JPH07290109A - 全連続熱間圧延の幅拡がり拘束用サイドガイド装置 - Google Patents

全連続熱間圧延の幅拡がり拘束用サイドガイド装置

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JPH07290109A
JPH07290109A JP10616694A JP10616694A JPH07290109A JP H07290109 A JPH07290109 A JP H07290109A JP 10616694 A JP10616694 A JP 10616694A JP 10616694 A JP10616694 A JP 10616694A JP H07290109 A JPH07290109 A JP H07290109A
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JP
Japan
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rolling
tool holding
sheet bar
width
width direction
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JP10616694A
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Tsuyoshi Higo
剛志 比護
Tadatsugu Yoshida
忠継 吉田
Susumu Mizunuma
晋 水沼
Kazuo Watanabe
和夫 渡辺
Hiroe Nakajima
浩衛 中島
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全連続熱間圧延のシートバーの接合におい
て、仕上げ圧延機の前段スタンドでシートバーを強固に
圧延接合することができる新規な装置として、全連続熱
間圧延の幅拡がり拘束用サイドガイド装置を提供する。 【構成】 仕上げ圧延機2の最前段圧延スタンド2aの
作業ロール3a,3b間に挟まれるようにシートバー8
の左右に配置され、圧延方向に少なくともロールバイト
入側近傍からロールバイト出口に渡ってシートバー8の
両側端面を挟圧する押し付け工具7と、押し付け工具7
をそれぞれ保持する工具保持装置4と、工具保持装置4
をシートバー8の両側端部を挟圧するように移動させる
幅方向駆動装置10とから成っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全連続熱間圧延のシー
トバーの接合において、仕上げ圧延機の前段スタンドで
シートバーを圧延接合する際に、シートバーの接合部の
幅拡がりを防止するために用いる幅拡がり拘束用サイド
ガイド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、薄板の熱間タンデム圧延では、製
鋼工程から搬送されてきた有限長さのスラブを粗圧延し
てシートバーとし、このシートバーを複数のスタンドを
有する熱間仕上げ圧延機で圧延してコイラーに巻き取る
ことにより、所定の寸法の薄板コイルを製造している。
【0003】しかし、仕上げ圧延において、シートバー
が有限長さであるため、シートバー先端の噛み込み及び
シートバー後端の尻抜け時の非定常圧延を避けることが
できない。従って、板の絞り込み等の通板不良の発生を
防止する観点から、シートバーの先後端の通板時に通板
速度を遅くする必要があり、生産性を阻害する要因にな
っていた。
【0004】その対策として、有限長さのシートバーを
粗圧延機と仕上げ圧延機との間で接合して、エンドレス
状態で仕上げ圧延を行うことが検討されている。特開平
4−89110号公報(以下、「先行技術1」とい
う。)や、特開平4−89112号公報(以下、「先行
技術2」という。)には、その関連技術が開示されてい
る。
【0005】先行技術1には、図8に示すように、コイ
ルボックス61、レベラー62、シャー63、移動式誘
導加熱接合装置64及び仕上げ圧延機65等からなる製
造プロセスが開示されている。この方式の特徴は、仕上
げ圧延機65の入側でシートバー66の合わせ面を板幅
の一部分において溶接することにある。
【0006】また、先行技術2には、図9に示すよう
に、ドラムシャー71、ピンチロール72、押えロール
73及び仕上げ圧延機74等からなる製造プロセスが開
示されている。この方式の特徴は、仕上げ圧延機74の
入側で先行して搬送されるシートバー75aの後端部に
後続のシートバー75bの先端部を突き合わせてシート
バー75a,75bの端部の突き合わせ面に圧縮応力を
発生させ、この状態を維持したままで仕上げ圧延機74
に噛み込ませるだけでシートバー75a,75bを接合
することができるので、設備コストが少ないことにあ
る。即ち、既設ミルの改造に適している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先行技術1
に開示された技術にあっては、シートバー66の加熱時
間及び冷却時間を十分に確保すべく、移動式接合装置6
4を用いているので、この接合装置64とローラーテー
ブル67との干渉を防止しなければならず、昇降式テー
ブルを設置する等、既設ミルの改造に際しては多くのミ
ル休止期間と改造コストとが必要となる。そのため、こ
の方法は既設ミルの改造には不適切であり、事実上採用
することができない。
【0008】一方、先行技術2に開示された技術にあっ
ては、押し込み力を加えるのみであれば、クロップ変形
と同様の形状の合わせ面の非定常変形のために、合わせ
面の板幅両端部の押し付け力が減少し、最悪の場合には
その部分に隙間が生じて接合されない。そのため、後続
の圧延やスタンド間において発生する圧延方向の張力に
より、板端部の未接合部に応力集中が生じて、板破断が
発生し易かった。
【0009】即ち、先行技術1のように溶接法を採用す
る場合には、シートバー26の溶接に長時間を要するの
で、設備の改造が多くなり、設備コストが増大するとい
う問題があった。一方、先行技術2のようにシートバー
35a,35bを長手方向に押し付けて圧接する場合に
は、設備コストが少なくて済むが、接合強度が不十分
で、圧延中に板破断が生じる等の不安定因子があり、実
機に採用することができないという問題があった。
【0010】従って、合わせ面の非定常変形の発生原因
を詳細に調査し、その原因を除去することができる新規
な装置の開発が必要であった。
【0011】本発明の目的は、上記課題に鑑み、全連続
熱間圧延のシートバーの接合において、仕上げ圧延機の
前段スタンドでシートバーを強固に圧延接合することが
できる新規な装置として、全連続熱間圧延の幅拡がり拘
束用サイドガイド装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明に係る全連続熱間圧延の幅拡がり拘束用サイドガ
イド装置は、仕上げ圧延中の先行シートバーの後端部に
粗圧延後の後行シートバーの先端部を部分的に圧着また
は接合した後、仕上げ圧延機の前段で圧延して接合する
際に使用するシートバー接合部の幅拡がり拘束用サイド
ガイド装置において、上記仕上げ圧延機の最前段圧延ス
タンドの一対の作業ロールの間に挟まれるようにシート
バーの左右に位置され、圧延方向に少なくともロールバ
イト入側近傍からロールバイト出口に渡ってシートバー
側端面を挟圧する一対の押し付け工具と、これら押し付
け工具をそれぞれ保持する工具保持装置と、これら工具
保持装置をシートバーの両側端部を挟圧するように移動
させる幅方向駆動装置とから成るものである。
【0013】上記構成において、好ましくは、上記工具
保持装置の近傍に、上記押し付け工具の位置を検出する
工具位置センサーが設けられると共に、前記仕上げ圧延
機の入側に、上記シートバーの幅を検出するシートバー
幅センサーが設けられており、これらセンサーから入力
された検出値を演算して、上記シートバーの送りに同期
させて上記幅方向駆動装置に指令信号を出力する制御装
置が具備されているものである。
【0014】また、好ましくは、上記押し付け工具に、
そのシートバーとの接触面を潤滑するための潤滑機構が
具備されているものである。
【0015】さらに、好ましくは、上記工具保持装置が
仕上げ圧延機の最前段圧延スタンドの作業ロールの入側
から出側へ渡した一対の梁であり、これら工具保持装置
が最前段圧延スタンドの入側および出側に設けられた幅
方向駆動装置に接続され、これら幅方向駆動装置によっ
て工具保持装置が幅方向内側へ移動されることにより、
これに保持された押し付け工具がシートバー接合部のみ
を選択的に挟圧するように成っているものである。
【0016】そして、好ましくは、上記工具保持装置が
仕上げ圧延機の最前段圧延スタンドの作業ロールの両側
端部から幅中央部へ挿脱自在に設けられており、これら
工具保持装置が最前段圧延スタンドの両側に位置された
幅方向駆動装置に接続され、これら幅方向駆動装置によ
って工具保持装置が幅中央部へ挿入されることにより、
これに保持された押し付け工具がシートバー接合部のみ
を選択的に挟圧するように成っているものである。
【0017】また、好ましくは、上記幅方向駆動装置
に、上記シートバー接合部の圧延方向の移動に同期させ
てこれを圧延方向に移動可能とすると共に、これを圧延
方向に移動させるための走行ローラが具備されているも
のである。
【0018】さらに、好ましくは、上記工具保持装置
に、上記シートバー接合部の圧延方向の移動に同期させ
てこれを圧延方向に移動させる圧延方向駆動装置が具備
されており、前記幅方向駆動装置に、これを圧延方向に
移動させるための走行ローラが具備されると共に、上記
圧延方向駆動装置に、これを幅方向に移動させるための
走行ローラが具備されているものである。
【0019】そして、好ましくは、上記仕上げ圧延機の
入側に、上記シートバーの接合位置を検出するシートバ
ー接合位置センサーが設けられており、このセンサーか
ら入力された検出値を演算して、上記シートバーの送り
に同期させて上記圧延方向駆動装置に指令信号を出力す
る制御装置が具備されているものである。
【0020】また、上記工具保持装置が押し付け工具を
保持する工具保持部と、該工具保持部を摺動自在に支承
すると共に、上記シートバー接合部の圧延方向の移動に
追従させて同方向に移動させるべく案内するガイド部と
から成るものである。
【0021】
【作用】上述したように、既設ミルを改造して全連続熱
間圧延を実施するためには、時間の掛かる溶接はできる
だけ使用せず、仕上げ圧延機の入側でシートバーを圧接
する固相接合プロセスを利用するのが有利である。しか
し、先行技術2に示したシートバーを長手方向に押し付
けて圧接する方法では、合わせ面の非定常変形を十分防
止できないため、板幅端部に未接合部が発生することが
多く、接合強度が不足する。そこで、かかる困難性を回
避するために、合わせ面の非定常変形の発生原因を実験
により詳細に調査した。
【0022】図5は、その調査結果を示し、(a)は二
枚のシートバーを突き合わせて圧延を行う前のシートバ
ーの平面図、(b)は圧延後のシートバーの平面図、
(c)は幅拡がりを一部分拘束して圧延した後のシート
バーの平面図である。即ち、図5(a)に示した圧延前
のシートバー形状に基づいて、図5(b)は幅拡がりを
拘束しないで仕上げ圧延を施した後のシートバー形状で
あり、一方、図5(c)は幅拡がりを一部分拘束して仕
上げ圧延を施した後のシートバー形状である。
【0023】図5(b)に示されている破線は圧延前の
形状であり、実線は圧延後の形状であるが、圧延後の合
わせ面の両側端部が大きく開き、接合していないことが
判る。また、圧延後の合わせ面の両側端部における拡が
り量が、定常部の拡がり量より大きいことが判る。かか
る知見から、合わせ面の幅拡がり量を定常部と同じ程度
に制限すれば、合わせ面の両側端部の開きが防止される
か、或いは減少するのではないかと考察し、圧延中のシ
ートバーの幅拡がりをロールバイト内において拘束する
実験を実施した。
【0024】しかし、実際の圧延においては幅拡がり拘
束用サイドガイド装置が無く、その開発が必要である。
即ち、ロールバイト内で幅拡がりを防止して合わせ面の
密着性を高める原理を具現化する装置を、圧延理論と更
なる実験により考察して、本発明を成したものである。
【0025】上記幅拡がり拘束用サイドガイド装置の構
成によれば、一対の押し付け工具が、仕上げ圧延機の最
前段圧延スタンドの一対の作業ロールの間に挟まれるよ
うにシートバーの左右に位置されている。これら押し付
け工具は工具保持装置にそれぞれ保持されており、これ
ら工具保持装置は幅方向駆動装置によってシートバーの
両側端部を挟圧するように移動せしめられる。このよう
に、幅方向駆動装置によって工具保持装置を移動させる
と、上記押し付け工具が圧延方向に少なくともロールバ
イト入側近傍からロールバイト出口に渡ってシートバー
側端面を挟圧する。従って、圧延後の合わせ面の両側端
部における拡がり量が、定常部の拡がり量と略等しくな
り、合わせ面の両側端部の開きが防止されるか、或いは
減少するものである。
【0026】また、上記工具保持装置の近傍には工具位
置センサーが設けられており、この工具位置センサーは
押し付け工具の位置を検出する。そして、上記仕上げ圧
延機の入側にはシートバー幅センサーが設けられてお
り、このシートバー幅センサーはシートバーの幅を検出
する。上記制御装置は、これらセンサーから入力された
検出値を演算して、上記幅方向駆動装置に指令信号を出
力し、該幅方向駆動装置をシートバーの送りに同期させ
て制御する。従って、幅方向駆動装置によって工具保持
装置が移動せしめられ、シートバー接合部の両側端面が
押し付け工具によって確実に拘束されるものである。
【0027】さらに、上記押し付け工具には潤滑機構が
具備されているので、該押し付け工具のシートバーとの
接触面が潤滑され、シートバー接合部の両側端面を拘束
しても押し付け工具の磨耗が防止され、シートバーの移
動が円滑に行われるものである。
【0028】そして、上記工具保持装置を仕上げ圧延機
の最前段圧延スタンドの作業ロールの入側から出側へ渡
した一対の梁によって形成した場合には、これら工具保
持装置を移動させるための幅方向駆動装置は最前段圧延
スタンドの入側および出側に設ける。このように形成し
た工具保持装置に押し付け工具を保持すれば、シートバ
ー接合部のみが選択的に挟圧され、圧延後の合わせ面の
両側端部における拡がり量が、定常部の拡がり量と略等
しくなり、合わせ面の両側端部の開きが防止されるか、
或いは減少するものである。
【0029】或いは、上記工具保持装置を仕上げ圧延機
の最前段圧延スタンドの作業ロールの両側端部から幅中
央部へ挿脱自在に設けた場合には、これら工具保持装置
を移動させるための幅方向駆動装置は最前段圧延スタン
ドの両側に位置させる。このように形成した工具保持装
置に押し付け工具を保持すれば、シートバー接合部のみ
が選択的に挟圧され、圧延後の合わせ面の両側端部にお
ける拡がり量が、定常部の拡がり量と略等しくなり、合
わせ面の両側端部の開きが防止されるか、或いは減少す
るものである。
【0030】また、上記幅方向駆動装置には圧延方向駆
動装置が具備され、シートバー接合部の圧延方向の移動
に同期させて、圧延方向駆動装置が幅方向駆動装置を圧
延方向に移動させる。その際、幅方向駆動装置にはこれ
を圧延方向に移動させるための走行ローラが具備されて
いるので、幅方向駆動装置は圧延方向へ移動し得る。従
って、幅方向駆動装置に接続された工具保持装置及び押
し付け工具がシートバー接合部の移動に追従することに
なり、シートバー接合部の両側端面が押し付け工具によ
って確実に拘束されるものである。
【0031】或いは、上記工具保持装置には圧延方向駆
動装置が具備され、シートバー接合部の圧延方向の移動
に同期させて、圧延方向駆動装置が工具保持装置を圧延
方向に移動させる。その際、工具保持装置に接続された
幅方向駆動装置にはこれを圧延方向に移動させるための
走行ローラが具備されるので、工具保持装置及び幅方向
駆動装置は圧延方向へ移動し得る。従って、工具保持装
置及び押し付け工具がシートバー接合部の移動に追従す
ることになり、シートバー接合部の両側端面が押し付け
工具によって確実に拘束される。一方、上記圧延方向駆
動装置にはこれを幅方向に移動させるための走行ローラ
が具備されているので、幅方向駆動装置によって工具保
持装置が幅方向へ移動しても、その移動に圧延方向駆動
装置が追従し得るものである。
【0032】さらに、上記仕上げ圧延機の入側にはシー
トバー接合位置センサーが設けられており、このシート
バー接合位置センサーはシートバーの接合位置を検出す
る。上記制御装置は、このセンサーから入力された検出
値を演算して、上記圧延方向駆動装置に指令信号を出力
し、上記シートバーの送りに同期させて圧延方向駆動装
置を制御する。従って、圧延方向駆動装置によって幅方
向駆動装置又は工具保持装置が移動せしめられ、シート
バー接合部の両側端面が押し付け工具によって確実に拘
束されるものである。
【0033】そして、上記工具保持装置は、押し付け工
具を保持する工具保持部と、この工具保持部を摺動自在
に支承するガイド部とから成っている。従って、上記幅
方向駆動装置により工具保持装置を幅方向内側へ移動さ
せて、押し付け工具により上記シートバー接合部を挟圧
せしめると、該押し付け工具及びこれを保持する工具保
持部がシートバーの圧延方向の移動に追従して移動する
ことになる。その際、上記ガイド部が工具保持部を同方
向に移動させるべく円滑に案内するものである。
【0034】
【実施例】以下、本発明に係る全連続熱間圧延の幅拡が
り拘束用サイドガイド装置の好適実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る全連続熱
間圧延の幅拡がり拘束用サイドガイド装置の第1実施例
を示し、(a)はその概略横断面図、(b)はその概略
縦断面図である。図示されているように、第1実施例の
幅拡がり拘束用サイドガイド装置1は、例えば、6段の
圧延スタンドを有する仕上げ圧延機2の最前段圧延スタ
ンド2aに装備されている。この最前段圧延スタンド2
aには一対の作業ロール3a,3bが回転自在に軸支さ
れており、例えば、ロール径:831mmφ,ロール
長:2286mmの寸法に形成されている。
【0035】また、上記作業ロール3a,3bの間に
は、これらに挟まれるように一対の工具保持装置4が設
けられている。具体的には、これら工具保持装置4は、
上記仕上げ圧延機2の最前段圧延スタンド2aの作業ロ
ール3a,3bの入側から出側へ渡した一対の直状の梁
によって形成されており、その中央部上下が作業ロール
3a,3bの形状に合わせて円弧状に切り欠かれてい
る。このように工具保持装置4が直状の梁によって形成
されているので、該工具保持装置4はロールチョック5
が固定されているハウジング6の幅方向内側に位置され
ている。
【0036】これら工具保持装置4の内面にはそれぞれ
押し付け工具7が保持されており、これら押し付け工具
7はシートバー8の左右に位置されている。そして、各
押し付け工具7は、圧延方向に少なくともロールバイト
入側近傍からロールバイト出口に渡ってシートバー8の
両側端面を挟圧するように設けられている。尚、本実施
例にあっては、上記シートバー8は低炭素アルミキルド
鋼によって形成されており、その圧延温度は1000℃
に設定されている。
【0037】さらに、上記押し付け工具7には、そのシ
ートバー8との接触面7aを潤滑するための潤滑機構9
がそれぞれ具備されている。本実施例にあっては、各潤
滑機構9は、押し付け工具7の接触面7aに臨ませるよ
うに設けられ、その先端口から潤滑剤を吹き出す潤滑剤
吹き出しノズルによって形成されている。
【0038】さらに、上記工具保持装置4の外面両端部
には、該工具保持装置4がシートバー8の両側端部を挟
圧するようにこれを移動させる幅方向駆動装置10がそ
れぞれ接続されている。具体的には、幅方向駆動装置1
0はシリンダ装置によって形成されており、最前段圧延
スタンド2aの入側および出側に設けられている。即
ち、これら幅方向駆動装置10のシリンダ10a内から
ピストンロッド10bを進出させることにより、工具保
持装置4が幅方向内側へ移動せしめられ、これに保持さ
れた押し付け工具7がシートバー8の接合部のみを選択
的に挟圧するように成っている。一方、幅方向駆動装置
10のシリンダ10a内へピストンロッド10bを後退
させることにより、工具保持装置4が幅方向外側へ移動
せしめられる。
【0039】そして、上記工具保持装置4の近傍に位置
するロールチョック5上には、押し付け工具7の位置を
検出するための工具位置センサー11が設けられてい
る。また、上記仕上げ圧延機2の入側には、シートバー
8の幅を検出するためのシートバー幅センサー12が設
けられると共に、シートバー8の接合位置を検出するた
めのシートバー接合位置センサー13が設けられてい
る。上記工具位置センサー11及びシートバー幅センサ
ー12は、シートバー8の両側に位置し、幅方向内側へ
向けて相対向するように、又は圧延方向へ向けて設置さ
れている。一方、上記シートバー接合位置センサー13
は、シートバー8の上下に位置し、鉛直方向内側へ向け
て相対向するように設置されている。さらに、これらセ
ンサー11,12,13には、例えば、色コントラスト
を検知するセンサーや近接センサー等を採用する。
【0040】また、これらセンサー11,12,13は
それぞれの検出値を入力すべく制御装置14と接続され
ており、この制御装置14はその指令信号を出力すべく
上記幅方向駆動装置10と接続されている。即ち、制御
装置14は入力された検出値を演算して、上記シートバ
ー8の送りに同期させて上記幅方向駆動装置10に指令
信号を出力するように成っている。
【0041】次に、上記第1実施例の作用を述べる。本
実施例の幅拡がり拘束用サイドガイド装置1は、粗圧延
を終了し仕上げ圧延中の先行シートバー8aの後端部に
粗圧延後の後行シートバー8bの先端部を部分的に溶接
した後、仕上げ圧延機2の前段で圧延して圧着または接
合する際に使用するものである。即ち、図6(b)に示
すように、合わせ面の両側端部を部分的に溶接しておか
ないと、仕上げ圧延機2の前段で圧延しても、圧延後の
合わせ面の両側端部における拡がり量は定常部の拡がり
量と略等しくなるが、合わせ面の開きは依然として存在
し、接合が不完全となる。
【0042】そこで、図6(a)に示すように、先行シ
ートバー8aの後端部と後行シートバー8bの先端部と
を突き合わせて、その合わせ面の両側端部を部分的に溶
接(W)したシートバー8を、本実施例の幅拡がり拘束
用サイドガイド装置1を装備した仕上げ圧延機2による
圧延接合に採用する。具体的には、シートバー8の合わ
せ面の両側端部ともに、板端から110mmを溶接する
ものである。
【0043】このように合わせ面の両側端部が部分的に
溶接(W)されたシートバー8が仕上げ圧延機2の入側
に搬送されてくると、上記シートバー幅センサー12が
シートバー8の幅を検出すると共に、上記シートバー接
合位置センサー13がシートバー8の接合位置を検出す
る。これらセンサー12,13の検出値は制御装置14
へ入力され、該制御装置14の指令信号は上記幅方向駆
動装置10へ出力される。すると、該幅方向駆動装置1
0のシリンダ10a内からピストンロッド10bが進出
され、工具保持装置4が幅方向内側へ移動せしめられ、
これに保持された押し付け工具7がシートバー8の接合
部のみを選択的に挟圧する。
【0044】その際、上記工具位置センサー11が押し
付け工具7の位置を検出し、その検出値が制御装置14
へ入力され、演算した押し付け工具7の位置と比較し
て、必要に応じて上記幅方向駆動装置10により位置調
整する。
【0045】その後、合わせ面の両側端部が部分的に溶
接(W)されたシートバー8は、押し付け工具7によっ
て両側端面が拘束された状態で、上記仕上げ圧延機2の
最前段圧延スタンド2aに軸支された作業ロール3a,
3bによって圧延接合されるものである。このようにし
て連続熱間圧延実験を行った結果、シートバー8の接合
が確実に行われ、仕上げ圧延中にシートバー8の板破断
は発生せず、本発明が極めて有効であることが判明し
た。
【0046】即ち、本発明によれば、仕上げ圧延により
シートバー8を固相接合する際に、非定常変形が発生す
るロールバイト部分で、合わせ面の幅拡がりを防止する
ことにより、合わせ面、特に両側端部の密着性を向上す
ることができるという顕著な効果を奏するものである。
【0047】また、図2は、本発明に係る全連続熱間圧
延の幅拡がり拘束用サイドガイド装置の第2実施例を示
し、(a)はその概略横断面図、(b)はその概略縦断
面図である。図示されているように、第2実施例の幅拡
がり拘束用サイドガイド装置21は、第1実施例におけ
る工具保持装置4の構造を変更したものである。
【0048】即ち、第2実施例における工具保持装置2
4は、仕上げ圧延機2の最前段圧延スタンド2aの作業
ロール3a,3bの両側端部から幅中央部へ挿脱自在に
設けられている。即ち、本実施例の工具保持装置24は
ロールチョック5が固定されているハウジング6の間に
位置されている。また、これら工具保持装置24は、最
前段圧延スタンド2aの両側に位置された幅方向駆動装
置30に接続されている。
【0049】具体的には、幅方向駆動装置30はシリン
ダ装置によって形成されており、そのシリンダ30a内
からピストンロッド30bを進出させることにより、工
具保持装置24が幅方向内側へ移動せしめられ、これに
保持された押し付け工具27がシートバー8の接合部の
みを選択的に挟圧するように成っている。一方、幅方向
駆動装置30のシリンダ30a内へピストンロッド30
bを後退させることにより、工具保持装置24が幅方向
外側へ移動せしめられる。
【0050】第2実施例は、上記第1実施例と基本的に
は同様の作用効果を奏するが、特に第2実施例にあって
は工具保持装置24を最前段圧延スタンド2aの作業ロ
ール3a,3bの両側端部から幅中央部へ挿脱自在に設
けたことにより、全体として装置が小型化するという特
有の作用効果を奏するものである。
【0051】さらに、図3は、本発明に係る全連続熱間
圧延の幅拡がり拘束用サイドガイド装置の第3実施例を
示し、(a)はその概略横断面図、(b)はその概略縦
断面図である。図示されているように、第3実施例の幅
拡がり拘束用サイドガイド装置31は、第1実施例にお
ける工具保持装置4及び幅方向駆動装置10の構造を変
更したものである。
【0052】即ち、第3実施例における工具保持装置3
4には圧延方向駆動装置32が具備されており、圧延方
向駆動装置32を駆動するとシートバー8の接合部の圧
延方向の移動に同期させて工具保持装置34を圧延方向
に移動させるように成っている。具体的には、圧延方向
駆動装置32はシリンダ装置によって形成されており、
そのシリンダ32a内からピストンロッド32bを進出
させることにより、工具保持装置34が圧延方向前側へ
移動せしめられ、これに保持された押し付け工具37が
シートバー8の接合部に追従し、これのみを選択的に挟
圧するように成っている。一方、圧延方向駆動装置32
のシリンダ32a内へピストンロッド32bを後退させ
ることにより、工具保持装置34が圧延方向後側へ移動
せしめられる。
【0053】従って、第3実施例における幅方向駆動装
置40には走行ローラ33が具備されており、上記工具
保持装置34の圧延方向の移動に追従させて、該幅方向
駆動装置40を圧延方向に移動させるように成ってい
る。
【0054】また、上記圧延方向駆動装置32にも走行
ローラ36が具備されており、上記工具保持装置34の
幅方向の移動に追従させて、該圧延方向駆動装置32を
幅方向に移動させるように成っている。
【0055】さらに、上記制御装置14は、その指令信
号を出力すべく、幅方向駆動装置40及び圧延方向駆動
装置32に接続されている。
【0056】尚、第3実施例における工具保持装置34
は圧延方向駆動装置32により圧延方向に移動させるの
で、その上下中央部が第1及び第2の実施例よりも圧延
方向に大きく切り欠かれている。
【0057】或いは、図7に示すように、工具保持装置
34は、押し付け工具(図示せず)を保持する工具保持
部34aと、該工具保持部34aを摺動自在に支承する
ガイド部34bとによって形成されている。各ガイド部
34bの鉛直方向内側縁部には圧延方向に沿って凸条3
4cが形成されており、上記工具保持部34aの鉛直方
向両外側縁部には凸条34cに沿って案内される凹条3
4dが形成されている。
【0058】即ち、上記幅方向駆動装置40を駆動して
工具保持装置34を幅方向内側へ移動させると、その工
具保持部34aに保持された押し付け工具37が上記シ
ートバー8の接合部を挟圧する。このように押し付け工
具37でシートバー8を挟圧すると、シートバー8は圧
延方向へと移動しているので、押し付け工具37及びこ
れを保持する工具保持部34aはシートバー8の圧延方
向の移動に追従して移動することになる。その際、この
工具保持部34aが上記ガイド部34bに摺動自在に支
承されているので、該工具保持部34aを圧延方向に沿
った移動を円滑に案内するものである。
【0059】第3実施例は、上記第1及び第2実施例と
基本的には同様の作用効果を奏するが、特に第3実施例
にあっては工具保持装置34に圧延方向駆動装置32を
具備し、これに伴う変更を施したので、シートバー8の
送りに同期させて、押し付け工具35を保持する工具保
持装置34を圧延方向に移動させることができ、より正
確にシートバー8の接合部における両側端面を拘束する
ことができるという特有の作用効果を奏するものであ
る。
【0060】そして、図4は、本発明に係る全連続熱間
圧延の幅拡がり拘束用サイドガイド装置の第4実施例を
示し、(a)はその概略横断面図、(b)はその概略縦
断面図である。図示されているように、第4実施例の幅
拡がり拘束用サイドガイド装置41は、第2実施例にお
ける幅方向駆動装置30の構造を変更したものである。
【0061】即ち、第4実施例における幅方向駆動装置
50には圧延方向駆動装置42が具備されており、圧延
方向駆動装置42を駆動するとシートバー8の接合部の
圧延方向の移動に同期させて幅方向駆動装置50を圧延
方向に移動させるように成っている。具体的には、圧延
方向駆動装置42はシリンダ装置によって形成されてお
り、そのシリンダ42a内からピストンロッド42bを
進出させることにより、幅方向駆動装置50が圧延方向
前側へ移動せしめられ、これに接続された工具保持装置
44及び押し付け工具47がシートバー8の接合部に追
従し、これのみを選択的に挟圧するように成っている。
一方、圧延方向駆動装置42のシリンダ42a内へピス
トンロッド42bを後退させることにより、幅方向駆動
装置50が圧延方向後側へ移動せしめられる。
【0062】従って、上記幅方向駆動装置50には走行
ローラ43が具備されており、上記圧延方向駆動装置4
2のピストンロッド42bの進退に追従させて、該幅方
向駆動装置50を圧延方向に移動させるように成ってい
る。
【0063】また、上記制御装置14は、その指令信号
を出力すべく、幅方向駆動装置50及び圧延方向駆動装
置42に接続されている。
【0064】第4実施例は、上記第3実施例と基本的に
は同様の作用効果を奏するが、特に第4実施例にあって
は幅方向駆動装置50に圧延方向駆動装置42を具備
し、これに伴う変更を施したので、第3実施例よりも装
置を簡素化及び小型化することができるという特有の作
用効果を奏するものである。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る全連続
熱間圧延の幅拡がり拘束用サイドガイド装置によれば、
全連続熱間圧延のシートバーの接合において、仕上げ圧
延機の前段スタンドでシートバーを強固に圧延接合する
ことができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る全連続熱間圧延の幅拡がり拘束用
サイドガイド装置の第1実施例を示し、(a)はその概
略横断面図、(b)はその概略縦断面図である。
【図2】本発明に係る全連続熱間圧延の幅拡がり拘束用
サイドガイド装置の第2実施例を示し、(a)はその概
略横断面図、(b)はその概略縦断面図である。
【図3】本発明に係る全連続熱間圧延の幅拡がり拘束用
サイドガイド装置の第3実施例を示し、(a)はその概
略横断面図、(b)はその概略縦断面図である。
【図4】本発明に係る全連続熱間圧延の幅拡がり拘束用
サイドガイド装置の第4実施例を示し、(a)はその概
略横断面図、(b)はその概略縦断面図である。
【図5】非定常変形の発生原因の調査結果を示し、
(a)は二枚のシートバーを突き合わせて圧延を行う前
のシートバーの平面図、(b)は圧延後のシートバーの
平面図、(c)は幅拡がりを一部分拘束して圧延した後
のシートバーの平面図である。
【図6】本実施例におけるシートバーの接合形状を示
し、(a)は二枚のシートバーを突き合わせて両側端部
を溶接し圧延を行う前のシートバーの平面図、(b)は
二枚のシートバーを突き合わせて幅拡がりを一部分拘束
し圧延した後のシートバーの平面図である。
【図7】第3実施例における工具保持装置の形状を示す
側面図である。
【図8】従来の移動式接合機とスイングローラ式テーブ
ルとを用いた製造プロセスを示す側面図である。
【図9】従来の押し込み式圧延接合機構を用いた製造プ
ロセスを示す側面図である。
【符号の説明】
1 幅拡がり拘束用サイドガイド
装置 2 仕上げ圧延機 2a 最前段圧延スタンド 3a,3b 作業ロール 4 工具保持装置 5 ロールチョック 6 ハウジング 7 押し付け工具 7a 押し付け工具の接触面 8 シートバー 8a 先行シートバー 8b 後行シートバー 9 潤滑機構 10 幅方向駆動装置 10a シリンダ 10b ピストンロッド 11 工具位置センサー 12 シートバー幅センサー 13 シートバー接合位置センサ
ー 14 制御装置 W 溶接 21 幅拡がり拘束用サイドガイ
ド装置 24 工具保持装置 27 押付工具 30 幅方向駆動装置 30a シリンダ 30b ピストンロッド 31 幅拡がり拘束用サイドガイ
ド装置 32 圧延方向駆動装置 32a シリンダ 32b ピストンロッド 33 走行ローラ 34 工具保持装置 36 走行ローラ 37 押し付け工具 40 幅方向駆動装置 41 幅拡がり拘束用サイドガイ
ド装置 42 圧延方向駆動装置 42a シリンダ 42b ピストンロッド 43 走行ローラ 44 工具保持装置 47 押付工具 50 幅方向駆動装置 61 コイルボックス 62 レベラー 63 シャー 64 移動式誘導加熱接合装置 65 仕上げ圧延機 66 シートバー 67 ローラーテーブル 71 ドラムシャー 72 ピンチロール 73 押えロール 74 仕上げ圧延機 75a 先行シートバー 75b 後行シートバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】即ち、先行技術1のように溶接法を採用す
る場合には、シートバー66の溶接に長時間を要するの
で、設備の改造が多くなり、設備コストが増大するとい
う問題があった。一方、先行技術2のようにシートバー
75a,75bを長手方向に押し付けて圧接する場合に
は、設備コストが少なくて済むが、接合強度が不十分
で、圧延中に板破断が生じる等の不安定因子があり、実
機に採用することができないという問題があった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】図5(b)に示されている破線は圧延前の
形状であり、実線は圧延後の形状であるが、圧延後の合
わせ面の両側端部が大きく開き、接合していないことが
判る。また、圧延後の合わせ面の両側端部における幅拡
がり量が、定常部の幅拡がり量より大きいことが判る。
かかる知見から、合わせ面の幅拡がり量を定常部と同じ
程度に制限すれば、合わせ面の両側端部の開きが防止さ
れるか、或いは減少するのではないかと考察し、圧延中
のシートバーの幅拡がりをロールバイト内において拘束
する実験を実施した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】上記幅拡がり拘束用サイドガイド装置の構
成によれば、一対の押し付け工具が、仕上げ圧延機の最
前段圧延スタンドの一対の作業ロールの間に挟まれるよ
うにシートバーの左右に位置されている。これら押し付
け工具は工具保持装置にそれぞれ保持されており、これ
ら工具保持装置は幅方向駆動装置によってシートバーの
両側端部を挟圧するように移動せしめられる。このよう
に、幅方向駆動装置によって工具保持装置を移動させる
と、上記押し付け工具が圧延方向に少なくともロールバ
イト入側近傍からロールバイト出口に渡ってシートバー
側端面を挟圧する。従って、圧延後の合わせ面の両側端
部における幅拡がり量が、定常部の幅拡がり量と略等し
くなり、合わせ面の両側端部の開きが防止されるか、或
いは減少するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】そして、上記工具保持装置を仕上げ圧延機
の最前段圧延スタンドの作業ロールの入側から出側へ渡
した一対の梁によって形成した場合には、これら工具保
持装置を移動させるための幅方向駆動装置は最前段圧延
スタンドの入側および出側に設ける。このように形成し
た工具保持装置に押し付け工具を保持すれば、シートバ
ー接合部のみが選択的に挟圧され、圧延後の合わせ面の
両側端部における幅拡がり量が、定常部の幅拡がり量
略等しくなり、合わせ面の両側端部の開きが防止される
か、或いは減少するものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】或いは、上記工具保持装置を仕上げ圧延機
の最前段圧延スタンドの作業ロールの両側端部から幅中
央部へ挿脱自在に設けた場合には、これら工具保持装置
を移動させるための幅方向駆動装置は最前段圧延スタン
ドの両側に位置させる。このように形成した工具保持装
置に押し付け工具を保持すれば、シートバー接合部のみ
が選択的に挟圧され、圧延後の合わせ面の両側端部にお
ける幅拡がり量が、定常部の幅拡がり量と略等しくな
り、合わせ面の両側端部の開きが防止されるか、或いは
減少するものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】第3実施例における工具保持装置の形状を示す
斜視図である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】従来の押し込み式圧延接合機構を用いた製造プ
ロセスを示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 和夫 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 中島 浩衛 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】仕上げ圧延中の先行シートバーの後端部に
    粗圧延後の後行シートバーの先端部を部分的に圧着また
    は接合した後、仕上げ圧延機の前段で圧延して接合する
    際に使用するシートバー接合部の幅拡がり拘束用サイド
    ガイド装置において、 上記仕上げ圧延機の最前段圧延スタンドの一対の作業ロ
    ールの間に挟まれるようにシートバーの左右に位置さ
    れ、圧延方向に少なくともロールバイト入側近傍からロ
    ールバイト出口に渡ってシートバー側端面を挟圧する一
    対の押し付け工具と、該押し付け工具をそれぞれ保持す
    る工具保持装置と、該工具保持装置をシートバーの両側
    端部を挟圧するように移動させる幅方向駆動装置とから
    成ることを特徴とする全連続熱間圧延の幅拡がり拘束用
    サイドガイド装置。
  2. 【請求項2】前記工具保持装置の近傍に、上記押し付け
    工具の位置を検出する工具位置センサーが設けられると
    共に、前記仕上げ圧延機の入側に、上記シートバーの幅
    を検出するシートバー幅センサーが設けられており、こ
    れらセンサーから入力された検出値を演算して、上記シ
    ートバーの送りに同期させて上記幅方向駆動装置に指令
    信号を出力する制御装置が具備されている請求項1に記
    載の全連続熱間圧延の幅拡がり拘束用サイドガイド装
    置。
  3. 【請求項3】前記押し付け工具に、そのシートバーとの
    接触面を潤滑するための潤滑機構が具備されている請求
    項1または請求項2に記載の全連続熱間圧延の幅拡がり
    拘束用サイドガイド装置。
  4. 【請求項4】前記工具保持装置が仕上げ圧延機の最前段
    圧延スタンドの作業ロールの入側から出側へ渡した一対
    の梁であり、これら工具保持装置が最前段圧延スタンド
    の入側および出側に設けられた幅方向駆動装置に接続さ
    れ、該幅方向駆動装置によって工具保持装置が幅方向内
    側へ移動されることにより、これに保持された押し付け
    工具がシートバー接合部のみを選択的に挟圧するように
    成っている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の全
    連続熱間圧延の幅拡がり拘束用サイドガイド装置。
  5. 【請求項5】前記工具保持装置が、仕上げ圧延機の最前
    段圧延スタンドの作業ロールの両側端部から幅中央部へ
    挿脱自在に設けられており、これら工具保持装置が最前
    段圧延スタンドの両側に位置された幅方向駆動装置に接
    続され、該幅方向駆動装置によって工具保持装置が幅中
    央部へ挿入されることにより、これに保持された押し付
    け工具がシートバー接合部のみを選択的に挟圧するよう
    に成っている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    全連続熱間圧延の幅拡がり拘束用サイドガイド装置。
  6. 【請求項6】前記幅方向駆動装置に、上記シートバー接
    合部の圧延方向の移動に同期させてこれを圧延方向に移
    動可能とすると共に、これを圧延方向に移動させるため
    の走行ローラが具備されている請求項1乃至請求項5の
    いずれかに記載の全連続熱間圧延の幅拡がり拘束用サイ
    ドガイド装置。
  7. 【請求項7】前記工具保持装置に、上記シートバー接合
    部の圧延方向の移動に同期させてこれを圧延方向に移動
    させる圧延方向駆動装置が具備されており、前記幅方向
    駆動装置に、これを圧延方向に移動させるための走行ロ
    ーラが具備されると共に、上記圧延方向駆動装置に、こ
    れを幅方向に移動させるための走行ローラが具備されて
    いる請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の全連続熱
    間圧延の幅拡がり拘束用サイドガイド装置。
  8. 【請求項8】前記仕上げ圧延機の入側に、上記シートバ
    ーの接合位置を検出するシートバー接合位置センサーが
    設けられており、このセンサーから入力された検出値を
    演算して、上記シートバーの送りに同期させて上記圧延
    方向駆動装置に指令信号を出力する制御装置が具備され
    ている請求項7または請求項8に記載の全連続熱間圧延
    の幅拡がり拘束用サイドガイド装置。
  9. 【請求項9】前記工具保持装置が押し付け工具を保持す
    る工具保持部と、該工具保持部を摺動自在に支承すると
    共に、上記シートバー接合部の圧延方向の移動に追従さ
    せて同方向に移動させるべく案内するガイド部とから成
    る請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の全連続熱間
    圧延の幅拡がり拘束用サイドガイド装置。
JP10616694A 1994-04-22 1994-04-22 全連続熱間圧延の幅拡がり拘束用サイドガイド装置 Withdrawn JPH07290109A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001023645A (ja) * 1999-07-13 2001-01-26 Japan Storage Battery Co Ltd 鉛蓄電池極板用圧延シートの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001023645A (ja) * 1999-07-13 2001-01-26 Japan Storage Battery Co Ltd 鉛蓄電池極板用圧延シートの製造方法

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