JP2769634B2

JP2769634B2 - 組立式流し台

Info

Publication number: JP2769634B2
Application number: JP1276587A
Authority: JP
Inventors: 光弘足立
Original assignee: Suzuki Motor Co Ltd
Current assignee: Suzuki Motor Co Ltd
Priority date: 1989-10-24
Filing date: 1989-10-24
Publication date: 1998-06-25
Anticipated expiration: 2013-06-25
Also published as: JPH03139308A

Description

【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野本発明は、主に野外で使用される組立式流し台に係
り、例えばキャンピングカー等に積載してキャンピング
地で組立てて厨房（キッチン）用等の流し台として使用
するのに好適な組立式流し台に関するものである。

b.従来の技術近年はレジャー時代といわれ、キャンプ活動等の野外
活動が盛んに行なわれるようになってきた。これに伴
い、ワンボックスカー等のフレキャブオーバータイプの
バン型自動車（キャンピングカー等）が、レジャー，キ
ャンプ用として広く使用されている。この種の自動車を
利用して野外活動を楽しむ場合には、キャンプ用テント
やキッチンキャビネット等を積載して目的地に持ってゆ
き、キャンピング地でテントを展張してその中でキッチ
ンキャビネット等を用いて料理や洗顔等を行なうように
している。

c.発明が解決しようとする課題しかしながら、キッチンキャビネットは車室内の多く
のスペースを占領するため、車室内のスペースを他の用
途のために有効利用できず、スペースファクタの点で問
題があった。

また、キャンピングカーで使用する場合に限らず、テ
ント内や野外の大地上に設置して簡便に使用し得るよう
に、簡素な構成でかつコンパクトでありしかも取扱いの
簡単な流し台が要望されている。

本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであ
って、その目的は、収納時にはコンパクトで使用時には
簡単な操作にて組立てることができ、しかも必要に応じ
てどのような場所においても多目的に使用し得るような
新規な組立式流し台を提供することにある。

d.課題を解決するための手段上述の目的を達成するために、本発明においては、折
畳み可能な脚部を有する流し台本体と、前記流し台本体
に形成された差込口に装着される差込部を有しかつ給水
タンクを保持するように構成されたタンクホルダと、前
記タンクホルダに着脱可能に組付けられてこれを支持す
る支柱とをそれぞれ具備し、前記流し台本体の差込口に
装着される差込部及び前記支柱にて前記タンクホルダを
支持すると共に、前記タンクホルダにて前記給水タンク
を前記流し台本体の上方位置に保持するようにしてい
る。

以下、本発明の一実施例に付き図面を参照して説明す
る。

第１図〜第３図は本実施例の組立式流し台（厨房台）
１を示すものであって、この流し台１は、流し台本体２
と、給水タンク３と、この給水タンク３を保持するタン
クホルダ４と、このタンクホルダ４を支持する支柱５と
から構成されている。

上述の流し台本体２は、ステンレス製のシンク７が一
側部に取付けられた板状のテーブル８と、このテーブル
８の両側部分の裏面に固着されたコ字状フレーム部材9
a,9bと、これらのフレーム部材9a,9bにそれぞれ取付け
られた折畳み可能な一対の脚部10a,10bとから構成され
ている。なお、上述のシンク７はシリコン接着剤等によ
りテーブル８に接着されており、これらの間の隙間から
水が下へ落ちないようになっている。そして、前記脚部
10a,10bは、テーブル８の裏面側に傾倒された折畳み位
置（第２図参照）と、テーブル８に対して垂直状に立て
られた立脚位置（第１図参照）との間において回動可能
に構成されている。さらに、第１図に示すように、脚部
9a,9bとテーブル８との間には互いに回動自在に結合さ
れた一対のリンク板から成る方づえ11がそれぞれ配設さ
れており、脚部9a,9bの直立時にこの方づえ11によって
脚部9a,9bの立脚位置から折畳み方向への回動が阻止さ
れるようになっている。

一方、流し台本体２のシンク７の底部中央には、開閉
装置（図示せず）を具備する中栓7aが嵌着されており、
この中栓7aに蛇腹ホース12が着脱自在に取付けられるよ
うになっている。しかして、中栓7aが開かれている時に
は中栓7aが排水孔となり、また閉じられている時はシン
ク７内に水を溜めることができるようになっている。さ
らに、流し台本体２には、シンク７の近傍箇所であって
かつテーブル８の側端部に、一対の差込口13a,13bが設
けられている。

また、上述の給水タンク３は、ポリエチレン製の容器
から成り、蛇口14が着脱可能に取付けられる給水口15を
有している。

また、上述のタンクホルダ４は、パイプフレームから
成るフレーム部16及びこのフレーム部16に取付けられた
一対の差込部17a,17bから構成されている。更に詳述す
ると、フレーム部16は、第２図及び第３図に示す如く、
ほぼコ字状をなす枠フレーム16aと、この枠フレーム16a
の両端に取付けられた断面コ字状の差込部17a,17bと、
枠フレーム16aの中間箇所に固着された垂下フレーム16b
と、この垂下フレーム16b及び差込部17a,17bに結合され
たＶ字状フレーム16cとから成り、これらの部材によっ
てタンク収納用枠が構成されている。

また、上述の支柱５は一本のパイプフレーム部材から
成るものであって、その上端に差込ピン18が設けられる
と共にその下端に高さ調整用ネジ19が螺着されている。
そして、前記差込ピン18は既述のタンクホルダ４の垂下
フレーム16bの中空部に差込まれ、これによって支柱５
及び垂下フレーム16bにて一本の脚部（第３図参照）が
形成されるようになっている。

次に、上述の如き構成の組立式流し台１の使い方を述
べる。

まず、キャンプ地等で流し台１を単独で使用する場合
を述べると、この場合には、第２図に示す如く折畳み状
態にある流し台本体２の脚部10a,10bを第１図において
矢印A,Bで示す方向に回動させて立脚状態にする。しか
る後に、タンクホルダ４の垂下フレーム16bに支柱５の
差込ピン18を差込んでこれら両部材を一体化し、次いで
タンクホルダ４の差込部17a,17bをテーブル８の差込口1
3a,13bにそれぞれ差込んでタンクホルダ４をテーブル８
の後方側に嵌着する。これにより、差込部17a,17b及び
支柱５がタンクホルダ４の脚部としての機能を果し、タ
ンクホルダ４は３点支持にて支持される。なお、この際
支柱５の高さは、流し台１の配置場所に応じてネジ19を
回動調整することにより調節可能である。

このような準備作業の後に、給水タンク３の給水口15
に蛇口14を取付けてこの給水タンク３をタンクホルダ４
の収納部内に設置する。そして、シンク７の中栓7aに蛇
腹ホース12の一端を装着すると共に、使用者の足元に水
がかからないようにその他端を足元位置から離れた位置
に配置する。

このようにして組立てられた流し台１では、第３図に
示すように、給水タンク３が流し台本体２の上方に配置
されると共に、蛇口14が流し台本体２のシンク７に対応
する位置に配置される。

しかして、本例の組立式流し台１によれば、パイプフ
レームを利用しているので、軽量であり、ドライバーや
スパナ等の特別な道具を使うことなく極めて簡単に組立
てることができる上に、シンク７を利用して洗い作業を
行なうことができると共にシンク７の側部のテーブル部
分（トップ）を利用して食品等の調理作業（加工作業）
を行なうことができ、特に野外活動に際して非常に実用
的である。また、本例の組立式流し台１はレジャーのた
めの野外活動時ばかりでなく、災害時等における緊急用
（非常用）流し台としても利用することができる。

また、上述の組立式流し台１をキャンピングカー等に
積載してキャンピング地へ持ってゆき、キャンピング地
で第４図及び第５図に示すようにキャンピングカー20の
バックドア21、バックドアロック用のストライカ22及び
このストライカ22が取付けられている車体後部フレーム
23を利用してより安定した状態の下での使用が可能であ
る。この場合には、第４図及び第５図に示す如く、一方
の脚部10aを立脚状態にし、他方の脚部10bを立脚状態に
することなくフレーム部材9bを車体後部フレーム23上に
載置し、脚部10a,フレーム部材9b及び支柱５によって流
し台本体２及び給水タンク３を支持する。この際、第５
図に示すようにフレーム部材9bに形成した切欠き24内に
ストライカ22を嵌着するように構成することによって流
し台本体２の矢印Ｃ方向（左右方向）の位置決めを行な
い、より安定した態の下でガタツキ防止を行なう。

なお、キャンピングカー20の後部にはテント（図示せ
ず）が展張されて車室内の空間とテント内の空間とを一
連の空間として使用する場合を考慮して、前記切欠き24
はフレーム部材9bの左右方向（矢印Ｃ方向）の中央位置
から前方側にオフセットされた位置に設けておき、設置
時にはテントと流し台１のテーブル８との間に使用者が
立つことのできるスペースが確保することができるよう
に構成するのが望ましい。

一方、流し台本体２の脚部10a,10bは折畳み可能（第
２図参照）であり、給水タンク３、タンクホルダ４、支
柱５、蛇腹ホース12は道具を使わずそれぞれ簡単に手作
業にて分割可能であるため、キャンピングカー20に積み
込む際に、コンパクトにでき、積載スペースを大きくと
らずに済み、便利である。

以上、本発明の一実施例に付き述べたが、本発明は既
述の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的
思想に基いて各種の変形及び変更が可能である。

例えば、タンクホルダ４の形状並びに差込部17a,17b
の構成は各種に変更可能である。また第４図に示すよう
にキャンピングカー20の後部を利用して設置するために
のみ用いる流し台１の場合には、脚部10bを省略するよ
うにしてもよい。

e.発明の効果以上の如く、本発明は、折畳み可能な流し台本体と、
互いに分割可能なタンクホルダ及び支柱とから流し台を
構成するようにしたものであるから、格別な道具を用い
ることなく簡単な作業にて迅速に流し台を組立てること
ができ、キャンプ地等で食事、洗面、テーブル台として
活用できる他、災害時等の緊急用流し台として利用でき
るなど、多目的な使い方ができる。また、本発明に係る
組立式流し台は、構成が簡単であり、脚部、支柱、保持
部材をパイプフレームにて構成できるため、全体の重量
を軽くすることが可能である。さらに、この組立式流し
台を運搬のためにキャンピングカー等に積載する場合に
は、各部材が折畳み可能、分割可能であるため、コンパ
クトな状態にして積載（収納）でき運搬に便利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものであって、第１図は
組立式流し台の分解斜視図、第２図は流し台本体を折畳
んだ状態を示す斜視図、第３図は流し台を組立てた状態
を示す斜視図、第４図はキャンピングカーの後部に流し
台を設置した状態を示す側面図、第５図は流し台本体が
車体後部フレーム上に積載されている状態を示す斜視図
である。１…組立式流し台、２…流し台本体、３…給水タンク、
４…タンクホルダ、５…支柱、７…シンク、８…テーブ
ル、9a,9b…フレーム部材、10a,10b…脚部、13a,13b…
差込口、17a,17b…差込部、20…キャンピングカー、22
…ストライカ、23…車体後部フレーム、24…切欠き。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A47B 77/06 B60P 3/36 E03C 1/18

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】折畳み可能な脚部を有する流し台本体と、
前記流し台本体に形成された差込口に装着される差込部
を有しかつ給水タンクを保持するように構成されたタン
クホルダと、前記タンクホルダに着脱可能に組付けられ
てこれを支持する支柱とをそれぞれ具備し、前記流し台
本体の差込口に装着される差込部及び前記支柱にて前記
タンクホルダを支持すると共に、前記タンクホルダにて
前記給水タンクを前記流し台本体の上方位置に保持する
ようにしたことを特徴とする組立式流し台。