JPH0729316U - ボルトキャップ装置 - Google Patents

ボルトキャップ装置

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JPH0729316U
JPH0729316U JP6368193U JP6368193U JPH0729316U JP H0729316 U JPH0729316 U JP H0729316U JP 6368193 U JP6368193 U JP 6368193U JP 6368193 U JP6368193 U JP 6368193U JP H0729316 U JPH0729316 U JP H0729316U
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JP
Japan
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bolt
clip
clip ring
cap body
cap
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Pending
Application number
JP6368193U
Other languages
English (en)
Inventor
浩一 河合
Original Assignee
株式会社ニフコ
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コントロールユニットのボルトを何らかの手
段で取り外した場合には、キャップの構造が壊れてしま
う構成として、コントロールユニットの改造を防止す
る。 【構成】 ボルト頭部22に強固に嵌装される金属製の
クリップ環2と、載頭円錐形の外套部8を有し上記クリ
ップ環2を内包した状態でボルト頭部22を上方から被
う樹脂製のキャップ本体3と、該キャップ本体の下部周
面に設けた挿通孔9に外部から半径方向に挿入され、先
端が上記クリップ環の鍔部5の下面を支持する樹脂製の
止めクリップ4とから構成し、止めクリップの剪断力を
クリップ環とボルト頭部間の保持力より小さく設定す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車のコントロールユニットの取付ボルトを封じるボルト キャップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の自動車は、マイクロコンピュータ等から構成され、エンジンの最高回転 数や最高速度を規制するコントロールユニット20を備えている。このコントロ ールユニット20は、図1に示すように、エンジンルーム近傍の車体にボルト2 1によって固定されおり、一般には取り外しによる改造はできないものと約束さ れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、コントロールユニット20のボルト21は取り外しが不 可能ではなく、たとえボルトを外したことがあっても、外したと断定するだけの 証拠が残らない。このため、ユーザー側においてボルト21を外してコントロー ルユニット20を改造した場合に、ユーザー側とメーカー側とで、改造したのか 又はしなかったのかについてトラブルを起こすことが多い。 そこで、本考案は、コントロールユニット等のボルトを何らかの手段で取り外 した場合には、キャップの構造が壊れてしまい、そのことを以て取り外した事実 があると立証することができるボルトキャップ装置を提供しようとするものであ る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記に鑑み提案されたもので、ボルト頭部を強固に嵌合する穴を有す る金属製のクリップ環と、 載頭円錐形の外套部を有し、該外套部の裾側周面に半径方向の挿通孔を開設し 、上記クリップ環を内包した状態でボルト頭部を上方から被う樹脂製のキャップ 本体と、 該キャップ本体の挿通孔に外部から挿入可能であって、先端には上記クリップ 環の鍔部の下面を支持する支持部を形成し、キャップ本体側に係合する抜け防止 部を有する樹脂製の止めクリップと、 からなり、該止めクリップの剪断力を上記クリップ環とボルト頭部間の保持力よ り小さくしたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】
ボルト頭部に嵌合しているクリップ環とキャップ本体とは独立しているため、 キャップ本体を回転させても、クリップ環は回転しないので、ボルトを回転させ ることができない。 クリップ環ごと無理やりキャップ本体を外そうとしても、キャップ本体は載頭 円錐形になっているので、容易に手や工具でキャップ本体をつまむことができな い。 無理やりこじって外そうとしても、クリップ環のボルト頭部に対する保持力と 、クリップ環に対する止めクリップの剪断力とでは、後者の方が小さいので、止 めクリップが破断される。 したがって、ボルトを取り外した場合には、止めクリップの損傷状況よりボル トを外した事実が残り、外観から判明する。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 ボルトキャップ装置1は、図2に示すように、例えばコントロールユニット2 0の取り付けボルト21に被せて使用するものである。
【0007】 このボルトキャップ装置1は、図3に示すように、ボルト21の六角形の頭部 22に軸方向に圧入嵌装される弾性金属製のクリップ環2と、該クリップ環2を 内包した状態でボルト21を上方から被う樹脂製のキャップ本体3と、該キャッ プ本体3を上記クリップ環2の下面に止める樹脂製の止めクリップ4とを組み合 わせて成る。
【0008】 クリップ環2は、図6及び図7に示すように、鍔部5と、その内側の穴の内周 縁より切り起こされた切り起し片6とを有し、切り起し片6の先端縁によって形 成される穴7は頭部22の形状と相似形であるが僅かに小さく設定されており、 これにより各切り起し片6が頭部の周囲にしっかりと食い込むように構成されて いる。
【0009】 キャップ本体3は、図8及び図9に示すように、載頭円錐形の中空な外套部8 と、該外套部8の裾部側の円筒周面に直径方向に相対向させて2つ開設した挿通 孔9とを有し、外套部8内の中空部分は図中下面の開口部から挿入したクリップ 環2を内包する大きさに設定されており、中空部分の天井にはクリップ環2を所 定位置に位置させる位置決め部10が形成されている。
【0010】 止めクリップ4は、図10及び図11に示すように、基部11から細い軸部1 2を延在させ、その先端に傾斜した支持部13を形成するとともに、錨状の抜け 防止部14を形成してなる。抜け防止部14は、軸部12から斜め後方に延在す る部分の端部外側に段部15を有し、この段部15がキャップ本体3の挿通孔9 の開口縁に係合することにより抜けを阻止する構成である。
【0011】 次に、使用方法について説明する。 図3,図4及び図5に示すように、まず、ボルト21の六角形の頭部22に金 属製のクリップ環2を軸方向に圧入する。このとき、クリップ環2は、穴7の内 周縁の切り起し片6が、多少外側に拡開して、頭部22の周囲にしっかりと食い 込む。
【0012】 次に樹脂製のキャップ本体3により、ボルト21の頭部22を上記クリップ環 2を内包した状態で上方から被う。
【0013】 次いで、キャップ本体3の挿通孔9内に外部から樹脂製の止めクリップ4を挿 入する。止めクリップ4は、先端の支持部13が上記クリップ環2の鍔部5の下 面に位置すると共に、抜け防止部14の段部15が挿通孔9を通過し終わった時 点で錨状部分が拡開し、段部15が挿通孔9の開口縁に係合して止めクリップ4 の抜けを確実に防止する。
【0014】 この様な操作を行なうと、キャップ本体3は止めクリップ4によってクリップ 環2の鍔部5に掛け止められる。
【0015】 上記のようにして、ボルト21の頭部22にキャップ装置1を嵌装すると、仮 に、コントロールユニット20に手を加えることを目的としてボルト21を外そ うとした場合、次のように作用することになる。
【0016】 キャップ本体3を回転させようとした場合、ボルト頭部22に食い込んでいる クリップ環2とキャップ本体3とは独立しているため、キャップ本体3を回転さ せても、キャップ環2は回転しない。したがって、ボルト21を回転させること ができず、ボルト21を外すことができない。
【0017】 また、クリップ環2ごと無理やりキャップ本体3を外そうとしても、キャップ 本体3は載頭円錐形になっているので、容易に手や工具でキャップ本体3をつま むことができない。
【0018】 そして、無理やりこじったりして外そうとした場合には、止めクリップ4が破 損してしまう。 即ち、クリップ環2のボルト頭部22に対する食い付き力は比較的大きく、こ れに対して、クリップ環2に対する止めクリップ4の止め構造は止めクリップ4 の軸部12によるだけであり比較的小さく構成されている。この構造的強度の大 小関係より、ボルト21をこじって外そうとした場合には、止めクリップ4が軸 部12において破断される。なお、止めクリップ4の軸部12には、適宜に設定 した剪断力を超えた力が作用したときに確実に破損するように軸部12に交差す る方向に折れ溝を形成しておくことが望ましい。
【0019】 以上のことから、本キャップ装置1のキャップ本体3は、その損傷状況よりボ ルト21を外したかどうかの証拠として使用できることになる。
【0020】 なお、上記した実施例ではコントロールユニット20の取付ボルト21に使用 した場合を説明したが、本考案にかかるボルトキャップ装置1はこれに限定され るものではなく、取り外しを禁止して取り外した痕跡を確実に残したいボルトで あればどのような用途にも使用することができる。例えば、ナンバープレートの 取付ボルトにも使用することができる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のキャップ装置によれば、ボルト頭部に食い込んで いるクリップ環とキャップ本体とは独立しているため、キャップ本体を回転させ ても、キャップ環は回転しないので、ボルトを回転させることができない。 クリップ環ごと無理やりキャップ本体を外そうとしても、キャップ本体は載頭 円錐形になっているので、容易に手や工具でキャップ本体をつまむことができな い。 無理やりこじって外そうとしても、クリップ環のボルト頭部に対する保持力と 、クリップ環に対する止めクリップの剪断力とでは、後者の方が小さいので、止 めクリップが破断される。 したがって、本キャップ装置のキャップ本体は、その損傷状況よりボルトを外 したかどうかの証拠として使用できる。このため、例えばコントロールユニット の改造行為も未然に防止することができ、万一行なわれた場合にはその痕跡が確 実に残る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コントロールユニットの取付位置を示す自動車
の斜視図である。
【図2】ボルトキャップ装置の適用形態を示す斜視図で
ある。
【図3】ボルトキャップ装置の分解斜視図である。
【図4】ボルトキャップ装置の平面図である。
【図5】ボルトキャップ装置の断面図である。
【図6】クリップ環の平面図である。
【図7】図6のクリップ環のA−A断面図である。
【図8】図4のボルトキャップ装置におけるキャップ本
体の平面図である。
【図9】図8のキャップ本体のA−A断面図である。
【図10】図4のボルトキャップ装置における止めクリ
ップの平面図である。
【図11】図10の止めクリップの側面図である。
【符号の説明】
1 ボルトキャップ装置 2 クリップ環 3 キャップ本体 4 止めクリップ 5 鍔部 6 切り起し片 7 クリップ環の穴 8 外套部 9 挿通孔 10 位置決め部 11 基部 12 軸部 13 支持部 14 抜け防止部 15 抜け防止部の段部 20 コントロールユニット 21 取り付けボルト 22 ボルトの頭部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルト頭部を強固に嵌合する穴を有する
    金属製のクリップ環と、 載頭円錐形の外套部を有し、該外套部の裾側周面に半径
    方向の挿通孔を開設し、上記クリップ環を内包した状態
    でボルト頭部を上方から被う樹脂製のキャップ本体と、 該キャップ本体の挿通孔に外部から挿入可能であって、
    先端には上記クリップ環の鍔部の下面を支持する支持部
    を形成し、キャップ本体側に係合する抜け防止部を有す
    る樹脂製の止めクリップと、 からなり、該止めクリップの剪断力を上記クリップ環と
    ボルト頭部間の保持力より小さくしたことを特徴とする
    ボルトキャップ装置。
JP6368193U 1993-11-04 1993-11-04 ボルトキャップ装置 Pending JPH0729316U (ja)

Priority Applications (1)

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JP6368193U JPH0729316U (ja) 1993-11-04 1993-11-04 ボルトキャップ装置

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JP6368193U JPH0729316U (ja) 1993-11-04 1993-11-04 ボルトキャップ装置

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JPH0729316U true JPH0729316U (ja) 1995-06-02

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ID=13236359

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JP6368193U Pending JPH0729316U (ja) 1993-11-04 1993-11-04 ボルトキャップ装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298210A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Toyota Boshoku Corp カバー部品の取付構造
JP2016125526A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 株式会社水道技術開発機構 さや管推進工法用スペーサー及びさや管推進工法
KR102018985B1 (ko) * 2018-05-28 2019-09-05 이효석 부식 방지 캡 조립체

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