JPH0834779A - トコフェロール誘導体 - Google Patents

トコフェロール誘導体

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JPH0834779A
JPH0834779A JP7116859A JP11685995A JPH0834779A JP H0834779 A JPH0834779 A JP H0834779A JP 7116859 A JP7116859 A JP 7116859A JP 11685995 A JP11685995 A JP 11685995A JP H0834779 A JPH0834779 A JP H0834779A
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JP
Japan
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compound
amino acid
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acceptable salt
acid
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JP7116859A
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English (en)
Inventor
Kazumi Ogata
一美 緒方
Hidetoshi Nakao
英俊 中尾
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Senju Pharmaceutical Co Ltd
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Senju Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】次の式(I) 【化1】 〔式中、R1 およびR2 は同一または異なって水素原子
またはメチル基を示し、R3 はN端が結合したα−アミ
ノ酸、ω−アミノ酸またはN末端が結合したペプタイド
を示す。但し、チオール基を有するシステインまたはグ
ルタチオンにおいては、チオール基とのS結合を示
す。〕で表されるトコフェロール誘導体またはその薬理
学的に許容できる塩。 【効果】本発明のトコフェロール誘導体は、水溶性であ
って、脳機能改善剤および抗白内障として期待できる化
合物である。さらに、本化合物は、化粧品の紫外線吸収
成分、美肌成分およびその他の化粧品材料の安定化成分
としても有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規かつ有用なトコフ
ェロール誘導体およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、血圧降下および期外収縮異常の治
療を目的とした、2,5,7,8−テトラメチル−2−
(4′,8′,12′−トリメチルトリデシル)−6−
(2′′−ヒドロキシ−3′′−イソプロピルアミノプ
ロポキシ)クロマン化合物(特開昭57−175186
号公報)などが既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような状況下、本
発明者らは、さらに新規かつ有用なクロマン化合物を求
めて、鋭意研究を重ねた結果、本発明の化合物の合成に
成功した。
【0004】本発明は、新規かつ有用なトコフェロール
誘導体およびその製造法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(1)次の式(I)
【0006】
【化4】
【0007】〔式中、R1 およびR2 は同一または異な
って水素原子またはメチル基を示し、R3 はN端が結合
したα−アミノ酸、ω−アミノ酸またはN末端が結合し
たペプタイドを示す。但し、チオール基を有するシステ
インまたはグルタチオンにおいては、チオール基との結
合を示す。〕で表されるトコフェロール誘導体またはそ
の薬理学的に許容できる塩(以下「本化合物」とい
う。)、(2)R3 がシステインである上記(1)記載
のトコフェロール誘導体またはその薬理学的に許容でき
る塩、(3)R3 がタウリンである上記(1)記載のト
コフェロール誘導体またはその薬理学的に許容できる
塩、(4)R3 がγ−アミノ酪酸である上記(1)記載
のトコフェロール誘導体またはその薬理学的に許容でき
る塩、(5)R3 がグルタチオンである上記(1)記載
のトコフェロール誘導体またはその薬理学的に許容でき
る塩、(6)R3 がアスパラギン酸である上記(1)記
載のトコフェロール誘導体またはその薬理学的に許容で
きる塩、(7)R3 がグルタミン酸である上記(1)記
載のトコフェロール誘導体またはその薬理学的に許容で
きる塩、および(8)次の式(II)
【0008】
【化5】
【0009】〔式中、R1 およびR2 は、同一または異
なって水素原子またはメチル基を示す。〕で表される化
合物に、アルカリ存在下に、α−アミノ酸、ω−アミノ
酸またはペプタイドを反応させることを特徴とする、次
の式(I)
【0010】
【化6】
【0011】〔式中、R1 およびR2 は同一または異な
って水素原子またはメチル基を示し、R3 はN端が結合
したα−アミノ酸、ω−アミノ酸またはN末端が結合し
たペプタイドを示す。但し、チオール基を有するシステ
インまたはグルタチオンにおいては、チオール基との結
合を示す。〕で表されるトコフェロール誘導体またはそ
の薬理学的に許容できる塩の製造方法に関する。
【0012】式(I)中のR3 のアミノ酸としては、α
−アミノ酸およびω−アミノ酸が挙げられ、R3 のペプ
タイドとしては、システイン構造を含有するペプタイド
が挙げられる。α−アミノ酸としては、グリシン、アラ
ニン、プロリン、システインやグルタミン酸などが例示
される。ω−アミノ酸としては、β−アラニン、γ−ア
ミノ酪酸およびε−アミノカプロン酸などが挙げられ、
その特殊アミノ酸としては、アミノエチルスルホン酸
(タウリン)などが例示される。R3 のペプタイドとし
ては、たとえば、グルタチオンなどが挙げられる。
【0013】式(I)で表される本化合物は、式(I
I)で表される化合物と、上で例示したアミノ酸または
ペプタイドとを、アルカリ存在下で加熱反応させると収
率よく得ることができる。以下、本化合物の製造法につ
いて詳細に説明する。
【0014】式(II)で表される化合物は、たとえば
特開平5−331166号公報記載の方法またはこれに
準じて、α,β,γまたはδ−トコフェロールとエピク
ロルヒドリンとをアルカリ存在下で加熱還流させること
により得ることができる。本反応に供されるα,β,γ
またはδ−トコフェロールは、DL型およびD型のいず
れでもよい。本反応に用いられるアルカリとしては、水
酸化アルカリ(例:水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
など)や有機アミン類(例:ピリジン、トリエチルアミ
ンなど)が例示される。本反応工程は、加熱還流させる
ことによって、約1〜5時間程度で終了する。
【0015】次に、このようにして得られる式(II)
で表される化合物と、上に例示したα−アミノ酸、ω−
アミノ酸またはペプタイドとを、アルカリ存在下で、加
熱反応させると収率よくそれぞれ対応する、式(I)で
表される本化合物を得ることができる。本反応は無溶媒
でも進行するが、溶媒を用いるのが好ましい。反応溶媒
としては、本反応を阻害しないものであればいずれのも
のでもよいが、アルコール類(例:メタノール、エタノ
ールなど)とジオキサンまたはエーテル、ケトン類
(例:アセトン、メチルエチルケトンなど)、テトラヒ
ドロフラン(THF)などの混合液が好ましい。本反応
に用いられるアルカリとしては、水酸化アルカリ(例:
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)や有機アミン
類(例:ピリジン、トリエチルアミンなど)が例示され
る。本反応工程は、加熱還流させることによって、約1
〜5時間程度で終了する。最後に、メチルアルコール、
メチルアルコール−酢酸エチル混合溶媒などの適当な溶
媒から再結晶させて本化合物を単離精製する。
【0016】このようにして得られる本化合物は、公知
の方法により、薬理学的に許容しうる塩として得てもよ
い。塩への変換は、本化合物を一旦反応液から単離した
後行なってもよく、反応液から単離することなく行なっ
てもよい。
【0017】本化合物は、遊離のものであっても、その
薬理学的に許容できる塩であっても、本発明の目的のた
め適宜に用いることができる。その塩としては、たとえ
ばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩やカ
ルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩
などが例示され、さらに、塩酸塩や硫酸塩などの無機塩
および酢酸塩などの有機塩が例示される。これら以外の
塩であっても薬理学的に許容できる塩であればいずれの
ものであっても適宜使用することができる。
【0018】このようにして得られる本化合物は、文献
未載の新規のトコフェロール誘導体であって、脳機能改
善剤または抗白内障剤として期待できる化合物である。
また、本化合物は保湿作用などを有するので、化粧品材
料としても有用な化合物である。
【0019】トコフェロール誘導体は、一般的に水溶性
のものは少ないが、式(I)中のR 3 がグルタミン酸、
アスパラギン酸およびグルタチオンである本化合物のア
ルカリ塩は水溶性が高いという利点がある。
【0020】本化合物を化粧品材料として利用する場合
は、紫外線吸収や美肌を目的とした保湿剤、またはその
他の化粧品材料の安定化を目的として、クリーム剤、ロ
ーションや化粧水などに適宜混和して用いることができ
る。
【0021】本化合物は、上記のような疾患の予防・治
療のため、経口的にまたは非経口的に適宜に投与され
る。製剤の形態としては、たとえば錠剤、顆粒剤、散
剤、カプセル剤、軟膏剤や座剤などの固型製剤、または
点眼剤、注射剤、シロップ剤などの液剤のいずれの形に
も公知の方法により適宜調製することができる。これら
の製剤には、通常用いられる賦形剤、結合剤、崩壊剤、
増粘剤、分散剤、再吸収促進剤、緩衝剤、界面活性剤、
保存剤、等張化剤、安定化剤やpH調節剤などの各種添
加剤を適宜使用してもよい。
【0022】本化合物を化粧品に配合させるときも、通
常化粧品に用いられる成分を適宜添加することができ
る。
【0023】本化合物を医薬品および化粧品として用い
る場合には、目的と必要に応じて、そのうちの1種また
は2種以上を適宜組み合せて含有させることもできる。
【0024】本化合物を医薬品として使用する場合の用
量は、使用する化合物の種類、対象とする疾患の種類、
患者の体重、年齢や適応症状および投与方法などによっ
ても異なるが、たとえば注射剤の場合成人1日1回約1
mg〜約500mg、内服剤の場合は、成人1日数回、
1回量約10mg〜約1000mg程度投与するのがよ
い。点眼剤として使用する場合には、濃度約0.01
(w/v)%〜0.5(w/v)%程度のものを1回数
滴、1日数回程度点眼するのがよい。
【0025】また、本化合物を化粧品に用いようとする
場合は、その化合物の種類、配合しようとする化粧品の
種類や配合目的などによっても異なるが、通常約0.0
01〜5%、好ましくは約0.01〜2%程度がよい。
【0026】
【実施例】以下、実施例および製剤実施例を挙げて、本
発明をさらに詳細に説明する。
【0027】[実施例1]1−(スルホエチルアミノ)
−3−(α−トコフェリール−6−イロキシ)プロパン
−2−オール 〔R1 =R2 =CH3 ,R3 =NHCH2 CH2 SO3
H〕 DL−α−トコフェロール4.3gおよびエピクロルヒ
ドリン5mlをジオキサン50mlに溶かし、これに水
酸化カリウム0.6gを加えて5時間加熱還流させる。
次に、析出した無機塩を濾別し、溶媒を留去、残渣油状
物を酢酸エチルで抽出し、水洗後、酢酸エチルを留去す
ると残渣油状物(2,3−エポキシプロパン)トコフェ
ロール4.7gを得る。一方、メチルアルコール40m
lに水酸化ナトリウム0.4gを加えて溶かし、これに
アミノエチルスルホン酸1.25gを加えて、さらに上
記の(2,3−エポキシプロパン)トコフェロールをジ
オキサン20mlに溶かしたものを加えて、5時間加熱
還流させた後、溶媒を留去する。残渣に水50mlを加
えて攪拌し、次に塩酸を加えて酸性とし、さらに酢酸エ
チル30mlを加えて放置し白色結晶を析出させる。こ
れを濾取し、水およびアセトンで洗った後、メチルアル
コールから再結晶させると白色結晶の目的化合物3.5
gを得る。融点213〜215℃(分解)。本化合物の
赤外線吸収スペクトル(IR)を図1に示す。 元素分析 C34616 NSとして 理論値(%): C,66.74; H,10.05;
N,2.29 実測値(%): C,66.48; H, 9.78;
N,2.02
【0028】[実施例2]1−(カルボキシプロピルア
ミノ)−3−(α−トコフェリール−6−イロキシ)プ
ロパン−2−オール塩酸塩 〔R1 =R2 =CH3 ,R3 =NHCH2 CH2 CH2
COOH〕 DL−α−トコフェロール4.3gおよびエピクロルヒ
ドリン5mlを用いて、実施例1と同様に反応処理して
(2,3−エポキシプロパン)トコフェロールを得る。
次に、これとγ−アミノ−n−酪酸1.1gおよび水酸
化ナトリウム0.4gをメチルアルコール40mlに溶
かしたものとを実施例1と同様に反応処理して白色結晶
を得る。これをメチルアルコール−酢酸エチルから再結
晶させると、目的化合物3.2gを得る。融点125℃
付近から徐々に熔融する。 元素分析 C36635 N・HClとして 理論値(%): C,69.03; H,10.30;
N,2.24 実測値(%): C,68.96; H,10.11;
N,2.01
【0029】[実施例3]S−〔3−(α−トコフェリ
ール−6−イロキシ)−2−ハイドロキシプロピル〕シ
ステイン 〔R1 =R2 =CH3 ,R3 =S−CH2 CH(N
2 )COOH〕 DL−α−トコフェロール4.3g、エピクロルヒドリ
ン5ml、L−システイン1.3gおよび水酸化ナトリ
ウム0.44gを用いて、窒素気流中実施例1と同様に
して反応させ、溶媒留去後、残渣油状物に水150ml
を加える。さらに、酢酸を加えて酸性とし、析出する淡
黄色結晶を濾取し、水およびアセトンで洗う。次に、こ
れにメチルアルコール150mlに懸濁して置き、2N
−水酸化ナトリウム液を加えてアルカリ性として溶か
し、不溶物を濾別後、酢酸酸性として析出する白色結晶
を濾取する。さらに、50%メチルアルコール溶液で洗
って乾燥させ、目的化合物3.8gを得る。融点173
〜175℃(分解)。本化合物の赤外線吸収スペクトル
(IR)を図2に示す。 元素分析 C35615 NSとして 理論値(%): C,69.15; H,10.11;
N,2.30 実測値(%): C,68.96; H,10.25;
N,2.22
【0030】[実施例4]S−〔3−(α−トコフェリ
ール−6−イロキシ)−2−ハイドロキシプロピル〕−
γ−グルタミルシステニルグリシン 〔R1 =R2 =CH3 ,R3 =NH2 CH(COOH)
CH2 CH2 CONHCH(CH2 S)COHNCH2
COOH〕 DL−α−トコフェロール4.3gおよびエピクロルヒ
ドリン5mlを用いて実施例1と同様に反応処理して、
(2,3−エポキシプロパン)トコフェロールを得て、
これにジオキサン20mlを加えて置く。一方、メチル
アルコール40mlに水酸化ナトリウム0.8gを加え
て溶かし、これにグルタチオン3.2gを加えて、さら
に上記のジオキサン溶液を加えて、窒素気流中で4時間
加熱還流させた後、溶媒を留去させると結晶が析出す
る。これに、ジオキサンをさらに加えて結晶を完結させ
濾取する。この結晶を水に溶かし、酢酸を加えて酸性と
して、析出する白色結晶を濾取し水洗する。次に、メチ
ルアルコール150mlに懸濁して置き、これに水酸化
ナトリウム/メチルアルコール液を徐々に加えて溶かし
た後、約30mlになるまで濃縮すると結晶が析出し始
め、さらに、これにエチルアルコールを加えて、析出す
る白色結晶を濾取して目的化合物のナトリウム塩4.1
gを得る。融点205〜207℃(分解)。本化合物の
赤外線吸収スペクトル(IR)を図3に示す。 元素分析 C42699 3 SNa2 ・H2 Oとして 理論値(%): C,58.93; H,8.36;
N,4.91 実測値(%): C,58.63; H,8.43;
N,4.83
【0031】[実施例5]N−〔3−(α−トコフェリ
ール−6−イロキシ)−2−ハイドロキシプロピル〕ア
スパラギン酸 〔R1 =R2 =CH3 ,R3 =NHCH(COOH)C
2 COOH〕 DL−α−トコフェロール4.3gおよびエピクロルヒ
ドリン5mlを用いて実施例1と同様に反応処理して、
(2,3−エポキシプロパン)トコフェロールを得て、
これにジオキサン20mlを加えて置く。次に、L−ア
スコルビン酸1.3gおよび水酸化ナトリウム0.8g
をメチルアルコール40mlに溶かし、これに上記のジ
オキサン溶液を加えて、6時間加熱還流させた後、溶媒
を留去する。これに、酢酸エチルを加えて、1N−塩
酸、飽和食塩水で洗浄した後、減圧下で溶媒を留去す
る。残渣を50%メチルアルコール溶液に溶解させ、こ
れに水酸化ナトリウム/メチルアルコール液を徐々に加
えてpH6.0とし、さらにエチルアルコールを加え
て、析出する結晶を濾取して、目的化合物のナトリウム
塩3.0gを得る。融点194〜196℃(分解)。 元素分析 C36607 NNaとして 理論値(%): C,67.37; H,9.42;
N,2.18 実測値(%): C,67.14; H,9.22;
N,1.85
【0032】[実施例6]N−〔3−(α−トコフェリ
ール−6−イロキシ)−2−ハイドロキシプロピル〕グ
ルタミン酸 〔R1 =R2 =CH3 ,R3 =NHCH(COOH)C
2 CH2 COOH〕 DL−α−トコフェロール4.3gおよびエピクロルヒ
ドリン5mlを用いて実施例1と同様に反応処理して、
(2,3−エポキシプロパン)トコフェロールを得て、
これにジオキサン20mlを加えて置く。次に、L−グ
ルタミン酸1.5gおよび水酸化ナトリウム0.8gを
メチルアルコール40mlに溶かし、これに上記のジオ
キサン溶液を加えて、実施例5と同様に反応処理して、
目的化合物のナトリウム塩0.3gを得る。融点151
〜153℃(分解)。 元素分析 C37627 NNa・1/2H2 O 理論値(%): C,66.84; H,9.55;
N,2.11 実測値(%): C,66.65; H,9.54;
N,1.98
【0033】 [製剤実施例1]内服錠 実施例1の化合物 50mg 乳糖 80mg デンプン 17mg ステアリン酸マグネシウム 3mg 以上の成分を1錠分の材料として、常法により錠剤を成
型する。必要に応じて、糖衣を付してもよい。
【0034】 [製剤実施例2]点眼剤 実施例4の化合物 100mg ホウ酸 700mg ホウ砂 400mg 塩化ナトリウム 500mg p−オキシ安息香酸メチル 26mg p−オキシ安息香酸ブチル 14mg 滅菌精製水 全量100ml 以上の成分を常法により混和して点眼剤とする。
【0035】 [製剤実施例3]注射剤 実施例4の化合物 100mg 塩化ナトリウム 900mg 1N−塩酸 適量 蒸留水 全量100ml pH7.5 以上の成分を常法により混和して注射剤とする。
【0036】 [製剤実施例4]軟膏剤 実施例3の化合物 1000mg 親水軟膏 全量100g 以上の成分を常法により混和して軟膏剤とする。
【0037】
【発明の効果】本発明のトコフェロール誘導体は、水溶
性であって、脳機能改善剤および抗白内障剤として期待
できる化合物である。さらに、本化合物は、化粧品の紫
外線吸収成分、美肌成分およびその他の化粧品材料の安
定化成分としても有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において合成した化合物の赤外線吸収
スペクトル(IR)を示す。
【図2】実施例3において合成した化合物の赤外線吸収
スペクトル(IR)を示す。
【図3】実施例4において合成した化合物の赤外線吸収
スペクトル(IR)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/48 31/355 AAM 38/00 ABL

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(I) 【化1】 〔式中、R1 およびR2 は同一または異なって水素原子
    またはメチル基を示し、R3 はN端が結合したα−アミ
    ノ酸、ω−アミノ酸またはN末端が結合したペプタイド
    を示す。但し、チオール基を有するシステインまたはグ
    ルタチオンにおいては、チオール基との結合を示す。〕
    で表されるトコフェロール誘導体またはその薬理学的に
    許容できる塩。
  2. 【請求項2】 R3 がシステインである請求項1記載の
    トコフェロール誘導体またはその薬理学的に許容できる
    塩。
  3. 【請求項3】 R3 がタウリンである請求項1記載のト
    コフェロール誘導体またはその薬理学的に許容できる
    塩。
  4. 【請求項4】 R3 がγ−アミノ酪酸である請求項1記
    載のトコフェロール誘導体またはその薬理学的に許容で
    きる塩。
  5. 【請求項5】 R3 がグルタチオンである請求項1記載
    のトコフェロール誘導体またはその薬理学的に許容でき
    る塩。
  6. 【請求項6】 R3 がアスパラギン酸である請求項1記
    載のトコフェロール誘導体またはその薬理学的に許容で
    きる塩。
  7. 【請求項7】 R3 がグルタミン酸である請求項1記載
    のトコフェロール誘導体またはその薬理学的に許容でき
    る塩。
  8. 【請求項8】 次の式(II) 【化2】 〔式中、R1 およびR2 は、同一または異なって水素原
    子またはメチル基を示す。〕で表される化合物に、アル
    カリ存在下に、α−アミノ酸、ω−アミノ酸またはペプ
    タイドを反応させることを特徴とする、次の式(I) 【化3】 〔式中、R1 およびR2 は同一または異なって水素原子
    またはメチル基を示し、R3 はN端が結合したα−アミ
    ノ酸、ω−アミノ酸またはN末端が結合したペプタイド
    を示す。但し、チオール基を有するシステインまたはグ
    ルタチオンにおいては、チオール基との結合を示す。〕
    で表されるトコフェロール誘導体またはその薬理学的に
    許容できる塩の製造方法。
JP7116859A 1994-05-20 1995-05-16 トコフェロール誘導体 Withdrawn JPH0834779A (ja)

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