JPH07285946A - 新規含硫黄アミノ酸誘導体 - Google Patents

新規含硫黄アミノ酸誘導体

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JPH07285946A
JPH07285946A JP6083021A JP8302194A JPH07285946A JP H07285946 A JPH07285946 A JP H07285946A JP 6083021 A JP6083021 A JP 6083021A JP 8302194 A JP8302194 A JP 8302194A JP H07285946 A JPH07285946 A JP H07285946A
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四郎 三田
Yoichi Kawashima
洋一 河嶋
Kenjiro Sawa
健治郎 澤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 【化1】 [式中、R1 はベンズイミダゾリル基またはイミダゾリ
ル基を示す。R2 は水素原子または低級アルキル基を示
し、R3 は低級アルキル基、メルカプト低級アルキル基
またはフェニル低級アルキル基を示し、該メルカプト低
級アルキル基のメルカプト基は保護基で保護されていて
もよく、該フェニル低級アルキル基のフェニル環は1個
ないし複数個の低級アルキル基、保護基で保護されてい
てもよいヒドロキシ基、低級アルコキシ基または低級ア
ルキレンジオキシ基で置換されていてもよい。また、R
2 とR3 がいっしょになってピロリジン環を形成しても
よい。R4 はエステルまたはアミドに変換されていても
よいカルボキシル基を示す。A1 およびA2 は同一もし
くは異なって低級アルキレン基を示す。]で示される化
合物およびその塩類。 【効果】 本発明化合物はブドウ膜炎に対して優れた効
果を有しており、免疫性疾患の治療剤として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−[(アルキルチ
オ)アルカノイル]アミノ酸誘導体のアルキル部にベン
ズイミダゾリル基またはイミダゾリル基を導入した、ブ
ドウ膜炎等の免疫性疾患治療剤として有用な含硫黄アミ
ノ酸誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】同一分子内に硫黄原子とベンズイミダゾ
ール環またはイミダゾール環を有するアミノ酸誘導体の
うち、アミノ酸のカルボニル基側に硫黄原子とベンズイ
ミダゾール環が存在する化合物がチオールプロテアーゼ
阻害剤となること(特開平5−246968号公報)
や、システインのメルカプト基側にイミダゾール環を導
入した2−(S−L−システイニル)−3−(イミダゾ
ル−5−イル)プロピオン酸がパパインの活性阻害のた
めに用いられる5−(2−ブロモエチル)イミダゾール
の前駆体となること(Biochemistry, 11, 159-163 (197
2))が報告されている。しかしながら、アミノ酸のアミ
ノ基側に硫黄原子とベンズイミダゾール環またはイミダ
ゾール環が存在する化合物についての記載はない。
【0003】また、N−[(アルキルチオ)アルカノイ
ル]アミノ酸誘導体のアルキル部にイミダゾリル基を導
入した化合物の一つであるN−[N−[[(5−メチル
イミダゾル−4−イル)メチルチオ]アルカノイル]−
L−メチオニル]ヒスタミンが、Ag、Cu、Zn等の
金属原子の配位子となることが報告されている(NewJ.
Chem., 15, 916-926 (1991) )。しかし、金属原子の配
位子以外の用途についての情報は何ら記載されていな
い。
【0004】一方、免疫療法、すなわち免疫応答を調節
するさまざまな方法が研究され(Invest. Ophthalmol.
Vis. Sci., 33, 2626-2630 (1992); J. Immunol., 143,
3498-3502 (1989); J. Exp. Med., 168, 2153-2164 (1
988))、いくつかの新世代の免疫抑制剤について検討さ
れている(Autoimmunity, 8, 37-41 (1990) )。眼科領
域においても、自己免疫機序が深く関わっているブドウ
膜炎やアレルゲンとIgEそして肥満細胞や好塩基球が
関与する即時型アレルギー反応により生じるアレルギー
性結膜炎(日眼会誌, 96, 1608-1634 (1992))、ならび
にクラミジア抗原に対する免疫反応によって生じるクラ
ミジア感染症や角膜実質細胞に発現されたウイルス抗原
に対する免疫反応によって生じる実質型角膜ヘルペス
(眼科,33, 1085-1090 (1991))等、免疫応答が関与す
る疾患が多数報告されている。
【0005】また、下記式[II]で示されるブシラミ
ンが、免疫性疾患治療剤として有用であることがすでに
報告されている(特開平2−96521号公報)。しか
しながら、ブシラミン関連化合物については、ブシラミ
ンとブシラミンの2個のメルカプト基がベンジル基で保
護された化合物が開示されているだけで、N−[(アル
キルチオ)アルカノイル]アミノ酸誘導体のアルキル部
にベンズイミダゾリル基やイミダゾリル基を導入した含
硫黄アミノ酸誘導体については、何ら報告されていな
い。
【0006】
【化3】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、同一分
子内に硫黄原子とベンズイミダゾール環またはイミダゾ
ール環を有する化合物については種々の研究がなされて
いるが、N−[(アルキルチオ)アルカノイル]アミノ
酸誘導体のアルキル部にベンズイミダゾリル基やイミダ
ゾリル基を導入した含硫黄アミノ酸誘導体については未
だ研究されておらず、この化合物の合成研究およびその
薬理作用の研究は非常に興味ある課題であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等はN−[(ア
ルキルチオ)アルカノイル]アミノ酸誘導体のアルキル
部に着目し、ベンズイミダゾリルアルキル基やイミダゾ
リルアルキル基を導入した新規含硫黄アミノ酸誘導体の
合成を行ない、その薬理効果を検討した。
【0009】その結果、ブドウ膜炎に対して優れた効果
を示し、免疫性疾患の治療剤として有用であることを見
いだした。
【0010】
【発明の開示】本発明は下記一般式[I]で示される化
合物およびその塩類(以下、本発明化合物とする)に関
するものである。
【0011】
【化4】 [式中、R1 はベンズイミダゾリル基またはイミダゾリ
ル基を示す。
【0012】R2 は水素原子または低級アルキル基を示
す。
【0013】R3 は低級アルキル基、メルカプト低級ア
ルキル基またはフェニル低級アルキル基を示し、該メル
カプト低級アルキル基のメルカプト基は保護基で保護さ
れていてもよく、該フェニル低級アルキル基のフェニル
環は1個ないし複数個の低級アルキル基、保護基で保護
されていてもよいヒドロキシ基、低級アルコキシ基また
は低級アルキレンジオキシ基で置換されていてもよい。
【0014】また、R2 とR3 がいっしょになってピロ
リジン環を形成してもよい。
【0015】R4 はエステルまたはアミドに変換されて
いてもよいカルボキシル基を示す。
【0016】A1 およびA2 は同一もしくは異なって低
級アルキレン基を示す。] 上記で規定した基をさらに詳しく説明すると、低級アル
キル基とはメチル、エチル、プロピル、ヘキシル、イソ
プロピル、tert.-ブチル、(ジメチル)エチル等の1〜
6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基を
示す。低級アルコキシ基とはメトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキシ、イソプロポキシ、
tert.-ブトキシ等の1〜6個の炭素原子を有する直鎖ま
たは分枝のアルコキシ基を示す。低級アルキレンとは、
メチレン、エチレン、(ジメチル)メチレン、(ジエチ
ル)メチレン等の1〜6個の炭素原子を有する直鎖また
は分枝のアルキレンを示す。メルカプト基の保護基と
は、アセチル、プロピオニル、ピバロイル等の低級アル
カノイル基、ベンジル基またはベンゾイル基などのよう
にメルカプト基の保護基として汎用されるものを示す。
ヒドロキシ基の保護基とは、メタンスルホニル等の低級
アルキルスルホニル、フェニルスルホニルやp- トルエ
ンスルホニル等のアリールスルホニル、アセチル、プロ
ピオニル、ピバロイル等の低級アルカノイル、メトキシ
メチル等の低級アルコキシメチル、ベンゾイル、ベンジ
ルオキシメチル、テトラヒドロピラニルまたはトリメチ
ルシリルなどのようにヒドロキシ基の保護基として汎用
されるものを示す。エステルとは、メチルエステル、エ
チルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステ
ル、ヘキシルエステル等の低級アルキルエステル、ベン
ジルエステル等のアリール低級アルキルエステルなどの
ようにカルボン酸のエステルとして汎用されるものを示
す。アミドとは、アンモニアとのアミド、メチルアミ
ン、ジメチルアミンやエチルアミン等の低級アルキルア
ミンとのアミド、ベンジルアミン等のアリール低級アル
キルアミンとのアミドなどのようにカルボン酸のアミド
として汎用されるものを示す。
【0017】本発明化合物における塩類とは医薬として
許容される塩であれば特に制限はなく、塩酸、硝酸、硫
酸等の無機酸との塩、また、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属との
塩、アンモニウム塩、ジエチルアミン、トリエタノール
アミン塩等の有機アミンとの塩などが挙げられる。ま
た、本発明化合物の中には立体異性体および光学異性体
が存在するが、これらはいずれも本発明に包含される。
【0018】本発明化合物のうち、好ましい例として
は、R1 がベンズイミダゾリル基またはイミダゾリル
基、R2 が水素原子、R3 がメルカプト低級アルキル
基、フェニル低級アルキル基、またはR2 とR3 がいっ
しょになってピロリジン環、R4 がカルボキシル基を示
す化合物が挙げられる。また、A1 およびA2 の低級ア
ルキレン基については、A1 がメチレン基、A2 がメチ
ルメチレン基または(ジメチル)メチレン基が好まし
い。そのうち、R1 がベンズイミダゾリル基、R2 が水
素原子、R3 がメルカプトメチル基、R4 がカルボキシ
ル基、A1 がメチレン基、A2 が(ジメチル)メチレン
基を示す化合物が特に好ましい。
【0019】本発明化合物のうち特に優れた作用を有す
る化合物の例として、下記式[III]で表されるN−
[2−(ベンズイミダゾル−2−イルメチルチオ)−2
−メチルプロピオニル]−L−システインおよびその塩
類が挙げられる。
【0020】
【化5】 本発明化合物の代表的な合成法は、下記a)およびb)
である。
【0021】a)R3 がメルカプト低級アルキル基以外
の場合
【化6】 [式中、R5 はアセチル、プロピオニル、ピバロイル等
の低級アルカノイル基、ベンジル基またはベンゾイル基
などのようにメルカプト基の保護基として汎用されるも
のを、Xは塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子を示
す。] a)の方法では、まず一般式[IV]で表わされる化合物
と一般式[V]の化合物を反応させた後、メルカプト基
の保護基R5 をはずして一般式[IV]の化合物を一般式
[VI]の化合物に導き、次いでこれを一般式[VII] の
化合物と反応させ、本発明化合物(一般式[I])を得
る。
【0022】なお、R3 がフェニルアルキル基でそのフ
ェニル環にヒドロキシ基が存在する場合、そのヒドロキ
シ基は、上記いずれかの反応の前または後に汎用される
方法に従って、前述した保護基により保護してもよく、
その保護基は汎用される方法により脱離させることがで
きる。
【0023】b)R3 がメルカプト低級アルキル基の場
【化7】 [式中、R5 はアセチル、プロピオニル、ピバロイル等
の低級アルカノイル基、ベンジル基またはベンゾイル基
などのようにメルカプト基の保護基として汎用されるも
のを、Xは塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子を、A
3 は低級アルキル基を、Trt はトリチル基を示す。] b)の方法では、メルカプト低級アルキル基R3 のメル
カプト基が保護されている一般式[VIII]の化合物と一
般式[V]の化合物を反応させた後、それぞれのメルカ
プト基の保護基R5 をはずして、一般式[VIII]の化合
物を一般式[IX]の化合物に導き、次いでメルカプト低
級アルキル基R3 のメルカプト基のみをトリチル基で保
護した一般式[X]の化合物を得、これを一般式[VII]
の化合物と反応させた後トリチル基をはずして、本発明
化合物(一般式[I])を得る。
【0024】なお、メルカプト低級アルキル基R3 のメ
ルカプト基は、上記いずれかの反応の後に汎用される方
法に従って、前述した保護基により保護してもよく、そ
の保護基は汎用される方法により脱離させることができ
る。
【0025】また、本発明化合物において、カルボキシ
ル基は、汎用される方法を用いてa)およびb)で示し
た反応の前または後にエステルやアミドに変換すること
ができる。逆に、エステルやアミドは、汎用される方法
を用いて加水分解させ、カルボン酸とすることができ
る。
【0026】上記の2方法によって得られた化合物は、
常法により前述の様な塩類とすることができる。
【0027】一般に、個体が抗原に初めて接すると、免
疫系の細胞はその抗原を認識し、その結果この抗原に対
して免疫反応が惹起されたり、また逆に寛容になったり
する応答を示す。免疫反応には、T細胞等のリンパ球が
直接抗原と反応する細胞性免疫とエフェクターとして抗
体が作用する体液性免疫とがあり、どちらの免疫反応が
主として起きるかは、リンパ球への抗原の提示のされ方
によるが、多くの場合両方の免疫反応が起こる。
【0028】一方、免疫療法、すなわち免疫応答を調節
するさまざまな方法が研究され(Invest. Ophthalmol.
Vis. Sci., 33, 2626-2630 (1992); J. Immunol., 143,
3498-3502 (1989); J. Exp. Med., 168, 2153-2164 (1
988))、いくつかの新世代の免疫抑制剤について検討さ
れている(Autoimmunity, 8, 37-41 (1990) )。眼科領
域においても、自己免疫機序が深く関わっているブドウ
膜炎やアレルゲンとIgEそして肥満細胞や好塩基球が
関与する即時型アレルギー反応により生じるアレルギー
性結膜炎(日眼会誌, 96, 1608-1634 (1992))、ならび
にクラミジア抗原に対する免疫反応によって生じるクラ
ミジア感染症や角膜実質細胞に発現されたウイルス抗原
に対する免疫反応によって生じる実質型角膜ヘルペス
(眼科,33, 1085-1090 (1991))等、免疫応答が関与す
る疾患が多数報告されている。
【0029】また、ブドウ膜炎の動物モデルとして知ら
れている実験的自己免疫性ブドウ膜炎は、多発性硬化症
の動物モデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎と、炎症
発生組織において主要組織適合遺伝子複合体のクラスII
蛋白が増加するという点で類似していることが報告され
ている(Clin. Exp. Immunol., 89, 165-169 (199
2))。このことは、ブドウ膜炎の病因が外因性だけでは
なく、内因性であることを示唆している。
【0030】そこで、本発明化合物の有用性を調べるべ
く、本発明化合物の実験的自己免疫性ブドウ膜炎に対す
る影響を検討した。詳細については後述の薬理試験の項
で示すが、本発明化合物は実験的自己免疫性ブドウ膜炎
の発症の遅延と前眼部炎症を抑制することがわかった。
また、細胞性免疫に対しても抑制作用を示すことがわか
った。
【0031】以上の薬理試験の結果から、本発明化合物
はブドウ膜炎、アレルギー性結膜炎等の前記の免疫性眼
疾患を含む免疫性疾患全般の治療剤として有用であるこ
とが判明した。
【0032】本発明化合物の基本的構成要件は、N−
[(アルキルチオ)アルカノイル]アミノ酸誘導体のア
ルキル部にベンズイミダゾリル基やイミダゾリル基を導
入することである。
【0033】ところで、医薬品として用いられる化合物
においては、生体内における吸収促進、持続性向上等を
目的とするプロドラッグ化や、製剤化する上での安定化
等を目的として、カルボン酸のエステル化およびヒドロ
キシ基やメルカプト基の適切な保護基による保護などの
技術が汎用されてり、さらには製造手段として、すなわ
ち合成中間体としてそれらの誘導体を用いる技術も汎用
されている。従って、本発明においてもヒドロキシ基や
メルカプト基はそれぞれの保護基として汎用されている
保護基で保護されていてもよく、また、カルボキシル基
はカルボン酸の汎用誘導体であるエステルやアミドの形
に変換されていてもよい。
【0034】本発明化合物は経口でも、非経口でも投与
することができる。投与剤型としては、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤、注射剤、点眼剤などが挙げられ、汎
用されている技術を用いて製剤化することができる。例
えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の全身用剤であ
れば、乳糖、結晶セルロース、デンプン等の増量剤、ス
テアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ヒドロキ
シプロピルセルロースポリビニルピロリドン等の結合
剤、カルボキシメチルセルロース カルシウム、低置換
ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の崩壊剤、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリ
コン樹脂等のコーティング剤などを必要に応じて加えれ
ばよい。また、点眼液では、塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム、濃グリセリン等の等張化剤、リン酸ナトリウム、
ホウ酸、モノエタノールアミン等の緩衝化剤、エデト酸
ナトリウム等の安定化剤、塩化ベンザルコニウム、パラ
オキシ安息香酸エステル等の防腐剤、ポリソルベート8
0、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の界面活性剤、
希塩酸、水酸化ナトリウム等のpH調整剤などを必要に
応じて加えればよい。
【0035】本発明化合物の投与量は症状、年令、剤型
等によって適宜選択できるが、経口剤であれば通常1日
当り0.1〜5000mg、好ましくは1〜300mg
を1回または数回に分けて投与すればよい。また、点眼
剤であれば0.001%〜10%の濃度のもの、好まし
くは0.1%〜3%の濃度のものを1日1〜数回点眼す
ればよい。
【0036】以下に、本発明化合物の製造例および製剤
例を示すが、これらの例は本発明をよりよく理解するた
めのものであり、本発明の範囲を限定するものではな
い。
【0037】
【実施例】
[製造例] 参考例1 N−(2−メルカプトアセチル)−L−プロリン(参考
化合物1−1)
【化8】 1)(ベンゾイルチオ)酢酸(9.8g)および塩化チ
オニル(4.4ml)の塩化メチレン(30ml)溶液
にN,N−ジメチルホルムアミド(0.1ml)を加
え、室温で3時間撹拌する。反応液を減圧濃縮後、ジエ
チルエーテルを加えてこれに濃縮物を溶解し、この溶液
をL−プロリン(5.8g)および炭酸ナトリウム
(7.9g)の水(60ml)溶液に、氷冷下で撹拌し
ながら滴下し、氷冷下で1時間、さらに室温で1時間撹
拌する。反応液に5N塩酸を加えてこれを酸性にし、全
体を酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮する。得ら
れる油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、N−
[(ベンゾイルチオ)アセチル]−L−プロリン13.
7g(94%)を得る。
【0038】 [α] D 24 −64.7°(c=1.0,メタノール) IR(Film,cm-1)1738,1660,161
0,1447,1207,915,688
【0039】2)N−[(ベンゾイルチオ)アセチル]
−L−プロリン(5.7g)を濃アンモニア水(21m
l)に加え、室温で1時間撹拌する。析出する結晶を濾
過により除去し、濾液を酢酸エチルで洗浄する。水層に
12N塩酸を加えてこれを酸性にし、全体を酢酸エチル
で抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧濃縮して標記化合物(参考化合
物1−1)3.1g(82%)を得る。
【0040】mp 135〜136℃ [α] D 26 −95.0°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)2570,1705,158
5,1471,1282,1148,1005,69
3,583,541
【0041】参考例1と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0042】・(S)−N−(2−メルカプトプロピオ
ニル)−L−フェニルアラニン(参考化合物1−2) mp 106〜107℃ [α] D 25 +27.3°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)3280,2830,171
0,1650,1540,1460,1380,125
0,1220,1090,920,760
【0043】・N−(2−メルカプト−2−メチルプロ
ピオニル)−L−プロリン(参考化合物1−3)
【0044】・N−(2−メルカプトアセチル)−L−
フェニルアラニン(参考化合物1−4)
【0045】・N−(2−メルカプト−2−メチルプロ
ピオニル)−L−フェニルアラニン(参考化合物1−
5)
【0046】・N−(2−メルカプト−2−メチルプロ
ピオニル)−L−アラニン(参考化合物1−6)
【0047】・N−(2−メルカプト−2−メチルプロ
ピオニル)−L−イソロイシン(参考化合物1−7)
【0048】参考例2 N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イルメチルチオ)
−2−メチルプロピオニル]−S−トリチル−L−シス
テイン(参考化合物2−1)
【化9】 窒素雰囲気下、ブシラミン(2−メルカプト−2−メチ
ルプロピオニル−L−システイン、27.3g)のN,
N−ジメチルホルムアミド(100ml)溶液にトリチ
ルクロライド(35.7g)を加え、室温で5時間撹拌
する。反応液に水を加え、全体を酢酸エチルで抽出す
る。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後減圧濃縮する。得られる結晶にエタノール
(400ml)を加えこれを溶解し、氷冷下、この溶液
をナトリウムエトキシド(20.8g)のエタノール
(300ml)懸濁液に加える。さらに、2−(クロロ
メチル)ベンズイミダゾール(20.4g)を加え、氷
冷下で3時間撹拌する。反応液に6N塩酸を加えてこれ
を酸性にし、酢酸エチルで抽出する。有機層を水、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧濃縮
する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで精
製し、標記化合物(参考化合物2−1)57g(78.
4%)を非晶性粉末として得る。
【0049】 [α] D 20 +21.0°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)2923,2875,172
7,1652,1489,1458,1444,103
2,739,699,620
【0050】参考例2と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0051】・N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イ
ルメチルチオ)−2−メチルプロピオニル]−S−トリ
チル−L−システインエチルエステル塩酸塩(参考化合
物2−2)
【0052】・N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イ
ルメチルチオ)−2−メチルプロピオニル]−S−トリ
チル−L−システインベンジルエステル塩酸塩(参考化
合物2−3)
【0053】・N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イ
ルメチルチオ)−2−メチルプロピオニル]−S−トリ
チル−L−システインアミド塩酸塩(参考化合物2−
4)
【0054】・N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イ
ルメチルチオ)−2−メチルプロピオニル]−S−トリ
チル−L−システインメチルアミド塩酸塩(参考化合物
2−5)
【0055】・N−[3−(ベンズイミダゾル−2−イ
ルメチルチオ)−3−メチルブチリル]−S−トリチル
−L−システイン塩酸塩(参考化合物2−6)
【0056】・N−[2−[2−(ベンズイミダゾル−
2−イル)エチルチオ]−2−メチルプロピオニル]−
S−トリチル−L−システイン塩酸塩(参考化合物2−
7)
【0057】・N−[2−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−S−トリチル−
L−システイン塩酸塩(参考化合物2−8)
【0058】・N−[2−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−S−トリチル−
L−システインエチルエステル塩酸塩(参考化合物2−
9)
【0059】・N−[2−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−S−トリチル−
L−システインベンジルエステル塩酸塩(参考化合物2
−10)
【0060】・N−[2−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−S−トリチル−
L−システインアミド塩酸塩(参考化合物2−11)
【0061】・N−[2−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−S−トリチル−
L−システインメチルアミド塩酸塩(参考化合物2−1
2)
【0062】・N−[3−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−3−メチルブチリル]−S−トリチル−L−
システイン塩酸塩(参考化合物2−13)
【0063】・N−[2−[2−(イミダゾル−2−イ
ル)エチルチオ]−2−メチルプロピオニル]−S−ト
リチル−L−システイン塩酸塩(参考化合物2−14)
【0064】・N−[2−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−S−トリチル−
L−システイン塩酸塩(参考化合物2−15)
【0065】・N−[2−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−S−トリチル−
L−システインエチルエステル塩酸塩(参考化合物2−
16)
【0066】・N−[2−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−S−トリチル−
L−システインベンジルエステル塩酸塩(参考化合物2
−17)
【0067】・N−[2−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−S−トリチル−
L−システインアミド塩酸塩(参考化合物2−18)
【0068】・N−[2−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−S−トリチル−
L−システインメチルアミド塩酸塩(参考化合物2−1
9)
【0069】・N−[3−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−3−メチルブチリル]−S−トリチル−L−
システイン塩酸塩(参考化合物2−20)
【0070】・N−[2−[2−(イミダゾル−4−イ
ル)エチルチオ]−2−メチルプロピオニル]−S−ト
リチル−L−システイン塩酸塩(参考化合物2−21)
【0071】実施例1 N−[(イミダゾル−4−イルメチルチオ)アセチル]
−L−プロリン塩酸塩(化合物1−1)
【化10】 窒素雰囲気下、金属ナトリウム(0.12g)の無水エ
タノール(20ml)溶液に、氷冷下、N−(2−メル
カプトアセチル)−L−プロリン(参考化合物1−1、
0.33g)の無水エタノール溶液(6ml)を撹拌し
ながら滴下し、さらに氷冷下で30分間撹拌する。この
反応液に、氷−塩化ナトリウムで冷却しながら4−(ク
ロロメチル)イミダゾール(0.27g)の無水エタノ
ール溶液(5ml)を撹拌しながら滴下し、混合液を氷
−塩化ナトリウムで冷却しながら30分間、室温で10
時間撹拌する。次いで、2.2N塩化水素の酢酸エチル
溶液(1.7ml)を加え、減圧濃縮して標記化合物
(化合物1−1)0.25g(47%)を得る。
【0072】mp 153〜155℃ [α] D 22 −95.7°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)3400,3080,278
0,2850,1733,1613,1451,127
9,1195,1163,912,849,681,6
24
【0073】実施例1と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0074】・(S)−N−[2−(イミダゾル−4−
イルメチルチオ)プロピオニル]−L−フェニルアラニ
ン塩酸塩(化合物1−2) mp 193〜196℃ [α] D 24 −46.7°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)3330,2980,287
0,1715,1633,1537,1391,122
0,1174,819,803,695,622
【0075】・N−[2−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−プロリン塩
酸塩(化合物1−3)
【0076】・N−[(イミダゾル−4−イルメチルチ
オ)アセチル]−L−フェニルアラニン塩酸塩(化合物
1−4)
【0077】・N−[2−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−フェニルア
ラニン塩酸塩(化合物1−5)
【0078】・N−[2−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−アラニン塩
酸塩(化合物1−6)
【0079】・N−[2−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−イソロイシ
ン塩酸塩(化合物1−7)
【0080】・N−[(イミダゾル−2−イルメチルチ
オ)アセチル]−L−プロリン塩酸塩(化合物1−8)
【0081】・N−[2−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−プロリン塩
酸塩(化合物1−9)
【0082】・N−[(イミダゾル−2−イルメチルチ
オ)アセチル]−L−フェニルアラニン塩酸塩(化合物
1−10)
【0083】・(S)−N−[2−(イミダゾル−2−
イルメチルチオ)プロピオニル]−L−フェニルアラニ
ン塩酸塩(化合物1−11)
【0084】・N−[2−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−フェニルア
ラニン塩酸塩(化合物1−12)
【0085】・N−[2−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−アラニン塩
酸塩(化合物1−13)
【0086】・N−[2−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−イソロイシ
ン塩酸塩(化合物1−14)
【0087】・N−[(ベンズイミダゾル−2−イルメ
チルチオ)アセチル]−L−プロリン塩酸塩(化合物1
−15)
【0088】・N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イ
ルメチルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−プロ
リン塩酸塩(化合物1−16)
【0089】・N−[(ベンズイミダゾル−2−イルメ
チルチオ)アセチル]−L−フェニルアラニン塩酸塩
(化合物1−17)
【0090】・(S)−N−[2−(ベンズイミダゾル
−2−イルメチルチオ)プロピオニル]−L−フェニル
アラニン塩酸塩(化合物1−18)
【0091】・N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イ
ルメチルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−フェ
ニルアラニン塩酸塩(化合物1−19)
【0092】・N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イ
ルメチルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−アラ
ニン塩酸塩(化合物1−20)
【0093】・N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イ
ルメチルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−イソ
ロイシン塩酸塩(化合物1−21)
【0094】実施例2 N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イルメチルチオ)
−2−メチルプロピオニル]−L−システイン塩酸塩
(化合物2−1)
【化11】 N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イルメチルチオ)
−2−メチルプロピオニル]−S−トリチル−L−シス
テイン(参考化合物2−1、30g)のN,N−ジメチ
ルホルムアミド(100ml)溶液に、硝酸銀(25.
7g)、ピリジン(150ml)およびメタノール(5
00ml)を加え、室温で2時間撹拌する。反応液にジ
エチルエーテル(1500ml)を加え、析出物を濾取
する。この析出物をメタノール(500ml)に懸濁
し、2−メルカプトエタノール(59g)を加え、液を
室温で1時間撹拌する。不溶物を濾過により除去し、濾
液を減圧濃縮する。得られる油状物を少量のメタノール
に溶解し、この溶液をジエチルエーテル(500ml)
に撹拌しながら滴下する。析出するガム状物質に4N塩
化水素のメタノール溶液を加え、減圧濃縮して標記化合
物(化合物2−1)8.5g(43.2%)を得る。
【0095】mp 174〜175℃ [α] D 20 −25.4°(c=1.0,ジメチルスル
ホキシド) IR(KBr,cm-1)3270,2984,252
5,1737,1625,1535,1366,122
1,760
【0096】実施例2と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0097】・N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イ
ルメチルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−シス
テインエチルエステル塩酸塩(化合物2−2)
【0098】・N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イ
ルメチルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−シス
テインベンジルエステル塩酸塩(化合物2−3)
【0099】・N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イ
ルメチルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−シス
テインアミド塩酸塩(化合物2−4)
【0100】・N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イ
ルメチルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−シス
テインメチルアミド塩酸塩(化合物2−5)
【0101】・N−[3−(ベンズイミダゾル−2−イ
ルメチルチオ)−3−メチルブチリル]−L−システイ
ン塩酸塩(化合物2−6)
【0102】・N−[2−[2−(ベンズイミダゾル−
2−イル)エチルチオ]−2−メチルプロピオニル]−
L−システイン塩酸塩(化合物2−7)
【0103】・N−[2−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−システイン
塩酸塩(化合物2−8)
【0104】・N−[2−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−システイン
エチルエステル塩酸塩(化合物2−9)
【0105】・N−[2−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−システイン
ベンジルエステル塩酸塩(化合物2−10)
【0106】・N−[2−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−システイン
アミド塩酸塩(化合物2−11)
【0107】・N−[2−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−システイン
メチルアミド塩酸塩(化合物2−12)
【0108】・N−[3−(イミダゾル−2−イルメチ
ルチオ)−3−メチルブチリル]−L−システイン塩酸
塩(化合物2−13)
【0109】・N−[2−[2−(イミダゾル−2−イ
ル)エチルチオ]−2−メチルプロピオニル]−L−シ
ステイン塩酸塩(化合物2−14)
【0110】・N−[2−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−システイン
塩酸塩(化合物2−15)
【0111】・N−[2−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−システイン
エチルエステル塩酸塩(化合物2−16)
【0112】・N−[2−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−システイン
ベンジルエステル塩酸塩(化合物2−17)
【0113】・N−[2−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−システイン
アミド塩酸塩(化合物2−18)
【0114】・N−[2−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−2−メチルプロピオニル]−L−システイン
メチルアミド塩酸塩(化合物2−19)
【0115】・N−[3−(イミダゾル−4−イルメチ
ルチオ)−3−メチルブチリル]−L−システイン塩酸
塩(化合物2−20)
【0116】・N−[2−[2−(イミダゾル−4−イ
ル)エチルチオ]−2−メチルプロピオニル]−L−シ
ステイン塩酸塩(化合物2−21)
【0117】[製剤例]本発明化合物の経口剤および点
眼剤の一般的な製剤例を以下に示す。
【0118】 1)錠剤 処方1 100mg中 本発明化合物 1 mg 乳糖 66.4mg トウモロコシデンプン 20 mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 6 mg ヒドロキシプロピルセルロース 4 mg ステアリン酸 マグネシウム 0.6mg
【0119】上記処方の錠剤に、コーティング剤(例え
ば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴー
ル、シリコン樹脂等通常のコーティング剤)2mgを用
いてコーティングし、目的とする錠剤を得る(以下の処
方の錠剤も同じ)。
【0120】 処方2 100mg中 本発明化合物 5 mg 乳糖 62.4mg トウモロコシデンプン 20 mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 6 mg ヒドロキシプロピルセルロース 4 mg ステアリン酸 マグネシウム 0.6mg コーティング剤 2 mg
【0121】 処方3 100mg中 本発明化合物 20mg 乳糖 51mg トウモロコシデンプン 15mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 5mg ヒドロキシプロピルセルロース 5mg ステアリン酸 マグネシウム 1mg タルク 1mg コーティング剤 2mg
【0122】 処方4 100mg中 本発明化合物 40mg 乳糖 34mg トウモロコシデンプン 10mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 5mg ヒドロキシプロピルセルロース 5mg ステアリン酸 マグネシウム 2mg タルク 2mg コーティング剤 2mg
【0123】 処方5 220mg中 本発明化合物 100mg 乳糖 67mg トウモロコシデンプン 20mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 10mg ヒドロキシプロピルセルロース 10mg ステアリン酸 マグネシウム 4mg タルク 4mg コーティング剤 5mg
【0124】 2)点眼剤 処方1 100ml中 本発明化合物 0.1 g ポリソルベート80 1.5 g エデト酸ナトリウム 0.01 g 希塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 適量
【0125】 処方2 100ml中 本発明化合物 3.0 g ポリソルベート80 10.0 g 希塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 適量
【0126】 3)眼軟膏 100g中 本発明化合物 1.0g 流動パラフィン 10 g 白色ワセリン 89 g
【0127】
【発明の効果】
[薬理試験]ブドウ膜炎の動物モデルとしては網膜可溶
性抗原(S抗原)による実験的自己免疫性ブドウ膜炎
(EAU)モデルが一般的に知られている(Invest. Op
hthalmol. Vis. Sci., 26, 226-232 (1985) )。そこで
本発明化合物の有用性を調べるべく、望月らが報告して
いる方法(日眼会誌, 96, 1608-1634 (1992))に準じて
検討した。
【0128】(実験方法)ウシ網膜より藤野らの方法
(日眼会誌, 91, 498-508 (1987))で分離精製したS抗
原と完全フロイントアジュバント(結核死菌を2mg/
ml含有)を容積比1:1の割合で混合乳化し、ラット
の足蹠に注射する(S抗原30μg/ラット)ことで免
疫し、同日より14日間薬物を経口投与した。EAUの
発症および強度は、免疫後11日目および14日目にス
リットランプを用いて前眼部の観察を行い、表1に示す
0〜4のスコアにより炎症の程度を評価し、左右どちら
かの眼でスコアが1以上の場合に発症とした。
【0129】
【表1】 また、細胞性免疫に対する作用を検討するため、免疫後
14日目にS抗原に対する脾細胞の増殖性を 3H−チミ
ジン( 3H-TdR )の細胞内取り込み量を指標に、次に示
す式を用いて評価した。
【0130】
【式1】 0 :S抗原を添加しないときの 3H-TdR の細胞内取り
込み量 A1 :S抗原を添加したときの 3H-TdR の細胞内取り込
み量
【0131】(結果)実験結果の一例として、化合物2
−1投与(50mg/kg/day、経口投与)におけ
るEAU発症率を表2に、発症したラットの前眼部炎症
の程度を表3に、そしてS抗原に対する脾細胞の増殖性
を表4にそれぞれ示す。なお、表3および表4で示され
ている数値は、各群で用いたラットそれぞれにおける値
の平均値である。また、すべての表中のnは各群を構成
するラットの数である。
【0132】
【表2】
【表3】
【表4】 表2に示すように、化合物2−1の投与によって、コン
トロール群でEAUが発症し始める免疫後11日目では
ほとんど発症しなかった。そして、コントロール群が完
全にEAUを発症した免疫後14日目においても全例は
発症せず、化合物2−1を投与することでEAUの発症
を遅延させることが認められた。
【0133】また、表3に示すように、EAUを発症し
たラットにおいても、前眼部炎症の程度は弱く、化合物
2−1投与によって前眼部炎症の程度を明らかに抑制し
ていた。
【0134】さらに、表4に示すように、S抗原感作脾
細胞の増殖性についても顕著に減少しており、化合物2
−1は抗原提示細胞または脾細胞に作用し、細胞性免疫
を抑制することが判明した。
【0135】以上のことから、本発明化合物はEAUに
対して優れた抑制作用を有しており、ブドウ膜炎等の免
疫性疾患の治療剤として有用であることが判明した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 405/12 233 235 //(C07D 403/12 207:16 233:64) (C07D 403/12 207:16 235:06) (C07D 405/12 233:64 309:12) (C07D 405/12 235:06 309:12)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I]で示される化合物およ
    びその塩類。 【化1】 [式中、R1 はベンズイミダゾリル基またはイミダゾリ
    ル基を示す。R2 は水素原子または低級アルキル基を示
    す。R3 は低級アルキル基、メルカプト低級アルキル基
    またはフェニル低級アルキル基を示し、該メルカプト低
    級アルキル基のメルカプト基は保護基で保護されていて
    もよく、該フェニル低級アルキル基のフェニル環は1個
    ないし複数個の低級アルキル基、保護基で保護されてい
    てもよいヒドロキシ基、低級アルコキシ基または低級ア
    ルキレンジオキシ基で置換されていてもよい。また、R
    2 とR3 がいっしょになってピロリジン環を形成しても
    よい。R4 はエステルまたはアミドに変換されていても
    よいカルボキシル基を示す。A1 およびA2 は同一もし
    くは異なって低級アルキレン基を示す。]
  2. 【請求項2】 下記一般式[I]で表わされる化合物お
    よびその塩類。 【化2】 [式中、R1 はベンズイミダゾリル基またはイミダゾリ
    ル基を示す。R2 は水素原子または低級アルキル基を示
    す。R3 は低級アルキル基、メルカプト低級アルキル
    基、ベンジルチオ低級アルキル基、低級アルカノイルチ
    オ低級アルキル基、ベンゾイルチオ低級アルキル基また
    はフェニル低級アルキル基を示し、該フェニル低級アル
    キル基のフェニル環は1個ないし複数個の低級アルキル
    基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレン
    ジオキシ基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキル
    スルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基、低
    級アルコキシメチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、ベ
    ンジルオキシメチルオキシ基、テトラヒドロピラニルオ
    キシ基またはトリメチルシリルオキシ基で置換されてい
    てもよい。また、R2 とR3 がいっしょになってピロリ
    ジン環を形成してもよい。R4 はカルボキシル基、低級
    アルコキシカルボニル基、アリール低級アルコキシカル
    ボニル基、カルバモイル基、低級アルキルカルバモイル
    基またはアリール低級アルキルカルバモイル基を示す。
    1 およびA2 は同一もしくは異なって低級アルキレン
    基を示す。]
  3. 【請求項3】 R2 が水素原子を、R3 がメルカプト低
    級アルキル基、ベンジルチオ低級アルキル基、アセチル
    チオ低級アルキル基、ベンゾイルチオ低級アルキル基、
    フェニル低級アルキル基、またはR2 とR3 がいっしょ
    になってピロリジン環を示す請求項2記載の化合物およ
    びその塩類。
  4. 【請求項4】 R2 が水素原子を、R3 がメルカプト低
    級アルキル基、フェニル低級アルキル基、またはR2
    3 がいっしょになってピロリジン環を、R4 がカルボ
    キシル基を示す請求項2記載の化合物およびその塩類。
  5. 【請求項5】 R2 が水素原子を、R3 がメルカプト低
    級アルキル基、フェニル低級アルキル基、またはR2
    3 がいっしょになってピロリジン環を、R4 がカルボ
    キシル基を、A1 がメチレン基を示す請求項2記載の化
    合物およびその塩類。
  6. 【請求項6】 R2 が水素原子を、R3 がメルカプト低
    級アルキル基を、R4 がカルボキシル基を、A1 がメチ
    レン基を示す請求項2記載の化合物およびその塩類。
  7. 【請求項7】 R1 がベンズイミダゾリル基を、R2
    水素原子を、R3 がメルカプト低級アルキル基を、R4
    がカルボキシル基を、A1 がメチレン基を示す請求項2
    記載の化合物およびその塩類。
  8. 【請求項8】 N−[2−(ベンズイミダゾル−2−イ
    ル−メチルチオ)−2−メチルプロピオニル]−システ
    インおよびその塩類。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8記載の化合物また
    はその塩類を有効成分とする免疫性疾患治療剤。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項8記載の化合物ま
    たはその塩類を有効成分とする免疫性眼疾患治療剤。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項8記載の化合物ま
    たはその塩類を有効成分とするブドウ膜炎治療剤。
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