JPH072847U - 電気こたつの発熱装置 - Google Patents

電気こたつの発熱装置

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JPH072847U
JPH072847U JP004389U JP438994U JPH072847U JP H072847 U JPH072847 U JP H072847U JP 004389 U JP004389 U JP 004389U JP 438994 U JP438994 U JP 438994U JP H072847 U JPH072847 U JP H072847U
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JP
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heat shield
kotatsu
steel plate
infrared heater
heating device
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Application number
JP004389U
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English (en)
Inventor
茂 実川
Original Assignee
株式会社日立ホームテック
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気こたつの発熱装置において、こたつ内の
邪魔になる発熱装置の出っ張りをなくし、効率の良い快
適なものを得る。 【構成】 こたつやぐら8のほぼ中央に設けたモーター2
2とフアン21とからなる送風装置2と、この送風装置2に
並べて設置した赤外線ヒーター3と、該赤外線ヒーター3
の下部をおおう如く設けた遠赤外線を放射する無機質あ
るいは有機質の被膜からなる輻射層体7を少なくとも下
側面に有する鋼板製の遮熱体1と、該送風装置2・赤外線
ヒーター3及び鋼板製の遮熱体1の上方を覆うように設け
た反射板4とからなるものとした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電気こたつの発熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気こたつの発熱装置は、図2に示すように一般的にこたつやぐら8の 上部裏面中央部に赤外線ヒーター3を内部に装置した発熱装置9を取付けていた 。このため赤外線ヒーター3によって発生する対流熱がこたつやぐら8の上部を 加熱しすぎるため発熱装置9を下方に下げ、こたつやぐら8の中に発熱装置9が 出っ張らざるを得ず、使用時に足がぶつかったり、何人でも採暖したとき、中が 狭く、使いずらいものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで最近、夏は座卓として、冬はこたつとして一年中使える、いわゆる家具 調こたつが普及してきたが、この発熱装置9も上記同様の不具合があり、発熱装 置9の薄形化は急務とされている。
【0004】 また省資源・省エネルギー及び快適な採暖感の向上が必要であり、従来の発熱 装置9の熱源として一般的に使用される赤外線ヒーター3は視覚的な暖かさと、 電源投入後に速やかに赤外線が得られる速熱性などで有利ではあるが、赤外線の 種類として近赤外線を主に発生し遠赤外線は少ないため、使用時に刺激的な暖か さを感ずるものの身体の芯までじっくりと暖まる感じは得られなかった。これは 放射する赤外線の波長と、こたつやぐら8内のふとんや採暖者の皮膚や衣類の波 長吸収特性との関係によるもので、後者の遠赤外線は波長吸収効率が良い長波長 の赤外線で、近赤外線の吸収特性は余り良くないことが文献等でよく知られてお り、このため赤外線ランプヒーターの採暖感が前記のように感じられるものであ り、近赤外線だけでは快適性を得るには不十分で、効率のよい遠赤外線を必要と する。
【0005】 さらに温風循環によってこたつやぐら8内を暖める温風式もあるが、これはこ たつやぐら8の上部を加熱してしまう熱損失が少なく効率的でまろやかな暖かさ を得られるが、やはり身体の芯まで暖まることがなく、温風だけでは快適性に欠 けるものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記欠点を除くためなされたものであり、こたつやぐらのほぼ中央に 設けたモーターとフアンとからなる送風装置と、この送風装置に並べて設置した 赤外線ヒーターと、該赤外線ヒーターの下部をおおう如く設けた遠赤外線を放射 する無機質あるいは有機質の被膜からなる輻射層体を少なくとも下側面に有する 鋼板製の遮熱体と、該送風装置・赤外線ヒーター及び鋼板製の遮熱体の上方を覆 うように設けた反射板とからなるものとした。
【0007】 また、該赤外線ヒーターの下部と対向した鋼板製の遮熱体に輻射口とその外周 の吹出口を設け、かつその吹出口に通じる風路を形成する反射板を,鋼板製の遮 熱体の上部に設けたものとした。
【0008】 また、該赤外線ヒーターの下部と対向した鋼板製の遮熱体の外側にその鋼板製 の遮熱体を保護する保護網を設けるものとした。
【0009】
【作用】
輻射口からは赤外線ヒーターの近赤外線を直接得られ、さらに赤外線ヒーター で暖められた広い面積を有する鋼板製の遮熱体の輻射層体から多量の遠赤外線に 変換して有効加熱面積が広い分、得られるとともに、加熱された鋼板製の遮熱体 と反射板との間の風路に流れる空気が赤外線ヒーター及び遮熱体とで温風化され 、吹出口からより効果的に温風化でき、その温風によってやわらかい暖かさとで こたつやぐら内の温度を均一にするなど採暖時の快適性が向上でき、また送風装 置によってこたつやぐら内上部の高温の熱のたまりがなく、送風装置を薄形化で き、足がぶつかる等がなくなり、使用性が向上でき、さらに放熱流を温風として 有効活用するため熱損失がなく、省エネが向上する。
【0010】
【実施例】
以下本考案の一実施例を図面により説明する。
【0011】 実施例の構成は図1に示すとおりで、1は遮熱体で、表裏両面にアルミナ・ジ ルコニア等の無機質の被膜あるいはレーヨン・アクリル等の短い繊維を植毛した 有機質の輻射層体7を設けた鋼板製からなるものであり、この遮熱体1の中央に 吸気口11、その外周に輻射口12、さらに外周に吹出口13のそれぞれの開口穴を設 けたものである。なお最外周の吹出口13は穴にこだわらず切り欠きでも可とする ものである。
【0012】 2は送風装置で、こたつやぐら8のほぼ中央に設け、下側から吸込み羽根の外 周全周方向へ送出するかくはん式の送風装置で、薄形のモーター22に薄形円板 状のフアン21を取付けたものであり、遮熱体1の吸気口11の上部に装着したも のである。
【0013】 3は赤外線ヒーターで、石英管の中にアルゴンガス等を封入し、フィラメント を用いたもので、直径約1cmの細管ランプヒーターであり、該赤外線ヒーター3 の下部をおおう如く、遮熱体1が設けられ、その輻射口12の上部に対向して赤外 線ヒーター3を装着したものである。
【0014】 4は反射板で、アルミメッキ鋼板等からなるもので、遮熱体1の上部全面を覆 うものであり、この遮熱体1と反射板4との間に送風装置2及び赤外線ヒーター 3を収納してある。
【0015】 5は保護網で、鋼線を格子状に配列してなり、遮熱体1の下面全面を覆い、放 熱板1等の高温部にふれないようにしたものである。
【0016】 6は遮熱板で、アルミメッキ鋼板等で、送風装置2を取り囲むようにして遮熱 体1に取付けたものである。
【0017】 Aは空気の流れ方向を表わし、送風装置2により遮熱体1の吸気口11から送風 装置2を経由して遮熱体1の吹出口13に至る反射板4と鋼板製の遮熱体1とで吹 出口13に通じる風路10を形成し、この風路10を通る空気の流れを示すものである 。
【0018】 9は発熱装置で、以上の各構成部品で組立てられたものの総称である。
【0019】 上記構成からなる本実施例の作用について説明する。
【0020】 電源投入により赤外線ヒーター3が点灯し赤外線を放射する。この赤外線はい わゆる主に近赤外線を発するもので、鋼板製の遮熱体1の内面側に放射され、一 部の赤外線は輻射口12を通ってこたつやぐら8内を明るくするとともに、近赤外 線特有の刺激的な採暖感を与える。
【0021】 また他の赤外線は鋼板製の遮熱体1の内表面に達し、遮熱体1を加熱せしめ、 やがて遮熱体1が温度上昇し、遮熱体1の下側面に施した輻射層体7から、二次 輻射として新たな広い面積から赤外線を発生させ、これがこたつ内に放射される ことによって、こたつ内全体を暖めるものである。
【0022】 このとき、この輻射層体7から発生する赤外線は、発生源の表面温度が赤外線 ヒーター3に比べても低いので、より長波長域を多く放射する遠赤外線であり、 輻射層体7の材質がアルミナやジルコニア等の無機質の場合には、一般に高い輻 射率を有するので、表面温度に対して効率良く遠赤外線を多く得られる。
【0023】 また、植毛の場合には、有機の繊維の持つ輻射率0.7〜0.8に対して、鋼板表面 に実際は無数の植毛をされているので、実質的に表面積が広くなり、表面積効果 で、多くの遠赤外線を得ることができるので、従って、こたつ内の物質を効果的 に加熱するものである。
【0024】 また赤外線ヒーター3より上方に放射した赤外線は、反射板4にあたり反射し て前記同様に作用する。
【0025】 また赤外線ヒーター3によって発生する対流熱は、こたつやぐら8のほぼ中央 に設けられたモーター22とフアン21とからなる送風装置2によって遮熱体1 と反射板4との間の風路10に空気が流れ、その赤外線ヒーター3ばかりでなく、 加熱された遮熱体1でも温風化され、吹出口13から発熱装置9の外部、つまりこ たつやぐら8内に吹出されるので、本来上部にたまる高温の熱を温風として利用 できると共に、こたつやぐら8上部を加熱しないで熱損失がなく、薄形化構造と することができる。
【0026】 送風装置2による空気の流れ方向Aは、中央の吸気口11から吸いこみ、送風装 置2のモーター22を冷却すると共に、赤外線ヒーター3上部の対流熱および下 部の遮熱体1による加熱を吹出口13から吹出し、こたつやぐら8内の空気を循環 させる。
【0027】 また遮熱体1と反射板4との間で赤外線ヒーター3から送風装置2への輻射を 遮熱板6でさえぎっている。
【0028】 このようにしてこたつやぐら8内をむらなく遠・近赤外線を放射し、温風を循環 させ、熱損失が少なく温度を均一にする。
【0029】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、こたつやぐらのほぼ中央に設けたモーターとフ アンとからなる送風装置と、この送風装置に並べて設置した赤外線ヒーターと、 該赤外線ヒーターの下部をおおう如く設けた遠赤外線を放射する無機質あるいは 有機質の被膜からなる輻射層体を少なくとも下側面に有する鋼板の遮熱体と、該 送風装置・赤外線ヒーター及び遮熱体の上方を覆うように設けた反射板とからな り、該赤外線ヒーターの下部と対向した遮熱体に輻射口と,その外周の吹出口を 設け、反射板と鋼板の遮熱体とで吹出口に通じる風路を形成したことにより赤外 線ヒーターからの直接の近赤外線による視覚的・刺激的な暖かさと、有効加熱が 得られるとともに、この他に、この赤外線ヒーターの熱を輻射層体を施した鋼板 の遮熱体からの二次輻射として多量の遠赤外線に変換して効率良く得られ、身体 の芯まで暖まる効率的な赤外線を得ることができると共に、加熱された遮熱体と 反射板との間の風路に流れる空気が赤外線ヒーター及び遮熱体とで温風化され、 吹出口からより効果的に温風化でき、更に外周に向って吹出される温風によって やわらかい暖かさとでこたつやぐら内の温度を均一にするなど採暖時の快適性が 向上できる効果があり、また送風装置によってこたつやぐら内上部の高温の熱の たまりがなく、送風装置を薄形化でき、足がぶつかる等がなくなり使用性が向上 でき、さらに対流熱を温風として有効活用するため熱損失がなく省エネの効果が ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す電気こたつの発熱装置
の断面図である。
【図2】従来の電気こたつの発熱装置装着時の部分断面
図である。
【符号の説明】
1 遮熱体 2 送風装置 3 赤外線ヒーター 4 反射板 7 輻射層体 8 こたつやぐら

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 こたつやぐら(8)のほぼ中央に設けたモ
    ーター(22)とフアン(21)とからなる送風装置(2)と、こ
    の送風装置(2)に並べて設置した赤外線ヒーター(3)と、
    該赤外線ヒーター(3)の下部をおおう如く設けた遠赤外
    線を放射する無機質あるいは有機質の被膜からなる輻射
    層体(7)を少なくとも下側面に有する鋼板製の遮熱体(1)
    と、該送風装置(2)・赤外線ヒーター(3)及び鋼板製の遮
    熱体(1)の上方を覆うように設けた反射板(4)とからなる
    事を特徴とする電気こたつの発熱装置。
  2. 【請求項2】 該赤外線ヒーター(3)の下部と対向した
    鋼板製の遮熱体(1)に輻射口(12)とその外周の吹出口(1
    3)を設け、かつその吹出口(13)に通じる風路(10)を形成
    する反射板(4)を,鋼板製の遮熱体(1)の上部に設けた事
    を特徴とする請求項1記載の電気こたつの発熱装置。
  3. 【請求項3】 こたつやぐら(8)の下部に設けた桟(81)
    と、その桟(81)内に形成する内部空間(82)内に設けた事
    を特徴とする請求項1記載の電気こたつの発熱装置。
  4. 【請求項4】 該赤外線ヒーター(3)の下部と対向した
    鋼板製の遮熱体(1)の外側にその鋼板製の遮熱体(1)を
    保護する保護網(5)を設ける事を特徴とする請求項1記
    載の電気こたつの発熱装置。
JP004389U 1994-04-26 1994-04-26 電気こたつの発熱装置 Pending JPH072847U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111238169A (zh) * 2020-02-25 2020-06-05 宁波德业科技股份有限公司 一种360度被褥加热方法及360度被褥烘干机

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JPS576941B2 (ja) * 1976-10-12 1982-02-08
JPS5819492B2 (ja) * 1978-03-06 1983-04-18 日本国有鉄道 剛体電車線の支持装置
JPS5912955B2 (ja) * 1975-06-24 1984-03-27 川崎重工業株式会社 超高温熱交換器

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