JPH0728767B2 - 自動開閉傘 - Google Patents

自動開閉傘

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JPH0728767B2
JPH0728767B2 JP23719790A JP23719790A JPH0728767B2 JP H0728767 B2 JPH0728767 B2 JP H0728767B2 JP 23719790 A JP23719790 A JP 23719790A JP 23719790 A JP23719790 A JP 23719790A JP H0728767 B2 JPH0728767 B2 JP H0728767B2
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増栄 呉
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福太洋傘工廠股▲ひん▼有限公司
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動開閉傘に関し、特に、傘軸の内部に設けた
コイルスプリング及び傘骨に作用するバネの復元力を利
用して自動的に開傘及び閉傘を行ない得るように構成し
た自動開閉傘に関する。
〔従来の技術〕
握柄近くに設けた押しボタンを押すだけで、バネの復元
力を利用して自動的に傘が開くようにした所謂ジャンプ
傘は広く普及している。
また、片手が荷物でふさがり両手で傘を閉じることが困
難な場合等を想定して、開傘のみならず閉傘動作も自動
的に行ない得るようにした自動開閉傘も提案され、特許
公報等にも数多く開示されている。
然しながら、従来の自動開閉傘は、傘の開閉動作を行わ
せるためにかなりのエネルギを必要し、これに必要な応
力を蓄積するため傘軸内に設けられるコイルスプリング
も長くて強力なものが必要であった。特に、圧縮コイル
スプリング、即ち圧縮時に応力を蓄積し、その復元力と
しての押し出し力を利用して傘を自動開閉するようなス
プリングを使用する場合には、スプリングを強く圧縮す
るとスプリングが撓んで波状に湾曲し、スプリングの外
周が傘軸の内周面と接触、摩擦して操作時に耳障りな擦
過音を発したり、スプリングの損傷が早い等の問題があ
った。
また、圧縮時におけるスプリングの湾曲を少なくするた
め短いスプリングを用いると、スプリングの僅かな変形
量で力が大きく変化するから、操作に大きな力を必要と
するばかりでなく、制御が難しくなる等の問題もあっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、叙上の問題点を解決するためになされたもの
であり、その目的とするところは、傘の開閉動作に要す
る力が少なくて済み、そのため短い圧縮コイルスプリン
グで安定した開閉動作を行なうことができ、操作時に雑
音の発生もなく、故障が少ない等の利点を有する自動開
閉傘を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的は、下記(a)項ないし(n)項記載の構成
要素を備えた自動開閉傘、即ち、 (a)下端に握柄が取り付けられた外管と(傘の石突側
を上、握柄側を下とする。以下同様。)、外管の上端か
ら挿入された中管と、中管の上端から挿入されその上端
に石突を有する内管とから成る入れ子状の傘軸と、 (b)上記外管の外周に、開傘位置と閉傘位置との間で
摺動自在に取り付けられる下ロクロと、 (c)上記中管の上端外周に固着された中ロクロと、 (d)上記中管の上端近くの外周に固着された上ロクロ
と、 (e)上記傘軸の内部に軸方向に移動可能に挿通され、
その上端は上記内管の下端に固定され、その下端には鉤
部が形成された開閉制御ロッドと、 (f)上記外管内の握柄近くに設けられ、外管内に挿入
された中管の下端に作用して中管を外管から押し出す力
を付与する圧縮コイルスプリングと、 (g)内端(開傘時に傘軸に近い方を内側、遠い方を外
側とする。以下同様。)が上ロクロに回動自在に取り付
けられた親骨と、 (h)内端が下ロクロに回動自在に取り付けられ、外端
が親骨の中間位置に回動自在に連結された支骨と、 (i)内端が中ロクロに回動自在に取り付けられ、外端
が支骨の中間位置に回動自在に連結された補助骨と、 (j)上記親骨、支骨及び補助骨から成る傘骨に、常時
閉傘方向に力を作用せしめる閉傘スプリングと、 (k)上記握柄(10)の内部に設けられ上記開閉制御ロ
ッドの下端の鉤部を係止することができ、上記開閉制御
ロッドが握柄側に移動し来るときはその下端の鉤部を係
止し、その係止位置とは異なった開放位置に移動せしめ
るときは、上記鉤部を開放する開閉制御ロッド係止具
と、 (l)握柄内に揺動自在に設けられ、一端に下ロクロの
外周に形成した係止凸部に係合し得る係止爪を有し、下
ロクロが握柄側の移動終端に移動したとき、上記係止爪
が下ロクロの係止凸部に係合して、下ロクロを閉傘位置
に保持するフックと、 (m)握柄内に、開傘指令位置と閉傘指令位置とその両
位置の間の中立位置との間を移動自在に設けられ、開傘
指令位置に移動せしめたときは、上記フックによる下ロ
クロの係止を解除せしめ、閉傘指令位置に移動したとき
は、上記開閉制御ロッド係止具による開閉制御ロッドの
鉤部の係止を解除せしめる開閉操作具と、 (n)内管内に収容され、その一端を内管の管壁に明け
たスリットから突出せしめる弾性を有し、上記開閉制御
ロッドが開放され内管が中管から進出したときに中管が
管壁に明けたスリットから上記一端が突出して内管と中
管が連結され、中管がそのスリットの位置まで外管中に
挿入されたときは上記一端が内管内に押し込まれて内管
と中間の連結が解かれるよう取り付けられたハジキと、 を備えた自動開閉傘によって達成し得る。
〔作用〕
上記の如き構成であると、開傘時には圧縮コイルスプリ
ングにより中管を小距離押し上げて中ロクロを上ロクロ
に近接させることにより開傘状態が達成され、比較的軽
い力で開傘状態が得られるものであるから、比較的短い
圧縮コイルスプリングで目的を達成することができ、傘
の開閉動作が安定し、操作時に耳障りな擦過音を発する
ことがなく、スプリングや傘軸の損耗もなく、故障の少
ない自動開閉傘を提供し得るものである。
〔実施例〕
以下、図面を参照しつゝ本考案の構成を具体的に説明す
る。
第1図は本発明にかゝる自動開閉傘の一実施例を閉じた
状態において示す要部断面図、第2図は第1図に示した
傘が自動開傘した状態を示す要部断面図、 第3図は第2図に示した傘が自動閉傘した状態を示す要
部断面図、 第4図は握柄部分のノブの取付状態を示す一部破断図、 第5A図は握柄部分に設けたノブ及びこれによって操作さ
れる係止具とストッパの詳細を示す斜視図、 第5B図は係止具の機能を示すための第2図中A−A線に
沿った断面図、 第6図ないし第10図は握柄部分の開閉操作機構を及び安
全機構の作動を段階的に示す説明図、 第11図は閉傘スプリングの望ましい実施例を示す説明図
である。
なお、本明細書中においては、傘の石突側を『上』、握
柄側を『下』とし、開傘時に傘軸に近い方を『内』側、
遠い方を『外』側として説明する。
而して、第1図ないし第3図中、1は外管2と、その上
端から挿入された中管3と、更にその上端から挿入され
た内管4とから成る傘軸、5は外管2の外周に摺動自在
に装着された下ロクロ、6は中管3の上端外周に嵌め込
み固定された中ロクロ、7は内管4の上端近くの外周に
嵌め込み固定された上ロクロ、8は傘軸1の内部に軸方
向に移動可能に挿通され、その上端は上記内管4の下端
に固定され、その下端には鉤部8aが形成された開閉制御
ロッド、9は外管2内の握柄近くに設けられ、外管内に
挿入された中管3の下端に作用して中管を外管から押し
出す力を付与する圧縮コイルスプリング、10は外管の2
の下端に取り付けられ、その内部に開閉操作機構を具え
た握柄、11は内管4の上端に取り付けられた石突、12は
その内端が上ロクロ7に回動自在に取り付けられた親
骨、13はその内端が下ロクロ5に回動自在に取り付けら
れ、外端が親骨12の中間位置に回動自在に連結された支
骨、14はその内端が中ロクロ6に回動自在に取り付けら
れ、外端が支骨13の中間位置に回動自在に連結された補
助骨、15は上記親骨12、支骨13及び補助骨14から成る傘
骨に、常時閉傘方向に力を作用せしめる閉傘スプリン
グ、40は内管4内に収容された弾性部材から成るハジキ
である。
而して、本発明にかゝる自動開閉傘の傘軸1は、外管2
内にその上端から中管3を摺動自在に挿入し、更に中管
3内にその上端から内管4を摺動自在に挿入し、外管2
の下端には握柄10を取り付け、内管4の上端には石突11
を取り付け、外管2の外周には下ロクロ5を昇降自在に
装着すると共に、中管3の上端外周には中ロクロ6を取
り付け、内管4の上端近くの外周には上ロクロ7を取り
付けてある。
而して、外管2の下端近くの内部には、比較的短い圧縮
コイルスプリング9が収容され、その下端は外管2の下
端内部に固着した芯管24に作用し、その上端は中管3の
下端に作用し、これにより中管3を外管上端から押し出
すような力が作用するようになっている。
即ち、圧縮コイルスプリング9は、常に押し縮められた
状態であり、その蓄積応力によって常に伸びようとする
復元力を発揮するような状態にあり、第1図に示す状態
においても最も押し縮められており、第3図に示す状態
において最も伸びた状態にあるが、望ましくは第3図に
示す状態においても尚伸びようとする力を発揮するよう
になっている。
上ロクロ7には、親骨12の内側が回動自在に取り付けら
れ、また下ロクロ5には支骨13の内端が回動自在に取り
付けられ、支骨13の外端は親骨12の中間位置に回動自在
に連結されている。そして中ロクロ6には補助骨14の内
端が回動自在に取り付けられ、補助骨14の外端は支骨13
の親骨との連結箇所に近い中間位置に回動自在に連結さ
れている。
而して、中ロクロ6若しくは補助骨14の中ロクロに近い
箇所と、支骨13の先端の親骨との連結箇所との間に細い
コイルスプリング等の伸縮タイプ閉傘スプリング15が取
り付けられ、これによりすべての親骨は傘軸1へ向けて
引き寄せられ、傘骨に対して常時閉傘方向の力は加わる
ようになっている。従って、外力が加わらなければ、傘
骨は上記閉傘スプリング15の引張り力により第1図若し
くは第5図に示す如く折り畳まれた状態を形成する。
なお、親骨12、支骨13及び補助骨14から成る一組の傘骨
は、傘全体では6〜10組、一般的には8組程度が取り付
けられているが、第1図ないし第3図では図面の繁雑化
を防ぐためそのうちの2組だけを示してある。なお、閉
傘スプリング15の全部の引張り力は、外管2内の圧縮コ
イルスプリング9の押出し力よりも弱いものが用いら
れ、開傘時には引張コイルスプリング9の押出し力が、
すべての閉傘スプリング15の引張り力に打ち勝って開傘
が行なわれるようになっている。
而して、傘軸1の内部には、前記圧縮コイルスプリング
9のほか、金属等の細長い部材で作製した開閉制御ロッ
ド8が挿通され、開閉制御ロッド8上の上端は内管4の
下端に固着されると共に、開閉制御ロッド8の下端には
鉤部8aが形成され、握柄10内に設けた係止具16に係止さ
れるようになっている。
而して、握柄10内には係止具16、バネ17、フック18、ノ
ブ(開閉操作具)19、バネ片20等から成る開閉操作機構
と、ストツパ21等から成る安全機構が設けられている。
即ち、握柄10内の開閉操作機構(第4図ないし第10図も
併せて参照)において、16は上記握柄10の内部に設けら
れ上記開閉制御ロッド8の握柄側の端部に形成した鍔部
8aを係止することができ、上記開閉制御ロッド8が握柄
側に移動したときはその鍔部8aを係止し、図中右方向へ
スライドせしめられた時には、上記開閉制御ロッド8の
端部8aに対する係合を解除する略E字形の係止具(第5A
図及び第5B図参照)、17は上記係止具の外端と握柄の内
壁面との間に作用して係止具16を握柄の中心方向(図中
左方向)へ押し出すバネ、18は握柄10内に18cにより揺
動自在なよう取り付けられ、一端には下ロクロ5の係止
凸部5aを係止し得る係止爪18aを有し、下ロクロ5が外
管2の下端側の移動終端に移動したたとき下ロクロを係
止するフック、19は握柄10の上端に軸方向に移動可能な
よう装着された環状のノブ(開閉操作具)、20はフック
18の押圧部18bを外側へ向けて付勢するバネ片、21は握
柄10内で係止具16より下方に設けられ、バネ22により握
柄の中心方向へ向けて付勢されたストツパ、23はノブ19
を上方へ押し上げるスプリング、24は握柄部分において
外管2の内部に嵌め込まれた芯管、25は握柄部分におい
て外管2の外側に取り付けられた部品取付部材である。
係止具16は、その詳細を第5A図及び第5B図に示すよう
に、中央に係止突部16aを有するE字形の金属プレート
から成り、その左端に設けたバネ17により図中右方向へ
向けて付勢されると共に、その両脚の斜めにカットされ
た左端はノブ19が押し下げられたときノブの係止具押圧
片19eの斜めにカットされた面に押され、係止孔具全体
が右方向へ移動するようになっている。開閉制御ロッド
8の下端の鍔部8aは、第2図、第8図、第9図に示した
状態においてはバネ17により左側へ押し出された係止具
16の係止突部16aに引っ掛かってこれに係止孔されるよ
うになっている。
ストッパ21は、握柄10内において上記係止具16より下方
に設けられ、バネ22により握柄の中心方向へ向けて押し
出されるようになっており、第5A図に示すように係止具
16と同様に略F字形の金属部材か成り、その主平面から
L字形に立ち上がる突片21aが形成されている。
なお、上記ノブ(開閉操作具)19の握柄内に進出する内
壁下面には、第5A図に示す如く、ノブを下方へ移動させ
たとき上記フック18の一端19bを押圧してフックの係止
爪18aによる下ロクロとの係合を解除し開傘動作をもた
らすフック押圧片19dと、ノブを更に下方へ移動させた
とき上記係止具16を握柄の外周方向へ移動せしめて開閉
制御ロッド8の鍔部8aとの係合を解き閉傘動作をもたら
す係止具押圧片19eと、上記ストッパ21の外端と係合し
てノブの下方へ移動を阻止するストッパ係合片19fとが
形成されている。
而して、第1図に示した閉傘状態から傘を開く場合の操
作及び作動について説明する。
握柄10の部分に設けたノブ19を下方へ押し下げると、ノ
ブのフック押圧片19dをがフック18の押圧部18bをバネ片
20のバネ力に抗して傘軸側へ押しやり、これによりフッ
ク18の上端に形成した係止爪18aが下ロクロ5の係止凸
部5aから離脱する。
然るときは、下ロクロ5が開放されて外管2に沿って上
方へ移動可能となり、圧縮コイルスプリング9の押出し
力により中管3が外管2の上端から押し上げられ、中管
3の上端に取り付けた中ロクロ6は内管4に取り付けた
上ロクロ7に接近する(第2図参照)。このとき内管4
はその下端に取り付けた開閉制御ロット8の下端の鍔部
8aが係止具16に係止されたまゝであるので、上方へ移動
することができず、従って上クロク7も不動であるの
で、中ロクロ6が上ロクロ7に近接することにより補助
骨14が持ち上がり、これに連結された支骨13、そして支
持骨13に連結された親骨12も連動し、閉傘スプリング15
の引張り力に抗して持ち上がり、これに伴って下ロクロ
5は上方へ移動し、第2図に示すような開傘状態が達成
される。
一方、傘を折り畳む場合には、ノブ19を更に押し下げ
る。然るときは、ノブの係止具押圧片19eが係止具16を
バネ17のバネ力に抗して図中右側へ押しやり、これによ
り係止具16の係止突部16aの縁に係止されていた開閉制
御ロッド8の鉤部8aとの係合が解かれ、開閉制御ロッド
8は係止具16から開放され、内管4は中管3から上方へ
伸び出て、開傘状態を維持する力が失われ、親骨12及び
支骨13は閉傘スプリング15の収縮力により傘軸1側へ引
き寄せられ、下ロクロ5は外管2に沿って下方へ移動す
る。これによって傘骨は第3図に示したような閉じた状
態となる。
第3図に示した状態から、圧縮コイルスプリング9を押
し縮めて開閉制御ロッド8の下端の鍔部8aが握柄10内の
係止具16より下方に位置する第1図に示すような最初の
状態に復帰させるには、握柄10を片手で持ったまゝ傘の
先端を地面や壁に押しつけることにより、圧縮コイルス
プリング9のバネ力に抗して内管4を中管3の中へ押し
込むとよい。このとき、内管4内に取り付けたハジキ40
の下端は内管及び中管の管壁に明けたスリット4a及び3a
を通じて中管と係合し、内管4を押し下げると中管3も
一緒に押し下げられ圧縮コイルスプリング9が押し縮め
られ、開閉制御ロッド8の下端の鍔部8aが握柄10内の係
止具16より下方に位置し、またフック18の係止爪18aは
下ロクロ5の係止凸部5aに引っ掛かって第1図に示すよ
うな最初の状態に復帰する。
このとき、中管3は外管2内へ挿入され、ハジキ40の下
端は外管によって中管内へ押し込まれ、ハジキによる内
管と中管の係合は解除される(第1図参照)。
従って、ノブ19を再度押し下げれば、傘は再び自動的に
開かれる。
このように、握柄10の部分に設けたノブ19を片手の指で
操作するだけで、傘軸内の圧縮コイルスプリング9の作
用により、上ロクロ6は開傘時には上ロクロ7へ近づ
き、閉傘時には閉傘スプリング15の作用で傘骨が閉じて
上ロクロ7は中ロクロ6から離れて、傘の開閉動作が自
動手に行なわれるものである。
而して、上記開傘操作時にノブ19を過剰に押し下げると
開傘動作の後ただちに閉傘動作に移行し、第1図に示し
た状態から直接第3図に示した状態に移行し、第2図に
示すような開傘状態が得られない場合がある。また、開
傘状態においてもノブ19を不注意で過剰に押し下げると
第3図に示すような閉傘状態に移行して不都合である。
これを防止するため、図示した実施例においては、スト
ッパ21等から成る安全装置が設けられている。その作用
を、以下第6図ないし第10図を参照しつゝ説明する。
(なお、第6図ないし第10図の親骨12の先端は、第1図
ないし第3図に示した実施例のものと異なり、球状の露
先12aが形成されているが、以下に述べる安全装置の機
能は親骨12が第1図ないし第3図に示したような先端形
状のものであっても同様に適用し得る。) なお、第5A図に示すように、ノブ19にはその握柄上にお
ける開傘指令位置と閉傘指令位置の中間位置において上
記ストッパ21の外端と係合してノブ下方への移動を阻止
するストッパ係合片19fが設けられている。
面して、第6図に示すように、開傘前の閉傘時において
は開閉制御ロッドの鍔部8aが係止具16より更に下のスト
ッパ21の位置まで降下して、ストッパ21の内端を押圧
し、そのL字形に曲げられた外端の突片21aは外側へ移
動した状態にある。
そこで、第6図に示した状態においてノブ19を僅かに押
し下げると、ノブの上端開口部に拘束されていた親骨の
露先12aが開放される(第7図参照)、このとき、ノブ1
9のストッパ係合片19fはストッパ21の外端のL字形部分
の突片21aと外管2の間に侵入する。
次いで、ノブ19を更に押し下げると、ノブのフック押圧
片19dがフック18の押圧部18bを押し、下クロク5との係
合が解かれて開傘状態へ移行する。このときノブ19を更
に連続的に下へ押し下げようとしても、ノブのストッパ
係合片19fがストッパ21と係合しているため、ノブの下
方への移動は阻止され、閉傘状態への移行が防止され
る。この段階では、開閉制御ロッドの鍔部18aはストッ
パより上へ移動し、係止具16に係止された状態になって
いる。
次いで開傘状態が達成され、ノブ19から指を離すと、ノ
ブ19はスプリング23(第4図参照)の作用により押し上
げられ、ノブのストッパ係合片19fとスットパ21の突片2
1aとの係合は解かれて、ストッパ21はそのバネ22の作用
により外管内へ押し込まれる(第9図参照)。
然るのち、ノブ19を再度押し下げると、今度はノブのス
トッパ係合片19fはストッパ21に阻止されることなく、
第8図に示した位置により更に下方に移動し、ノブの係
止具押圧片19dが係止具16の先端を押圧して係止具16を
図中右方向へ押しやり、これによって係止具16と開閉制
御ロッド18の鉤部18aとの係合が解かれて、開閉制御ロ
ッド18は上方へ移動し(第10図参照)、第3図に示した
ような閉傘状態が達成される。
このように、ストッパ21とこれに係合するノブのストッ
パ係合片19fを設けることにより、開傘操作から直ちに
閉傘操作への移行を防止する安全装置が提供されるもの
である。
次に、閉傘動作を行なわせるため傘骨間に取り付けられ
る閉傘スプリング15の望ましい実施例につき第11図を参
照しつゝ説明する。
第1図ないし第3図に示した実施例においては、閉傘ス
プリング15の両端をリング状に形成し、これらのリング
部を親骨12と支骨13の連結部と中ロクロ6とにそれぞれ
取り付けるように構成したが、第11図に示すように閉傘
スプリング15の一端若しくは両端から所定長さ内側の部
分でコイルスプリング15のコイルの半径を小さくしてク
ビレ部15aを形成し、クビレ部15aより端部側を断面U字
形の親骨12及び/又は補助骨14のU字溝内に収容し、コ
イルスプリングのクビレ部15aに対応する位置で親骨12
若しくは補助骨14を内側へ押し曲げてこちらにもクビレ
部12aを形成し、コイルスプリングの端部を保持するよ
うに構成することが推奨される。このように構成するこ
とにより、閉傘スプリングの取付作業を簡素化すること
ができる。
〔発明の効果〕
本発明は叙上の如く構成されるから、本発明によるとき
は、傘の開閉動作に要する力が少なくて済み、そのため
短い圧縮コイルスプリングで安定した開閉動作を行なう
ことができ、操作時に雑音の発生もなく、故障が少ない
等の利点を有する自動開閉傘を提供し得るものである。
なお、本発明は叙上の実施例に限定されるものでなく、
例えば、握柄部分に設けられる開閉ロッドの下端の鍔部
の係止手段や開閉操作具、安全装置等は適宜設計変更し
得るものであり、従って、本発明はその目的の範囲内に
おいて上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべて
の変更実施例を包摂するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかゝる自動開閉傘の一実施例を閉じた
状態において示す要部断面図、 第2図は第1図に示した傘が自動開傘した状態を示す要
部断面図、 第3図は第2図に示した傘が自動閉傘した状態を示す要
部断面図、 第4図は握柄部分のノブの取付状態を示す一部破断図、 第5A図は握柄部分に設けたノブ及びこれによって操作さ
れる係止具とストッパの詳細を示す斜視図、 第5B図は係止具の機能を示すための第2図中A−A線に
沿った断面図、 第6図ないし第10図は握柄部分の開閉操作機構及び安全
機構の作動を段階的に示す説明図、 第11図は閉傘スプリングの望ましい実施例を示す説明図
である。 1……傘軸 2……外管 3……中管 4……内管 5……下ロクロ 6……中ロクロ 7……上ロクロ 8……開閉制御ロッド 8a……鉤部 9……圧縮コイルスプリング 10……握柄 11……石突 12……親骨 13……支骨 14……補助骨 15……閉傘スプリング 16……係止具 17……バネ 18……フック 18a……係止爪 19……開閉操作具(ノブ) 20……バネ片 21……ストッパ 21a……突片 22……バネ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(a)項ないし(n)項記載の構成要
    素を備えた自動開閉傘。 (a)下端に握柄(10)が取り付けられた外管(2)と
    (傘の石突側を上、握柄側を下とする。以下同様。)、
    外管(2)の上端から挿入された中管(3)と、中管
    (3)の上端から挿入されその上端に石突(11)を有す
    る内管(4)とから成る入れ子状の傘軸(1)。 (b)上記外管(2)の外周に、開傘位置と閉傘位置と
    の間で摺動自在に取り付けられる下ロクロ(5)。 (c)上記中管(3)の上端外周に固着された中ロクロ
    (6)。 (d)上記内管(4)の上端近くの外周に固着された上
    ロクロ(7)。 (e)上記傘軸(1)の内部に軸方向に移動可能に挿通
    され、その上端は上記内管(4)の下端に固定され、そ
    の下端には鉤部(8a)が形成された開閉制御ロッド
    (8)。 (f)上記外管(2)内の握柄近くに設けられ、外管内
    に挿入された中管(3)の下端に作用して中管を外管か
    ら押し出す力を付与する圧縮コイルスプリング(9)。 (g)内端(開傘時に傘軸に近い方を内側、遠い方を外
    側とする。以下同様。)が上ロクロ(7)に回動自在に
    取り付けられた親骨(12)。 (h)内端が下ロクロ(5)に回動自在に取り付けら
    れ、外端が親骨(12)の中間位置に回動自在に連結され
    た支骨(13)。 (i)内端が中ロクロ(6)に回動自在に取り付けら
    れ、外端が支骨(13)の中間位置に回動自在に連結され
    た補助骨(14)。 (j)上記親骨(12)、支骨(13)及び補助骨(14)か
    ら成る傘骨に、常時閉傘方向に力を作用せしめる閉傘ス
    プリング(15)。 (k)上記握柄(10)の内部に設けられ上記開閉制御ロ
    ッド(8)の下端の鉤部(8a)を係止することができ、
    上記開閉制御ロッド(8)が握柄側に移動し来るときは
    その下端の鉤部(8a)を係止し、その係止位置とは異な
    った開放位置に移動せしめるときは、上記鉤部(8a)を
    開放する開閉制御ロッド係止具(16)。 (1)握柄(10)内に揺動自在に設けられ、一端に下ロ
    クロ(5)の外周に形成した係止凸部(5a)に係合し得
    る係止爪(18a)を有し、下ロクロ(5)が握柄側の移
    動終端に移動したとき、上記係止爪が下ロクロの係止凸
    部に係合して、下ロクロを閉傘位置に保持するフック
    (18)。 (m)握柄(10)内に、開傘指令位置と閉傘指令位置と
    その両位置の間の中立位置との間を移動自在に設けら
    れ、開傘指令位置に移動せしめたときは、上記フックに
    よる下ロクロの係止を解除せしめ、閉傘指令位置に移動
    したときは、上記開閉制御ロッド係止具(16)による開
    閉制御ロッドの鉤部(8a)の係止を解除せしめる開閉操
    作具(19)。 (n)内管(4)内に収容され、その一端を内管の管壁
    に明けたスリット(4a)から突出せしめる弾性を有し、
    上記開閉制御ロッド(8)が解放され内管(4)が中管
    (3)から進出したときに中管の管壁に明けたスリット
    (3a)から上記一端が突出して内管と中管が連結され、
    中管がそのスリット(3a)の位置まで外管(2)中に挿
    入されたときは上記一端が内管内に押し込まれて内管と
    中管の連結が解かれるよう取り付けられたハジキ(4
    0)。
  2. 【請求項2】上記開閉制御ロッド係止具(16)が、握柄
    内でその中心方向へ向けてバネ付勢された略E字形の部
    材(16)から成り、その中央の係止突部(16a)により
    開閉制御ロッド(8)の鉤部(8a)を係止し、上記開閉
    操作具(19)により上記係止具(16)を握柄の外周方向
    へ移動せしめて開閉制御ロッド(8)の鉤部(8a)との
    係合を解くよう構成した請求項1に記載の自動開閉傘。
  3. 【請求項3】上記開閉操作具(19)が、握柄(10)の上
    端に軸方向に移動可能なよう装着された環状のノブ(1
    9)から成り、その握柄内に進出する内壁下面には、ノ
    ブを下方へ移動させたとき上記フック(18)の一端(19
    b)を押圧してフックの係止爪(18a)による下ロクロと
    の係合を解除し開傘動作をもたらすフック押圧片(19
    d)と、ノブを更に下方へ移動させたとき上記開閉制御
    ロッド係止具(16)を握柄の外周方向へ移動せしめて開
    閉制御ロッド(8)の鉤部(8a)との係合を解き閉傘動
    作をもたらす係止具押圧片(19e)とを形成した請求項
    2に記載の自動開閉傘。
  4. 【請求項4】握柄(10)内の上記係止具(16)より下方
    に握柄の中心方向へ向けてバネ付勢したストッパ(21)
    を設けると共に、上記ノブ(19)にはその開傘指令位置
    と閉傘指令位置の中間位置において上記ストッパ(21)
    の外端と係合してノブの下方への移動を阻止するストッ
    パ係合片(19f)を設け、開傘前の閉傘時においては開
    閉制御ロッドの鉤部(8a)が握柄内においてストッパ
    (21)の位置まで降下してその内端を押圧しその外端を
    外側へ移動させ、ノブを開傘指令位置まで押し下げたと
    きノブのストッパ係合片(19f)がストッパ(21)の外
    端と係合してノブの閉傘指令位置への移動が阻止され、
    開傘動作が完了し開閉制御ロッドの鉤部(8a)が上記係
    止具(16)の位置まで上昇した状態でノブを一旦上方へ
    移動させるとノブのストッパ係合片(19f)とストッパ
    (21)の外端との係合が解かれ、バネ付勢されたストッ
    パ(21)は握柄の中心方向へ向けて移動し、再度ノブを
    下方へ移動させるときはそのストッパ係合片(19f)が
    ストッパ(21)の外端に阻止されることなくノブがその
    閉傘指令位置まで到達可能なよう構成した安全機構を備
    えた請求項3に記載の自動開閉傘。
  5. 【請求項5】上記閉傘スプリング(15)が、その一端若
    しくは両端から所定長さ内側にクビレ部(15a)を有
    し、当該クビレ部から端部までの領域を断面U字形の傘
    骨内に収容し、傘骨の側壁の上記クビレ部に対応する箇
    所を内側へ押し曲げて閉傘スプリング(15)の一端若し
    くは両端を傘骨に固定するように構成した請求項1に記
    載の自動開閉傘。
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