JPH0728867Y2 - トラップ - Google Patents
トラップInfo
- Publication number
- JPH0728867Y2 JPH0728867Y2 JP1990121807U JP12180790U JPH0728867Y2 JP H0728867 Y2 JPH0728867 Y2 JP H0728867Y2 JP 1990121807 U JP1990121807 U JP 1990121807U JP 12180790 U JP12180790 U JP 12180790U JP H0728867 Y2 JPH0728867 Y2 JP H0728867Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trap
- attractant
- plate
- insect
- attached
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Catching Or Destruction (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、トラップに関し、詳細には昆虫用のトラップ
に関する。
に関する。
例えば、コガネムシ類のマメコガネやヒメコガネは、幼
虫段階で芝草の根部を食害するものであり、ゴルフ場等
ではマメコガネやヒメコガネによる芝草の被害が大き
い。
虫段階で芝草の根部を食害するものであり、ゴルフ場等
ではマメコガネやヒメコガネによる芝草の被害が大き
い。
そこで、ゴルフ場等では、このマメコガネやヒメコガネ
による芝草の被害を抑えるために、以前から多量の殺虫
剤を使用してきた。
による芝草の被害を抑えるために、以前から多量の殺虫
剤を使用してきた。
しかし、最近では、多量の殺虫剤の使用は土壌の汚染問
題の一因とされており、他の手段による害虫駆除が切望
されている。
題の一因とされており、他の手段による害虫駆除が切望
されている。
そこで、マメコガネ用のトラップをゴルフ場等に配置
し、大量誘殺による発生密度を抑制する試みがなされて
いる。
し、大量誘殺による発生密度を抑制する試みがなされて
いる。
このような、マメコガネ用のトラップとして、従来より
第3図に示すタイプのものが存在している。
第3図に示すタイプのものが存在している。
この従来のトラップは、板体21,22を十字に組合せて空
間を四区画に仕切り、板体21に性フェロモン誘引剤23を
取り付けると共に、板体21と22の交差部に芳香誘引剤24
を取り付けたものである。
間を四区画に仕切り、板体21に性フェロモン誘引剤23を
取り付けると共に、板体21と22の交差部に芳香誘引剤24
を取り付けたものである。
なお、第3図中、25はトラップに組み合わせたロート状
の虫受ガイド、26は虫受ガイド25に組み合わせる捕虫容
器を示している。
の虫受ガイド、26は虫受ガイド25に組み合わせる捕虫容
器を示している。
しかしながら、このような従来のトラップは、誘引剤の
分散方向が一区画方向に限定されてしまい、充分な誘引
効果を上げることができなかった。
分散方向が一区画方向に限定されてしまい、充分な誘引
効果を上げることができなかった。
従って、充分な誘引効果を発揮し、しかも、多数のトラ
ップを扱う際でも輸送・保管・設置に便利なトラップが
望まれていた。
ップを扱う際でも輸送・保管・設置に便利なトラップが
望まれていた。
本考案の上記課題を解決するための手段は、下記の通り
である。
である。
すなわち、本考案の第1のトラップは、開孔部を有する
中央板の両側端に、側板を互いに逆向きに接続し、該側
板に開孔部を形成すると共に、中央板には、性フェロモ
ン誘引剤と食物誘引剤とを取り付けたトラップである。
中央板の両側端に、側板を互いに逆向きに接続し、該側
板に開孔部を形成すると共に、中央板には、性フェロモ
ン誘引剤と食物誘引剤とを取り付けたトラップである。
なお、中央板の開孔部としては、複数の小開孔部の他、
1個の大開孔部でもよい。
1個の大開孔部でもよい。
また、本考案の第2のトラップは、第1のトラップに、
虫の飛び出し防止用の円錐体を吊下げたものである。
虫の飛び出し防止用の円錐体を吊下げたものである。
本考案のトラップによれば、中央板に取り付けた性フェ
ロモン誘引剤と、食物誘引剤とから夫々誘引成分が発散
される。
ロモン誘引剤と、食物誘引剤とから夫々誘引成分が発散
される。
誘引剤から発散される誘引成分は、中央板や側板の開孔
部および突出板を介して隣接する区画にも分散し、周囲
全体へ分散する。
部および突出板を介して隣接する区画にも分散し、周囲
全体へ分散する。
また、円錐体を設けたものは、捕虫容器から飛び出した
虫が、円錐体に当たり、再び捕虫容器内に落下する。
虫が、円錐体に当たり、再び捕虫容器内に落下する。
本考案のトラップは、一体成形されることから、成形後
に一定の形状を保持できる材質のもので製造される。
に一定の形状を保持できる材質のもので製造される。
このように、一体成形可能な材質で形成されたトラップ
は、製造が容易であり、また、使用の際に組立が不要で
設置が容易であり、設置後も雨風に強く、屋外でも半永
久的に使用できるものである。
は、製造が容易であり、また、使用の際に組立が不要で
設置が容易であり、設置後も雨風に強く、屋外でも半永
久的に使用できるものである。
さらに、本考案のトラップは、1つのトラップの側板の
開孔部に他のトラップの突出板を差し込むようにして組
み合わせることにより、他のトラップの開孔部が突出板
に対してズレ防止のストッパーとなるので、上下方向に
ズレることがなく、密着状態でまとまる。
開孔部に他のトラップの突出板を差し込むようにして組
み合わせることにより、他のトラップの開孔部が突出板
に対してズレ防止のストッパーとなるので、上下方向に
ズレることがなく、密着状態でまとまる。
そして、多数のトラップをまとめたままで、輸送・保管
を行うことができる。
を行うことができる。
以下、図面を参照しながら本考案のトラップの一実施例
について説明する。
について説明する。
第1図は本考案のトラップの一実施例を示す斜視図で、
第2図は本考案のトラップの使用例を示す斜視図であ
る。
第2図は本考案のトラップの使用例を示す斜視図であ
る。
本考案のトラップは、中央板1の両側端に、側板2,3が
中央板1に対してほぼ直角に、かつ、側板2,3が互いに
逆向きになるように一体成形されている。
中央板1に対してほぼ直角に、かつ、側板2,3が互いに
逆向きになるように一体成形されている。
側板2,3には、それらの中央板1との接続側付近に四角
形状の開孔部2a,3aと、該開孔部2a,3aと同形状で、中央
板1に沿って突出する突出板2b,3bとが、それぞれ形成
されている。
形状の開孔部2a,3aと、該開孔部2a,3aと同形状で、中央
板1に沿って突出する突出板2b,3bとが、それぞれ形成
されている。
他方、中央板1には、中央付近に小開孔部1a群が形成さ
れている。
れている。
なお、これらの開孔部2a,3a及び小開孔部1aの形状や大
きさは、特に上記したものに限定されるものではなく、
誘引成分が通過できるものならよい。
きさは、特に上記したものに限定されるものではなく、
誘引成分が通過できるものならよい。
上記した小開孔部1aや開孔部2a,3aを介して、ある区画
と、その区画に隣接する区画とが連続することになる。
と、その区画に隣接する区画とが連続することになる。
図中、4は性フェロモン誘引剤の取付具で、中央板1の
両面に、それぞれ配置され、片面にマメコガネムシ用の
性フェロモン誘引剤5が、他面にヒメコガネ用の性フェ
ロモン誘引剤(図示は省略)が、それぞれ取り付けられ
ている。
両面に、それぞれ配置され、片面にマメコガネムシ用の
性フェロモン誘引剤5が、他面にヒメコガネ用の性フェ
ロモン誘引剤(図示は省略)が、それぞれ取り付けられ
ている。
このように本実施例のトラップは、2種類の誘引剤を取
り付けることで、性の異なるあるいは種類の異なる害虫
に対応した誘引成分が同時に拡散することになり、雌雄
あるいは複数の害虫の捕獲を目的とするゴルフ場用のト
ラップとして、特に有益なものである。
り付けることで、性の異なるあるいは種類の異なる害虫
に対応した誘引成分が同時に拡散することになり、雌雄
あるいは複数の害虫の捕獲を目的とするゴルフ場用のト
ラップとして、特に有益なものである。
また、中央板1の上部には、食物誘引剤を収めた小円筒
容器6が開口部を下向きにして取り付けられている。
容器6が開口部を下向きにして取り付けられている。
なお、図中、7は中央板1に取り付けられたトラップ吊
下げ用の吊紐、8は側板2,3にそれぞれ形成された取付
孔で、該取付孔7には第2図に示すように、ロート状の
虫受ガイド9を介して捕虫容器10を取り付ける。
下げ用の吊紐、8は側板2,3にそれぞれ形成された取付
孔で、該取付孔7には第2図に示すように、ロート状の
虫受ガイド9を介して捕虫容器10を取り付ける。
また、第2図中、11は、紐12によって取付具4に吊下げ
た円錐体で、この円錐体11によって捕虫容器10内に捕獲
された虫の飛び出しが防止される。
た円錐体で、この円錐体11によって捕虫容器10内に捕獲
された虫の飛び出しが防止される。
使用例 まず、取付具4によって、マメコガネ用とヒメコガネ用
の計2種類の性フェロモン誘引剤5を中央板1の両面に
取り付けると共に、食物誘引剤を小円筒容器6に入れて
取り付ける。
の計2種類の性フェロモン誘引剤5を中央板1の両面に
取り付けると共に、食物誘引剤を小円筒容器6に入れて
取り付ける。
また、取付孔8を利用して虫受ガイド9を取り付け、該
虫受ガイド9に捕虫容器10を取り付ける。
虫受ガイド9に捕虫容器10を取り付ける。
そして、該トラップをゴルフ場等の所定箇所に仕掛け
る。
る。
すると、性フェロモン誘引剤5や小円筒容器6内の食物
誘引剤から発散される誘引成分が、小開孔部1aや開孔部
2a,3aを介して、隣接する区画にも分散し、トラップの
周囲全体に分散する。
誘引剤から発散される誘引成分が、小開孔部1aや開孔部
2a,3aを介して、隣接する区画にも分散し、トラップの
周囲全体に分散する。
誘引成分に反応して飛来したマメコガネやヒメコガネ
は、まず盛んにトラップの周囲を飛び回り、やがてトラ
ップを中心に旋回範囲が小さくなり、ついにトラップに
到達する。
は、まず盛んにトラップの周囲を飛び回り、やがてトラ
ップを中心に旋回範囲が小さくなり、ついにトラップに
到達する。
トラップへ到達したマメコガネやヒメコガネの多くは、
性フェロモン誘引剤5、食物誘引剤を収めた小円筒容器
6等の他、中央板1や側板2,3の表面に留まろうとして
羽をたたむため失速し、虫受ガイド9内に落下し、捕虫
容器10内に導かれる。
性フェロモン誘引剤5、食物誘引剤を収めた小円筒容器
6等の他、中央板1や側板2,3の表面に留まろうとして
羽をたたむため失速し、虫受ガイド9内に落下し、捕虫
容器10内に導かれる。
また、虫の一部は、中央板1や側板2,3の表面に一旦は
留まれたものの、移動の際に脚を滑らせて、結局虫受ガ
イド9内に落下し、捕虫容器10内に導かれる。
留まれたものの、移動の際に脚を滑らせて、結局虫受ガ
イド9内に落下し、捕虫容器10内に導かれる。
捕虫容器10内に導かれた虫は、上方向に垂直に飛んで
も、円錐体11に衝突するため、捕虫容器10から外へ飛び
出すことができない。
も、円錐体11に衝突するため、捕虫容器10から外へ飛び
出すことができない。
本考案によれば、中央板に取り付けた性フェロモン誘引
剤と食物誘引剤とから夫々誘引成分が発散される。
剤と食物誘引剤とから夫々誘引成分が発散される。
これらの誘引剤から発散される誘引成分は、中央板や側
板に設けた開口部および突出板を介して、隣接する区画
にもむらなく分散するため、特定方向だけでなくトラッ
プの周囲全体に対して分散する。
板に設けた開口部および突出板を介して、隣接する区画
にもむらなく分散するため、特定方向だけでなくトラッ
プの周囲全体に対して分散する。
その結果、十分な誘引効果を発揮することができる。
また、円錐体を取り付けたものは、虫の飛び出しが防止
される。
される。
さらに、本考案のトラップは、一体成形されるので、製
造が容易である上に、使用の際に組立が不要で設置が容
易であり、設置後も雨風に強く、屋外でも半永久的に使
用できるものである。
造が容易である上に、使用の際に組立が不要で設置が容
易であり、設置後も雨風に強く、屋外でも半永久的に使
用できるものである。
しかも、多数のトラップを扱う際でも、他のトラップの
開孔部が突出板に対してズレ防止のストッパーとなり、
上下方向にズレることがなく、密着状態でまとまるの
で、輸送・保管にかさばらず便利なものである。
開孔部が突出板に対してズレ防止のストッパーとなり、
上下方向にズレることがなく、密着状態でまとまるの
で、輸送・保管にかさばらず便利なものである。
第1図:本考案のトラップの斜視図 第2図:本考案のトラップの使用例を示す斜視図 第3図:従来のトラップの使用例を示す斜視図 1……中央板、1a……小開孔部 2,3……側板、2a,3a……開孔部 2b,3b……突出板 4……取付具、5……性フェロモン誘引剤 6……小円筒容器、9……虫受ガイド 10……捕虫容器、11……円錐体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤森 嶺 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社植物開発研究所横浜セ ンター内 (56)参考文献 実開 平1−155772(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】一体成形による、開孔部を有する中央板の
両側端に、側板を互いに逆向きに接続し、該側板に開孔
部と突出板とを形成すると共に、中央板には、性フェロ
モン誘引剤と食物誘引剤とを取り付けたことを特徴とす
る、トラップ。 - 【請求項2】請求項1記載のトラップに、虫の飛び出し
防止用の円錘体を吊下げた、トラップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990121807U JPH0728867Y2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | トラップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990121807U JPH0728867Y2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | トラップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0477782U JPH0477782U (ja) | 1992-07-07 |
JPH0728867Y2 true JPH0728867Y2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=31869638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990121807U Expired - Lifetime JPH0728867Y2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | トラップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0728867Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101165040B1 (ko) | 2010-01-06 | 2012-07-20 | 대한민국 | 곤충채집트랩 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0455514Y2 (ja) * | 1988-04-18 | 1992-12-25 |
-
1990
- 1990-11-22 JP JP1990121807U patent/JPH0728867Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101165040B1 (ko) | 2010-01-06 | 2012-07-20 | 대한민국 | 곤충채집트랩 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0477782U (ja) | 1992-07-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |