JPH07290782A - 単票紙搬送装置及びその制御方法、並びにこれを用いた印刷装置 - Google Patents

単票紙搬送装置及びその制御方法、並びにこれを用いた印刷装置

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JPH07290782A
JPH07290782A JP8341394A JP8341394A JPH07290782A JP H07290782 A JPH07290782 A JP H07290782A JP 8341394 A JP8341394 A JP 8341394A JP 8341394 A JP8341394 A JP 8341394A JP H07290782 A JPH07290782 A JP H07290782A
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JP
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cut sheet
slider
cut
paper
sheet
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JP8341394A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Oguchi
朝弘 小口
Keiji Murakoshi
啓二 村越
Mitsuhiko Nehashi
光彦 根橋
Kenji Onodera
憲司 小野寺
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】単票紙挟持、単票紙引き込み、単票紙搬送及び
単票紙挟持解除の動作を1個のモータで行い、機構全体
を1つのフレームに集約することにより選択的に容易に
取付可能で、複数葉の記録紙をも確実に搬送可能な単票
紙搬送装置及びこれを用いたプリンタを提供する。 【構成】単票紙搬送装置は、単票紙押えレバー14を回
動可能に具備し、これにより単票紙を挟持し移動させる
スライダー8と、単票紙搬送ベルト7、ステッピングモ
ータからなるスライダー駆動手段を搭載し、単票紙押え
レバー14を挟持解除状態にする挟持解除部を有するガ
イドフレーム5とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単票紙、特にPOSシ
ステム又はECR等に用いられる単票紙又は複写紙を搬
送する搬送装置及び、これらの用紙に複数行の認証印字
等を行う印刷装置への応用に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の単票紙搬送装置は、図13に示す
通り、単票紙搬送モータ6、単票紙搬送動力伝達歯車列
10、単票紙搬送ローラー111、単票紙押え電磁石1
12、単票紙押えレバー113、単票紙押えローラー1
14、単票紙押えレバーバネ115、単票紙受け部11
6より構成されるものが知られている。通常単票紙10
0は、単票紙押えレバーバネ115の働きにより、単票
紙押え電磁石112及び単票紙押えレバー113及び単
票紙押えローラー114は点線の位置にあり、自由に挿
入できる。単票紙100が挿入後単票紙押え電磁石11
2に通電すると、単票紙押えレバーバネ115の力にう
ち勝って単票紙押え電磁石112及び単票紙押えレバー
113及び単票紙押えローラー114は実線の位置まで
移動し、単票紙100は単票紙搬送ローラ111と単票
紙押えローラ114に挟まれ、ローラの摩擦力によって
ズレが生じない状態に保持され、任意の位置に単票紙1
00が到達するまで単票紙搬送モータ6を動作させ印字
可能となる。印字後、単票紙搬送モータ6を駆動し次の
印字位置まで単票紙100を搬送次の印字を行う。前記
動作を繰り返して最終行を印字動作終了後、単票紙押え
電磁石112の通電を切る。単票紙押え電磁石112の
通電を切ると、単票紙押えレバーバネ115の働きによ
り単票紙押え電磁石112及び単票紙押えレバー113
及び単票紙押えローラー114は点線の位置に戻り、単
票紙100取り出しが可能となり動作を終了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では、以下のような課題があった。 (1)印字ヘッド下部に単票紙搬送ローラが設けられて
いるため、単票紙搬送ローラの半径分以上最終印字から
紙の端面まで印字できない領域があった。 (2)単票紙搬送機構と単票紙押え機構の配置が離れて
いるために単票紙搬送装置がユニットにできず、組立に
工数がかかりコスト高となっていた。 (3)単票紙受け部が単票紙搬送装置底部にあるために
単票紙を手で受け部まで挿入する必要があり、単票紙搬
送装置内部に入り込んでしまう大きさの単票紙には印字
が出来なかった。 (4)単票紙搬送の搬送力として搬送ローラと記録紙と
の摩擦力を使用しているため、記録紙が複写紙のように
複数葉からなる場合には、それぞれの紙葉の間の摩擦力
が小さい場合には、搬送の過程で紙葉間にズレを生じ、
印刷ズレを生じることがあった。
【0004】本発明はこのような欠点を解決するために
なされたものであり、単票紙搬送装置をユニット化する
とともに、単票紙搬送装置内部に入ってしまう位の大き
さの単票紙をも容易に搬送可能で、複写紙の紙葉間に印
刷ズレを生じない単票紙搬送装置及びこれを応用したプ
リンタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の単票紙搬送装置
は単票紙の一端を支持する単票紙受け部を有するスライ
ダーと、スライダーの単票紙受け部近傍に配設され、単
票紙の挟持及び挟持の解除を行う単票紙挟持手段と、ス
ライダーを第1及び第2の移動規制部材の間で摺動可能
に保持するガイドフレームと、スライダーを、単票紙の
引き込み方向へ第1の移動規制部材まで、及び排出方向
へ第2の移動規制部材まで、ガイドフレームに対して移
動させるスライダー駆動手段とを有し、ガイドフレーム
は、スライダーが第2の移動規制部材の近傍にあるとき
に、単票紙挟持手段と当接し、単票紙挟持手段を挟持解
除状態とする挟持解除部を有してなることを特徴とす
る。
【0006】また、挟持解除部は、スライダーの排出方
向への移動に伴い、単票紙挟持手段を徐々に挟持解除状
態に遷移せしめ、スライダーの第2の移動規制手段に当
接した単票紙挿入位置では、単票紙挟持手段の挟持解除
状態を保持する如く構成されてなることを特徴とする。
【0007】更に、単票紙挟持手段は、スライダーに設
けた単票紙押圧部と、スライダーに回動可能に取り付け
られた単票紙押さえレバーと、この単票紙押さえレバー
を単票紙押圧部に押圧するレバー付勢手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0008】そして、単票紙押さえレバーはスライダー
の移動方向に平行でない被駆動面を有し、挟持解除部は
スライダーの移動方向に略平行な保持部を有する突起で
あり、スライダーの単票紙挿入位置では、被駆動面の終
端部が保持部と係合するように配置されてなることを特
徴とする。
【0009】本発明のこれらの単票紙搬送装置の制御方
法は、単票紙受け部上の単票紙の有無を検出する単票紙
検出手段を備えた上で、この単票紙検出手段によって単
票紙が検出された場合、単票紙挟持手段が挟持状態とな
る所定の位置までスライダーを第1の速度で移動せしめ
る低速移動工程と、所定の位置から単票紙の引き込み方
向へスライダーを第1の速度より大きい第2の速度で移
動せしめる高速移動工程とを有することを特徴とする。
【0010】本発明のこれらの単票紙搬送装置を応用し
た印刷装置は、単票紙受け部上の単票紙の有無を検出す
る単票紙検出手段を有する単票紙搬送装置と、ロール紙
を搬送するロール紙搬送手段とを有し、単票紙搬送装置
をロ−ル紙搬送手段と対向する位置に着脱可能に固定
し、単票紙搬送装置が装着されている場合には単票紙と
ロ−ル紙とに重ねて印刷可能に構成されたことを特徴と
する。
【0011】
【作用】スライダーには単票紙の一端を支持する単票紙
受け部と、この単票紙受け部近傍に単票紙の挟持及び挟
持の解除を行う単票紙挟持手段とが配設されている。ス
ライダーはガイドフレームに摺動可能に保持され、ガイ
ドフレームの第1及び第2の移動規制部材の間で摺動す
る。この摺動は、ガイドフレームに対して単票紙の引き
込み方向へ第1の移動規制部材まで、及び排出方向へ第
2の移動規制部材まで可能であり、ガイドフレーム上に
設けられたスライダー駆動手段によって行われる。ガイ
ドフレームには、スライダーが第2の移動規制部材の近
傍、即ち用紙を排出方向へいっぱいに移動させた位置に
あるときに、単票紙挟持手段と当接して、単票紙挟持手
段を挟持解除状態とする挟持解除部が設けてある。これ
により、スライダー駆動手段でスライダーを用紙の排出
方向へいっぱいに移動したときには、ガイドフレームに
設けられた挟持解除部が単票紙挟持手段と当接して、単
票紙挟持手段は挟持解除状態となり、単票紙の挿入ある
いは撤去が可能となる。
【0012】また、挟持解除部を、スライダーの排出方
向への移動に伴い、単票紙挟持手段を徐々に挟持解除状
態に遷移せしめ、スライダーの第2の移動規制手段に当
接した単票紙挿入位置では、単票紙挟持手段の挟持解除
状態を保持する如く構成すれば、スライダー駆動手段で
スライダーを用紙の排出方向へ移動させると、用紙の排
出位置に接近するに連れて、単票紙挟持手段の状態は徐
々に挟持解除となり、排出方向へいっぱいに移動した排
出位置では完全に挟持解除状態となるとともに、この状
態は挟持解除部と単票紙挟持手段との係合によって保持
される。
【0013】単票紙挟持手段として、スライダーに設け
た単票紙押圧部と、スライダーに回動可能に取り付けら
れた単票紙押さえレバーと、この単票紙押さえレバーを
単票紙押圧部に押圧するレバー付勢手段とを用い、単票
紙押さえレバーにスライダーの移動方向に平行でない被
駆動面を備え、挟持解除部をスライダーの移動方向に略
平行な保持部を有する突起とし、スライダーの単票紙挿
入位置では、被駆動面の終端部が保持部と係合するよう
に配置すれば、スライダーが排出位置に接近するに連れ
て単票紙押えレバーは被駆動面と挟持解除部の突起とが
当接することにより徐々に回動されて挟持解除の状態と
なり、排出位置では被駆動面の終端部と突起の保持部と
が当接する事によりこの状態が保持される。
【0014】本発明のこれらの単票紙搬送装置の制御方
法は、単票紙受け部上の単票紙の有無を検出する単票紙
検出手段を備えた上で、この単票紙検出手段によって単
票紙が検出された場合、単票紙挟持手段が挟持状態とな
る所定の位置までスライダーを第1の速度で移動せしめ
る低速移動工程と、所定の位置から単票紙の引き込み方
向へスライダーを第1の速度より大きい第2の速度で移
動せしめる高速移動工程とを有しており、単票紙の挟持
が完全でない所定の位置までの間は、スライダーを低速
で動作させ、単票紙が単票紙受け部から浮き上がらない
ように制御し、以降は印刷などの所要の位置まで高速に
搬送する。
【0015】本発明のこれらの単票紙搬送装置を応用し
た印刷装置は、単票紙搬送装置をロ−ル紙搬送手段と対
向する位置に着脱可能に固定し、単票紙搬送装置が装着
されている場合には単票紙とロ−ル紙とに重ねて印刷可
能に構成されており、単票紙搬送装置を付加機能として
容易に設定できるよう準備されている。
【0016】
【実施例】以下に本発明のプリンタの実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明の実施例のプリンタの斜
視図である。1は電気信号により動力を発生するモー
タ、2は印字ヘッド、3はネジ等により印字ヘッド2が
固定され印字ヘッド2をロール紙走行方向に対し垂直方
向に移動する為のキャリッジ、4はキャリッジ3と係合
しモータ1の回転力を直線力に変えて伝えるキャリッジ
駆動ベルトセットである。
【0017】図2は本発明の実施例の単票紙搬送装置の
プリンタ本体への取付位置関係を示す斜視図である。本
発明の単票紙搬送装置は、単票紙搬送動力伝達機構部と
単票紙搬送機構部と単票紙保持機構部と単票紙搬送位置
検出機構部から成る。5は前記機構部を保持するガイド
フレームで、印字ヘッド2の下部に位置しプリンタ本体
フレームにネジ等で着脱可能に固定されている。
【0018】図3は本発明の実施例の単票紙搬送装置の
外観を示す斜視図である。6は単票紙搬送の動力を発生
するステッピングモータである単票紙搬送モータ、7は
単票紙搬送モータ6の回転力を直線運動に変換する単票
紙搬送ベルト、8は単票紙100の一端部の支持部を有
し単票紙100を上下方向に移動させるためのスライダ
ー、9はスライダー8の位置を検出するスライダー位置
検出器であり、光透過型センサを用いている。
【0019】図4は本発明の実施例の単票紙搬送動力伝
達機構を示す斜視図である。11は単票紙搬送モータ6
の動力を単票紙搬送ベルト7に伝えるベルト駆動プーリ
ー、12は単票紙搬送ベルト7と係合し単票紙搬送ベル
ト7を保持するベルト従動プーリー、10は単票紙搬送
モータ6の動力をベルト駆動プーリー11に伝えるため
の単票紙搬送動力伝達歯車列、13は単票紙搬送ベルト
7に固着した単票紙搬送駆動ピンである。
【0020】図5は本発明の実施例の単票紙搬送装置の
単票紙保持及び単票紙搬送機構を示す斜視図である。1
4は単票紙搬送駆動ピン13と係合しスライダー8に回
動可能に取付られた単票紙押えレバー、15は一方の腕
をスライダー8に他方の腕を単票紙押えレバー14に係
合し単票紙押えレバー14をスライダー8に押し付ける
働きをするねじりコイルバネである単票紙押えバネ、1
6はスライダー8に固着した単票紙押えゴムA、17は
単票紙押えレバー14に固着した単票紙押えゴム、18
は単票紙100を検出するため単票紙出口部に設けられ
プリンタ本体フレームに固着された単票紙検出器T、1
9は単票紙検出器T18の下部に設けられた単票紙検出
器T18と同様の単票紙検出器Bであり、共に透過型光
センサーを用いている。
【0021】図6は本発明の実施例の単票紙搬送装置の
単票紙保持及び搬送機構を示す斜視図であり、図5の裏
面視である。ここに、5cはガイドフレーム5から切り
起こされた突起で、単票紙押えレバー14に設けられた
斜面に当接してこれを回動せしめ、単票紙押えゴムによ
る単票紙の挟持を解除せしめる、挟持解除部として機能
する。
【0022】図7は本発明の実施例の単票紙押え機構の
単票紙挟持状態を示す側面図である。
【0023】図8は本発明の実施例の単票紙押え機構の
単票紙挟持解除状態を示す側面図である。
【0024】図9は本発明の実施例の単票紙搬送装置を
ガイドフレームに保持する機構の上面図である。20は
ガイドフレーム5に回動可能に取付られたスライダー押
えレバー、21はスライダー押えレバー20とガイドフ
レーム5に張架されスライダー押えレバー20の一部が
スライダー8をガイドフレーム5に押し付ける方向に力
を加えるスライダー押えバネである。
【0025】図10は本発明の実施例の単票紙搬送装置
をガイドフレームに保持する機構及び単票紙搬送ベルト
7に張力を加える方法を示す正面図である。22は単票
紙搬送ベルト7に張力を加える位置に配設されたベルト
テンションレバーである。
【0026】図11は本発明の実施例の単票紙搬送装置
に用いるスライダーの位置を検出する位置検出機構を示
す斜視図である。ガイドフレーム5に取り付けられたス
ライダー位置検出器として機能する光透過型センサ9を
スライダー8に設けた光遮蔽部8aが遮ることによりス
ライダー8が単票紙押えレバーを挟持解除状態とする位
置に到達したことを検知する事ができる。尚、センサ9
は移動規制部材5aと突起部8bとが当接した際に当該
検出信号が出力される位置に調整されている。
【0027】図12は本発明の実施例のプリンタの全体
構成を示すブロック図である。71は上記に説明した本
発明のプリンタの機構部であり、2は印字ヘッド2を示
す概略図、1はモ−タ1を示す概略図、6は単票紙搬送
モータ6を示す概略図である。51は図示されていない
印字ヘッド2の印字タイミングを発生させるタイミング
パルス発生器を示す概略図、52及び53は図示されて
いない印字ヘッド2の位置を検出し信号を発生させるリ
セットパルス発生器Rとリセットパルス発生器Jを示す
概略図、9はスライダー位置検出器9の概略図、18は
単票紙検出器T18の概略図、19は単票紙検出器B1
9の概略図である。73はCPUであり、印字ヘッド制
御回路81ならびにモータ制御回路82および単票紙搬
送モータ制御回路87に接続されている。72はインタ
−フェイス、74はROM、75はRAMである。76
は印字ヘッド制御回路81への印字ヘッド制御信号、7
7はモータ制御回路82へのモータ制御信号、78は単
票紙搬送モータ制御回路87への単票紙搬送モータ制御
信号である。
【0028】83はタイミング信号整形回路を示し、タ
イミングパルス発生器51にて生成された信号を波形整
形し、前記印字ヘッド2への通電を制御するための基準
信号であるタイミング信号をCPU73へ送る。84は
リセット信号R整形回路を示し、リセットパルス発生器
R52にて生成されたキャリッジ3が待機位置に来た時
に印字可能状態を示すリセット信号RをCPU73へ送
る。85はリセット信号J整形回路を示し、リセットパ
ルス発生器53にて生成されたキャリッジ3が待機位置
に来た時に印字可能状態を示すリセット信号JをCPU
73へ送る。
【0029】ここで、リセット信号R及びJはプリンタ
の印刷領域の始点及び終点を示す信号であり、プリンタ
が双方向印字可能である場合には、それぞれの方向に於
ける印字の開始位置を示す信号となる。また、印刷領域
が左右に分かれて設定されている場合には、それぞれの
印刷領域の開始を示す信号として定義してもよい。そし
て、タイミング信号は、これらのリセット信号に同期し
て生成される信号で、個々の文字や図形の印刷を開始す
るタイミングを示す信号である。
【0030】86はスライダー位置検出器整形回路を示
し、スライダー位置検出器9から生成されたスライダー
8が待機状態にいるか否か(単票紙挿入可能か否か)の
判断を行うに必要な信号を波形整形しスライダー位置検
出器信号をCPU73へ送る。88は単票紙信号T整形
回路を示し、単票紙が挿入されているか否かの判断及び
単票紙が抜き取られたか否かの判断を行うに必要な単票
紙検出器T18の単票紙信号TをCPU73に送る。8
9は単票紙信号B整形回路を示し、単票紙が挿入されて
いるか否かの判断を行うに必要な単票紙検出器B19の
単票紙信号BをCPU73に送る。
【0031】以下に、本発明の単票紙搬送装置について
更に詳細に説明する。まず、単票紙挿入可能状態に至る
動作について説明する。本実施例において、スライダー
位置検出器9はスライダー8の位置検出を行うセンサで
あり、電源投入時にはこの検出器の出力に基づいて以下
の初期設定を行う。まず、図11に示すスライダー位置
検出器9がスライダー8の位置検出部8aを検出してい
るかを、図12のスライダー位置検出器整形回路86の
出力によりCPU73で判断する。スライダー8が位置
検出器9により検出された場合、即ち単票紙挟持解除状
態にある場合には、初期設定を終了する。
【0032】一方、スライダー8が位置検出器9によっ
て検出されなかった場合には、単票紙押えゴムA16及
び単票紙押えゴムB17は、図7に示す様に閉じた状態
にあり、単票紙の挿入あるいは撤去が不可能である可能
性が高いので、図4の単票紙搬送モータ6を時計回りに
回転してスライダーを上方へ、スライダー位置検出部8
aがスライダー位置検出器9の光軸を遮断してスライダ
ー位置検出状態になるまで移動させる。この時、単票紙
押えゴムA16及び単票紙押えゴムB17は図8に示す
様に開放状態になり、単票紙100が挿入可能となる。
また、この時、挟持解除部として機能する突起5cのス
ライダー8の移動方向に平行な部分と、単票紙押えレバ
ー14の被駆動面14aの終端部とが当接し、単票紙押
えバネ15の発生する力のスライダー8の移動方向の成
分はゼロとなるため、この状態を保つ為に、単票紙搬送
モータ6に保持電流を流しておく必要はない。
【0033】次に、単票紙100が図7のガイドフレー
ム単票紙案内面5bにガイドされ挿入されてからの単票
紙挟持動作、単票紙引き込み動作、単票紙搬送・印字動
作及び単票紙挟持解除動作について説明する。まず単票
紙挟持動作について説明する。単票紙100がプリンタ
内部に挿入されスライダー8上に当接すると、図5の単
票紙検出器T18が挿入された単票紙100を検出し、
図12の単票紙信号T整形回路88の出力がCPU73
に入り、単票紙の挿入を検知する。すると、CPU73
から単票紙搬送モータ制御信号78が出力され、単票紙
搬送制御回路88を介して図4の単票紙搬送モータ6を
反時計回りに回転させ、単票紙搬送駆動ピン13が下方
に移動を初める。この時、スライダー8も下方に移動を
開始し、単票紙100は自重でスライダー8に追従す
る。CPU73は単票紙押えレバー14が単票紙を確実
に挟持する位置にスライダー8が降下するまでは、単票
紙100がスライダー8に確実に追従するように充分低
い速度でスライダー8を降下させる。本実施例では1秒
あたり0.25インチとしている。また、確実に単票紙
を挟持する位置は、予めステッピングモータのステップ
数に換算してROM中のプログラム領域に記憶させてあ
る。
【0034】次に、単票紙引き込み動作について説明す
る。単票紙100を確実に挟持してから印字位置までは
前記の速度よりも高い速度で、印字位置までに必要な移
動距離分のステップ数に所定のステップ数Mを加えただ
け単票紙搬送モータ6を駆動して単票紙搬送駆動ピン1
3を移動し、スライダー8と共に単票紙100をすばや
く引き込む。本実施例ではこの引き込み速度は1秒あた
り1インチに設定している。ここでMは、動力伝達系の
バックラッシュを吸収するのに必要なステップ数であ
る。尚、単票紙100を引き込む途中に、選択的に取付
可能な単票紙検出器B19を図5に位置に取り付けてあ
る場合には、単票紙100が単票紙検出器B19の光軸
を遮断することによって、図12の単票紙信号B整形回
路89の出力によりCPU73は単票紙押えレバー14
が単票紙100を確実に挟持しているかの確認を行うこ
とができる。
【0035】次に、単票紙搬送・印字動作について説明
する。前記単票紙引き込み動作終了後、図4の単票紙搬
送モータ6を時計回りにMステップ搬送動力伝達系のバ
ックラッシュを取った後、単票紙搬送モータ6に保持電
流を流し単票紙搬送機構部を保持する。尚、バックラッ
シュを少なくするために、図10に示すベルトテンショ
ンレバー22により単票紙搬送ベルト7の遊びを少なく
なるように設定してある。ここで、図12のCPU73
より印字命令が出され、印字動作を行う。印字動作終了
後、次の印字位置までスライダー8及び単票紙100を
送る。この時の単票紙搬送の1ステップは、印字ヘッド
2の縦ドットピッチの1/N(Nは自然数)である。こ
のように設定することにより、印刷行間を隙間なく繋ぐ
ことが可能となり、グラフィック印刷が可能となる。こ
のような動作の繰り返しにより単票紙100に複数行の
印字が可能となる。尚最終印字行は、スライダー8の単
票紙受け部が印字ヘッド2の近傍まで達し得るので、単
票紙100の端面近くまで印字可能である。
【0036】最後の単票紙挟持解除動作は、初期設定の
ところで述べた動作と同様であり、印刷終了後、スライ
ダー8を更に上昇させると、単票紙押えレバー14の被
駆動面14aがガイドフレーム5から切り起こされた挟
持解除部である突起5cに当接し、これにより単票紙押
えレバー14は挟持が解除される方向に回動を開始す
る。スライダー8を更に上昇させると、被駆動面14a
の終端部が突起5cのスライダー8の移動方向と略平行
な保持面に当接し、単票紙押えレバーは回動を停止する
と共にその挟持解除状態を保持される。そして、スライ
ダー位置検出器9がスライダー8を検出した時、単票紙
挟持解除動作を終了する。
【0037】尚、単票紙100に印字するデータをRA
M75に全て読み込んである場合は、引き込み時に単票
紙100下方から印字し、印字終了後、一時にスライダ
ー8を上昇させて、処理を終了させてもよい。
【0038】次に、スライダー8の倒れ防止及びガイド
フレーム5とのガタ防止方法について記述する。図9に
示す様に、図9の上下方向のスライダー8のガタは、ガ
イドフレーム5により強制されている。左右のガタは、
スライダー押えバネ21の働きによりスライダー押えレ
バー20を介してガイドフレーム5の端面に押し付ける
ことにより強制されている。尚、ガイドフレーム5のス
ライダー接触部及びスライダー押えレバー20のスライ
ダー接触部は、単票紙搬送動作を安定させる為に、摩擦
係数が少なくなるように鏡面化されている。スライダー
8の倒れ防止は、図10に示す様にスライダー8のガイ
ドフレームとの接触面の形状が最上下2ヶ所のみ接触し
中央付近は逃げた形状になっているために、スライダー
8はスパンの最も長くとれる前記2ヶ所で安定してガイ
ドフレーム5に接触していることによりスライダー8の
倒れに強い形状になっている。同様に、スライダー8と
スライダー押えレバー20の接触部も最上下2ヶ所で接
触するようになっている。更に、印字時単票紙に作用す
る外力によりスライダー8が傾かないように、スライダ
ー押えバネ21の荷重が設定してある。
【0039】以上のような実施例において、単票紙搬送
モータの動力のみを利用して、単票紙挟持動作、単票紙
引き込み動作、単票紙搬送動作及び単票紙挟持解除動作
を容易に達成できる。又、必要な機構が総てガイドフレ
ームに搭載されているためにユニット化が可能となり、
本体フレームに容易に取付または取り外しが可能で、単
票紙搬送機能をプリンタの付加機能として設定できる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、以下
の効果がある。 (1)単票紙搬送ローラを廃止し、スライダーの単票紙
受け部が印字ヘッドに接近できるため、単票紙端面近く
まで印字可能である。 (2)動力源としての単票紙搬送モータの制御により単
票紙の挟持・搬送・挟持解除の各動作を容易に行うこと
ができ、制御側の電源を大きくする必要がなくなること
により、省スペース化・省電力化が可能である。 (3)単票紙搬送動力伝達機構部と単票紙搬送機構部と
単票紙押え機構部と単票紙搬送位置検出機構部全てがガ
イドフレームに搭載されユニットとなっているために、
プリンタの本体にオプションとして容易に組み込み可能
であり工数が大幅に削減できる。 (4)ガイドフレームがプリンタの内部に配置されてい
ることにより、単票紙搬送装置を有するか否かによりケ
ースデザインを変更する必要が無い。 (5)スライダーが単票紙排出部近傍に待機し単票紙を
引き込む方式のために、プリンタ内部に入り込む大きさ
の単票紙にも印字可能である。 (6)単票紙搬送の搬送力として搬送ローラと記録紙と
の摩擦力を使用せずに単票紙を挟持したまま搬送するよ
うに構成しているため、記録紙が複写紙のように複数葉
からなる場合にも、それぞれの紙葉の間の摩擦力が小さ
い場合に搬送の過程で紙葉間にズレを生じ、印刷ズレを
生じることがなく、安定した用紙の搬送及び印刷が可能
となる。 (7)単票紙挟持手段が単票紙の挿入、撤去位置に於
て、挟持解除部によって保持されるように構成したの
で、通常操作者が介在して操作に時間を要する単票紙の
挿入及び撤去の処理中に、当該待機状態を保持する為に
エネルギを消費する事がなく、消費電力の少ない効率の
よい単票紙搬送装置及びプリンタを提供することができ
る。 (8)単票紙が確実に挟持されるまでのスライダーの移
動は、単票紙が追従できるような低速度で行い、確実に
挟持されてから所要の位置までの移動は高速度で行うよ
うにしたので、確実で、高速な単票紙の搬送を行うこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるプリンタの斜視図。
【図2】本発明の実施例の単票紙搬送装置のプリンタ本
体への取付位置関係を示す斜視図。
【図3】本発明の実施例の単票紙搬送装置の外観を示す
斜視図。
【図4】本発明の実施例の単票紙搬送動力伝達機構を示
す斜視図。
【図5】本発明の実施例の単票紙搬送装置の単票紙保持
及び単票紙搬送機構を示す斜視図。
【図6】本発明の実施例の単票紙搬送装置の単票紙保持
及び単票紙搬送機構(図5の裏面視)を示す斜視図。
【図7】本発明の実施例の単票紙押え機構の単票紙挟持
状態を示す側面図。
【図8】本発明の実施例の単票紙押え機構の単票紙挟持
解除状態を示す側面図。
【図9】本発明の実施例の単票紙搬送機構をガイドフレ
ームに保持する機構の上面図。
【図10】本発明の実施例の単票紙搬送機構をガイドフ
レームに保持する機構及び単票紙搬送ベルト7に張力を
加える方法を示す正面図。
【図11】本発明の実施例の単票紙搬送装置に用いるス
ライダーの位置を検出する位置検出機構を示す斜視図。
【図12】本発明の実施例のプリンタの全体構成を示す
ブロック図。
【図13】従来技術の例を示す側面図。
【符号の説明】
1 モータ 2 印字ヘッド 3 キャリッジ 4 キャリッジ駆動ベルトセット 5 ガイドフレーム 6 単票紙搬送モータ 7 単票紙搬送ベルト 8 スライダー 9 スライダー位置検出器 10 単票紙搬送動力伝達歯車列 11 ベルト駆動プーリー 12 ベルト従動プーリー 13 単票紙搬送駆動ピン 14 単票紙押えレバー 15 単票紙押えバネ 16 単票紙押えゴムA 17 単票紙押えゴムB 18 単票紙検出器T 19 単票紙検出器B 20 スライダー押えレバー 21 スライダー押えバネ 22 ベルトテンションレバー 51 タイミングパルス発生器 52 リセットパルス発生器R 53 リセットパルス発生器J 71 プリンタ機構部 72 インターフェイス(I/F) 73 CPU 74 ROM 75 RAM 100 単票紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野寺 憲司 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単票紙の一端を支持する単票紙受け部を
    有するスライダーと、 前記スライダーの前記単票紙受け部近傍に配設され、前
    記単票紙の挟持及び挟持の解除を行う単票紙挟持手段
    と、 前記スライダーを第1及び第2の移動規制部材の間で摺
    動可能に保持するガイドフレームと、 前記スライダーを、前記単票紙の引き込み方向へ前記第
    1の移動規制部材まで、及び排出方向へ前記第2の移動
    規制部材まで、前記ガイドフレームに対して移動させる
    スライダー駆動手段とを有し、前記ガイドフレームは、
    前記スライダーが前記第2の移動規制部材の近傍にある
    ときに、前記単票紙挟持手段と当接し、前記単票紙挟持
    手段を挟持解除状態とする挟持解除部を有してなること
    を特徴とする単票紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の単票紙搬送装置におい
    て、前記挟持解除部は、前記スライダーの前記排出方向
    への移動に伴い、前記単票紙挟持手段を徐々に挟持解除
    状態に遷移せしめ、前記スライダーの前記第2の移動規
    制手段に当接した単票紙挿入位置では、前記単票紙挟持
    手段の挟持解除状態を保持する如く構成されてなること
    を特徴とする単票紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の単票紙搬送装置に
    おいて、前記単票紙挟持手段は、前記スライダーに設け
    た単票紙押圧部と、前記スライダーに回動可能に取り付
    けられた単票紙押さえレバーと、該単票紙押さえレバー
    を前記単票紙押圧部に押圧するレバー付勢手段とを有す
    ることを特徴とする単票紙搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の単票紙搬送装置におい
    て、前記単票紙押さえレバーは前記スライダーの移動方
    向に平行でない被駆動面を有し、前記挟持解除部は前記
    スライダーの移動方向に略平行な保持部を有する突起で
    あり、前記スライダーの前記単票紙挿入位置では、前記
    被駆動面の終端部が前記保持部と係合するように配置さ
    れてなることを特徴とする単票紙搬送装置。
  5. 【請求項5】 単票紙の一端を支持する単票紙受け部を
    有するスライダーと、 前記スライダーの前記単票紙受け部近傍に配設され、前
    記単票紙の挟持及び挟持の解除を行う単票紙挟持手段
    と、 前記スライダーを第1及び第2の移動規制部材の間で摺
    動可能に保持するガイドフレームと、 前記スライダーを、前記単票紙の引き込み方向へ前記第
    1の移動規制部材まで、及び排出方向へ前記第2の移動
    規制部材まで、前記ガイドフレームに対して移動させる
    スライダー駆動手段と、 前記ガイドフレームに設けられ、前記スライダーの前記
    排出方向への移動に伴い、前記単票紙挟持手段を徐々に
    挟持解除状態に遷移せしめ、前記スライダーの前記第2
    の移動規制手段に当接した単票紙挿入位置では、前記単
    票紙挟持手段の挟持解除状態を保持する如く構成された
    挟持解除部と、 前記単票紙受け部上の単票紙の有無を検出する単票紙検
    出手段とを有する単票紙搬送装置の制御方法であって、 前記単票紙検出手段によって単票紙が検出された場合、
    前記単票紙挟持手段が挟持状態となる所定の位置まで前
    記スライダーを第1の速度で移動せしめる低速移動工程
    と、 前記所定の位置から前記単票紙の引き込み方向へ前記ス
    ライダーを前記第1の速度より大きい第2の速度で移動
    せしめる高速移動工程とを有することを特徴とする単票
    紙搬送装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 単票紙の一端を支持する単票紙受け部を
    有するスライダーと、 前記スライダーの前記単票紙受け部近傍に配設され、前
    記単票紙の挟持及び挟持の解除を行う単票紙挟持手段
    と、 前記スライダーを第1及び第2の移動規制部材の間で摺
    動可能に保持するガイドフレームと、 前記ガイドフレームに設けられ、前記スライダーを、前
    記単票紙の引き込み方向へ前記第1の移動規制部材ま
    で、及び排出方向へ前記第2の移動規制部材まで、前記
    ガイドフレームに対して移動させるスライダー駆動手段
    と、 前記ガイドフレームに設けられ、前記スライダーの前記
    排出方向への移動に伴い、前記単票紙挟持手段を徐々に
    挟持解除状態に遷移せしめ、前記スライダーの前記第2
    の移動規制手段に当接した単票紙挿入位置では、前記単
    票紙挟持手段の挟持解除状態を保持する如く構成された
    挟持解除部と、 前記単票紙受け部上の単票紙の有無を検出する単票紙検
    出手段とからなる単票紙搬送装置と、 ロール紙を搬送するロール紙搬送手段とを有し、 前記単票紙搬送装置を前記ロ−ル紙搬送手段と対向する
    位置に着脱可能に固定し、前記単票紙搬送装置が装着さ
    れている場合には単票紙とロ−ル紙とに重ねて印刷可能
    に構成されたことを特徴とする印刷装置。
JP8341394A 1994-04-21 1994-04-21 単票紙搬送装置及びその制御方法、並びにこれを用いた印刷装置 Pending JPH07290782A (ja)

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