JPH07291041A - 車両用簡易棚及び車両用簡易ベッド - Google Patents

車両用簡易棚及び車両用簡易ベッド

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JPH07291041A
JPH07291041A JP8493994A JP8493994A JPH07291041A JP H07291041 A JPH07291041 A JP H07291041A JP 8493994 A JP8493994 A JP 8493994A JP 8493994 A JP8493994 A JP 8493994A JP H07291041 A JPH07291041 A JP H07291041A
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JP
Japan
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vehicle
shelf
frame member
vertical
vertical frame
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Withdrawn
Application number
JP8493994A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Takao
俊行 高尾
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Matsuda Sangyo KK
Original Assignee
Matsuda Sangyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室内に設置されている既存の部材を利用す
ることにより、車室内に十分に実用に供し得るベッドを
大きな出費を伴うことなく簡易に設置できるようにす
る。 【構成】 車室内床面に前後に3列の座席を有しかつ各
座席列の左右両側上方の車体ピラー部1にシートベルト
2を支持するアッパアンカ3にそれぞれ着脱可能に掛止
されるブラケット5と、これらブラケット5に連結され
る略矩形枠状のフレーム6と、このフレーム6上に載置
される矩形状のプレート材7とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用簡易棚及び車
両用簡易ベッドに関し、特にワンボックスカー等の車両
において車室内に大型の簡易棚又は簡易ベッドを着脱可
能に設置する対策に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、ライフスタイルの多様化やレ
ジャーのアウトドア化に伴い、多人数が乗車できて荷物
も沢山積めるワンボックスカーと呼ばれる車両が人気を
高めている。
【0003】ところで、全国各地に車両で行って泊まる
オートキャンプ場が続々と開設されており、このような
オートキャンプを行うときに、誰しも考えるのは、キャ
ンピングカーであろう。しかし、キャンピングカーであ
れば、小型のものでもベッドが装備されているものの、
高価である。しかも、オートキャンプ専用に使用される
ために、日常使用する車両とは別に所有すると、その保
管スペースや点検時の手間もかかる。
【0004】そこで、次善の策として考えられるのは、
ワンボックスカー等の車室内にベッドを設け、これを簡
易的な一種のキャンピングカーとすることである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現状の
規格の車両にベッドやそれに類した棚類を専用的に設け
ることは、法律上は車両の改造に当たる。
【0006】このような問題に対しては、既製の車両を
利用者の好み等に応じて改造する専門会社もあるが、そ
の場合には、相当程度の出費を覚悟しなければならな
い。
【0007】この発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、車室内に設置されている既存の部
材を利用することにより、車室内に十分に実用に供し得
るベッド等を大きな出費を伴うことなく簡易に設置でき
るようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明に係る車両用簡易棚では、車体ピラ
ー部の車室内上部に設置されているシートベルト用アッ
パアンカに着目し、このアッパアンカを利用して棚を着
脱可能に設置できるようにした。
【0009】具体的には、この発明では、車室内床面に
前後に複数列の座席を有しかつ各座席列の左右両側上部
にシートベルトを支持するアッパアンカがそれぞれ設け
られた車室内に着脱可能に設置される車両用簡易棚が前
提である。
【0010】そして、略矩形状の棚部材と、この棚部材
の左右側部に一体的に連結され、少なくとも前後2列の
座席に対応する4箇所のアッパアンカにそれぞれ着脱可
能に掛止されるブラケットとを備えるようにする。
【0011】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、棚部材は、各ブラケットに連結される略矩形
枠状のフレームと、このフレーム上に載置される矩形板
状のプレート材とからなるものとする。
【0012】請求項3の発明では、上記請求項2の発明
において、フレームは、各々、車室内の両側に配置され
かつ前後方向に延びて少なくとも前後2つのブラケット
に連結される2本の縦枠部材と、各々、上記両縦枠部材
間に前後に間隔をあけて係脱可能に連結され、かつ車幅
方向に延びる複数本の横枠部材とからなるものとする。
【0013】請求項4の発明では、上記請求項3の発明
において、プレート材は、各々、少なくとも前後2箇所
で横枠部材上に載置支持される複数の分割板に分割され
てなるものとする。
【0014】請求項5の発明では、上記請求項3の発明
において、縦枠部材は、互いに接続可能な複数の分割枠
に分割されてなるものとする。
【0015】請求項6の発明では、上記請求項3の発明
において、ブラケットは、アッパアンカに係脱可能に掛
止される平板状のフック部と、このフック部から下方に
延びる垂直部と、この垂直部から車体ピラー部の表面と
離反する車幅方向に延びかつ縦枠部材を下方から支持す
る受け部とを有するものとする。そして、上記フック部
がアッパアンカに掛止されかつ受け部が縦枠部材を支持
したときに、上記垂直部がピラー部表面に当接するよう
に構成されているものとする。
【0016】請求項7の発明に係る車両用簡易ベッドで
は、上記請求項1〜6の発明において、棚部材をベッド
部材に変更する。
【0017】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、少な
くとも前後2列の座席列の左右両側上方の車体ピラー部
に位置するアッパアンカに、各々、ブラケットが掛止さ
れ、これらブラケットに棚部材が連結される。このと
き、上記棚部材は、前後左右に位置する少なくとも4箇
所のアッパアンカによりブラケットを介して支持される
ことになり、これらアッパアンカが十分な支持強度を有
するので、棚部材は不用意に落下することはなく、した
がって、棚の機能を十分に発揮することができる。ま
た、ブラケットはアッパアンカに対し着脱可能であり、
棚の不使用時には棚部材と共に車室内から撤去すること
ができるので、シートベルトの使用に支障は生じない。
【0018】請求項2の発明では、上記棚部材が、各ブ
ラケットに連結されるフレームと、このフレーム上に載
置されるプレート材とに別体化されているので、各部材
がそれぞれ軽量となり、両者が棚部材として一体化され
ている場合に比べて、簡易棚を設置する際の作業数は増
加するものの、作業性自体は向上する。また、プレート
材はフレーム上に載置されて使用されるので、プレート
材としては1枚ものである必要はなく、したがって、複
数の分割体に分割することが可能になる。
【0019】請求項3の発明では、上記フレームは、各
々、車室内の両側に配置される2本の縦枠部材と、各
々、上記両縦枠部材に連結される複数本の横枠部材とか
らなっている。このとき、上記横枠部材は両縦枠部材に
係脱可能であるので、上記請求項2の発明において、簡
易棚の不使用時には、フレームを複数本の枠部材に分解
して小さなスペースにコンパクトに収納できる。
【0020】請求項4の発明では、上記プレート材は、
複数の分割板に分割されてなるものであるので、不使用
時には各分割板を重ね合わせて収納できる。よって、上
記請求項3の発明において、簡易棚の不使用時には、プ
レート材を小さなスペースにコンパクトに収納できる。
また、フレーム上に載置された各分割板は、少なくとも
前後2箇所で支持されるので、分割されているにも拘ら
ず安定した棚面が得られる。
【0021】請求項5の発明では、上記縦枠部材は、互
いに接続可能な複数の分割枠に分割された分割梁同士が
接続されてなる。したがって、上記請求項3の発明にお
いて、フレームを縦枠部材及び横枠部材に分解する際
に、各縦枠部材を長さ寸法の短い複数本の分割枠にさら
に分解でき、不使用時のフレームをさらにコンパクトに
収納できる。
【0022】請求項6の発明では、上記ブラケットは、
そのフック部がアッパアンカに掛止されることにより取
り付けられる。このとき、上記フック部は平板状をなし
ているので、車体ピラー部の車室側表面とアッパアンカ
を覆うアンカカバーとの間の隙間を通ってアッパアンカ
に掛止される。そして、受け部が縦枠部材を下方から支
持すると、ブラケットはアッパアンカへの掛止箇所を通
る前後方向の軸心回りに揺動しようとする。つまり、受
け部が下方ないし車幅方向外方に変位しようとする。こ
のとき、垂直部が車体ピラー部の表面に当接することで
ブラケットの姿勢が保持され、フレームは安定して支持
されるようになる。したがって、上記請求項3の発明に
おいて、ブラケットを容易にアッパアンカに取り付ける
ことができ、かつ車体ピラー部の表面を利用してフレー
ムを所定高さ位置に支持することができる。
【0023】請求項7の発明では、棚部材をベッド部材
に変更することにより、上記請求項1〜6の発明に係る
簡易棚を、簡易ベッドとして使用することができる。ま
た、その際に、ベッド部材の下方に位置する各座席がフ
ルフラット状態になる車両であれば、これら座席を下段
ベッドとして上下2段のベッドとなる。
【0024】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0025】(実施例1)図1は、この発明の実施例1
に係る車両用簡易ベッドを示し、この簡易ベッドは、同
図の左手前側の車両前側から右奥側の車両後側に亘って
3列の座席を有しかつ各座席列の左右両側上方の車体ピ
ラー部1にシートベルト2を支持するアッパアンカ3
(同図では車両左側のアッパアンカは図示を省略してい
る)がそれぞれ設けられたワンボックスカーの車室内に
着脱可能に設置されるもので、略矩形状のベッド部材4
と、このベッド部材4の左右側部に一体的に連結され、
前後3列の座席列に対応する6箇所のアッパアンカにそ
れぞれ着脱可能に掛止される6つのブラケット5とを備
えている。
【0026】上記ベッド部材4は、6つのブラケット5
に連結される略矩形枠状のフレーム6と、このフレーム
6上に載置される矩形板状のプレート材7とからなる。
すなわち、上記フレーム6は、図2〜図6に示すよう
に、各々、車室内の左右両側に配置されかつ前後方向に
延びて前後3つのブラケット5に連結される2本の縦枠
部材8と、各々、上記両縦枠部材8,8間に前後に間隔
をあけて係脱可能に連結され、かつ車幅方向に延びる4
本の横枠部材9とからなっている。これら縦枠部材8及
び横枠部材9の各本体は、断面円形状の金属パイプから
なっている。一方、上記プレート材7は、各々、前後2
本の横枠部材9により前後2箇所で下方から支持される
4枚の分割板7aに分割されてなっている。
【0027】上記フレーム6の各横枠部材9は、図5に
示すように、その本体両端部に車幅方向外方に延びかつ
縦枠部材8に上載支持される突片10が突設されてい
る。この突片10の上面と、横枠部材9本体の上辺部と
は互いに同じ高さになされている。そして、突片10の
上下両面には、上方に突出するピン部12a及び下方に
突出するピン部12bが設けられている。具体的には、
横枠部材9の本体両端にはそれぞれL字金具が溶接によ
り固定され、該金具の車幅方向外方に向けて突出する部
分により突片10が構成されている。そして、上記両ピ
ン部12a,12bは、突片10に上下方向に貫通して
固定された1本のピン部材12により構成されている。
【0028】一方、上記フレーム6の各縦枠部材8の上
面4箇所には、上記突片10下面のピン部12bを嵌挿
可能な位置決め孔13bが設けられている。また、上記
プレート材7の下面8箇所には、上記突片10上面のピ
ン部12aを嵌挿可能な挿入穴13aが設けられてい
る。具体的には、上記位置決め孔13bは、各縦枠部材
8の前後両端の2箇所と、前後中間部の互いに近接する
2箇所とに設けられている。そして、各位置決め孔13
bに上記突片10下面のピン部12bが嵌挿されること
で、各横枠部材9が縦枠部材8に連結されるようになっ
ている。また、上記挿入穴13aは、プレート材7の前
後4隅と、左右両側辺の前後中間位置の4箇所とに設け
られている。そして、各挿入穴13aが上記突片10上
面のピン部12aに嵌合されることで、プレート材7の
水平方向の移動が規制されるようになっている。また、
前から1番目及び2番目の両ピン部12a,12a間の
前後間隔寸法L1と、前から3番目及び4番目の両ピン
部12a,12a間の前後間隔寸法L1とは互いに等し
くなされている。このとき、上下両ピン部12a,12
bが1本のピン部材12で構成されているので、各ピン
部12a,12bを得るための部品点数を削減でき、か
つ各ピン部12a,12bの強度を無理なく高めること
ができる。
【0029】さらに、上記縦枠部材8は、互いに接続可
能な前後2本の分割枠8aに分割されてなるものであ
る。そして、後側の分割枠8aの前端部に、縦枠部材8
の長さ方向に延びる開口部14aが形成されている一
方、前側の分割枠8aの後端部には、上記開口部14a
に差込み可能な差込部14bが設けられている。具体的
には、上記差込部14bは、開口部14aの内径よりも
僅かに小径の外径を有する断面円形状に形成されてい
て、該開口部14aの周壁面に略密接状態で差し込まれ
るようになっている。そして、上記4つの位置決め孔1
3bのうちの前側から2番目の1つが、上記前側分割枠
8aの開口部14aの上壁部分に設けられている。一
方、上記差込部14bの上壁部分には、該位置決め孔1
3aに嵌挿されたピン部12b、すなわち、4本の横枠
部材9のうちの前から2本目の横枠部材9のピン部12
bの下端が挿入されて両分割枠8a,8aの接続状態を
固定する接続固定孔15が設けられている。尚、前側分
割枠8aの前端及び後側分割枠8aの後端には、各々、
有底筒状のキャップ部材11がそれぞれ嵌着されてい
る。
【0030】上記横枠部材9は、図2に示すように、互
いに接続可能な左右2本の分割枠9aに分割されてな
り、上記縦枠部材8の場合と同様に、右側の分割枠9a
の左端部には横枠部材9の長さ方向に延びる開口部16
aが形成されている一方、左側の分割枠8aの右端部に
は上記開口部16aに差込み可能な差込部16bが設け
られている。具体的には、上記差込部16bは、開口部
16aの内径よりも僅かに小径の外径を有する断面円形
状に形成されていて、該開口部16aの周壁面に略密接
状態で車幅方向にスライド移動可能に差し込まれるよう
になっている。これにより、左右アッパアンカ3,3間
の寸法が異なる車両においても、横枠部材9の車幅方向
寸法を調整して両縦枠部材8,8に連結できるようにな
っている。
【0031】上記プレート材7の各分割板7aは、例え
ば木材からなる矩形状の芯板17と、該芯板17の上面
及び側周面を被覆するカバー18とからなっている。こ
のカバー18の周縁は、芯板17の下面周縁において3
重に折り重ねられた状態で該芯板17に止着されてい
る。また、各芯板17下面の車幅方向外側に位置する2
隅に、それぞれ上記挿入穴13aが設けられている。そ
して、各分割板7aは、その下方の前後2箇所に位置す
る横枠部材9の本体上辺部及び突片10の上面によりそ
れぞれ支持されるようになっている。尚、各分割板7a
の形状及び大きさは互いに同じであり、かつ各挿入穴1
3aの位置も互いに同じであるので、挿入穴13aが車
幅方向外側に位置する向きであれば、フレーム6上にお
いて任意の前後左右位置に配置することができる。
【0032】上記ブラケット5は、図4及び図7に示す
ように、アッパアンカ3に係脱可能に掛止される平板状
のフック部5aと、このフック部5aから下方に向けて
延びる垂直部5bと、この垂直部5bから車体ピラー部
1の表面と離反する車幅方向に延びかつ縦枠部材8を下
方から支持する受け部5cとを有する。そして、上記フ
ック部5aがアッパアンカ3に掛止されかつ受け部5c
が縦枠部材8を支持したときに、上記垂直部5bがピラ
ー部1表面に当接して受け部5cの支持位置が下方ない
し車室方向外方に変化するのを規制するようになされて
いる。また、前側及び後側の2つのブラケット5では、
上記受け部5の先端に、縦枠部材8の車幅方向の動きを
規制する凹部5dが設けられている。そして、縦枠部材
8は、凹部5dと水平面内及び鉛直面内においてそれぞ
れ面接触した状態で該凹部5dに固定されるようになっ
ている。
【0033】具体的には、上記フック部5a及び垂直部
5bは例えば金属製の1枚の板材から、また上記受け部
5cは互いに溶着されてL字状に屈曲された2本の金属
棒からそれぞれなる。そして、両金属棒の上方に向けて
延びる一端側が溶接により上記板材に固定されている。
また、前後2つのブラケット5では、上記金属棒の車幅
方向に延びる他端側の先端に溝型金具が開口側を上向き
にした状態で溶接により固定されていて、この溝型金具
により凹部5dが構成されている。このとき、上記縦枠
部材8の車幅方向内側に位置する本体の側部には、コ字
状の金具19が、その開口側を該本体に向けた状態で溶
接により固定されていて、該金具19の鉛直面内に位置
する部分の車室内側表面及び該鉛直部分の下端から車室
外側に延びる下側屈曲部の下面が凹部5dの車室内側の
側壁内面ないし底壁上面の一部に略密接する形状になさ
れている。また、この鉛直部分の略中央にねじ孔19a
が設けられているとともに、上記溝型金具及び縦枠部材
8本体の該ねじ孔19aに対応する各部分には、このね
じ孔19aに螺合する固定ねじ20を挿通する各挿通孔
21a,21bが設けられている。そして、上記固定ね
じ20をコ字状金具19のねじ孔19aに螺合して締め
付けることにより、縦枠部材を凹部5dに固定するよう
になされている。尚、前後中間部のブラケット5では、
図6に示すように、上記金属棒の他端側部分が車幅方向
に延びた後、屈曲してその先端部分が上方に向けて延び
ていて、この先端部分により縦枠部材8の車室内側への
動きを規制するようになっている。
【0034】さらに、上記フレーム6には、車両ドアの
開扉状態で、簡易ベッド上の物品等が車室外に転落する
のを防止する手摺22が着脱可能に設けられている。具
体的には、この車両の場合には、最前列両側の乗降口の
他に、前から2列目の座席列左側に乗降口が設けられて
いるので、上記手摺22はフレーム6の左側前部に設け
られている。すなわち、左側縦枠部材8の車室外側前部
の前後2箇所に、図8及び図9に示すように、ねじ孔2
3aを有するコ字状の取付金具23が溶接により固定さ
れているとともに、該縦枠部材8に取り付けられる手摺
部材24と、この手摺部材24をフレーム6の左側縦枠
部材8に固定するための2本の取付ねじ25とが備えら
れている。上記縦枠部材8のねじ孔23aに対応する部
分には、取付ねじ25の先端を挿通する挿通孔26が設
けられている。上記手摺部材24は平面略矩形状をなす
板材からなり、かつ上側の前後2隅部が円弧状に形成さ
れていて角張らないようになっている。また、手摺部材
24の周縁には、断面T字状をなすゴム製のクッション
部材26が嵌着されている。そして、手摺部材24の下
辺部の前後2箇所には、取付ねじ25を挿通する挿通孔
24aが設けられている。
【0035】ここで、上記車両用簡易ベッドを車室内に
設置する手順について説明する。先ず、車室内の6箇所
のアッパアンカ3にブラケット5をそれぞれ取り付け
る。このとき、上記アッパアンカ3は、アンカカバー3
aにより車室内において覆われているが、該アンカカバ
ー3aはアッパアンカ3に回動可能に取り付けられてい
てピラー部1表面との間に隙間が形成されている。そこ
で、ブラケット5のフック部5aをピラー1表面に沿っ
て該隙間に差し入れることにより、該フック部5aをア
ッパアンカ3に掛止させることができる。
【0036】次に、縦枠部材8を、前後3つのブラケッ
ト5の受け部5c上に載置する。このとき、前端及び後
端の2つのブラケット5では、凹部5d内に嵌め込む。
そして、固定ねじ20を凹部5dの挿通孔21aから差
し込んでその先端を縦枠部材8のねじ孔19aに螺合
し、固定ねじ20を締め込んで縦枠部材8と凹部5dと
を固定する。これにより、左右2本の縦枠部材8を、各
々、ブラケット5に支持された状態に固定することがで
きる。このとき、上記縦枠部材8と凹部5dとが水平面
内で互いに前後方向に面接触した状態で固定されている
ので、車幅方向の軸心回りでのブラケット5の揺動が規
制される。また、縦枠部材8と凹部5dとが鉛直面内で
互いに前後方向に面接触した状態で固定されているの
で、垂直軸心回りでのブラケット5の回動が規制され
る。したがって、ブラケット5のフック部5aを車幅方
向に通る水平軸心回りの前後揺動及びフック部5aを上
下方向に通る鉛直軸心回りの前後回動が何れも規制され
るので、縦枠部材8自体の前後移動を規制することがで
きる。
【0037】そして、横枠部材9の両端をそれぞれ両縦
枠部材8,8に連結する。つまり、横枠部材9の両端の
突片10下面のピン部12bを縦枠部材8の位置決め孔
13bに嵌挿する。このとき、前から2本目の横枠部材
9では、縦枠部材8の前側分割枠8aの位置決め孔13
bに後側分割枠8aの差込部14bの接続固定孔15が
一致している状態で該位置決め孔13bにピン部12b
を嵌挿し、その下端を接続固定孔15に挿入する。これ
により、4本の横枠部材9と2本の縦枠部材8とからな
るフレーム6を枠組むことができる。
【0038】次いで、上記フレーム6上にそれぞれプレ
ート材7の4枚の分割板7aを載置する。前側の左右2
枚の分割板7aは前側2本の横枠部材9上に車幅方向に
並べて載置する。そして、右側の分割板7a下面の前後
2箇所の挿入穴13aには上記横枠部材9右端の前後2
本のピン部12aを、また左側分割板7a下面の前後2
箇所の挿入穴13aには上記横枠部材9左端の前後2本
のピン部12aをそれぞれ嵌合させる。同様に、後側の
左右2枚の分割板7aは後側2本の横枠部材9上に載置
する。そして、右側の分割板7a下面の前後2箇所の挿
入穴13aには上記横枠部材9右端の前後2本のピン部
12aを、また左側分割板7a下面の前後2箇所の挿入
穴13aには上記横枠部材9左端の前後2本のピン部1
2aをそれぞれ嵌合させる。
【0039】以上のようにして、車室内に簡易ベッドを
設置することができる。尚、設置した簡易ベッドを取り
外すのは、上記とは逆の手順であるので、その説明は省
略する。
【0040】したがって、実施例1によれば、十分に実
用に供し得るベッドを車室内に簡易に設置でき、大きな
出費を伴うことなく車両の利用範囲を拡大することがで
きる。しかも、縦枠部材8の長さ寸法を長短2種類に切
り換えられるので、アッパアンカ3,3間の前後寸法の
異なる車両にも使用することができる。
【0041】(実施例2)図10は、この発明の実施例
2に係る車両用簡易ベッドの要部を示し、この簡易ベッ
ドでは、縦枠部材8の接続固定孔15は、該縦枠部材8
の前後方向に所定の間隔をあけて2つ設けられている。
すなわち、後側分割枠8aの差込部14b上面の2箇所
に接続固定孔15が前後方向に並んで設けられている。
これら2つの接続固定孔15のうちの後側のものは、上
記差込部14bが前側枠部材8aの開口部14aに奥ま
で差し込まれたときに該開口部14a上壁の位置決め孔
13bと一致する位置に位置付けられるようになってい
る。また、前側の接続固定孔15は、差込部14bが開
口部14aの奥まで差し込まれない位置で上記位置決め
孔13bと一致するようになっている。
【0042】また、上記後側分割枠8aの前後2箇所の
位置決め孔13b(同図では前側位置決め孔13aのみ
を図示している)は、各々、上記接続固定孔15と同数
の2つずつ縦枠部材8の長さ方向に並んで設けられてい
る。そして、各位置決め孔13bとそれに対応する接続
固定孔15との間の間隔L2は、互いに同じとされてい
る。尚、実施例2のその他の構成は上記実施例1の場合
と同じであるので、同じ部分には同じ符号を付して示す
とともに、その説明は省略する。
【0043】したがって、実施例2によれば、接続固定
孔15が前後2箇所に設けられているので、位置決め孔
13bに合致する接続固定孔15を選択して横枠部材9
のピン部12b下端を挿入することにより、縦枠部材8
の長さを変更することができる。これにより、前後アッ
パアンカ3,3間の寸法に応じてフレーム6の前後方向
寸法を調整でき、しかも調整した寸法に固定することが
できる。
【0044】また、縦枠部材8の後側分割枠8aに連結
される2本の横枠部材9については、各々、上記接続固
定孔15の選択に応じて前後2つの位置決め孔13bか
ら選択することで、前側分割枠8aに連結された横枠部
材9との間の前後寸法を一定にすることができる。これ
により、上記縦枠部材8の長さ調整が行われても、各横
枠部材9のピン部12aによるプレート材7の位置決め
を適正に行うことができる。
【0045】(実施例3)図11は、この発明の実施例
3に係る車両用簡易棚の構成を示し、この簡易棚は、例
えば車室内の前後3列に座席列を有する車両において後
側2列分の4箇所のアッパアンカ3により支持されるも
ので、棚部材5の前後方向寸法が上記実施例1及び実施
例2の場合の略半分になっている。
【0046】すなわち、上記棚部材5のフレーム6は、
2本の縦枠部材8と2本の横枠部材9とからなってい
る。これら各縦枠部材8及び横枠部材9の本体は、何れ
も1本の金属パイプからなる不分割タイプのものであ
る。そして、このフレーム6上に載置されるプレート材
7は、左右2枚の分割板7aからなっている。また、前
後左右で4つのブラケット5のうちの前側の左右2つ
は、上記実施例1の前後中間のブラケット5と同じもの
であって、凹部5等の固定手段10は備えておらず、受
け部5cにより縦枠部材8の車室内側への動きを規制し
つつ下方から支持するのみである。一方、後側の左右2
つのものは、上記実施例1の前側及び後側ブラケット5
と同様に凹部5dを備えていて該凹部5dに縦枠部材8
を固定できるようになっている。尚、その他の構成は上
記実施例1の場合と同じであるので同じ符号を付して示
し、その説明は省略する。
【0047】したがって、実施例3によれば、縦枠部材
8の長さ寸法を調整することはできないが、各縦枠部材
8が後側1箇所のブラケット5のみにおいて固定されて
おり、前側ブラケット5では下方から支持されているだ
けで固定はされていないので、この前側ブラケット5に
よる縦枠部材8の支持位置を前後に変化させることが可
能であり、よって、アッパアンカ3,3間の前後寸法の
異なる車両にも使用できる簡易棚を車室内に容易に設置
することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る車両用簡易棚によれば、車室内床面に前後に複数列
の座席を有しかつ各座席列の左右両側上方の車体ピラー
部にシートベルトを支持するアッパアンカがそれぞれ設
けられた車両の上記車室内に着脱可能に設置される車両
用簡易棚を得るために、略矩形状の棚部材と、この棚部
材の左右側部に一体的に連結され、少なくとも前後2列
の座席に対応する4箇所のアッパアンカにそれぞれ着脱
可能に掛止されるブラケットとを備えるようにしたの
で、十分に実用に供し得る棚を大きな出費を伴うことな
く車室内に簡易に設置することができる。
【0049】請求項2の発明によれば、上記棚部材を、
各ブラケットに連結される略矩形枠状のフレームと、こ
のフレーム上に載置される矩形板状のプレート材とによ
り構成したので、棚部材を車室内に設置する際の作業性
を向上させることができる。
【0050】請求項3の発明によれば、上記フレーム
を、各々、車室内の左右両側に配置されかつ前後方向に
延びて少なくとも前後2つのブラケットに連結される2
本の縦枠部材と、各々、上記両縦枠部材間に前後に間隔
をあけて係脱可能に連結され、かつ車幅方向に延びる複
数本の横枠部材とからなるものとしたので、簡易棚の不
使用時には、フレームを複数本の枠部材に分解して小さ
なスペースにコンパクトに収納することができる。
【0051】請求項4の発明によれば、上記プレート材
を、各々、少なくとも前後2箇所で横枠部材上に載置支
持される複数の分割板に分割されてなるものとしたの
で、簡易棚の不使用時には、各分割板を重ね合わせるこ
とで、プレート材を小さなスペースにコンパクトに収納
することができる。
【0052】請求項5の発明によれば、上記縦枠部材
を、互いに接続可能な複数の分割枠に分割されてなるも
のとしたので、フレームを分解する際に各縦枠部材を長
さ寸法の短い複数の分割枠にさらに分解でき、不使用時
のフレームをさらにコンパクトに収納することができ
る。
【0053】請求項6の発明によれば、上記ブラケット
を、アッパアンカに係脱可能に掛止される平板状のフッ
ク部と、このフック部から下方に延びる垂直部と、この
垂直部から車体ピラー部の表面と離反する車幅方向に延
びかつ縦枠部材を下方から支持する受け部とを有し、上
記フック部がアッパアンカに掛止されかつ受け部が縦枠
部材を支持したときに、上記垂直部がピラー部表面に当
接するように構成したので、ブラケットを容易にアッパ
アンカに取り付けることができるとともに、車体ピラー
部の車室側表面を利用してフレームを所定高さ位置に支
持することができる。
【0054】請求項7の発明に係る車両用簡易ベッドに
よれば、上記棚部材をベッド部材に変更したことによ
り、十分に実用に供し得るベッドを大きな出費を伴うこ
となく車室内に簡易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係る車両用簡易ベッドの
構成を示す分解斜視図である。
【図2】フレームの連結状態の左半部を示す斜視図であ
る。
【図3】フレームの左前端部分を拡大して示す平面図で
ある。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】フレームの左中間部を拡大して示す平面図であ
る。
【図7】ブラケットの上半部を示す正面図である。
【図8】手摺部材のフレームへの連結状態を拡大して示
す部分平面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】この発明の実施例2に係る車両用簡易ベッド
の要部を部分的に示す分解斜視図である。
【図11】この発明の実施例3に係る車両用簡易棚の構
成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 車体ピラー部 2 シートベルト 3 アッパアンカ 4 ベッド部材,棚部材 5 ブラケット 5a フック部 5b 垂直部 5c 受け部 6 フレーム 7 プレート材 7a 分割板 8 縦枠部材 8a 分割枠 9 横枠部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内床面に前後に複数列の座席を有し
    かつ各座席列の左右両側上方の車体ピラー部にシートベ
    ルトを支持するアッパアンカがそれぞれ設けられた車両
    の上記車室内に着脱可能に設置される車両用簡易棚であ
    って、 略矩形状の棚部材と、 上記棚部材の左右側部に一体的に連結され、少なくとも
    前後2列の座席に対応する4箇所のアッパアンカにそれ
    ぞれ着脱可能に掛止されるブラケットとを備えているこ
    とを特徴とする車両用簡易棚。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用簡易棚において、 棚部材は、各ブラケットに連結される略矩形枠状のフレ
    ームと、 上記フレーム上に載置される矩形板状のプレート材とか
    らなることを特徴とする車両用簡易棚。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車両用簡易棚において、 フレームは、各々、車室内の左右両側に配置されかつ前
    後方向に延びて少なくとも前後2つのブラケットに連結
    される2本の縦枠部材と、 各々、上記両縦枠部材間に前後に間隔をあけて係脱可能
    に連結され、かつ車幅方向に延びる複数本の横枠部材と
    からなることを特徴とする車両用簡易棚。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両用簡易棚において、 プレート材は、各々、少なくとも前後2箇所で横枠部材
    上に載置支持される複数の分割板に分割されてなるもの
    であることを特徴とする車両用簡易棚。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の車両用簡易棚において、 縦枠部材は、互いに接続可能な複数の分割枠に分割され
    てなるものであることを特徴とする車両用簡易棚。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の車両用簡易棚において、 ブラケットは、アッパアンカに係脱可能に掛止される平
    板状のフック部と、このフック部から下方に延びる垂直
    部と、この垂直部から車体ピラー部の表面と離反する車
    幅方向に延びかつ縦枠部材を下方から支持する受け部と
    を有し、 上記フック部がアッパアンカに掛止されかつ受け部が縦
    枠部材を支持したときに、上記垂直部がピラー部表面に
    当接するように構成されていることを特徴とする車両用
    簡易棚。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5又は6記載の
    車両用簡易棚において、 棚部材が、ベッド部材に変更されていることを特徴とす
    る車両用簡易ベッド。
JP8493994A 1994-04-22 1994-04-22 車両用簡易棚及び車両用簡易ベッド Withdrawn JPH07291041A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016128288A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 本田技研工業株式会社 収納ベッド付き車両

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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