JPH07289903A - 酸素還元電極用触媒 - Google Patents

酸素還元電極用触媒

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分極特性評価後の触媒安定性及び長期間連続
通電した場合における触媒安定性を向上させて、触媒の
寿命を向上させること。 【構成】 化学式(La1-x x)(Co1-y Mny
3 〔M:アルカリ土類金属,x=0〜1,y=0.5
以上)で表されるペロブスカイト型酸化物から成る酸素
還元電極用触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸素還元電極用触媒に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸素還元電極は、金属−空気電池,アル
カリ燃料電池,食塩電解等に実用化又は実用化に向けて
研究開発が成されている。そこで、図4を参照して酸素
還元電極の基本構成について説明する。
【0003】図4に示す酸素還元電極70は、酸素が導
入されるガス拡散層71と、電解液に接触する触媒担持
層72とを接合したものである。ガス拡散層71は、多
孔性カーボン粉末に撥水性を有するポリテトラフルオロ
エチレン(以下PTFEと称する)粉末を混合したもの
である。このガス拡散層71内にはニッケル,銅等の金
属メッシュ等の集電体73が埋め込まれている。触媒担
持層72は、多孔性カーボン粉末とPTFEで構成さ
れ、酸素還元用触媒を担持したものである。この酸素還
元用触媒は下記の化1に示される酸素還元反応を活性化
(促進)するためのものである。尚、この酸素還元反応
は、酸素還元電極を水酸化カリウム等のアルカリ溶液等
の電解液中に浸した状態で酸素をガス拡散層71側に導
入することにより起こる。
【0004】
【化1】
【0005】この酸素還元用触媒としては、従来、活性
能力に優れ且つ電解液中で安定な白金,パラジウム,銀
等の貴金属が用いられているが、資源に制限があると共
にコスト的にも不利である。
【0006】そこで、これら貴金属に代わる触媒とし
て、近年、資源に殆ど制限がなく安価な化学式ABO3
で表されるペロブスカイト型酸化物が用いられてきてお
り、様々な研究が成されている。
【0007】このペロブスカイト型酸化物を用いた酸素
還元触媒としては、例えば1990年に発行された日本
化学会誌のNo12,第1323頁〜第1328頁の
「高表面積La1-x Cax MO3 (M=Co,Mn)触
媒を用いたガス拡散型炭素電極の酸素還元特性と機構」
に示されるものが知られている。このものには、La1-
x Cax MO3 (M=Co,Mn)で表されるペロブス
カイト型酸化物から成る酸素還元触媒について開示され
ている。
【0008】又、この文献には、La1-x Cax MO3
(M=Co,Mn)の分極特性(反応活性特性)につい
て検討され、低電流密度領域ではLa1-x Cax MnO
3 が優れ、高電流密度領域ではLa1-x Cax CoO3
が優れていると明記されている。又、その理由について
も以下の如く記載されている。
【0009】図5に示す酸素還元反応のメカニズムにお
いて、Mnを有するペロブスカイト型酸化物では、酸素
の直接4電子還元に対する活性が高いため、低電流密度
領域での電極性能が優れているのに対し、Coを有する
ペロブスカイト型酸化物では、カーボン上での酸素の2
電子還元で生成する過酸化水素イオンHO2 - の分解能
が高いため、高電流密度領域での電極性能が優れている
ものと考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らは、上記したCo又はMnを有するペロブスカイト
型酸化物に関して分極特性評価後の触媒安定性について
X線回析分析等により調べたところ、Coを有するペロ
ブスカイト酸化物La1-x Cax CoO3 では、分極特
性評価後(即ちペロブスカイト型酸化物から成る触媒が
担持された酸素還元用電極を電解液中に浸した状態で通
電した後)において結晶構造の崩壊が認められたことか
ら、分極特性評価後の触媒安定性には乏しくなることを
発見し、一方、Mnを有するペロブスカイト型酸化物L
1-x Cax MnO3 では、分極特性評価後における結
晶構造の崩壊は認められなかったものの、電解液の変色
が認められたことから、分極特性評価後の触媒安定性つ
まり電解液中での触媒安定性には未だ乏しいことを発見
した。
【0011】以上より、上記したCo又はMnを有する
ペロブスカイトでは、分極特性評価後の触媒安定性には
乏しいことから、長期間連続通電した場合における触媒
活性には問題がある。
【0012】故に、本発明は、分極特性評価後の触媒安
定性並びに長期間連続通電した場合における触媒安定性
に優れた酸素還元電極用触媒を提供することを、その技
術的課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた技術的手段は、酸素還元
電極用触媒として、化学式(La1-x x)(Co1-y
Mny )O3 〔M:アルカリ土類金属,0≦x≦1,
0.5≦y<1)で表されるペロブスカイト型酸化物を
用いたことである。
【0014】ここで、アルカリ土類金属としては、C
a,Sr,Baが挙げられる。
【0015】y<0.5(即ちCoに対するMnのモル
比が1未満)及びy=1であると、分極特性評価後の触
媒安定性並びに長期間連続通電した場合における触媒安
定性に乏しくなる。又、分極特性評価後の触媒安定性並
びに長期間連続通電した場合における触媒安定性を一層
増すために、0.6≦y≦0.8即ちCoに対するMn
のモル比を1.5〜4.0とすると好ましい。更に、全
電流密度領域で分極性能を一層向上させるために、y=
0.8即ちCoに対するMnのモル比を4.0とすると
より好ましい。
【0016】上記したペロブスカイト型酸化物から成る
酸素還元電極用触媒は、La,M,Co,Mnの水溶性
塩(例えば塩化物,硝酸塩等)を有機酸と混合し、pH
調整によりゾル状とし、その後乾燥させて熱分解させる
ことで得られる。尚、この製造方法の他には、前述の構
成元素の単独酸化物を目的組成に合わせて所定量秤量,
混合し、仮焼,粉砕する固相法や、共沈法,噴霧熱分解
法等の液相法や、ガスをソースとした気相法や、多元ス
パッタリング,蒸着等の物理的方法等がある。
【0017】上記触媒を担持した酸素還元電極の製造方
法の一例について説明する。
【0018】カーボン,グラファイト等にフッ素系樹脂
粒子と上記触媒を混合したものを担持して触媒担持粉末
を形成する。一方、カーボン,グラファイト等にフッ素
系樹脂粒子を混合してガス拡散用粉末を形成する。ここ
で、フッ素系樹脂は、加熱時に半溶融してカーボン同士
(又はグラファイト同士)の結合剤となると共に、ガス
−電解液−触媒の気,液,固相の3相界面を維持するた
めの撥水剤となる。
【0019】前述の如く形成された触媒担持粉末及びガ
ス拡散用粉末を秤量し、耐アルカリ性金属であるニッケ
ルメッシュ上にガス拡散用粉末を均一に充填して加圧
し、次いで、触媒担持粉末を充填した後、これら2種の
粉末を加熱プレスすることで酸素還元電極を得る。
【0020】
【作用】上記技術的手段の如くCoに対するMnのモル
比を1以上(但しCoを含有しないものは除く)とした
ものでは、分極特性評価後における結晶構造の崩壊のみ
ならず電解液の変色も認められなかった。従って、この
ものは、分極特性評価後の触媒安定性並びに長期間連続
通電した場合における触媒安定性にも優れ、触媒の寿命
を向上させることができる。
【0021】
【実施例】
〔実施例1〕硝酸ランタン(La(NO3 3 ・6H2
O)、硝酸カルシウム(Ca(NO3 2 ・4H
2 O)、硝酸コバルト(Co(NO3 2 ・6H2 O)
及び硝酸マンガン(Mn(NO3 2 ・6H2 O)を各
成分のモル比が0.6:0.4:0.4:0.6となる
ように秤量し、蒸留水中に添加して溶解させた。
【0022】この混合溶液にリンゴ酸水溶液を必要量添
加し、アンモニアによりpH調整を行い、ゾル状のリン
ゴ酸錯体を生成した。次いで、そのリンゴ酸錯体を30
0〜350℃で加熱してゲル状としたものを大気雰囲気
中で電気炉にて熱分解反応(650℃で2時間)させ、
粉砕,微粒化させて、化学式(La0.6 0.4 )(Co
0.4 Mn0.6 )O3 で表されるペロブスカイト型酸化物
から成る触媒粉末を得る。
【0023】上記の如く製造された触媒粉末とカーボン
とPTFE分散剤を固形分重量比3:2:2)で混合し
た後、脱水,乾燥,粉砕して触媒担持カーボン粉末を形
成する。一方、カーボンとPTFE分散剤を固形分重量
比3:2で混合した後、脱水,乾燥,粉砕してガス拡散
用カーボン粉末を形成する。
【0024】次いで、金型内にニッケルメッシュを配置
し、その上にガス拡散用カーボン粉末を均一に充填し、
冷間プレスを行う。さらに、ガス拡散用カーボン粉末の
上に触媒担持カーボン粉末を均一に充填して380℃,
700kg/cm2 で数秒間熱間プレスして酸素還元電
極を得る。
【0025】上記の如く製造された実施例1に係る酸素
還元電極の分極特性を測定した。即ち、この測定方法
は、有効面積が1.54cm2 の電極を60℃の8MK
OH水溶液中に浸した状態で電極裏面より空気を60c
2 /minで供給しながら、参照電極(Hg/Hg
O)に対する電位を変えてその時の電流値を測定した。
その測定結果を図2に示す。
【0026】又、分極特性測定後にX線回析分析により
実施例1に係る触媒の結晶構造を調べることで、結晶構
造の崩壊の有無を確認して触媒の安定性を評価した。そ
の結果を表1に示す。尚、表1において、結晶構造の崩
壊及び電解液の変色が全く認められなかったものを○、
結晶構造の崩壊は認められなかったものの電解液の変色
が認められたものを△、結晶構造の崩壊が認められたも
のを×で評価した。
【0027】更に、実施例1に係る酸素還元電極を60
℃の8MKOH水溶液中に浸した状態で300mA/c
2 の電流密度で90時間通電試験を行い、その電位の
変化並びにX線回析分析により試験後の電極内の触媒の
結晶構造を調べた。尚、参照電極にHg/HgOを用い
た。この連続通電試験による電位の変化を図3に示し、
試験後の触媒の安定性を表1に示す。尚、表1の連続通
電試験後の触媒安定性においては、結晶構造の崩壊及び
電解液の変色が全く認められなかったものを○、結晶構
造の崩壊が認められたものを×で評価した。
【0028】
【表1】
【0029】実施例1の電極は、分極特性測定後におい
て触媒の結晶構造の崩壊及び電解液の変色が全く認めら
れず、表1に示すように、触媒安定性に優れている。
又、連続通電試験後においても、結晶構造の崩壊及び電
解液の変色が全く認められず、触媒安定性に優れてお
り、触媒の寿命が向上する。更に、図3及び表1から明
らかなように、連続通電時において殆ど電位が変化(即
ち降下)していない。これは、連続通電時に触媒の結晶
構造の崩壊がなかったためと考えられる。
【0030】〔実施例2〕実施例2の触媒は、硝酸ラン
タン(La(NO3 3 ・6H2 O)、硝酸カルシウム
(Ca(NO3 2 ・4H2 O)、硝酸コバルト(Co
(NO3 2 ・6H2 O)及び硝酸マンガン(Mn(N
3 2 ・6H2 O)のモル比を0.6:0.4:0.
2:0.8としたこと以外は実施例1の触媒と同様な方
法で製造される。即ち、実施例2の触媒は、化学式(L
0.6 0.4 )(Co0.2 Mn0.8)O3 で表されるペ
ロブスカイト型酸化物から成る触媒粉末である。
【0031】又、実施例1と同様な方法で実施例2に係
る触媒を担持した酸素還元電極を製造し、実施例1と同
様な方法で分極特性、分極特性後の触媒の結晶構造の崩
壊、連続通電後の触媒の結晶構造の崩壊及び連続通電時
の電位の変化について測定した。それらの結果を表1、
図2及び図3に示す。
【0032】実施例2の電極も、分極特性測定後におい
て触媒の結晶構造の崩壊及び電解液の変色が全く認めら
れず、表1に示すように、触媒安定性に優れている。
又、連続通電試験後においても、結晶構造の崩壊及び電
解液の変色が全く認められず、触媒安定性に優れてお
り、触媒の寿命が向上する。又、図3及び表1から明ら
かなように、連続通電時において殆ど電位が変化(即ち
降下)していない。これは、連続通電時に触媒の結晶構
造の崩壊がなかったためと考えられる。更に、図1及び
表1から明らかなように、実施例1と比較して、分極特
性が向上している。
【0033】〔比較例1〕比較例1の触媒は、硝酸ラン
タン(La(NO3 3 ・6H2 O)、硝酸カルシウム
(Ca(NO3 2 ・4H2 O)、硝酸コバルト(Co
(NO3 2 ・6H2 O)及び硝酸マンガン(Mn(N
3 2 ・6H2 O)のモル比を0.6:0.4:0.
6:0.4としたこと以外は実施例1の触媒と同様な方
法で製造される。即ち、比較例1の触媒は、化学式(L
0.6 0.4 )(Co0.6 Mn0.4)O3 で表されるペ
ロブスカイト型酸化物から成る触媒粉末である。
【0034】又、実施例1と同様な方法で比較例1に係
る触媒を担持した酸素還元電極を製造し、実施例1と同
様な方法で分極特性及び分極特性後の触媒の結晶構造の
崩壊について測定した。それらの結果を表1及び図2に
示す。
【0035】比較例1の電極は、分極特性測定後におい
て触媒の結晶構造の若干の崩壊が認められたことから、
表1に示すように、実施例1,2と比較して触媒安定性
に乏しくなる。つまり、このことから、連続通電試験後
においても、結晶構造の崩壊が認められることが予想さ
れ、触媒安定性に乏しいといえる。又、連続通電時にお
いて電位が変化(即ち降下)することが予想される。
【0036】〔比較例2〕比較例2の触媒は、硝酸ラン
タン(La(NO3 3 ・6H2 O)、硝酸カルシウム
(Ca(NO3 2 ・4H2 O)、硝酸コバルト(Co
(NO3 2 ・6H2 O)及び硝酸マンガン(Mn(N
3 2 ・6H2 O)のモル比を0.6:0.4:0.
8:0.2としたこと以外は実施例1の触媒と同様な方
法で製造される。即ち、比較例2の触媒は、化学式(L
0.6 0.4 )(Co0.8 Mn0.2)O3 で表されるペ
ロブスカイト型酸化物から成る触媒粉末である。
【0037】又、実施例1と同様な方法で比較例2に係
る触媒を担持した酸素還元電極を製造し、実施例1と同
様な方法で分極特性及び分極特性後の触媒の結晶構造の
崩壊について測定した。それらの結果を表1及び図2に
示す。
【0038】比較例2の電極は、比較例1の電極よりも
分極特性測定後における触媒の結晶構造の崩壊量が多く
なり、このことから、表1に示すように、実施例1,2
と比較して触媒安定性に乏しくなる。つまり、このこと
から、連続通電試験後においても、結晶構造の崩壊が認
められることが予想され、触媒安定性に乏しいといえ
る。又、連続通電時において電位が変化(即ち降下)す
ることが予想される。
【0039】〔従来例1〕従来例1の触媒は、硝酸ラン
タン(La(NO3 3 ・6H2 O)、硝酸カルシウム
(Ca(NO3 2 ・4H2 O)及び硝酸コバルト(C
o(NO3 2 ・6H2 O)のモル比を0.6:0.
4:1.0としたこと以外は実施例1の触媒と同様な方
法で製造される。即ち、従来例1の触媒は、化学式(L
0.6 0.4)CoO3 で表されるペロブスカイト型酸
化物から成る触媒粉末である。
【0040】又、実施例1と同様な方法で従来例1に係
る触媒を担持した酸素還元電極を製造し、実施例1と同
様な方法で分極特性、分極特性後の触媒の結晶構造の崩
壊、連続通電後の触媒の結晶構造の崩壊及び連続通電時
の電位の変化について測定した。それらの結果を表1、
図2及び図3に示す。
【0041】従来例1の電極は、分極特性測定後におけ
る触媒の結晶構造の崩壊量が比較例2に比べても多くな
り、このことから、表1に示すように、実施例1,2と
比較して触媒安定性に乏しくなる。又、連続通電試験後
においても、結晶構造の崩壊が認められ、触媒安定性に
乏しい。更に、図3から明らかなように、通電時間が長
くなるに伴い、電位が変化(即ち降下)している。これ
は、連続通電するに伴い、触媒の結晶構造の崩壊量が多
くなるためと考えられる。
【0042】〔従来例2〕従来例1の触媒は、硝酸ラン
タン(La(NO3 3 ・6H2 O)、硝酸カルシウム
(Ca(NO3 2 ・4H2 O)及び硝酸マンガン(M
n(NO3 2 ・6H2 O)のモル比を0.6:0.
4:1.0としたこと以外は実施例1の触媒と同様な方
法で製造される。即ち、従来例1の触媒は、化学式(L
0.6 0.4)MnO3 で表されるペロブスカイト型酸
化物から成る触媒粉末である。
【0043】又、実施例1と同様な方法で従来例1に係
る触媒を担持した酸素還元電極を製造し、実施例1と同
様な方法で分極特性及び分極特性後の触媒の結晶構造の
崩壊、について測定した。それらの結果を表1及び図2
に示す。
【0044】従来例2の電極は、分極特性測定後におい
て触媒の結晶構造の崩壊は認められなかったが、電解液
の変色が認められたことから、表1に示すように、実施
例1,2と比較して触媒安定性に乏しいといえる。この
ことから、連続通電試験後においても、触媒安定性に乏
しくなることが予想され、又、連続通電時において電位
が変化(即ち降下)することも予想される。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以下の如く効果を有する。
【0046】酸素還元電極用触媒として、化学式(La
1-x x)(Co1-y Mny )O3〔M:アルカリ土類
金属,x=0〜1,y=0.5以上)で表されるペロブ
スカイトを用いたので、分極特性評価後の触媒安定性の
みならず長期間連続通電した場合における触媒安定性を
向上させることができることから、触媒の寿命を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1,2に係る電極の分極特性の
測定結果を示すグラフである。
【図2】本発明の実施例1,2に係る電極の連続通電試
験結果を示すグラフである。
【図3】従来技術に係る酸素還元電極の断面図である。
【図4】酸素の還元反応のメカニズムを示す説明図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学式(La1-x x)(Co1-y Mn
    y )O3 〔M:アルカリ土類金属,0≦x≦1,0.5
    ≦y<1)で表されるペロブスカイト型酸化物から成る
    酸素還元電極用触媒。
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