが3mm(例13〜1
7)または2mm(例18〜20)のレンズを製造し、下
表に示した特性をレンズについて決定する。 例番号 硬度 透過率(%) L 13 111 8.7 34.6 30.1 −61.1 14 110 4.6 24.4 7.9 −24.9 15 111 20.3 51.8 75.9 30.7 16 111 89.1 95.3 −24.9 76.4 17 111 22.8 53.5 64.8 98.3 18 103 33.6 64.2 5.4 −39.8 19 108 89.7 95.2 −24.6 72.3 20 109 24.1 60.1 73.6 2.3
【0053】例21〜23 アリルカーボネートA197.5重量%と、1,1−ジ
(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン2.5重量%を含む組成物を製造する。商
品名で表わした下記の染料を、組成物自体に対する重量
百分率で表わした記載の量で加える: 例21:BLU ESTOFIL RR、0.015
%、 例22:GIALLO ESTOFIL 2R、0.0
50%、 例23:SOLVAPERM RED BB、0.02
0%。 重合は前記の条件下で行い、厚みが2mmのレンズを生成
させ、下表に示した特性をレンズについて決定する。 例番号 硬度 透過率(%) L 21 86 46.3 71.8 −2.2 −18.0 22 85 90.3 94.5 −23.9 67.8 23 85 46.4 70.6 46.8 −3.5
【0054】例24〜27 アリルカーボネートA398.5重量%と、1,1−ジ
(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン1.5重量%を含む組成物を製造する。商
品名で表わした下記の染料を、組成物自体に対する重量
百分率で表わした記載の量で加える: 例24:BLU ESTOFIL RR、0.015
%、 例25:GIALLO ESTOFIL 2R、0.0
50%、 例26:SOLVAPERM RED BB、0.02
0%、 例27:SOLVAPERM YELLOW G、0.
050%。 重合は前記の条件下で行い、厚みが2mmのレンズを製造
し、下表に示した特性をレンズについて決定する。 例番号 硬度 透過率(%) L 24 90 29.9 62.3 1.5 −34.9 25 94 89.9 95.3 −24.6 70.7 26 90 32.5 63.0 69.6 −4.1 27 84 84.3 93.1 −18.5 99.6 例13〜27の結果を添付の図1、2、3および4の説
明図に示すが、値aとbの対によりそれぞれの生成
物の色合いを速やかに具現化することができる。
【0055】下記の例28〜34では、無色の平坦なプ
レートを製造する。特に、プレートの製造は、1,1−
ジ(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサンを開始剤として、混合物の2.5重量%
の量でアリルカーボネートに加えることによって行う。
触媒を含む組成物を、従来の注型法によって厚みが3mm
の平坦なプレートに重合によって変換する。この手法に
したがって、触媒を含む液体組成物を2種類のガラス要
素を含む金型のキャビティに投入し、可塑化したポリ塩
化ビニルまたはエチレン−酢酸ビニルのコポリマー(E
VA)をスペーサーシールとする。液体組成物を、強制
循環オーブン中で下記のプログラムにしたがって行った
熱処理によって重合させる:85℃で7時間、90℃で
16時間および100℃で更に7時間。この処理を終了
したならば、金型を開いて重合した生成物を取り出し
て、更に2時間110℃に保持し、残留している可能性
のある開始剤を完全に分解し、内部張力を完全に弛緩さ
せる。このようにして得られるプレートについて、下記
の特性を測定する。 (a) 光学的特性: 屈折率(nD 20):アッベの屈折計で測定(ASTM
D−542)、 可視領域におけるヘイズおよび透過率(%):ガードナ
ーのヘイズXL−211装置を用いて測定、 黄色度指数(YI)(ASTM D−1925)は下記
のように定義される: MACBETH1500Plus分光光度計で測定。 (b) 物理的および機械的特性: 密度:温度20℃において比重天秤で測定(ASTM
D−792)、 重合中の容積収縮(収縮)、下式により計算: ロックウェルジュロメーターを用いて測定したロックウ
ェル硬度(M)(ASTM D−785)、アイゾット
衝撃強さ(ASTM D−256、ノッチなし)、1.
82MPaの荷重での熱撓み温度(HDT)(ASTM
D−648)。
【0056】例28 アリルカーボネートA197.5重量%と1,1−ジ(第
三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン2.5重量%を含む重合性の液体組成物を製造
し、重合を前記の条件下で注型することによって行う。
得られるプレートは、完全に重合しており、透明で、光
学的欠陥がなく、下記の特性を有する: nD 20 1.4894 ヘイズ(%) 0.17 透過率(%) 92.6 YI 1.80 密度、20℃ 1.2105 収縮率(%) 9.5 ロックウェル硬度(M) 100 アイゾット(KJ/m) 6.7 HDT(℃) 72.5
【0057】例29 アリルカーボネートA297.5重量%と1,1−ジ(第
三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン2.5重量%を含む重合性の液体組成物を製造
し、重合を前記の条件下で注型することによって行う。
このようにして得られるプレートは、下記の特性を有す
る: nD 20 1.4948 ヘイズ(%) 0.18 透過率(%) 92.5 YI 2.3 密度、20℃ 1.2485 収縮率(%) 8.6 ロックウェル硬度(M) 105 アイゾット(KJ/m) 17.3 HDT(℃) 76
【0058】例30 アリルカーボネートA397.5重量%と1,1−ジ(第
三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン2.5重量%を含む重合性の液体組成物を製造
し、重合を前記の条件下で注型することによって行う。
このようにして得られるプレートは、下記の特性を有す
る: nD 20 1.5010 ヘイズ(%) 0.22 透過率(%) 91.4 YI 4.6 密度、20℃ 1.2910 収縮率(%) 8.5 ロックウェル硬度(M) 116 アイゾット(KJ/m) 10.7 HDT(℃) 100
【0059】例31 アリルカーボネートA2とA8との混合物(重量比70/3
0)97.5重量%と1,1−ジ(第三ブチルペルオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン2.5重
量%を含む重合性の液体組成物を製造し、重合を前記の
条件下で注型することによって行う。このようにして得
られるプレートは、下記の特性を有する: nD 20 1.4925 ヘイズ(%) 0.3 透過率(%) 92.2 YI 2.0 密度、20℃ 1.2282 ロックウェル硬度(M) 104 アイゾット(KJ/m) 6.3 HDT(℃) >130
【0060】例32 アリルカーボネートA2とA9との混合物(重量比70/3
0)97.5重量%と1,1−ジ(第三ブチルペルオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン2.5重
量%を含む重合性の液体組成物を製造し、重合を前記の
条件下で注型することによって行う。このようにして得
られるプレートは、下記の特性を有する: nD 20 1.4929 ヘイズ(%) 0.4 透過率(%) 92.0 YI 2.9 密度、20℃ 1.2426 ロックウェル硬度(M) 117 アイゾット(KJ/m) 6.1 HDT(℃) >130
【0061】例33 アリルカーボネートA697.5重量%と1,1−ジ(第
三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン2.5重量%を含む重合性の液体組成物を製造
し、重合を前記の条件下で注型することによって行う。
このようにして得られるプレートは、下記の特性を有す
る: nD 20 1.5012 ヘイズ(%) 0.26 透過率(%) 92.5 YI 1.87 密度、20℃ 1.2882 収縮率(%) 10.3 ロックウェル硬度(M) 96 アイゾット(KJ/m) 19.5 HDT(℃) 60
【0062】例34 アリルカーボネートA797.5重量%と1,1−ジ(第
三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン2.5重量%を含む重合性の液体組成物を製造
し、重合を前記の条件下で注型することによって行う。
このようにして得られるプレートは、下記の特性を有す
る: nD 20 1.5030 ヘイズ(%) 0.22 透過率(%) 92.0 YI 3.89 密度、20℃ 1.3064 収縮率(%) 9.1 ロックウェル硬度(M) 98 アイゾット(KJ/m) 30.5 HDT(℃) 66
【0063】下記の例35および36では、無色の平坦
なプレートを製造する。特に、プレートの製造は、1,
1−ジ(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサンを開始剤として、混合物の2.0重
量%の量でアリルカーボネートに加えることによって行
う。触媒を含む組成物を、従来の注型法によって厚みが
3mmの平坦なプレートに重合によって変換する。この手
法にしたがって、触媒を含む液体組成物を2種類のガラ
ス要素を含む金型のキャビティに投入し、可塑化したポ
リ塩化ビニルまたはエチレン−酢酸ビニルのコポリマー
(EVA)をスペーサーシールとする。液体組成物を、
強制循環オーブン中で95℃で24時間行った熱処理に
よって重合させる。この処理を終了したならば、金型を
開き、重合した生成物を取り出して、更に2時間110
℃に保持し、残留している可能性のある開始剤を完全に
分解し、内部張力を完全に弛緩させる。このようにして
得られるプレートにつき、前記の特性を評価する。
【0064】例35 アリルカーボネートA10 98重量%と1,1−ジ(第三
ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン2重量%を含む重合性の液体組成物を製造し、重
合を前記の条件下で注型することによって行う。このよ
うにして得られるプレートは、下記の特性を有する: nD 20 1.4935 ヘイズ(%) 0.25 透過率(%) 92.7 YI 1.60 密度、20℃ 1.2483 収縮率(%) 9.0 ロックウェル硬度(M) 105 アイゾット(KJ/m) 22 HDT(℃) 101
【0065】例36 アリルカーボネートA798重量%と1,1−ジ(第三ブ
チルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サン2重量%を含む重合性の液体組成物を製造し、重合
を前記の条件下で注型することによって行う。このよう
にして得られるプレートは、下記の特性を有する: nD 20 1.4930 ヘイズ(%) 0.30 透過率(%) 92.8 YI 1.25 密度、20℃ 1.2501 収縮率(%) 9.2 ロックウェル硬度(M) 108 アイゾット(KJ/m) 16 HDT(℃) >170
【図面の簡単な説明】
【図1】例13〜17で得られたレンズの表色値a
よびbを示す図である。
【図2】例18〜20で得られたレンズの表色値a
よびbを示す図である。
【図3】例21〜23で得られたレンズの表色値a
よびbを示す図である。
【図4】例24〜27で得られたレンズの表色値a
よびbを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 1/04 7724−2K G03C 1/73 9413−2H (72)発明者 フランコ、リベッティ イタリー国ミラノ、ビア、オグリオ、28 (72)発明者 ピエトロ、アレグリニ イタリー国ミラノ、サン、ドナト、ミラネ ーゼ、ビア、エウロパ、34

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラジカル重合により無色の、着色した、ま
    たはフォトクロミックな有機ガラスとすることができる
    液体組成物であって、重合性アリルカーボネートと、重
    合条件下でフリーラジカルを発生することができる重合
    開始剤と、所望により染料および/またはフォトクロミ
    ック化合物とを含み、(A) 前記重合性アリルカーボネ
    ートが線状または分岐した脂肪族C〜C10ポリオール
    または環状脂肪族C〜C16ポリオールの少なくとも1
    種のポリ(アリルカーボネート)であり、これらのポリ
    オールが分子中に2〜6個のヒドロキシル基を含み、前
    記のポリ(アリルカーボネート)がモノマーまたはモノ
    マーとオリゴマーとの混合物の形態をしており、(B)
    フリーラジカル発生剤である前記重合開始剤がペルケタ
    ールの群から選択される少なくとも1種類の化合物であ
    り、(C) 前記フォトクロミック化合物がスピロピラ
    ン、スピロ−オキサジン、クロメンおよびフルギドの群
    から選択される少なくとも1種類の有機フォトクロミッ
    ク化合物であり、(D) 前記染料が少なくとも1種類の
    有機染料である、ことを特徴とする液体組成物。
  2. 【請求項2】前記のポリ(アリルカーボネート)(A) が
    ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリ
    エチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,
    3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,
    5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネ
    オペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタン
    ジオール、2−メチル−2−エチル−1,3−プロパン
    ジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
    ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
    ル、1,4−ジメチロールシクロヘキサンおよび4,8
    −ビス(ヒドロキシメチル)−[5.2.1.02.6
    トリシクロデカンであるジオールのビス(アリルカーボ
    ネート)、 グリセロール、トリメチロールプロパンおよびトリス
    (ヒドロキシエチル)イソシアヌレートであるトリオー
    ルのトリス(アリルカーボネート)、 ペンタエリスリトールのテトラ(アリルカーボネー
    ト)、 ジペンタエリスリトールのヘキサ(アリルカーボネー
    ト)、 前記のものから選択される少なくとも2種類のジオール
    の混合ビス(アリルカーボネート)、および前記のもの
    から選択される少なくとも1種類のジオールと少なくと
    も1種類のポリオールとの混合ポリ(アリルカーボネー
    ト)から選択される、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】前記のポリ(アリルカーボネート)が、 (i) ジエチレングリコールのモノマーまたはモノマー
    とオリゴマーとの混合物のビス(アリルカーボネー
    ト)、 (ii) ネオペンチルグリコールのモノマーまたはモノマ
    ーとオリゴマーとの混合物のビス(アリルカーボネー
    ト)、 (iii) ジエチレングリコールとトリス(ヒドロキシエチ
    ル)イソシアヌレートとのポリ(アリルカーボネート)
    混合物、 (iv) ネオペンチルグリコールとトリス(ヒドロキシエ
    チル)イソシアヌレートとのポリ(アリルカーボネー
    ト)混合物、 (v) 1,4−ブタンジオールとトリス(ヒドロキシエ
    チル)イソシアヌレートとのポリ(アリルカーボネー
    ト)混合物、 (vi) ジエチレングリコールとペンタエリスリトールと
    のポリ(アリルカーボネート)混合物、 (vii) トリメチロールプロパンのトリス(アリルカーボ
    ネート)、または (viii)ペンタエリスリトールのテトラキス(アリルカー
    ボネート)である、請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】成分(B) がgem −ジペルオキシド (式中、R''' は第三アルキル基、好ましくは第三ブチ
    ルまたは第三アミルであり、R' およびR''はそれぞれ
    独立にメチル、エチル、プロピルおよびブチルのような
    アルキル基であり、前記のアルキル基は例えば鎖の末端
    にアルキルエステル基のような非干渉性の官能基を有す
    ることができ、またはR' とR''はそれらが結合してい
    る炭素原子と一緒になってシクロアルキレン基、好まし
    くはシクロヘキシリデン基であって1個以上のアルキル
    置換基、好ましくは1〜3個のメチル基を有することが
    できるものを形成する)、環状gem −ジペルオキシドお
    よび環状gem −トリペルオキシドから選択される、請求
    項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】前記の成分(B) が2,2−ジ(第三ブチル
    ペルオキシ)ブタン、n−ブチル=4,4−(第三ブチ
    ルペルオキシ)バレレート、エチル=3,3−ジ(第三
    ブチルペルオキシ)バレレート、1,1−ジ(第三ブチ
    ルペルオキシ)シクロヘキサン、1,1−ジ(第三ブチ
    ルペルオキシ)−3,3,5−トリメチル−シクロヘキ
    サン、3,3,6,6−テトラメチル−1,2,4,5
    −テトロキサン、3,6−ジエチル−3,6−ジメチル
    −1,2,4,5−テトロキサン、7,8,15,16
    −テトラオキサジスピロ[5.2.5.2]ヘキサデカ
    ンおよび3,3,6,6,9,9−ヘキサメチル−1,
    2,4,5−テトラオキシシクロノナンから選択され
    る、請求項4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】成分(A) 100重量部に対して前記の成分
    (B) を0.5〜5.0重量部、好ましくは0.8〜2.
    5重量部の量で含む、請求項1に記載の組成物。
  7. 【請求項7】前記の成分(C) が、下記式 【化1】 (式中、RおよびRはそれぞれ独立に、水素原子、
    ハロゲン原子(フッ素、塩素または臭素)または線形若
    しくは分岐したC〜Cアルキル基、C〜Cアル
    コキシ基、ニトロまたはシアノ基であり、 RおよびRはそれぞれ独立に、線形若しくは分岐し
    たC〜Cアルキル基、フェニルまたはベンジルであ
    るか、またはRおよびRはそれらが結合している炭
    素原子と一緒になってC〜Cシクロアルキル基を形
    成し、 Rは線形若しくは分岐したC〜Cアルキル基、ま
    たは1個以上のヒドロキシ置換基、C〜Cアルコキ
    シまたはC〜Cカルボキシアルキル基で置換された
    同様なアルキル基、フェニル、ベンジルまたはアリルで
    あり、 Rは水素原子、線形若しくは分岐したC〜Cアル
    キル基、または−NR基であり、但しRは線形
    若しくは分岐したC〜Cアルキル基、フェニルまた
    はベンジルであり、Rは水素原子であるかまたはR
    と同じ意味を有し、或いはRおよびRは、それらが
    結合している窒素原子と一緒になって5〜12員の環状
    構造であって酸素および窒素から選択されるもう一つの
    ヘテロ原子を鎖中に含むことができるものを形成し、 Rは水素原子、ハロゲン原子(フッ素、塩素または臭
    素)であるか、または線形若しくは分岐したC〜C
    アルキル基、C〜Cアルコキシ基、シアノ基、ニト
    ロ基、スルフィド基、エステル部分に1〜3個の炭素原
    子を有するカルボン酸エステル、C〜Cオキソ−ア
    ルキル基またはオキソ−アリール基であるか、またはR
    は芳香族環または縮合複素環状環であり、 XはCHまたはHである)を有するスピロ−オキサジン
    から選択される、請求項1に記載の組成物。
  8. 【請求項8】前記の式(III) において、 RおよびRは独立に水素原子またはメチル基を表わ
    し、 RおよびRは共にメチル基であるか、または一緒に
    なってシクロヘキシル基を表わし、 Rはメチル基を表わし、 Rは水素原子であるかまたは−NR基であっ
    て、RおよびRがそれらが結合している窒素原子と
    一緒になってピペリジル、モルホリル、ピロリジルまた
    はヘキサメチレンアミン環を形成するものであり、 Rは水素原子、ニトロ基、またはオキソメチル、オキ
    ソエチルまたはオキソフェニル基を表わし、 XはCHを表わす、請求項7に記載の組成物。
  9. 【請求項9】前記の成分(C) が式 【化2】 (式中、R10およびR11はそれぞれ独立に、水素原子、
    線形若しくは分岐したC〜Cアルキル基、フェニル
    基であるかまたは1〜5個のハロゲン原子(フッ素、塩
    素または臭素)で置換された同様なフェニル基、シクロ
    プロピル基であるか、またはR10およびR11は一緒にな
    ってCまたはC脂環式基またはアダマンタン基を表
    わす)を有するクロメンから選択される、請求項1に記
    載の組成物。
  10. 【請求項10】成分(A) 100重量部に対して前記の成
    分(C) を0.01〜0.5重量部の量で、好ましくは約
    0.05重量部の量で含む、請求項1に記載の組成物。
  11. 【請求項11】前記の成分(D) がアクリジン、アントラ
    キノン、アジン、モノアゾ、ジスアゾ、金属アゾ錯体、
    ペリノン、ベンゾキノン、ナフトキノン、ホルマザン、
    メチン、ナフタールアミド、ニトロ、ニトロソ、フタロ
    シアニン、キナクリドンおよびスチルベンから成る群か
    ら選択される、請求項1に記載の組成物。
  12. 【請求項12】前記の成分(D) がアントラキノン、ペリ
    ノン、モノアゾ、ジアゾおよびフタロシアニンから成る
    群から選択される、請求項11に記載の組成物。
  13. 【請求項13】成分(A) 100重量部に対して前記の成
    分(D) を0.005〜0.1重量部の量で、好ましくは
    約0.02重量部の量で含む、請求項1に記載の組成
    物。
  14. 【請求項14】光安定性の立体障害アミン(Hals)
    等の安定剤、潤滑剤、UV、IR光吸収剤などから選択
    される1種類以上の添加剤を成分(A) 100重量部に対
    して全量が1重量部を超過しない量で含む、請求項1に
    記載の組成物。
  15. 【請求項15】請求項1〜14のいずれか1項に記載の
    重合性の液体組成物をラジカル重合に付すことを特徴と
    する、無色の、着色した、またはフォトクロミックな有
    機ガラスの製造法。
  16. 【請求項16】重合性組成物を金型に注入し、これを5
    0〜120℃の範囲内の温度に加熱することによって、
    通常1〜100時間の重合時間で重合を注型法によって
    行う、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】請求項15または16の方法によって得
    られる有機ガラス。
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