JPH07286579A - ピストン式圧縮機における振動騒音抑制構造 - Google Patents

ピストン式圧縮機における振動騒音抑制構造

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JPH07286579A
JPH07286579A JP6080608A JP8060894A JPH07286579A JP H07286579 A JPH07286579 A JP H07286579A JP 6080608 A JP6080608 A JP 6080608A JP 8060894 A JP8060894 A JP 8060894A JP H07286579 A JPH07286579 A JP H07286579A
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JP
Japan
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cylinder bores
pairs
piston type
swash plate
type compressor
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Pending
Application number
JP6080608A
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English (en)
Inventor
Toshiro Fujii
俊郎 藤井
Yuichi Kato
友一 加藤
Kazuaki Iwama
和明 岩間
Koichi Ito
浩一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】斜板式圧縮機の振動騒音を低減する。 【構成】回転軸3の周囲にはシリンダボア6A,6B,
6C,6D,6Eが配列されており、各シリンダボア6
A〜6Eには両頭ピストン7が収容されている。各シリ
ンダボア6A〜6Eの半径中心Pa,Pb,Pc,P
d,Peは回転軸3の回転軸線上に半径中心P0 を持つ
円C0 上にある。半径中心Paを通る半径線Ra,r
b,rc,rd,reは等間隔角度位置にあり、半径中
心Paを通る半径線Rb,Rc,Rd,Reは半径線r
b,rc,rd,reから半径線Raに近づくように角
度αだけずらされている。半径中心Pa,Pb,Pc,
Pd,Peはそれぞれ半径線Ra,Rb,Rc,Rd,
Re上にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸の周囲に配列さ
れた前後で対となる複数対のシリンダボア内に両頭ピス
トンを収容すると共に、回転軸に支持された斜板の回転
運動を前記両頭ピストンの往復運動に変換するピストン
式圧縮機における振動騒音抑制構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】実開平2−101080号公報に開示さ
れる従来のピストン式圧縮機では、前後で対となるシリ
ンダボア内に区画される圧縮室内の冷媒ガスが両頭ピス
トンの往動動作によって吐出室へ吐出され、吸入室内の
冷媒ガスが両頭ピストンの復動動作によって圧縮室内へ
吸入される。両頭ピストンは複数個用いられ、回転軸の
周囲に等間隔角度位置に配列されたシリンダボア内に収
容されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の圧縮機ではシ
リンダボアの等間隔角度の配置のために特有の振動成分
がある。図5(a)のグラフの曲線D1 ,D2 ,D3
4 ,D5 は5対のシリンダボアを備えたピストン式圧
縮機における前側の圧縮室内の圧力変化を示す。横軸は
圧縮機の回転角を表し、縦軸は圧力を表す。図5(b)
のグラフの曲線D 6 ,D7 ,D8 ,D9 ,D10は後側の
圧縮室内の圧力変化を示す。横軸は圧縮機の回転角を表
し、縦軸は圧力を表す。図3(a),(b),(c)の
グラフの破線曲線E0 は前後で対となるシリンダボアを
等間隔角度位置に配置した場合に曲線D1 〜D10を基に
して高速フーリエ変換解析した実効値曲線を表す。即
ち、各圧縮室における圧縮反力の総和を高速フーリエ変
換解析して得られた次数成分の大きさが表されている。
曲線E0 から明らかなように10気筒の場合には次数5
の整数倍の所で実効値が大きくなっており、このような
特定の次数成分が振動、騒音の原因の1つとなる。
【0004】本発明はこのような次数成分を低減して振
動、騒音を抑制することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
回転軸の周囲に配列された前後で対となる複数対のシリ
ンダボア内に両頭ピストンを収容すると共に、回転軸に
支持された斜板の回転運動を前記両頭ピストンの往復運
動に変換するピストン式圧縮機を対象とし、請求項1の
発明では、前記複数対のシリンダボアの対の数で斜板の
1回転角度を割った角度で等間隔に配置された等間隔角
度位置のうちの1つを基準位置とし、前記複数対のシリ
ンダボアのうちの1つを前記基準位置に配置し、前記基
準位置へ近づくように前記等間隔角度位置から斜板の周
方向へずらした位置に他の対のシリンダボアを配置し
た。
【0006】請求項2の発明では、前記等間隔角度位置
から斜板の周方向へ対のシリンダボアをずらすずらし角
をずらされる対のシリンダボアの全てについて同一角と
した。
【0007】
【作用】複数対のシリンダボアを不等角度の間隔で配列
することにより特有の次数成分が低減し、振動、騒音が
抑制される。
【0008】ずらし角を3°〜5°とすれば振動、騒音
の抑制効果があり、好ましいずらし角は3°.5〜4.
5°である。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図4に基づいて説明する。図2に示すように締付け接合
された前後一対のシリンダブロック1,2には回転軸3
が支持されており、回転軸3には斜板4が固着されてい
る。図1に示すように回転軸3の周囲にはシリンダボア
6A,6B,6C,6D,6Eが形成されている。シリ
ンダボア6A,6B,6C,6D,6Eはシリンダブロ
ック2側にある。シリンダボア6Aと対となるシリンダ
ブロック1側のシリンダボア5Aは図2に図示してある
が、シリンダボア6B,6C,6D,6Eと対となるシ
リンダブロック1側のシリンダボアの図示は省略してあ
る。前後で対となるシリンダボア5A,6A内には両頭
ピストン7が往復動可能に収容されている。両頭ピスト
ン7はシリンダボア5A,6A内に圧縮室Sa,Sbを
区画形成する。両頭ピストン7と斜板4との間にはシュ
ー8が介在されている。斜板4の回転はシュー8を介し
て両頭ピストン7の往復動に変換される。他のシリンダ
ボア6B,6C,6D,6Eにも両頭ピストン7が収容
されており、両頭ピストン7はシリンダボア6B〜6E
内に圧縮室を区画形成する。
【0010】両シリンダブロック1,2にはフロントハ
ウジング9及びリヤハウジング10がバルブプレート1
1,12を介して接合固定させている。両ハウジング
9,10内には吸入室9a,10a及び吐出室9b,1
0bが区画形成されている。斜板室13から吸入通路1
a,2aを介して吸入室9a,10aに流入する冷媒ガ
スはバルブプレート11,12上の吸入ポート11a,
12aから吸入弁14を押し退けつつ圧縮室Sa,Sb
に吸入される。圧縮室Sa,Sb内の冷媒ガスはバルブ
プレート11,12上の吐出ポート11b,12bから
吐出弁15を押し退けつつ吐出室9b,10bに吐出さ
れる。
【0011】図1に示すようにシリンダボア6A,6
B,6C,6D,6Eの半径中心Pa,Pb,Pc,P
d,Peは回転軸3の回転軸線上に半径中心P0 を持つ
円C0上にある。Ra,Rb,Rc,Rd,Re,r
b,rc,rd,reは半径中心P0 を通る半径線であ
る。半径線Ra,rb,rc,rd,reは圧縮機の1
回転、即ち斜板4の1回転360°をシリンダボアの対
の数で割った角度72°の等間隔角度位置にある。半径
線Rb,Rc,Rd,Reは半径線rb,rc,rd,
reから半径線Raに近づくように斜板4の周方向へ角
度αだけずらした不等間隔角度位置にある。
【0012】半径中心Paは半径線Ra上にある。半径
中心Pbは半径線Rb上にあり、半径中心Pcは半径線
Rc上にある。半径中心Pdは半径線Rd上にあり、半
径中心Peは半径線Re上にある。即ち、シリンダボア
6B,6C,6D,6Eの半径中心Pb,Pc,Pd,
Peは半径線Raという基準位置上に半径中心Paを持
つシリンダボア6Aに近づくように等間隔角度位置の半
径線rb,rc,rd,reから斜板4の周方向にずら
されている。
【0013】図3(a),(b),(c)のグラフの実
線曲線E1 ,E2 ,E3 は図4(a),(b)の曲線F
1 ,F2 ,F3 ,F4 ,F5 ,F6 ,F7 ,F8
9 ,F 10を基にして圧縮反力の総和をフーリエ変換解
析した実効値曲線を表す。曲線F 1 〜F5 は前側の5つ
の圧縮室Sa内の圧力変化を示す。曲線F6 〜F10は後
側の5つの圧縮室Sb内の圧力変化を示す。シリンダボ
ア6A〜6Eは前述したような不等間隔で配置されてお
り、図3(a)の場合にはずらし角度αが2°、図3
(b)の場合にはずらし角度αが3°、図3(c)の場
合にはずらし角度αが4°である。
【0014】実効値曲線E1 ,E2 ,E3 では従来の実
効値曲線E0 に比べて次数5の整数倍の所で実効値の減
少が見られる。このような実効値の減少は振動、騒音の
低減をもたらす。騒音レベルから判断した場合にはずら
し角度αが3.5°〜4.5°の範囲では騒音レベル低
下の効果が最も大きい。ずらし角度αが3.5°〜4.
5°を除く3°〜5°の範囲でも騒音レベル低下の効果
がある。
【0015】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば図6に示すように、基準位置とな
る半径線Ra上に配置されたシリンダボア6Aに近い側
のシリンダボア6B,6Eに対するずらし角α1 と、シ
リンダボア6Aから遠い側のシリンダボア6C,6Dに
対するずらし角α2 とに差を持たせてもよい。この場
合、α1 >α2 であり、このような不等配置によっても
次数5の整数倍の成分の低減が可能である。
【0016】又、本発明はシリンダボアの対の数が奇数
のみならず偶数のピストン式圧縮機、ピストン式圧縮機
の一種であるウェーブカム式圧縮機にも適用できる。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、複数対の
シリンダボアの対の数で斜板の1回転角度を割った角度
で等間隔に配置された等間隔角度位置のうちの1つを基
準位置とし、前記複数対のシリンダボアのうちの1つを
前記基準位置に配置し、前記基準位置へ近づくように前
記等間隔角度位置から斜板の周方向へずらした位置に他
の対のシリンダボアを配置したので、振動、騒音を抑制
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2のAーA線断面図である。
【図2】 本発明を具体化した一実施例を示す圧縮機全
体の側断面図である。
【図3】 (a),(b),(c)は次数成分を表すグ
ラフである。
【図4】 (a),(b)は圧縮室内の圧力変化を示す
グラフである。
【図5】 (a),(b)は従来の圧縮室内の圧力変化
を示すグラフである。
【図6】 別例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
4…斜板、5A,6A,6B,6C,6D,6E…シリ
ンダボア、7…両頭ピストン、Ra…基準位置となる半
径線、α,α1 ,α2 …ずらし角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 浩一 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸の周囲に配列された前後で対となる
    複数対のシリンダボア内に両頭ピストンを収容すると共
    に、回転軸に支持された斜板の回転運動を前記両頭ピス
    トンの往復運動に変換するピストン式圧縮機において、 前記複数対のシリンダボアの対の数で斜板の1回転角度
    を割った角度で等間隔に配置された等間隔角度位置のう
    ちの1つを基準位置とし、前記複数対のシリンダボアの
    うちの1つを前記基準位置に配置し、前記基準位置へ近
    づくように前記等間隔角度位置から斜板の周方向へずら
    した位置に他の対のシリンダボアを配置したピストン式
    圧縮機における振動騒音抑制構造。
  2. 【請求項2】前記等間隔角度位置から斜板の周方向へ対
    のシリンダボアをずらすずらし角はずらされる対のシリ
    ンダボアの全てについて同一角である請求項1に記載の
    ピストン式圧縮機における振動騒音抑制構造。
  3. 【請求項3】前記ずらし角は3°〜5°である請求項2
    に記載のピストン式圧縮機における振動騒音抑制構造。
  4. 【請求項4】前記ずらし角は3.5°〜4.5°である
    請求項2に記載のピストン式圧縮機における振動騒音抑
    制構造。
JP6080608A 1994-04-19 1994-04-19 ピストン式圧縮機における振動騒音抑制構造 Pending JPH07286579A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6293768B1 (en) * 1999-05-11 2001-09-25 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Piston type compressor
JP2008190386A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Toyota Industries Corp 両頭ピストン式圧縮機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6293768B1 (en) * 1999-05-11 2001-09-25 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Piston type compressor
JP2008190386A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Toyota Industries Corp 両頭ピストン式圧縮機
US8047810B2 (en) 2007-02-02 2011-11-01 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Double-headed piston type compressor

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