JPH07291417A - 急傾斜コンベヤのベルト挟持装置 - Google Patents

急傾斜コンベヤのベルト挟持装置

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JPH07291417A
JPH07291417A JP8468894A JP8468894A JPH07291417A JP H07291417 A JPH07291417 A JP H07291417A JP 8468894 A JP8468894 A JP 8468894A JP 8468894 A JP8468894 A JP 8468894A JP H07291417 A JPH07291417 A JP H07291417A
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conveyor
roller
pressing
adjusting
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Tsutomu Hoshii
勤 星井
Akira Ideno
昭 出野
Fumio Takemasa
文夫 武正
Kenichi Komori
賢一 古守
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ローラの押付け力を各々個別に調整して適正
な状態に保持し得、常にばら物を安定して搬送すること
ができ、且つ小型化並びに構造の簡素化を図り得る急傾
斜コンベヤのベルト挟持装置を提供する。 【構成】 上側ベルトコンベヤ2のコンベヤベルト17
の幅方向中央部を押える主押えローラ25を、上側ベル
トコンベヤ2のコンベヤベルト17に押し付ける主押え
ローラ押付調整機構42と、副固定ローラ22と略平行
な状態で上側ベルトコンベヤ2のコンベヤベルト17の
幅方向両側を下側ベルトコンベヤ1のコンベヤベルト7
へ押し付けるベルト端部ローラ26を、上側ベルトコン
ベヤ2のコンベヤベルト17の幅方向両側に押し付ける
ベルト端部ローラ押付調整機構43とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、急傾斜コンベヤのベル
ト挟持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地上から高所へベルトコンベヤにより砕
石、石灰石、砂、鉄鋼石、生コンクリート等のばら物を
搬送する場合、ベルトコンベヤの傾斜角度はばら物の安
息角により制限を受ける。このため、従来のベルトコン
ベヤの傾斜角度は高々15度程度であり、その結果、ベ
ルトコンベヤの設置スペースが広くなって、敷地の有効
利用を図ることができないという問題があった。
【0003】そこで、近年、省スペースを図るため、上
下に夫々独立した二組のベルトコンベヤを設置し、下側
ベルトコンベヤの上側のベルトと上側ベルトコンベヤの
下側のベルトの間にばら物を挟んで包み込み搬送する垂
直を含む急傾斜コンベヤが実用化されている。
【0004】この種の急傾斜コンベヤとしては、従来、
例えば、特公平3−13123号公報に記載されたよう
なものが存在し、この公報に記載されている急傾斜コン
ベヤのベルト挟持装置は、図14〜図16に示される如
く、下側ベルトコンベヤ1のコンベヤベルト7の一側に
アイドラ33,34を配設し、上側ベルトコンベヤ2の
コンベヤベルト17の他側に、複数のローラ35,36
からなるユニット37をスプリング38によって押圧可
能に配設してなる構成を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き急傾斜コンベヤのベルト挟持装置では、ユニット3
7として形成されたローラ35,36を一つのスプリン
グ38によって上側ベルトコンベヤ2のコンベヤベルト
17に押し付けるようにしているため、ユニット37内
における複数のローラ35,36のうちコンベヤベルト
17の幅方向中央部に配設されたローラ35と、幅方向
両側に配設されたローラ36の押付け力を各々個別に調
整することは困難であり、場合によってはばら物20を
安定して搬送することができなくなる虞れがあり、又、
ユニット37を支持する長いアーム39等も必要となっ
て装置が大型化すると共に、構造も複雑化するという欠
点を有していた。
【0006】本発明は、斯かる実情に鑑み、ローラの押
付け力を各々個別に調整して適正な状態に保持し得、常
にばら物を安定して搬送することができ、且つ小型化並
びに構造の簡素化を図り得る急傾斜コンベヤのベルト挟
持装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下側ベルトコ
ンベヤにおけるコンベヤベルトのばら物接触面と上側ベ
ルトコンベヤにおけるコンベヤベルトのばら物接触面が
対向するよう、下側ベルトコンベヤの上方に上側ベルト
コンベヤを配置し、且つ両コンベヤベルトの立上がり部
において両コンベヤベルトでばら物を挟み、包み込んで
搬送するようにした急傾斜コンベヤのベルト挟持装置で
あって、下側ベルトコンベヤのコンベヤベルトの幅方向
中央部を支持する主固定ローラと、下側ベルトコンベヤ
のコンベヤベルトの幅方向両側を支持し該コンベヤベル
トにトラフ角を形成させるためコンベヤベルト中央側か
ら幅端側に行くに従い上側ベルトコンベヤ側へ延在し且
つ主固定ローラのコンベヤベルト長手方向における配設
位置と所要量ずれた位置に配設される副固定ローラと、
上側ベルトコンベヤのコンベヤベルトの幅方向中央部を
押える主押えローラと、該主押えローラを上側ベルトコ
ンベヤのコンベヤベルトに押し付ける主押えローラ押付
調整機構と、副固定ローラと略平行な状態で上側ベルト
コンベヤのコンベヤベルトの幅方向両側を下側ベルトコ
ンベヤのコンベヤベルトへ押し付けるベルト端部ローラ
と、該ベルト端部ローラを上側ベルトコンベヤのコンベ
ヤベルトの幅方向両側に押し付けるベルト端部ローラ押
付調整機構とを備えたことを特徴とする急傾斜コンベヤ
のベルト挟持装置にかかるものである。
【0008】前記急傾斜コンベヤのベルト挟持装置にお
いて、主押えローラを回転自在に支持するアームに対し
上側ベルトコンベヤのコンベヤベルト側への回動力を付
与するトーションバーと、該トーションバーに付与する
ねじれを調整し主押えローラの押付け力を調整するため
のトルク調整ボルトと、前記アームのコンベヤベルト側
への回動を制限しばら物の非搬送時に主押えローラをコ
ンベヤベルトに接触させないようにするレストバーとか
ら主押えローラ押付調整機構を構成することができる。
【0009】前記急傾斜コンベヤのベルト挟持装置にお
いて、ベルト端部ローラを回転自在に支持する軸に対し
上側ベルトコンベヤのコンベヤベルト側への回動力を付
与するトーションバーと、該トーションバーに付与する
ねじれを調整しベルト端部ローラの押付け力を調整する
ためのトルク調整ボルトとからベルト端部ローラ押付調
整機構を構成することができる。
【0010】又、前記急傾斜コンベヤのベルト挟持装置
において、ベルト端部ローラを回転自在に支持する軸の
上側ベルトコンベヤのコンベヤベルトに対する傾動角度
と押込み量とを調整しベルト端部ローラの押付け力を調
整するための位置調整ボルトによりベルト端部ローラ押
付調整機構を構成することもできる。
【0011】
【作用】従って、ばら物が搬送される際、主押えローラ
押付調整機構によって主押えローラの押付け力を調整す
ると、該主押えローラにより所望の押付け力が上側ベル
トコンベヤのコンベヤベルトを介してばら物に加えられ
ると共に、該ばら物に加えられた押付け力が、下側ベル
トコンベヤのコンベヤベルトを介して、主固定ローラ
と、該主固定ローラのコンベヤベルト長手方向における
配設位置と所要量ずれた位置に配設される副固定ローラ
に配分され、両コンベヤベルトとばら物との間に所望の
摩擦力が生じることとなり、この結果、主押えローラに
よる押付け力が、搬送されるばら物に確実に作用し、且
つベルト端部ローラの押付け力がベルト端部ローラ押付
調整機構によって適正な状態に保持され、ばら物内部で
滑りが生じることがなくなり、上側に位置するばら物の
重量による圧力がそれより下側に位置するばら物に伝達
されずに、ばら物が安定して搬送されることとなる。
【0012】主押えローラを回転自在に支持するアーム
に対し上側ベルトコンベヤのコンベヤベルト側への回動
力を付与するトーションバーと、該トーションバーに付
与するねじれを調整し主押えローラの押付け力を調整す
るためのトルク調整ボルトと、前記アームのコンベヤベ
ルト側への回動を制限しばら物の非搬送時に主押えロー
ラをコンベヤベルトに接触させないようにするレストバ
ーとから主押えローラ押付調整機構を構成すると、ばら
物が搬送されていない初期の状態においては、アームが
レストバーに当接し、アームのコンベヤベルト側への回
動が制限され、主押えローラはコンベヤベルトに接触し
ないため、この状態で、調整ボルトにより、トーション
バーに付与するねじれを調整でき、主押えローラの押付
け力の初期値が任意に設定可能となる。
【0013】ベルト端部ローラを回転自在に支持する軸
に対し上側ベルトコンベヤのコンベヤベルト側への回動
力を付与するトーションバーと、該トーションバーに付
与するねじれを調整しベルト端部ローラの押付け力を調
整するためのトルク調整ボルトとからベルト端部ローラ
押付調整機構を構成すると、トルク調整ボルトにより、
トーションバーに付与するねじれを調整でき、ベルト端
部ローラの押付け力が所望の値に調整される。
【0014】又、ベルト端部ローラを回転自在に支持す
る軸の上側ベルトコンベヤのコンベヤベルトに対する傾
動角度と押込み量とを調整しベルト端部ローラの押付け
力を調整するための位置調整ボルトによりベルト端部ロ
ーラ押付調整機構を構成すると、位置調整ボルトによ
り、軸の上側ベルトコンベヤのコンベヤベルトに対する
傾動角度と押込み量とを調整でき、ベルト端部ローラの
押付け力が所望の値に調整される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0016】図1〜図10は本発明の一実施例であり、
図中、1は下側ベルトコンベヤ、2は下側ベルトコンベ
ヤ1の上方に設置された上側ベルトコンベヤである。
【0017】下側ベルトコンベヤ1は、上方に配設され
た頭部ベルト車3と、頭部ベルト車3の後方に頭部ベル
ト車3よりも下方に位置するよう配置された尾部ベルト
車4と、頭部ベルト車3の下方に位置するよう配設され
た駆動ベルト車5と、駆動ベルト車5の近傍に配置され
た絞りベルト車6aと、該絞りベルト車6aと頭部ベル
ト車3との間に配置された絞りベルト車6bとを備え、
各ベルト車3,4,5,6a,6bには、無端状のコン
ベヤベルト7が巻掛けられている。又駆動ベルト車5に
は減速電動機、油圧モータ等の駆動装置8が連結され、
駆動装置8を駆動することによりコンベヤベルト7を矢
印イ方向へ走行させ得るようになっている。
【0018】尾部ベルト車4と頭部ベルト車3の間に
は、ばら物20をコンベヤベルト7上に供給し搬送し得
るようにした水平部9と、水平部9を搬送されてきたば
ら物20を上方へ搬送し得るようにした最大角度が45
度以上の急傾斜(図1の例では垂直)部分を有する立上
がり部10が形成され、水平部9並びに立上がり部10
には、ばら物搬送方向Dへ向って所要の間隔で複数のキ
ャリヤローラ装置11が配設されており、該キャリヤロ
ーラ装置11と後述する押えローラ装置19によってベ
ルト挟持装置を構成するようにしてある。
【0019】上側ベルトコンベヤ2は、下側ベルトコン
ベヤ1の頭部ベルト車3よりも前方上部に配設された頭
部ベルト車12と、頭部ベルト車12の後方下部に配設
された尾部ベルト車13と、駆動ベルト車14と、絞り
ベルト車15a,15b,15cとを備え、各ベルト車
12,13,15a,14,15b,15cには、無端
状のコンベヤベルト17が下側ベルトコンベヤ1のコン
ベヤベルト7直上に位置するよう巻掛けられている。又
駆動ベルト車14には、減速電動機、油圧モータ等の駆
動装置16が連結され、駆動装置16を駆動することに
よりコンベヤベルト17を矢印ロ方向へ送り得るように
なっている。
【0020】尾部ベルト車13と頭部ベルト車12の間
には、下側ベルトコンベヤ1の水平部9を搬送されて来
たばら物20を押え上方へ搬送し得るようにした最大角
度が45度以上の急傾斜(図1の例では垂直)部分を有
する立上がり部18が形成され、立上がり部18には、
ばら物搬送方向Dへ向って所要の間隔で複数の押えロー
ラ装置19が配設されている。
【0021】ベルト挟持装置を構成する前記キャリヤロ
ーラ装置11は、図2〜図4に示す如く、コンベヤベル
ト7の幅方向中央部を支持する主固定ローラ21と、コ
ンベヤベルト7の幅方向両側を支持しコンベヤベルト7
にトラフ角を形成させるため、コンベヤベルト7中央側
から幅端側に行くに従い上側ベルトコンベヤ2側へ延在
し且つ主固定ローラ21のコンベヤベルト7長手方向に
おける配設位置と所要量ずれた位置に配設される副固定
ローラ22を備え、各ローラ21,22はブラケット2
3,24に回転自在に支持されている。尚、主固定ロー
ラ21の長さは、従来のものよりも所要量だけ長くして
あり、該主固定ローラ21の両端部が、図3に示す如
く、副固定ローラ22の各端部とオーバラップするよう
にしてある。
【0022】又、ベルト挟持装置を構成する前記押えロ
ーラ装置19は、図2及び図3に示す如く、コンベヤベ
ルト17の幅方向中央部を押える主押えローラ25と、
該主押えローラ25を上側ベルトコンベヤ2のコンベヤ
ベルト17に押し付ける主押えローラ押付調整機構42
と、副固定ローラ22と平行な状態でコンベヤベルト1
7,7の幅方向両側を押えるベルト端部ローラ26と、
該ベルト端部ローラ26を上側ベルトコンベヤ2のコン
ベヤベルト17の幅方向両側に押し付けるベルト端部ロ
ーラ押付調整機構43を備えている。
【0023】前記主押えローラ25は、図3及び図6に
示す如く、支持パイプ40に固着されたブラケット41
先端に揺動自在に取り付けたアーム28先端部に回転自
在に支持されており、主押えローラ押付調整機構42
は、図2、図5及び図7に示す如く、前記アーム28に
対し上側ベルトコンベヤ2のコンベヤベルト17側への
回動力を付与するトーションバー27と、該トーション
バー27に付与するねじれを調整し主押えローラ25の
押付け力を調整するためのトルク調整ボルト44と、前
記アーム28のコンベヤベルト17側への回動を制限し
ばら物20の非搬送時に主押えローラ25をコンベヤベ
ルト17に接触させないようにするレストバー45とを
備えてなる構成を有している。
【0024】前記トルク調整ボルト44は、図2及び図
7に示す如く、その基端をヨーク46を介して固定ブラ
ケット47に枢着すると共に、その先端部にナット48
の締め付けにより位置調整可能なスライドブロック49
を取り付け、該スライドブロック49を前記トーション
バー27の基端が連結された回動ブロック50と一体の
ブラケット51に枢着してあり、前記ナット48の締め
付けによるスライドブロック49の位置調整により回動
ブロック50を所要量だけ回転せしめ、トーションバー
27に付与するねじれを調整し主押えローラ25の押付
け力を調整し得るようにしてある。
【0025】前記ベルト端部ローラ26は、図8〜図1
0に示す如く、ブラケット52に揺動自在に取り付けた
軸29に回転自在に支持されており、ベルト端部ローラ
押付調整機構43は、前記軸29に対し上側ベルトコン
ベヤ2のコンベヤベルト17側への回動力を付与するト
ーションバー53と、該トーションバー53に付与する
ねじれを調整しベルト端部ローラ26の押付け力を調整
するためのトルク調整ボルト54とを備えてなる構成を
有している。
【0026】前記トーションバー53は、その基端を調
整パイプ55の端部に固定すると共に、その先端部を前
記軸29と一体化してあり、又、前記調整パイプ55
は、そのフランジ部56を、円周方向に所要ピッチで複
数の調整ねじ孔57が穿設されたブラケット52に対し
前記トルク調整ボルト54をねじ込んで固定するように
してあり、前記調整パイプ55のブラケット52に対す
る固定角度を適宜選定することにより、トーションバー
53に付与するねじれを調整しベルト端部ローラ26の
押付け力を調整し得るようにしてある。
【0027】尚、前記ブラケット52は、支持パイプ4
0から突設され且つコンベヤベルト17の幅方向へ延び
る長孔が穿設されたベースプレート58に対し、ボルト
59とナット60の締め付けにより固定されるようにし
てあり、これにより、前記ベルト端部ローラ26のコン
ベヤベルト17幅方向位置の調整をも行い得るようにし
てある。又、図1中、30は下側ベルトコンベヤ1の水
平部9における上流端部にばら物20を供給するシュー
ト、31はシュート30からコンベヤベルト7上に供給
されるばら物20の幅を規制するための一対のスカー
ト、32はばら物20を図示していない下流側における
次工程の設備へ移送するためのシュートである。
【0028】次に、上記実施例の作動を説明する。
【0029】急傾斜コンベヤによりばら物20を搬送す
る場合には、駆動装置8,16により駆動ベルト車5,
14を介しコンベヤベルト7,17が矢印イ、ロ方向へ
送られる。このため、シュート30から下側ベルトコン
ベヤ1のコンベヤベルト7上に供給されたばら物20
は、一対のスカート31により幅方向の規制を受け該ス
カート31の下流端出口部から排出された後、水平部9
を搬送されて立上がり部10に達し、立上がり部10で
は、コンベヤベルト7と上側ベルトコンベヤ2の立上が
り部18に送られているコンベヤベルト17により挟ま
れ、包み込まれた状態で上方へ搬送され、頭部ベルト車
3部分からシュート32に投入され次工程の設備へ送ら
れる。
【0030】ここで、図3及び図6に示す如く、ばら物
20が搬送されていない初期の状態においては、アーム
28がレストバー45に当接し、アーム28のコンベヤ
ベルト17側への回動が制限され、主押えローラ25は
コンベヤベルト17に接触しないため、この状態で、ト
ルク調整ボルト44に対するナット48の締め付けによ
りスライドブロック49の位置調整を行い、回動ブロッ
ク50を所要量だけ回転せしめることにより、トーショ
ンバー27に付与するねじれが調整され、主押えローラ
25の押付け力の初期値が任意に設定可能となり、ばら
物20が搬送される際、主押えローラ25により所望の
押付け力がコンベヤベルト17を介してばら物20に加
えられると共に、該ばら物20に加えられた押付け力
が、下側ベルトコンベヤ1のコンベヤベルト7を介し
て、主固定ローラ21と、該主固定ローラ21のコンベ
ヤベルト7長手方向における配設位置と所要量ずれた位
置に配設される副固定ローラ22に配分され、両コンベ
ヤベルト7,17とばら物20との間に所望の摩擦力が
生じることとなる。
【0031】又、図8に示す如く、ベースプレート58
に対するブラケット52の位置調整を行い、ベルト端部
ローラ26のコンベヤベルト17幅方向位置を調整した
状態で、トルク調整ボルト54を所望の調整ねじ孔57
にねじ込んで調整パイプ55のフランジ部56をブラケ
ット52に固定することにより、調整パイプ55のブラ
ケット52に対する固定角度を適宜選定すれば、トーシ
ョンバー53に付与するねじれが調整され、ベルト端部
ローラ26の押付け力が所望の値に調整される。
【0032】この結果、主押えローラ25による押付け
力が、立上がり部10,18において搬送されるばら物
20に確実に作用し、且つベルト端部ローラ26の押付
け力が適正な状態に保持され、ばら物20内部で滑りが
生じることがなくなり、上側に位置するばら物20の重
量による圧力がそれより下側に位置するばら物20に伝
達されずに、ばら物20が安定して搬送されることとな
る。
【0033】こうして、主押えローラ25とベルト端部
ローラ26の押付け力を各々個別に調整して適正な状態
に保持し得、常にばら物20を安定して搬送することが
できると共に、従来に比べ装置の小型化並びに構造の簡
素化を図ることも可能となる。
【0034】図11〜図13はベルト端部ローラ押付調
整機構43の他の例を表わすものであって、図中、図8
〜図10と同一の符号を付した部分は同一物を表わして
おり、ベースプレート58に位置調整可能に取り付けら
れたブラケット52に、上側ベルトコンベヤ2のコンベ
ヤベルト17幅端部における面と略直交する方向へ延び
る位置調整ボルト61,62をナット63,64によっ
て取り付け、該位置調整ボルト61,62に、ベルト端
部ローラ26を回転自在に支持する軸29の長手方向に
おける所要の二箇所を挟持する如く支持可能なクランプ
片65,66を、ナット67,68の締め付けにより位
置調整ボルト61,62の軸方向所要位置に固定可能と
なるよう装着し、前記位置調整ボルト61,62に対す
るクランプ片65,66の位置を適宜変更することによ
り、前記軸29の上側ベルトコンベヤ2のコンベヤベル
ト17に対する傾動角度と押込み量とを調整しベルト端
部ローラ26の押付け力を調整し得るようにしたもので
ある。
【0035】尚、図中、69は前記クランプ片65,6
6によって支持される軸29の軸線方向への移動を規制
するためのストッパである。
【0036】図11〜図13に示すベルト端部ローラ押
付調整機構43の場合、ベースプレート58に対するブ
ラケット52の位置調整を行い、ベルト端部ローラ26
のコンベヤベルト17幅方向位置を調整した状態で、ク
ランプ片65,66を、ナット67,68の締め付けに
より位置調整ボルト61,62の軸方向所要位置に固定
することにより、位置調整ボルト61,62に対するク
ランプ片65,66の位置を適宜変更すれば、前記軸2
9の上側ベルトコンベヤ2のコンベヤベルト17に対す
る傾動角度と押込み量とが調整され、ベルト端部ローラ
26の押付け力が所望の値に調整される。
【0037】こうして、ベルト端部ローラ押付調整機構
43を図11〜図13に示すように構成しても、前述の
実施例の場合と同様、主押えローラ25とベルト端部ロ
ーラ26の押付け力を各々個別に調整して適正な状態に
保持し得、常にばら物20を安定して搬送することがで
きると共に、従来に比べ装置の小型化並びに構造の簡素
化を図ることも可能となる。
【0038】尚、本発明の急傾斜コンベヤのベルト挟持
装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の急傾斜コ
ンベヤのベルト挟持装置によれば、主押えローラとベル
ト端部ローラの押付け力を各々個別に調整して適正な状
態に保持し得、常にばら物を安定して搬送することがで
き、且つ小型化並びに構造の簡素化を図り得るという優
れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベルト挟持装置が用いられる急傾斜コ
ンベヤの一実施例を表わす全体側面図である。
【図2】図1のII部拡大図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】図2のIV−IV矢視図である。
【図5】図2のV−V矢視図である。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】図5のVII部拡大図である。
【図8】図5のVIII−VIII矢視図であって、ベ
ルト端部ローラ押付調整機構の一例を表わす図である。
【図9】図8のIX−IX矢視図である。
【図10】図8のX−X矢視図である。
【図11】ベルト端部ローラ押付調整機構の他の例を表
わす図である。
【図12】図11のXII−XII矢視図である。
【図13】図11のXIII−XIII矢視図である。
【図14】従来例の平面図である。
【図15】図14のXV−XV矢視図である。
【図16】図15のXVI−XVI矢視図である。
【符号の説明】
1 下側ベルトコンベヤ 2 上側ベルトコンベヤ 7 コンベヤベルト 10 立上がり部 17 コンベヤベルト 18 立上がり部 20 ばら物 21 主固定ローラ 22 副固定ローラ 25 主押えローラ 26 ベルト端部ローラ 27 トーションバー 28 アーム 29 軸 42 主押えローラ押付調整機構 43 ベルト端部ローラ押付調整機構 44 トルク調整ボルト 45 レストバー 53 トーションバー 54 トルク調整ボルト 61 位置調整ボルト 62 位置調整ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武正 文夫 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 古守 賢一 東京都江東区毛利一丁目19番10号 石川島 播磨重工業株式会社江東事務所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下側ベルトコンベヤにおけるコンベヤベ
    ルトのばら物接触面と上側ベルトコンベヤにおけるコン
    ベヤベルトのばら物接触面が対向するよう、下側ベルト
    コンベヤの上方に上側ベルトコンベヤを配置し、且つ両
    コンベヤベルトの立上がり部において両コンベヤベルト
    でばら物を挟み、包み込んで搬送するようにした急傾斜
    コンベヤのベルト挟持装置であって、下側ベルトコンベ
    ヤのコンベヤベルトの幅方向中央部を支持する主固定ロ
    ーラと、下側ベルトコンベヤのコンベヤベルトの幅方向
    両側を支持し該コンベヤベルトにトラフ角を形成させる
    ためコンベヤベルト中央側から幅端側に行くに従い上側
    ベルトコンベヤ側へ延在し且つ主固定ローラのコンベヤ
    ベルト長手方向における配設位置と所要量ずれた位置に
    配設される副固定ローラと、上側ベルトコンベヤのコン
    ベヤベルトの幅方向中央部を押える主押えローラと、該
    主押えローラを上側ベルトコンベヤのコンベヤベルトに
    押し付ける主押えローラ押付調整機構と、副固定ローラ
    と略平行な状態で上側ベルトコンベヤのコンベヤベルト
    の幅方向両側を下側ベルトコンベヤのコンベヤベルトへ
    押し付けるベルト端部ローラと、該ベルト端部ローラを
    上側ベルトコンベヤのコンベヤベルトの幅方向両側に押
    し付けるベルト端部ローラ押付調整機構とを備えたこと
    を特徴とする急傾斜コンベヤのベルト挟持装置。
  2. 【請求項2】 主押えローラを回転自在に支持するアー
    ムに対し上側ベルトコンベヤのコンベヤベルト側への回
    動力を付与するトーションバーと、該トーションバーに
    付与するねじれを調整し主押えローラの押付け力を調整
    するためのトルク調整ボルトと、前記アームのコンベヤ
    ベルト側への回動を制限しばら物の非搬送時に主押えロ
    ーラをコンベヤベルトに接触させないようにするレスト
    バーとから主押えローラ押付調整機構を構成した請求項
    1記載の急傾斜コンベヤのベルト挟持装置。
  3. 【請求項3】 ベルト端部ローラを回転自在に支持する
    軸に対し上側ベルトコンベヤのコンベヤベルト側への回
    動力を付与するトーションバーと、該トーションバーに
    付与するねじれを調整しベルト端部ローラの押付け力を
    調整するためのトルク調整ボルトとからベルト端部ロー
    ラ押付調整機構を構成した請求項1又は2記載の急傾斜
    コンベヤのベルト挟持装置。
  4. 【請求項4】 ベルト端部ローラを回転自在に支持する
    軸の上側ベルトコンベヤのコンベヤベルトに対する傾動
    角度と押込み量とを調整しベルト端部ローラの押付け力
    を調整するための位置調整ボルトによりベルト端部ロー
    ラ押付調整機構を構成した請求項1又は2記載の急傾斜
    コンベヤのベルト挟持装置。
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