JPH07288034A - 消弧材料組成物およびそれを用いた消弧室の製法 - Google Patents

消弧材料組成物およびそれを用いた消弧室の製法

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JPH07288034A
JPH07288034A JP8154394A JP8154394A JPH07288034A JP H07288034 A JPH07288034 A JP H07288034A JP 8154394 A JP8154394 A JP 8154394A JP 8154394 A JP8154394 A JP 8154394A JP H07288034 A JPH07288034 A JP H07288034A
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康利 山部
Kazuharu Kato
和晴 加藤
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忠禧 村上
Hiroshi Adachi
廣士 足達
Shoji Takagi
樟二 高木
Masataka Tonai
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 すぐれた耐熱性、耐アーク性、耐熱衝撃性な
どを呈し、有害物質であるアスベストなどをまったく含
有せず、低温で容易に調製しうる消弧材料組成物および
それを用いた消弧室の製法を提供すること。 【構成】 耐アーク性無機質粉末35〜60重量%、雲
母粉末3〜15重量%、第一リン酸アルミニウム水溶液
10〜30重量%、第一リン酸アルミニウム水溶液の硬
化剤0.5〜13.5重量%および水和アルミナ8〜2
2重量%からなる消弧材料組成物、および該消弧材料組
成物を混練して混合材料を調製し、該混合材料中の第一
リン酸アルミニウム水溶液の濃度を55〜70%に調整
して成形材料を調製したのち、該成形材料を加圧成形し
て成形品を作製し、該成形品を120〜200℃で加熱
養生させて硬化を進行させるとともに水分を除去し、え
られた消弧材料を用いることを特徴とする消弧室の製
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消弧材料組成物および
それを用いた消弧室の製法に関する。さらに詳しくは、
すぐれた耐熱性、耐アーク性、耐熱衝撃性などを呈し、
有害物質であるアスベストなどをまったく含有せず、容
易に調製することができ、電路を遮断する際に発生する
アーク熱から機器を保護するとともにアークエネルギー
を吸収冷却して消滅させる役割を有する消弧材料組成
物、および該消弧材料組成物を用いた、たとえば車両用
制御器、電磁接触器、気中接触器、高速度遮断器などの
消弧室の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、消弧材料としては、アスベスト繊
維をたとえばホウ酸塩系、セメント系などの無機質結合
剤などで結合硬化体としたもの(特公昭54−7360
号公報)が多く用いられており、またこれ以外にも、マ
イカと低融点ガラスに酸化マグネシウムなどの無機質フ
ィラーが介在したものや(特公昭43−9614号公
報)、種々焼成したセラミック系材料などが用いられて
いる。
【0003】しかしながら、特公昭54−7360号公
報に記載のアスベスト繊維を用いた消弧材料は、耐熱
性、耐アーク性、強度などにすぐれているものの、アス
ベストが取扱い上注意を要する特定化学物質であり、人
体の呼吸器官に障害をきたすこと、発ガン性の疑いがあ
ることなどから、近年、取扱いが安全なポスト・アスベ
スト材料への移行が行なわれている。また特公昭43−
9614号公報に記載の材料には、アスベストは用いら
れていないが、結合剤として有害な酸化鉛を多く含有す
るガラスが用いられており、アスベストと同様に取扱い
に注意を要する。さらにセラミック系材料は、取扱い上
安全な材料であるが、アークが発生し、急激に加熱され
ると熱衝撃で破損しやすく、大事故につながる危険性が
あるほか、製造工程において、成形品を1300℃以上
といった高温で焼成する必要があり、エネルギーロスと
寸法収縮を起こすため、複雑な形状の製品ほど歩留まり
がわるいなどの問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題を解決するためになされたものであり、有害物
質であるアスベストなどがまったく含有されず、すぐれ
た耐熱性、耐アーク性、耐熱衝撃性などを呈し、セラミ
ック系材料のように高温での焼成を必要とせず、低温処
理で容易にうることができ、寸法精度にすぐれた消弧材
料を提供することができる消弧材料組成物、および該消
弧材料組成物を用いた消弧室の製法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、耐
アーク性無機質粉末35〜60重量%、雲母粉末3〜1
5重量%、第一リン酸アルミニウム水溶液10〜30重
量%、第一リン酸アルミニウム水溶液の硬化剤0.5〜
13.5重量%および水和アルミナ8〜22重量%から
なる消弧材料組成物、および該消弧材料組成物を混練し
て混合材料を調製し、該混合材料中の第一リン酸アルミ
ニウム水溶液の濃度を55〜70%に調整して成形材料
を調製したのち、該成形材料を加圧成形して成形品を作
製し、該成形品を120〜200℃で加熱養生させて硬
化を進行させるとともに水分を除去し、えられた消弧材
料を用いることを特徴とする消弧室の製法に関する。
【0006】
【作用および実施例】本発明の消弧材料組成物は、前記
したように、耐アーク性無機質粉末35〜60重量%、
雲母粉末3〜15重量%、第一リン酸アルミニウム水溶
液10〜30重量%、第一リン酸アルミニウム水溶液の
硬化剤0.5〜13.5重量%および水和アルミナ8〜
22重量%から構成されるものである。
【0007】本発明に用いられる耐アーク性無機質粉末
は、えられる消弧材料組成物にすぐれた耐アーク性を付
与する成分である。
【0008】前記耐アーク性無機質粉末としては、たと
えば酸化アルミニウム粉末(アルミナ粉末、Al
23)、コーディエライト粉末(2MgO・2Al23
・5SiO2)、ムライト粉末(3Al23・2Si
2)などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上
を混合して用いることができる。
【0009】前記酸化アルミニウム粉末は、耐アーク
性、電気絶縁性にすぐれ、また結合剤として用いられ
る、後述する第一リン酸アルミニウム水溶液の硬化剤と
しても作用するので、本発明において好適に用いられ
る。
【0010】前記コーディエライト粉末は、耐アーク性
にすぐれ、低熱膨張性を有し、えられる消弧材料組成物
が呈する耐熱衝撃性を向上させる効果を有するほか、原
料コストが安価であるという利点も有する。
【0011】前記ムライト粉末は、耐熱性にすぐれ、低
熱膨張性を有し、えられる消弧材料組成物が呈する耐熱
衝撃性を向上させる効果を有するほか、原料コストが安
価であるという利点も有する。
【0012】なお、前記耐アーク性無機質粉末の平均粒
子径にはとくに限定がないが、通常3〜20μm程度で
あることが好ましい。
【0013】本発明の消弧材料組成物における耐アーク
性無機質粉末の含有量は、あまりにも少ないばあいに
は、消弧材料組成物が呈する耐アーク性がおとり、消弧
材料としての特性を保持することができなくなるので、
35重量%以上、好ましくは40重量%以上となるよう
に調整し、またあまりにも多いばあいには、消弧材料組
成物からえられる消弧材料が耐アーク性にすぐれるもの
の、強度が低下して破損しやすくなるので、60重量%
以下、好ましくは55重量%以下となるように調整す
る。
【0014】本発明に用いられる雲母粉末は、えられる
消弧材料組成物を用いて消弧材料をうる際の機械加工性
および成形性を向上させる成分である。
【0015】前記雲母粉末としては、たとえばフッ素金
雲母粉末、金雲母粉末、白雲母粉末などがあげられる
が、本発明においては、消弧材料組成物からえられた消
弧材料がアークに接触しても熱分解を起こしにくく、ま
たガラスを形成しにくく、遮断不能になるおそれがない
ことから、熱分解温度が1100℃以上と高温であるフ
ッ素金雲母粉末がとくに好適に用いられる。
【0016】なお、前記フッ素金雲母粉末にはとくに限
定がなく、通常の合成フッ素金雲母粉末などを好適に用
いることができる。
【0017】また、本発明の雲母粉末の平均粒子径には
とくに限定がないが、通常15〜40μm程度であるこ
とが好ましい。
【0018】本発明の消弧材料組成物における雲母粉末
の含有量は、あまりにも少ないばあいには、消弧材料組
成物からえられる成形材料の加圧成形時の流動性がおと
り、またえられた消弧材料の機械加工性がおとることか
ら、孔加工、溝加工などを行ないにくくなるので、3重
量%以上、好ましくは6重量%以上となるように調整
し、またあまりにも多いばあいには、消弧材料の機械加
工性がすぐれるという利点があるものの、耐アーク性が
おとる結果となるので、15重量%以下、好ましくは1
2重量%以下となるように調整する。
【0019】本発明に用いられる第一リン酸アルミニウ
ム水溶液は、結合剤として作用する成分である。
【0020】前記第一リン酸アルミニウム水溶液の濃度
は、あまりにも低いばあいには、後述するように、該水
溶液の濃度を55〜70%に調整して成形材料を調製す
る際に、余剰の水分を除去するのに長時間を要するよう
になる傾向があるので、40%以上、なかんづく42%
以上であることが好ましく、またあまりにも高いばあい
には、粘度が高くなるとともに硬化剤との反応が急激に
進行し、成形材料の調製が困難となる傾向があるので、
55%以下、なかんづく53%以下であることが好まし
い。
【0021】本発明の消弧材料組成物における第一リン
酸アルミニウム水溶液の含有量は、あまりにも少ないば
あいには、消弧材料組成物から緻密な消弧材料がえられ
にくくなるので、10重量%以上、好ましくは15重量
%以上となるように調整し、またあまりにも多いばあい
には、消弧材料組成物の混合粉末が泥獎状態となって作
業が困難となり、えられた消弧材料の強度がおとるよう
になるので、30重量%以下、好ましくは25重量%以
下となるように調整する。
【0022】ところで、前記第一リン酸アルミニウム
は、式:Al(H2PO43で表わされ、該第一リン酸
アルミニウムは、特公昭54−7360号公報に記載さ
れているように、500℃未満の加熱では水溶性のもの
であるため、耐水性、電気絶縁性におとる。したがっ
て、かかる第一リン酸アルミニウムに耐水性を発現させ
るためには、500℃以上の加熱が必要である。
【0023】そこで、本発明者らは、第一リン酸アルミ
ニウムに適用しうる硬化剤について鋭意研究を重ねた結
果、150℃付近の加熱で第一リン酸アルミニウムに耐
水性を付与することができる硬化剤を見出した。
【0024】本発明に用いられる第一リン酸アルミニウ
ム水溶液の硬化剤としては、たとえば、ウォラストナイ
ト結晶(CaO・SiO2)、炭酸カルシウム粉末(C
aCO3)などがあげられ、これらは単独でまたは2種
以上を混合して用いることができる。
【0025】前記硬化剤の平均粒子径にはとくに限定が
ないが、通常60μm程度以下、なかんづく0.2〜2
0μm程度となるように調整することが好ましい。
【0026】なお、前記炭酸カルシウム粉末としては、
天然の方解石、石灰石などや、合成炭酸カルシウムなど
の粉末があるが、本発明においては、カリウム、ナトリ
ウムなどのアルカリ不純物の含有量が少ないものが好ま
しく、合成された沈降性炭酸カルシウム粉末が最適であ
る。なお、原料コストの点から通常の高純度の炭酸カル
シウム粉末であれば好適に用いることができ、とくに限
定がない。
【0027】前記硬化剤の使用量は、あまりにも少ない
ばあいには、第一リン酸アルミニウム水溶液の耐水性の
発現温度が硬化剤を用いないばあいと大差がなく、50
0℃付近での加熱を要するようになるので、第一リン酸
アルミニウム水溶液100部(重量部、以下同様)に対
して5部以上、好ましくは15部以上、すなわち本発明
の消弧材料組成物の0.5重量%以上、好ましくは1.
5重量%以上となるように調整し、またあまりにも多い
ばあいには、第一リン酸アルミニウムの硬化が速くなり
すぎて作業時間が短くなり、たとえば混合材料の調製時
に硬化して固化物となり、以降の作業を行なうことがで
きなくなるなどの問題が発生するので、第一リン酸アル
ミニウム水溶液100部に対して45部以下、好ましく
は42部以下、すなわち本発明の消弧材料組成物の1
3.5重量%以下、好ましくは10.5重量%以下とな
るように調整する。
【0028】本発明において、前記範囲内で硬化剤を用
いたばあいには、作業時間が充分にあり、第一リン酸ア
ルミニウムの耐水性の発現温度も150〜200℃付近
となり、消弧材料が調製しやすく、かつえられた消弧材
料が耐アーク性、強度、耐熱衝撃性にすぐれたものとな
る。
【0029】本発明に用いられる水和アルミナは、第一
リン酸アルミニウムを調製するばあいの原料でもあり、
アルミナと同様に第一リン酸アルミニウムの硬化剤とし
ても有効であることが考えられるが、本発明において
は、前記したように、硬化剤としては、たとえばウォラ
ストナイト結晶や炭酸カルシウム粉末などが用いられ、
かかる水和アルミナは、消弧材料組成物からえられた消
弧材料の耐アーク性の向上を図るために用いられる。
【0030】前記水和アルミナは、式:Al(OH)3
で表わされ、300℃以上に加熱すると酸化アルミニウ
ムとなり、結合水を分解する。すなわち、水和アルミナ
を含有する消弧材料組成物からえられた消弧材料は、ア
ーク熱によって結合水を放出するが、気化熱としてアー
ク熱を吸収する効果があり、その遮断性能が向上する。
【0031】本発明の消弧材料組成物における水和アル
ミナの含有量は、あまりにも少ないばあいには、えられ
た消弧材料の遮断性能が水和アルミナを用いないばあい
と変わらず、かかる水和アルミナを用いる効果が発現さ
れないので、8重量%以上、好ましくは13重量%以上
となるように調整し、またあまりにも多いばあいには、
アーク熱によって分解される結合水の量が多くなり、消
弧材料が破損するなどの問題が発生しやすくなるので、
22重量%以下、好ましくは21重量%以下となるよう
に調整する。
【0032】なお、本発明の消弧材料組成物は、前記し
たように、耐アーク性無機質粉末、雲母粉末、第一リン
酸アルミニウム水溶液、第一リン酸アルミニウム水溶液
の硬化剤および水和アルミナから構成されるものである
が、本発明においては、これらのほかにも、本発明の目
的を阻外しない範囲内で、必要に応じて、たとえばガラ
スフリット、セラミックカラーなどの着色剤などを適宜
配合することができる。
【0033】本発明の消弧材料組成物をうる方法にはと
くに限定がなく、含有量がそれぞれ前記範囲内となるよ
うに調整した各成分を配合すればよい。
【0034】かくして調製される消弧材料組成物からえ
られた消弧材料を用い、消弧室が製造される。
【0035】まず、前記消弧材料組成物を、たとえば擂
潰機などの混合機を用いて混練して混合材料を調製す
る。なお、このときの混合材料中の第一リン酸アルミニ
ウム水溶液の濃度は、混練前の濃度と同じである。
【0036】前記混合材料をバットなどに広げて入れ、
たとえば80〜100℃程度のオーブンなどに入れ、混
合材料中の第一リン酸アルミニウム水溶液の濃度が55
〜70%になるまで余剰の水分を除去し、成形材料を調
製する。本発明の消弧室の製法においては、かかる第一
リン酸アルミニウム水溶液の濃度の調整がきわめて重要
であり、かかる第一リン酸アルミニウム水溶液の濃度が
あまりにも低いばあいには、後述する加圧成形時に成形
材料が金型内に付着しやすく、離型性におとり、寸法精
度の高い成形品がえられにくくなるので、55%以上、
好ましくは60%以上となるように調整し、またあまり
にも高いばあいには、成形材料の結着力が小さくなり、
また可塑性も発現しないため、緻密な成形品がえられ
ず、寸法精度もおとるようになるので、70%以下、好
ましくは65%以下となるように調整する。
【0037】つぎに、成形材料をたとえば所望の形状を
有する金型内に充填し、加圧成形する。かかる加圧成形
時の圧力は、あまりにも小さいばあいには、加圧力不足
で成形品のしまりにバラツキが発生するおそれがあるの
で、100kg/cm2以上であることが好ましく、ま
たあまりにも大きいばあいには、金型の間隙に成形材料
が流入し、金型が嵌合して型開きが困難となる傾向があ
るので、200kg/cm2以下であることが好まし
い。なお、本発明においては、かかる加圧成形を常温で
行なってもよく、金型などを適宜加熱して行なってもよ
い。また、加圧成形を行なう時間も適宜調整すればよ
い。
【0038】かくしてえられた成形品を、たとえば1〜
2日間程度自然放置したのち、たとえばオーブンなどに
入れ、120〜200℃で加熱養生させて硬化を進行さ
せるとともに水分を除去することにより、消弧材料がえ
られる。なお、かかる加熱養生させる際の温度は、あま
りにも低いばあいには、硬化の進行に多大な時間を要す
るとともに、仮に硬化したとしても第一リン酸アルミニ
ウムに耐水性を付与しうる化合物の生成が不充分となる
ので、120℃以上、好ましくは150℃以上であり、
またあまりにも高いばあいには、急速に成形体の表層部
のみが硬化し、内部との反応が不均一となるので、20
0℃以下、好ましくは180℃以下である。また、かか
る加熱養生を行なったのちには、消弧材料を適宜自然徐
冷してもよい。
【0039】かくしてえられた消弧材料に必要に応じて
たとえば、孔加工、溝加工などの所望の機械加工を施し
たのち、たとえばかかる消弧材料を適宜2つ以上組み合
わせるなどして消弧室をうることができる。
【0040】図1は、本発明の製法によってえられた消
弧室の一実施態様を示す概略説明図である。図1におい
て、1は、グリッド部2を有する消弧材料であり、該消
弧材料1が2つ組み合わされている。
【0041】本発明の消弧材料組成物は、すぐれた耐熱
性、耐アーク性、耐熱衝撃性などを呈し、従来用いられ
ているアスベストなどの有害物質をまったく含有せず、
さらにセラミック系材料のようにアーク熱で破損しやす
いといった問題が解決されたものであるので、該消弧材
料組成物を用いた本発明の製法により、たとえば車両用
制御器、電磁接触器、気中接触器、高速度遮断器などの
消弧室を寸法精度よくうることができる。
【0042】つぎに、本発明の消弧材料組成物およびそ
れを用いた消弧室の製法を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0043】[実施例1]耐アーク性無機質粉末として
アルミナ粉末(住友化学工業(株)製、AM−21、平
均粒子径4μm)24.5部とコーディエライト粉末
((有)マルス釉薬製、SS−200、平均粒子径7.
5μm)30.5部、雲母粉末としてフッ素金雲母粉末
(トピー工業(株)製、PDM−KG325、平均粒子
径20μm)6部、第一リン酸アルミニウム水溶液(米
山化学(株)製、濃度50%)22部、硬化剤としてウ
ォラストナイト結晶(キンセイマテック(株)製、FP
W−350、平均粒子径20μm)3.5部および水和
アルミナ(昭和電工(株)製、H−34L)13.5部
からなる混合物200gを調製して消弧材料組成物と
し、これを石川式撹拌擂潰機で30分間混練して混合材
料を調製した。
【0044】つぎに、混合材料をバットに入れ、80℃
のオーブン中で、硬化を進行させながら第一リン酸アル
ミニウム水溶液の濃度が65%になるまで水分を除去し
た。かかる実施例1のばあいには、混合材料中に含有さ
れる第一リン酸アルミニウム水溶液は44gであり、こ
のうち22gが水分である。したがって、10.15g
の水分を除去すれば第一リン酸アルミニウム水溶液の濃
度が65%となる。すなわち、200gの混合材料を1
89.85gまで乾燥し、成形材料を調製した。
【0045】つぎに、えられた成形材料をたて120m
m、よこ120mm、深さ50mmの金型内に充填し、
常温で加圧力200kg/cm2で1分間加圧成形し、
板厚約5.5mmの成形品をえた。この成形品を1日間
自然放置したのちオーブンに入れ、室温から150℃ま
で0.5℃/分の昇温速度で昇温し、3時間保持して養
生させたのち、自然徐冷して消弧材料をえた。
【0046】えられた消弧材料の物性として、曲げ強
さ、耐アーク性および電気絶縁抵抗を以下の方法にした
がって調べた。その結果を表2に示す。 (イ)曲げ強さ えられた消弧材料に幅が20mm、長さが100mmと
なるように切断加工を施して試験片とし、支点間距離8
0mmおよびクロスヘッド速度0.5mm/分の条件で
JIS K6911 5−17項に準じて三点曲げ試験
を行ない、曲げ強さ(kg/cm2)を測定した。
【0047】なお、かかる曲げ強さが300kg/cm
2以上であるばあいを、消弧室に好適に使用しうる消弧
材料とする。 (ロ)耐アーク性 えられた消弧材料に幅が50mm、長さが50mmとな
るように切断加工を施して試験片とし、JIS K69
11 5−15項に準じて耐アーク性(秒)を調べた。
【0048】なお、かかる耐アーク性が420秒以上で
あるばあいを、消弧室に好適に使用しうる消弧材料とす
る。 (ハ)電気絶縁抵抗 えられた消弧材料に幅が20mm、長さが40mmとな
るように切断加工を施して試験片とし、JIS K69
11 5−12項に準じて電気絶縁抵抗(MΩ)を測定
した。なお、測定条件は、120℃で3時間乾燥後(表
1中、と示す)と、25℃、相対湿度80%で100
時間後(表1中、と示す)とである。また測定器とし
ては、500Vポータブルメガーを用いた。
【0049】なお、かかる電気絶縁抵抗が前記では5
000MΩ以上、では100MΩ以上であるばあい
を、消弧室に好適に使用しうる消弧材料とする。
【0050】[実施例2〜3]実施例1において、組成
を表1に示すように変更したほかは実施例1と同様にし
て消弧材料組成物を調製したのち、該消弧材料組成物を
用い、実施例1と同様にして消弧材料をえた。
【0051】えられた消弧材料の物性を実施例1と同様
にして調べた。その結果を表2に示す。
【0052】なお、表1中のムライト粉末は、共立窯業
原料(株)製のKM101で、平均粒子径が4μmのも
のである。
【0053】[実施例4]実施例1において、組成を表
1に示すように変更したほかは実施例1と同様にして消
弧材料組成物から混合材料を調製した。
【0054】つぎに、混合材料をバットに入れ、80℃
のオーブン中で、硬化を進行させながら第一リン酸アル
ミニウム水溶液の濃度が60%になるまで水分を除去し
た。かかる実施例4のばあいには、混合材料中に含有さ
れる第一リン酸アルミニウム水溶液は30gであり、こ
のうち15gが水分である。したがって、5gの水分を
除去すれば、第一リン酸アルミニウム水溶液の濃度が6
0%となる。すなわち、200gの混合材料を195g
になるまで乾燥し、成形材料を調製した。
【0055】えられた成形材料を用い、実施例1と同様
にして消弧材料をえた。
【0056】えられた消弧材料の物性を実施例1と同様
にして調べた。その結果を表2に示す。
【0057】なお、表1中の炭酸カルシウム粉末は、
(株)カルシード製の高純度炭酸カルシウム粉末で、平
均粒子径が0.3μmのものである。
【0058】[実施例5]実施例1において、組成を表
1に示すように変更したほかは実施例1と同様にして消
弧材料組成物を調製したのち、該消弧材料組成物を用
い、実施例1と同様にして消弧材料をえた。
【0059】えられた消弧材料の物性を実施例1と同様
にして調べた。その結果を表2に示す。
【0060】[比較例1]厚さ約5mmのアスベスト系
材料(アスベスト40部およびポルトランドセメント6
0部からなる成形品)について、実施例1の消弧材料と
同様にして物性を調べた。その結果を表2に示す。
【0061】[比較例2]金雲母粉末45.5重量%、
低融点ガラス粉末19.5重量%および電融酸化マグネ
シウム35重量%からなる厚さ約5mmのマイカ−ガラ
ス系材料について、実施例1の消弧材料と同様にして物
性を調べた。その結果を表2に示す。
【0062】[比較例3]厚さ約5mmのアルミナ磁器
(アルミナ含有率が96重量%、熱膨張率が8.3×1
-6/℃のもの)について、実施例1の消弧材料と同様
にして物性を調べた。その結果を表2に示す。
【0063】なお、表1中には、第一リン酸アルミニウ
ム水溶液100部に対する硬化剤の使用割合(部)(表
1中、硬化剤の使用割合(部)と示す)および成形材料
中の第一リン酸アルミニウム水溶液の濃度(%)(表1
中、第一リン酸アルミニウム濃度(%)と示す)をあわ
せて示す。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】 表2に示された結果から、実施例1〜5の消弧材料組成
物を用いてえられた消弧材料は、いずれも曲げ強さが大
きく、耐アーク性にすぐれ、高温乾燥後および吸湿時の
電気絶縁抵抗が大きく、またアーク測定時にクラックが
生じたり、破損することがなく、耐熱衝撃性にもすぐ
れ、消弧室の材料として好適に使用しうるものであるこ
とがわかる。これに対して、比較例1のアスベスト系材
料は、曲げ強さおよび耐アーク性は好適であるものの、
電気絶縁抵抗、とくに吸湿時の電気絶縁抵抗が小さいこ
とがわかる。これは、材料中のポルトランドセメントが
吸湿し、水酸化カルシウムなどが生成するためであると
考えられる。また、比較例2のマイカ−ガラス系材料
は、曲げ強さおよび電気絶縁抵抗にはすぐれるものの、
耐アーク性におとることがわかる。さらに、比較例3の
アルミナ磁器は、曲げ強さおよび電気絶縁抵抗にはすぐ
れているが、アーク測定時にクラックが生じ、破損して
しまったことから、耐熱衝撃性におとることがわかる。
【0066】つぎに、実施例1〜5および比較例1〜3
でえられた消弧材料について、重量変化が発生したとき
の温度を熱重量分析装置を用いて測定した。
【0067】その結果、実施例1〜5でえられた消弧材
料は、いずれも1000℃以上であり、一方比較例1で
えられた消弧材料は350℃、比較例2のものは400
℃、比較例3のものは1500℃であった。したがっ
て、実施例1〜5でえられた消弧材料が耐熱性にすぐれ
たものであることがわかる。
【0068】[実施例6]実施例3の消弧材料組成物と
同じ組成の消弧材料組成物からなる成形材料を、図1に
示される消弧材料1の形状に対応した金型内に充填し、
常温で加圧力300kg/cm2で1分間加圧成形し、
成形品をえた。えられた成形品は、凹凸部が均一に成形
されたものであり、複雑な形状の成形品の成形も可能で
あることが確認された。
【0069】つぎに、この成形品を用い、実施例1と同
様にして消弧材料をえた。この消弧材料を2枚用意し、
該消弧材料を組み合わせて図1に示される消弧室(たて
50mm、よこ60mm、高さ25mm)を製造した。
【0070】えられた消弧室について、220V、6
2.5Aの試験条件で25000回遮断を繰り返し、そ
の遮断性能を調べた。
【0071】その結果、アーク遮断時間(アークが消滅
する時間)は9〜13msであり、従来品(比較例1の
アスベスト系材料を用いてえられた消弧室)が15〜2
0msであったのに比べ、本発明の製法によってえられ
た消弧室がすぐれた遮断性能を有することがわかった。
また、消弧室のアークに接触した部分を目視にて観察し
たところ、損耗がほとんどなく、良好であった。
【0072】[実施例7]実施例6において、実施例4
の消弧材料組成物と同じ組成の消弧材料組成物からなる
成形材料を用い、金型をより大容量のものに変更したほ
かは実施例6と同様にして図1に示される消弧室(たて
80mm、よこ95mm、高さ35mm)を製造した。
【0073】えられた消弧室について、440V、12
5Aの試験条件で25000回遮断を繰り返し、その遮
断性能を調べた。
【0074】その結果、アーク遮断時間は20〜21m
sであり、本発明の製法によってえられた消弧室が前記
従来品と同等のすぐれた遮断性能を有することがわかっ
た。また、消弧室のアークに接触した部分を目視にて観
察したところ、損耗がほとんどなく、良好であった。
【0075】
【発明の効果】本発明の消弧材料組成物は、すぐれた耐
熱性、耐アーク性、耐熱衝撃性などを呈し、従来用いら
れているアスベストなどの有害物質をまったく含有せ
ず、取扱い上安全であるとともに、寸法精度にすぐれ、
アークに接触してもほとんど損耗することがない消弧材
料を提供することができるものである。また本発明の消
弧材料組成物は、セラミック系材料のばあいのような高
温の焼成を必要とせず、低温処理で容易にうることがで
きることから、低コスト化を実現することができる。
【0076】したがって、前記消弧材料組成物を用いた
本発明の製法によってえられた消弧室は、すぐれた遮断
性能を有するものであり、たとえば車両用制御器、電磁
接触器、気中接触器、高速度遮断器などに好適に使用し
うるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製法によってえられた消弧室の一実施
態様を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 消弧材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 忠禧 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 足達 廣士 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 高木 樟二 丸亀市蓬莱町8番地 三菱電機株式会社丸 亀製作所内 (72)発明者 東内 真登 丸亀市蓬莱町8番地 三菱電機株式会社丸 亀製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐アーク性無機質粉末35〜60重量
    %、雲母粉末3〜15重量%、第一リン酸アルミニウム
    水溶液10〜30重量%、第一リン酸アルミニウム水溶
    液の硬化剤0.5〜13.5重量%および水和アルミナ
    8〜22重量%からなる消弧材料組成物。
  2. 【請求項2】 耐アーク性無機質粉末が酸化アルミニウ
    ム粉末、コーディエライト粉末またはムライト粉末であ
    る請求項1記載の消弧材料組成物。
  3. 【請求項3】 雲母粉末がフッ素金雲母粉末である請求
    項1または2記載の消弧材料組成物。
  4. 【請求項4】 第一リン酸アルミニウム水溶液が濃度が
    40〜55%のものである請求項1、2または3記載の
    消弧材料組成物。
  5. 【請求項5】 第一リン酸アルミニウム水溶液の硬化剤
    がウォラストナイト結晶または炭酸カルシウム粉末であ
    る請求項1、2、3または4記載の消弧材料組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載の消
    弧材料組成物を混練して混合材料を調製し、該混合材料
    中の第一リン酸アルミニウム水溶液の濃度を55〜70
    %に調整して成形材料を調製したのち、該成形材料を加
    圧成形して成形品を作製し、該成形品を120〜200
    ℃で加熱養生させて硬化を進行させるとともに水分を除
    去し、えられた消弧材料を用いることを特徴とする消弧
    室の製法。
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