JPH0729119A - 薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
薄膜磁気ヘッドの製造方法Info
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- JPH0729119A JPH0729119A JP17523793A JP17523793A JPH0729119A JP H0729119 A JPH0729119 A JP H0729119A JP 17523793 A JP17523793 A JP 17523793A JP 17523793 A JP17523793 A JP 17523793A JP H0729119 A JPH0729119 A JP H0729119A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 より小さいリードギャップを有する薄膜磁気
ヘッドの製造方法を提供する。 【構成】 磁気抵抗効果素子部12のトラック幅を規定
する第1の上部リードギャップ13と磁気抵抗効果素子
部12から電極を取り出すリード層14とを共にリフト
オフ法で形成し、リード層14のパターンエッジを第1
の上部リードギャップ13の正テーパ部内に位置させ
る。 【効果】 異常な突起をなくして、より狭く一定寸法を
有し、分解能に優れた薄膜ヘッドが得られる。
ヘッドの製造方法を提供する。 【構成】 磁気抵抗効果素子部12のトラック幅を規定
する第1の上部リードギャップ13と磁気抵抗効果素子
部12から電極を取り出すリード層14とを共にリフト
オフ法で形成し、リード層14のパターンエッジを第1
の上部リードギャップ13の正テーパ部内に位置させ
る。 【効果】 異常な突起をなくして、より狭く一定寸法を
有し、分解能に優れた薄膜ヘッドが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い分解能を有する薄
膜磁気ヘッドの製造方法に関するものである。
膜磁気ヘッドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置の高性能化に伴い、そ
れに用いる薄膜時期ヘッドを高性能化するため、薄膜M
Rヘッドが利用されている。この薄膜MRヘッドは出力
が周速に依存しないため、小径ディスク装置の容量増加
に多大な効果を与えるが、実用上はまだ多くの技術的課
題を有している。その一つとして、短波長信号再生特性
を向上するため、再生ヘッド部の狭ギャップ化に関する
有効な手段がないことが挙げられる。
れに用いる薄膜時期ヘッドを高性能化するため、薄膜M
Rヘッドが利用されている。この薄膜MRヘッドは出力
が周速に依存しないため、小径ディスク装置の容量増加
に多大な効果を与えるが、実用上はまだ多くの技術的課
題を有している。その一つとして、短波長信号再生特性
を向上するため、再生ヘッド部の狭ギャップ化に関する
有効な手段がないことが挙げられる。
【0003】以下、従来技術で作成した薄膜磁気ヘッド
の構成を、図3から図5を参照して説明する。図3は薄
膜磁気ヘッドを媒体対向面よりみた斜視図、図4は図2
A部の拡大図である。薄膜磁気ヘッドはセラミック基板
上に薄膜形成技術を用いて素子を形成し、図3に示すよ
うに磁気ディスク装置用のスライダーを有する形状にし
た状態で使用するものであり、薄膜磁気ヘッドを磁気デ
ィスク装置に搭載する時は、浮上レール2に対して裏面
側に平行にジンバルを接着して磁気ヘッドアセンブリ状
態として用いる。この浮上レール2は用途に応じて種々
の形態をとるが、通常機械加工やイオンビームエッチン
グ等により2〜3本のレールが形成されている。この例
として図3には機械加工で形成した3本のレールの形状
を示している。薄膜磁気ヘッド素子は図中でスライダー
1の手前側に形成されており、3は下部絶縁層、4は上
部磁性層、5は端子、6は後工程でワイヤーをボンディ
ングするためのパットである。ここで端子5及びパット
6が各々4ヶ所ずつあるのは、図示している磁気ヘッド
が記録ヘッド部と再生ヘッド部の複合型ヘッドであるた
め、記録部及び再生部に少なくとも2ヶ所ずつの端子5
が必要であるからである。A部で示す薄膜磁気ヘッド素
子を拡大すると図4のようになり、7はバックギャップ
部を示す。
の構成を、図3から図5を参照して説明する。図3は薄
膜磁気ヘッドを媒体対向面よりみた斜視図、図4は図2
A部の拡大図である。薄膜磁気ヘッドはセラミック基板
上に薄膜形成技術を用いて素子を形成し、図3に示すよ
うに磁気ディスク装置用のスライダーを有する形状にし
た状態で使用するものであり、薄膜磁気ヘッドを磁気デ
ィスク装置に搭載する時は、浮上レール2に対して裏面
側に平行にジンバルを接着して磁気ヘッドアセンブリ状
態として用いる。この浮上レール2は用途に応じて種々
の形態をとるが、通常機械加工やイオンビームエッチン
グ等により2〜3本のレールが形成されている。この例
として図3には機械加工で形成した3本のレールの形状
を示している。薄膜磁気ヘッド素子は図中でスライダー
1の手前側に形成されており、3は下部絶縁層、4は上
部磁性層、5は端子、6は後工程でワイヤーをボンディ
ングするためのパットである。ここで端子5及びパット
6が各々4ヶ所ずつあるのは、図示している磁気ヘッド
が記録ヘッド部と再生ヘッド部の複合型ヘッドであるた
め、記録部及び再生部に少なくとも2ヶ所ずつの端子5
が必要であるからである。A部で示す薄膜磁気ヘッド素
子を拡大すると図4のようになり、7はバックギャップ
部を示す。
【0004】この図4における薄膜ヘッドの素子部が媒
体と対向するB部を図5に示す。次にこの素子部を製造
する各過程を説明する。まずスパッタ法により形成した
アルミナ等の絶縁物9で被覆されたセラミック基板8上
に、電気メッキ法あるいはスパッタ法により形成したパ
ーマロイ、センダストあるいは鉄系の合金材料により下
部シールド層10を形成し、次にスパッタ法により形成
したアルミナ等の絶縁材料からなる下部リードギャップ
層11を形成し、さらにその上に磁気抵抗効果素子部1
2を順次積層する。この磁気抵抗効果素子部12は、図
中では単層で示しているが、磁気抵抗効果素子部12を
駆動する際のバイアス方式によって、2〜4層構成とな
り、例えばシャントバイアスではパーマロイ(MR層)
とチタン、SAL(Soft Adjacennt L
ayer)バイアスではパーマロイ(MR層)とタンタ
ル等のスペーサ及び鉄とニッケルにロジウム等の第3元
素を添加したSAL膜の3層、さらにMR膜に交換バイ
アスを付与する場合はMR層に直接接触する形に鉄とマ
ンガンの合金である反強磁性膜を積層して用いる。
体と対向するB部を図5に示す。次にこの素子部を製造
する各過程を説明する。まずスパッタ法により形成した
アルミナ等の絶縁物9で被覆されたセラミック基板8上
に、電気メッキ法あるいはスパッタ法により形成したパ
ーマロイ、センダストあるいは鉄系の合金材料により下
部シールド層10を形成し、次にスパッタ法により形成
したアルミナ等の絶縁材料からなる下部リードギャップ
層11を形成し、さらにその上に磁気抵抗効果素子部1
2を順次積層する。この磁気抵抗効果素子部12は、図
中では単層で示しているが、磁気抵抗効果素子部12を
駆動する際のバイアス方式によって、2〜4層構成とな
り、例えばシャントバイアスではパーマロイ(MR層)
とチタン、SAL(Soft Adjacennt L
ayer)バイアスではパーマロイ(MR層)とタンタ
ル等のスペーサ及び鉄とニッケルにロジウム等の第3元
素を添加したSAL膜の3層、さらにMR膜に交換バイ
アスを付与する場合はMR層に直接接触する形に鉄とマ
ンガンの合金である反強磁性膜を積層して用いる。
【0005】次に磁気抵抗素子部のトラック幅を規定す
るための第一の上部リードギャップ13をアルミナ等の
絶縁材料で形成し、さらにその上に金等の抵抗材料から
なり磁気抵抗効果素子部12に導通するリード層14、
アルミナ等の絶縁材料により形成した第2の上部リード
ギャップ15、電気メッキ法あるいはスパッタ法で形成
したパーマロイや鉄系合金を用いて形成した上部シール
ド層16を順次積層して再生ヘッド部の作成が終了す
る。なお、第1の上部リードギャップ13と、第2の上
部リードギャップ15とから、上部リードギャップ層が
形成される。
るための第一の上部リードギャップ13をアルミナ等の
絶縁材料で形成し、さらにその上に金等の抵抗材料から
なり磁気抵抗効果素子部12に導通するリード層14、
アルミナ等の絶縁材料により形成した第2の上部リード
ギャップ15、電気メッキ法あるいはスパッタ法で形成
したパーマロイや鉄系合金を用いて形成した上部シール
ド層16を順次積層して再生ヘッド部の作成が終了す
る。なお、第1の上部リードギャップ13と、第2の上
部リードギャップ15とから、上部リードギャップ層が
形成される。
【0006】次に記録ヘッド部の製造過程を説明する。
まず上部シールド層16上に記録ヘッド部の下部磁性層
17を電気メッキ法等により形成する。なお、図示して
いないが、上部シールド層16と下部磁性層17の磁気
的結合を防止するため、これらの上部シールド層16と
下部磁性層17との間にアルミナ等の絶縁材料からなる
分離層をいれる場合もある。次に記録部のギャップ層1
8を積層した後、図示していないがノボラック系あるい
はポリイミド系等の樹脂からなる下部絶縁層、電気メッ
キ法等により形成した下部コイル層、下部絶縁層と同様
に上部絶縁層を順次積層し、電気メッキ法等により上部
磁性層19を積層し、最終的にアルミナ等の保護層20
で保護した形として薄膜磁気ヘッドの製造が終了する。
まず上部シールド層16上に記録ヘッド部の下部磁性層
17を電気メッキ法等により形成する。なお、図示して
いないが、上部シールド層16と下部磁性層17の磁気
的結合を防止するため、これらの上部シールド層16と
下部磁性層17との間にアルミナ等の絶縁材料からなる
分離層をいれる場合もある。次に記録部のギャップ層1
8を積層した後、図示していないがノボラック系あるい
はポリイミド系等の樹脂からなる下部絶縁層、電気メッ
キ法等により形成した下部コイル層、下部絶縁層と同様
に上部絶縁層を順次積層し、電気メッキ法等により上部
磁性層19を積層し、最終的にアルミナ等の保護層20
で保護した形として薄膜磁気ヘッドの製造が終了する。
【0007】以下、従来技術の具体的製造方法及び問題
点について図6,図7を参照しながら説明する。図6は
従来技術による磁気抵抗効果素子部12、リード層14
などを示す。簡単にするため磁気抵抗効果素子部12の
形成が終了した時点から説明する。まず、磁気抵抗効果
素子部12を形成し(図6(a))、第1の上部リード
ギャップ13をアルミナ等の材料を用いてスパッタ法に
より下部リードギャップ層11の表面全体に付着形成す
る(図6(b))。次に第1の上部のリードギャップ1
3を磁気抵抗効果素子部12上に所定の形状をなして残
存させるため、エッチングマスク21を形成する(図6
(b))。次に反応性ドライエッチ、もしくは磁気抵抗
効果素子部12はエッチングせず第1の上部リードギャ
ップ13のみをエッチングするような選択性のあるエッ
チング液で第1の上部リードギャップ13の不要部をエ
ッチングし、エッチングマスク21を酸素プラズマや、
レジスト剥離液を用いて除去する(図6(c))。次に
リード層14を蒸着やスパッタ法により下部リードギャ
ップ層11の表面全体に付着させる。ここでリード層1
4には通常、低抵抗で熱安定性が高い金が用いられる
が、金のみでは上下の層との、密着力が弱いため密着力
強化層としてチタン、クロム等が金を挟み込むかたちに
上下に形成される。またMR層に交換バイアスを付与す
る方法として、磁気抵抗効果素子部12の最上層にMR
膜を位置させた場合、リード層14の最下部に反強磁性
膜を形成することもある。次に所望のリード形状を得る
ためのエッチングパターン22をフォトレジストにより
形成する。次に例えばイオンビームエッチ等のドライエ
ッチを用いてリード層14の不要部を除去し、エッチン
グパターン22を酸素プラズマや、レジスト剥離液を用
いて除去してリード層14の不要部を除去してリード層
14の作成が完了する(図6(e))。
点について図6,図7を参照しながら説明する。図6は
従来技術による磁気抵抗効果素子部12、リード層14
などを示す。簡単にするため磁気抵抗効果素子部12の
形成が終了した時点から説明する。まず、磁気抵抗効果
素子部12を形成し(図6(a))、第1の上部リード
ギャップ13をアルミナ等の材料を用いてスパッタ法に
より下部リードギャップ層11の表面全体に付着形成す
る(図6(b))。次に第1の上部のリードギャップ1
3を磁気抵抗効果素子部12上に所定の形状をなして残
存させるため、エッチングマスク21を形成する(図6
(b))。次に反応性ドライエッチ、もしくは磁気抵抗
効果素子部12はエッチングせず第1の上部リードギャ
ップ13のみをエッチングするような選択性のあるエッ
チング液で第1の上部リードギャップ13の不要部をエ
ッチングし、エッチングマスク21を酸素プラズマや、
レジスト剥離液を用いて除去する(図6(c))。次に
リード層14を蒸着やスパッタ法により下部リードギャ
ップ層11の表面全体に付着させる。ここでリード層1
4には通常、低抵抗で熱安定性が高い金が用いられる
が、金のみでは上下の層との、密着力が弱いため密着力
強化層としてチタン、クロム等が金を挟み込むかたちに
上下に形成される。またMR層に交換バイアスを付与す
る方法として、磁気抵抗効果素子部12の最上層にMR
膜を位置させた場合、リード層14の最下部に反強磁性
膜を形成することもある。次に所望のリード形状を得る
ためのエッチングパターン22をフォトレジストにより
形成する。次に例えばイオンビームエッチ等のドライエ
ッチを用いてリード層14の不要部を除去し、エッチン
グパターン22を酸素プラズマや、レジスト剥離液を用
いて除去してリード層14の不要部を除去してリード層
14の作成が完了する(図6(e))。
【0008】上記のようにして形成した従来の薄膜磁気
ヘッドの問題点を図7を用いて説明する。まず第1の上
部リードギャップ13をエッチングで形成すると、第1
の上部リードギャップ13のエッジは正テーパ形状とな
るが、通常この膜は1000〜2000オングストロー
ムの範囲の膜厚であるためテーパ角より小さくコントロ
ールして30度程度にできたとしてもテーパを形成する
幅L1は0.4μm以下にしかならず、エッジの傾斜が
急峻になる。ドライエッジでテーパ角を小さくするには
イオンビームの入射角をより小さくすればよいが、それ
に伴いエッチングマスク21の陰の影響が顕著となり、
エッチング終了後のパターン幅がフォトレジストの膜厚
の影響を強く受け、結果としてフォトレジストの膜厚変
動がエッチング後のパターン幅の変動を招いてしまう。
またケミカルエッチでテーパ角を大きくするには、エッ
チングマスク21であるフォトレジストと被エッチング
材料の界面のエッチングレートを被エッチング材料の膜
厚方向のエッチングレートより速くすればよいが、この
場合エッチングマスク21の被エッチング材料との界面
における密着力がそのエッチングレート差を発生させる
大きなパラメータであるため、安定したコントロール性
を有するようなプロセスを確立することは非常に難し
い。従って、従来の製造方法では第1の上部リードギャ
ップ13が形成するパターンエッジのテーパ幅L1は
0.4μm以下であるため、図6(d)で示した工程に
おいてリード層14のエッチングパターン22を形成す
る場合、エッチングパターン22のアライメント(位置
合わせ)精度、及び後のリード層14のエッチング精度
を考慮すると、この第1の上部リードギャップ13のテ
ーパ部にのみリード層14を接触させ、第1の上部リー
ドギャップ13の上面にリード層14が存在しないよう
にすることは不可能であった。そのため第1の上部リー
ドギャップ13のテーパ幅L1より、リード層14が第
1の上部リードギャップ13に乗り上げる幅L2の方が
広い構造を取らざるを得ないものとなっていた。
ヘッドの問題点を図7を用いて説明する。まず第1の上
部リードギャップ13をエッチングで形成すると、第1
の上部リードギャップ13のエッジは正テーパ形状とな
るが、通常この膜は1000〜2000オングストロー
ムの範囲の膜厚であるためテーパ角より小さくコントロ
ールして30度程度にできたとしてもテーパを形成する
幅L1は0.4μm以下にしかならず、エッジの傾斜が
急峻になる。ドライエッジでテーパ角を小さくするには
イオンビームの入射角をより小さくすればよいが、それ
に伴いエッチングマスク21の陰の影響が顕著となり、
エッチング終了後のパターン幅がフォトレジストの膜厚
の影響を強く受け、結果としてフォトレジストの膜厚変
動がエッチング後のパターン幅の変動を招いてしまう。
またケミカルエッチでテーパ角を大きくするには、エッ
チングマスク21であるフォトレジストと被エッチング
材料の界面のエッチングレートを被エッチング材料の膜
厚方向のエッチングレートより速くすればよいが、この
場合エッチングマスク21の被エッチング材料との界面
における密着力がそのエッチングレート差を発生させる
大きなパラメータであるため、安定したコントロール性
を有するようなプロセスを確立することは非常に難し
い。従って、従来の製造方法では第1の上部リードギャ
ップ13が形成するパターンエッジのテーパ幅L1は
0.4μm以下であるため、図6(d)で示した工程に
おいてリード層14のエッチングパターン22を形成す
る場合、エッチングパターン22のアライメント(位置
合わせ)精度、及び後のリード層14のエッチング精度
を考慮すると、この第1の上部リードギャップ13のテ
ーパ部にのみリード層14を接触させ、第1の上部リー
ドギャップ13の上面にリード層14が存在しないよう
にすることは不可能であった。そのため第1の上部リー
ドギャップ13のテーパ幅L1より、リード層14が第
1の上部リードギャップ13に乗り上げる幅L2の方が
広い構造を取らざるを得ないものとなっていた。
【0009】また、磁気抵抗効果素子部12から上部シ
ールド層16や下部シールド層10まで間の距離は、薄
膜磁気ヘッドの分解能を決定する重要な寸法であるが、
上記従来構造では、下部リードギャップ層11は単層構
造の膜厚g1を有し、絶縁性さえ良ければ簡単に薄くで
きるものの、第1の上部リードギャップ13と第2の上
部リードギャップ15からなる上部リードギャップは適
正な膜厚g2の寸法を有する領域以外に、リード層14
が第1の上部リードギャップ13に乗り上げている領域
において、上方に異常に突出する突起を有し、リード層
14の膜厚g3分ギャップが厚い膜厚g2’を有する領
域が存在する。磁気抵抗効果素子部12のトラック幅
T.W.はリード層14と磁気抵抗効果素子部12が接
合した起点からみて内側の寸法で規定されるため、この
膜厚g2’を有する異常な突起は素子が駆動する領域内
にあることになり、分解能を向上させるための大きな障
害となっていた。
ールド層16や下部シールド層10まで間の距離は、薄
膜磁気ヘッドの分解能を決定する重要な寸法であるが、
上記従来構造では、下部リードギャップ層11は単層構
造の膜厚g1を有し、絶縁性さえ良ければ簡単に薄くで
きるものの、第1の上部リードギャップ13と第2の上
部リードギャップ15からなる上部リードギャップは適
正な膜厚g2の寸法を有する領域以外に、リード層14
が第1の上部リードギャップ13に乗り上げている領域
において、上方に異常に突出する突起を有し、リード層
14の膜厚g3分ギャップが厚い膜厚g2’を有する領
域が存在する。磁気抵抗効果素子部12のトラック幅
T.W.はリード層14と磁気抵抗効果素子部12が接
合した起点からみて内側の寸法で規定されるため、この
膜厚g2’を有する異常な突起は素子が駆動する領域内
にあることになり、分解能を向上させるための大きな障
害となっていた。
【0010】また上記突起は、その上層である第2の上
部リードギャップ15及び上部シールド層16にも影響
して異常な突起Cを生じさせる。さらに、上部シールド
層16上に記録ヘッド部の下部磁性層17を電気メッキ
法で形成する際、フォトレジスト23(図8参照)を塗
布乾燥させた後紫外線UVで露光するが、記録ヘッド部
のトラック幅は磁気抵抗効果素子部12のトラック幅
T.W.より広いため、上記に示した突起Cは露光され
る領域内に存在する。このような突起Cに紫外線UVが
あたると図8で示すように紫外線UVは乱反射し、パタ
ーンの乱れや寸法変動を発生させる。この突起Cの影響
は図5で示すように記録ヘッド部の下部磁性層17を形
成した後も残り、ギャップ層18にも影響する。ギャッ
プ層18にその突起Cの影響がでると、当然ギャップラ
インの直線性が乱れ、記録性能に悪影響を及ぼす。さら
にギャップ層18の突起Cは下部磁性層17で発生した
ようなパターン形成の際における乱反射の問題を上部磁
性層19でも発生させ、上部磁性層19のパターン乱れ
や寸法変動を生じさせる原因となっていた。
部リードギャップ15及び上部シールド層16にも影響
して異常な突起Cを生じさせる。さらに、上部シールド
層16上に記録ヘッド部の下部磁性層17を電気メッキ
法で形成する際、フォトレジスト23(図8参照)を塗
布乾燥させた後紫外線UVで露光するが、記録ヘッド部
のトラック幅は磁気抵抗効果素子部12のトラック幅
T.W.より広いため、上記に示した突起Cは露光され
る領域内に存在する。このような突起Cに紫外線UVが
あたると図8で示すように紫外線UVは乱反射し、パタ
ーンの乱れや寸法変動を発生させる。この突起Cの影響
は図5で示すように記録ヘッド部の下部磁性層17を形
成した後も残り、ギャップ層18にも影響する。ギャッ
プ層18にその突起Cの影響がでると、当然ギャップラ
インの直線性が乱れ、記録性能に悪影響を及ぼす。さら
にギャップ層18の突起Cは下部磁性層17で発生した
ようなパターン形成の際における乱反射の問題を上部磁
性層19でも発生させ、上部磁性層19のパターン乱れ
や寸法変動を生じさせる原因となっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の薄膜磁気ヘッドでは、その構造及び製造上の問題か
ら、異常な突起を生じ、一定の薄膜を得ることができ
ず、また狭ギャップ化する際の大きな障害となってい
た。また上記突起が、記録ヘッド部の上部磁性層や下部
磁性層のトラック幅の変動やパターン乱れ、及びギャッ
プの直線性の乱れを招くという問題点があった。
の薄膜磁気ヘッドでは、その構造及び製造上の問題か
ら、異常な突起を生じ、一定の薄膜を得ることができ
ず、また狭ギャップ化する際の大きな障害となってい
た。また上記突起が、記録ヘッド部の上部磁性層や下部
磁性層のトラック幅の変動やパターン乱れ、及びギャッ
プの直線性の乱れを招くという問題点があった。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑み、記録再生特
性に優れ、寸法変化の小さい薄膜磁気ヘッドの製造方法
を提供することを目的とする。
性に優れ、寸法変化の小さい薄膜磁気ヘッドの製造方法
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の従来技術による問
題点に鑑み、本発明は、第1の上部リードギャップ及び
リード層両者をリストオフ法を用いて形成する。
題点に鑑み、本発明は、第1の上部リードギャップ及び
リード層両者をリストオフ法を用いて形成する。
【0014】
【作用】上記手段により、第1の上部リードギャップが
形成するテーパ部の角度を非常に小さくしテーパ部の幅
を大きくすることができる。それにより、アライメント
精度とリード層の形成精度を考慮しても第1の上部リー
ドギャップのテーパ部内にリード層のパターンエッジを
設けることができ、さらにリード層もリフトオフで形成
することによりリード層のテーパ角も小さくできる。そ
の結果第1のリードギャップとリード層の結合がスムー
ズになり異常な突起を生じない構造とすることができ
る。
形成するテーパ部の角度を非常に小さくしテーパ部の幅
を大きくすることができる。それにより、アライメント
精度とリード層の形成精度を考慮しても第1の上部リー
ドギャップのテーパ部内にリード層のパターンエッジを
設けることができ、さらにリード層もリフトオフで形成
することによりリード層のテーパ角も小さくできる。そ
の結果第1のリードギャップとリード層の結合がスムー
ズになり異常な突起を生じない構造とすることができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2を参
照しながら説明する。図1は本発明の一実施例に係る薄
膜磁気ヘッドの製造方法で得られた薄膜磁気ヘッドの拡
大図である。
照しながら説明する。図1は本発明の一実施例に係る薄
膜磁気ヘッドの製造方法で得られた薄膜磁気ヘッドの拡
大図である。
【0016】薄膜磁気ヘッド自体は、原則として従来例
と同様の層関係を有するため、図5等と同一符号を付す
ことにより各層の説明を省略する。そして、図1に示す
薄膜磁気ヘッドでは、従来例のような突起がない。次に
本実施例の製造方法の各過程を説明する。
と同様の層関係を有するため、図5等と同一符号を付す
ことにより各層の説明を省略する。そして、図1に示す
薄膜磁気ヘッドでは、従来例のような突起がない。次に
本実施例の製造方法の各過程を説明する。
【0017】まずスパッタ法により形成したアルミナ等
の絶縁物9で被覆されたセラミック基板8上に、電気メ
ッキ法あるいはスパッタ法により形成したパーマロイ、
センダストあるいは鉄系の合金材料により下部シールド
層10を形成し、次にスパッタ法により形成したアルミ
ナ等の絶縁材料からなる下部リードギャップ層11を形
成し、さらにその上に磁気抵抗効果素子部12を順次積
層する。この磁気抵抗効果素子部12は図1中では単層
で示しているが磁気抵抗効果素子部12を駆動する際の
バイアス方式によって、2〜4層構成となり、詳細は従
来例で示した通りである。
の絶縁物9で被覆されたセラミック基板8上に、電気メ
ッキ法あるいはスパッタ法により形成したパーマロイ、
センダストあるいは鉄系の合金材料により下部シールド
層10を形成し、次にスパッタ法により形成したアルミ
ナ等の絶縁材料からなる下部リードギャップ層11を形
成し、さらにその上に磁気抵抗効果素子部12を順次積
層する。この磁気抵抗効果素子部12は図1中では単層
で示しているが磁気抵抗効果素子部12を駆動する際の
バイアス方式によって、2〜4層構成となり、詳細は従
来例で示した通りである。
【0018】次に磁気抵抗効果素子部12のトラック幅
を規定するための第1の上部リードギャップ13をアル
ミナ等の絶縁材料で形成し、さらにその上に金等の低抵
抗材料を用いて形成したリード層14、アルミナ等の絶
縁材料により形成した第2の上部リードギャップ15、
電気メッキ法あるいはスパッタ法で形成したパーマロイ
や鉄系合金を用いて形成した上部シールド層16を順次
積層して再生ヘッド部の作成が終了する。
を規定するための第1の上部リードギャップ13をアル
ミナ等の絶縁材料で形成し、さらにその上に金等の低抵
抗材料を用いて形成したリード層14、アルミナ等の絶
縁材料により形成した第2の上部リードギャップ15、
電気メッキ法あるいはスパッタ法で形成したパーマロイ
や鉄系合金を用いて形成した上部シールド層16を順次
積層して再生ヘッド部の作成が終了する。
【0019】次に記録ヘッド部の作成は、まず上部シー
ルド層16上に記録ヘッド部の下部磁性層17を電気メ
ッキ法等により形成する。ここで上部シールド層16と
下部磁性層17の磁気的結合を防止するため、この2層
の間にアルミナ等の絶縁材料からなる分離層を入れる場
合もある。次に記録ヘッド部のギャップ層18を積層し
た後、図示していないが、ノボラック系あるいはポリイ
ミド系等の樹脂からなる下部絶縁層、電気メッキ法等に
より形成した下部コイル層、下部絶縁層と同様に上部絶
縁層を順次積層し、電気メッキ法等により上部磁性層1
9を積層し、最終的にアルミナ等の保護層20で保護し
た形として薄膜磁気ヘッドの製造が終了する。
ルド層16上に記録ヘッド部の下部磁性層17を電気メ
ッキ法等により形成する。ここで上部シールド層16と
下部磁性層17の磁気的結合を防止するため、この2層
の間にアルミナ等の絶縁材料からなる分離層を入れる場
合もある。次に記録ヘッド部のギャップ層18を積層し
た後、図示していないが、ノボラック系あるいはポリイ
ミド系等の樹脂からなる下部絶縁層、電気メッキ法等に
より形成した下部コイル層、下部絶縁層と同様に上部絶
縁層を順次積層し、電気メッキ法等により上部磁性層1
9を積層し、最終的にアルミナ等の保護層20で保護し
た形として薄膜磁気ヘッドの製造が終了する。
【0020】以下、本発明、特に再生ヘッド部の具体的
製造方法について図2を参照しながら説明する。なお、
簡単にするために磁気抵抗効果素子部12の形成が終了
した時点から示す。
製造方法について図2を参照しながら説明する。なお、
簡単にするために磁気抵抗効果素子部12の形成が終了
した時点から示す。
【0021】まず、磁気抵抗効果素子部12の形成が終
了した後(図2(a))、フォトレジストを用いてリフ
トオフパターン24を形成する。リフトオフパターン2
4とは、従来から用いられているエッチングマスクとし
て形成するパターンに対してちょうど白黒が反転したパ
ターンであり、後に膜を残したい部分のみフォトレジス
トがないパターンである。このリフトオフパターン24
で重要なことは、上に形成する膜がリフトオフパターン
24のパターンエッジでつながらないように、パターン
形状を逆テーパとすることである。フォトレジストとし
て環化ゴム系のネガ型レジストやノボラック系のイメー
ジリバーサルレジスト、あるいは通常のノボラック系の
ポジ型フォトレジストをアミン系の溶媒で処理して反転
パターン化したもの、さらには通常のノボラック系のレ
ジストをそのままポジタイプとして使う方法として表層
をモノクロルベンセン等の溶剤で処理する等種々の方法
をとることができる。また電気メッキ膜を用いてオーバ
ーハング形状を作り、それをリフトオフパターン24に
利用することもできる。
了した後(図2(a))、フォトレジストを用いてリフ
トオフパターン24を形成する。リフトオフパターン2
4とは、従来から用いられているエッチングマスクとし
て形成するパターンに対してちょうど白黒が反転したパ
ターンであり、後に膜を残したい部分のみフォトレジス
トがないパターンである。このリフトオフパターン24
で重要なことは、上に形成する膜がリフトオフパターン
24のパターンエッジでつながらないように、パターン
形状を逆テーパとすることである。フォトレジストとし
て環化ゴム系のネガ型レジストやノボラック系のイメー
ジリバーサルレジスト、あるいは通常のノボラック系の
ポジ型フォトレジストをアミン系の溶媒で処理して反転
パターン化したもの、さらには通常のノボラック系のレ
ジストをそのままポジタイプとして使う方法として表層
をモノクロルベンセン等の溶剤で処理する等種々の方法
をとることができる。また電気メッキ膜を用いてオーバ
ーハング形状を作り、それをリフトオフパターン24に
利用することもできる。
【0022】上記のようにリフトオフパターン24を形
成した後、第1の上部リードギャップ13をアルミナ等
の絶縁材料を用いてスパッタ法により下部リードギャッ
プ層11の表面全面に付着形成する。この際、リフトオ
フパターン24上に付着する第1の上部リードギャップ
13は一定の膜厚となるが、リフトオフパターン24上
以外における膜を残す領域は、D部で示したようにリフ
トオフパターン24が逆テーパ形状となっているため、
リフトオフパターン24の陰の影響(スパッタあるいは
蒸着粒子が飛来する近傍になんらかの壁があるとその壁
の最下部における飛来粒子の付着確率が小さくなるため
膜厚が薄くなる)で、パターンエッジに近づくにつれ
て、膜厚が徐々に薄くなる。このようにして形成された
第1の上部リードギャップ13のテーパ部L1’の寸法
は、リフトオフパターン24の膜厚Tが厚い程、逆テー
パ部の寸法Oが大きい程大きい。従って所望のテーパ部
L1’寸法を得るためには、この膜厚T及び寸法Oを制
御すればよいことになる。実験では1〜1.5μmの膜
厚フォトレジストに0.5〜1.0μmの逆テーパを形
成し、0.15〜0.2μmのアルミナ膜をリフトオフ
したところ約1μmのL1’寸法が得られた。スパッタ
法は条件によっては粒子の平均自由工程が短くなり、逆
テーパ下へ回り込む粒子が増加し、リフトオフしにくく
なるため、蒸着あるいはイオンプレーティング等の方法
で成膜した方がリフトオフしやすい。
成した後、第1の上部リードギャップ13をアルミナ等
の絶縁材料を用いてスパッタ法により下部リードギャッ
プ層11の表面全面に付着形成する。この際、リフトオ
フパターン24上に付着する第1の上部リードギャップ
13は一定の膜厚となるが、リフトオフパターン24上
以外における膜を残す領域は、D部で示したようにリフ
トオフパターン24が逆テーパ形状となっているため、
リフトオフパターン24の陰の影響(スパッタあるいは
蒸着粒子が飛来する近傍になんらかの壁があるとその壁
の最下部における飛来粒子の付着確率が小さくなるため
膜厚が薄くなる)で、パターンエッジに近づくにつれ
て、膜厚が徐々に薄くなる。このようにして形成された
第1の上部リードギャップ13のテーパ部L1’の寸法
は、リフトオフパターン24の膜厚Tが厚い程、逆テー
パ部の寸法Oが大きい程大きい。従って所望のテーパ部
L1’寸法を得るためには、この膜厚T及び寸法Oを制
御すればよいことになる。実験では1〜1.5μmの膜
厚フォトレジストに0.5〜1.0μmの逆テーパを形
成し、0.15〜0.2μmのアルミナ膜をリフトオフ
したところ約1μmのL1’寸法が得られた。スパッタ
法は条件によっては粒子の平均自由工程が短くなり、逆
テーパ下へ回り込む粒子が増加し、リフトオフしにくく
なるため、蒸着あるいはイオンプレーティング等の方法
で成膜した方がリフトオフしやすい。
【0023】上記のように本発明で形成した第1の上部
リードギャップ13の正テーパ部の寸法は1μm近くあ
るため、後のリード層14のリフトパターン24のアラ
イメントずれや、第1の上部リードギャップ13やリー
ド層14の製造誤差を含めても、この第1の上部リード
ギャップ13の正テーパ上にリード層14のパターンを
形成することができる。また上記テーパ部L1’の寸法
を大きくしたい場合は、上記膜厚T及び寸法Oを調整す
ればよい(図2(b))。
リードギャップ13の正テーパ部の寸法は1μm近くあ
るため、後のリード層14のリフトパターン24のアラ
イメントずれや、第1の上部リードギャップ13やリー
ド層14の製造誤差を含めても、この第1の上部リード
ギャップ13の正テーパ上にリード層14のパターンを
形成することができる。また上記テーパ部L1’の寸法
を大きくしたい場合は、上記膜厚T及び寸法Oを調整す
ればよい(図2(b))。
【0024】次に第1の上部リードギャップ13を所定
の形に残すため、フォトレジスト等からなるリフトオフ
パターン24を化学、物理的に除去する(図2
(c))。リフトオフパターン24にレジストを用いる
場合は、そのレジストを溶解する溶剤もしくはレジスト
剥離液を用いて除去する。この際リフトオフパターン2
4上に付着した第1の上部リードギャップ13がリフト
オフパターン24が除去される際に、同時に除去され
る。
の形に残すため、フォトレジスト等からなるリフトオフ
パターン24を化学、物理的に除去する(図2
(c))。リフトオフパターン24にレジストを用いる
場合は、そのレジストを溶解する溶剤もしくはレジスト
剥離液を用いて除去する。この際リフトオフパターン2
4上に付着した第1の上部リードギャップ13がリフト
オフパターン24が除去される際に、同時に除去され
る。
【0025】次に、図2に(b)で示した工程と同様
に、リフトオフパターン25を形成する。この際、リー
ド層14を残したいところのみに、リフトオフパターン
25がない状態とし、かつリード層14のパターンエッ
ジが第1の上部リードギャップ13の正テーパ上に位置
するようにパターン形成する(図2(d))。
に、リフトオフパターン25を形成する。この際、リー
ド層14を残したいところのみに、リフトオフパターン
25がない状態とし、かつリード層14のパターンエッ
ジが第1の上部リードギャップ13の正テーパ上に位置
するようにパターン形成する(図2(d))。
【0026】次にリード層14を蒸着やスパッタ法によ
り下部リードギャップ層11の表面全面に付着する。こ
こでリード層14には金及び密着力強化層としてチタ
ン、クロム等が金を挟み込むかたちに上下に形成され
る。またMR層に交換バイアスを付与する方法として、
磁気抵抗効果素子部12の最上層にMR膜を位置させた
場合、リード層14の最下部に反強磁性膜を形成するこ
ともある。
り下部リードギャップ層11の表面全面に付着する。こ
こでリード層14には金及び密着力強化層としてチタ
ン、クロム等が金を挟み込むかたちに上下に形成され
る。またMR層に交換バイアスを付与する方法として、
磁気抵抗効果素子部12の最上層にMR膜を位置させた
場合、リード層14の最下部に反強磁性膜を形成するこ
ともある。
【0027】次に所望のリード形状を得るために、図2
(c)の工程と同様に、リフトオフパターン25を除去
してリード層14の作成が完了する(図2(e))。
(c)の工程と同様に、リフトオフパターン25を除去
してリード層14の作成が完了する(図2(e))。
【0028】以上のようにして作成した第1の上部リー
ドギャップ13及びリード層14は、異常な突起を有し
ない滑らかなパターンの接合部もった形状となる。この
際、第1の上部リードギャップ13とリード層14の膜
厚をほぼ同じにすれば一定の膜厚とすることができる。
異常な突起がないため、図1に示すように、その上の層
である第2の上部リードギャップ15、上部シールド層
16、記録ヘッド部の下部磁性層17、ギャップ層18
及び上部磁性層19も異常な突起がない滑らかな構造と
することができる。
ドギャップ13及びリード層14は、異常な突起を有し
ない滑らかなパターンの接合部もった形状となる。この
際、第1の上部リードギャップ13とリード層14の膜
厚をほぼ同じにすれば一定の膜厚とすることができる。
異常な突起がないため、図1に示すように、その上の層
である第2の上部リードギャップ15、上部シールド層
16、記録ヘッド部の下部磁性層17、ギャップ層18
及び上部磁性層19も異常な突起がない滑らかな構造と
することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明は、磁気抵抗効果素
子のトラック幅を規定する第1の上部リードギャップと
リード層とをリフトオフ法を用いて形成するため、リー
ド部の異常な突起がない高分解能を有する狭ギャップの
再生部を有した薄膜磁気ヘッドを得ることができる。ま
たリード部の異常な突起がないため、直線性のよい記録
部のギャップ及びパターン乱れやパターン幅変動の少な
い上下磁性層を得ることができる。
子のトラック幅を規定する第1の上部リードギャップと
リード層とをリフトオフ法を用いて形成するため、リー
ド部の異常な突起がない高分解能を有する狭ギャップの
再生部を有した薄膜磁気ヘッドを得ることができる。ま
たリード部の異常な突起がないため、直線性のよい記録
部のギャップ及びパターン乱れやパターン幅変動の少な
い上下磁性層を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製
造方法により得られた薄膜磁気ヘッドの拡大図
造方法により得られた薄膜磁気ヘッドの拡大図
【図2】(a)本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法の工程説明図 (b)本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製造
方法の工程説明図 (c)本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製造
方法の工程説明図 (d)本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製造
方法の工程説明図 (e)本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製造
方法の工程説明図
ドの製造方法の工程説明図 (b)本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製造
方法の工程説明図 (c)本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製造
方法の工程説明図 (d)本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製造
方法の工程説明図 (e)本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製造
方法の工程説明図
【図3】従来の薄膜磁気ヘッドを媒体対向面からみた斜
視図
視図
【図4】従来の薄膜磁気ヘッドの拡大斜視図
【図5】従来の薄膜磁気ヘッドの拡大図
【図6】(a)従来の薄膜磁気ヘッドの製造工程図 (b)従来の薄膜磁気ヘッドの製造工程図 (c)従来の薄膜磁気ヘッドの製造工程図 (d)従来の薄膜磁気ヘッドの製造工程図 (e)従来の薄膜磁気ヘッドの製造工程図
【図7】従来の薄膜磁気ヘッドの製造工程図
【図8】従来の薄膜磁気ヘッドの製造工程図
11 下部リードギャップ層 12 磁気抵抗効果素子部 13 第1の上部リードギャップ 14 リード層 15 第2の上部リードギャップ
Claims (2)
- 【請求項1】磁気抵抗効果素子部上に形成される第1の
リードギャップと、前記磁気抵抗素子部に導通するリー
ド層と、前記磁気抵抗効果素子部及び前記リード層の上
面を絶縁する第2のリードギャップと、前記磁気抵抗素
子部及び前記リード層の下面を絶縁する下部リードギャ
ップ層と下部リードギャップ層の下部に位置する下部シ
ールド層及び上部リードギャップ層の上部に位置する上
部シールド層とを備えた再生ヘッド部と、この再生ヘッ
ド部の上層に位置する記録ヘッド部とを有する磁気ヘッ
ドを製造するにあたり、 前記第1のリードギャップをリフトオフ法により形成す
ることを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項2】前記リード層をリフトオフ法により形成す
る請求項1記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17523793A JPH0729119A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 薄膜磁気ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17523793A JPH0729119A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 薄膜磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0729119A true JPH0729119A (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=15992662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17523793A Pending JPH0729119A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 薄膜磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729119A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6052261A (en) * | 1995-06-30 | 2000-04-18 | Fujitsu Limited | Method for manufacturing magnetoresistance head |
-
1993
- 1993-07-15 JP JP17523793A patent/JPH0729119A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6052261A (en) * | 1995-06-30 | 2000-04-18 | Fujitsu Limited | Method for manufacturing magnetoresistance head |
US6605414B2 (en) | 1995-06-30 | 2003-08-12 | Fujitsu Limtied | Method for manufacturing magnetoresistance head |
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