JPH07285712A - シート保持装置 - Google Patents

シート保持装置

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JPH07285712A
JPH07285712A JP6104697A JP10469794A JPH07285712A JP H07285712 A JPH07285712 A JP H07285712A JP 6104697 A JP6104697 A JP 6104697A JP 10469794 A JP10469794 A JP 10469794A JP H07285712 A JPH07285712 A JP H07285712A
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sheet
unit
shaped material
clamp
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JP6104697A
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English (en)
Inventor
Tsunehiko Hamaya
恒彦 浜谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート状材料の連続加工装置の運転再開時の
立ち上がり時間が短縮されるようにした、シート保持装
置及びシート状材料の連続加工装置を提供すること。 【構成】 シート状材料12の巻出ユニット11及び巻
取ユニット15と、加工ユニット13,14と、この巻
出ユニットからこの加工ユニットを通って巻取ユニット
までシート状材料を搬送する搬送手段16と、を含んで
いる、シート状材料の連続加工装置10のシート保持装
置で、シート状材料の特定の搬送区間14の両側に配設
されていて、このシート状材料を両面から挟持するよう
に対向配置されたクランプ21,22と、このクランプ
を互いに圧接する駆動手段23,24とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺のシート状材料の
連続加工装置にて、特定の箇所にてシート状材料を張力
をもって保持するためのシート保持装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】長尺の例えば樹脂製シート状材料を連続
的に加工処理する装置、例えば印刷装置,ラミネータ等
においては、処理の途中にて乾燥ユニットによって、シ
ート状材料の乾燥が行なわれる。このような乾燥ユニッ
トとしては、多くの場合、熱風をシート状材料に対して
噴射する方式が採用されている。
【0003】このような乾燥ユニットを備えたシート状
材料の印刷装置は、例えば図11に示すように構成され
ている。図11において、印刷装置1は、芯等に巻回さ
れたシート状材料を備えた巻出ユニット2と、この巻出
ユニット2から繰り出されるシート状材料3を連続的に
印刷する印刷ユニット4と、この印刷ユニット4により
印刷されたシート状材料3を乾燥させるための乾燥ユニ
ット5と、この乾燥ユニット5で乾燥されたシート状材
料3を巻取る巻取ユニット6とから構成されている。
【0004】シート状材料3は、巻出ユニット2から繰
り出された後、複数の搬送ローラ7を介して、印刷ユニ
ット4,乾燥ユニット5を通って、巻取ユニット6で巻
取られるように、供給されるようになっている。
【0005】上記印刷ユニット4は、互いに接触する二
つの印刷ロール4a,4bを備えている。そして、一方
の印刷ロール4aまたは4bに塗布されたインクが、シ
ート状材料3の表面に転写されることにより、このシー
ト状材料3の表面に所望の印刷が行なわれる。
【0006】また、乾燥ユニット5は、内部を所定速度
で搬送されるシート状材料3に対して、ノズルを介して
熱風を噴射することにより、このシート状材料の乾燥を
行なうようになっている。さらに、乾燥ユニット5内で
は、シート状材料3は、所定の張力を付与される必要が
ある。これは、乾燥後のシート状材料3の平坦性を確保
するためである。そして、この張力は、巻出ユニット2
のシート状材料の供給速度と、巻取ユニット6の巻取速
度を適宜に調整することにより、付与されることにな
る。
【0007】このように構成された印刷装置1において
は、巻出ユニット2から繰り出されたシート状材料3
は、搬送ローラ7によって、印刷ユニット4に導かれ
る。この印刷ユニット4において、シート状材料3は、
印刷ロール4a,4bの間を通過することにより、この
印刷ロール4aまたは4bにより、その表面に所望の印
刷が行なわれる。
【0008】その後、シート状材料3は、印刷ユニット
4から出て、搬送ローラ7を介して、乾燥ユニット5内
に導入される。この乾燥ユニット5内にて、シート状材
料3は、所定の張力をもって所定速度で搬送される。そ
の際、このシート状材料3は、その表面に対して熱風を
噴射されることにより、印刷ユニット4で印刷された印
刷インクが乾燥されることになる。
【0009】最後に、乾燥ユニット5から出たシート状
材料3は、搬送ローラ7を介して、巻取ユニット6に導
かれ、この巻取ユニット6で巻取られることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された印刷装置1においては、例えば印刷ユニ
ット4にて、印刷ロール4a,4bの交換や、巻出ユニ
ット2及び巻取ユニット6におけるシート状材料3を巻
回したロールの交換,あるいは印刷ユニット4の清掃等
のために、印刷ユニット4の運転を一時的に停止するこ
とがある。これにより、シート状材料3は、巻出ユニッ
ト2から巻取ユニット6までの全体に亘って、張力が付
与されなくなる。従って、乾燥ユニット5内において
も、シート状材料3は、張力を付与されないため、熱風
による乾燥を続けると、乾燥後のシート状材料3は、平
坦性が損なわれてしまうことになる。このため、従来
は、乾燥ユニット5の運転も停止する必要があった。
【0011】ところで、このようにして印刷ユニット4
及び乾燥ユニット5の運転を停止した場合、運転再開す
るためには、乾燥ユニット5の運転再開後、この乾燥ユ
ニット5の乾燥のための熱風の昇温及び風量が所定の条
件に達するまでに、比較的長い時間がかかることにな
る。例えば、大型の乾燥ユニットの場合には、1時間程
度になることもある。
【0012】かくして、印刷装置1の運転を一時的に停
止した場合に、運転再開の際の立上り時間が比較的長く
なってしまい、生産効率が低下してしまうという問題が
あった。
【0013】本発明は、以上の点に鑑み、シート状材料
の連続加工装置の運転再開時の立ち上がり時間が短縮さ
れるようにした、シート保持装置及びシート状材料の連
続加工装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、シート状材料の巻出ユニット及び巻取ユニット
と、加工ユニットと、この巻出ユニットからこの加工ユ
ニットを通って巻取ユニットまでシート状材料を搬送す
る搬送手段と、上記シート状材料の特定の搬送区間の両
側に配設されていて、このシート状材料を両面から挟持
するように対向配置されたクランプと、このクランプを
互いに圧接する駆動手段とを備える、シート状材料の連
続加工装置のシート保持装置により、達成される。
【0015】本発明による装置は、好ましくは、シート
状材料の挟持の際に、前記対向して配置されたクランプ
の一方のクランプが、シート状材料の通路まで移動さ
れ、その後、他方のクランプが、上記一方のクランプに
接触する位置まで移動される。
【0016】さらに、本発明による装置は、好ましく
は、前記一方のクランプのシート状材料の通路における
停止位置に移動する際に、この一方のクランプの移動を
制動するショックアブソーバが備えられている。
【0017】また、本発明による装置は、好ましくは、
前記駆動手段が、エアシリンダである。
【0018】また、本発明による装置は、好ましくは、
前記一方のクランプを駆動するエアシリンダが、他方の
クランプを駆動するエアシリンダより、空気圧が高く調
整されている。
【0019】また、上記目的は、本発明によれば、シー
ト状材料の巻出ユニット及び巻取ユニットと、印刷ユニ
ット及び乾燥ユニットと、この巻出ユニットからこの印
刷ユニット及び乾燥ユニットを通って巻取ユニットまで
シート状材料を搬送する搬送手段と、上記乾燥ユニット
の両側に配設されたシート保持装置が備えられていて、
このシート保持装置が、このシート状材料を両面から挟
持するように対向配置されたクランプと、このクランプ
を互いに圧接する駆動手段とを備える、シート状材料の
印刷装置により、達成される。
【0020】
【作用】上記構成によれば、加工ユニット、例えば印刷
ユニット及び乾燥ユニットのうち、特定の搬送区間、例
えば乾燥ユニットの両側に、シート保持装置が設けられ
ている。従って、シート状材料の連続加工装置の運転が
一時的に停止された場合、シート保持装置のクランプを
移動させてシート状材料を挟持することにより、二つの
シート保持装置の間においては、シート状材料は、所定
の張力を付与された状態に保持されることになる。
【0021】シート状材料の挟持の際に、一方のクラン
プが、シート状材料の通路まで移動される。その後、他
方のクランプが、上記一方のクランプに接触する位置ま
で移動される場合には、先づ一方のクランプがシート状
材料の片面に接触する。その後、他方のクランプがシー
ト状材料の他面に接触することにより、シート状材料の
挟持が行なわれる。従って、クランプにより、シート状
材料が確実に挟持されることになる。
【0022】さらに、上記一方のクランプのシート状材
料の通路における停止位置に移動する際に、この一方の
クランプの移動を制動するショックアブソーバが備えら
れている場合には、この一方のクランプが移動する際、
シート状材料に衝突することがない。従って、クランプ
の移動によるシート状材料の破損が防止される。
【0023】また、上記駆動手段が、エアシリンダであ
る場合には、クランプの駆動が円滑に行なわれることか
ら、シート状材料に対する接触によって、シート状材料
が破損するようなことがない。
【0024】さらに、一方のクランプを駆動するエアシ
リンダが、他方のクランプを駆動するエアシリンダよ
り、空気圧が高く調整されている場合には、他方のクラ
ンプがシート状材料に接触する際に、一方のクランプが
他方のクランプの駆動によって移動することなく、シー
ト状材料がそのままの位置で挟持されることになる。
【0025】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
10を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べ
る実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的
に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0026】図1は、シート保持装置を備えたシート状
材料の連続印刷装置の一実施例を示している。図1にお
いて、シート状材料の連続印刷装置10は、芯等に巻回
されたシート状材料を備えた巻出ユニット11、この巻
出ユニット11から繰り出されるシート状材料12を連
続的に印刷する印刷ユニット13を有している。一例と
してあげると、シート状材料としては例えば磁気テープ
であり、この磁気テープには磁気塗料が印刷される。
【0027】さらに、連続印刷装置10には、上記印刷
ユニット13により印刷されたシート状材料12を乾燥
させるための乾燥ユニット14、この乾燥ユニット14
で乾燥されたシート状材料12を巻取る巻取ユニット1
5、巻出ユニット11から繰り出されたシート状材料1
2を、印刷ユニット13,乾燥ユニット14を通って、
巻取ユニット15まで搬送する搬送ローラ16、上記乾
燥ユニット14の両側、即ち前後に配設されたシート保
持装置17,18が備えられている。
【0028】上記印刷ユニット13は、互いに接触する
二つの印刷ロール13a,13bを備えている。この実
施例では、一方の印刷ロール13aまたは13bに塗布
されたインクが、シート状材料12の表面に転写される
ことにより、このシート状材料12の表面に所望の印刷
が行なわれる、所謂平板印刷方式のものであるが、他の
構成の印刷方式のものであってもよい。
【0029】また、乾燥ユニット14は、図2及び図3
に示すように、その前後にて、シート状材料12の通路
を挟むように配設されたシート保持装置17,18を備
えている。
【0030】さらに、この乾燥ユニット14は、図4ま
たは図5に示すように、その内部に、シート状材料12
に対して熱風を噴射するための熱風ノズル14aまたは
14bを備えている。図4においては、乾燥ユニット1
4は、このシート状材料12の表面に対して僅かな間隙
を有するように、上下に交互に配設された5個の熱風ノ
ズル14aを備えている。
【0031】各熱風ノズル14aは、図面にて矢印で示
すように、図示しない熱風源から供給される熱風が、シ
ート状材料の進行方向に関して前後2ヶ所の開口から、
シート状材料12の両面に対して、噴射されるようにな
っている。これにより、シート状材料12は、乾燥ユニ
ット14内を所定速度で搬送されながら、熱風ノズル1
4aから噴射される熱風によって、乾燥されるようにな
っている。
【0032】また、図5に示す構成においては、上記乾
燥ユニット14は、その内部に、シート状材料12の表
面に対して、一側(図示の場合、上方)から熱風を噴射
するように、このシート状材料12の一側に並んで配設
された複数の熱風ノズル14bを備えている。各熱風ノ
ズル14bは、図面にて矢印で示すように、図示しない
熱風源から供給される熱風が、所定速度で搬送されるシ
ート状材料12に対して、噴射されるようになってい
る。
【0033】これにより、シート状材料12は、乾燥ユ
ニット14内を所定速度で搬送されながら、熱風ノズル
14bから噴射される熱風によって、乾燥されるように
なっている。この場合、熱風ノズル14bからの熱風に
よってシート状材料12が、その通路からずれないよう
に、この熱風ノズル14bに対向する位置に、支持ロー
ラ14cが備えられている。
【0034】さらに、乾燥ユニット14内では、シート
状材料12は、所定の張力を付与される必要がある。こ
れは、乾燥後のシート状材料12の平坦性を確保するた
めである。そして、この張力は、巻出ユニット11のシ
ート状材料12の供給速度と、巻取ユニット15の巻取
速度を適宜に調整することにより、付与されることにな
る。
【0035】図6及び図7は、上述したシート保持装置
17,18の具体的な構成を示しており、シート保持装
置17,18は、同じ構成であるので、以下シート保持
装置17についてのみ説明する。即ち、図6の側面図,
図7の正面図において、シート保持装置17は、垂直方
向に延びるフレーム20に対して、シート状材料12の
通路を挟むように、配設された二つのクランプ21,2
2と、このクランプ21,22をそれぞれ上下方向に駆
動するためのエアシリンダ23,24とを含んでいる。
【0036】ここで、上記エアシリンダ24は、他方の
エアシリンダ23より、空気圧が高く調整されている。
【0037】このクランプ21,22は、それぞれ支持
部材21a,22aと、この支持部材21a,22aの
シート状材料12の通路側に取り付けられた導電性シリ
コンゴムから成る把持部21b,22bとから構成され
ている。ここで、この把持部21b,22bは、図7に
示すように、把持すべきシート状材料12の全幅に亘っ
て延びている。さらに、このクランプ21,22は、そ
れぞれシート状材料12の通路とは反対側にて、フロー
ティングジョイント25,26を介して、上記エアシリ
ンダ23,24の可動部23a,24aに連結されてい
る。
【0038】さらに、上記クランプ21,22の支持部
材21a,22aは、図6に示すように、側方に突出し
た突起21c,22cを備えている。この突起21c,
22cは、それぞれフレーム20に取り付けられたリミ
ットガイド27,28に備えられた一対のリミットスイ
ッチ27a,27b及び28a,28bのうち、リミッ
トスイッチ27a,28aに接触することにより、クラ
ンプ21,22のシート状材料12を挟持する位置(動
作位置)で移動が規制される。
【0039】また突起21c,22cが、リミットスイ
ッチ27a,28aに接触することにより、クランプ2
1,22の図示位置(退避位置)で移動が規制されるよ
うになっている。
【0040】さらに、下方のクランプ22の支持部材2
2aは、図6に示すように、上記突起22cとは反対側
で側方に突出したアーム22dを備えている。このアー
ム22dは、フレーム20に取り付けられたショックア
ブソーバ29の可動部29aに当接することにより、ク
ランプ22が退避位置から動作位置に移動する際の移動
速度が減速されるようになっている。
【0041】本実施例によるシート状材料の印刷装置1
0は、以上のように構成されており、運転時には、巻出
ユニット11から繰り出されたシート状材料12は、搬
送ローラ16によって、印刷ユニット13に導かれる。
この印刷ユニット13において、シート状材料12は、
印刷ロール13a,13bの間を通過することにより、
この印刷ロール13aまたは13bにより、その表面に
所望の印刷が行なわれる。
【0042】その後、シート状材料12は、印刷ユニッ
ト13から出て、搬送ローラ16を介して、乾燥ユニッ
ト14内に導入される。この乾燥ユニット14内にて、
シート状材料12は、所定の張力をもって所定速度で搬
送される。その際、このシート状材料12は、その表面
に対して熱風ノズル14aまたは14bにより熱風を噴
射されることにより、印刷ユニット13で印刷された印
刷インクが乾燥されることになる。
【0043】最後に、乾燥ユニット14から出たシート
状材料12は、搬送ローラ16を介して、巻取ユニット
15に導かれ、この巻取ユニット15で巻取られること
になる。
【0044】ここで、例えば印刷ユニット13にて、印
刷ロール13a,13bの交換や、巻出ユニット11及
び巻取ユニット15におけるシート状材料12を巻回し
たロールの交換,あるいは印刷ユニット13の清掃等の
ために、印刷ユニット13の運転を一時的に停止する場
合には、以下のように操作が行なわれる。
【0045】即ち、先づ印刷ユニット13が運転停止さ
れる。この状態では、シート状材料12は、張力が付与
されたままの状態にある。ここで、エアシリンダ24が
動作されることにより、シート保持装置17,18の下
方のクランプ22が退避位置が動作位置まで移動され
る。このとき、クランプ22は、動作位置付近にて、ア
ーム22dがショックアブソーバ29の可動部29aに
接触することにより制動された状態で、動作位置に達す
ることになる。そして、クランプ22が動作位置に達す
ると、突起22cがリミットガイド28のリミットスイ
ッチ28bに接触し、このリミットスイッチ28bの状
態に基づいて、エアシリンダ24の動作が停止される。
【0046】かくして、下方のクランプ22は、図8に
示すように、動作位置に持ち来され、その把持部22a
が、シート状材料12の下面に当接することになる。こ
のとき、クランプ22はエアシリンダ24によって移動
されると共に、移動の最終段階がショックアブソーバ2
9によって減衰されるので、クランプ22は退避位置か
ら動作位置まで円滑に移動する。従って、クランプの把
持部22aは、シート状材料12の下面に衝突すること
はなく、シート状材料12の破損が確実に防止される。
【0047】続いて、エアシリンダ23が動作されるこ
とにより、シート保持装置17,18の上方のクランプ
21が退避位置が動作位置まで移動される。そして、ク
ランプ21が動作位置に達すると、突起21cがリミッ
トガイド27のリミットスイッチ27bに接触し、この
リミットスイッチ27bの状態に基づいて、エアシリン
ダ23の動作が停止される。
【0048】かくして、上方のクランプ21は、図9に
示すように、動作位置に持ち来され、その把持部21a
が、シート状材料12の上面に当接することになる。こ
のとき、上記エアシリンダ24は、他方のエアシリンダ
23より、空気圧が高く調整されていることにより、ク
ランプ21が動作位置に持ち来されて、このクランプ2
1の把持部21aが、下方のクランプ22の把持部22
aに当接したとき、下方のクランプ22は、クランプ2
1の運動エネルギーにより下降してしまうようなことは
なく、動作位置に保持される。
【0049】従って、双方のクランプ21,22が動作
位置に持ち来されることにより、クランプ21,22の
把持部21a,22aにより、シート状材料12が把持
されることになる。かくして、シート状材料12は、二
つのシート保持装置17,18の間が張力を付与された
状態で保持されることになる。ここで、巻出ユニット1
1と巻取ユニット15間のシート状材料12の張力を取
除くと、印刷ユニット13においては、印刷ロール13
a,13bの交換や、巻出ユニット11及び巻取ユニッ
ト15におけるシート状材料12を巻回したロールの交
換,あるいは印刷ユニット13の清掃等が行なわれ得る
ことになる。
【0050】この場合、乾燥ユニット14内において
は、シート状材料12は、この乾燥ユニット14の両側
でシート保持装置17,18によって挟持されているこ
とにより、張力が付与された状態にある。従って、乾燥
ユニット14は、運転を停止する必要がなく、継続して
シート状材料12の熱風ノズル14a,14bによる乾
燥が行なわれ得る。
【0051】その後、印刷ユニット13での印刷ロール
13a,13bの交換や、巻出ユニット11及び巻取ユ
ニット15におけるシート状材料12を巻回したロール
の交換,あるいは印刷ユニット13の清掃等が終了し、
印刷ユニット13の運転を再開する場合、乾燥ユニット
14は継続して運転されていることから、昇温や風量が
所定条件に維持されている。従って、待ち時間なしに、
即座にクランプ21,22をエアシリンダ23,24に
より動作位置から退避位置まで移動させた後、印刷ユニ
ット13が運転再開されることになる。
【0052】このように、上述の実施例では、シート状
材料の連続加工装置の運転が一時的に停止された場合、
シート保持装置のクランプを移動させてシート状材料を
挟持することにより、二つのシート保持装置の間におい
ては、シート状材料は、所定の張力を付与された状態に
保持されることになる。従って、上記乾燥ユニットは、
運転を停止する必要はなく、そのまま乾燥作業が継続し
て行なわれ得る。また、シート状材料の連続加工装置の
運転再開時には、乾燥ユニットに関しては運転が継続し
ていることから、昇温や風量が所定の条件に達するまで
待つ必要がなく、直ちに運転が再生されることになる。
【0053】シート状材料の挟持の際に、一方のクラン
プが、シート状材料の通路まで移動され、その後、他方
のクランプが、上記一方のクランプに接触する位置まで
移動される場合には、クランプにより、シート状材料が
確実に挟持されることになる。さらに、上記一方のクラ
ンプのシート状材料の通路における停止位置に移動する
際に、この一方のクランプの移動を制動するショックア
ブソーバが備えられている場合には、クランプの移動に
よるシート状材料の破損が防止される。
【0054】また、上記駆動手段が、エアシリンダであ
る場合には、シート状材料に対する接触によって、シー
ト状材料が破損するようなことがない。さらに、一方の
クランプを駆動するエアシリンダが、他方のクランプを
駆動するエアシリンダより、空気圧が高く調整されてい
る場合には、シート状材料がそのままの位置でクランプ
によって確実に挟持されることになる。
【0055】尚、上述した実施例においては、シート状
材料の連続加工装置として、熱風による乾燥ユニットを
備えた印刷ユニットから成る印刷装置の場合について説
明したが、これに限らず、熱風による乾燥ユニットだけ
でなく、運転再開時に所定条件を満たすために比較的長
い時間がかかると共に、運転中はシート状材料に張力を
付与する必要がある他の処理ユニットを備えた加工装置
に、本発明を適用し得ることは明らかである。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、シ
ート状材料の連続加工装置の運転再開時の立ち上がり時
間が短縮されるようにした、シート保持装置及びシート
状材料の連続加工装置を提供するできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシート保持装置を組み込んだシー
ト状材料の連続印刷装置の全体構成を示す概略図であ
る。
【図2】図1における乾燥ユニット及びその両端に設け
られたシート保持装置を示す側面図である。
【図3】図1における乾燥ユニット及びその両端に設け
られたシート保持装置を示す平面図である。
【図4】図2の乾燥ユニットの内部構成の一例を示す側
面図である。
【図5】図2の乾燥ユニットの内部構成の他の例を示す
側面図である。
【図6】図2のシート保持装置の拡大側面図である。
【図7】図2のシート保持装置の拡大正面図である。
【図8】図2の入口側のシート保持装置にて第一のクラ
ンプのみが移動した状態を示す概略図である。
【図9】図2の入口側のシート保持装置にて第一及び第
二のクランプが移動した状態を示す概略図である。
【図10】図2の入口側のシート保持装置にてシート状
材料の張力が除去された状態を示す概略図である。
【図11】従来のシート状材料の印刷装置の一例の全体
構成を示す概略図である。
【符号の説明】
10 シート状材料の連続印刷装置 11 巻出ユニット 12 シート状材料 13 印刷ユニット 14 乾燥ユニット 15 巻取ユニット 16 搬送ローラ 17 シート保持装置 18 シート保持装置 20 フレーム 21 クランプ 22 クランプ 23 エアシリンダ 24 エアシリンダ 25 フローティングジョイント 26 フローティングジョイント 27 リミットガイド 28 リミットガイド 29 ショックアブソーバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺のシート状材料の巻出ユニット及び
    巻取ユニットと、 このシート状材料の加工ユニットと、 上記巻出ユニットから上記加工ユニットを通って巻取ユ
    ニットまでシート状材料を搬送する搬送手段と、 シート状材料の特定の搬送区間の両側に配設されてい
    て、このシート状材料を両面から挟持するように対向配
    置されたクランプと、 このクランプを互いに圧接する駆動手段とを備えること
    を特徴とするシート状材料の連続加工装置のシート保持
    装置。
  2. 【請求項2】 前記対向配置されたクランプのうち一方
    のクランプが、シート状材料の通路まで移動され、その
    後、他方のクランプが、上記一方のクランプに接触する
    位置まで移動される構成としたことを特徴とする請求項
    1に記載のシート保持装置。
  3. 【請求項3】 前記一方のクランプのシート状材料の通
    路における停止位置に移動する際に、この一方のクラン
    プの移動を制動するショックアブソーバが備えられてい
    ることを特徴とする請求項2に記載のシート保持装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段が、エアシリンダであるこ
    とを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のシート
    保持装置。
  5. 【請求項5】 前記一方のクランプを駆動するエアシリ
    ンダが、他方のクランプを駆動するエアシリンダより、
    空気圧が高く調整されていることを特徴とする請求項4
    に記載のシート保持装置。
  6. 【請求項6】 長尺のシート状材料の巻出ユニット及び
    巻取ユニットと、 このシート状材料の印刷ユニット及び乾燥ユニットと、 上記巻出ユニットから上記印刷ユニット及び乾燥ユニッ
    トを通って巻取ユニットまでシート状材料を搬送する搬
    送手段と、 上記乾燥ユニットの両側に配設されたシート保持装置が
    備えられていて、このシート保持装置が、このシート状
    材料を両面から挟持するように対向配置されたクランプ
    と、 このクランプを互いに圧接する駆動手段とを備えること
    を特徴とするシート状材料の印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100867649B1 (ko) * 2007-07-06 2008-11-10 주식회사수성기술 트리아세틸 셀룰로오즈 필름 처리장치

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