JPH0729333Y2 - チェーンベルト - Google Patents

チェーンベルト

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JPH0729333Y2
JPH0729333Y2 JP1989123938U JP12393889U JPH0729333Y2 JP H0729333 Y2 JPH0729333 Y2 JP H0729333Y2 JP 1989123938 U JP1989123938 U JP 1989123938U JP 12393889 U JP12393889 U JP 12393889U JP H0729333 Y2 JPH0729333 Y2 JP H0729333Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ベルト式無段変速機などに好適に用いられる
チェーンベルトに関し、特に、そのリンクプレートの耐
久性を向上させる技術に係わるものである。
従来の技術 複数のプーリ間に巻き掛けられてそれらの間で動力を伝
達するチェーンベルトの一種に、(a)両端部に一対の
ピン嵌合孔を有する複数枚のリンクプレートがベルト幅
方向に互い違いに重ねられるとともに長手方向に連ねら
れ、上記ピン嵌合孔にそれぞれピンが挿入されることに
より無端環状に連結されたチェーンと、(b)前記複数
枚のリンクプレートが嵌め入れられる嵌合孔を備えると
ともに、前記リンクプレートの外周側端縁および内周側
端縁の少なくとも一方に設けられた係合突起によって挟
持されることにより前記チェンの各ピンの中間にそれぞ
れ装着された複数のV型ブロックとを備え、プーリのV
溝内で挾圧されつつ回転する前記V型ブロックが、前記
係合突起を介してそのプーリと前記チェーンとの間で動
力を伝達する形式のものがある。たとえば、本出願人が
先に出願した実願平1−46615号や実願平1−97571号な
どに記載されたチェーンベルトはその一例である。
ところで、このようなチェーンベルトにおいては、リン
クプレートの係合突起がそれぞれ挟持しているV型ブロ
ックから受ける力により、そのV型ブロックに当接する
側の付け根部分において応力集中が発生し、強度的に厳
しい状態とされることが避けられない。特に、ベルト幅
方向の両外側に配設されるリンクプレートについては、
たとえば、チェーンベルトが巻き掛けられている一対の
プーリそれぞれのV溝幅のセンタ位置のずれやV型ブロ
ックの寸法誤差などに起因して生ずるベルト長手方向お
よび幅方向の両方向に垂直な軸まわりのねじりモーメン
トがそのチェーンベルトに加えられた状態で動力を伝達
する場合などに、その突起に比較的大きな力が作用して
上記付け根部分においてその強度的な許容限度を超える
応力過剰の状態となりやすいことから、変形や破損が生
じて全体的な強度バランスが崩れ、リンクプレートの耐
久性が損なわれるという問題があった。
このような強度的な弱点が生ずることを避けるために
は、たとえば特開平1−145447号公報に記載されている
ように、上記応力集中を少なくするように係合突起の付
け根部分においてリンクプレート内部寄りに設けられた
隅部Rを大きくすることが対策として考えられるが、必
ずしも期待通りの効果が得られなかった。すなわち、た
とえば第17図に示すリンクプレート(1)のように、内
周側突起(2)の当接面(3)側の付け根部分におい
て、その当接面(3)の面積を確保しつつV型ブロック
(4)との干渉を避けてベルト中心線寄りの内側に大き
く切り欠いて形成された隅部R(5)は、その当接面
(3)に加えられた荷重に対しては応力集中の程度を小
さくできる。しかし、このように内周側端縁(6)の線
上に凹んだ切欠き部分が形成されると、図示しないピン
を介してピン嵌合孔(7)および(8)間に加えられる
ベルト張力によりその隅部R(5)に応力集中が生じ易
くなり、総合的な応力集中の程度が隅部Rの小さい場合
よりも却って大きくなって、効果的に上記隅部R(5)
における応力集中を少なくすることができなかったので
ある。
考案が解決しようとする課題 上記に対し、特開昭63−6245号公報に記載されているよ
うに、上記係合突起の付け根に設ける隅部Rを周方向に
切り欠いて形成することにより、隅部Rがリンクプレー
トの内周側および外周側端縁と滑らかに接続してリンク
プレートの幅寸法を局部的に小さくしないようにし、チ
ェーンベルトの引っ張り強度を低下させないようにする
ことが考えられる。これによれば、リンクプレートの幅
寸法が局部的に小さくされないので、ベルト引っ張り方
向の応力集中が抑制される。
しかしながら、上記特開昭63−6245号公報に記載されて
いるような従来のチェーンベルトでは、その幅方向に重
ねられる各リンクプレートに対して同じ形状の隅部Rが
形成されることから、VプーリのV溝幅のセンタ位置の
ずれ、V型の形状寸法誤差などに起因してチェーンベル
トの比較的大きな捩じれモーメントにも耐え得るように
前記円弧状の隅部Rの切欠き形状を大きくすると、リン
クプレートの幅寸法が小さくされるので、チェーンベル
トの引っ張り方向の強度が低下して変形や破損が発生す
るという問題があった。
課題を解決するための手段 本考案は上記捩じれモーメントの発生時においてはベル
ト幅方向の両外側に配置されたリンクプレートが応力過
剰となり易い点に着目して為されたものであり、その要
旨とするところは、両端部に一対のピン嵌合孔を有する
複数枚のリンクプレートがベルト幅方向に互い違いに重
ねられるとともに長手方向に連ねられ、そのピン嵌合孔
にそれぞれピンが挿入されることにより無端環状に連結
されたチェーンと、前記複数枚のリンクプレートが嵌め
入れられる嵌合孔を備えるとともに、前記リンクプレー
トの外周側端縁および内周側端縁の少なくとも一方に設
けられた係合突起によって挟持されることにより前記チ
ェーンの各ピンの中間にそれぞれ装着された複数のV型
ブロックとを備え、プーリのV溝内で挟圧されつつ回転
する前記V型ブロックが、前記係合突起を介してそのプ
ーリと前記チェーンとの間で動力を伝達する形式のチェ
ーンベルトであって、前記ベルト幅方向に重られるリン
クプレートは、前記係合突起の前記V型ブロックに当接
する側の付け根部分においてリンクプレート寄りに隅部
Rが設けられ、且つ、その隅部Rと前記外周側端縁およ
び内周側端縁の少なくとも一方とが滑らかに接続され、
更に、ベルト幅方向の両外側に配置されるリンクプレー
トに設けられる前記隅部Rは、ベルト幅方向の内側に配
置されるリンクプレートに設けられる前記隅部Rよりも
大きく形成されていることにある。
なお上記隅部Rと前記外周側端縁および内周側端縁の少
なくも一方とが滑らかに接続される程度は、少なくとも
上記隅部Rの部分において生じる応力集中が、その隅部
Rが大きくされたことによる応力低下分よりも小さい必
要があり、好適には、隅部Rによるプーリ径方向の凹み
が完全になくなるようにその隅部Rの大きさに応じてそ
れに連続する側のリンクプレートの板幅が縮減される。
また、外周側および内周側共に係合突起を備えたリンク
プレート、或いは外周側若しくは内周側に一対の係合突
起を備えたリンクプレートにおいては、必ずしもそれ等
の係合突起の全てについて本考案が適用される必要はな
く、それら係合突起のうち何れかの付け根部分において
本考案が適用されるだけでも差支えない。
作用および考案の効果 本考案によれば、上記チェーンベルトにおいて、ベルト
幅方向の両外側に配設されるリンクプレートの係合突起
のV型ブロックに当接する側の付け根部分に形成された
隅部Rの大きさに対応して、その係合突起がV型ブロッ
クから受ける力により上記付け根部分において生ずる応
力集中が少なくされるとともに、その隅部Rと外周側端
縁および内周側端縁の少なくとも一方とが滑らかに接続
されていることから、上記付け根部分におけるチェーン
ベルトの張力による応力集中が抑制されると同時に、チ
ェーンプレートの幅方向寸法が局所的に小さくされない
ので、ベルト引っ張り方向における応力集中も抑制さ
れ、チェーンベルト引っ張り方向の強度が得られる。
しかも、チェーンベルト幅方向の両外側に配置されたリ
ンクプレートの隅部Rが内側に配置されたリンクプレー
トよりも大きく形成されていることから、チェーンベル
トの捩じれモーメントが発生しても、その捩じれモーメ
ントによる応力が最も大きく付与される上記両外側に配
置されたリンクプレートにおいて、変形や破損が生じる
ことがなく、同時に、ベルト幅方向の内側に配置される
リンクプレートに設けられる隅部Rは両外側のリンクプ
レートよりも小さく形成される結果、リンクプレートの
幅寸法が相対的に大きく形成できるので、ベルト引っ張
り方向の強度が得られ、チェーンベルトの張力によるリ
ンクプレートの変形や破損が解消される。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、本考案の一実施例であるチェーンベルト10が
用いられた車両用ベルト式無段変速機12を示している。
図において、ベルト式無段変速機12は、互いに平行に配
設された入力軸14および出力軸16と、入力軸14および出
力軸16にそれぞれ取り付けられた有効径が可変の一対の
一次側可変プーリ18および二次側可変プーリ20と、それ
ら一対の一次側可変プーリ18および二次側可変プーリ20
間に巻き掛けられたチェーンベルト10とを備えている。
一次側可変プーリ18および二次側可変プーリ20は、前記
入力軸14および出力軸16にそれぞれ固定された一次側固
定回転体22および二次側固定回転体24と、入力軸14およ
び出力軸16に軸方向の移動可能且つ軸まわりの回転不能
にそれぞれ取りつけられた一次側可動回転体26および二
次側可動回転体28とから構成されており、それら一次側
固定回転体22と一次側可動回転体26、および二次側固定
回転体24と二次側可動回転体28のそれぞれの円錐状の壁
面により環状のV溝が一次側可変プーリ18および二次側
可変プーリ20の双方にそれぞれ形成される。それら一次
側可動回転体26および二次側可動回転体28には一次側油
圧アクチュエータ30および二次側油圧アクチュエータ32
から推力がそれぞれ付与されており、図示しない制御弁
によってその推力の平衡が崩されることによりチェーン
ベルト10の掛り径(有効径)が変更され、ベルト式無段
変速機12の変速比が変化させられるようになっている。
チェーンベルト10は、一部を切り欠いて示す正面図であ
る第2図、その平面図である第3図、第2図のIV−IV視
断面である第4図、および、第2図のV−V視断面であ
る第5図にそれぞれ詳しく示すように、ベルト幅方向に
互い違いに重ねられるとともに長手方向に連ねられた多
数のリンクプレート34および35が一対にて1本のピンと
して機能するロッカーピン36によって無端環状にそれぞ
れ連結され、互いに並列した状態で略半ピッチ位相をず
らされた第1チェーン38および第2チェーン40と、その
第1チェーン38および第2チェーン40のそれぞれのロッ
カーピン36間に装着され、半ピッチおきに交互に配設さ
れたV型ブロック42などから構成されている。
V型ブロック42は第1チェーン38および第2チェーン40
に対して、その貫通孔44内に上記チェーン38および40の
うちの一方を貫通させ、そのベルト長手方向の両側に接
して配設された一対のスペーサ46および48に挟まれた状
態でベルト長手方向、すなわち第3図における左右方向
の相対移動不能にそれぞれ装着されている。したがっ
て、このチェーンベルト10は、前記ベルト式無段変速機
12において、上記V型ブロック42が第4図および第5図
に2点鎖線で示す前記可変プーリ18または20のV溝の内
壁面により挾圧されつつ回転することにより、その可変
プーリ18および20が取り付けられている前記入力軸14と
出力軸16との間で動力を伝達する。なお、前記V型ブロ
ック42の板厚はt1であり、前記一対のスペーサ46および
48の板厚は共にt2である。
上記リンクプレート34は、第6図に示すように、矩形板
状を成し、その両端部にはチェーン連鎖を構成するため
に前記ロッカーピン36が挿入される一対のピン嵌合孔50
および52がピッチPだけ隔てて形成されているととも
に、チェーンベルト10がプーリ18および20に巻き掛けら
れたときのプーリ径方向に対する外周側端縁90および内
周側端縁92の上記ピン嵌合孔50側の部分においてそれぞ
れ外周側および内周側へ突出した外周側突起54および内
周側突起56が設けられている。上記内周側突起56は上記
外周側突起54よりもベルト長手方向において前記スペー
サ46,48の板厚t2に等しい寸法だけ中央寄りにオフセッ
トして形成されている。本実施例においては、上記外周
側突起54および内周側突起56が係合突起に対応する。
そして、それら外周側突起54および内周側突起56はそれ
ぞれの前記ピン嵌合孔52側に前記V型ブロック42と当接
するための当接面94および96を有しており、上記外周側
端縁90および内周側端縁92に対するそれら当接面94およ
び96側の付け根部分には、外周側突起54および内周側突
起56の内部寄りに円弧状に切り欠かれた隅部R98および1
00がそれぞれ形成されている。なお、外周側突起54の当
接面94は、厳密にはスペーサ46または48を介してV型ブ
ロック42と当接させられることとなる。
一方、前記リンクプレート35は、ベルト幅方向に重ねら
れる複数枚のリンクプレートのうちの両外側に配設され
るもので、第7図に示すように、リンクプレート34と略
同様に構成されているが、その板厚は、リンクプレート
34の板厚の略1/2である。また、同様に隅部R98および10
2がそれぞれ形成されているが、その内周側の隅部R102
は、当接面96の面積を確保しつつ内周側突起56および内
周側端縁92の内部寄りに略円弧状に切り欠いて形成さ
れ、その大きさが前記リンクプレート34における隅部R1
00の大きさに比べて充分大きくされている。これによ
り、内周側突起56がV型ブロック42から受ける力による
上記隅部R102の部分における応力集中の程度が小さくさ
れている。
また、隅部R102が大きくされたことに伴い、そのR形状
の接線となるよう内周側端縁92の片側が一様に切り欠か
れた状態に、その隅部R102に続く内周側端縁104が形成
されている。すなわち、前記ピン嵌合孔52の中心からそ
の内周側端縁104までの距離h2は、前記リンクプレート3
4の内周側端縁92の場合のh1寸法よりも、上記隅部R102
が大きくされた分に対応して小さい寸法とされているの
である。このため、図からも明らかなように、上記内周
側端縁104の隅部R102からピン嵌合孔52にかけての部分
においては、凹凸変化の全くない滑らかな形状とされて
おり、前記ロッカーピン36を介してピン嵌合孔50および
52間に加えられるチェーンベルト10の張力によって上記
隅部R102の部分に生ずる応力集中が抑制される。
前記第2図乃至第4図からも判るように、V型ブロック
42および一対のスペーサ46,48をその一対のピン嵌合孔5
0および52の中間に位置させて幅方向に並列させられた
複数枚のリンクプレート34および35は、その外周側突起
54がスペーサ46,48を介してV型ブロック42を両側から
間接的に挟み、且つその内周側突起56がそのV型ブロッ
ク42を両側から直接挟む状態に配向させられており、そ
の外周側突起54および内周側突起56がV型ブロック42の
外周側部分および内周側部分を上記ピン嵌合孔50および
52の中間、すなわちロッカーピン36の位置の中間にそれ
ぞれ位置決めすることにより、第1チェーン38および第
2チェーン40とV型ブロック42との間における長手方向
の相対移動を阻止している。
すなわち、2枚のリンクプレート34および/または35が
互いに反対向きに板厚方向に重ねられたとき、それぞれ
の外周側突起54間の距離は、その間に挟まれるV型ブロ
ック42とスペーサ46および48の板厚寸法の総和(t1+2
t2)に略等しく、且つ、それぞれの内周側突起56間の距
離は、その間に挟まれるV型ブロック42の板厚寸法
(t1)に略等しくされているのである。したがって、こ
れらの外周側突起54および内周側突起56を介してV型ブ
ロック42とリンクプレート34および35との間で動力の受
け渡しが行われる。なお、第3図においては、理解を容
易とするため、上記V型ブロック42およびスペーサ46,4
8を挟んでいる外周側突起54に、→印または←印を付し
てその当接方向を示してある。
ここで、上記内周側突起56が外周側突起54に比べてリン
クプレート34の中央寄りにオフセットして設けられてい
ることから、その内周側突起56を外周側突起54よりもベ
ルト長手方向においてやや小さめに形成することによ
り、前記ピン嵌合孔50の内周側近傍(前記内周側端縁92
より内周側)において、前記V型ブロック42の板厚寸法
t1よりも広い幅寸法の空きスペースが確保されている。
ロッカーピン36は、第8図に示すように、部分円管状を
成して円弧状の断面を備えており、1対のロッカーピン
36がそれらの外周面にて互いに接触した状態で前記一対
のピン嵌合孔50および52内に挿入されて、1本のピンと
して機能している。前記第6図および第7図に示したよ
うに、リンクプレート34および35の前記ピン嵌合孔50お
よび52の内周縁部のうちリンクプレート34および35の端
部側には、この一対のロッカーピン36のうちの一方の内
周面と係合して嵌合孔50および52内でのその一方のロッ
カーピン36の回転を防止する回転ストッパ51および53が
それぞれ設けられており、チェーンベルト10の湾曲に伴
って、一対のロッカーピン36がそれらの外周面において
相対的に転動させられ、これによりその転動面(外周
面)での接点を瞬間中心とする隣合うリンクプレート相
互の屈曲を可能としている。
このロッカーピン36は、V型ブロック42の貫通孔44内に
嵌め入れられた計7枚のリンクプレート34および35の板
厚の合計よりも長く、且つ、チェーンベルト10が組み立
てられた状態(第4図参照)において、たとえば、第1
チェーン38側のV型ブロック42と第2チェーン40側のス
ペーサ46の凸部80(或いはスペーサ48の凸部82)との間
の距離よりも短い全長lpを有している。
そして、V型ブロック42は、第9図および第10図にその
正面図および右側面図をそれぞれ示すように、前記一次
側可変プーリ18および二次側可変プーリ20に設けられた
V溝の内壁面にそれぞれ摩擦係合する一対の摩擦テーパ
面58および60をベルト幅方向の両端に備えるとともに、
図において左右に2分する中心線Cの近傍を境として両
側に第1部分62と第2部分64とを備えている。
第1部分62は、ベルト幅方向に複数枚重ねられた前記リ
ンクプレート34および35が嵌め入れられる貫通孔44が形
成されることにより、プーリ径方向に延びる一対の支柱
部66および68と、ベルト幅方向に平行に延びる一対の梁
部70および72とから枠状に構成されている。本実施例に
おいては、上記貫通孔44が嵌合孔に対応する。第5図か
らも判るように、上記梁部72は、前記リンクプレート34
および35に設けられた外周側突起54がスペーサ46および
48を介して当接させられる一方、梁部70は前記リンクプ
レート34および35に設けられた内周側突起56が直接当接
させられるようになっている。これにより、V型ブロッ
ク42およびスペーサ46および48が、それら外周側突起54
および内周側突起56に挟持されることにより、前記第1
チェーン38および第2チェーン40それぞれのピン位置の
中間にそれぞれ相対移動不能に位置決めして装着され
る。
また、前記貫通孔44の四隅には、良好なリンクプレート
34および35との嵌合状態を得るとともに各コーナーにお
ける応力集中による亀裂を防止するなどのために、円弧
状に切り欠いた隅部R45がそれぞれ形成されている。こ
のため、第4図などからも判るように、チェーンベルト
10の組立状態においては、その貫通孔44内の両端に配設
される前記リンクプレート35は貫通孔44における前記支
柱部66または68の内周面とは接触するが、前記梁部72お
よび74とは接触しないことになり、リンクプレート35の
前記外周側端縁90および内周側端縁92は実質的に浮いた
状態とされている。したがって、前記リンクプレート35
における距離寸法h2を前記寸法h1より小さくしても、h2
=h1であった従来の場合と比べてV型ブロック42とリン
クプレート35との嵌合状態には何等変化がない。
なお、上記支柱部68の第2部分64側の端面69は、第4図
からも判るように、組立て状態における他方のチェーン
側のロッカーピン36と当接させられ、そのロッカーピン
36のベルト幅方向における中心線C側への移動を規制し
ている。
一方、第2部分64は、上記梁部70から延び出て前記可変
プーリ18および20からの挾圧力を受け止めるためにその
先端に前記摩擦テーパ面60を有する片持ちの横梁部74を
有し、図における右上角部に装着されない側のチェーン
のピン嵌合部分を収容する大きな空間が形成されてい
る。ここで、上記横梁部74のプーリ径方向の板幅寸法
は、前述したリンクプレート34および35のピン嵌合孔50
の内周側近傍において形成された空きスペースにこの横
梁部74の一部が位置し得ることから、前記可変プーリ18
および20からの挾圧力に対する十分な強度を備えた寸法
とされている。
なお、このV型ブロック42の板厚t1は、前記各チェーン
38および40におけるロッカーピン36のピッチPの1/2か
ら、両側に配設されるスペーサ46および48の板厚分(2
t2)を差し引いた寸法とされており、この板厚t1は、加
工の容易性および寸法精度などを考慮して定められる。
前記スペーサ46とスペーサ48は、第11図および第12図、
第13図および第14図にそれらの正面図および右側面図を
それぞれ示すように、厚みt2の板材に前記V型ブロック
42の貫通孔44の幅と略同一で前記リンクプレート34およ
び35の内周側突起56の突出高さ分だけ内周側に挿通面積
が拡げられた貫通孔76が設けられることにより枠状に形
成されているが、切欠き78により一部が除去されること
によりC字形とされている。この切欠き78は、可変プー
リ18および20内でチェーンベルト10が湾曲する際にスペ
ーサ46やスペーサ48がそれぞれ相互に干渉すること防止
するためのものであり、チェーンベルト10のピッチライ
ンLpよりも内周側において形成されている。
そして、それらスペーサ46および48のそれぞれのベルト
幅方向外側の端部には、上記ピッチラインLp上において
前記ピン嵌合孔50および52内に挿入されるロッカーピン
36の位置に対応してそのロッカーピン36の端面に当接す
るように突出した凸部80および82がそれぞれ設けられて
おり、ロッカーピン36のベルト幅方向外側への抜けを防
止する機能を有している。この凸部80および82は、スペ
ーサ46および48の打ち抜き加工の前後若しくはそれと同
時にプレス加工により形成される。
なお、前記V型ブロック42および上記スペーサ46,48
は、チェーンベルト10の組立て状態において、それらV
型ブロック42とその両側に接して配設されたスペーサ46
および48との3枚が重ねられた1組ずつが第1チェーン
38および第2チェーン40のそれぞれのロッカーピン36間
に装着され、且つ、前記したようにそれら3枚の板厚の
合計がピンピッチPの1/2と略同じに設定されているこ
とから、第3図からも判るように、交互に配設されたV
型ブロック42が両側のスペーサ46および48を介してベル
ト長手方向に相互に当接させられており、第1チェーン
38と第2チェーン40とのベルト長手方向における相対移
動を規制する機能を有している。
チェーンベルト10は、上述した各構成要素から次に説明
するように組み立てられる。
先ず、前記V型ブロック42に対してその第1部分62の両
面に接して前記一対のスペーサ46および48を、それぞれ
の切欠き78が前記中心線C側にあり、且つ凸部80および
82が外向きになるように宛がわせてそれら3枚を重ね合
わせる。そして、それぞれの貫通孔44および76内に、そ
のV型ブロック42の外周側の梁部72がスペーサ46および
48を介して前記リンクプレート34および35の外周側突起
54によって挟まれ、且つその内周側の梁部79が前記内周
側突起56によって挟まれるように、2枚ずつのリンクプ
レート34および35を、リンクプレート35がそれぞれ外側
となるように貫通孔44および76の両側から交互に1枚分
の間隔をあけて挿入した一組と、同様に重ね合わされた
V型ブロック42およびスペーサ46、47の両側から3枚の
リンクプレート34を同様に挿入した別の一組とを用意す
る。
次に、これら二組のリンクプレート34および35をそれぞ
れの隙間に互い違いに挿し込み、その合計7枚のリンク
プレート34および35を板厚方向に縦貫するように、ピン
嵌合孔50または52を通して一対のロッカーピン36を前記
第2部分64側から挿入する。このようにして組まれたユ
ニットを順次連結するように同様の工程を繰り返すこと
によって、第15図の下側に示すように、無端環状に連結
された第1チェーン38のピン位置の中間にV型ブロック
42およびスペーサ46,48が装着された第1チェーン側ユ
ニット84が構成される。
同様にして、第15図の上側に示すように、無端環状に連
結された第2チェーン40のピン位置の中間にV型ブロッ
ク42およびスペーサ46,48が装着された第2チェーン側
ユニット86が構成される。本実施例のチェーンベルト10
においては、チェーンベルトを構成するチェーン列が2
本であることから、上記第1チェーン側ユニット84と第
2チェーン側ユニット86とが実質的には同一のものであ
る。
次いで、上記のように構成された第1チェーン側ユニッ
ト84と第2チェーン側ユニット86とを、それぞれのV型
ブロック42の第2部分64側を互いに向かい合わせ、それ
ぞれのロッカーピン36の位置のピッチを相互に半ピッチ
ずらして第15図の状態に並列させる。そして、それら第
1チェーン側ユニット84および第2チェーン側ユニット
86を互いに接近させて双方のスペーサ46および48がそれ
ぞれ互いに接触するように挿し入れることによりチェー
ンベルト10が完成する。
ところで、チェーンベルト10の動力伝達状態において前
述のように前記外周側突起54および内周側突起56を介し
てV型ブロック42とリンクプレート34および35との間で
動力が伝達される際、前記リンクプレート34および35の
外周側突起54および内周側突起56がV型ブロック42から
受ける力によって、それぞれの当接面94および96側の付
け根部分において応力集中が発生し、内周側突起56は形
状的にも小さいことから、強度的に厳しい状態とされる
ことが避けられない。特に、前記リンクプレート35のよ
うに、ベルト幅方向の両外側に配設されるリンクプレー
トについては、その板厚が薄いことに加えて、たとえ
ば、チェーンベルト10が巻き掛けられている前記可変プ
ーリ18および20それぞれのV溝幅のセンタ位置のずれや
V型ブロック42の形状の寸法誤差などに起因して生ずる
ベルト長手方向および幅方向の両方向に垂直な軸まわり
のねじりモーメントがチェーンベルト10に加えられた状
態で動力伝達する場合などに、その外周側突起54および
内周側突起56に比較的大きな力が作用して上記付け根部
分においてその強度的な許容限度を超える応力過剰の状
態となりやすいことから、変形や破損の生じる可能性が
あった。
これを回避するための対策として、上記リンクプレート
の内周側突起56の前記当接面96側の付け根部分における
隅部Rを大きくすることによって上記応力集中を少なく
することが考えられるが、第18図に示すリンクプレート
35′のように、単に大きな隅部R(103)を形成しただ
けでは、効果的に上記応力集中を減少させることができ
なかった。すなわち、内周側突起56の当接面97側の付け
根部分において、内周側端縁93から内部寄りに大きく円
弧状に切り欠くことにより形成された隅部R103によっ
て、その当接面97に加えられた動力伝達に基づく荷重に
対しては応力集中の程度が小さくされる。しかし、その
隅部R103が形成されることによって内周側端縁93の線上
に凹んだ切欠き部分が形成されることになるので、リン
クプレート長手方向に作用する力に対しての切欠き効果
のために、前記ロッカーピン36を介してピン嵌合孔50お
よび52間に加えられるベルト張力により、その隅部R103
の部分に応力集中が生じて、総合的な応力集中の程度が
隅部Rの小さい場合よりも却って大きくなってしまうの
である。
これに対し、本実施例においては、リンクプレート35の
内周側突起56の当接面96側の付け根部分に大きく形成さ
れた隅部R102の大きさに対応して、その内周側突起56が
V型ブロック42から受ける力により付け根部分において
生ずる応力集中が少なくされるとともに、その隅部R102
と内周側端縁104とが滑らかに接続されていることか
ら、上記付け根部分におけるチェーンベルト10の張力に
よる応力上昇が抑制されるため、総合した応力値が低く
維持される。
参考までに、有限要素法(FEM)による上記隅部Rの部
分における応力値の解析計算結果を、リンクプレート35
の隅部R102に替えてリンクプレート34の隅部R100と同様
な隅部Rが形成されただけで大きな隅部Rが形成されて
いない従来タイプのリンクプレートの場合、および前記
リンクプレート35′の場合と比較して第19図に示す。こ
れによれば、内周側突起にかかる荷重による応力値につ
いては、リンクプレート35およびリンクプレート35′共
に従来タイプのリンクプレートよりも低減されている。
一方、ピン嵌合孔にかかる引張荷重による応力値につい
ては、リンクプレート35の場合には従来タイプよりも低
減されているが、リンクプレート35′の場合には逆に大
きく増大している。このような関係から、上記2つの荷
重がそれぞれ加えられた状態での応力値は、本実施例の
リンクプレート35においては従来タイプよりも17%近く
低減されているのに対し、リンクプレート35′において
は却って6%以上も増大する結果となっている。
したがって、本実施例のチェーンベルト10によれば、ベ
ルト幅方向の両外側に配設され且つ比較的板厚が薄いた
めに強度的に厳しい状況にあるリンクプレート35の内周
側突起56の当接面96側の付け根部分に形成された隅部R
は、ベルト幅方向の内側に配設されたリンクプレート34
に比較して大きく形成されていることから、そのリンク
プレート34に比較して局部的な応力集中が効果的に減少
させられるので、たとえば、チェーンベルト10に加えら
れたねじりモーメントなどにより上記の箇所に比較的大
きな力が作用しても、その応力値が許容応力の範囲内と
され、局部的な応力集中による破損などが生じ難くなっ
て、リンクプレート35の耐久性が向上すると同時に、ベ
ルト幅方向の内側に配設されたリンクプレート34の係合
突起56の付け根部分に形成された隅部Rは、ベルト幅方
向の外側に配設されたリンクプレート35に比較して小さ
く形成されることによりリンクプレート34の幅寸法が縮
減されていないことから、ベルト引っ張り方向の強度が
確保され、チェーンベルトの張力によるリンクプレート
の変形や破損が解消されるのである。
また、本実施例のチェーンベルト10においては、前記内
周側突起56を外周側突起54に比べてリンクプレート34の
中央寄りにオフセットした位置に設けることにより、そ
の内周側突起56よりもピン嵌合孔50寄りの位置に空きス
ペースが形成されており、位相を半ピッチずらされた他
方のチェーンに装着されたV型ブロック42の横梁部74の
プーリ径方向の板幅寸法をその外周側に上記スペースに
対応して拡張し、その横梁部74に前記可変プーリ18およ
び20による挾圧力を受け止めるために十分な強度を備え
させていることから、V型ブロック42の耐久性が向上さ
せられている。
また、本実施例のチェーンベルト10においては、V型ブ
ロック42が互いに位相が半ピッチずらされた第1チェー
ン38および第2チェーン40のそれぞれに交互に装着され
ているので、V型ブロック42のピッチが単独のチェーン
におけるロッカーピン36のピッチの半分とされており、
V型ブロック42の駆動側プーリへの噛み込み頻度および
従動側プーリからの開放頻度がそれぞれ2倍となること
から、動力が円滑に伝達されるとともに振動や騒音が抑
制される。さらに、交互に装着されたV型ブロック42が
一対のスペーサ46および48を介してベルト長手方向にお
いて相互に当接させられ、第1チェーン38と第2チェー
ン40とのベルト長手方向における相対移動が規制されて
いるので、第1チェーン38および第2チェーン40間にお
ける半ピッチの位相ずれが一定に保持されて、位相ずれ
の変動に起因して生ずるピッチノイズが好適に抑制され
る利点がある。
また、本実施例では、第1チェーン38および第2チェー
ン40がそれぞれV型ブロック42および一対のスペーサ4
6,48を装着して無端環状に連結されて各々の組立てが完
了した第1チェーン側ユニット84および第2チェーン側
ユニット86の双方が、それぞれのロッカーピン36のピッ
チの位相を半ピッチずらした状態で容易に嵌め入れられ
るので、チェーンベルト10の組立てが極めて容易とされ
ている。
以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、本考案はその他の態様においても適用され得る。
たとえば、前述の実施例においては、リンクプレート35
の内周側突起56の付け根部分の隅部R102が大きく形成さ
れる場合であったが、外周側突起54の付け根部分の隅部
R98も大きく形成される場合や、その隅部R98のみが大き
く形成される場合であっても、本考案が適用され得るこ
とは勿論のことである。
また、前述の実施例においては、リンクプレート35の内
周側端縁104は外周側端縁90と平行な直線状に形成され
ていたが、たとえば、第16図のリンクプレート37の内周
側端縁106のように、隅部R102から緩やかな凹部および
緩やかな凸部を経て元の内周側端縁92に繋がるように切
り欠いて形成され、その凹凸変化が滑らかに接続されて
いれば、隅部R102の部分において極端なチェーンベルト
10の張力による応力集中が起こらないので、このような
リンクプレートが前記リンクプレート35に替えて用いら
れてもよい。
また、前述の実施例における前記リンクプレート34およ
び35は、それぞれの内周側突起56がt2だけオフセットし
た位置に設けられていたが、オフセットさせられていな
い内周側突起を備えたリンクプレートであってもよい
し、外周側突起が中央寄りにオフセットさせられている
リンクプレートであってもよい。
また、前述の実施例においては、リンクプレート35の板
厚がリンクプレート34の板厚の1/2とされていたが、リ
ンクプレート35の板厚がリンクプレート34の板厚と同じ
板厚とされて用いられてもよい。
また、前述の実施例における前記スペーサ46および48
は、必ずしも設けられていなくてもよく、たとえば、V
型ブロックに対して前記外周側突起54および内周側突起
56がそれぞれ直接当接するように、外周側の板厚よりも
内周側の板厚が薄く形成されたV型ブロックが用いられ
たりしてもよいのである。また、前記したような内周側
突起がオフセットさせられていないリンクプレートの場
合には、一様な板厚のV型ブロックが単独で、或いは複
数枚重ねられて用いられてもよい。
また、前述の実施例においては、チェーンベルト10が第
1チェーン38および第2チェーン40が各々1列ずつの計
2列で構成されていたが、複数列の第1チェーン38およ
び第2チェーン40による3列以上のチェーンによりチェ
ーンベルトが構成されてもよいし、また、位相をずらさ
れていない複数列のチェーンや、単列のチェーンよりな
るチェーンベルトであってもよい。
また、前述の実施例では、3枚または4枚のリンクプレ
ート34および35が互い違いに貫通孔44内に挿し通される
ことによりV型ブロック42およびスペーサ46,48を挟持
するようになっているが、このリンクプレート34および
35の枚数は適宜定められるものであり、また、リンクプ
レートの外周側および内周側にそれぞれ一対ずつ外周側
突起および内周側突起を設けて、その突起間でV型ブロ
ック42やスペーサ46,48を位置決めするように構成する
ことも可能である。
また、前述の実施例においては、ベルト長手方向にリン
クプレート34を連結するために、前記ピン嵌合孔50およ
び52内に一対のロッカーピン36がそれぞれ嵌め入れられ
ていたが、円柱状の1本のピンが嵌め入れられてもよ
い。
なお、上述したのはあくまでも本考案の一実施例であ
り、本考案はその精神を逸脱することなく当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施するこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を含む無段変速機の構成を説
明する図である。第2図、第3図、第4図、および第5
図は、それぞれ本考案の一実施例であるチェーンベルト
の一部を示す図であり、第2図はその一部を切り欠いた
正面図、第3図はその平面図、第4図は第2図のIV−IV
視断面図、第5図は第2図のV−V視断面図である。第
6図および第7図は、第2図の実施例のリンクプレート
を示す図である。第8図は、第2図の実施例のピンを示
す斜視図である。第9図および第10図は、第2図の実施
例のV型ブロックをそれぞれ示す図であり、第9図はそ
の正面図、第10図はその右側面図である。第11図および
第12図は、第2図の実施例の一方のスペーサを示す図で
あり、第11図はその正面図、第12図はその右側面図であ
る。第13図および第14図は、第2図の実施例の他方のス
ペーサを示す図であり、第13図はその正面図、第14図は
その右側面図である。第15図は、第2図の実施例の組立
て方法を説明するための図である。第16図は、本考案の
他の実施例のリンクプレートを示す図であり、第7図に
相当する図である。第17図、および第18図は、従来のチ
ェーンベルトのリンクプレートをそれぞれ示す図であ
り、それぞれ第7図に相当する図である。第19図はリン
クプレートの内周側突起の付け根部分における応力を解
析計算した結果を示す図表である。 10:チェーンベルト 18:一次側可変プーリ(プーリ) 20:二次側可変プーリ(プーリ) 34:リンクプレート 35,37:リンクプレート 36:ロッカーピン(ピン) 38:第1チェーン、40:第2チェーン 42:V型ブロック 44:貫通孔(嵌合孔) 54:外周側突起(係合突起) 56:内周側突起(係合突起) 90:外周側端縁、92:内周側端縁 94,96:当接面 100,102:隅部R 104:内周側端縁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端部に一対のピン嵌合孔を有する複数枚
    のリンクプレートがベルト幅方向に互い違いに重ねられ
    るとともに長手方向に連ねられ、該ピン嵌合孔にそれぞ
    れピンが挿入されることにより無端環状に連結されたチ
    ェーンと、前記複数枚のリンクプレートが嵌め入れられ
    る嵌合孔を備えるとともに、前記リンクプレートの外周
    側端縁および内周側端縁の少なくとも一方に設けられた
    係合突起によって挟持されることにより前記チェーンの
    各ピンの中間にそれぞれ装着された複数のV型ブロック
    とを備え、プーリのV溝内で挟圧されつつ回転する前記
    V型ブロックが、前記係合突起を介して該プーリと前記
    チェーンとの間で動力を伝達する形式のチェーンベルト
    において、 前記ベルト幅方向に重ねられるリンクプレートは、前記
    係合突起の前記V型ブロックに当接する側の付け根部分
    においてリンクプレート寄りに隅部Rが設けられ、且
    つ、該隅部Rと前記外周側端縁および内周側端縁の少な
    くとも一方とが滑らかに接続され、 更に、ベルト幅方向の両外側に配置されるリンクプレー
    トに設けられる前記隅部Rは、ベルト幅方向の内側に配
    置されるリンクプレートに設けられる前記隅部Rよりも
    大きく形成されていることを特徴とするチェーンベル
    ト。
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JPS636245A (ja) * 1986-06-25 1988-01-12 Toyota Motor Corp 動力伝達用v型チエ−ンベルト
EP0315346B1 (en) * 1987-10-28 1993-02-10 Borg-Warner Automotive Transmission And Engine Components Corporation Cambered pin cvt chain-belt

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