JPH0728501B2 - 過電流保護回路 - Google Patents

過電流保護回路

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JPH0728501B2
JPH0728501B2 JP7276989A JP7276989A JPH0728501B2 JP H0728501 B2 JPH0728501 B2 JP H0728501B2 JP 7276989 A JP7276989 A JP 7276989A JP 7276989 A JP7276989 A JP 7276989A JP H0728501 B2 JPH0728501 B2 JP H0728501B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、正特性サーミスタを用いた過電流保護回路に
関するものである。
(従来技術) 従来、この種の過電流保護回路には、第2図に示すよう
なブロアレジスタ回路と呼ばれる自動車等のエアコンシ
ステムに用いられるものがある。このブロアレジスタ回
路10は、電源1の一端側に送風用ファン(図示せず)を
回転させるためのブロアモータ2と過電流から回路を保
護するための正特性サーミスタ3と、ブロアモータ2の
回転を制御するための巻線抵抗4,5とが直列に接続さ
れ、巻線抵抗4,5の両端および中間点に電源1の他端側
に接続されるスイッチ接点6,7,8が設けられたものであ
る。
上述したブロアレジスタ回路では、巻線抵抗4,5をシリ
ーズ化し、巻線抵抗4,5の両端および中間点にスイッチ
9と選択的に接続されるスイッチ接点6,7,8を設けてい
るので、スイッチ9の切り換えによって回路中の抵抗値
を変化させる。そして、回路中の抵抗値が変化すると、
回路中の電流値も変化し、ブロアモータに加わる電圧も
変化するので、ブロアモータの回転すなわち送風用ファ
ンの風速を制御することができる。
また、このブロアレジスタ回路には、一般的に4〜5Aの
保護電流値を有する正特性サーミスタが接続されてお
り、送風ファンの送風中に配置されている。つまり、正
特性サーミスタを送風ファンの送風中に配置することに
よって、周囲温度を低くし、熱放散を良くして保護電流
値を高めている。また、正特性サーミスタは過電流が流
れた時、キュリー点を超えると抵抗値が急激に増加し、
過電流に対する保護の役割を果たしている。
なお、上述の保護電流値とは第3図に示すように正特性
サーミスタの電流−電圧特性における電流極大点A1の電
流値I1のことをいい、周囲温度が高くなると熱放散が悪
くなって電流極大点がA2へ移行し保護電流値がI2と低く
なり、周囲温度が低くなると熱放散がよくなって電流極
大点がA3へ移行し保護電流値がI3と高くなる。
(従来技術の問題点) しかしながら、従来のブロアレジスタ回路には、通常で
も20A程度の電流が通電されることがあり、4A〜5A程度
の正特性サーミスタを1つ用いただけでは過電流に対す
る正確な回路保護ができず、回路中に正常な電流が通電
されていても正特性サーミスタが保護動作を起こしてし
まった。このため、第2図に示した過電流保護回路の正
特性サーミスタ3に対して、さらに正特性サーミスタを
並列に接続させて回路中の保護電流値を高めることが案
出されたが、この場合、風速弱時では保護電流値が大き
くなり過ぎるために、本来保護動作を起こさなければな
らない電流値に達しても正特性サーミスタは保護動作を
起こさなかった。また、風速強時には回路中に大きな電
流が通電されるので、過電流に対して正確な保護動作を
行わせるためには、風速弱時から保護電流値を高めてお
かなければなかった。さらに、このようなブロアレジス
タ回路を用いた装置の大型化を招くことになった。
また、従来のブロアレジスタ回路では、2つの巻線抵抗
4,5を用いているので、巻線抵抗4,5同士の接触、巻線抵
抗4,5への異物の付着あるいはモータロック時に発生す
る異常電流などが原因で、巻線抵抗4,5が焼損すること
があった。
そこで本発明は、上述した問題点を解決しようとするも
のであり、過電流に対して正確な保護動作を起こす信頼
性の高い過電流保護回路を提供することを目的とするも
のである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の過電流保護回路は、電源にモータ,スイッチお
よび正特性サーミスタを直列接続した回路を備え、この
スイッチと正特性サーミスタとの直列回路に対してスイ
ッチと正特性サーミスタからなる少なくとも1つの直列
回路を並列に接続してなることを特徴とする。
(作 用) 本発明の過電流保護回路によれば、スイッチと正特性サ
ーミスタとからなる直列回路を、少なくとも2つ並列に
接続するので、スイッチの接続数によって正特性サーミ
スタの抵抗値が小さくなり、各レベルで正確な保護動作
を行う保護電流値が得られる。
また、正特性サーミスタはキュリー温度に達するまでは
単なる風速制御用の負荷抵抗の役目を果たし、キュリー
温度に達すると回路保護用素子となり過電流に対する役
目を果たす。
(実施例) 以下に、本発明の過電流保護回路の一実施例を図面を用
いて詳細に説明する。
第1図は本発明の過電流保護回路の一実施例を示す回路
図である。この第1図において、21は電源、22はブロア
モータ、Th1,Th2,Th3は正特性サーミスタ、Sw1,Sw2,Sw3
はスイッチである。
まず、電源21に対してブロアモータ22,スイッチSw1およ
び正特性サーミスタTh1を直列に接続する直列回路が構
成される。そして、この直列に接続されたスイッチSw1
および正特性サーミスタTh1に対して、スイッチSw2およ
び正特性サーミスタTh2からなる直列回路と、スイッチS
w3および正特性サーミスタTh3からなる直列回路が並列
になるように接続される。
本発明の過電流保護回路は、スイッチSw1,Sw2,Sw3のそ
れぞれに直列に接続された正特性サーミスタTh1,Th2,Th
3から構成される直列回路が、電源21に対して並列に接
続された状態となっており、スイッチの接続数を増や
し、回路中の電流を分流させることによって、回路中の
抵抗値を小さくし、保護電流値を高めるものである。こ
のことを第1図に示した回路図を用いて具体的に説明す
ると次のようになる。
まず、風速弱時は、スイッチSw1のみを接続してON状態
にする。このときの回路中の抵抗値はR1でありI1の電流
が流れる。
次に、風速中時は、スイッチSw1,Sw2を接続してON状態
にする。これにより並列に接続された正特性サーミスタ
Th1,Th2のそれぞれに分流して電流が通電され、回路中
の抵抗値 が小さくなり、回路中にはI1+I2の電流を通電できるよ
うになり保護電流値を高めることができる。
次に、風速強時はスイッチSw1,Sw2,Sw3を接続してON状
態にする。これにより並列に接続された正特性サーミス
タTh1,Th2,Th3のそれぞれに分流して電流が通電され、
回路中の抵抗値 が小さくなり、回路中にはI1+I2+I3の電流を通電でき
るようになり、さらに保護電流値を高めることができ
る。
すなわち、各レベル(風速弱,風速中,風速強)におい
て、通常時には、正特性サーミスタTh1,Th2,Th3が負荷
抵抗の役目を果たし、スイッチの接続数を変えることに
よって、風速に応じた保護電流値を容易に設定すること
ができる。また、異常時には、1つの正特性サーミスタ
に電流が集中しないので、各レベルで異常電流に対して
一定の保護動作を起こすようになる。
なお、本発明の過電流保護回路において、電源に対して
スイッチと正特性サーミスタからなる3つの直列回路を
並列となるように接続したものを示したが、これに限定
するものではなく、風速にバリエーションをもたせるた
めに直列回路を増減してもよい。
また、各正特性サーミスタをブロアモータによって回転
している送風ファンの送風中に配置することによって、
周囲温度を低くし熱放散をよくして、保護電流値を高め
ることができることはいうまでもない。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の過電流保護回路によれ
ば、次のような効果を得ることができる。
(a)正特性サーミスタが風速制御をするための負荷抵
抗と過電流に対する回路保護用素子の役目を果たし、自
己電流制御作用があるので、巻線抵抗のように焼損事故
が発生することを防止することができる。
(b)スイッチの接続数を変えることによって、容易に
風速に応じた保護電流値を設定できるとともに、異常電
流に対しては一定の保護動作を起こすようになり、設計
精度を向上することができる。
(c)風速制御に用いた正特性サーミスタは、巻線抵抗
に比べて小型化が容易であり、しかも大きな電流容量を
獲得できるので、この過電流保護回路を用いれば装置自
体の小型化に対応できる。
(d)風速を強くするために2つ以上のスイッチを接続
した場合には、各スイッチにそれぞれ正特性サーミスタ
を直列に接続し、しかもこれらの各スイッチと正特性サ
ーミスタからなる直列回路を並列に接続して回路中の電
流が分流されているので、たとえ回路全体において異常
電流が流れても、1つの正特性サーミスタに電流が集中
することがなく、正特性サーミスタの異常発熱を防止す
ることができる。
(e)(d)により、回路全体を低温で制御し、しかも
1つの正特性サーミスタに電流が集中することなく保護
動作を起こすことができるので、過電流保護回路として
の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の過電流保護回路の一実施例を示す等価
回路図、第2図は従来の過電流保護回路を示す等価回路
図、第3図は正特性サーミスタの電流−電圧特性を説明
するための特性図である。 21……電源 22……ブロアモータ Sw1,Sw2,Sw3……スイッチ Th1,Th2,Th3……正特性サーミスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−158406(JP,A) 実開 平2−56708(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源にモータ,スイッチおよび正特性サー
    ミスタを直列接続した回路を備え、このスイッチと正特
    性サーミスタとの直列回路に対してスイッチと正特性サ
    ーミスタからなる少なくとも1つの直列回路を並列に接
    続してなることを特徴とする過電流保護回路。
JP7276989A 1989-03-24 1989-03-24 過電流保護回路 Expired - Fee Related JPH0728501B2 (ja)

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