JPH07291861A - 炎症性腸疾患予防治療剤 - Google Patents
炎症性腸疾患予防治療剤Info
- Publication number
- JPH07291861A JPH07291861A JP8823494A JP8823494A JPH07291861A JP H07291861 A JPH07291861 A JP H07291861A JP 8823494 A JP8823494 A JP 8823494A JP 8823494 A JP8823494 A JP 8823494A JP H07291861 A JPH07291861 A JP H07291861A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- therapeutic agent
- inflammatory bowel
- preventing
- bowel disease
- active ingredient
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】予防治療効果に優れ、副作用の少ない炎症性腸
疾患予防治療剤を提供する。 【構成】一酸化窒素合成酵素阻害剤を有効成分とする。
例えばモノメチルアルギニン、ニトロアルギニン、アミ
ノグアニジンまたはメチルグアニジンなどがあげられ
る。
疾患予防治療剤を提供する。 【構成】一酸化窒素合成酵素阻害剤を有効成分とする。
例えばモノメチルアルギニン、ニトロアルギニン、アミ
ノグアニジンまたはメチルグアニジンなどがあげられ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、炎症性腸疾患予防治療
剤に関し、更に詳しくは一酸化窒素酵素阻害剤（ＮＯ合
成酵素阻害剤）を有効成分とする炎症性腸疾患予防治療
剤に関する。
剤に関し、更に詳しくは一酸化窒素酵素阻害剤（ＮＯ合
成酵素阻害剤）を有効成分とする炎症性腸疾患予防治療
剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】クローン病や潰瘍性大腸炎といった炎症
性腸疾患は、その病因が不明であることから、未だ適切
な治療法が確立されていない難治性疾患の一つである。
薬物療法としてステロイドホルモン、サラゾピリンや免
疫抑制剤が使用されているものの治療効果が不十分であ
るばかりか副作用も少なくない。このため、静脈栄養や
成分栄養剤を用いた経腸栄養により腸管を安静に保つ栄
養療法が治療の主体となっている。しかしながら、充分
な治療効果を有するものではなく、より予防治療効果の
優れた薬剤が望まれていた。
性腸疾患は、その病因が不明であることから、未だ適切
な治療法が確立されていない難治性疾患の一つである。
薬物療法としてステロイドホルモン、サラゾピリンや免
疫抑制剤が使用されているものの治療効果が不十分であ
るばかりか副作用も少なくない。このため、静脈栄養や
成分栄養剤を用いた経腸栄養により腸管を安静に保つ栄
養療法が治療の主体となっている。しかしながら、充分
な治療効果を有するものではなく、より予防治療効果の
優れた薬剤が望まれていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、予防
治療効果に優れ、副作用の少ない炎症性腸疾患予防治療
剤を提供することにある。
治療効果に優れ、副作用の少ない炎症性腸疾患予防治療
剤を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる問題
を解決すべく、種々研究を行なった結果、ＮＯ合成酵素
阻害剤が炎症性腸疾患の予防治療に対して有効であるこ
とを見いだし、この知見に基づき本発明を完成するに到
った。
を解決すべく、種々研究を行なった結果、ＮＯ合成酵素
阻害剤が炎症性腸疾患の予防治療に対して有効であるこ
とを見いだし、この知見に基づき本発明を完成するに到
った。
【０００５】すなわち本発明は、一酸化窒素合成酵素阻
害剤（ＮＯ合成酵素阻害剤）を有効成分とする炎症性腸
疾患予防治療剤に関する。
害剤（ＮＯ合成酵素阻害剤）を有効成分とする炎症性腸
疾患予防治療剤に関する。
【０００６】本発明に用いられるＮＯ合成酵素阻害剤と
しては、例えばモノメチルアルギニンやニトロアルギニ
ン等のアルギニン誘導体やアミノグアニジンやメチルグ
アニジン等のグアニジノ化合物があげられる。これら
は、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等
の無機酸付加塩、シュウ酸、フマル酸、酢酸、メタンス
ルホン酸等の有機酸付加塩などの薬理的に許容し得る付
加塩であってもよい。
しては、例えばモノメチルアルギニンやニトロアルギニ
ン等のアルギニン誘導体やアミノグアニジンやメチルグ
アニジン等のグアニジノ化合物があげられる。これら
は、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等
の無機酸付加塩、シュウ酸、フマル酸、酢酸、メタンス
ルホン酸等の有機酸付加塩などの薬理的に許容し得る付
加塩であってもよい。
【０００７】本発明の炎症性腸疾患予防治療剤は、炎症
性腸疾患活動期の治療ならびに緩解期の再燃予防として
用いることができる。投与方法としては、経口または非
経口のいずれでもよく、経口または非経口投与に適した
医薬賦形剤と混合した医薬製剤として使用することもで
きる。このような賦形剤としては、例えば澱粉、ラクト
ース、グルコース、リン酸カリウム、アラビアゴム、ス
テアリン酸、その他通常の医薬賦形剤を使用することが
できる。剤形としては、例えば散剤、顆粒剤、錠剤、カ
プセル剤、内用液剤などがあげられ、また注射剤とする
こともできる。
性腸疾患活動期の治療ならびに緩解期の再燃予防として
用いることができる。投与方法としては、経口または非
経口のいずれでもよく、経口または非経口投与に適した
医薬賦形剤と混合した医薬製剤として使用することもで
きる。このような賦形剤としては、例えば澱粉、ラクト
ース、グルコース、リン酸カリウム、アラビアゴム、ス
テアリン酸、その他通常の医薬賦形剤を使用することが
できる。剤形としては、例えば散剤、顆粒剤、錠剤、カ
プセル剤、内用液剤などがあげられ、また注射剤とする
こともできる。
【０００８】本発明の炎症性腸疾患予防治療剤の投与量
は、投与方法、患者の年齢、体重、症状等にもよるが、
その有効成分であるＮＯ合成阻害剤またはその薬理的に
許容し得る付加塩の投与量が通常１日当り１〜５００ｍ
ｇ／ｋｇ、好ましくは１０〜１００ｍｇ／ｋｇである。
は、投与方法、患者の年齢、体重、症状等にもよるが、
その有効成分であるＮＯ合成阻害剤またはその薬理的に
許容し得る付加塩の投与量が通常１日当り１〜５００ｍ
ｇ／ｋｇ、好ましくは１０〜１００ｍｇ／ｋｇである。
【０００９】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【００１０】実施例１ １１週齢のＳＤ系雄性ラットにペントバルビタール麻酔
下で、５０％エタノールに溶解したトリニトロベンゼン
スルホン酸（ＴＮＢＳ）５０ｍｇを結腸内に投与して大
腸炎を誘発した。被験物質としてモノメチルアルギニン
（５０ｍｇ／ｋｇ）を、対照として生理食塩水をＴＮＢ
Ｓ投与３０分前に静脈内に投与した。ＴＮＢＳ投与後７
日目に全結腸を採取して、Vilasecaの方法（Gut,1990,3
1:539-544）に従い病理解剖学的に評価（０〜１０）す
るとともに秤量した。
下で、５０％エタノールに溶解したトリニトロベンゼン
スルホン酸（ＴＮＢＳ）５０ｍｇを結腸内に投与して大
腸炎を誘発した。被験物質としてモノメチルアルギニン
（５０ｍｇ／ｋｇ）を、対照として生理食塩水をＴＮＢ
Ｓ投与３０分前に静脈内に投与した。ＴＮＢＳ投与後７
日目に全結腸を採取して、Vilasecaの方法（Gut,1990,3
1:539-544）に従い病理解剖学的に評価（０〜１０）す
るとともに秤量した。
【００１１】
【表１】
【００１２】剖検時の結腸スコア、結腸重量と比体重値
（剖検時の体重／ＴＮＢＳ投与時の体重×１００）を表
１に示した。結腸の障害と障害に伴う腫大ならびに体重
減少がモノメチルアルギニンの投与によって明らかに軽
減された。
（剖検時の体重／ＴＮＢＳ投与時の体重×１００）を表
１に示した。結腸の障害と障害に伴う腫大ならびに体重
減少がモノメチルアルギニンの投与によって明らかに軽
減された。
【００１３】
【発明の効果】これまで有効な治療剤がなかった炎症性
腸疾患に対して、予防治療効果に優れ、副作用の少ない
炎症性腸疾患予防治療剤を提供することが可能となっ
た。
腸疾患に対して、予防治療効果に優れ、副作用の少ない
炎症性腸疾患予防治療剤を提供することが可能となっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 哲男 神奈川県川崎市川崎区鈴木町１−１ 味の 素株式会社中央研究所内
Claims (3)
- 【請求項１】一酸化窒素合成酵素阻害剤を有効成分とす
る炎症性腸疾患予防治療剤。 - 【請求項２】炎症性腸疾患がクローン病である請求項１
記載の炎症性腸疾患予防治療剤。 - 【請求項３】一酸化窒素合成酵素阻害剤がモノメチルア
ルギニン、ニトロアルギニン、アミノグアニジンまたは
メチルグアニジンである請求項１記載の炎症性腸疾患予
防治療剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8823494A JPH07291861A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 炎症性腸疾患予防治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8823494A JPH07291861A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 炎症性腸疾患予防治療剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07291861A true JPH07291861A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=13937181
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8823494A Pending JPH07291861A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 炎症性腸疾患予防治療剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07291861A (ja) |
-
1994
- 1994-04-26 JP JP8823494A patent/JPH07291861A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1318804B1 (en) | Iron compositions | |
| CN111635315B (zh) | 一种解热镇痛药物及其制备方法和用途 | |
| JP5516654B2 (ja) | 肝癌発生・進展抑制剤 | |
| AU2011339150B2 (en) | Complex formulation comprising lercanidipine hydrochloride and valsartan and method for the preparation thereof | |
| JPH07291861A (ja) | 炎症性腸疾患予防治療剤 | |
| JPH06172187A (ja) | 筋ジストロフィー症治療薬 | |
| US6025393A (en) | Method for treatment of inflammatory intestinal diseases | |
| CN111317735A (zh) | 一种秋水仙碱片剂及其制备方法 | |
| US4443469A (en) | Uric acid-lowering composition, method and use | |
| JP2899740B2 (ja) | 炎症性腸疾患治療剤 | |
| CN112512526B (zh) | 化合物a与化合物b联合在制备治疗痛风或高尿酸血症的药物中的用途 | |
| KR100709531B1 (ko) | 당뇨병성 합병증의 예방 또는 진전저지용 의약조성물 | |
| JP2001089370A (ja) | 肝疾患治療剤 | |
| JP2621382B2 (ja) | 尿酸排泄剤 | |
| GB2146529A (en) | Oral dobutamine preparation | |
| JPH0812573A (ja) | 遊離脂肪酸低下剤 | |
| JPH01135718A (ja) | 放射線障害治療剤 | |
| JP2612417B2 (ja) | 消化器症状改善剤 | |
| JPS6360926A (ja) | 感冒薬 | |
| CN117425477A (zh) | 包含1-(3-氰基-1-异丙基-吲哚-5-基)吡唑-4-甲酸的药物组合物 | |
| JPH10330265A (ja) | 肝疾患治療剤 | |
| JPH11228403A (ja) | 消化管運動機能改善剤 | |
| JPH10287562A (ja) | 下痢症状改善剤 | |
| IE43955B1 (en) | Pharmaceutical composition and dosage units thereof | |
| JPH0753375A (ja) | 肝臓疾患治療剤 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050315 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050712 |