JPH0455514Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0455514Y2
JPH0455514Y2 JP1988052001U JP5200188U JPH0455514Y2 JP H0455514 Y2 JPH0455514 Y2 JP H0455514Y2 JP 1988052001 U JP1988052001 U JP 1988052001U JP 5200188 U JP5200188 U JP 5200188U JP H0455514 Y2 JPH0455514 Y2 JP H0455514Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
attractant
collision plate
piece
box
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1988052001U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01155772U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1988052001U priority Critical patent/JPH0455514Y2/ja
Publication of JPH01155772U publication Critical patent/JPH01155772U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0455514Y2 publication Critical patent/JPH0455514Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は昆虫誘引剤、特に松類を加害する甲虫
として有名なマツノマダラカミキリ用誘引剤など
に使用する組立て式昆虫誘引剤用トラツプに関す
るものである。
<従来の技術> 従来、一般に用いられている害虫の誘引誘殺の
ためのトラツプとしては、旧くはメイガ等のリン
翅目昆虫の産卵場所を、松の幹のワラ等でこも巻
きをして人為的に作り、このこも内に産卵させた
害虫卵を春の孵化前に、こもごと焼却する方法が
知られている。
甲虫では、スギカマキリが杉幹の樹皮下に潜り
込み産卵する習性を利用した所謂バンド法と呼ば
れる粘着バンドを巻き付ける方法が、奈良県林業
試験場の柴田氏らによつて提案され、商品化され
ている。
また、ウリミバエ等の誘引剤用としては、ビン
型、箱型等のトラツプが使用されている。ゴキブ
リ用として多種多用のトラツプが考案され発売さ
れているし、誘蛾灯等も同様である。
飛翔力の強い甲虫類、特に近年、松枯れに関す
るマツノマダラカミキリに対して誘引剤の開発が
なされ、安息香酸、オイゲノール誘引剤(商品名
「ホドロン」・保土谷化学工業株式会社製)やα−
ピネン、エチルアルコール誘引剤(商品名「マダ
ラコール」・サンケイ化学株式会社製)の2剤が
各々形、材質の異なる衝突落下捕虫式誘引剤トラ
ツプと共に販売されている。
これらはマツノマダラカミキリの密度低下の一
助や松枯れ進行中の東北地方における発生調査、
発生予察のために使用され成果を納めている。
<考案が解決しようとする課題> しかし、これまでのマツノマダラカミキリ誘引
剤トラツプは、高価でサビる、組み立てが手間取
る、或いはサビないが高価で衝突落下板が小さす
ぎる等の欠点を有している。即ち、安息香酸、オ
イゲノール誘引剤用としては、総ブリキ板製で円
形の傘の下に十文字形に衝突落下板が有り、その
中央に誘引剤収納用の傘を持つた切り込みが作ら
れている。衝突落下板の下には、円形ロート、水
を入れ落下虫を捕殺するコツプが付いており、衝
突落下板面積としては比較的大きい。だが、この
誘引器はブリキ製でサビを生じ、且つネジ等で部
品を止める箇所が多く、部品点数も多いため、使
用時の組み立てに手間が掛かり過ぎる。また、ブ
リキの角で手指などを怪我しやすい。勿論、職人
による手作りのため高価につく等の欠点を有す
る。
一方、α−ピネン・エチルアルコール誘引剤用
のトラツプは、プラスチツク製で型抜きにより円
形ドーム型屋根、十文字形衝突落下板を有し、中
央にA剤、B剤の2剤を重ね入れる切り込みと、
深鉢型の水を入れ落下虫捕殺容器の付いた構造で
ある。これは各々に嵌込み孔を持ち使用時の組立
ては前記よりは容易であるが、この種のトラツプ
は、プラスチツクの成型のため部品点数に応じた
型の数が必要であり、且つまた、衝突落下板式ト
ラツプとして必要な衝突落下板の大型化には、型
の大型化と言う経費の増大を伴うため、全体が小
さくなる等の欠点を有している。更に、本誘引剤
そのものの社会的必要総数量が少ないために、量
産化に適さずコスト高になる。
また、両トラツプ共通の欠点として、昆虫誘引
物質の収納場所が直接外に露出しており、誘引成
分の揮発が日照や風の影響を直接受け、安定した
揮発量の確保は困難である。即ち、強日照や強風
時等、対象害虫マツノマダラカミキリの活動が低
下するとき、最も多くの誘引剤が揮発する矛盾が
生じ、その分を見込んだ誘引成分量を予めセツト
せざるを得ず、誘引剤の無駄づかいとなる。勿
論、部品点数も多く全体の形も複雑となる。
本考案は上記実情に鑑み、安価で組立て自在と
なる防止加工を施したボール紙等の耐水性板地を
用い、箱折り片部付き衝突板を複数枚組合わせて
なる誘引物収納箱付き衝突板本体と、折畳んでな
る捕虫袋を現地にて組立てる簡易タイプの組立て
式昆虫誘引剤用トラツプを提供することを目的と
したものである。
<課題を解決するための手段> 本考案は、防水加工を施したボール紙等の耐水
性板地にて、片側にノル代付き誘引収納用箱折り
片部を連設し、該箱折り片部の上下に蓋片と底片
を配設した衝突板を、少なくとも2枚設け、この
各箱折り片部を対向し各ノリ代を対向の箱折り片
部に貼着すると共に、蓋片と底片も夫々折曲げ、
中央に偏平折畳み自在の筒状誘引物収納箱を持つ
衝突板本体を形成し、前記筒状誘引物収納箱の壁
面に穿つた揮発用孔に誘引物質揮発量調整用開閉
蓋を取付け、且つ、前記衝突板本体の各衝突板の
外側端縁に切込んだ係止溝に、衝突板本体の下方
に配置する中央に折畳み線を付け上面を開口とし
た防水加工紙等よりなる折畳み自在の角錐状捕虫
袋の上端に設けた吊り紐を掛け、前記誘引物収納
箱に誘引剤を収容し、捕虫袋に捕虫液を入れるも
のである。
<作用> 上記のような構成のため、この複数枚(2,4
枚)の衝突板の箱折り片部端のノリ代を順次他の
箱折り片部に接着し、上下の蓋片,底片を折り屋
根及び底付きの誘引物収納箱を形成するか、又は
予め組立て折畳んでなる誘引収納箱部を起こし箱
形状とし、中央に誘引物収納箱付き衝突板本体と
し、これに予め折畳んでなる捕虫袋を拡げ、この
吊り紐を吊り下げ、全体として昆虫誘引剤用トラ
ツプとする。この誘引物収納箱に誘引物質を入れ
ると共に、捕虫袋に水等を入れ所定の木に吊り下
げ又は固定する。この場合、外気条件に応じ誘引
物収納箱の揮発孔を開閉蓋の回動し誘引物質の揮
発量を調整するものである。即ち、このトラツプ
はボール紙等の軽量の耐水性板地製で且つ組立て
式としてなるため、設置場所への搬入が容易とな
る。
<実施例> 以下、本考案を実施例の図面について説明すれ
ば、次の通りである。
第1図乃至第5図A,Bは同一形状の衝突板を
2枚使用する実施例で、1は防水加工を施したボ
ール紙、ポリプロピレン樹脂製ダンボール(商品
名 ダンプレート)、ビニール被覆ボール紙等の
耐水性板地aにて形成した矩形状を呈する衝突板
で、該衝突板1は片側に折目2を介し誘引物収納
用箱折り片部3,3を連設すると共に、該各箱折
り片部3の上下縁に折目4,5を介して蓋片6と
底片7を連設し、且つ先端の箱折り片部3の側縁
にノリ代3aを設けてなる。この衝突板1は2枚
形成し、該各衝突板1の箱折り片部3,3は折目
2を介して直角折りし、各ノリ代3aに適宜接着
剤(図示せず)を塗布し、該ノリ代3a部を対向
の箱折り片部3の基部3bに夫々接着し、全体と
して中央に筒状の誘引物収納箱8を配する衝突板
本体9とする。10は下端を四角錘状底10aを
形成し、対向壁面に折込み線11を付け折畳み自
在とし防水加工を施した紙等の薄地材よりなる捕
虫袋で、該捕虫袋10の両端に設けた吊り紐12
を、前記衝突板本体9の両端となる衝突板1の端
縁に切込んだ係止溝13に引つ掛けて組み昆虫誘
引剤用トラツプ14とする。15は筒状となる誘
引物収納箱8の壁面に穿つた揮発用孔16の前面
に取付けた誘引物質揮発量調整用開閉蓋である。
この場合、2枚の衝突板1,1は出荷時にあつて
は、そのノリ代3aに接着剤を塗り対向の箱折り
片部3の所定位置に宛がい接着し、予め誘引物収
納箱8を形成しておき、折畳んでおく(勿論、こ
の接着は鳩目等の止具を持つて行なつてもよい)。
次に、この作用を説明すれば、先ず林野等にお
ける現場にて、予め折畳んで搬入した衝突板本体
9と捕虫袋10を、夫々広げる。この場合、衝突
板本体9のあつては誘引物収納箱8の各底片7を
内側に折り曲げ底部17を形成し、この中に誘引
剤18を入れ、この後各蓋片6を折り曲げ屋根部
19とし、また捕虫袋10の吊り紐12を衝突板
本体9の両端の係止溝13に掛ければよく、該捕
虫袋10の中に水や粘着性を有する物質等の捕虫
液20を入れる。このようにして組立てセツトし
たトラツプ14を、上端の吊り孔21に掛け具
(図示せず)等をもつて木などに取付ける。
ここにおいて、誘引物収納箱8内の誘引剤18
より揮散したガスに誘引され衝突板本体9面に飛
来した虫を衝突落下させる。このように落下した
虫は下方の捕虫袋10に入り下部に溜めた捕虫液
20にて確実に捕獲される。この場合、トラツプ
14の設置場所、日照や風等の条件にて誘引成分
の揮発が異なるときは、誘引物収納箱8の開閉蓋
15を少し回動し揮発用孔16の孔径を適宜調整
すればよい。
第6図乃至第8図は同一形状の衝突板を4枚使
用する他の実施例である。この場合の衝突板1の
構成は、片側に配する誘引物収納用箱折り片部3
は一片でよく、該箱折り片部3の先端に折目22
を介しノリ代3aを設け、且つ上下に蓋片6と底
片7を形成したものである。即ち、このときの誘
引物収納箱8は4枚の衝突板1にて形成するた
め、該衝突板1には単一の箱折り片部3をもてば
よい。
このときの衝突板本体9の形成にあたつては、
前記同様に各ノリ代3a部に接着剤を塗り、該ノ
リ代3aを折目22を堺とし直角に折り、夫々隣
接の箱折り片部3の基部3bに付ければ、全体と
して中央に角筒状の誘引物収納箱8を有し井桁状
配設の衝突板本体9となる。勿論、各衝突板1の
端縁には吊り下げ用の係止溝13を切り込むもの
である。
このタイプの使用に当たつては、前記同様に衝
突板本体9の誘引物収納箱8を潰し畳み状とし、
予め折畳んだ前記同様の捕虫袋10と共に組んで
搬入する。次に、組立てセツトにおいて衝突板本
体9の各衝突板1を四方に向くように広げ、中央
に方形の誘引物収納箱8を形成し、蓋片6と底片
7も折ち中に誘引剤18を入れ、一方捕虫袋10
も広げ中に捕虫液20を入れ、且つ該捕虫袋10
の上縁の吊り紐12を、四方の衝突板1の係止溝
13に掛ければトラツプとなる。
<考案の効果> 上述のように本考案の昆虫誘引剤用トラツプ
は、折畳み自在の誘引物収納箱を中央に配する複
数枚の衝突板を持つ衝突板本体と、これに吊り下
げる折畳み自在の捕虫袋の組合わせとしてなるた
め、軽量、コンパクトになり出荷、搬入等が容易
で、且つ組立てセツトが簡単で、現場使用に最適
となる。また、この場合誘引物収納箱には誘引成
分の揮発量調整の開閉蓋を配してなるため、設置
場所、日照や風向き等の条件にて揮発量が調整で
き経済的使用が可能となる。更に、本考案のトラ
ツプの構成部材は、防水加工を施したボール紙地
等の廉価な薄地材使用のため、この点からも製作
が容易で安価に提供しえ、且つ量産に適するトラ
ツプとなり、使い捨て使用にも最適である等の実
用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
衝突板2枚使用の斜面図、第2図は同断面図、第
3図は衝突板の正面図、第4図は捕虫袋の斜面
図、第5図A,Bは衝突板本体の折畳み説明図、
第6図は他の実施例の斜面図、第7図は衝突板の
正面図、第8図は衝突板本体の折畳み説明図であ
る。 1……衝突板、3……誘引物収納用箱折り片
部、3a……ノリ代、6……蓋片、7……底片、
8……誘引物収納箱、9……衝突板本体、10…
…捕虫袋、11……折畳み線、12……吊り紐、
13……係止溝、15……誘引物質揮発量調整用
開閉蓋、a……耐水性板地。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 防水加工を施したボール紙等の耐水性板地aに
    て、片側にノリ代付き誘引収納用箱折り片部3を
    連設し、該箱折り片部3の上下に蓋片6と底片7
    を配設した衝突板1を、少なくとも2枚設け、こ
    の各箱折り片部3を対向し各ノリ代3aを対向の
    箱折り片部3に貼着すると共に、蓋片6と底片7
    も夫々折曲げ、中央に偏平折畳み自在の筒状誘引
    物収納箱8を持つ衝突板本体9を形成し、前記誘
    引物収納箱8の壁面に穿つた揮発用孔16に誘引
    物質揮発量調整用開閉蓋15を取付け、且つ、前
    記衝突板本体9の各衝突板1の外側端縁に切込ん
    だ係止溝13に、衝突板本体9の下方に配置する
    中央に折畳み線11を付け上面を開口とした防水
    加工紙等よりなる折畳み自在の角錐状捕虫袋10
    の上端に設けた吊り紐を掛け、前記誘引物収納箱
    8に誘引剤18を収容し、捕虫袋10に捕虫液2
    0を入れる組立て式昆虫誘引剤用トラツプ。
JP1988052001U 1988-04-18 1988-04-18 Expired JPH0455514Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988052001U JPH0455514Y2 (ja) 1988-04-18 1988-04-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988052001U JPH0455514Y2 (ja) 1988-04-18 1988-04-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01155772U JPH01155772U (ja) 1989-10-26
JPH0455514Y2 true JPH0455514Y2 (ja) 1992-12-25

Family

ID=31278014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988052001U Expired JPH0455514Y2 (ja) 1988-04-18 1988-04-18

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0455514Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0755121B2 (ja) * 1989-12-26 1995-06-14 富士フレーバー株式会社 小型昆虫用捕虫器
JPH0728867Y2 (ja) * 1990-11-22 1995-07-05 富士フレーバー株式会社 トラップ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58192581U (ja) * 1982-06-18 1983-12-21 サンケイ化学株式会社 捕虫器
JPS62186672U (ja) * 1986-05-15 1987-11-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01155772U (ja) 1989-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3685199A (en) Insect trap
US3755958A (en) Insect trap
US3729858A (en) Insect trap
US5048224A (en) Insect trap
US4425731A (en) Disposable rodent trap
US4592163A (en) Telescoping carton and insect trap
US4251946A (en) Snail and slug trap
US3304646A (en) Trap for bugs and the like
US3708908A (en) Insect trap
US5148625A (en) Roach trap
US4133137A (en) Insect trap
AU625867B2 (en) Insect bait station
US2518819A (en) Lethal animal trap
CN101472471A (zh) 饵料盒
JPH0286725A (ja) 飛ぶ昆虫、特に、食料品に被害を与える蛾の捕獲器
PT2716156T (pt) Armadilha para insetos voadores, utilização da referida armadilha e método de fabrico correspondente
JPH0455514Y2 (ja)
US20050166446A1 (en) Method and apparatus for the control of vermin
EP2792239A1 (en) Device for controlling insects
US5577341A (en) Animal trap
JPH029667Y2 (ja)
JP2004154017A (ja) 害虫誘引捕獲器
JPS60241836A (ja) なめくじ等の誘引毒餌器
JPH0610786Y2 (ja) 捕虫袋
GB2422084A (en) A box for the containment of a rodent trap