JPH0729190A - 光ピックアップ・アクチュエーター - Google Patents

光ピックアップ・アクチュエーター

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JPH0729190A
JPH0729190A JP16932493A JP16932493A JPH0729190A JP H0729190 A JPH0729190 A JP H0729190A JP 16932493 A JP16932493 A JP 16932493A JP 16932493 A JP16932493 A JP 16932493A JP H0729190 A JPH0729190 A JP H0729190A
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JP
Japan
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objective lens
support member
coil
optical
focus adjustment
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Application number
JP16932493A
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English (en)
Inventor
Ken Riyoon Nu
ヌ・ケン・リョーン
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 望ましくない搖れ動作が発生せず、摩擦によ
る悪影響を受けない光ピックアップ・アクチュエーター
を提供すること。 【構成】 焦点調整対物レンズ12を有する焦点調整対
物レンズボビン13を、光ディスクの記録面に平行な面
内で回転可能に一軸的に支持する上部多角形支持部材1
と、その上部多角形支持部材1を、対物レンズ12の光
軸方向に移動可能に支持する台形フレーム支持部材5a
〜5fとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトディスクプ
レイヤー、その他光保存データファイルで用いる情報検
索装置等の光ピックアップ・アクチュエーターに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンパクトディスクが完全に平
坦でなかったり、回転軸が中心に一致していない多くの
事例では、コンパクトディスクに保存された情報は、垂
直方向及び水平方向の変位を受けることがある。この変
位を相殺するためには、二軸焦点調整対物レンズ・アク
チュエーターが必要である。
【0003】上述の要求を満たすため、これまでのアク
チュエーターは、焦点調整対物レンズハウジングに、硬
いシャフトを通した構成になっている。弾性体の懸垂に
支えられて、アクチュエーターの軸方向の変位は、その
硬いシャフトで案内されていた。硬いシャフトのまわり
のアクチュエーターの半径方向の変位は、ディスクの偏
心に起因する誤差を相殺する。シャフトの剛性のため、
この設計では、前述の変位以外の、他の自由度(DO
F)すべてを排除する。
【0004】アルプス電気が開発した(米国特許番号48
78214)他の一例の光ピックアップ・アクチュエーター
は、複数の懸垂ロッドを平行に配置することにより、上
記の要求事項を満たすようになっていた。焦点調整対物
レンズ軸と、光ディスクの表面に沿う方向の、アクチュ
エーターの純並進変位は、焦点調整対物レンズハウジン
グの重心と、伝導コイルが起こす電磁合力が一致する平
面に沿って、懸垂ロッドの端を接合することにより制御
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ような焦点調整対物レンズ・アクチュエーターの動的自
由度を、焦点調整対物レンズ軸と、コンパクトディスク
面に沿う方向に制限する、硬いシャフトの設計にもかか
わらず、この設計ではある種の問題が生じる。すなわ
ち、シャフトと、焦点調整対物レンズボビンの通し穴の
間の隙間を正確に保ち、焦点調整対物レンズボビンとシ
ャフトの滑り面と回転面の間の減速度を防ぐため、異物
の堆積をなくさねばならない。この設計のもうひとつの
欠点は、硬いシャフトと焦点調整対物レンズボビンの通
し穴との間の摩擦に打ち克つため、余分の電磁力が必要
なことである。この2つの滑り面の間の摩擦係数は、温
度と湿度要因によって決まるので、この摩擦に打ち克つ
ために必要な電磁力の量が変化する。
【0006】一方、後者のように焦点調整対物レンズハ
ウジングを、複数の懸垂ロッドで吊すと、摩擦と隙間の
要因は無くなるが、新たに別の問題が生じる。すなわ
ち、アクチュエーターの動的自由度が、焦点調整対物レ
ンズ軸の方向と、光ディスク面に沿う方向の、望みの方
向だけには限定されない。この構造は、他の動的自由度
に対しては、自由である。焦点調整対物レンズ軸と光デ
ィスク面に沿う純並進変位は、焦点調整対物レンズハウ
ジングの重心と、伝導コイルで発生する電磁合力を正確
に一致させることだけで、達成することができる。従っ
て、上記パラメータが一致しないと、焦点調整対物レン
ズボビンの偏(かた)揺れやピッチ動作と呼ばれる、望
ましくない揺れ動作が発生する。その結果、この設計の
機能性は、動くアクチュエーターの重心の決定、電磁力
の合力、懸垂ロッドの接続位置によって、大きく左右さ
れる。組み立てる間、上記パラメータの位置のずれを防
ぐため注意が必要である。
【0007】本発明は、従来の光ピックアップ・アクチ
ュエーターのこのような課題を考慮し、望ましくない搖
れ動作が発生せず、摩擦による悪影響を受けない光ピッ
クアップ・アクチュエーターを提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、光記録媒体の
記録面に光ビームを収束させる対物レンズを有する対物
レンズボビンと、その対物レンズボビンを、たわみ又は
変形により記録面に平行な面内で回転可能に一軸的に支
持する第1支持部材と、その第1支持部材を、たわみ又
は変形により対物レンズの光軸方向に移動可能に支持す
る第2支持部材とを備えた光ピックアップ・アクチュエ
ーターである。
【0009】
【作用】本発明は、第1支持部材が、対物レンズボビン
を、たわみ又は変形により記録面に平行な面内で回転可
能に一軸的に支持し、第2支持部材が、その第1支持部
材を、たわみ又は変形により対物レンズの光軸方向に移
動可能に支持する。
【0010】
【実施例】以下に、本発明をその実施例を示す図面に基
づいて説明する。
【0011】図1(A)及び(B)は、本発明にかかる
第1の実施例の光ピックアップ・アクチュエーターの二
軸蝶番懸垂を、相対する等角視点から示す斜視図であ
る。すなわち、二軸蝶番懸垂は合成樹脂などの弾性材料
から成り、その上部は一対の多角形支持部材1が設けら
れ、下部は四角形の支持部材10が設けられている。こ
れら多角形支持部材1及び支持部材10は、複数の台形
フレーム支持部材5a〜5fにより互いに接続されてい
る。各台形フレーム支持部材5a〜5fの端部の厚みを
減らして、水平弾性スリット6を形成することにより、
台形フレーム支持部材5a〜5fは、これら水平弾性ス
リット6の撓みを通じて、その水平弾性スリット6を軸
として回動することができる。焦点調整対物レンズ12
(図2参照)の軸方向に平行な、純並進変位は、上部の
台形フレーム支持部材5a,5c,5eと、下部の台形
フレーム支持部材5b,5d,5fの折たたみと伸張に
よって行なわれる。このときの動作は、図5(A)、
(B)、(C)、(A')、(B')、(C')を参照す
ることにより容易に理解される。
【0012】二軸蝶番懸垂の、望ましくないピッチ動作
は、光ディスク面44(図11参照)の情報ピット
(孔)/ランド(山)記録溝の接線方向に配置された台
形フレーム支持部材5a,5b,5c,5dの水平弾性
スリット6によって抵抗を受ける。この制限は、水平弾
性スリット6が、台形フレーム支持部材5a,5b,5
c,5dの厚みに垂直な方向だけに弾性に撓むという制
限によって生じる。その結果、台形フレーム支持部材5
a,5b,5c,5dによる動作は、焦点調整対物レン
ズ12軸と平行な方向に限定される。この軸方向に平行
な動作の方向は、焦点調整方向とも呼ばれる。
【0013】二軸蝶番懸垂の、望ましくない偏(かた)
揺れ動作は、台形フレーム支持部材5e,5fの水平弾
性スリット6の放射状配置によって、さらに制限され
る。この制限は、水平弾性スリット6が、台形フレーム
支持部材5e,5fの厚みと垂直な方向のみに弾性に撓
むという制限によって生じる。その結果、台形フレーム
支持部材5e,5fの変位は、焦点調整対物レンズ12
軸と平行な動作に再度限定される。
【0014】一方、上部の多角形支持部材1は、先端部
が互いに出会って、垂直弾性スリット4を形成する。こ
の垂直弾性スリット4において、一対の四角形梁支持部
材3が、垂直弾性スリット4から垂直に突き出してい
る。四角形梁支持部材3は、垂直弾性スリット4の、四
角形梁支持部材3の厚み方向の撓みと直角の撓みによっ
て可動可能である。垂直弾性スリット4は、光ディスク
44の表面と直交する方向に設定されているので、四角
形梁支持部材3の動作の方向は、光ディスク44と平行
な平面での揺れ動作に限定される。このように、変位に
制限があるので、四角形梁支持部材3による二軸蝶番懸
垂の偏揺れ動作は抵抗を受ける。この動作は、図6
(A)、(B)、(C)を参照すると、さらに容易に理
解できる。この平面の動作の方向は、トラッキング方向
とも呼ばれる。
【0015】四角形梁支持部材3の各端部は変形され、
先が突出する相互接続円筒部2a,2bに一致する。二
軸蝶番懸垂は、図2、図3(A)、及び図3(B)に示
すように、相互接続突出円筒部2a,2bと、相互接続
へこみ円筒部15a,15bとの相互接続により、対物
レンズボビン13とかみ合わされる。相互接続突出円筒
部2a,2bと、相互接続へこみ円筒部15a,15b
との接続を行なうのに何ら制限はない。焦点調整対物レ
ンズボビン13と二軸蝶番懸垂を強く固定することので
きる、いかなる手段でも用いてよい。この手段の例とし
て、止めねじや接着剤があげられる。
【0016】二軸蝶番懸垂によって懸垂されている焦点
調整対物レンズボビン13は、対物レンズキャビティ1
4に支えられる焦点調整レンズ12を備えている。接着
剤でU形コイルハウジングキャビティ17に支えられて
いるのは、ドーナツ形に巻かれて焦点調整コイル18を
形成する導線のコイルである。導線のもう一つのコイル
は、2つの円形に巻かれてトラッキングコイル19を形
成し、さらにこれは、接着剤により焦点調整コイル18
の外周とかみ合わさっている。
【0017】焦点調整対物レンズ12、焦点調整コイル
18、トラッキングコイル19を、磁気ヨーク25に対
して支える対物レンズボビン13組立品の正確な位置合
わせは、磁気ヨーク25の位置合わせ雄ガイドピン24
を、二軸蝶番懸垂の下部四角形支持部材10の位置合わ
せガイド穴9と、位置合わせ雌ガイドスロット8に挿入
することで行なう。
【0018】上述の手順により、対物レンズボビン13
組立品の正確な位置合わせを行なうと、焦点調整コイル
18とトラッキングコイル19を、永久磁石20と直接
向かい合わせることができる。永久磁石20を外部磁気
ヨーク21に接着すると、磁石のフラックス密度が、内
部磁気ヨーク22に導かれて磁気回路を形成する。焦点
調整コイル18とトラッキングコイル19の巻線は、と
もに磁気フラックス経路に直交するので、これらのコイ
ルに流れる交流の方向と大きさの適切な振動が、それら
コイルに電磁力を発生させる。こうして、焦点調整対物
レンズ12を内蔵する焦点調整対物レンズボビン13
は、二軸蝶番懸垂の垂直弾性スリット4と水平弾性スリ
ット6の弾性撓みにより、焦点調整とトラッキング方向
の正確な変位を制御することができる。
【0019】焦点調整コイル18とトラッキングコイル
19両方の巻線は連続して巻かれているので、それぞれ
のコイルから2つの端部しか出ていない。フレキシブル
なプリント回路28を、焦点調整対物レンズボビン13
と接着することで、サーボ回路から焦点調整コイル18
とトラッキングコイル19への電流の供給が完成する。
駆動コイルへの電流の供給はこの方法で可能となるが、
フレキシブルなプリント回路28の引っ張り強さを、適
切に選択して、二軸蝶番懸垂の共振周波数を弱めること
ができる。焦点調整対物レンズボビン13と二軸蝶番懸
垂がかみ合うとき、焦点調整対物レンズボビン13の重
心は、焦点調整方向の二軸蝶番懸垂の動軸との交点と一
致し、二軸蝶番懸垂の動軸は、トラッキング方向に一致
する。こうして、焦点調整対物レンズボビン13の周囲
の外部モーメントは、モーメントアームを排除すること
により防止できる。これで、焦点調整対物レンズボビン
13組立品は、余分な偏揺れやピッチ動作を起こすこと
なく、光ディスクの半径方向に高速で移動することがで
きる。二軸蝶番懸垂つき磁気ヨーク25つき焦点調整レ
ンズボビン13組立品は、図3(A)、(B)に示す、
向かい合う等角視点から眺めた斜視図により、さらによ
く理解できる。
【0020】ここで、焦点調整対物レンズ12が対物レ
ンズを構成し、焦点調整対物レンズボビン13が対物レ
ンズボビンを構成し、上部多角形支持部材1が第1支持
部材を構成し、水平弾性スリット6が線分状の第1〜第
8連結部を構成し、台形フレーム支持部材5a〜5fが
第2支持部材を構成している。
【0021】図7は、本発明にかかる第2の実施例の光
ピックアップ・アクチュエーターの板ばね、単軸蝶番懸
垂及び、対物レンズ駆動装置を構成する全部品の分解斜
視図である。図7に示すように、前述の二軸蝶番懸垂
は、やはり一対の上部多角形支持部材31と、下部四角
形支持部材10を備える単軸蝶番懸垂に改変することが
できる。単軸蝶番懸垂と二軸蝶番懸垂との違いは、図7
に示す分解斜視図によって理解できる。上部多角形支持
部材31は、結合して、垂直弾性スリット4ではなく、
U形スリット30を形成する。単軸蝶番懸垂のU形スリ
ット30は、板ばね34の逆U形スリット32と接続さ
れる。この相互接続は、相互接続コラム29a,29b
の間にロック35を接着することで、さらに確実にな
る。
【0022】二軸蝶番懸垂と似て、単軸蝶番懸垂の焦点
調整方向の変位は、水平弾性スリット6の弾性撓みを通
じて、上部台形フレーム支持部材5a,5c,5eと、
下部台形フレーム支持部材5b,5d,5fの伸縮によ
り行なわれる。トラッキング方向の変位は、板ばね34
の逆U形スリット32の真上の部分の曲がりによって行
なわれる。板ばね34の共振周波数を弱める適切な引っ
張り強さは、板ばね34の適切な厚さと、逆U形スリッ
ト32の真上の部分の長さを選択することで調整でき
る。
【0023】焦点調整対物レンズボビン13と、単軸蝶
番懸垂のかみ合わせは、焦点調整対物レンズボビン13
の相互接続へこみ円筒部15a,15bと、板ばね34
の突出相互接続円筒ばね部33a,33bを合わせるこ
とで行なう。2つの相互接続部分の接続の種類は制限を
受けない。板ばね34による類似の磁気ヨーク25へ
の、単軸蝶番懸垂と焦点調整対物レンズボビン13組立
品は、図8(A)、(B)に示すように、向き合う等角
視点から眺めた斜視図により理解できる。
【0024】焦点調整対物レンズボビン13は、永久磁
石20を、U形コイルハウジングキャビティに内蔵でき
るように、さらに変更することが可能である。図9に、
その場合の本発明にかかる第3の実施例の光ピックアッ
プ・アクチュエーターの分解斜視図を示す。導体コイル
が、独立ヨーク/コイルホルダー43の周囲に、ドーナ
ツ型に巻かれて、その縦方向軸は、焦点調整対物レンズ
12の軸と平行で、焦点調整コイル40を形成してい
る。この導体コイルの直接巻線は、上部コイルガイド4
2a,42b、四角形雄ヨーク相互コネクター41a,
41bによって導かれる。同様に、導体コイルが独立ヨ
ーク/コイルホルダー43の周囲に、長手方向軸を光デ
ィスク面44に平行にしてドーナツ形に巻かれ、トラッ
キングコイル39を形成している。この導体コイルの直
接巻線は、さらに、上部コイルガイド42a,42b、
四角形雄ヨーク相互コネクター41a,41bによって
導かれる。焦点調整コイル40とトラッキングコイル3
9を直接巻くことから、これらのコイルの追加コイル巻
線ジグは不要となり、組み立てに必要な手順の数がさら
に減る。
【0025】同様に、焦点調整対物レンズボビン13
は、相互接続へこみ円筒部15a,15bで、二軸蝶番
懸垂か単軸蝶番懸垂の何れを選んだかによって、突出相
互接続円筒部2a,2b、または突出相互接続円筒ばね
部33a,33bと相互接続している。独立ヨーク/コ
イルホルダー43と、磁気ヨーク基板36との組立は、
独立ヨーク/コイルホルダー43の四角形雄ヨーク相互
コネクター41a,41bと、磁気ヨーク基板36の四
角形雄ヨーク相互コネクター41a,41bとを相互接
続することで行なわれる。この相互接続は、相互接続部
の突き合わせ溶接、点溶接、接着剤によって行なうこと
もできる。
【0026】二軸蝶番懸垂/単軸蝶番懸垂の下部四角形
支持部材10を、磁気ヨーク基板36と固定すると、焦
点調整対物レンズボビン13の永久磁石20は、独立ヨ
ーク/コイルホルダー43に巻かれた焦点調整コイル4
0とトラッキングコイル39と向かいあう。永久磁石2
0のフラックス密度は、独立ヨーク/コイルホルダー4
3に引かれ磁気回路を形成する。焦点調整コイル40と
トラッキングコイル39巻線は、ともに磁気フラックス
経路と直交するので、これらのコイルに流れる交流の方
向と大きさの適切な振動が、それらコイルに正確な電磁
力を発生させる。これらのコイルの位置は固定されてい
るので、永久磁石20に等しい反対方向の力がかかる。
こうして、永久磁石20を収める焦点調整対物レンズボ
ビン13は、焦点調整とトラッキング方向に、正確に変
位する。これは、二軸蝶番懸垂/単軸蝶番懸垂のどちら
を選んだかによって、垂直弾性スリット4の弾性撓み
か、板ばね34の曲がりのいずれかにより、二軸蝶番懸
垂の水平弾性スリット6の弾性撓みによる。この変更の
構造は、図10(A)、(B)を参照すると、さらに容
易に理解される。
【0027】図11は、止めねじ27で、磁気ヨーク2
5のねじ穴26を通し、横ブロック45に取り付けた焦
点調整アクチュエーターを示している。ここには、光デ
ィスク44に関するアクチュエーターの位置も示してあ
る。
【0028】以上のように、焦点調整対物レンズボビン
の動的自由度を、焦点調整対物レンズ軸と、光ディスク
面に沿った方向に限定する。動的自由度がこの2つに限
定されるので、この懸垂では、懸垂ロッドの端を、重心
と電磁合力が交差する平面内で接続しないために生じる
偏揺れとピッチ動作に、アクチュエーターがさらされる
ことが少ない。又、蝶番懸垂は、滑り面が接触すること
なく、焦点調整対物レンズボビンの動作を支えて行なう
ので、面と面の摩擦が排除される。その結果、摩擦に打
ち克つのに必要な電磁力が保存される。部品間に重大な
隙間がないので、埃などの異物の堆積に対しても強くな
る。
【0029】更に、アクチュエーターの重心、軸方向動
作の軸、半径方向動作の軸が一致しているので、この構
造は、モーメントを生じることなく、光ディスクの記録
面の半径方向に高速度で移動させることができる。この
ようにして、このアクチュエーター設計は、短いトラッ
ク探索時間に最適である。
【0030】なお、上記実施例では、第2支持部材を台
形フレーム支持部材5a,5b及び台形フレーム支持部
材5c,5dからなる第1蝶番部材と、台形フレーム支
持部材5e,5fからなる第2蝶番部材とにより構成し
たが、各蝶番部材の個数はこれに限定されるものではな
く、第1及び第2の蝶番部材の水平弾性スリットの方向
が平行でない方向に連結されてあればよい。
【0031】また、上記実施例に示した第1支持部材及
び第2支持部材の形状はこれに限定されるものではな
く、対物レンズボビンの動的自由度を、記録面に平行な
方向と対物レンズの光軸に平行な方向との2方向に限定
できる構成であればよい。
【0032】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、対物レンズボビンを、たわみ又は変形により記
録面に平行な面内で回転可能に一軸的に支持する第1支
持部材と、その第1支持部材を、たわみ又は変形により
対物レンズの光軸方向に移動可能に支持する第2支持部
材とを備えているので、望ましくない搖れ動作が発生せ
ず、摩擦による悪影響を受けないという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(A)、(B)は、本発明にかかる第1の
実施例の光ピックアップ・アクチュエーターの二軸蝶番
懸垂を、相対する等角視点から示す斜視図である。
【図2】同実施例における二軸蝶番懸垂と、対物レンズ
駆動装置を構成する全部品の分解斜視図である。
【図3】同図(A)、(B)は、同実施例における二軸
蝶番懸垂及び対物レンズ駆動装置を、相対する等角視点
から示す斜視図である。
【図4】同図(A)は、同実施例の平面図、同図(B)
は、同実施例の正面図、同図(C)は、同実施例の側面
図、同図(D)は、同実施例の断面図である。
【図5】同図(A)〜(C)は、同実施例の焦点調整方
向の変位を示す各側面図、同図(A’)〜(C’)は、
そのときの各正面図である。
【図6】同図(A)〜(C)は、同実施例のトラッキン
グ方向の変位を示す各平面図である。
【図7】本発明にかかる第2の実施例の光ピックアップ
・アクチュエーターの板ばね、単軸蝶番懸垂及び、対物
レンズ駆動装置を構成する全部品の分解斜視図である。
【図8】同図(A)、(B)は、同第2の実施例におけ
る板ばね、単軸蝶番懸垂及び、対物レンズ駆動装置の組
立品を示す斜視図である。
【図9】本発明にかかる第3の実施例の光ピックアップ
・アクチュエーターの板ばね、単軸蝶番懸垂及び、移動
磁石対物レンズ駆動装置を構成する全部品の分解斜視図
である。
【図10】同図(A)、(B)は、同第3の実施例にお
ける板ばね、単軸蝶番懸垂及び、移動磁石対物レンズ駆
動装置の組立品を示す斜視図である。
【図11】同第2の実施例の光ピックアップ・アクチュ
エーターを光ディスク面に関して示した斜視図である。
【符号の説明】
1 上部多角形支持部材 3 四角形梁支持部材 4 垂直弾性スリット 5a〜5f 台形フレーム支持部材 6 水平弾性スリット 8 位置決め雌ガイドスロット 9 位置決め雌ガイド穴 10 下部四角形支持部材 12 焦点調整対物レンズ 13 焦点調整対物レンズボビン 18 焦点調整コイル 19 トラッキングコイル 20 永久磁石 21 外部磁気ヨーク 22 内部磁気ヨーク 28 フレキシブルプリント回路 29a、29b 相互接続コラム 30 U形スリット 31 上部多角形支持部材 32 逆U形スリット 34 板ばね 39 トラッキングコイル 40 焦点調整コイル 44 光ディスク 45 移動ブロック 46 ガイドシャフト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光記録媒体の記録面に光ビームを収束さ
    せる対物レンズを有する対物レンズボビンと、その対物
    レンズボビンを、たわみ又は変形により前記記録面に平
    行な面内で回転可能に一軸的に支持する第1支持部材
    と、その第1支持部材を、たわみ又は変形により前記対
    物レンズの光軸方向に移動可能に支持する第2支持部材
    とを備えたことを特徴とする光ピックアップ・アクチュ
    エーター。
  2. 【請求項2】 第1支持部材による対物レンズボビンの
    動的自由度は、前記記録面に平行な方向に限定され、前
    記第2支持部材による対物レンズボビンの動的自由度
    は、前記対物レンズの光軸方向に限定されることを特徴
    とする請求項1記載の光ピックアップ・アクチュエータ
    ー。
  3. 【請求項3】 第2支持部材は、前記第1支持部材の一
    部である線分状の第1連結部に回動可能に連結された線
    分状の第2連結部及び基板の前記第2連結部に平行な線
    分状の第3連結部に回動可能に連結された線分状の第4
    連結部を有する第1蝶番部材と、前記第1支持部材の一
    部であって、前記第1連結部に対して、非平行な線分状
    の第5連結部に回動可能に連結された線分状の第6連結
    部及び基板の前記第6連結部に平行な線分状の第7連結
    部に回動可能に連結された線分状の第8連結部を有する
    第2蝶番部材とを備えたことを特徴とする請求項1記載
    の光ピックアップ・アクチュエーター。
JP16932493A 1993-07-08 1993-07-08 光ピックアップ・アクチュエーター Pending JPH0729190A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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