JP4373640B2 - 多色インク印刷のための色にハーフトーンを賦与する改善された方法 - Google Patents

多色インク印刷のための色にハーフトーンを賦与する改善された方法 Download PDF

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Description

【0001】
【本発明の分野】
本発明はカラー画像にハーフトーンを賦与する方法(ハーフトーン化の方法)に関する。本発明はその特定の具体化例において誤差拡散法を用いて画像をハーフトーン化する改善された方法に関する。
【0002】
【本発明の背景】
印刷を行うために画像をハーフトーン化するには伝統的に二つのレベルだけを使って行われる。再現すべき入力ピクセルの連続的な密度値を、そのピクセルを表す区域内において適切な割合でドットを印刷することにより近似する。バイナリー方式で再現を行う際の特定の位置に一つのドットを配置させるかまたは全くドットを配置させないようにすることができる。連続的なトーンをもった画像は、それに対して認知できる量子化がなされていない多重グレーレベルをもつ画像であると考えることができる。
【0003】
誤差拡散(error diffusion)法は十分に確立されたハーフトーン化の方法であり、特にインクジェット・プリンターのような分散したドットを生じ得るプリンターに対してはそうである。グレーレベルの画像およびカラー画像の両方に対して誤差拡散法のアルゴリズムが存在している。基本的なグレーレベルのアルゴリズムは次のように行われ、これを図1に示す。元の(オリジナルの)画像22の第1の入力ピクセル値21を量子化器により量子化し出力システムの最も近い許容される出力値(再現し得るレベル)にして出力ピクセル値を得る。量子化の誤差25、即ち連続的なトーンの入力値と出力ピクセル値24との差を誤差バッファー26の中に保存し、後で拡散させて将来のピクセルにする。次のピクセルに対しては入力ピクセル値21を誤差バッファー26の内容によって修正し、修正された入力ピクセル値27をつくり、これを量子化器に供給する。
【0004】
このアルゴリズムをグレースケールからカラーへと拡張する最も簡単な方法は、各カラー成分または色分離した画像の成分画像に対し別々にグレースケールのアルゴリズムを行う方法である。例えば3色成分が存在する3色インク装置に対してはシアン、マゼンタ、黄色に対し、また黒色の成分がある4色成分の4色インク装置に対してはシアン、マゼンタ、黄色、黒に対してこのアルゴリズムを適用する。
【0005】
各々の色成分は分離された他の色成分の中のピクセルに空間的に対応したピクセルを含んでいる。この拡張アルゴリズムを一つのピクセルに適用した結果は、各々の色成分の中の空間的に対応するアルゴリズムから得られる結果の組み合わせによってつくられている。
【0006】
誤差拡散法が一つの画像または画像成分に対して行われ、それぞれのピクセルが唯一つの数によって表される方法はスカラー誤差拡散法と呼ばれる。
【0007】
他の方法として、色空間の三次元的特性を明確に利用し、三つまたは四つのスカラー的なインクの誤差の代わりに三次元的な色誤差ベクトルを拡散させる方法がある。この方法は米国特許5 070 413号においてバイナリーなカラー画像に対してSullivan等により記載されている。n色のインクに対してはバイナリー装置の中で2n個の基本的な(即ち印刷可能な)色が存在する。ピクセルの色を最も近い基本的な色に対して割り付け、得られた色誤差ベクトルをまだ処理していない近所のピクセルに対して拡散させる。例えばJ.Opt Soc.Am.A 第7巻、1019〜1026頁のRonald S.Gentile,Eric Walowit,およびJan P.Allebachの「Quantization and multilevel halftoning of color images for near originalimage quality」と題する論文参照。この方法は多重レベル印刷に対しても容易に拡張される。1種のインクに対し二つだけの値しか得られない(インクがあるか/ないか)バイナリー・プリンターとは対照的に、多重レベル印刷装置はインクの液滴の大きさまたはインクの密度のいずれかを変えることによってもっと多くの密度値を得ることができる。n種のすべてのインクに対し、k個のレベルをつくり得るプリンターに対しては基本的なカラーの数はknである。この場合も多重レベル出力装置の中で入力ピクセルの色を最も近い基本的な色の値に割り付け、入力された色と再現された出力される色との差を表す得られた色誤差ベクトルを未処理の近傍のピクセルに対して拡散させる。
【0008】
元のカラー画像は典型的には色成分一つ当たり256の値に量子化される。
【0009】
出力システムの制約のために、再現されたハーフトーンの画像は遥かに少ない種類の色値しか含んでいないので、元の連続画像と再現されたハーフトーンの画像との間には視覚的な差が生じる。
【0010】
これまで元の画像と再現された画像との間の視覚的な差を最低限度に抑制するために努力が行われてきた。
【0011】
先ず第1に誤差拡散法自身はその「ブルーノイズ(blue−noise])特性のために非常にうまく動作する。このことは得られた差が主として低周波数の誤差に比べて眼につきにくい高周波数の誤差を含んでいることを意味している。このブルーノイズの特性に関してさらに研究がなされた結果、基本的な誤差拡散法のアルゴリズムの修正版が得られている。例えばRobert A.Ulichney、「Dithering with blue noise」、Proceedings of IEEE誌、76巻(1)、56〜79頁、1988年1月を参照されたい。
【0012】
人間の視覚システムを組み込む方法が上記のSullivanの米国特許56070 413号に記載されている。この場合誤差ベクトルは人間の変調転送機能(modulation transfer function)のモデルに従ってぼやけさせられている。この方法では人間のコントラストの感度に対するデータが考慮されている。カラー画像に関するコントラストは明度、色相および彩度の組み合わせである色の差として定義される。
【0013】
それ以来コントラストの感度に関連してハーフトーン化のアルゴリズムを最適化しようとする試みがなされてきた。
【0014】
コントラスト感度曲線の形をハーフトーン化のアルゴリズムの中に組み込むことに対して大部分の努力がなされてきた。リュミナンス(輝度)とクロミナンス(色差)のチャンネルの間のコントラストの差にはあまり注意が払われてこなかった。誤差拡散のブルーノイズ特性の観点から見れば、コントラスト感度曲線の高周波側が最も重要である。Kathy T.MullenによるJ.Physiol.誌、359巻、381〜400頁(1985年)の「The contrast sensitivity of human colour vision to red−green and blue−yellow chromatic grating」と題する論文の赤緑または青黄色の色度格子を参照しよう。単色光の格子を用いて測定されたコントラスト感度曲線を着色した格子を用いて測定されたものと比較すると、リュミナンス・チャンネルにおける高周波誤差の方がクロミナンス・チャンネルにおけるよりも著しいことが直ちに明らかになる。このことは、孤立したドットは、それがクロミナンスが異なり同じようなリュミナンスをもっている場合に比べ、そのリュミナンスが背景と異なっている場合の方が、遥かに認識し易いことを意味している。良いハーフトーン化ではこのことを考慮しなければならない。これを考慮した方法は米国特許5 991 438号(Shaked,Arad,Fitzugh,Sobel,McGuire)に記載されている。この場合出力されるハーフトーンの色を色空間の四面体の中に限定し、出力画像のドット−明度のコントラストを最低限度に抑制している。
【0015】
他の問題はリュミナンスが似ている色を構成しているドットのドット・パターンの視認性に関連している。例えば明るいピクセルの間に幾つかの暗いピクセルを配置することによって或る色が印刷される場合、これらの暗いピクセルのドット・パターンが重要になる。これらのドットは均一な外観をもっていなければならない。色誤差拡散法はこの問題を十分には解決していない。さらに通常の色誤差拡散法は色位置の整合不良のようなプリンターの欠陥に対して最適化されていない。この方法では、色空間、大抵の場合は三次元の色空間において最も近い出力可能な色を拾いだすが、不格好な非連続的な分離した画像が得られ、プリントヘッドの整合が完全でない場合には色ずれの原因となる。
【0016】
この問題に対する興味ある解決法は、米国特許5 621 546号(Klassen,Eschbach,Bharat)に記載されている。この場合、案内インク誤差拡散法(guiding ink−error−diffusion method)を色に対する誤差拡散法の補助として使用する。このインク誤差拡散法は二値レベルの方法である。Shakedの米国特許5 991 438号はドット・パターンの問題を完全に考慮しているとは言えず、Klassenの米国特許5 621 546号ではリュミナンスの多重レベルを識別しないで済ませている。また両方の特許では3種より多いインクを用いて印刷を行う問題については議論がなされていない。
【0017】
従来の文献ではいずれも上記のような望ましくない欠点を生じるドットの明度のコントラストおよびドット・パターンの問題が同時に考慮されてはいない。
【0018】
【本発明の目的】
本発明の目的は、二値レベルまたは多重レベルのハーフトーンの色を再現するシステムにおいて望ましくない色密度のずれを回避してカラー画像のハーフトーン化を行う改善された方法を提供することである。
【0019】
本発明の他の目的は、二値レベルまたは多重レベルでハーフトーン化を行う際ドットの外観が見えることを最低限度に抑制することである。
【0020】
【本発明の概要】
本発明の上記目的は、特許請求の範囲請求項1記載の特定の特徴をもつ方法によって達成される。本発明の好適具体化例の特定の特徴は従属請求項に記載されている。該方法を実施する装置は請求項10に記載されている。本発明の他の利点および具体化例は下記の説明および添付図面から明らかになるであろう。
【0021】
カラー画像の色成分は入力画像の色分離を行った後に得られる画像であり、入力画像の単一の色の情報を表している。3色インク法、例えばシアン、マゼンタ、黄色のインクを使う方法においては、入力画像を三つの別々の画像、即ちシアン・インクに関する画像情報を含むシアンの色成分、および同様にそれぞれマゼンタまたは黄色のインクに関する画像情報を含むマゼンタまたは黄色の色成分に分離する。
【0022】
カラー画像は色ピクセルを含み、色成分は成分ピクセルを含んでいる。
【0023】
cmykシステムにおいては、4種の色成分が存在し、4番目の色成分は黒色(k)インクに関する情報によってつくられる。
【0024】
一般にK−インクシステムはK個の色成分を含んでいる。
【0025】
また同じ色度をもつが異なった密度をもつ異なったインク、例えば2種のマゼンタのインクを使用することもできる。各インクの使用に関する情報は別々の色成分と考えることができる。異なった密度をもった2種のグレーのインクを用いてグレースケールの画像を再現する場合でも、各インクは異なった成分を与えると考えることができる。またこれを多重レベルをもつ単一成分と考えることもできる。
【0026】
対応するピクセルという言葉は、入力画像または再現された画像の空間的に対応する色ピクセルの情報を表す異なった色成分から得られる成分ピクセルを意味している。色成分の画像がすべて例えば或る一つのページ上で同じ分解能および同じ位置をもっている場合には、各カラー成分の各マトリックス中において同じ座標をもった成分ピクセルは対応するピクセルの集合をつくる。他のシステムも可能である。或る一つの異なった分解能の所で一つまたはそれ以上の成分をもつこともできる。例えば黄色の成分が12×12ドット/mm(300×300dpi)の分解能をもち、他の成分は600×600dpiに対応する24×24ドット/mmの分解能をもっていることあり得る。この時黄色の成分の入力ピクセル値は、24×24ドット/mm(600×600dpi)の分解能をもつ出力画像の4個の出力ピクセルに対する出力ピクセル値を決定する値としての役割をすることができる。
【0027】
入力ピクセル値という言葉は、量子化器へと送られる入力画像または入力色成分から得られるピクセルの読みの値を意味する。この値は量子化器へ供給される前に修正することができる。
【0028】
入力ピクセル値は色成分のピクセルまたは色ピクセルのピクセル値、或いはピクセルのスカラー値であることができる。誤差拡散法においては、誤差バッファーからの誤差を加えて入力ピクセル値を修正することができる。幾つかの方法を用い入力ピクセル値をさらに修正し、混乱の元になる人為的な擬似情報を避けることさえできる。
【0029】
強度レベルと言う言葉は、出力装置によって与えることができる密度レベルを意味する。ピクセルの強度レベルはそのピクセルに対する出力ピクセル値に対応している。二つの密度レベルしか、即ちインクがあるかないかしか再現できないシステムにおいては強度レベルは二値レベル・システムであり、この場合強度は出力値0に対応する極小値および出力値1に対応する極大値をもつことができる。多重レベルシステムにおいては、幾つかの出力ピクセル値に対応して幾つかの出力密度を再現することができる。上記のように、これはインクジェット・システムにおいて液滴の大きさ、液滴の数またはインク密度の変化によって行うことができる。
【0030】
K個の色成分または着色剤をもった装置が着色剤jに対しNj個の強度レベルを再現でき、ここで1≦j≦Kの場合、つくることができる強度レベルの組み合わせの完全な集合によって定義されるN1×N2×Nk個の異なった色を再現することができる。入力ピクセルの色成分から一つの数即ちスカラー値を計算することができる。計算できる可能な値は明度の値(B)であり、これは各色に対し二つのレベルしかもたないcmy 3インク・システムにおいてはB=3−c−m−yで表すことができる。ここでc、m、yはそれぞれ各色成分のピクセル値である。
【0031】
インクが沈着した場合の量を表す他のスカラー値Iを計算することもできる。ここでI=3−Bである。
【0032】
また、3個のピクセル値の少なくとも一つに基づいて他のスカラー値を計算することもできる。これらのスカラー値は光沢等々のような幾つかのパラメータを表すことができる。
【0033】
入力画像の各々の色ピクセルに対し或るスカラー値を計算すると、そのスカラー値をピクセル値としてもった新しい画像が得られる。
【0034】
多重レベル・ハーフトーン化法とは或る画像のレベルの数を減少させる方法を意味する。
【0035】
連続トーンの画像は、認知できる量子化が行われていない多重レベルを含む画像である。多重レベル・ハーフトーン化法によってその多重レベルの数は少なくなる。二値レベル・ハーフトーン化法とは対照的に、多重レベル・ハーフトーン化法を用いれば、出力値として二つ以上のレベルを得ることができる。多重レベル・ハーフトーン化法によれば、入力ピクセル値を入力画像からの読みとして処理するが、また各ピクセルに対するスカラー値を計算することによって得られる画像をハーフトーン化のアルゴリズムによって処理することもできる。
【0036】
可能なハーフトーン化法は多重レベル・スクリーニング法または多重レベル誤差拡散法である。
【0037】
多重レベル誤差拡散法の一例はアルゴリズムがFloydとSteinbergによって拡張された多重レベルFloyd−Steinberg誤差拡散法である。FLOYD R WおよびSTEINBERG L、「An Adaptive algorithm for spatial grey scale」Society for Information Display 1975年、Symposium Digest of Technical Papers,36〜37頁(1975年)参照。このアルゴリズムにおいては画像ピクセルは逐次的に処理される。
【0038】
誤差拡散法の代わりに用いられ階調レベルの数を減少させる他の方法は多重レベル・スクリーニング法を用いる方法である。
【0039】
この方法はドットの位置の相関が少ない上記の四面体法に比べて利点がある。変形した色空間および二値レベル案内誤差拡散法を使用する米国特許5 621546号のKlassenの方法とは対照的に、本発明方法では多数のリュミナンス・レベルの間を識別する変形した色空間および多重レベル案内誤差拡散法を使用する必要はない。本発明方法を多重レベル印刷過程および3種より多いインクを用いる印刷に如何にして実装するかを下記に説明する。
【0040】
【本発明の詳細な説明】
本発明においては、多重明度−ハーフトーン化法は色誤差拡散法に対する案内としての役目をする。この方法は両方とも明度のコントラストおよびドット・パターンの視認性を効率的な方法で処理することができる。
【0041】
二値レベルcmy(シアン、マゼンタ、黄色)インクジェット・システムおよび多重レベルcmyシステムを用いる特殊な場合について次に説明する。この方法を用いる一般的な処理法および実施例を下記に説明する。
【0042】
二値レベルcmy印刷
二値レベルcmyシステムを出力システムとして使用する場合、電子的なカラー入力画像のピクセルを表すのに限られた着色剤の組み合わせしか使用できないことは明らかである。
【0043】
− インクが沈着していない。
【0044】
− 1種のインク滴(cまたはmまたはy)だけしか沈着していない。
【0045】
− 2種のインク滴が重ねて印刷される(cm、cy、my)。
【0046】
− 3種のインク滴が重ねて印刷される(cmy)。
【0047】
即ち全部で8個の組み合わせ(23)が可能である。
【0048】
色空間における明度の方向の重要性は認識されているから、本発明方法において明度が特殊な役割を行うようにすることが有利である。下記の簡単な方法でRGB空間をcmy印刷処理に関係付けることができる。
【0049】
r=1−c,
g=1−m,
b=1−y.
簡単のためr,g,b,c,mおよびyは区間[0.0〜1.0]に正規化されていると仮定する。
【0050】
r,g,b=0.0はそれぞれ赤、緑、青に対する最低強度を意味する。
【0051】
r,g,b=1.0はそれぞれ赤、緑、青に対する最大強度を意味する。
【0052】
c,m,y=0.0はそれぞれシアン、マゼンタ、黄色に対する最低強度を意味する。
【0053】
c,m,y=1.0はそれぞれシアン、マゼンタ、黄色に対する最大強度を意味する。
【0054】
図2を参照すれば、明度Bは例えばこのrgb空間においてB=r+g+bによって表すことができることが分かる。cmyの3種のインクを用い二値レベル、即ちインクジェット・プリンターに対しては或るピクセル位置において或る特定の色の液滴があるかまたは液滴がないかというシステムにおいて、Bは実際に次の4個の量子化レベルをもっている。
【0055】
cmyの重ね印刷(=黒)に対しては0、
my,cy,cmの重ね印刷(=r,g,b)に対しては1、
c,m,yの単一のインク滴に対しては2、
インク滴がない場合は3。
【0056】
特定のピクセルの所のインク滴の数(I)はI=3−Bであり、Iはインクの量を意味し、この場合Bは明度を意味することに注目されたい。BまたはIは4個の可能な値をとるから、この明度の成分Bをハーフトーン化するために例えば4個のレベルの誤差拡散法を使用することが適切なことが分かった。
【0057】
第1段階においては、入力のカラー値の明度の値Bのハーフトーン化を行う。これによって出力ピクセルに対する明度の値Bが決定される。
【0058】
次のカラーに対するハーフトーン化は着色剤の入力ピクセル値を用いて行われる。カラーのハーフトーン化を行う際、入力カラー値を量子化するための正しい色を選ぶための案内として明度の誤差拡散法の結果を使用することができる。
【0059】
好ましくは、量子化された色は一つの色に限られる。即ち着色剤の強度レベルの組み合わせはハーフトーン化の過程の得られた明度のレベル、好ましくは明度誤差拡散に対応する明度のレベルをもった組み合わせの部分集合に限定される。即ち:
− 量子化されたB値が0に等しい場合、cmyが印刷される。
【0060】
− B=1の場合、my,cy,cmの間で選択する。
【0061】
− B=2の場合、c,m,yの間で選択する。
【0062】
− B=3の場合、ドットを何も印刷しない。
【0063】
実際に選択される量子化された着色剤のピクセル値は、修正された着色剤のピクセル値27に最も近い選ばれた部分集合の許容された色の一つであることが好ましい。修正された着色剤のピクセル値は元の着色剤のピクセル値21+過去のピクセルからの着色剤の量子化誤差25の和である。「最も近い」という言葉は好ましくはrgb空間の中におけるユークリッド距離、或いはcmy空間におけるその同等物の意味で定義される。このことは、従来法のベクトルの誤差拡散と同じように拡散されることを意味する。本発明による案内誤差拡散法の図式を図3に示す。明度の誤差拡散過程29は、それが恰も4レベルをもつ単一のグレースケールの画像をハーフトーン化するかのように、色誤差拡散30とは独立に動作する。明度誤差拡散からの出力31は色の量子化の段階32におけるスイッチとして使用される。
【0064】
これによって明度値のずれを生じることなく出力ピクセルの色値33が得られる。
【0065】
次のような数値の例を用い、バイナリーのcmyシステムにおいて画像を処理する場合の誤差拡散ハーフトーン化アルゴリズムを用いる方法を例示する。
【0066】
− 出発値:
cmypixel=(0.2,0.6,0.4)は処理すべきピクセルの入力ピクセル値を与える。
【0067】
error=−1は前に処理されたピクセルから移されるべき明度の誤差を表す。
【0068】
cmyerror=(0.0,−0.2,0.1)は処理されるピクセルに移されるべき色の誤差を与える。
【0069】
− スカラー値の計算:
cmypixelから値B=3−c−m−yを計算してB=3−0.2−0.6−0.4=1.8を得ることができる。Berrorを加えると修正された明度のスカラー値Bmod=B+Berror=1.8+(−0.1)=1.7が得られる。
【0070】
− スカラー値の量子化
修正された明度の値Bmodを最も近い明度のレベルまで量子化するとBQ=2が得られ、残りの誤差2−1.7=−0.3は明度の量子化器の誤差バッファーを介して次のピクセルへ移される。
【0071】
− 強度レベルの組み合わせの限定された集合の選択
Q=2だから、許容される強度レベルの制限された集合B2は{(1,1,0),(1,0,1),(0,1,1)}によってつくられる。
【0072】
− 制限された集合からの一つの組み合わせの選択
ハーフトーン化のアルゴリズムはこの場合誤差拡散のアルゴリズムでもあるが、それによって次の結果が得られる:
修正された強度ピクセル値は次の通り:
cmymod=cmypixel+cmyerror=(0.2,0.6,0.4)+(0.0,−0.2,0.1)=(0.2,0.4,0.5)。これらの強度値を制限された集合B2から得られる最も近い可能な組み合わせに対して量子化する。この組み合わせは(0、1、1)であり、後で処理されるべきピクセルへ拡散されるべき誤差として(0.2,−0.6,−0.5)が残される。
【0073】
多重レベルCMY印刷
本発明の一具体化例に従えば、上記の方法を多重レベルの色誤差拡散法へ拡張することができる。出力システムがN>2の多重密度D0,D1,...DN-1、或いは3種のインク(c,m,y)の各々の液滴の大きさを記録することができ、三つの基本的な色の各々に対しN>2の強度レベルI0,I1,...IN-1が得られると仮定しよう。N個の密度レベルD0,D1,...DN-1に対してM=1+3×(N−1)個の可能なB=r+g+bの明度値Bjが存在する。ここでj⊂1...Mである。案内明度ハーフトーン化ではM個の強度レベルを用いる。例えば4種の異なったインク密度に対してはN=4、M=10である。図4に描かれているように、3種の色の各々に対するN個のレベルはrgbの立方体を(N−1)3個の下位立方体に分割する。計算回数を減少させまたハーフトーン化の品質を改善するために、ピクセルの量子化する色を、該ピクセルの元の色が存在していた下位立方体の隅に存在する色の一つに制限することが好ましい。
【0074】
さらに、或るピクセルに対する量子化されたB値は明度値の制限34によってそのピクセルの元のB値のすぐ上またはすぐ下の(或いは上にある)ものに制限することが好ましい。この制限34は1種のインクに対して二つのレベルがある上記の場合にも使用することができる。元の入力値から出力の色に対する他の制限35を行うことができる。一つの可能な制限は、ドットの分布を一層均一に行うハーフトーン化法によって導入された偏差のために色の偏差が過剰に再現されることを防ぐように、出力される色が入力された色に近くなければならないという制限である。これらの二つの制限は図2の図式において破線で示されている。これらの二つの制限34、35を組み合わせると、或る特定のピクセルに対する量子化された色の1色または3色を含む空でない集合が通常得られる。次にこの制限を課するための集合を色のハーフトーン化過程の量子化器に供給することが好ましい。この場合も色の誤差は従来法におけるベクトル誤差拡散と同じ方法で拡散される。得られるレベルの数は各インクに対して同じ必要はない。例として5インク法を考える。この場合1種の黄色のインク(y);異なった密度c1およびc2をもち密度c1の方がc2より大きい2種のシアンのインク、異なった密度m1およびm2をもち密度m1の方がm2より大きい2種のマゼンタのインクを使用する。この例ではインクc1およびc2、m1およびm2は異なったインクの密度を用いてcおよびmに多重レベルを与える。上記のように、他の具体化例においては多重レベルはインク滴の大きさの変化またはインク滴の数の変化を用いて再現することができる。
【0075】
c1とc2、またはm1とm2をと重ねて印刷することはしないと仮定する。するとNyellow=2、Ncyan=3、Nmagenta=3となる。B値の数Mは図5において点と面とで表されている。この数はM=1+(Nyellow−1)+(Ncyan−1)+(Nmagenta−1)=6である。選択できるBレベルの集合は次のとおりである。
【0076】
【数1】
Figure 0004373640
【0077】
下位立方体の数は(Nyellow−1)×(Ncyan−1)×(Nmagenta−1)=4に等しい。
【0078】
【数2】
Figure 0004373640
【0079】
明度値における制限および小立方体によって課せられる制限を組み合わせると16個の量子化された集合が得られる。
【0080】
【数3】
Figure 0004373640
【0081】
これらの量子化された集合はそれぞれ、下位立方体の内部において前以て計算された許容される明度値を考慮すれば、入力ピクセルに対する出力ピクセルの着色剤の値に対して許容された残りの値を含んでいる。
【0082】
二値レベルのcmy印刷の4個のBレベルの集合が各下位立方体の中で繰り返されていることに注目されたい(図6参照)。6個のレベルをもつB過程であるため、明度およびインクの割り当てに関しハーフトーンのドットをうまく配置することができる。c1とc2の重ね印刷およびm1と2との重ね印刷を許せば、Nyellow=2、Ncyan=4、Nmagenta=4である。従ってB値の数はM=1+(Nyellow−1)+(Ncyan−1)+(Nmagenta−1)=8である。下位立方体の数は(Nyellow−1)×(Ncyan−1)×(Nmagenta−1)=9に等しく、9×4=36個の量子化の集合が得られる。
【0083】
一般的な方法
上記の方法を一般的に記述することができる。
【0084】
k種のインクまたは原色を用いて画像をつくる過程を考え、各インクIkがNk個の可能な密度レベルをもつとしよう。従ってI1はN1個の可能なレベルをもち、I2はN2個の可能なレベルをもつ、等々である。
【0085】
それぞれN1,...Nk個の強度レベルをもつk個の原色I1,...Ikに対し、本発明の一具体化例は次のようになる:
− 先ずスカラー値、この場合は明度のレベルを決定する。
【0086】
明度はB=(N1−1−I1)+(N2−1−I2)+...(Nk−1−Ik)である。
【0087】
− 多重レベル・ハーフトーン化法を用いてスカラー値Bを量子化する。Bに対する量子化レベルの数はM=1+(N1−1)+(N2−1)+...(Nk−1)であることが好ましいが、一般的にはk=N1+N2+...Nkの範囲にある。出力ピクセルに対する許される量子化されたB値は入力ピクセルの元のB値のすぐ上またはすぐ下、或いはその上にある値に制限することがさらに好適である。B値に適用する誤差拡散法はMレベル誤差拡散法であり、色誤差拡散法とは独立に動作する。明度に対する誤差拡散の結果を用いて色誤差拡散法の案内を行う。
【0088】
− この案内はすべての可能な強度レベルの組み合わせの完全な集合の部分集合である強度レベルの組み合わせの一つの集合を選ぶことによって行われる。B=i、0≦i≦(N1−1)+(N2−1)+...(Nk−1)に対してはレベルの集合BiはB=iを与えるすべての可能な組み合わせを含んでいる。
【0089】
− 計算の数を減少させハーフトーン化の品質を改善するために、余分の出力される色を、元の色が存在する下位ハイパー立方体の隅にある色の一つに限定することによって出力ピクセルの量子化の色を限定する。各k次元の下位ハイパー立方体は2k個の点を含んでいる。
【0090】
− 2k個の点の集合とB誤差拡散法で得られる量子化されたBレベルに等しいBレベルをもった点の集合との共通集合は空でない。量子化された色はk次元の色空間の中において修正されたピクセルの色に最も近い該境界の中における点であると決定されることが好ましい。修正されたピクセルの色は元の入力ピクセルの色+前に処理されたピクセルから受け取られる色の誤差の和に等しい。拡散させるべき誤差は修正されたピクセルの色と量子化されたピクセルの色と間の差である。この差は各色チャンネルにおいて別々に計算される。
【0091】
他の例
次に異なった出力システムに関する幾つかの他の例を掲げる。
【0092】
上記の方法において、多重レベルcmy出力システムを用いてcmyの重ね印刷すると印刷されたピクセルに対する黒の成分がつくられる。しかし重ね印刷は真の濃い黒色を生じない。より濃い黒をつくる方法はc、mおよびyを重ね印刷する代わりに黒のインク滴を用いる方法である。バイナリー・システムにおいては、cmyを重ね印刷する代わりに専用の黒色のインクを用いる(B=0)。この方法を多重レベル印刷に拡張することができる。この場合出力ピクセルに対する黒の値K=min(c,m,y)をとり、c、mおよびyから差し引く。例えば出力ピクセルに対する色の値c=2,m=3,y=4を、色の値k=2,c=0,m=1,y=2で置き換える。ハーフトーン化の前に画像を4個の面c,m,yおよびkに分離する場合、黒のインクを用いると多くの利点が得られる。cmykに分離された画像のハーフトーン化を下記に説明する。
【0093】
CMYK画像
1.二値レベルCMYK印刷
最も新しい出力システムにおいてはcmykに分離された画像として入力画像が与えられる。
【0094】
上記方法を二値レベルのcmyk印刷に拡張する方法は、Bをインクの量として説明する方法、即ちB=4−(c+m+y+k)とする方法である。ここでc,m,y,kは0または1であり、従ってBは0から最高4までの範囲である。即ち案内B誤差拡散法は5レベルである。Bレベルは次のように設定される:
【0095】
【数4】
Figure 0004373640
【0096】
次にB値を5レベルの誤差拡散法で量子化する。実際に選ばれた量子化の色またはインクの組み合わせは、cmyk空間におけるユークリッド距離の意味において修正された色値=(元の色値+前のピクセルからの色誤差)に最も近い許容された色の一つである。
【0097】
2.多重レベルCMYK印刷
多重レベルcmyk印刷に対してBレベルの数はM=1+(Nyellow−1)+(Ncyan−1)+(Nmagent−1)+(Nblack−1)に等しい。一例として6インク法では次のインクを使用する。
【0098】
1種の黄色のインク(y)、
異なった密度c1およびc2をもち、密度c2がc1よりも大きい2種のシアン・インク、
異なった密度m1およびm2をもち、密度m2がm1よりも大きい2種のマゼンタ・インク、
1種の黒色インク。
【0099】
この場合も簡単のためにc1とc2、またはm1とm2の重ね印刷は許されないと仮定する。
【0100】
そうするとNyellow=2、Ncyan=3、Nmagent=3、Nblack=2。
【0101】
Bレベルの数はM=7、特定のBレベルはB=6−(C+M+Y+K)である。
【0102】
Bレベルの集合は次の通り:
【0103】
【数5】
Figure 0004373640
【0104】
前の具体化例と同様に、計算の数を減少させハーフトーン化の品質を改善するために、ピクセルの量子化の色を該ピクセルの元の色が存在する下位ハイパー立方体の隅にある色の一つに限定する。4次元の下位ハイパー立方体はそれぞれ24=16個の点を含んでいる。さらにピクセルに対する量子化されたB値は該ピクセルの元のB値の直ぐ上または直ぐ下にある点に限定される。
【0105】
下位立方体の数は(Nyellow−1)×(Ncyan−1)×(Nmagenta−1)×(Nblack−1)=1×2×2×1=4である。
【0106】
種々の立方体は次の通り:
【0107】
【数6】
Figure 0004373640
【0108】
これによって下位ハイパー立方体とBレベルの集合のすべての可能な組み合わせをつくることにより次のような20個の量子化集合Qiが得られる。
【0109】
【数7】
Figure 0004373640
【0110】
各量子化集合は1、4または6種のいずれかの色を含んでいる。この制限用の量子化集合を色のハーフトーン化法の量子化器に供給する。この場合も色の誤差を通常のベクトル誤差拡散の場合と同じ方法で拡散させる。量子化集合の数は下位ハイパー立方体の数の5倍である。
【0111】
c1とc2、およびm1とm2との重ね印刷を許すと、Nyellow=2、Ncyan=4、Nmagent=4、Nblack=2である。
【0112】
Bレベルの数は1+(Nyellow−1)+(Ncyan−1)+(Nmagent−1)+(Nblack−1)=9に等しい。
【0113】
小立方体の数は(Nyellow−1)×(Ncyan−1)×(Nmagenta−1)×(Nblack−1)=9である。
【0114】
従って量子化集合の数は5×9=45である。
【0115】
インクの全量に対する制限(例えば300%より多くの量のインクを使用しないという制限)をこの方法に導入してcmykの分離を行うことができる。このアルゴリズムの性質からこの制限がピクセル毎に満足されていることが保証される。すべての分離面が独立にハーフトーン化される場合はそうではない。
【0116】
6色画像
この分野においてこの方法は6色に分離された画像から出発する。6色法では6種の異なった印刷インク、シアン、マゼンタ、黄色、黒、橙、および緑(c,m,y,k,o,gと記す)を使用する。
【0117】
明度のレベルの値はB=6−(c+m+y+k+o+g)である。このレベルの集合は次の通り:
B0:すべて6種のインクの重ね印刷。
【0118】
B1:5種のインクの重ね印刷(6個の可能性)。
【0119】
B2:4種のインクの重ね印刷(15個の可能性)。
【0120】
B3:3種のインクの重ね印刷(20個の可能性)。
【0121】
B4:2種のインクの重ね印刷(15個の可能性)。
【0122】
B5:単一インクのドット(6個の可能性)。
【0123】
B6:ドットなし。
【0124】
分離された画像のインクの量に関する制限のために、第1のBレベル、例えばインク300%の制限に対してはB0、B1およびB2を使用しないことがことが好ましい。
【0125】
次にB値を6レベルの誤差拡散法で量子化する。実際に選ばれた量子化の色またはインクの組み合わせは、6次元のインク空間の中におけるユークリッド距離の意味において修正された色値=(元の色値+前のピクセルの色誤差)に最も近い許容された色の一つである。
【0126】
多重レベル6色印刷への拡張は多重レベルcmyk印刷と同様である。
【0127】
2種のシアンおよび2種のマゼンタのインクを用いるcmyk画像に対する上記の例は、また真性の6インク法と考えることができ、B=6−(c1+c2+m1+m2+y+k)で6色画像と同じ方法により処理することができる。
【0128】
この方法は、二色画(2種のインクを用いる印刷)から3、4、5、6またはそれ以上のインクを用いる方法に至る任意の多重インク印刷法に対してじっそうすることができる。
【0129】
上記のように、異なった密度をもつ2種またはそれ以上のグレースケールのインクを用い多重レベルのグレースケールの画像を忠実に再現することができる。異なった密度をもつインクまたはグレースケールのインクは別の色成分として考えることができる。
【0130】
本発明の他の具体化例は入力画像を構成するすべての色成分を使用するわけではなく、その幾つかだけが使用される。例えばcmyk画像に対してはこの方法をc m k成分に適用し、y成分のハーフトーン化は他の色成分とは独立に行われる。
【0131】
本発明方法はドットを一層均一に分布させるように工夫された方法と組み合わせると特に利点がある。その一例はEschbachの米国特許5 535 019号のインプリント(imprint)機能を使用することである。この方法は,前のドットの配置に依存したインプリント機能と呼ばれる機能で閾値の修正を行うことに基づいている。ドットが光の当たった(ハイライトの)または陰の区域に位置している時はいつでも、将来のピクセルに対して使用される閾値は人為的な虫様欠陥を生じるドットの配列を禁止するように修正される。インプリントは区域的な入力レベルに基づいた閾値レベルを増加または減少させることにより明るい区域および暗い区域における印刷されたスポットを均一に分布させる。白色のピクセルが設定されている場合には閾値を増加させ、黒色のピクセルが設定されている場合には閾値を減少させてそれぞれ他の白色または黒色のピクセルが印刷される機会を減少させる。
【0132】
閾値を修正することは修正されたピクセル値を修正することと同等であり、従ってこの方法は多重レベルの場合に拡張することができる。この場合には閾値を設定する代わりに量子化が行われる。ドットの分布をもっと均一にする他の方法はLevien(米国特許5 917 614号)およびMarcu(Journal of Electronic Imaging誌、9巻(1)、46〜51頁(2000年))の方法である。この二つの方法はドットの配置に対する距離的な拘束を用いることによって人為的な虫様欠陥を除去する。このアルゴリズムはグレースケールに依存しドット間の距離を強制的に最低にする。ここに述べたこれらの方法の一つを本発明のB値多重レベル誤差拡散および色誤差拡散の両方に使用することが特に有利である。しかし両方の段階の一つだけにこれらの方法を使用することもできる。
【0133】
本発明方法は二つ以上の色チャンネルをもつ任意の画像に対して使用でき、またインクジェットによる印刷だけに限定されないことは明らかである。本発明方法は異なった原色に対応して画像を異なった色チャンネルに分離する場合常に使用される。これらの原色は減法三原色、例えば特定の色のインクおよびトナーのような印刷時における着色剤;並びに加法三原色、例えばRGB燐光体のような表示三原色であることができる。従ってカラー画像は色に関する情報をもつ二つ以上の色チャンネルを含む任意の画像を意味するものとする。
【0134】
以上本発明の好適具体化例を詳細に説明した。当業界の専門家には添付特許請求の範囲に定義された本発明の範囲を逸脱することなく多くの変更をなし得ることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来法の誤差拡散システム。
【図2】cmyバイナリー・システムの明度レベル(B)。
【図3】本発明方法を使用した改善された色誤差拡散回路。
【図4】色立方体をつくる下位立方体。
【図5】2c2myシステムにおける等リュミナンス面。
【図6】2cmyシステムにおける等リュミナンス面。
【符号の説明】
21.入力ピクセル(着色剤)の値
22.元の(オリジナルの)画像
24.元のピクセル値
25.(着色剤の)量子化誤差
27.修正された入力ピクセル(着色剤)の値
29.明度誤差拡散法
30.色誤差拡散法
31.明度誤差拡散出力
32.色量子化器
33.出力ピクセル値
34.明度値に対する制限
35.出力色に対する制限

Claims (3)

  1. 各々の色ピクセルが空間的に対応する1より大きいK個(K>1)の成分ピクセルによって表され各成分ピクセルは入力ピクセル値をもっている電子的な画像を、jが1≦j≦Kの範囲にある成分ピクセルjに対するNj個の強度レベルを与えそれによってN1×N2×...Nk個の強度レベルの組み合わせを規定することができる出力装置の上に再現する方法において、
    前記各強度レベルの組み合わせについて、組み合わせ中の少なくとも一つの強度レベルの関数である組み合わせの明度を表すスカラー値を計算し、
    前記各強度レベルの組み合わせを、各強度レベルの組み合わせの明度を表すスカラー値に対応する部分集合に分割し、
    前記空間的に対応する成分ピクセルの前記入力ピクセル値の少なくとも一つの関数であるスカラー値を各々の色ピクセルに対して計算し、ここで、前記スカラー値は色ピクセルの明度を表し、
    − 多重レベル・ハーフトーン化法によって前記スカラー値を量子化して前記色ピクセルに対して量子化されたスカラー値をつくり、ここで前記量子化されたスカラー値は強度レベルの組み合わせの部分集合の明度を表すスカラー値に等しく、量子化されたスカラー値に伴う強度レベルの組み合わせの前記部分集合は許容される強度レベルの組み合わせを規定する、
    前記ハーフトーン化法のアルゴリズムにより許容された強度レベルの組み合わせの部分集合から、色ピクセルとの差が最小化された一つの組み合わせを選び、
    − 選ばれた前記組み合わせを用いて前記出力装置により前記色ピクセルを再現する
    段階から成ることを特徴とする方法。
  2. 前記色ピクセルの量子化されたスカラー値を得るための多重レベル・ハーフトーン化法のアルゴリズムがスカラー誤差拡散ハーフトーン化法のアルゴリズムである請求項1に記載の方法。
  3. 前記許容された強度レベルの組み合わせの部分集合から前記強度レベルの組み合わせを選択するためのハーフトーン化法のアルゴリズムが誤差拡散ハーフトーン化法のアルゴリズムである請求項1または2に記載の方法。
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