JPH07289929A - 摩擦系圧力式精米機 - Google Patents

摩擦系圧力式精米機

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JPH07289929A
JPH07289929A JP9116494A JP9116494A JPH07289929A JP H07289929 A JPH07289929 A JP H07289929A JP 9116494 A JP9116494 A JP 9116494A JP 9116494 A JP9116494 A JP 9116494A JP H07289929 A JPH07289929 A JP H07289929A
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KANRIU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦系圧力式精米機において、起動時の精白
室の玄米充満による過負荷状態を解消し、確実な起動、
低トルク出力のモータの使用を可能とすること。 【構成】 精米機は、タイマー設定機構21,タイマー
回路22、精白ロールを回転駆動するモータ24の外
に、玄米落とし込み遮断手段30と、停止遅延型モータ
駆動制御手段40を有する。手段30は、モータ駆動回
路31と、モータ駆動停止のオフ操作又は回路22の時
限終期の到来から所定遅延時間を経た後に駆動制御信号
の送出を止めるオフ信号遅延回路32とから成る。手段
41は、玄米タンクの玄米落とし口を開閉可能で閉塞方
向にバネ付勢されたシャッタ板42と、モータ駆動停止
のオフ操作又は回路22の時限終期の到来を契機に励磁
が止みシャッタ板42を閉じるソレノイド・プランジャ
ー43とを有する。オフ操作又は回路22の時限終期の
到来から所定時間、玄米無給時でも玄米の精白排出が実
現し、玄米圧力抜きによる起動時のモータ負荷軽減にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摩擦系圧力式と称され
る精米機に関し、特に、モータ起動時の軽負荷化を果た
す精白室の圧力抜き技術に関する。
【0002】
【従来の技術】小型家庭用精米機の精米機構は一般に摩
擦系圧力式と称されるものであり、精白室内に搬入され
た玄米に圧力を加えながら攪拌することにより玄米から
糠が擦り除去されるようになっている。図3は摩擦系圧
力式精米機の精白機構を示す縦断面図、図4は図3のII
I −III 線で切断した状態を示す断面図である。精米機
1の本体ハウジング2内には、その長手方向に向けて回
転軸3が配列されており、この回転軸3はその基端側の
部分3aにおいて軸受4を介してハウジングの側に支持
されている。この軸受4から突出した端部3bには主プ
ーリ5が固着されており、主モータ(図示せず)からの
回転力が駆動ベルト(図示せず)及びプーリ5を介して
回転軸3に伝達される。なお、回転軸3が主モータに直
結した直結駆動形の精米機もある。一方、軸受された部
分3aの反対側に隣接した回転軸の部分3cは、螺旋状
にねじ山aが形成された玄米送りロール部分となってお
り、この部分の上方には玄米タンク(ホッパ)6の落と
し口6aが開口している。玄米送りロール部分3cに隣
接する回転軸3の部分には、軸線方向に延びる一対の突
起bを有する停留精白ロール部分3dが形成され、この
部分に連続してピッチ(リード)の大きなねじ山cを有
する早送り精白ロール部分3eが形成されている。これ
らの玄米送り部分3c,精白ロール部分3d,3eは断
面が6角形をした筒状の除糠網(除糠多孔壁)7で囲ま
れており、精白ロール部分3d,3eの位置する空間部
分が精白室8となっている。回転軸3の小径の先端部分
3fは、除糠網7で区画形成された精白室8の出口開口
8aから突出している。この突出部分には、出口開口8
aを閉塞可能の圧迫板(抵抗板)9が軸線方向に摺動可
能に取付けられており、この圧迫板9は、回動腕10を
介してバネ11によって出口開口8aの側へ付勢されて
いる。バネ11による付勢力は、白度ダイヤル(調圧ダ
イヤル)12の回動位置によるバネ受けの移動で調節で
きるようになっている。一方、精白室8の出口開口8a
の下方には傾斜した状態に出口樋13が取付けられてい
る。
【0003】このような構成の精米機においては、一般
に、精米機ハウジングの前面には上記白度ダイヤル12
と共に、図5に示すタイマー設定機構21のタイマー時
間調節ダイヤルが設けられている。このタイマー時間調
節ダイヤルを一方向(例えば時計方向)に回して所望の
タイマー時間を指定すると、モータ駆動時間がタイマー
回路22にセットされると共に、そのタイマー回路22
からの制御信号によりモータ駆動回路(ドライバ)23
が能動して、回転軸3を回転駆動する主モータ25が起
動する。そして、タイマー時間だけ主モータ24が回転
軸3を駆動するようになっている(タイマーモード)。
なお、タイマー時間調節ダイヤルを逆方向(例えば反時
計方向)に回すと、タイマー機能とは無関係に、モータ
24を連続作動できるようになっている(無制限作動モ
ード)。
【0004】玄米タンク6から落とし口6aを介して落
下した玄米は、回転する玄米送りロール部分3cによっ
て精白室8へ送り込まれる。停留精白ロール部分3dで
はそれによる玄米の軸方向の送り動作がないため、玄米
送りの停滞が生じ玄米の充満状態(加圧状態)がつくら
れると共に、突起bの回転により玄米同士が軋轢を以て
攪拌されるため、摩擦系圧力式の精白が行われる。精白
によって擦り落とされた糠は除糠網7の網目(多孔)か
ら外に落下する。停留精白ロール部分3dの玄米は送り
ロール部分3cより押し込まれる新たな玄米によって早
送り精白ロール部分3e側へ徐々に押し出され、出口開
口8aから出口樋13上に落下する。ここで、白度調節
は、圧迫板9の押し付け力による精白室内の圧力を加減
することにより行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の摩擦系圧力式精米機にあっては、次のような問題点
がある。
【0006】即ち、タイマー時間が終了すると、タイマ
ー回路22からの制御信号が消え、モータ駆動回路23
が不能化し、モータ25の作動が止む。また、タイマー
時間調節ダイヤルを戻して無条件作動モードを解除した
時点でも、モータ駆動回路23が不能化し、主モータ2
4の作動が止む。このようなモータ25の作動の停止が
起こると、回転軸3の回転も停止し、精白室8内には精
白途中の玄米が充満した状態で残る。従って、再度主モ
ータ24を駆動して精白を開始する際、モータが玄米充
満の圧迫状態で再起動することになるので、再起動時に
は相当の過負荷状態になっている。このため、常態であ
る精白時は低トルクであっても、一時的な起動時では大
トルクを要するので、小型精米機でも大トルク出力のモ
ータの装備が必要であった。これは精米機の大型化及び
高コスト化を招いていた。
【0007】そこで上記問題点に鑑み、本発明の課題
は、起動時の精白室の玄米充満による過負荷状態を解消
させることにより、確実な起動を実現し、低トルク出力
のモータの使用を可能とする摩擦系圧力式精米機を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、除糠多孔壁で囲まれた精白室内の玄米を
精白ロールの回転によって玄米表面の糠を取り除く精白
機構と、上記精白室側へ上記玄米を落とし込む玄米タン
クと、上記精白ロールを回転駆動する電動モータと、を
有する摩擦系圧力式精米機において、次のような手段を
講じたものである。即ち、本発明は、モータ駆動の外部
操作又はモータ駆動時限手段の時限始期を契機に上記玄
米の落とし込みを許容すると共に、モータ駆動停止の外
部操作又は上記モータ駆動時限手段の時限終期の到来を
契機に上記玄米の落とし込みを遮断する玄米落とし込み
遮断手段と、モータ駆動の外部操作又は上記モータ駆動
時限手段の時限始期を契機に上記電動モータを駆動制御
すると共に、モータ駆動停止の外部操作又は前記モータ
駆動時限手段の時限終期の到来から所定遅延時間を経た
後に上記電動モータの駆動を停止させる停止遅延型モー
タ駆動制御手段と、を有して成ることを特徴とする。
【0009】このような基本的な構成において、上記停
止遅延型モータ駆動制御手段は、駆動制御信号により上
記モータを駆動するモータ駆動回路と、モータ駆動の外
部操作又は上記モータ駆動時限手段の時限始期を契機に
上記駆動制御信号を送出すると共に、モータ駆動停止の
外部操作又は上記モータ駆動時限手段の時限終期の到来
から所定遅延時間を経た後に上記駆動制御信号の送出を
止めるオフ信号遅延回路とを有して成る構成とすること
ができる。
【0010】また、上記玄米落とし込み遮断手段は、上
記玄米タンクの玄米落とし口を開閉可能で閉塞方向にバ
ネ付勢されたシャッタ板と、モータ駆動の外部操作又は
上記モータ駆動時限手段の時限始期を契機に励磁起動し
て前記シャッタ板をバネ付勢に抗して開かすと共に、モ
ータ駆動停止の外部操作又は上記モータ駆動時限手段の
時限終期の到来を契機に上記励磁が止むソレノイド・プ
ランジャーとを有して構成とすることができる。
【0011】そして、上記玄米落とし口は上記玄米タン
クの底部の勾配傾斜面に形成されており、上記シャッタ
板は上記勾配傾斜面の外側に取付けられていると共に、
上記ソレノイド・プランジャーも上記勾配傾斜面の外側
に取付けられていることが望ましい。
【0012】また、停止遅延型モータ駆動制御手段は上
記所定遅延時間を長短調節可能の遅延時間変更手段を有
してなることが望ましい。例えば、この遅延時間変更手
段としては、可変抵抗器を用いたCR時定数回路とする
ことができる。そして、遅延時間変更手段は調圧ダイヤ
ルの指示値に連動していても良い。
【0013】
【作用】このように、精米機に玄米落とし込み遮断手段
と停止遅延型モータ駆動制御手段を設けた構成において
は、モータ作動モードからモータ駆動停止の外部操作が
行われるか、又はモータ駆動時限手段の時限終期が到来
すると、玄米タンクからの玄米の精白室への落とし込む
が遮断され、新たな玄米の供給が止むが、すぐにモータ
停止になるのではなく、更に引き続き所定遅延時間だけ
モータ作動が行われて、その時間経過後にモータ停止に
至る。この玄米無給状態での所定遅延時間のモータ駆動
により、精白室内に残った玄米が若干精白されつつ排出
されるため、その超過時間で玄米が排出された分だけ精
白室の圧力が抜かれる。このため、モータ駆動の外部操
作やモータ駆動時限手段の時限始期を契機にモータが起
動する際、玄米タンクからの玄米の供給が再開される
が、起動時の瞬間では精白室が未だ圧力抜き状態である
ため、モータの負荷が軽減されており、従って、比較的
低トルクで回転し始める。
【0014】玄米落とし込み遮断手段は、玄米タンクの
落とし口から下方に連通する精白機構の取込み孔に設け
ることができるが、既存の精米機をそのまま用いて上述
のような機能を付加するには、精白機構側の設計変更を
招かないようにする必要がある。そこで、本発明では、
玄米落とし込み遮断手段を構成するシャッタ板、バネ、
ソレノイド・プランジャーを、玄米タンクの勾配傾斜面
に沿わせるように設けてある。これによれば、玄米タン
クの勾配傾斜面と精白機構本体との間の三角形デッドス
ペースに玄米落とし込み遮断手段を収めることができの
で、精白機構側の設計変更を招来せずに済むばかりか、
スペースの有効利用によりコンパクト化にも寄与する。
【0015】また、停止遅延型モータ駆動制御手段は上
記所定遅延時間を長短調節可能の遅延時間変更手段を有
してなる場合には、精米機毎の遅延時間が調節設定でき
るため、適切な起動時の負荷軽減と共に、起動時でもて
適切な白度の精米を得ることができる。そして、遅延時
間変更手段が調圧ダイヤルの指示値に連動している場合
には、調圧ダイヤルの指示値が如何なる値に設定されて
いても、起動時には自動的にその指示値と同様な白度の
白米を得ることが可能となる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0017】図1は本発明の実施例に係る摩擦系圧力式
精米機の構成を示すブロック図で、図2は同摩擦系圧力
式精米機における玄米タンクの玄米落とし込みシャッタ
機構を示す縦断面図である。
【0018】本例の摩擦系圧力式精米機は、タイマー設
定機構21,タイマー回路22、精白の回転軸を回転駆
動するモータ24の外に、玄米落とし込み遮断手段30
と、停止遅延型モータ駆動制御手段40が設けられてい
る。
【0019】精米機ハウジングの前面には白度ダイヤル
と共に、タイマー設定機構21のタイマー時間調節ダイ
ヤルが設けられている。このタイマー時間調節ダイヤル
を一方向(例えば時計方向)に回して所望のタイマー時
間を指定すると、モータ駆動時間がタイマー回路22に
セットされると共に、そのタイマー回路22からの制御
信号が玄米落とし込み遮断手段30及び停止遅延型モー
タ駆動制御手段40へ送出されるようになっている(タ
イマーモード)。なお、タイマー時間調節ダイヤルを逆
方向(例えば反時計方向)に回すと、タイマー機能とは
無関係に、モータ24を連続作動できるようになってい
る(無制限作動モード)。
【0020】停止遅延型モータ駆動制御手段30は、駆
動制御信号によりモータ24を駆動するモータ駆動回路
31と、モータ駆動の外部操作(オン操作)又はタイマ
ー回路22の時限始期を契機に駆動制御信号を送出する
と共に、モータ駆動停止の外部操作(オフ操作)又はタ
イマー回路22の時限終期の到来から所定遅延時間を経
た後に駆動制御信号の送出を止めるオフ信号遅延回路3
2とから成る。
【0021】他方、玄米落とし込み遮断手段41は、図
2に示すように、玄米タンク6の玄米落とし口6bを開
閉可能で閉塞方向にコイルスプリング41でバネ付勢さ
れたシャッタ板42と、モータ駆動の外部操作(オン操
作)又はタイマー回路22の時限始期を契機に励磁起動
してシャッタ板42をバネ付勢に抗して開かすと共に、
モータ駆動停止の外部操作(オフ操作)又はタイマー回
路22の時限終期の到来を契機に上記励磁が止むソレノ
イド・プランジャー43とを有して成る。そして、本例
の玄米落とし口6bは玄米タンク6の底部の勾配傾斜面
6cに形成されている。この玄米落とし口6bから下方
には精白機構の取込み孔6dが連通している。また、シ
ャッタ板42は勾配傾斜面6cの外側に取付けられてい
ると共に、ソレノイド・プランジャー43も勾配傾斜面
6cの外側に取付けられており、玄米タンク6の勾配傾
斜面6cと精白機構本体(図示せず)との間の三角形デ
ッドスペースに玄米落とし込み遮断手段40が収められ
ている。
【0022】モータ駆動停止の外部操作(オン操作)が
行われるか、又はタイマー回路22の時限始期により、
オン制御信号がオフ信号遅延回路32とソレノイド・プ
ランジャー43に加わる。オン制御信号の発生を契機に
ソレノイド・プランジャー43のソレノイドが通電さ
れ、これによりプランジャー43aを図2のA方向にコ
イルスプリング41の付勢力に抗して吸引するため、シ
ャッタ板42が開き、落とし込み口6bから玄米(図示
せず)が精白室へ導入される。また、オン制御信号の発
生を契機にオフ信号遅延回路32から制御駆動信号がモ
ータ駆動回路31へ供給され、これにより、モータ24
が駆動回転する。従って、モータの作動モードでは、精
白室の精白ロールが回転して玄米の圧迫攪拌動作が行わ
れて精白されている。その後、モータ駆動停止の外部操
作(オン操作)が行われるか、又はタイマー回路22の
時限始期により、オフ制御信号がオフ信号遅延回路32
とソレノイド・プランジャー43に加わる。オフ制御信
号の発生を契機にソレノイド・プランジャー43のソレ
ノイドが非通電となるので、その励磁が解除され、プラ
ンジャー43aを図2のB方向にコイルスプリング41
の付勢力で復帰するため、シャッタ板42が閉じる。こ
れによって玄米の精白室への新たな供給が無くなる。と
ころが、このオフ制御信号が発生してもすぐにはモータ
24の作動は停止しない。即ち、オフ制御信号が発生す
ると、オフ信号遅延回路32は所定遅延時間だけ遅らせ
てオフの制御駆動信号をモータ駆動回路31へ送出する
ため、オフ制御信号が発生した後も引き続き所定遅延時
間だけモータ作動が行われて、その時間経過後にモータ
停止に至る。本例の場合、この遅延時間は例えば7〜8
秒程度としてある。この新たな玄米の玄米無給状態での
所定遅延時間のモータ駆動により、精白室内に残った玄
米が若干精白されつつ排出されるため、その超過時間で
玄米が排出された分だけ精白室の圧力が抜かれる。この
ため、モータを再駆動して精白を開始する際、上述のよ
うにシャッタ板42が開き、玄米タンクからの玄米の供
給が再開されるが、起動時の瞬間では精白室が未だ圧力
抜き状態であるため、モータ24の負荷が軽減されてお
り、従って、比較的低トルクでスムーズに回転し始め
る。
【0023】ここで、遅延時間が短く圧力抜きが少ない
と、起動時の負荷がさほど軽減されていない。また遅延
時間が長く圧力抜きが大きいと、起動時の負荷は軽減さ
れているが、起動時では精白室内の圧迫力が落ちている
ため、白度の低い白米が一時的に排出されることにな
る。このように、起動時では、モータ負荷軽減を図ると
共に、白度ダイヤルで合わせた白度の白米が得られるよ
うに、遅延時間を設定することが必要である。本例で
は、オフ信号遅延回路32の遅延時間はは電子回路基板
に実装したCR時定数回路(積分回路)のR成分の可変
抵抗器をドライバー等で回して調整できるようになって
おり、機種毎の遅延時間の調整が可能である。なお、白
度調節は、白度ダイヤルで設定したレベルになるよう、
モータ作動時はその駆動負荷を負荷センサで検出して制
御するようになっているが、モータ起動時では無制御状
態にある。そこで、オフ信号回路32の遅延時間を白度
ダイヤルの調節に連動するように構成すれば、白度ダイ
ヤルの指示値が如何なる場合でも、起動時の負荷軽減と
共に、その指示値の白度の白米を起動時でも得ることが
できる。
【0024】なお、ソレノイド・プランジャー43は精
白期間に通電するようになっているので、節電に寄与し
ている。
【0025】本例の玄米落とし込み遮断手段を構成する
シャッタ板42、コイルスプリング41、ソレノイド・
プランジャー43は、玄米タンク6の勾配傾斜面6cに
沿わせるように設けてある。これによれば、玄米タンク
6の勾配傾斜面と精白機構本体との間の三角形デッドス
ペースに玄米落とし込み遮断手段40を収めることがで
きので、精白機構側の設計変更を招来せずに済むばかり
か、スペースの有効利用によりコンパクト化にも寄与す
る。
【0026】なお、本発明の精米機は、穀粒が米粒に限
らず、小麦等の他種穀物にも提供できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、精米機
に玄米落とし込み遮断手段及び停止遅延型モータ駆動制
御手段を設けた点に特徴を有するものである。従って、
次の効果を奏する。
【0028】 モータ作動モードからモータ駆動停止
の外部操作が行われるか、又はモータ駆動時限手段の時
限終期が到来すると、玄米タンクからの玄米の精白室へ
の落とし込むが遮断され、新たな玄米の供給が止むが、
モータ停止になるのではなく、更に引き続き所定遅延時
間だけモータ作動が行われて、その時間経過後にモータ
停止に至る。この玄米無給状態での所定遅延時間のモー
タ駆動により、精白室内に残った玄米が若干精白されつ
つ排出されるため、その超過時間で玄米が排出された分
だけ精白室の圧力が抜かれる。このため、モータ駆動の
外部操作やモータ駆動時限手段の時限始期を契機にモー
タが起動する際、玄米タンクからの玄米の供給が再開さ
れるが、起動時の瞬間では精白室が未だ圧力抜き状態で
あるため、モータの負荷が軽減されており、従って、モ
ータの確実な起動が保証される。また起動時でもモータ
は低トルク出力で済むため、モータ自体を低トルク出力
のモータとすることができる。
【0029】 本発明では、玄米落とし込み遮断手段
を構成するシャッタ板、バネ、ソレノイド・プランジャ
ーを、玄米タンクの勾配傾斜面に沿わせるように設けて
ある。
【0030】これによれば、玄米タンクの勾配傾斜面と
精白機構本体との間の三角形デッドスペースに玄米落と
し込み遮断手段を収めることができので、精白機構側の
設計変更を招来せずに済むばかりか、スペースの有効利
用によりコンパクト化にも寄与する。
【0031】 また、停止遅延型モータ駆動制御手段
は上記所定遅延時間を長短調節可能の遅延時間変更手段
を有してなる場合には、精米機毎の遅延時間が調節設定
できるため、適切な起動時の負荷軽減と共に、起動時で
も適切な白度の精米を得ることができる。
【0032】 そして、遅延時間変更手段が調圧ダイ
ヤルの指示値に連動している場合には、調圧ダイヤルの
指示値が如何なる値に設定されていても、起動時には自
動的にその指示値と同様な白度の白米を得ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る摩擦系圧力式精米機の構
成を示すブロック図である。
【図2】同摩擦系圧力式精米機における玄米タンクの玄
米落とし込みシャッタ機構を示す縦断面図である。
【図3】従来の摩擦系圧力式精米機の精白機構を示す縦
断面図である。
【図4】図3のIII −III 線で切断した状態を示す断面
図である。
【図5】従来の摩擦系圧力式精米機におけるモータ駆動
系を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…精米機 2…本体ハウジング 3…回転軸 3b…端部 3c…玄米送りロール部分 3d…停留精白ロール部分 3e…早送り精白ロール部分 3f…先端部分 a,c…ねじ山 b…突起 4…軸受 5…主プーリ 6…玄米タンク 6a,6b…玄米落とし口 6c…勾配斜面 6d…取込み孔 7…除糠網(除糠多孔壁) 8…精白室 9…圧迫板(抵抗板) 10…回動腕 11…バネ 12…白度ダイヤル(調圧ダイヤル) 13…出口樋 21…タイマー設定機構 22…タイマー回路 23…モータ駆動回路(ドライバ) 24…主モータ 30…停止遅延型モータ駆動制御手段 31…モータ駆動回路 32…オフ信号遅延回路 40…玄米落とし込み遮断手段 41…コイルスプリング 42…シャッタ板 43…ソレノイド・プランジャー 43a…プランジャー。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除糠多孔壁で囲まれた精白室内の玄米を
    精白ロールの回転によって玄米表面の糠を取り除く精白
    機構と、前記精白室側へ前記玄米を落とし込む玄米タン
    クと、前記精白ロールを回転駆動する電動モータと、を
    有する摩擦系圧力式精米機であって、モータ駆動の外部
    操作又はモータ駆動時限手段の時限始期を契機に前記玄
    米の落とし込みを許容すると共に、モータ駆動停止の外
    部操作又は前記モータ駆動時限手段の時限終期の到来を
    契機に前記玄米の落とし込みを遮断する玄米落とし込み
    遮断手段と、モータ駆動の外部操作又は前記モータ駆動
    時限手段の時限始期を契機に前記電動モータを駆動制御
    すると共に、モータ駆動停止の外部操作又は前記モータ
    駆動時限手段の時限終期の到来から所定遅延時間を経た
    後に前記電動モータの駆動を停止させる停止遅延型モー
    タ駆動制御手段と、を有して成ることを特徴とする摩擦
    系圧力式精米機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の摩擦系圧力式精米機に
    おいて、前記停止遅延型モータ駆動制御手段は、駆動制
    御信号により前記モータを駆動するモータ駆動回路と、
    モータ駆動の外部操作又は前記モータ駆動時限手段の時
    限始期を契機に前記駆動制御信号を送出すると共に、モ
    ータ駆動停止の外部操作又は前記モータ駆動時限手段の
    時限終期の到来から所定遅延時間を経た後に前記駆動制
    御信号の送出を止めるオフ信号遅延回路とを有して成る
    ことを特徴とする摩擦系圧力式精米機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の摩擦系圧
    力式精米機において、前記玄米タンクの前記玄米落とし
    込み遮断手段は、前記玄米タンクの玄米落とし口を開閉
    可能で閉塞方向にバネ付勢されたシャッタ板と、モータ
    駆動の外部操作又は前記モータ駆動時限手段の時限始期
    を契機に励磁起動して前記シャッタ板をバネ付勢に抗し
    て開かすと共に、モータ駆動停止の外部操作又は前記モ
    ータ駆動時限手段の時限終期の到来を契機に前記励磁が
    止むソレノイド・プランジャーとを有して成ることを特
    徴とする摩擦系圧力式精米機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の摩擦系圧力式精米機に
    おいて、前記玄米落とし口は前記玄米タンクの底部の勾
    配傾斜面に形成されており、前記シャッタ板は前記勾配
    傾斜面の外側に取付けられていると共に、前記ソレノイ
    ド・プランジャーも前記勾配傾斜面の外側に取付けられ
    ていることを特徴とする摩擦系圧力式精米機。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の摩擦系圧力式精米機において、前記停止遅延型モ
    ータ駆動制御手段は前記所定遅延時間を長短調節可能の
    遅延時間変更手段を有してなることを特徴とする摩擦系
    圧力式精米機。
  6. 【請求項6】 請求項6に記載の摩擦系圧力式精米機に
    おいて、前記遅延時間変更手段は、可変抵抗器を用いた
    CR時定数回路であることを特徴とする摩擦系圧力式精
    米機。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の摩擦系圧力式精米機に
    おいて、遅延時間変更手段は調圧ダイヤルの指示値に連
    動していることを特徴とする摩擦系圧力式精米機。
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