JPH0729299Y2 - スラスト玉軸受用保持器 - Google Patents
スラスト玉軸受用保持器Info
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- JPH0729299Y2 JPH0729299Y2 JP1986133518U JP13351886U JPH0729299Y2 JP H0729299 Y2 JPH0729299 Y2 JP H0729299Y2 JP 1986133518 U JP1986133518 U JP 1986133518U JP 13351886 U JP13351886 U JP 13351886U JP H0729299 Y2 JPH0729299 Y2 JP H0729299Y2
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- annular
- ball
- circumferential direction
- cage
- seats
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/3837—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages
- F16C33/3843—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock cages
- F16C33/3856—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock cages made from plastic, e.g. injection moulded window cages
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/3887—Details of individual pockets, e.g. shape or ball retaining means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/10—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for axial load mainly
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、合成樹脂製のスラスト玉軸受用保持器に関
する。
する。
従来の技術 従来、この種の樹脂製保持器としては、第4図及び第5
図に示すように、弾性合成樹脂をもって形成された環状
板(31)に、円周方向に等間隔配置に多数個のボール嵌
入用の円形孔(32)が形成され、この各円形孔(32)の
孔周縁に、環状板の表裏両面に突出する態様にボール保
持用の環状受座(33)(33)が形成され、上記円形孔
(32)と環状受座(33)(33)とをもって形成されるボ
ール保持孔の内面が、ボール(B)の形状に対応する球
面に形成されたものが知られている。
図に示すように、弾性合成樹脂をもって形成された環状
板(31)に、円周方向に等間隔配置に多数個のボール嵌
入用の円形孔(32)が形成され、この各円形孔(32)の
孔周縁に、環状板の表裏両面に突出する態様にボール保
持用の環状受座(33)(33)が形成され、上記円形孔
(32)と環状受座(33)(33)とをもって形成されるボ
ール保持孔の内面が、ボール(B)の形状に対応する球
面に形成されたものが知られている。
あるいはまた、第6図及び第7図に示すように、環状板
(31)の片面側にのみ上記環状受座(33)が設けられ、
他方の面には、円形孔(32)の孔周縁に、その円周方向
の複数個所においてボール保持用の爪片(34)が突設さ
れたものも知られている。
(31)の片面側にのみ上記環状受座(33)が設けられ、
他方の面には、円形孔(32)の孔周縁に、その円周方向
の複数個所においてボール保持用の爪片(34)が突設さ
れたものも知られている。
考案が解決しようとする課題 ところが、上記のような従来品にあっては、いずれもそ
れぞれに固有の欠点があり、その改善が望まれるもので
あった。
れぞれに固有の欠点があり、その改善が望まれるもので
あった。
先ず、前者の、環状板の表裏両面に環状受座(33)(3
3)を形成したものにあっては、次のような製造上の問
題があった。即ち、各環状受座(33)の先端部の直径
は、保持孔に嵌入保持される転動体のボール(B)の脱
落防止のために、該ボールの直径よりも十分に小さいも
のに設定されるが、成形時に上記保持孔の内面を形成す
る成形治具は、該保持孔の最大径に対応する球形のもの
が用いられる。従って、成形後の成形治具の離型時、上
記環状受座(33)は、その先端部を含めて上記成形治具
の最大径に相当する寸法まで強制的な拡張方向の弾性変
形が加えられなければならない。そして離型後は元の寸
法に復元しなければならない。ところが、実際上、円周
方向に連続している上記環状受座(33)はその変形抵抗
が大きく、そのために上記離型時に環状板にも無理な力
が作用して、結果的に製品としての保持器に全体的な反
り、歪み等を発生するのみならず、甚しくは環状受座
(33)の先端部の寸法不揃いをも発生して、不良品の発
生率が高いものとなるという欠点があった。また、製品
においても、それにボール(B)を組込むに際して、環
状受座(33)を強い力で強制的に拡大方向に伸展変形さ
せなければならないため、その変形抵抗が大きいことか
らその作業が行いにくいものであった。
3)を形成したものにあっては、次のような製造上の問
題があった。即ち、各環状受座(33)の先端部の直径
は、保持孔に嵌入保持される転動体のボール(B)の脱
落防止のために、該ボールの直径よりも十分に小さいも
のに設定されるが、成形時に上記保持孔の内面を形成す
る成形治具は、該保持孔の最大径に対応する球形のもの
が用いられる。従って、成形後の成形治具の離型時、上
記環状受座(33)は、その先端部を含めて上記成形治具
の最大径に相当する寸法まで強制的な拡張方向の弾性変
形が加えられなければならない。そして離型後は元の寸
法に復元しなければならない。ところが、実際上、円周
方向に連続している上記環状受座(33)はその変形抵抗
が大きく、そのために上記離型時に環状板にも無理な力
が作用して、結果的に製品としての保持器に全体的な反
り、歪み等を発生するのみならず、甚しくは環状受座
(33)の先端部の寸法不揃いをも発生して、不良品の発
生率が高いものとなるという欠点があった。また、製品
においても、それにボール(B)を組込むに際して、環
状受座(33)を強い力で強制的に拡大方向に伸展変形さ
せなければならないため、その変形抵抗が大きいことか
らその作業が行いにくいものであった。
また、後者の、環状板(31)の片面側に環状受座(33)
を形成し、他方の面において複数個の爪片(34)を形成
したものにあっては、製作時の成形治具の離型及びボー
ル(B)の組込みはいずれも爪片(34)側から比較的容
易に行いうる利点を有するものゝ、ボール(B)の保持
力に環状板(31)の表裏で差があり、爪片(34)側で保
持力が乏しいために、運搬輸送その他の取扱い過程でボ
ール(B)の脱落欠陥を生じ易いのみならず、ボール
(B)の組付け時において爪片(34)の先端部が内方に
折曲してボール保持孔側に巻き込む不具合を発生し易
い、というような問題点があった。
を形成し、他方の面において複数個の爪片(34)を形成
したものにあっては、製作時の成形治具の離型及びボー
ル(B)の組込みはいずれも爪片(34)側から比較的容
易に行いうる利点を有するものゝ、ボール(B)の保持
力に環状板(31)の表裏で差があり、爪片(34)側で保
持力が乏しいために、運搬輸送その他の取扱い過程でボ
ール(B)の脱落欠陥を生じ易いのみならず、ボール
(B)の組付け時において爪片(34)の先端部が内方に
折曲してボール保持孔側に巻き込む不具合を発生し易
い、というような問題点があった。
この考案は、上記のような問題点を解決した軸受保持器
を提供することを目的とする。
を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 この考案は、上記目的において、弾性を有する合成樹脂
をもって形成された環状板(1)に、円周方向に等間隔
配置において複数個のボール嵌入用の円形孔(2)が形
成され、かつ前記環状板(1)の表裏両面に、前記各円
形孔(2)の孔周縁に沿ってボール保持用の環状受座
(3)が突設されてなるスラスト玉軸受用保持器におい
て、 前記環状板(1)の円周方向に隣接する円形孔(2)
(2)同志の最も近接する対向位置において、前記各環
状受座(3)に周方向に所定長さの各1対の切欠部
(5)が設けられると共に、 前記環状受座(3)は断面肉厚が基部から先端部に至る
に従って減少された先細状に形成され、かつ先端部内面
に、前記円形孔(2)の中心軸線(C)と平行な直線状
の平面部(6)が設けられてなることを特徴とするスラ
スト玉軸受用保持器を要旨とするものである。
をもって形成された環状板(1)に、円周方向に等間隔
配置において複数個のボール嵌入用の円形孔(2)が形
成され、かつ前記環状板(1)の表裏両面に、前記各円
形孔(2)の孔周縁に沿ってボール保持用の環状受座
(3)が突設されてなるスラスト玉軸受用保持器におい
て、 前記環状板(1)の円周方向に隣接する円形孔(2)
(2)同志の最も近接する対向位置において、前記各環
状受座(3)に周方向に所定長さの各1対の切欠部
(5)が設けられると共に、 前記環状受座(3)は断面肉厚が基部から先端部に至る
に従って減少された先細状に形成され、かつ先端部内面
に、前記円形孔(2)の中心軸線(C)と平行な直線状
の平面部(6)が設けられてなることを特徴とするスラ
スト玉軸受用保持器を要旨とするものである。
作用 環状受座(3)がその周方向の対向位の2個所で切欠部
(5)(5)によって切欠かれ、実質的に周方向に非連
続のものとなされていることに加えて、該環状受座が断
面において先細状のものとなされていることにより、該
環状受座(3)が比較的弾性変形を生じ易いものとな
り、製作時における成形治具の離型を容易化すると共
に、製品に対するボールの組込み性も良好なものとす
る。かつ、上記切欠部(5)が隣接する円形孔(2)
(2)の最も近接する対向位置に設けられていることに
より、隣接するボール嵌入用円形孔が接近状態に形成さ
れるような場合にあっても、上記離型性、ボール組込み
性が阻害されることがない。ひいては、上記円形孔
(2)のピッチ、即ちポケット間隔を極めて小さく設定
することが可能となり軸受の負荷容量の増大をはかるこ
とが可能になる。またボールの回転方向に切欠部(5)
が位置することで、該切欠部が潤滑油の導入部としても
有効に作用する。
(5)(5)によって切欠かれ、実質的に周方向に非連
続のものとなされていることに加えて、該環状受座が断
面において先細状のものとなされていることにより、該
環状受座(3)が比較的弾性変形を生じ易いものとな
り、製作時における成形治具の離型を容易化すると共
に、製品に対するボールの組込み性も良好なものとす
る。かつ、上記切欠部(5)が隣接する円形孔(2)
(2)の最も近接する対向位置に設けられていることに
より、隣接するボール嵌入用円形孔が接近状態に形成さ
れるような場合にあっても、上記離型性、ボール組込み
性が阻害されることがない。ひいては、上記円形孔
(2)のピッチ、即ちポケット間隔を極めて小さく設定
することが可能となり軸受の負荷容量の増大をはかるこ
とが可能になる。またボールの回転方向に切欠部(5)
が位置することで、該切欠部が潤滑油の導入部としても
有効に作用する。
実施例 第1図及び第2図に示す実施例において、(1)は弾性
を有する高靱性の合成樹脂、例えばポリアミド系樹脂を
もって形成された環状板、(2)は該環状板(1)の幅
の中央部で円周方向に等間隔配置に形成されたボール嵌
入用の円形孔、(3)(3)は上記環状板の表裏両面に
おいて、上記各円形孔(2)の孔周縁に沿って突出形成
された環状受座、(4)は上記円形孔(2)と環状受座
(3)(3)の内面によって形成されるボール保持孔で
あって、内面が球面に形成されている。
を有する高靱性の合成樹脂、例えばポリアミド系樹脂を
もって形成された環状板、(2)は該環状板(1)の幅
の中央部で円周方向に等間隔配置に形成されたボール嵌
入用の円形孔、(3)(3)は上記環状板の表裏両面に
おいて、上記各円形孔(2)の孔周縁に沿って突出形成
された環状受座、(4)は上記円形孔(2)と環状受座
(3)(3)の内面によって形成されるボール保持孔で
あって、内面が球面に形成されている。
上記構成は従来品と同様であるが、この考案においては
更に、上記の各環状受座(3)(3)に、それぞれ周方
向の2個所において切欠部(5)(5)が形成され、実
質的に環状受座(3)(3)がいずれも周方向に2つの
弧状部分に分断された非連続のものとなされている。し
かも上記切欠部(5)(5)は、環状板(1)の円周方
向において隣接する円形孔(2)(2)同志の、最も近
接する対向位置において、環状受座(3)(3)の周方
向の一部を切除した形のものとして形成されている。
更に、上記の各環状受座(3)(3)に、それぞれ周方
向の2個所において切欠部(5)(5)が形成され、実
質的に環状受座(3)(3)がいずれも周方向に2つの
弧状部分に分断された非連続のものとなされている。し
かも上記切欠部(5)(5)は、環状板(1)の円周方
向において隣接する円形孔(2)(2)同志の、最も近
接する対向位置において、環状受座(3)(3)の周方
向の一部を切除した形のものとして形成されている。
また、上記環状受座(3)は、第2図に示すように断面
肉厚が基部から先端部に至るに従って減少された先細状
に形成されると共に、先端部内面に、前記円形孔(2)
の中心軸線(C)と平行な直線状の平面部(6)が設け
られている。環状受座(3)を上記のように先細状に形
成するのは、その弾性変形を容易化するためであり、ま
たその先端部内面に平面部(6)を形成するのは、ボー
ル(B)の圧入に際して、環状受座(3)の先端部が折
曲してボール保持孔(4)内に巻き込まれるのを防止
し、ボール(B)の正確な圧入作業をより行い易くする
ためである。同時に保持器の射出成形後の金型からの取
出し作業を容易化する上でも有効である。
肉厚が基部から先端部に至るに従って減少された先細状
に形成されると共に、先端部内面に、前記円形孔(2)
の中心軸線(C)と平行な直線状の平面部(6)が設け
られている。環状受座(3)を上記のように先細状に形
成するのは、その弾性変形を容易化するためであり、ま
たその先端部内面に平面部(6)を形成するのは、ボー
ル(B)の圧入に際して、環状受座(3)の先端部が折
曲してボール保持孔(4)内に巻き込まれるのを防止
し、ボール(B)の正確な圧入作業をより行い易くする
ためである。同時に保持器の射出成形後の金型からの取
出し作業を容易化する上でも有効である。
而して、上記構成に係る保持器は、環状板(1)の表裏
面のうち任意の一方の側から、各ボール保持孔(4)に
転動体としてのボール(B)を、環状受座(3)の弾力
を利用して強制圧入して実用に供されるものであり、圧
入されたボール(B)は上記環状受座(3)による保持
作用でその脱落が防止されるものである。
面のうち任意の一方の側から、各ボール保持孔(4)に
転動体としてのボール(B)を、環状受座(3)の弾力
を利用して強制圧入して実用に供されるものであり、圧
入されたボール(B)は上記環状受座(3)による保持
作用でその脱落が防止されるものである。
第3図はボール保持孔(24)の変形例を示すものであ
り、該保持孔(24)が軸線方向の中央部において円筒状
部(24a)に形成され、これに続く上下両部において円
錐形部(24b)(24b)に形成されたものである。かゝる
ボール保持孔(24)形状を採用することにより、ボール
(B)と保持孔(24)内面との間に油溜り凹所(25)を
形成し、潤滑油の保持性を向上しうる利点を享受しう
る。
り、該保持孔(24)が軸線方向の中央部において円筒状
部(24a)に形成され、これに続く上下両部において円
錐形部(24b)(24b)に形成されたものである。かゝる
ボール保持孔(24)形状を採用することにより、ボール
(B)と保持孔(24)内面との間に油溜り凹所(25)を
形成し、潤滑油の保持性を向上しうる利点を享受しう
る。
考案の効果 この考案は上述のように、環状受座(3)の円周方向の
対向位の2個所において切欠部(5)が設けられ、実質
上環状受座(3)が2つの円弧状部分に分割されたもの
となされている。従って、該受座(3)(3)にその周
方向において十分な長さを確保して、ボール(B)の保
持力に優れたものとすることができると共に、成形治具
の離型に際しても上記環状受座に所要の弾性変形を許容
して、支障なく当該離型操作を可能なものとし、ひいて
はまた、ボールの嵌込み作業も、環状板(1)の表裏い
ずれの面からも支障なく、行いうるものとして、その作
業性を良好なものとする効果がある。
対向位の2個所において切欠部(5)が設けられ、実質
上環状受座(3)が2つの円弧状部分に分割されたもの
となされている。従って、該受座(3)(3)にその周
方向において十分な長さを確保して、ボール(B)の保
持力に優れたものとすることができると共に、成形治具
の離型に際しても上記環状受座に所要の弾性変形を許容
して、支障なく当該離型操作を可能なものとし、ひいて
はまた、ボールの嵌込み作業も、環状板(1)の表裏い
ずれの面からも支障なく、行いうるものとして、その作
業性を良好なものとする効果がある。
加えて、上記環状受座(3)は、その断面肉厚が基部か
ら先端部に至るに従って減少された先細状のものに形成
されているから、上記弾性変形の一層容易なものとする
ことができると共に、先端部内面に円形孔(2)の中心
軸線(C)と平行な直線状の平面部(6)が形成されて
いることにより、成形後の金型からの取出し時、及びボ
ール(B)の圧入時において、環状受座(3)の先端部
に折損とか傷を生じさせることなく、上記取出し及び圧
入作業を一層行い易いものとすることができる。
ら先端部に至るに従って減少された先細状のものに形成
されているから、上記弾性変形の一層容易なものとする
ことができると共に、先端部内面に円形孔(2)の中心
軸線(C)と平行な直線状の平面部(6)が形成されて
いることにより、成形後の金型からの取出し時、及びボ
ール(B)の圧入時において、環状受座(3)の先端部
に折損とか傷を生じさせることなく、上記取出し及び圧
入作業を一層行い易いものとすることができる。
また、上記切欠部(5)は、特に隣接する円形孔(2)
(2)の最も近接する対向位置において設けられたもの
となされている。従って、成形治具の離型に際し、離型
抵抗を環状板の周方向の各部においてほゞ均等化するこ
とができる。即ち、上記位置以外に切欠部を設けるもの
とした場合、隣接する円形孔(2)(2)の相互近接部
分において、2つの環状受座(3)(3)が近接してい
るために、他の部分に較べて相対的に大きな離型抵抗を
生じるものとなり、環状板(1)の円周方向各部におけ
る離型抵抗の不均一のために、結果的に環状板(1)に
波打ち状等の有害な変形、あるいは歪を生じ易いものと
なる。これに対し、この考案による前記のような切欠部
(5)の形成位置の特定により、離型抵抗を周方向に均
一化し、ひいては成形精度の優れた保持器を製作するこ
とが可能となる。
(2)の最も近接する対向位置において設けられたもの
となされている。従って、成形治具の離型に際し、離型
抵抗を環状板の周方向の各部においてほゞ均等化するこ
とができる。即ち、上記位置以外に切欠部を設けるもの
とした場合、隣接する円形孔(2)(2)の相互近接部
分において、2つの環状受座(3)(3)が近接してい
るために、他の部分に較べて相対的に大きな離型抵抗を
生じるものとなり、環状板(1)の円周方向各部におけ
る離型抵抗の不均一のために、結果的に環状板(1)に
波打ち状等の有害な変形、あるいは歪を生じ易いものと
なる。これに対し、この考案による前記のような切欠部
(5)の形成位置の特定により、離型抵抗を周方向に均
一化し、ひいては成形精度の優れた保持器を製作するこ
とが可能となる。
しかも、上記のように円周方向の対向位置に切欠部
(5)(5)を設けるものとしたことにより、保持器の
円周方向におけるボール保持孔(4)のピッチ、即ちポ
ケット間隔を、切欠部(5)(5)による環状受座
(3)(3)の欠落分だけ小さく設定することができ
る。即ち、他の部分に切欠部(5)を形成する場合に
は、保持孔(4)(4)のピッチを狭くすると隣り合う
環状受座(3)(3)が保持器の円周方向の対向部位で
重なり合うため、該受座(3)(3)の肉厚を薄くして
上記重なりを回避しなければならないことになる。とこ
ろが、受座(3)を薄くすると、成形治具の離型時、及
び成形後のボール組込時に上座(3)に有害な変形や割
れを生じ易いものとなる。このため、保持孔(4)のピ
ッチに制約を受けるが、この考案においては、この制約
を大幅に緩和することが可能となり、ひいては所定の大
きさの保持器においてポケット数を増やし、軸受の負荷
容量を増大することが可能となる。
(5)(5)を設けるものとしたことにより、保持器の
円周方向におけるボール保持孔(4)のピッチ、即ちポ
ケット間隔を、切欠部(5)(5)による環状受座
(3)(3)の欠落分だけ小さく設定することができ
る。即ち、他の部分に切欠部(5)を形成する場合に
は、保持孔(4)(4)のピッチを狭くすると隣り合う
環状受座(3)(3)が保持器の円周方向の対向部位で
重なり合うため、該受座(3)(3)の肉厚を薄くして
上記重なりを回避しなければならないことになる。とこ
ろが、受座(3)を薄くすると、成形治具の離型時、及
び成形後のボール組込時に上座(3)に有害な変形や割
れを生じ易いものとなる。このため、保持孔(4)のピ
ッチに制約を受けるが、この考案においては、この制約
を大幅に緩和することが可能となり、ひいては所定の大
きさの保持器においてポケット数を増やし、軸受の負荷
容量を増大することが可能となる。
更には、上記特定位置における切欠部(5)の形成によ
り、これがボールの回転方向に位置することゝなり、使
用時においてボールの回転に伴う潤滑油流れのボール保
持孔(4)内への導入を促しうる。従って、油切れ防止
に有効に作用し、軸受の円滑な機能保持に役立つ効果を
奏する。
り、これがボールの回転方向に位置することゝなり、使
用時においてボールの回転に伴う潤滑油流れのボール保
持孔(4)内への導入を促しうる。従って、油切れ防止
に有効に作用し、軸受の円滑な機能保持に役立つ効果を
奏する。
第1図はこの考案の第1実施例を示す保持器の一部平面
図、第2図は第1図II−II線の断面図、第3図はこの考
案の実施例におけるボール保持孔の変形例を示す要部断
面図、第4図は従来品の一部平面図、第5図は第4図V
−V線の断面図、第6図は他の従来品の一部平面図、第
7図は第6図VII−VII線の断面図である。 (1)……環状板、(2)……円形孔、(3)……環状
受座、(4)……ボール保持孔、(5)……切欠部、
(6)……平面部、(B)……ボール、(C)……中心
軸線。
図、第2図は第1図II−II線の断面図、第3図はこの考
案の実施例におけるボール保持孔の変形例を示す要部断
面図、第4図は従来品の一部平面図、第5図は第4図V
−V線の断面図、第6図は他の従来品の一部平面図、第
7図は第6図VII−VII線の断面図である。 (1)……環状板、(2)……円形孔、(3)……環状
受座、(4)……ボール保持孔、(5)……切欠部、
(6)……平面部、(B)……ボール、(C)……中心
軸線。
Claims (1)
- 【請求項1】弾性を有する合成樹脂をもって形成された
環状板(1)に、円周方向に等間隔配置において複数個
のボール嵌入用の円形孔(2)が形成され、かつ前記環
状板(1)の表裏両面に、前記各円形孔(2)の孔周縁
に沿ってボール保持用の環状受座(3)が突設されてな
るスラスト玉軸受用保持器において、 前記環状板(1)の円周方向に隣接する円形孔(2)
(2)同志の最も近接する対向位置において、前記各環
状受座(3)に周方向に所定長さの各1対の切欠部
(5)が設けられると共に、 前記環状受座(3)は断面肉厚が基部から先端部に至る
に従って減少された先細状に形成され、かつ先端部内面
に、前記円形孔(2)の中心軸線(C)と平行な直線状
の平面部(6)が設けられてなることを特徴とするスラ
スト玉軸受用保持器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986133518U JPH0729299Y2 (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 | スラスト玉軸受用保持器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986133518U JPH0729299Y2 (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 | スラスト玉軸受用保持器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6340625U JPS6340625U (ja) | 1988-03-16 |
JPH0729299Y2 true JPH0729299Y2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=31033914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986133518U Expired - Lifetime JPH0729299Y2 (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 | スラスト玉軸受用保持器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729299Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0616047Y2 (ja) * | 1988-11-25 | 1994-04-27 | 新日軽株式会社 | サッシ枠のコーナー連結装置 |
JP2578448Y2 (ja) * | 1992-03-13 | 1998-08-13 | 日産自動車株式会社 | ローディングカム装置 |
JP4711763B2 (ja) * | 2004-09-22 | 2011-06-29 | Ntn株式会社 | 画像形成装置 |
JP4799851B2 (ja) * | 2004-11-15 | 2011-10-26 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP4536632B2 (ja) * | 2005-10-11 | 2010-09-01 | Ntn株式会社 | スラスト玉軸受 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS534037U (ja) * | 1976-06-29 | 1978-01-14 | ||
JPS5853918U (ja) * | 1981-10-07 | 1983-04-12 | 日亜精密工業株式会社 | スラストベアリング用プラスチツク保持器 |
JPS6235943Y2 (ja) * | 1984-09-14 | 1987-09-12 |
-
1986
- 1986-08-29 JP JP1986133518U patent/JPH0729299Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6340625U (ja) | 1988-03-16 |
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