JPH07290736A - カラー印刷における黒階調補正方法およびその装置 - Google Patents
カラー印刷における黒階調補正方法およびその装置Info
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- JPH07290736A JPH07290736A JP6105026A JP10502694A JPH07290736A JP H07290736 A JPH07290736 A JP H07290736A JP 6105026 A JP6105026 A JP 6105026A JP 10502694 A JP10502694 A JP 10502694A JP H07290736 A JPH07290736 A JP H07290736A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ディザマトリックス変換によって２値化され
たシアン、マゼンダ、イエローのディザパターンと、黒
のディザパターンとから黒の階調を補正することによ
り、各色の強度を平滑化して黒リボンによるカラー印刷
の不鮮明さをなくした高品位の多色印刷を実現する。 【構成】 ＲＧＢの情報をＣＭＹの情報に変換すると共
に、ＣＭＹの階調レベルから黒の情報を生成する。この
４色の多階調画像情報をディザマトリックス法で２値の
面積階調に変換する。その後、２値化された黒デイザパ
ターンとシアンディザパターンとを排他的論理和合成部
３−２で合成する。この合成パターンとマゼンダパター
ンを排他的論理和合成部３−３で合成する。この合成パ
ターンとイエローディザパターンとを排他的論理和合成
部３−３で合成し、この合成パターンを新たな黒ディザ
パターンとする。
たシアン、マゼンダ、イエローのディザパターンと、黒
のディザパターンとから黒の階調を補正することによ
り、各色の強度を平滑化して黒リボンによるカラー印刷
の不鮮明さをなくした高品位の多色印刷を実現する。 【構成】 ＲＧＢの情報をＣＭＹの情報に変換すると共
に、ＣＭＹの階調レベルから黒の情報を生成する。この
４色の多階調画像情報をディザマトリックス法で２値の
面積階調に変換する。その後、２値化された黒デイザパ
ターンとシアンディザパターンとを排他的論理和合成部
３−２で合成する。この合成パターンとマゼンダパター
ンを排他的論理和合成部３−３で合成する。この合成パ
ターンとイエローディザパターンとを排他的論理和合成
部３−３で合成し、この合成パターンを新たな黒ディザ
パターンとする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、サーマルヘッドとカ
ラーインクリボンとを備え、シアン、マゼンダ、イエロ
ー、黒の４色を用いて多色印刷を行うカラー印刷装置に
おいて、シアン、マゼンダ、イエローと黒の色強度を平
滑化するために黒の階調を補正するようにしたカラー印
刷における黒階調補正方法およびその装置に関する。
ラーインクリボンとを備え、シアン、マゼンダ、イエロ
ー、黒の４色を用いて多色印刷を行うカラー印刷装置に
おいて、シアン、マゼンダ、イエローと黒の色強度を平
滑化するために黒の階調を補正するようにしたカラー印
刷における黒階調補正方法およびその装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種のカラー印刷装置は図１に示す如
く階調反転部１、黒レベル生成部２、ディザ変換部３、
サーマルヘッドプリンタ４を有する構成となっている。
以下、図１〜図５を参照して一般的なカラー印刷装置の
動作原理について説明する。一般に、ＴＶカメラ等で得
られたカラー画像を印刷する場合には、光の混色系とイ
ンクの混色系の違いから、光の３原色、Ｒ（赤）、Ｇ
（緑）、Ｂ（青）の画像情報をインクの３原色情報であ
るＣ（シアン）、Ｍ（マゼンダ）、Ｙ（イエロー）に変
換する必要がある。ここで、１ピクセル当りｎ（１≦ｎ
≦８）ビットを持つ光の３原色ＲＧＢの画像情報をイン
クの３原色ＣＭＹの画像情報に変換する場合にあたり、
光の３原色とインクの３原色が互いに補色の関係にある
ため、ＲＧＢ画像情報の各階調値レベルの不飽和量がＣ
ＭＹ画像情報の各階調値レベルとなる。したがって、Ｒ
ＧＢ画像情報が持つ各色の階調値レベルを階調反転部１
で反転することによってＣＭＹ画像情報を得る。図２は
この場合の様子を示したもので、ＲＧＢの反転レベルが
対応するＣＭＹの階調値レベルとなる。
く階調反転部１、黒レベル生成部２、ディザ変換部３、
サーマルヘッドプリンタ４を有する構成となっている。
以下、図１〜図５を参照して一般的なカラー印刷装置の
動作原理について説明する。一般に、ＴＶカメラ等で得
られたカラー画像を印刷する場合には、光の混色系とイ
ンクの混色系の違いから、光の３原色、Ｒ（赤）、Ｇ
（緑）、Ｂ（青）の画像情報をインクの３原色情報であ
るＣ（シアン）、Ｍ（マゼンダ）、Ｙ（イエロー）に変
換する必要がある。ここで、１ピクセル当りｎ（１≦ｎ
≦８）ビットを持つ光の３原色ＲＧＢの画像情報をイン
クの３原色ＣＭＹの画像情報に変換する場合にあたり、
光の３原色とインクの３原色が互いに補色の関係にある
ため、ＲＧＢ画像情報の各階調値レベルの不飽和量がＣ
ＭＹ画像情報の各階調値レベルとなる。したがって、Ｒ
ＧＢ画像情報が持つ各色の階調値レベルを階調反転部１
で反転することによってＣＭＹ画像情報を得る。図２は
この場合の様子を示したもので、ＲＧＢの反転レベルが
対応するＣＭＹの階調値レベルとなる。
【０００３】ところで、カラー印刷ではインクの３原色
を単に重ね合せただけでは表現することができない暗部
の濃度不足を補うために黒のインクを使用し、シアン、
マゼンダ、イエロー、黒の４色を用いて色の再現を行う
のが通常である。サーマルヘッドプリンタにおけるカラ
ー印刷では、色インクの代わりにこの４色のマルチカラ
ーインクリボンを用いて実現する。ここで、黒レベル生
成部２はＣＭＹの階調値から黒の色成分を発生するよう
にしているが、この場合、図３に示すように、ＣＭＹの
等量部分（ここでは階調値が最小であるシアンの階調レ
ベルに相当する部分）を黒インクとして使用し、残りの
ＣＭＹの３色は自己が持つ階調レベルからＫ（カーボン
「黒」）の階調レベルを引くことによって得られる。即
ち、Ｋの階調＝（ＹＭＣの最小階調値）、Ｙの階調＝Ｙ
の階調値−Ｋの階調値、Ｍの階調＝Ｍの階調値−Ｋの階
調値、Ｃの階調＝Ｃの階調値−Ｋの階調値。このように
して得られた多階調カラー画像情報Ｃ−１、Ｍ−１、Ｙ
−１、Ｋの４色がディザ変換部３に送られる。
を単に重ね合せただけでは表現することができない暗部
の濃度不足を補うために黒のインクを使用し、シアン、
マゼンダ、イエロー、黒の４色を用いて色の再現を行う
のが通常である。サーマルヘッドプリンタにおけるカラ
ー印刷では、色インクの代わりにこの４色のマルチカラ
ーインクリボンを用いて実現する。ここで、黒レベル生
成部２はＣＭＹの階調値から黒の色成分を発生するよう
にしているが、この場合、図３に示すように、ＣＭＹの
等量部分（ここでは階調値が最小であるシアンの階調レ
ベルに相当する部分）を黒インクとして使用し、残りの
ＣＭＹの３色は自己が持つ階調レベルからＫ（カーボン
「黒」）の階調レベルを引くことによって得られる。即
ち、Ｋの階調＝（ＹＭＣの最小階調値）、Ｙの階調＝Ｙ
の階調値−Ｋの階調値、Ｍの階調＝Ｍの階調値−Ｋの階
調値、Ｃの階調＝Ｃの階調値−Ｋの階調値。このように
して得られた多階調カラー画像情報Ｃ−１、Ｍ−１、Ｙ
−１、Ｋの４色がディザ変換部３に送られる。
【０００４】通常、サーマルヘッドプリンタ４が１ピク
セル当り表現できる階調数は２階調のため、Ｃ−１、Ｍ
−１、Ｙ−１、Ｋの４色に変換された多階調レベルのカ
ラー画像のままでは、各階調レベルに対応したインクの
濃度変化を印刷で表現することはできない。したがっ
て、予め、多階調レベルのカラー画像Ｃ−１、Ｍ−１、
Ｙ−１、Ｋの４枚分を２階調に変換しなければならな
い。ここで、ディザ変換部３はディザマトリックス法を
用いて擬似的に多階調レベルのカラー画像を２階調の面
積階調に変換するもので、変換されたディザパターンは
１ピクセル当り４×４のディザ変換で１６ドット（擬似
１６階調）、８×８のディザ変換で１ピクセル当り６４
ドット（擬似６４階調）のマトリックスパターンで表現
される。
セル当り表現できる階調数は２階調のため、Ｃ−１、Ｍ
−１、Ｙ−１、Ｋの４色に変換された多階調レベルのカ
ラー画像のままでは、各階調レベルに対応したインクの
濃度変化を印刷で表現することはできない。したがっ
て、予め、多階調レベルのカラー画像Ｃ−１、Ｍ−１、
Ｙ−１、Ｋの４枚分を２階調に変換しなければならな
い。ここで、ディザ変換部３はディザマトリックス法を
用いて擬似的に多階調レベルのカラー画像を２階調の面
積階調に変換するもので、変換されたディザパターンは
１ピクセル当り４×４のディザ変換で１６ドット（擬似
１６階調）、８×８のディザ変換で１ピクセル当り６４
ドット（擬似６４階調）のマトリックスパターンで表現
される。
【０００５】ディザマトリックス法ではカラー画像情報
を４×４（擬似１６階調）や８×８（擬似６４階調）画
素の組織的なブロックに分割してブロック毎に２値化す
るのが通例である。ここで、図４は４×４（擬似１６階
調）画素の組織的ディザの代表的なパターンであるベイ
ヤー型、網点型、渦巻型をそれぞれ示し、図５は、ベイ
ヤー型をディザ変換した場合の様子を示し、各画素の階
調値を予め用意されているディザマトリックステーブル
中の数値（しきい値）と比較しながら、１ピクセル１ド
ットの多階調カラー画像を１ピクセル１６ドットの２値
の面積階調に置き換えて擬似的な多階調表現を実現す
る。この場合、例えばある色の１ピクセル階調数のレベ
ルが７（７階調）のとき、４×４のベイヤー型で変換す
ると、このディザ（ベイヤー）パターンの数値「１」〜
「１６」のうち「１」〜「７」までが“１”（印刷する
部分）、残りの「８」〜「１６」までが“０”（印刷し
ない部分）となり、これが４×４マトリックス（１６ド
ット）パターンの中に配置されることによって面積階調
（擬似７階調）に置き換える。。
を４×４（擬似１６階調）や８×８（擬似６４階調）画
素の組織的なブロックに分割してブロック毎に２値化す
るのが通例である。ここで、図４は４×４（擬似１６階
調）画素の組織的ディザの代表的なパターンであるベイ
ヤー型、網点型、渦巻型をそれぞれ示し、図５は、ベイ
ヤー型をディザ変換した場合の様子を示し、各画素の階
調値を予め用意されているディザマトリックステーブル
中の数値（しきい値）と比較しながら、１ピクセル１ド
ットの多階調カラー画像を１ピクセル１６ドットの２値
の面積階調に置き換えて擬似的な多階調表現を実現す
る。この場合、例えばある色の１ピクセル階調数のレベ
ルが７（７階調）のとき、４×４のベイヤー型で変換す
ると、このディザ（ベイヤー）パターンの数値「１」〜
「１６」のうち「１」〜「７」までが“１”（印刷する
部分）、残りの「８」〜「１６」までが“０”（印刷し
ない部分）となり、これが４×４マトリックス（１６ド
ット）パターンの中に配置されることによって面積階調
（擬似７階調）に置き換える。。
【０００６】このようにしてディザ化処理された４色
（Ｃ−２、Ｍ−２、Ｙ−２、Ｋ−１）のディザパターン
に基づいてサーマルヘッドプリンタ４は、４色のマルチ
カラーリボンを使用してカラー印刷を行う。この場合、
サーマルヘッドプリンタ４は２値化された４色のディザ
パターンに応じて同一座標のドット上で対応する４色の
マルチカラーインクリボンを順次重ね合せることにより
サーマルヘッドで多色印刷を行う。このようなカラー印
刷装置においては、階調変化がなめらかな２値画像を得
ることができるため、２階調しか表現することができな
いサーマルヘッドプリンタでは極めて有効な多色印刷方
法である。
（Ｃ−２、Ｍ−２、Ｙ−２、Ｋ−１）のディザパターン
に基づいてサーマルヘッドプリンタ４は、４色のマルチ
カラーリボンを使用してカラー印刷を行う。この場合、
サーマルヘッドプリンタ４は２値化された４色のディザ
パターンに応じて同一座標のドット上で対応する４色の
マルチカラーインクリボンを順次重ね合せることにより
サーマルヘッドで多色印刷を行う。このようなカラー印
刷装置においては、階調変化がなめらかな２値画像を得
ることができるため、２階調しか表現することができな
いサーマルヘッドプリンタでは極めて有効な多色印刷方
法である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、４色と
も同様のディザ変換によって２値化された各ディザパタ
ーンに基づいて多色印刷を行うと、人間の視覚系に対
し、黒リボンは他の３色のシアン、マゼンダ、イエロー
のリボンに比べて色の強調（人が感じとる色の濃淡）が
強いため、黒リボンによる印刷の濃淡が強すぎ、不鮮明
さによってカラー印刷の品位を落すという問題があっ
た。この発明の課題は、ディザマトリックス変換によっ
て２値化されたシアン、マゼンダ、イエローのディザパ
ターンと、黒のディザパターンとから黒の階調を補正す
ることにより、各色の強度を平滑化して黒リボンによる
カラー印刷の不鮮明さをなくした高品位の多色印刷を実
現できるようにすることである。
も同様のディザ変換によって２値化された各ディザパタ
ーンに基づいて多色印刷を行うと、人間の視覚系に対
し、黒リボンは他の３色のシアン、マゼンダ、イエロー
のリボンに比べて色の強調（人が感じとる色の濃淡）が
強いため、黒リボンによる印刷の濃淡が強すぎ、不鮮明
さによってカラー印刷の品位を落すという問題があっ
た。この発明の課題は、ディザマトリックス変換によっ
て２値化されたシアン、マゼンダ、イエローのディザパ
ターンと、黒のディザパターンとから黒の階調を補正す
ることにより、各色の強度を平滑化して黒リボンによる
カラー印刷の不鮮明さをなくした高品位の多色印刷を実
現できるようにすることである。
【０００８】
【課題を解決するための手段およびその作用】第１の発
明（請求項（１）記載の発明）の手段およびその作用は
次の通りである。サーマルヘッドとカラーインクリボン
とを備え、シアン、マゼンダ、イエロー、黒の４色のカ
ラーインクリボンを用いてサーマルヘッドで多色印刷を
行うカラー印刷装置において、赤、緑、青のＲＧＢ画像
情報をシアン、マゼンダ、イエロー、黒のＣＭＹＫ画像
情報に変換すると共に、このＹＭＣＫ多階調画像情報を
ディザマトリックス法を用いて２階調のディザパターン
にそれぞれ変換し、この２値化されたＹＭＣのディザパ
ターンとＫのディザパターンとをそれぞれ比較し、各比
較結果に応じてＹＭＣのディザパターンと重複するＫの
ディザパターンを除去し黒の階調を下げることにより黒
階調を補正する。第２の発明（請求項（２）記載の発
明）の手段およびその作用は次の通りである。赤、緑、
青のＲＧＢ画像情報をシアン、マゼンダ、イエロー、黒
のＣＭＹＫ画像情報に変換し、このＣＭＹＫ画像情報を
ディザマトリックス法を用いて２階調のディザパターン
にそれぞれ変換し、この２値化された各ディザパターン
にしたがってＹＭＣＫインクリボンを重ね合せ、サーマ
ルヘッドで多色印刷を行うカラー印刷装置において、前
記ディザマトリックス法を用いて２値化されたＣ、Ｍ、
Ｙのディザパターンに対応して設けられた第１、第２、
第３の排他的論理和合成部を順次カスケード接続し、
Ｃ、Ｍ、Ｙのディザパターンを対応する排他的論理和合
成部に入力すると共に、Ｋのディザパターンを第１の排
他的論理和合成部に入力し、かつ第１の排他的論理和合
成部から出力される合成パターンを第２の排他的論理和
合成部に入力し、更に、第２の排他的論理和合成部から
出力される合成パターンを第３の排他的論理和合成部に
入力し、第３の排他的論理和合成部から出力される合成
パターンをＫの新たなディザパターンとすることにより
黒階調を補正する。したがって、ディザマトリックス変
換によって２値化されたシアン、マゼンダ、イエローの
ディザパターンと、黒のディザパターンとから黒の階調
を補正することにより、各色の強度を平滑化して黒リボ
ンによるカラー印刷の不鮮明さをなくした高品位の多色
印刷を実現することができる。
明（請求項（１）記載の発明）の手段およびその作用は
次の通りである。サーマルヘッドとカラーインクリボン
とを備え、シアン、マゼンダ、イエロー、黒の４色のカ
ラーインクリボンを用いてサーマルヘッドで多色印刷を
行うカラー印刷装置において、赤、緑、青のＲＧＢ画像
情報をシアン、マゼンダ、イエロー、黒のＣＭＹＫ画像
情報に変換すると共に、このＹＭＣＫ多階調画像情報を
ディザマトリックス法を用いて２階調のディザパターン
にそれぞれ変換し、この２値化されたＹＭＣのディザパ
ターンとＫのディザパターンとをそれぞれ比較し、各比
較結果に応じてＹＭＣのディザパターンと重複するＫの
ディザパターンを除去し黒の階調を下げることにより黒
階調を補正する。第２の発明（請求項（２）記載の発
明）の手段およびその作用は次の通りである。赤、緑、
青のＲＧＢ画像情報をシアン、マゼンダ、イエロー、黒
のＣＭＹＫ画像情報に変換し、このＣＭＹＫ画像情報を
ディザマトリックス法を用いて２階調のディザパターン
にそれぞれ変換し、この２値化された各ディザパターン
にしたがってＹＭＣＫインクリボンを重ね合せ、サーマ
ルヘッドで多色印刷を行うカラー印刷装置において、前
記ディザマトリックス法を用いて２値化されたＣ、Ｍ、
Ｙのディザパターンに対応して設けられた第１、第２、
第３の排他的論理和合成部を順次カスケード接続し、
Ｃ、Ｍ、Ｙのディザパターンを対応する排他的論理和合
成部に入力すると共に、Ｋのディザパターンを第１の排
他的論理和合成部に入力し、かつ第１の排他的論理和合
成部から出力される合成パターンを第２の排他的論理和
合成部に入力し、更に、第２の排他的論理和合成部から
出力される合成パターンを第３の排他的論理和合成部に
入力し、第３の排他的論理和合成部から出力される合成
パターンをＫの新たなディザパターンとすることにより
黒階調を補正する。したがって、ディザマトリックス変
換によって２値化されたシアン、マゼンダ、イエローの
ディザパターンと、黒のディザパターンとから黒の階調
を補正することにより、各色の強度を平滑化して黒リボ
ンによるカラー印刷の不鮮明さをなくした高品位の多色
印刷を実現することができる。
【０００９】
【実施例】以下、図６および図７を参照して一実施例を
説明する。図６はディザ変換部３内に設けられた黒パタ
ーン補正部３−１を示した回路構成図である。この黒パ
ターン補正部３−１は本実施例の特徴部分であり、その
他は図１と同様の構成となっている。図１で示した様
に、階調反転部１ではＲＧＢの画像情報をＹＭＣの画像
情報に変換する。黒レベル生成部２はＹＭＣの階調値レ
ベルから黒の階調値レベルを生成するが、その際、生成
された４色の多階調カラー画像はそのうち１色は“０”
階調値のレベルとなり、印刷時には４色中３色でカラー
印刷が実現される。ディザ変換部３は黒レベル生成部２
によって生成された各色（黒、シアン、マゼンダ、イエ
ロー）の階調性をディザマトリックステーブル内の数値
（しきい値）と比較することにより、１ピクセル１ドッ
トの多階調カラー画像を１ピクセル１６ドットの２値の
面積階調に置き換えて擬似的な多階調表現のディザパタ
ーンに変換する。
説明する。図６はディザ変換部３内に設けられた黒パタ
ーン補正部３−１を示した回路構成図である。この黒パ
ターン補正部３−１は本実施例の特徴部分であり、その
他は図１と同様の構成となっている。図１で示した様
に、階調反転部１ではＲＧＢの画像情報をＹＭＣの画像
情報に変換する。黒レベル生成部２はＹＭＣの階調値レ
ベルから黒の階調値レベルを生成するが、その際、生成
された４色の多階調カラー画像はそのうち１色は“０”
階調値のレベルとなり、印刷時には４色中３色でカラー
印刷が実現される。ディザ変換部３は黒レベル生成部２
によって生成された各色（黒、シアン、マゼンダ、イエ
ロー）の階調性をディザマトリックステーブル内の数値
（しきい値）と比較することにより、１ピクセル１ドッ
トの多階調カラー画像を１ピクセル１６ドットの２値の
面積階調に置き換えて擬似的な多階調表現のディザパタ
ーンに変換する。
【００１０】このディザマトリックス変換によって２値
化された各色のディザパターンは新たに最適な黒ディザ
パターンを生成させるために、ディザ変換部３内に設け
られた黒パターン補正部３−１に送られて黒階調レベル
の補正が行われる。黒パターン補正部３−１はＹＭＣの
ディザパターンとＫのディザパターンとを比較し、各比
較結果に応じてＹＭＣのディザパターンと重複するＫの
ディザパターンを除去し、Ｋの階調を下げることにより
黒階調レベルを補正するものである。この黒パターン補
正部３−１はシアン、マゼンダ、イエローのディザパタ
ーンＣ−２、Ｍ−２、Ｙ−２に対応して設けられた３つ
の排他的論理和合成部３−２、３−３、３−４が順次カ
スケード接続された構成となっている。このカスケード
接続された排他的論理和合成部３−２、３−３、３−４
の並びは、マルチカラーインクリボンの印刷順序に合わ
せてシアン、マゼンダ、イエローの順に接続されてお
り、最初に黒のディザパターンＫ−１とシアンのディザ
パターンＣ−２とが排他的論理和合成部３−２によって
合成される。次に、この排他的論理和合成部３−２から
出力された合成パターンとマゼンダのディザパターンＭ
−２とが排他的論理和合成部３−３によって合成され
る。最後に、排他的論理和合成部３−３から出力された
合成パターンとイエローのディザパターンＹ−２とが排
他的論理和合成部３−４によって合成される。この排他
的論理和合成部３−４から出力された合成パターンが新
たな黒のディザパターンＭ−２となり、他の３色のディ
ザパターンＣ−２、Ｍ−２、Ｙ−２と共にサーマルヘッ
ドプリンタ４に送られる。
化された各色のディザパターンは新たに最適な黒ディザ
パターンを生成させるために、ディザ変換部３内に設け
られた黒パターン補正部３−１に送られて黒階調レベル
の補正が行われる。黒パターン補正部３−１はＹＭＣの
ディザパターンとＫのディザパターンとを比較し、各比
較結果に応じてＹＭＣのディザパターンと重複するＫの
ディザパターンを除去し、Ｋの階調を下げることにより
黒階調レベルを補正するものである。この黒パターン補
正部３−１はシアン、マゼンダ、イエローのディザパタ
ーンＣ−２、Ｍ−２、Ｙ−２に対応して設けられた３つ
の排他的論理和合成部３−２、３−３、３−４が順次カ
スケード接続された構成となっている。このカスケード
接続された排他的論理和合成部３−２、３−３、３−４
の並びは、マルチカラーインクリボンの印刷順序に合わ
せてシアン、マゼンダ、イエローの順に接続されてお
り、最初に黒のディザパターンＫ−１とシアンのディザ
パターンＣ−２とが排他的論理和合成部３−２によって
合成される。次に、この排他的論理和合成部３−２から
出力された合成パターンとマゼンダのディザパターンＭ
−２とが排他的論理和合成部３−３によって合成され
る。最後に、排他的論理和合成部３−３から出力された
合成パターンとイエローのディザパターンＹ−２とが排
他的論理和合成部３−４によって合成される。この排他
的論理和合成部３−４から出力された合成パターンが新
たな黒のディザパターンＭ−２となり、他の３色のディ
ザパターンＣ−２、Ｍ−２、Ｙ−２と共にサーマルヘッ
ドプリンタ４に送られる。
【００１１】次に、黒パターン補正部３−１の動作を図
７を参照して具体的に説明する。なお、図７に示す各色
のディザパターンは４×４の組織的ディザ（ベイヤー
型）変換によって２値化されたものを表わしている。最
初に、排他的論理和合成部３−２によって７階調の黒デ
ィザパターンＫ−１と０階調のシアンディザパターンと
が４×４のマトリックス単位で合成されると、図７の右
上に示すような合成パターンが得られる。この場合、シ
アンのディザパターンが０階調のため、この合成パター
ンは元の黒パターンと同様に７階調となる。この合成パ
ターンが新たに補正された黒のディザパターンとして次
の排他的論理和合成部３−３に入力される。
７を参照して具体的に説明する。なお、図７に示す各色
のディザパターンは４×４の組織的ディザ（ベイヤー
型）変換によって２値化されたものを表わしている。最
初に、排他的論理和合成部３−２によって７階調の黒デ
ィザパターンＫ−１と０階調のシアンディザパターンと
が４×４のマトリックス単位で合成されると、図７の右
上に示すような合成パターンが得られる。この場合、シ
アンのディザパターンが０階調のため、この合成パター
ンは元の黒パターンと同様に７階調となる。この合成パ
ターンが新たに補正された黒のディザパターンとして次
の排他的論理和合成部３−３に入力される。
【００１２】次に、この排他的論理和合成部３−３でこ
の新たな７階調の黒のディザパターンと４階調のマゼン
ダディザパターンとが合成される。この場合、４×４の
マトリックス上で、黒とマゼンダの両色にそれぞれビッ
トが立つ部分（図中、破線を付して示した部分）は打ち
消されて“０”（印刷しない部分）となる。これによっ
て、排他的論理和合成部３−３から出力される合成パタ
ーンは、３階調の黒パターンとなり、これが新たに補正
された黒のディザパターンとして次の排他的論理和合成
部３−４に入力される。更に、排他的論理和合成部３−
４で３階調の黒のディザパターンと２階調のイエローデ
ィザパターンＹ−２とが合成される。この場合、排他的
論理和合成部３−４から出力される合成パターンは５階
調の黒ディザパターンとなり、結局、元の７階調の黒デ
ィザパターンが補正後、５階調となる。したがって、黒
のディザパターンの階調数が２階調分減り、この補正後
の５階調の黒パターンＫ−２が他の色のディザパターン
Ｃ−２、Ｍ−２、Ｙ−２と共にサーマルヘッドプリンタ
４に送られる。
の新たな７階調の黒のディザパターンと４階調のマゼン
ダディザパターンとが合成される。この場合、４×４の
マトリックス上で、黒とマゼンダの両色にそれぞれビッ
トが立つ部分（図中、破線を付して示した部分）は打ち
消されて“０”（印刷しない部分）となる。これによっ
て、排他的論理和合成部３−３から出力される合成パタ
ーンは、３階調の黒パターンとなり、これが新たに補正
された黒のディザパターンとして次の排他的論理和合成
部３−４に入力される。更に、排他的論理和合成部３−
４で３階調の黒のディザパターンと２階調のイエローデ
ィザパターンＹ−２とが合成される。この場合、排他的
論理和合成部３−４から出力される合成パターンは５階
調の黒ディザパターンとなり、結局、元の７階調の黒デ
ィザパターンが補正後、５階調となる。したがって、黒
のディザパターンの階調数が２階調分減り、この補正後
の５階調の黒パターンＫ−２が他の色のディザパターン
Ｃ−２、Ｍ−２、Ｙ−２と共にサーマルヘッドプリンタ
４に送られる。
【００１３】したがって、補正された黒ディザパターン
と他の３色（シアン、マゼンダ、イエロー）のディザパ
ターンをもってカラーインクリボンを使用して多色印刷
が行われると、黒レベルと他の３色との色強度（人が感
じとる色の濃淡）が平滑化されるため、カラー画像の印
刷結果が高品位で鮮明なものとなる。
と他の３色（シアン、マゼンダ、イエロー）のディザパ
ターンをもってカラーインクリボンを使用して多色印刷
が行われると、黒レベルと他の３色との色強度（人が感
じとる色の濃淡）が平滑化されるため、カラー画像の印
刷結果が高品位で鮮明なものとなる。
【００１４】なお、上記実施例はベイヤー型のディザマ
トリックス法を例に挙げて説明したが、網点型や渦巻型
でも適用可能であることは勿論であり、また、４×４の
カラー画像の他、８×８等のカラー画像を処理するよう
にしてもよい。
トリックス法を例に挙げて説明したが、網点型や渦巻型
でも適用可能であることは勿論であり、また、４×４の
カラー画像の他、８×８等のカラー画像を処理するよう
にしてもよい。
【００１５】
【発明の効果】この発明によれば、ディザマトリックス
変換によって２値化されたシアン、マゼンダ、イエロー
のディザパターンと黒のディザパターンとを比較するこ
とによって黒の階調を補正するようにしたから、各色の
強度が平滑化され、黒リボンによるカラー印刷の不鮮明
さをなくした高品位の多色印刷を実現することが可能と
なる。
変換によって２値化されたシアン、マゼンダ、イエロー
のディザパターンと黒のディザパターンとを比較するこ
とによって黒の階調を補正するようにしたから、各色の
強度が平滑化され、黒リボンによるカラー印刷の不鮮明
さをなくした高品位の多色印刷を実現することが可能と
なる。
【図１】一般的なカラー印刷装置を示したブロック構成
図。
図。
【図２】階調反転部１の動作を具体的に説明するための
図。
図。
【図３】黒レベル生成部２の動作を具体的に説明するた
めの図。
めの図。
【図４】４×４画素の組織的デイザの代表的なパターン
であるベイヤー型、網点型、渦巻型を示した図。
であるベイヤー型、網点型、渦巻型を示した図。
【図５】ディザ変換部３の動作を具体的に説明するため
の図。
の図。
【図６】ディザ変換部３内に設けられた本実施例特有の
黒パターン補正部３−１の回路構成図。
黒パターン補正部３−１の回路構成図。
【図７】黒パターン補正部３−１の動作を具体的に説明
するための図。
するための図。
１ 階調反転部 ２ 黒レベル生成部 ３ ディザ変換部 ３−１ 黒パターン補正部 ３−２、３−３、３−４ 排他的論理和合成部 ４ サーマルヘッドプリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｎ 1/52 Ｈ０４Ｎ 1/40 Ｃ 1/46 Ｂ
Claims (2)
- 【請求項１】サーマルヘッドとカラーインクリボンとを
備え、シアン、マゼンダ、イエロー、黒の４色のカラー
インクリボンを用いてサーマルヘッドで多色印刷を行う
カラー印刷装置において、 赤、緑、青のＲＧＢ画像情報をシアン、マゼンダ、イエ
ロー、黒のＣＭＹＫ画像情報に変換すると共に、このＹ
ＭＣＫ多階調画像情報をディザマトリックス法を用いて
２階調のディザパターンにそれぞれ変換し、 この２値化されたＹＭＣのディザパターンとＫのディザ
パターンとをそれぞれ比較し、 各比較結果に応じてＹＭＣのディザパターンと重複する
Ｋのディザパターンを除去し黒の階調を下げることによ
り黒階調を補正する、 ようにしたことを特徴とするカラー印刷における黒階調
補正方法。 - 【請求項２】赤、緑、青のＲＧＢ画像情報をシアン、マ
ゼンダ、イエロー、黒のＣＭＹＫ画像情報に変換し、こ
のＣＭＹＫ画像情報をディザマトリックス法を用いて２
階調のディザパターンにそれぞれ変換し、この２値化さ
れた各ディザパターンにしたがってＹＭＣＫインクリボ
ンを重ね合せ、サーマルヘッドで多色印刷を行うカラー
印刷装置において、 前記ディザマトリックス法を用いて２値化されたＣ、
Ｍ、Ｙのディザパターンに対応して設けられた第１、第
２、第３の排他的論理和合成部を順次カスケード接続
し、 Ｃ、Ｍ、Ｙのディザパターンを対応する排他的論理和合
成部に入力すると共に、Ｋのディザパターンを第１の排
他的論理和合成部に入力し、かつ第１の排他的論理和合
成部から出力される合成パターンを第２の排他的論理和
合成部に入力し、更に、第２の排他的論理和合成部から
出力される合成パターンを第３の排他的論理和合成部に
入力し、 第３の排他的論理和合成部から出力される合成パターン
をＫの新たなディザパターンとすることにより黒階調を
補正する、 ようにしたことを特徴とするカラー印刷における黒階調
補正装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6105026A JPH07290736A (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | カラー印刷における黒階調補正方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6105026A JPH07290736A (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | カラー印刷における黒階調補正方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07290736A true JPH07290736A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=14396534
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6105026A Pending JPH07290736A (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | カラー印刷における黒階調補正方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07290736A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8134745B2 (en) | 2007-02-06 | 2012-03-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image processing apparatus including compensation unit performing compensation in a printing direction and image processing method performing compensation in a printing direction thereof |
| JP2014043044A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Nisca Corp | 印刷装置 |
| CN111524202A (zh) * | 2020-04-28 | 2020-08-11 | 郑州乐迪光电科技有限公司 | 一种彩色投影灯图案片的制作工艺 |
-
1994
- 1994-04-21 JP JP6105026A patent/JPH07290736A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8134745B2 (en) | 2007-02-06 | 2012-03-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image processing apparatus including compensation unit performing compensation in a printing direction and image processing method performing compensation in a printing direction thereof |
| JP2014043044A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Nisca Corp | 印刷装置 |
| CN111524202A (zh) * | 2020-04-28 | 2020-08-11 | 郑州乐迪光电科技有限公司 | 一种彩色投影灯图案片的制作工艺 |
| CN111524202B (zh) * | 2020-04-28 | 2024-02-09 | 郑州乐迪光电科技有限公司 | 一种彩色投影灯图案片的制作工艺 |
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