JPH07292346A - アスファルト付着防止剤 - Google Patents

アスファルト付着防止剤

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JPH07292346A
JPH07292346A JP11018094A JP11018094A JPH07292346A JP H07292346 A JPH07292346 A JP H07292346A JP 11018094 A JP11018094 A JP 11018094A JP 11018094 A JP11018094 A JP 11018094A JP H07292346 A JPH07292346 A JP H07292346A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ソルビタン脂肪酸エステル類又はポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル類の非イオン界面活
性剤を含有するアスファルト付着防止剤。 【効果】 タイヤローラ、ロードローラなどの舗装ロー
ラのタイヤ、鉄輪などの転圧面、アスファルトフィニッ
シャーなどの敷きならし機械、ダンプトラックの荷台、
橋面などアスファルトが付着する部分へのアスファルト
の付着を防止し及び付着物の除去を行い易くすると共
に、タイヤの老化を軽減し、かつアスファルト舗装面の
変色やアスファルト粘度に対する影響を起こさず、アス
ファルト舗装品質をより安定させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、舗装用加熱アスファル
ト混合物(以下、アスファルトという)の付着を防止で
きるアスファルト付着防止剤に関し、タイヤローラなど
の舗装用ローラの転圧車輪部などへのアスファルトの付
着防止性及び付着物の除去性に優れ、かつアスファルト
舗装面の変色を抑え、舗装品質をより安定した状態に仕
上げることができるアスファルト付着防止剤に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、アスファルト舗装の施工時に使用
される舗装ローラは、転圧輪が鉄製であるロードローラ
と、転圧輪が全てタイヤであり、かつ所定の締固め密度
を得るための死荷重(例として水)を積載しているタイ
ヤローラ及び振動ローラが主である。アスファルト舗装
における締固めは、一般的には、初期転圧をロードロー
ラで行い、次いで、二次転圧はタイヤローラで行う方法
が採られている。ところで、ロードローラやタイヤロー
ラにより締固めを行うと、ローラ及びタイヤとアスファ
ルトとの接触部に付着が生じることから、舗装仕上げ面
に凹凸ができ、舗装品質を低下させるという問題があ
る。そこで、ロードローラの鉄輪ローラ表面には、アス
ファルト付着防止剤として水を噴霧しながら転圧してい
る。また、タイヤローラのタイヤ面には、水、軽油・重
油、あるいは切削油乳剤の希釈液を噴霧しながら転圧し
ている。
【0003】しかしながら、水だけではアスファルトの
性状及び施工条件(アスファルトの敷き均し条件、気象
条件)によっては、付着を防止することができない。ま
た、軽油・重油を使用した場合、アスファルト舗装面の
アスファルト成分を溶かし、その結果外観的には茶色く
変色させたり、表面のアスファルト粘度を下げるという
問題に加え、タイヤの老化を促進するなどの欠点があ
る。切削油を使用する場合には、タイヤへのアスファル
トの付着防止には供用できるものの、鉄製ロールに使用
した場合、アスファルトの付着防止効果はなく、むしろ
逆に付着を促進するという問題がある。さらに、ロード
ローラは散水用水の補給のため、作業中にタイヤローラ
から給水される場合が多く、タイヤローラの水タンクに
アスファルト付着防止剤を使用中であれば必然的にロー
ドローラの鉄輪にも使用されることになるから、鉄輪に
使用してもアスファルトが付着しないことが要求され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の状況に鑑みてなされたものであり、タイヤローラや
ロードローラなどの舗装ローラによる締固め時に、転圧
車輪部へのアスファルトの付着を防止し、付着物を除去
し、タイヤの老化を軽減し、アスファルト舗装面の性状
変化(変色)やアスファルトの粘度低下のない、アスフ
ァルト舗装品質をより安定した状態に仕上げることがで
きるアスファルト付着防止剤を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、ソルビタン脂
肪酸エステル類又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル類の非イオン界面活性剤を含有させることに
より、上記課題を解決することが出来ることを見い出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、ソルビタン脂肪酸エ
ステル類又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル類の非イオン界面活性剤を含有することを特徴とす
るアスファルト付着防止剤を提供するものである。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明のアスファルト付着防止剤の必須成
分は、ソルビタン脂肪酸エステル類又はポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル類の非イオン界面活性剤
であるが、両者のうちソルビタン脂肪酸エステル類の非
イオン界面活性剤が好ましい。上記ソルビタン脂肪酸エ
ステル類としては、例えばソルビタンモノラウレート、
ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレ
ート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオ
レート、ソルビタントリオレート、ソルビタンセスキオ
レートなどが挙げられ、好ましくはソルビタントリオレ
ートが挙げられる。
【0008】また、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル類としては、例えばポリオキシエチレンソル
ビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタン
モノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
ステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレ
ート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレートなど
が挙げられ、好ましくはポリオキシエチレンソルビタン
トリオレート挙げられる。ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル類のエチレンの付加モル数は、特に制
限されるものではないが、6〜30が好ましく、特に1
0〜25が好ましい。これらの非イオン界面活性剤のう
ち、エチレンの付加モル数が6〜30のポリオキシエチ
レンソルビタントリオレートが特に好ましく、エチレン
の付加モル数が10〜25のポリオキシエチレンソルビ
タントリオレートがさらに好ましい。これらの非イオン
界面活性剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を
混合して用いてもよい。
【0009】本発明のアスファルト付着防止剤は、上記
非イオン界面活性剤のみを含有するものでもよいし、上
記非イオン界面活性剤を水などの希釈剤で希釈したもの
でもよい。水などの希釈剤で希釈する場合、上記非イオ
ン界面活性剤の含有割合は、特に制限ないが、通常0.
1〜50重量%であればよく、好ましくは0.2〜30
重量%である。
【0010】本発明のアスファルト付着防止剤には、上
記非イオン界面活性剤と共に40℃における動粘度が1
〜22cStの鉱油を併用することが好ましく、特に4
0℃における動粘度が3〜15cStの鉱油を併用する
ことが好ましい。40℃における動粘度が1cSt未満
であると、タイヤ表面に形成される油膜が薄くアスファ
ルトの付着防止のためには、噴霧量を多くする必要があ
り、このためタイヤの老化を早めることになる。一方、
40℃における動粘度が22cStを超えると、車輪表
面上に形成された油膜がアスファルトと接触した際にア
スファルト成分を溶かし、舗装の品質に悪影響を与える
と共に、アスファルトの粘度を低下させることになる。
これらの鉱油は、種々の方法で得られたものが使用でき
るが、毒性の低いものが好ましい。このような鉱油の具
体例としては、例えばパラフィン系原油、中間基系原
油、ナフテン系原油を常圧蒸留するかあるいは常圧蒸留
の残渣油を減圧蒸留して得られたもの、又はこれらの留
出油を精製したものが挙げられる。本発明のアスファル
ト付着防止剤における上記鉱油の配合割合は、希釈剤を
除く成分の5〜95重量%が好ましく、特に10〜70
重量%が好ましい。
【0011】本発明のアスファルト付着防止剤には、前
記成分の他、必要に応じて潤滑油に通常使用されている
成分、例えば、酸化防止剤、防錆剤、流動点降下剤、極
圧剤、粘度指数向上剤、清浄剤、分散剤、摩耗防止剤、
消泡剤、腐食防止剤などの成分を適量配合することがで
きる。本発明のアスファルト付着防止剤は、前記各成分
を所定量適宜配合して混合することにより調整すること
ができる。
【0012】本発明のアスファルト付着防止剤は、アス
ファルト舗装機械、ダンプトラック及び橋面などのアス
ファルトが接触する部分に塗布することにより、アスフ
ァルトの付着を防止及び付着物を除去できる方法を提供
することができる。本発明のアスファルト付着防止剤を
使用することができるアスファルト舗装ローラは、特に
制限されるものではなく、マカダムローラ、タンデムロ
ーラなどのロードローラ、タイヤローラ、タンデム型搭
乗式振動ローラ、コンバインド型(タイヤと鉄輪との組
み合わせ)搭乗式振動ローラ、ハンドガイドローラなど
の振動ローラ、プレートコンパクタなどの締固め機械、
アスファルトフィニッシャーなどの敷きならし機械を始
め種々の舗装機械が挙げられるが、特にタイヤローラ、
コンバインドローラにおいて有効である。
【0013】本発明のアスファルト付着防止剤は、これ
らの締固め機械のローラ表面、タイヤ表面などに塗布し
て使用される。その塗布方法としては、特に制限される
ものではないが、噴霧による塗布が好ましい。噴霧に
は、水との高希釈倍率で使う散水噴霧や、水との低希釈
倍率で使う液剤噴霧などが挙げられる。マカダムロー
ラ、タンデムローラやハンドガイドローラの場合は、通
常散水噴霧であり、本発明のアスファルト付着防止剤中
に含まれる非イオン界面活性剤の重量の通常50〜60
0倍に水で希釈して、好ましくは100〜400倍に希
釈して噴霧する。タイヤローラとコンバインドローラの
場合、タイヤ部分には液剤噴霧と散水噴霧が同時にでき
るようになっている。散水噴霧のみで作業する場合、本
発明のアスファルト付着防止剤中に含まれる非イオン界
面活性剤の重量の通常50〜600倍に水で希釈して、
好ましくは100〜400倍に水で希釈して噴霧する。
一方、液剤噴霧のみで作業する場合、本発明のアスファ
ルト付着防止剤中に含まれる非イオン界面活性剤の重量
の通常5〜60倍に水で希釈して、好ましくは5〜40
倍に水で希釈して噴霧する。
【0014】タイヤローラとコンバインドローラの場
合、特に散水噴霧と液剤噴霧の両方の噴霧で作業するこ
とが好ましく、この場合、散水噴霧を本発明のアスファ
ルト付着防止剤中に含まれる非イオン界面活性剤の重量
の通常50〜600倍に水で希釈して、好ましくは10
0〜400倍に水で希釈して行い、液剤噴霧を本発明の
アスファルト付着防止剤中に含まれる非イオン界面活性
剤の重量の通常5〜60倍に水で希釈して、好ましくは
5〜40倍に水で希釈して行うことが好適である。散水
噴霧と液剤噴霧を併用する場合、散水噴霧の噴霧量と液
剤噴霧の噴霧量の割合は、前者100重量部に対し、後
者が1〜10重量部の範囲が好ましい。アスファルト付
着防止剤の噴霧量は、アスファルト舗装面に対して、本
発明のアスファルト付着防止剤の希釈剤を含まない原液
換算で通常0.5〜10ml/m2の範囲にすればよ
く、好ましくは1〜5ml/m2の範囲にすればよい。
タイヤローラとコンバインドローラにおいて液剤噴霧の
液剤に軽油が用いられる場合には、軽油が縁石側溝へ飛
散し油のシミで汚すため、石粉を水にといて塗布して吸
収させていた。しかし、本発明のアスファルト付着防止
剤を使用する場合には、この石粉を塗布する作業を省略
することができる。また、この他、施工路面と既設路面
との接合部では、既設路面部の標識や分離帯の白線を汚
すなどの問題があった。しかし、本発明のアスファルト
付着防止剤を使用する場合には、このような問題を解消
できる。
【0015】プレートコンパクタ、アスファルトフィニ
ッシャーでは、作業前あるいは作業中にアスファルトと
の接触部に、本発明のアスファルト付着防止剤中に含ま
れる非イオン界面活性剤の重量の通常2〜20倍に水で
希釈して、好ましくは2〜10倍に水で希釈して塗布す
ることが好適である。また、本発明のアスファルト付着
防止剤は、アスファルトを運搬するダンプトラックの荷
台内側に塗布して、アスファルトの荷台への付着を防止
及び付着物を除去するために使用することもできる。ダ
ンプトラックの荷台には、本発明のアスファルト付着防
止剤中に含まれる非イオン界面活性剤の重量の通常2〜
10倍に水で希釈して塗布することが好ましい。これに
より、ダンプトラックの荷台へのアスファルトの付着を
防止することができる。なお、従来ダンプトラックの荷
台へのアスファルトの付着防止のために軽油を塗布して
いたが、アスファルトに顔料を添加した着色舗装の場
合、軽油がアスファルト成分を溶かすので使用できなか
った。
【0016】さらに、橋面のジョイント部へ本発明のア
スファルト付着防止剤中に含まれる非イオン界面活性剤
の重量の通常2〜10倍に水で希釈して塗布することに
より、橋面のジョイント部からのアスファルトの除去を
容易に行うことができる。本発明のアスファルト付着防
止剤によって付着が防止されるアスファルトは、特に制
限されるものではなく、種々の歴青材料、骨材、フィラ
ー、樹脂、及び添加材料などを含む種々のアスファルト
などが挙げられる。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によりさら
に具体的に説明する。なお、本発明は、これらの例によ
って何ら制限されるものではない。
【0018】実施例1 ソルビタンモノオレート100重量%から成るアスファ
ルト付着防止剤を調製した。
【0019】実施例2 ソルビタントリオレート100重量%から成るアスファ
ルト付着防止剤を調製した。
【0020】実施例3 ポリオキシエチレンソルビタントリオレート(エチレン
付加モル数が20モル)100重量%から成るアスファ
ルト付着防止剤を調製した。
【0021】実施例4 ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(エチレン
付加モル数が20モル)40重量%と、鉱油(40℃に
おける動粘度が4.92cSt)60重量%から成るア
スファルト付着防止剤を調製した。
【0022】実施例5 ポリオキシエチレンソルビタントリオレート(エチレン
付加モル数が20モル)30重量%と、鉱油(40℃に
おける動粘度が9.53cSt)35重量%、及び鉱油
(40℃における動粘度が4.92cSt)35重量%
から成るアスファルト付着防止剤を調製した。
【0023】比較例1 水100重量%から成るアスファルト付着防止剤を調製
した。
【0024】比較例2 市販軽油100重量%から成るアスファルト付着防止剤
を調製した。
【0025】比較例3 市販エマルジョンタイプの切削油100重量%から成る
アスファルト付着防止剤を調製した。
【0026】比較例4 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレン
付加モル数が3モル)50重量%と、鉱油(40℃にお
ける動粘度が9.53cSt)50重量%から成るアス
ファルト付着防止剤を調製した。
【0027】比較例5 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ100重量%から成
るアスファルト付着防止剤を調製した。
【0028】比較例6 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレン
付加モル数が20モル)60重量%と、、鉱油(40℃
における動粘度が31.6cSt)40重量%から成る
アスファルト付着防止剤を調製した。
【0029】(1)タイヤの耐老化性試験 上記実施例及び比較例のアスファルト付着防止剤による
タイヤローラのタイヤ老化促進性を評価するために、J
IS K6301に準拠し、タイヤの耐老化性試験を行
った。具体的には、試験温度を40℃にし、試験時間を
48時間とし、ゴムの試験片として酒井重工業株式会社
製のタイヤローラのタイヤのゴム片を50×25×25
mmに裁断して使用し、試験容器として外径60mm、
長さ130mmのガラス瓶を使用し、この試験容器にア
スファルト付着防止剤を150ml入れて、上記ゴムの
試験片を全面浸漬した。この結果を表1に示した。
【0030】
【表1】 表1に示すように、本発明のアスファルト付着防止剤
は、タイヤの老化を抑えることができることが分かる。
【0031】(2)アスファルト舗装施工現場における
アスファルトの供用試験 酒井重工業株式会社製のタイヤローラとマカダムローラ
を用いて、表層用密粒度アスファルト舗装を行いその状
況を観察した。実施例及び比較例のアスファルト付着防
止剤は、原液をそれぞれ10倍、20倍及び100倍の
倍率に水で希釈したが、軽油はそのまま使用した。これ
らのアスファルト付着防止剤は、アスファルト舗装面に
対しアスファルト付着防止剤の希釈剤を含まない原液換
算で2〜3ml/m2の割合でタイヤローラのタイヤの
表面及びマカダムローラの鉄輪の表面に噴霧し、タイヤ
ローラは6〜10km/h、マカダムローラは2〜3k
m/hの速度で転圧した。なお、アスファルト舗装表面
の転圧温度は、タイヤローラが70〜130℃、マカダ
ムローラで100〜160℃であった。タイヤローラ、
マカダムローラへのアスファルトの付着状況、舗装面の
変色及びアスファルトの粘度への影響を表2に示す評価
基準により評価した。その結果を表3〜表5に示した。
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】(3)ダンプトラックの荷台への付着試験 ダンプトラックの荷台の内側表面に実施例1〜5のアス
ファルト付着防止剤を水で3倍に希釈して塗布し、ダン
プトラックの荷台にアスファルト(表面温度:170
℃)を積載し、30分後に荷台を傾けてアスファルトを
降ろした。いずれの場合も、荷台にアスファルトの付着
はなかった。
【0037】(4)着色舗装用アスファルトの舗設試験 実施例5のアスファルト付着防止剤を水で下記のように
それぞれ希釈して下記の部分に塗布して、着色舗装用ア
スファルト(顔料をアスファルトに添加したもの)の舗
設試験を行った。 タイヤローラのタイヤ:液剤噴霧(20倍希釈)、散水
噴霧(100倍希釈) ロードローラの鉄輪:散水噴霧(100倍希釈) プレートコンパクタの転圧板:塗布(3倍希釈) ハンドガイドローラの鉄輪:重力滴下(130倍希釈) アスファルトフィニッシャーのホッパ、スクリード、ス
クリューなど:塗布(3倍希釈) ダンプトラックの荷台:塗布(3倍希釈) レーキ、スコップの表面:塗布(3倍希釈) 上記のうち、着色舗装用アスファルト(敷きならし時の
表面温度:160℃以上)は、アスファルトフィニッシ
ャーに少し付着したが、他の機械には付着しなかった。
アスファルト舗装表面の変色もなく、アスファルトの粘
度に対する影響も見られなかった。
【0038】(5)改質アスファルト混合物の舗設試験 実施例5のアスファルト付着防止剤を水で下記のように
それぞれ希釈して下記の部分に塗布して、改質アスファ
ルト混合物舗設試験を行った。 タイヤローラのタイヤ:液剤噴霧(10倍希釈)、散水
噴霧(100倍希釈) ロードローラの鉄輪:散水噴霧(100倍希釈) その結果、改質アスファルト混合物(敷きならし時の表
面温度:160℃以上)は、タイヤ、鉄輪とも付着しな
かった。アスファルト舗装表面の変色もなく、アスファ
ルトの粘度に対する影響も見られなかった。
【0039】
【発明の効果】本発明のアスファルト付着防止剤による
と、タイヤローラ、ロードローラなどの舗装ローラのタ
イヤ、鉄輪などの転圧面、アスファルトフィニッシャー
などの敷きならし機械、ダンプトラックの荷台、橋面な
どアスファルトが付着する部分へのアスファルトの付着
防止及び付着物の除去と共に、タイヤの老化を軽減し、
かつアスファルト舗装面の変色やアスファルトの粘度に
対する影響も起こさず、アスファルト舗装の品質をより
安定させることができる。特に夜間の舗装工事のよう
に、舗装面やタイヤ表面への付着物がはっきり見えない
状況で使用する場合は、タイヤへのアスファルトの付着
防止とアスファルト舗装表面の変色度合いの少ない点を
考慮すれば非常に有利である。また、着色舗装の場合に
も、舗装面の変色もなく、舗装の品質をさらに安定させ
ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソルビタン脂肪酸エステル類又はポリオ
    キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類の非イオン界
    面活性剤を含有することを特徴とするアスファルト付着
    防止剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアスファルト付着防止剤
    に40℃における動粘度が1〜22cStの鉱油を含有
    させることを特徴とするアスファルト付着防止剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のアスファル
    ト付着防止剤を水で希釈して成ることを特徴とするアス
    ファルト付着防止剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6073683A (en) * 1995-07-05 2000-06-13 Nippondenso Co., Ltd. Cooling apparatus using boiling and condensing refrigerant and method for manufacturing the same
JP2007231093A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Sakai Heavy Ind Ltd アスファルト付着防止剤
KR101247782B1 (ko) * 2012-10-30 2013-03-25 박준성 부착방지용 유화아스팔트 및 그의 조성물

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