JP2511622Y2 - 洋傘の自動開閉機構 - Google Patents

洋傘の自動開閉機構

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JP2511622Y2
JP2511622Y2 JP7066593U JP7066593U JP2511622Y2 JP 2511622 Y2 JP2511622 Y2 JP 2511622Y2 JP 7066593 U JP7066593 U JP 7066593U JP 7066593 U JP7066593 U JP 7066593U JP 2511622 Y2 JP2511622 Y2 JP 2511622Y2
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umbrella shaft
shaft
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龍 交 周
澄 浦 程
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龍 交 周
澄 浦 程
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、2段折畳み式の洋傘の
自動開閉機構に関し、特に片手で一つの制御キーをスラ
イド操作すれば、自動的に傘の開閉エネルギーの蓄積、
解放動作が制御できる簡易で便利な洋傘の自動開閉機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】傘の自動開閉機構は、最近の雨傘の多く
に採用されており、使用者が片手で便利に操作制御でき
るものを提供すべく、多くの業者が様々な自動開閉傘を
研究発表し、特許も成立しているが、それらの自動開閉
傘を見てみると、折畳み傘であるか否かを問わず、いず
れもその構造がかなり複雑であり、組立て製造段階で多
くの人件費及び時間がかかってコスト高となる。そのた
め消費者にとっては高価なものとなり、構造及び作動が
複雑で、操作も必ずしも円滑ではないという問題があ
る。
【0003】本考案者が前に研究開発し、出願した米国
特許5144969号には、2段折畳み式の自動開閉傘
が開示されているが、その構造から分かるように、その
傘軸は多段の傘軸部分によって一層ずつ重ねて組成せね
ばならないので、組立が比較的複雑であるばかりでな
く、雨傘の重さも比較的重くなり、且つそのスプリング
は組み立てる時に重なり合い、もつれ合って不便なた
め、何らかの改良が望まれていた。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】本考案は、上記の観
点に立ってなされたものであり、その目的とするところ
は、構造が簡単で製造コストが安いばかりでなく、一つ
の制御キーのスライド作動の制御のみで、開傘及び閉傘
エネルギーの蓄積、解放を制御でき、軽い操作で開閉が
可能な2段折畳み式の洋傘の自動開閉機構を提供するこ
とにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記の目的は、2段伸
縮式傘軸の上段及び下段傘軸間に一つの制御リングと閉
傘用スプリングを設け、上段傘軸内には上下に移動する
案内制御機構を設け、これを牽引ロッドによりノブの操
作ボタンに連結すると共に、案内制御機構の制御キーに
突出ピンを設けて上段傘軸の側壁から突出させ、傘を閉
じる際に2段伸縮式傘軸を縮小させると閉傘用スプリン
グを圧縮し、これと同時に下段傘軸の制御リング押上げ
端面により案内制御機構の制御キーを押し動かし、引掛
け板を押し上げ、制御リングを係止して位置決めエネル
ギーを蓄積せしめ、上ロクロと下ロクロ間に作用する開
傘用スプリングにエネルギーを蓄積させ、続けて操作ボ
タンを上下にスライドさせることにより、開傘エネルギ
ーを解放し、又は案内制御機構を引張って閉傘エネルギ
ーを解放するよう作動して、傘の開閉動作を操作制御
し、これとは別に上ロクロの上端に一つの開傘誤動作防
止機構を取り付けて、不測の開傘誤動作を防止するよう
構成することによって達成できる。
【0006】これを添付図面中の番号を参照しつつ具体
的に述べれば、本考案に係る洋傘の自動開閉機構は、上
段傘軸(11)と下段傘軸(12)から成る2段伸縮式
傘軸(1)を有し、上段傘軸(11)の上端には上ロク
ロ(13)を取り付け、下段傘軸(12)にはその上で
スライド可能なように中ロクロ(14)及び下ロクロ
(15)を取り付け、中ロクロ(14)と下ロクロ(1
5)の間には開傘用スプリング(17)を取付けると共
に、下段傘軸(12)の内部には内部スプリング(1
8)を収容してその上端を上段傘軸(11)の下端に当
接せしめ、上段傘軸(11)の下端近くの内部には引止
めバネ板(19)を取り付け、下段傘軸(12)の下端
に取り付けたノブ(3)には、引掛け爪(31)及び上
下にスライド可能な操作ボタン(32)が取り付けら
れ、操作ボタン(32)の一側には押圧突起(321)
が形成されて引掛け爪(31)の押圧操作に用いられ、
更に操作ボタン(32)の下端は牽引ロッド(322)
の下端と連結され、牽引ロッド(322)は下段傘軸
(12)内を伸びて案内制御機構(4)に連結せしめら
れ、下段傘軸(12)の回り止め凹溝は上段傘軸(1
1)の回り止め凹溝(110)と合致せしめられると共
に、下段傘軸(12)の上端部分は制御リング押上げ端
面(121)を形成し、外径が下段傘軸(12)の内径
より大きな制御リング(21)を上段傘軸(11)の外
周に嵌め合わせ、制御リング(21)と上ロクロ(1
3)の間には閉傘用スプリング(2)を装着し、且つそ
の制御リング(21)の側壁には案内制御機構(4)を
引っ掛けるための引止め孔(213)が形成され、案内
制御機構(4)は、上段傘軸(11)の内部に収容さ
れ、制御キー(41)と、伝動部材(42)と、両者を
連結する連結ロッド(44)とから構成され、制御キー
(41)は上段傘軸内に回動可能に取り付けられた引掛
け板(40)と作用し、引掛け板(40)はバネ体(4
01)により常態においてはその先端が上段傘軸(1
1)の内壁面を押圧するよう付勢され、制御キー(4
1)は引掛け板(40)の下方からで制御キー(41)
へ向けて進退せしめられ、その制御キー(41)の側面
には一つの突出ピン(411)が設けられ、常態におい
て上段傘軸(11)の回り止め凹溝(110)の外面に
突出して、下段傘軸(12)の制御リング押上げ端面
(121)の押上げ動作に対応して押し動かされると共
に、制御キー(41)の側面にはガイド溝(412)を
形成し、引掛け板(40)の押上げ動作に対応して、引
掛け板(40)の一端を制御リング(21)の引止め孔
(213)内に突出させ、制御キー(41)の下端は連
結ロッド(44)を介して伝動部材(42)と連結せし
めて制御キー(41)と伝動部材(42)が一緒に上下
移動し得るよう構成し、伝動部材(42)の下端は下段
傘軸(12)内を伸びる牽引ロッド(322)を介して
ノブ(3)の操作ボタン(32)に連結するよう組み立
てられると共に、その伝動部材(42)は引止めバネ板
(19)に対応する位置に設けられ、更に伝動部材(4
2)の側面には一つの突起(423)が形成され、引止
めバネ板(19)に対応して閉傘操作時における伝動部
材(42)の下方へのスライド作用に伴って引止めバネ
板(19)の一端を押圧して傘軸内へ後退せしめ、開傘
誤動作防止機構(5)は、上ロクロ(13)の上端位置
に設けられ、この開傘誤動作防止機構(5)は一つのス
ライドブロック(51)を有し、コイルバネ(52)に
より付勢された状態で上ロクロ(13)上に取り付けら
れ、スライドブロック(51)の胴部には長孔(51
1)が開けられて、この長孔(511)には上ロクロ
(13)に取り付けた位置決めキー(133)が挿通さ
れ、これにより開傘誤動作防止機構(5)が一定範囲内
で上下にスライド可能なように構成され、スライドブロ
ック(51)の上端に取り付けた上蓋(53)により中
空キャップ(54)を固定し、閉傘時の上段傘軸(1
1)と下段傘軸(12)の縮小操作に対応して中空キャ
ップ(54)を上ロクロ(13)に向けて接近させ複数
の傘骨(16)を締め束ねて不測の開傘誤動作を防止す
るよう構成し、2段伸縮式傘軸機構の伸縮動作により、
同時に閉傘用スプリング(2)と制御リング(21)を
上方に移動させ、これと共に下段傘軸(12)の制御リ
ング押上げ端面(121)によって案内制御機構(4)
の制御キー(41)とその突出ピン(411)を上方へ
押し動かし、これにより突出ピン(411)の先端は上
段傘軸(11)の側壁から突出して制御リング(21)
に引っ掛かって開傘用スプリング(17)のエネルギー
蓄積状態を保持し、次に、ノブ(3)の操作ボタン(3
2)を押し上げることによって開傘エネルギーを解放し
て傘を開き、次いで、操作ボタン(32)を押し下げる
と、牽引ロッド(322)を介して伝動部材(42)が
引き下げられ、その突起(423)によって引止めバネ
板(19)の一端を傘軸内へ引き込んで、同時に連結ロ
ッド(44)によって制御キー(41)を下方へ移動さ
せ、引止めバネ板(19)に対する押上げ作用を解除
し、引止めバネ板(19)により阻止されていた閉傘エ
ネルギーを解放して傘を閉じるよう構成すると共に、傘
軸の伸縮による傘の開閉動作に連動して開傘誤動作防止
機構(5)の中空キャップ(54)を押し動かし、閉傘
時には複数の傘骨(16)を束ねて保持し開傘誤動作を
防止するよう構成したこと特徴とするものである。
【0007】他の実施例においては、上記案内制御機構
(4)の伝動部材(42)が、短いパイプ部品で形成さ
れ(図7,図8)、その上端に取り付けた連結ロッド
(44)によって制御キー(41)に連結せられ、更に
伝動部材(42)の側壁には一つの長孔(424)が形
成され、この長孔に嵌め合せられたスライド片(42
5)に対して伝動部材(42)は一定範囲で上下にスラ
イド可能なように組み立てられ、且つそのスライド片
(425)を介してノブ(3)の牽引ロッド(322)
に連結されるよう構成される。
【0008】
【作用】上記の如く構成することにより、本考案におい
ては、操作ボタンのスライド操作のみによって、順序よ
く開傘及び閉傘エネルギーの蓄積、解放が制御でき、簡
単な部品で安価に製造でき、しかも軽い操作で傘の開閉
運動を制御できる2段折畳み式洋傘の自動開閉機構が提
供できるものである。
【0009】
【実施例】以下、図面により本考案の詳細を具体的に説
明する。図1は本考案に係る洋傘の自動開閉機構の一実
施例の分解斜視図、図2はこれを組み立てた状態を示す
縦断面図、図3は伝動部材の作用を示す断面図、図4も
伝動部材の作用を示す断面図、図5は折畳み状態を示す
断面図、図6は開傘状態を示す断面図、図7は別の実施
例の案内制御機構の分解斜視図、図8はその作用を示す
断面図、図9は開傘誤動作防止機構の作用を示す断面図
である。
【0010】又、各図中、1は2段伸縮式傘軸、11は
上段傘軸、110は回り止め凹溝、12は下段傘軸、1
21は制御リング押上げ端面、13は上ロクロ、133
は位置決めキー、14は中ロクロ、15は下ロクロ、1
51は係止孔、16は一本毎の傘骨、17は開傘用スプ
リング、18は内部スプリング、19は引止めバネ板、
2は閉傘用スプリング、21は制御リング、213は引
止め孔、3はノブ、31は引掛け爪、32は操作ボタ
ン、321は押圧突起、322は牽引ロッド、4は案内
制御機構、40は引掛け板、401はバネ体、41は制
御キー、411は突出ピン、412はガイド溝、42は
伝動部材、423は突起、424は長孔、425はスラ
イド片、426は押し穴、44は連結ロッド、5は開傘
誤動作防止機構、51はスライドブロック、511は長
孔、52はスプリング、53は上蓋、54は中空キャッ
プである。
【0011】先ず、図1及び図2を参照すると、これは
本考案の主な部材の立体分解図及び組合せ断面図で、図
中に明示する如く、その構造部材は、一つの2段伸縮式
傘軸1、一つの閉傘用スプリング2、一つの制御リング
21、一つのノブ3及び一つの案内制御機構4、開傘誤
動作防止機構5により組成されるのを含み、その中、そ
の2段伸縮式傘軸1は、上,下段傘軸11、12が互い
に入れ子状に嵌合って組み立てられ、更に上,下段傘軸
11,12上において固定方式で一つの上ロクロ13が
取り付けられ、又、傘軸上を順序よく移動する中ロクロ
14及び下ロクロ15を設置して、1本毎の傘骨16で
組み立てて傘面に組成し、更に中,下ロクロ14,15
間に一つの開傘用スプリング17を設置して、傘を閉じ
る際に中ロクロ14及び下ロクロ15の交互作用によっ
て開傘用スプリング17を圧縮させるようにし、下ロク
ロ15に開けた係止孔151に合わせてノブ3の引掛け
爪31の引掛けに対応してエネルギーを貯えると共に、
下段傘軸12内に一つの内部スプリング18を設置して
上段傘軸11を押し上げたのは、上段及び下段傘軸1
1,12の開傘自動弾力伸展作用のためであり、続けて
上段傘軸11の外側にその外径が下段傘軸により大きな
制御リング21に合わせてその閉傘用スプリング2を嵌
め付ければ、閉傘用スプリング2は上ロクロ11及び制
御リング21と下段傘軸12上の末端位置へ押し上げら
れ、上,下段傘軸11,12の閉じ合わせによって同期
的に閉傘用スプリング2を圧縮するようにし、制御リン
グ21の案内制御機構4のための引掛け板40の引掛け
位置決めエネルギー蓄積に合わせて、別に下段傘軸12
の回り止め凹溝(図示せず)の上端部に一つの制御リン
グ押上げ端面121を形成し、上ロクロ11の回り止め
凹溝110に対して逐次組合せ、閉じ合せ動作で同期的
に案内制御機構4の制御キー41を押してスライドし、
引掛け板40の突出し引掛け作動を案内制御し、又、下
段傘軸12の下端には固定方式で一つのノブ3を組付
け、そのノブ3上に一つの引掛け爪31及び一つの上下
にスライド可能な操作ボタン32が取り付けられ、押し
ボタン32の一側に伸びて一つの押圧突起321を設置
して引掛け爪31の組立に対応し、押上げ作用引掛け爪
31の引掛けを解放すると共に、押しボタン32を制御
する底部は、固定方式で一つの牽引ロッド322を組立
伸びて案内制御機構4の伝動部材42の連結組立てに対
応するのを含む。
【0012】上記の案内制御機構4は上段傘軸11内側
の中空部分に設置し、この案内制御機構4は、一つの引
掛け板40を有して固定方式で上段傘軸11に設け、バ
ネ体401の組立てに合せて常態をを呈して上へ向かっ
て上段傘軸11内に押付け、引掛け板40を外へ突出さ
せないようにし、続けて引掛け板40の下方位置で動い
て滑べられる状態を呈して一つの制御キー41の側端に
は一つの突出ピン411を設けて常態で伸びて上段傘軸
11の回り止め凹溝110の位置に突出し、(図3参
照)、下段傘軸12の制御リング押上げ端面121に対
応して制御キー41を上へ押し上げて引掛け板40の移
動に対応するのに供されると共に、制御キー41の端面
に押し抜き口のガイド溝412が開けられ、引掛け板4
0の押し上げに対してそれを上段傘軸11に突出させ
て、制御リング21と閉傘用スプリング2の貯蔵エネル
ギーを引止め(図4参照)、別にその制御キー41の位
置下方で連結ロッド44によって一つのノブ3で押しボ
タン32を制御して牽引ロッド322で上下移動させる
ための伝動部材42を連結し、且つその伝動部材42
は、上段傘軸11内に設けて伸びを引き止める上段及び
下段傘軸11,12の引止めバネ板19で組立て対応す
ると共に、伝動部材42の端面に一つの突出部423を
成形し、適当にその引止めバネ板19が閉傘操作の際に
引止め状態を押し離れて、上段及び下段傘軸11,12
を閉じ合わせるようにするのを含む。別に上ロクロ13
の上端位置に、一つの開傘誤動作防止機構5が設けら
れ、この機構5は一つのスライドブロック51を有し、
コイルバネ52を上ロクロ13の上端に組み立てるのに
合わせ、且つスライドブロック51は上ロクロ13内に
伸び、その胴部に開けた長孔511によって上ロクロ1
3に設けた位置決めキー133のキーセットに対応し、
一定の範囲で上下移動可能なよう構成され、又、スライ
ドブロック51の上端に一つの上蓋53をねじ込むこれ
により一つの中空キャップ54を取り付け、適当に上段
及び下段傘軸11,12の閉じ合せ圧縮動作に合せら
れ、開傘誤動作防止機構5を上に向けて上ロクロ13を
押し動かせば、中空キャップ54を一本毎の傘骨16の
上端の嵌付け位置に対応させて(図9参照)、操作する
際に誤って傘を開く状態を防止する。
【0013】又、上記の各部材を組立てた後、図2に示
すように、傘面は閉じ合せ状態を呈し、この場合その開
傘用スプリング17は既に中ロクロ14と下ロクロ15
の間に挟まれ圧縮されて開傘エネルギーを蓄積し、続け
てその傘軸の閉じ合わせに対して、両手で交互に軽く押
し、又は、傘先と開傘誤動作防止機構5の上蓋53を
床、壁面に向って力をいれると、上段及び下段傘軸1
1,12を相対的に収縮させられると共に、閉傘用スプ
リング2は制御リング21の上移動を圧縮し、上段及び
下段傘軸11,12が位置決めまで閉じ合わせた場合、
その下ロクロ15の係止孔151はノブ3の引掛け爪3
1に対応して引掛け状態を呈して傘の閉じ合わせ状態を
保つと共に、下段傘軸12の上端の制御リング押上げ端
面121も又閉じ合わせに伴って、同期的に案内制御機
構4の制御キー41の側端の突出ピン41の押し動かし
に対応して、制御キー41を上に向けてスライドさせ、
進んで引掛け板40を上段傘軸11外へ向けて突出させ
て制御リング21の引止め孔213に引き止めるのに対
応し(図5及び図6参照)、閉傘用スプリング2の圧縮
位置決めエネルギー蓄積状態と閉傘合わせ状態を形成し
(図5に示す通り)、且つこの場合、そのノブ3内では
押しボタン32との連結を制御するための牽引ロッド3
22は連結しない状態を呈して伸びて伝動部材42の側
端位置に組付け、又それは操作制御動作上で、使用者は
ノブ3の操作ボタン32を上へ押し動かすのは開傘制御
のためであり、この場合、押しボタン32を制御する押
圧突起321は引掛け爪31を押し退けて下ロクロ15
の引き止めに対し、傘開けスプリング17の蓄積エネル
ギーを解放して傘を開き、且つ上段及び下段傘軸11,
12の伸展に伴って、閉傘用スプリング2はなおエネル
ギー蓄積状態を保持すると共に、その牽引ロッド322
も又伝動部材42の連結に対応し(図6参照)、続けて
開傘操作制御で雨よけ又は陽よけとして使用した後、使
用者が押しボタン32を下へ押し動かして傘を閉じたい
場合、その牽引ロッド322によって押しボタン32を
操作し牽引して下へ引張り、伝動部材42を下へ引動か
してスライドさせ、進んで連結ロッド44によって制御
キー41を案内して下へスライドし、引掛け板40に対
する押し上げ作用を退け、この場合、引掛け爪40は、
押し上げ作用力がなくなるためにバネ体401の作用を
受けてそれを縮めさせ、これに対して又制御リング21
と閉傘用スプリング2に対する制動を解除し、閉傘エネ
ルギーを解放して押し上げ中に中ロクロ14は下へ移っ
て、一本毎の傘骨16の支点作用に合わせて傘面を閉じ
合わせると共に、伝動部材42が引き動かされてスライ
ドする場合、適当にその突起423が下へ移るのによっ
て引止めバネ板19を押し付けて内へ退かせ、上段及び
下段傘軸11,12の伸展に対して位置決めして引止
め、傘軸を閉じ合させ(図2参照)、更に次の操作制御
に必要なエネルギー蓄積操作制御のために、精密で簡単
な部材を果せば、軽く2段折畳み洋傘の自動開閉の効能
を制御せられる。
【0014】又、図7及び図8を参照すると、これは本
考案のもう一つの実施例を示しており、その各部材も又
上記実施例のような構成であるが、それは主にその案内
制御機構4の伝動部材42に関し、その伝動部材42は
又一歩進んで一つのパイプ部品で成形して組立てられ、
その上端は制御キー41と連結ロッド44の連結組立て
に対応して、伝動部材42の側端に一つの長孔424が
開けられ、一つのスライド片425に対応して一定範囲
でスライド可能な状態を呈して組立てられれば、そのス
ライド片425によってノブ3の牽引ロッド322の連
結組立てに対応し、適当にその長孔424が形成したス
ライド範囲に合わせて開傘制御の牽引ロッド322の上
へ移るのに対応して、スライド片425に伝動部材42
を連結させない状態を呈し、開傘後傘軸の伸展に伴って
スライドし、スライド片425を伝動部材42に連結さ
せ、押しボタン32を駆動制御してから引き動かして、
同じ操作制御連動を果すと共に、又伝動部材42上に開
けた押し穴426によって引止めバネ板19に対応し、
伝動部材42を下へ移させた場合、又その押し穴426
の上穴縁によって引止めバネ板19を押し付けて中へ退
かさせ、上段及び下段傘軸11,12に対する伸展引止
めを解放する。
【0015】
【考案の効果】本考案は、叙上の如く構成されるから、
本考案によるときは、構造が簡単で製造コストが安いば
かりでなく、一つの制御キーのスライド作動の制御のみ
で、開傘及び閉傘エネルギーの蓄積、解放を制御でき、
軽い操作で開閉が可能な2段折畳み式の洋傘の自動開閉
機構を提供し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る洋傘の自動開閉機構の一実施例の
分解斜視図である。
【図2】これを組み立てた状態を示す縦断面図である。
【図3】伝動部材の作用を示す断面図である。
【図4】伝動部材の作用を示す断面図である。
【図5】折畳み状態を示す断面図である。
【図6】開傘状態を示す断面図である。
【図7】別の実施例の案内制御機構の分解斜視図であ
る。
【図8】その作用を示す断面図である。
【図9】開傘誤動作防止機構の作用を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 2段伸縮式傘軸 11 上段傘軸 110 回り止め凹溝 12 下段傘軸 121 制御リング押上げ端面 13 上ロクロ 133 位置決めキー 14 中ロクロ 15 下ロクロ 151 係止孔 16 一本毎の傘骨 17 開傘用スプリング 18 スプリング 19 引止めバネ板 2 閉傘用スプリング 21 制御リング 213 引止め孔 3 ノブ 31 引掛け爪 32 操作ボタン 321 押圧突起 322 牽引ロッド 4 制御リング21の案内制御機構 40 引掛け板 401 バネ体 41 制御キー 411 突出ピン 412 ガイド溝 42 伝動部材 423 突起 424 長孔 425 スライド片 426 押し穴 44 連結ロッド 5 開傘誤動作防止機構 51 スライドブロック 511 長孔 52 スプリング 53 上蓋 54 中空キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−245004(JP,A) 特開 平5−115316(JP,A)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上段傘軸(11)と下段傘軸(12)から
    成る2段伸縮式傘軸(1)を有し、上段傘軸(11)の
    上端には上ロクロ(13)を取り付け、下段傘軸(1
    2)にはその上でスライド可能なように中ロクロ(1
    4)及び下ロクロ(15)を取り付け、中ロクロ(1
    4)と下ロクロ(15)の間には開傘用スプリング(1
    7)を取付けると共に、下段傘軸(12)の内部には内
    部スプリング(18)を収容してその上端を上段傘軸
    (11)の下端に当接せしめ、上段傘軸(11)の下端
    近くの内部には引止めバネ板(19)を取り付け、 下段傘軸(12)の下端に取り付けたノブ(3)には、
    引掛け爪(31)及び上下にスライド可能な操作ボタン
    (32)が取り付けられ、操作ボタン(32)の一側に
    は押圧突起(321)が形成されて引掛け爪(31)の
    押圧操作に用いられ、更に操作ボタン(32)の下端は
    牽引ロッド(322)の下端と連結され、牽引ロッド
    (322)は下段傘軸(12)内を伸びて案内制御機構
    (4)に連結せしめられ、 下段傘軸(12)の回り止め凹溝は上段傘軸(11)の
    回り止め凹溝(110)と合致せしめられると共に、下
    段傘軸(12)の上端部分は制御リング押上げ端面(1
    21)を形成し、外径が下段傘軸(12)の内径より大
    きな制御リング(21)を上段傘軸(11)の外周に嵌
    め合わせ、制御リング(21)と上ロクロ(13)の間
    には閉傘用スプリング(2)を装着し、且つその制御リ
    ング(21)の側壁には案内制御機構(4)を引っ掛け
    るための引止め孔(213)が形成され、 案内制御機構(4)は、上段傘軸(11)の内部に収容
    され、制御キー(41)と、伝動部材(42)と、両者
    を連結する連結ロッド(44)とから構成され、制御キ
    ー(41)は上段傘軸内に回動可能に取り付けられた引
    掛け板(40)と作用し、引掛け板(40)はバネ体
    (401)により常態においてはその先端が上段傘軸
    (11)の内壁面を押圧するよう付勢され、制御キー
    (41)は引掛け板(40)の下方からで制御キー(4
    1)へ向けて進退せしめられ、その制御キー(41)の
    側面には一つの突出ピン(411)が設けられ、常態に
    おいて上段傘軸(11)の回り止め凹溝(110)の外
    面に突出して、下段傘軸(12)の制御リング押上げ端
    面(121)の押上げ動作に対応して押し動かされると
    共に、制御キー(41)の側面にはガイド溝(412)
    を形成し、引掛け板(40)の押上げ動作に対応して、
    引掛け板(40)の一端を制御リング(21)の引止め
    孔(213)内に突出させ、制御キー(41)の下端は
    連結ロッド(44)を介して伝動部材(42)と連結せ
    しめて制御キー(41)と伝動部材(42)が一緒に上
    下移動し得るよう構成し、伝動部材(42)の下端は下
    段傘軸(12)内を伸びる牽引ロッド(322)を介し
    てノブ(3)の操作ボタン(32)に連結するよう組み
    立てられると共に、その伝動部材(42)は引止めバネ
    板(19)に対応する位置に設けられ、更に伝動部材
    (42)の側面には一つの突起(423)が形成され、
    引止めバネ板(19)に対応して閉傘操作時における伝
    動部材(42)の下方へのスライド作用に伴って引止め
    バネ板(19)の一端を押圧して傘軸内へ後退せしめ、 開傘誤動作防止機構(5)は、上ロクロ(13)の上端
    位置に設けられ、この開傘誤動作防止機構(5)は一つ
    のスライドブロック(51)を有し、コイルバネ(5
    2)により付勢された状態で上ロクロ(13)上に取り
    付けられ、スライドブロック(51)の胴部には長孔
    (511)が開けられて、この長孔(511)には上ロ
    クロ(13)に取り付けた位置決めキー(133)が挿
    通され、これにより開傘誤動作防止機構(5)が一定範
    囲内で上下にスライド可能なように構成され、スライド
    ブロック(51)の上端に取り付けた上蓋(53)によ
    り中空キャップ(54)を固定し、閉傘時の上段傘軸
    (11)と下段傘軸(12)の縮小操作に対応して中空
    キャップ(54)を上ロクロ(13)に向けて接近させ
    複数の傘骨(16)を締め束ねて不測の開傘誤動作を防
    止するよう構成し、 2段伸縮式傘軸機構の伸縮動作により、同時に閉傘用ス
    プリング(2)と制御リング(21)を上方に移動さ
    せ、これと共に下段傘軸(12)の制御リング押上げ端
    面(121)によって案内制御機構(4)の制御キー
    (41)とその突出ピン(411)を上方へ押し動か
    し、これにより突出ピン(411)の先端は上段傘軸
    (11)の側壁から突出して制御リング(21)に引っ
    掛かって開傘用スプリング(17)のエネルギー蓄積状
    態を保持し、次に、ノブ(3)の操作ボタン(32)を
    押し上げることによって開傘エネルギーを解放して傘を
    開き、次いで、操作ボタン(32)を押し下げると、牽
    引ロッド(322)を介して伝動部材(42)が引き下
    げられ、その突起(423)によって引止めバネ板(1
    9)の一端を傘軸内へ引き込んで、同時に連結ロッド
    (44)によって制御キー(41)を下方へ移動させ、
    引止めバネ板(19)に対する押上げ作用を解除し、引
    止めバネ板(19)により阻止されていた閉傘エネルギ
    ーを解放して傘を閉じるよう構成すると共に、 傘軸の伸縮による傘の開閉動作に連動して開傘誤動作防
    止機構(5)の中空キャップ(54)を押し動かし、閉
    傘時には複数の傘骨(16)を束ねて保持し開傘誤動作
    を防止するよう構成したこと特徴とする洋傘の自動開閉
    機構。
  2. 【請求項2】上記案内制御機構(4)の伝動部材(4
    2)が、短いパイプ部品で形成され(図7,図8)、そ
    の上端に取り付けた連結ロッド(44)によって制御キ
    ー(41)に連結せられ、更に伝動部材(42)の側壁
    には一つの長孔(424)が形成され、この長孔に嵌め
    合せられたスライド片(425)に対して伝動部材(4
    2)は一定範囲で上下にスライド可能なように組み立て
    られ、且つそのスライド片(425)を介してノブ
    (3)の牽引ロッド(322)に連結された請求項1に
    記載の洋傘の自動開閉機構。
JP7066593U 1993-12-28 1993-12-28 洋傘の自動開閉機構 Expired - Lifetime JP2511622Y2 (ja)

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