JPH07284720A - 木質板塗装方法 - Google Patents
木質板塗装方法Info
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- JPH07284720A JPH07284720A JP10213494A JP10213494A JPH07284720A JP H07284720 A JPH07284720 A JP H07284720A JP 10213494 A JP10213494 A JP 10213494A JP 10213494 A JP10213494 A JP 10213494A JP H07284720 A JPH07284720 A JP H07284720A
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- coating
- film
- sheet
- coating film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】木質板に毳立ちを発生させることなく塗剤を塗
布しうるとともに、塗装工程を簡略化でき、生産性を高
める。 【構成】塗剤剥離性のシート２上に塗剤Ａを塗布し塗膜
３を形成するとともに、塗膜３のシート２と接する面３
Ａに硬化による皮膜を形成したのち、前記塗膜３上に木
質板Ｂを載置しかつシート２と木質板Ｂとを挟圧し塗膜
３を木質板Ｂに転写する。
布しうるとともに、塗装工程を簡略化でき、生産性を高
める。 【構成】塗剤剥離性のシート２上に塗剤Ａを塗布し塗膜
３を形成するとともに、塗膜３のシート２と接する面３
Ａに硬化による皮膜を形成したのち、前記塗膜３上に木
質板Ｂを載置しかつシート２と木質板Ｂとを挟圧し塗膜
３を木質板Ｂに転写する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、木質板の塗装面に毳立
ちがある場合でも、簡易な方法で該木質板に毳を発生さ
せることなく塗剤を塗布でき、生産性及び塗装品質を高
めうる木質板塗装方法に関する。
ちがある場合でも、簡易な方法で該木質板に毳を発生さ
せることなく塗剤を塗布でき、生産性及び塗装品質を高
めうる木質板塗装方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】木質板に塗剤を塗布する方法としては、
スプレー塗装法、ロールコータ、カーテンフローコータ
塗装法、真空塗装法などがある。
スプレー塗装法、ロールコータ、カーテンフローコータ
塗装法、真空塗装法などがある。
【０００３】一方、塗剤が塗布される木質板、特に建築
物に用いられる中質繊維板、ハードボード、パーティク
ルボードなどの塗装面には、いわゆる毳立ちが目だつこ
とがしばしばあり、従来、塗装後にこの毳を発生させな
いために、各種の前記塗装法で塗剤を塗布して下塗りを
行ったのち、塗膜の表面は研摩（バフ研摩）され、平滑
にムラなく仕上げられていた。
物に用いられる中質繊維板、ハードボード、パーティク
ルボードなどの塗装面には、いわゆる毳立ちが目だつこ
とがしばしばあり、従来、塗装後にこの毳を発生させな
いために、各種の前記塗装法で塗剤を塗布して下塗りを
行ったのち、塗膜の表面は研摩（バフ研摩）され、平滑
にムラなく仕上げられていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら毳立ち、
塗装ムラを防止するために下塗り、研摩を行う従来の木
質板塗装方法にあっては、通常の塗装工程にバフ研摩工
程を付加するものであるため、該塗装工程が複雑となり
がちであり、工程の増加によって、生産性を低下させる
一因となっていた。
塗装ムラを防止するために下塗り、研摩を行う従来の木
質板塗装方法にあっては、通常の塗装工程にバフ研摩工
程を付加するものであるため、該塗装工程が複雑となり
がちであり、工程の増加によって、生産性を低下させる
一因となっていた。
【０００５】本発明は、シート上に塗膜を形成し、この
塗膜のシートと接する面に硬化による皮膜を形成したの
ち、該塗膜上に木質板を載置することを基本として、毳
立ち、塗装ムラを抑制して塗装品質よく塗剤を木質板に
塗布でき、かつ研摩工程を省略して塗装工程を簡略化
し、生産性を高めうる木質板塗装方法の提供を目的とし
ている。
塗膜のシートと接する面に硬化による皮膜を形成したの
ち、該塗膜上に木質板を載置することを基本として、毳
立ち、塗装ムラを抑制して塗装品質よく塗剤を木質板に
塗布でき、かつ研摩工程を省略して塗装工程を簡略化
し、生産性を高めうる木質板塗装方法の提供を目的とし
ている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の木質板塗装方法は、塗剤剥離性のシート上に
塗剤を塗布し塗膜を形成するとともに、塗膜のシートと
接する面に硬化による皮膜を形成したのち、前記塗膜上
に木質板を載置しかつシートと木質板とを挟圧し塗膜を
木質板に転写する。
に本発明の木質板塗装方法は、塗剤剥離性のシート上に
塗剤を塗布し塗膜を形成するとともに、塗膜のシートと
接する面に硬化による皮膜を形成したのち、前記塗膜上
に木質板を載置しかつシートと木質板とを挟圧し塗膜を
木質板に転写する。
【０００７】なお前記皮膜は、前記塗膜が硬化促進具を
用いて硬化されることにより形成されることが望まし
い。
用いて硬化されることにより形成されることが望まし
い。
【０００８】又前記塗剤は、熱硬化型塗料又は紫外線硬
化型塗料であることが望ましい。さらに前記シートは、
無端帯体でありベルトコンベヤをなすことが望ましい。
化型塗料であることが望ましい。さらに前記シートは、
無端帯体でありベルトコンベヤをなすことが望ましい。
【０００９】
【作用】シート上に塗剤を塗布し塗膜を形成し、この塗
膜のシートと接する面に硬化による皮膜を形成したの
ち、該塗膜上に木質板を載置しかつシートと木質板とを
挟圧して塗膜を木質板に転写する。ここで「硬化による
皮膜を形成」とは、シートと接しない例えば塗膜の上面
から木質板を載置しかつ挟圧されたときにも木質板の毳
が皮膜を通らない程度に硬化した皮膜を形成することを
いい、なおシートと接しない例えば上面では、木質板の
載置、挟圧によりこの木質板に付着しうる程度の軟質の
未硬化状態が保たれる。従って、塗膜の硬化による皮膜
により、木質板の毳を抑えることができ、平滑性を増
し、塗装品質を向上しうるとともに、塗装ムラを抑制し
うる。
膜のシートと接する面に硬化による皮膜を形成したの
ち、該塗膜上に木質板を載置しかつシートと木質板とを
挟圧して塗膜を木質板に転写する。ここで「硬化による
皮膜を形成」とは、シートと接しない例えば塗膜の上面
から木質板を載置しかつ挟圧されたときにも木質板の毳
が皮膜を通らない程度に硬化した皮膜を形成することを
いい、なおシートと接しない例えば上面では、木質板の
載置、挟圧によりこの木質板に付着しうる程度の軟質の
未硬化状態が保たれる。従って、塗膜の硬化による皮膜
により、木質板の毳を抑えることができ、平滑性を増
し、塗装品質を向上しうるとともに、塗装ムラを抑制し
うる。
【００１０】又従来のような研摩工程を排除でき塗装工
程を簡略化しうるとともに、生産性を高めうる。
程を簡略化しうるとともに、生産性を高めうる。
【００１１】なお前記シートとしては、塗剤剥離性の例
えばポリテレフタル酸エチレン（ＲＥＴ）を用いたフィ
ルム材を好適に採用しうる。ここで「塗剤剥離性」と
は、塗剤の剥離性が良い性質をいう。
えばポリテレフタル酸エチレン（ＲＥＴ）を用いたフィ
ルム材を好適に採用しうる。ここで「塗剤剥離性」と
は、塗剤の剥離性が良い性質をいう。
【００１２】又前記皮膜が、前記塗膜を硬化促進具を用
いて硬化することにより形成されるときには、該硬化促
進具によって精度よく皮膜を形成でき、塗膜による毳の
抑制を確実化する。なおこの硬化促進具としては、ヒー
タあるいは紫外線ランプを用いる。
いて硬化することにより形成されるときには、該硬化促
進具によって精度よく皮膜を形成でき、塗膜による毳の
抑制を確実化する。なおこの硬化促進具としては、ヒー
タあるいは紫外線ランプを用いる。
【００１３】さらに前記塗剤として、熱硬化型塗料又は
紫外線硬化型塗料を用いることにより、ヒータ又は紫外
線ランプを用いた前記硬化促進具によって迅速に塗膜に
前記皮膜を形成でき、生産性をより一層高めうるととも
に、これらの塗料は一般に粘度が高いため、塗剤のムラ
が発生しにくくなり、しかも木質板の毳立ち防止効果を
さらに高めうる。
紫外線硬化型塗料を用いることにより、ヒータ又は紫外
線ランプを用いた前記硬化促進具によって迅速に塗膜に
前記皮膜を形成でき、生産性をより一層高めうるととも
に、これらの塗料は一般に粘度が高いため、塗剤のムラ
が発生しにくくなり、しかも木質板の毳立ち防止効果を
さらに高めうる。
【００１４】又前記シートがベルトコンベヤをなすこと
により、塗膜の形成、その硬化による皮膜の形成、及び
木質板への塗膜の転写の一連の工程をベルトコンベヤの
周回によって効率よく行うことができ、生産タクトを高
めうる。
により、塗膜の形成、その硬化による皮膜の形成、及び
木質板への塗膜の転写の一連の工程をベルトコンベヤの
周回によって効率よく行うことができ、生産タクトを高
めうる。
【００１５】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図１、図２において本発明の木質板塗装方法は、シ
ート２上に塗剤Ａを塗布し塗膜３を形成するとともに、
塗膜３のシート２と接する面３Ａに硬化による皮膜を形
成したのち、前記塗膜３上に木質板Ｂを載置し、かつシ
ート２と木質板Ｂとを挟圧し塗膜３を木質板Ｂに転写す
る。
る。図１、図２において本発明の木質板塗装方法は、シ
ート２上に塗剤Ａを塗布し塗膜３を形成するとともに、
塗膜３のシート２と接する面３Ａに硬化による皮膜を形
成したのち、前記塗膜３上に木質板Ｂを載置し、かつシ
ート２と木質板Ｂとを挟圧し塗膜３を木質板Ｂに転写す
る。
【００１６】又本実施例では、前記塗膜３は、ロールコ
ータ装置１０のロールコータ４を用いて形成される。
ータ装置１０のロールコータ４を用いて形成される。
【００１７】前記ロールコータ装置１０は、無端帯体の
前記シート２によって形成されるベルトコンベヤ５を具
える。ベルトコンベヤ５は、底板１１の両側から立上が
る側板１２、１２に複数本のローラ１３…を架け渡しか
つ上流端、下流端に配されるローラ１３、１３間にベル
ト１４を介して前記シート２を巻回している。なおベル
ト１４は、耐熱性、耐紫外線性を有する比較的薄肉の透
明フィルム材からなり、シート２を補強するが、適宜省
略してもよい。
前記シート２によって形成されるベルトコンベヤ５を具
える。ベルトコンベヤ５は、底板１１の両側から立上が
る側板１２、１２に複数本のローラ１３…を架け渡しか
つ上流端、下流端に配されるローラ１３、１３間にベル
ト１４を介して前記シート２を巻回している。なおベル
ト１４は、耐熱性、耐紫外線性を有する比較的薄肉の透
明フィルム材からなり、シート２を補強するが、適宜省
略してもよい。
【００１８】前記シート２は、塗材Ａ剥離性のフィルム
材からなり、このフィルム材の原料として紫外線をよく
透過しかつ耐熱性、耐溶剤性に優れたＰＥＴ（ポリテレ
フタル酸エチレン）、ポリテトラフルオルエチレン、ポ
リトリフルオルクロルエチレン等を好適に採用できる。
材からなり、このフィルム材の原料として紫外線をよく
透過しかつ耐熱性、耐溶剤性に優れたＰＥＴ（ポリテレ
フタル酸エチレン）、ポリテトラフルオルエチレン、ポ
リトリフルオルクロルエチレン等を好適に採用できる。
【００１９】前記ロールコータ４は、本例ではナチュラ
ル型のロールコータであって、前記ベルトコンベヤ５の
前記側板１２、１２の上流端近傍に並置されかつ向き合
う一対の支持部１５、１５を有し、該支持部１５、１５
に、シート２上面に塗剤Ａを均一に塗布するコーティン
グロール１６と、このコーティングロール１６にロール
コンタクトしかつ該コーティングロール１６との間で塗
剤Ａを保持するドクターロール１７とを軸支するととも
に、コーティングロール１６の下方には、ベルトコンベ
ヤ５内に位置して配されるバックアップロール１９が設
けられる。
ル型のロールコータであって、前記ベルトコンベヤ５の
前記側板１２、１２の上流端近傍に並置されかつ向き合
う一対の支持部１５、１５を有し、該支持部１５、１５
に、シート２上面に塗剤Ａを均一に塗布するコーティン
グロール１６と、このコーティングロール１６にロール
コンタクトしかつ該コーティングロール１６との間で塗
剤Ａを保持するドクターロール１７とを軸支するととも
に、コーティングロール１６の下方には、ベルトコンベ
ヤ５内に位置して配されるバックアップロール１９が設
けられる。
【００２０】又前記コーティングロール１６とドクター
ロール１７との間には、例えば３つの調節弁２０…を介
して前記塗剤Ａが注入されるとともに、この注入された
塗剤Ａは、前記支持部１５、１５の向き合う面に配設し
た例えばゴム材からなる流れ止め片２１、２１によって
流れ止めされる。
ロール１７との間には、例えば３つの調節弁２０…を介
して前記塗剤Ａが注入されるとともに、この注入された
塗剤Ａは、前記支持部１５、１５の向き合う面に配設し
た例えばゴム材からなる流れ止め片２１、２１によって
流れ止めされる。
【００２１】従ってコーティングロール１６を減速電動
機によって回転させることにより、ドクターロール１７
が回転し、塗剤Ａをコーティングロール１６の表面に転
写する。又コーティングロール１６は、その下側をバッ
クアップロール１９に支えられて表面の塗剤Ａを前記シ
ート２に均一に塗布し、該シート２上に塗膜３を形成す
る。
機によって回転させることにより、ドクターロール１７
が回転し、塗剤Ａをコーティングロール１６の表面に転
写する。又コーティングロール１６は、その下側をバッ
クアップロール１９に支えられて表面の塗剤Ａを前記シ
ート２に均一に塗布し、該シート２上に塗膜３を形成す
る。
【００２２】なお前記塗剤Ａとして、高粘度の熱硬化型
塗料又は紫外線硬化型塗料を用い、硬化時間の短縮を図
るとともに、塗膜３の厚さのムラを減じる。
塗料又は紫外線硬化型塗料を用い、硬化時間の短縮を図
るとともに、塗膜３の厚さのムラを減じる。
【００２３】又前記バックアップロール１９のベルトコ
ンベヤ５下流側には、該バックアップロール１９近傍に
おいてベルトコンベヤ５内に多数個の硬化促進具２３…
が配設される。この硬化促進具２３は、塗剤Ａが熱硬化
型塗料のときはヒータであり、又紫外線硬化型塗料のと
きは紫外線ランプである。
ンベヤ５下流側には、該バックアップロール１９近傍に
おいてベルトコンベヤ５内に多数個の硬化促進具２３…
が配設される。この硬化促進具２３は、塗剤Ａが熱硬化
型塗料のときはヒータであり、又紫外線硬化型塗料のと
きは紫外線ランプである。
【００２４】前記塗膜３は、ベルトコンベヤ５による下
流側への移動に伴い前記硬化促進具２３…によって、少
なくともシート２と接する面３Ａに硬化による皮膜が形
成されるが、塗膜３の上面までは硬化させない。
流側への移動に伴い前記硬化促進具２３…によって、少
なくともシート２と接する面３Ａに硬化による皮膜が形
成されるが、塗膜３の上面までは硬化させない。
【００２５】然る後、塗膜３上に木質板Ｂを載置する。
このとき該木質板Ｂの下面の毳立ちは、塗剤Ａを高粘度
としかつ塗膜３の少なくともシート２と接する面３Ａに
前記皮膜を形成しているため、該塗膜３によって抑えら
れる。
このとき該木質板Ｂの下面の毳立ちは、塗剤Ａを高粘度
としかつ塗膜３の少なくともシート２と接する面３Ａに
前記皮膜を形成しているため、該塗膜３によって抑えら
れる。
【００２６】なお木質板３を載置する位置の下方及び下
流側にも、前記硬化促進具２３…が配され、塗膜３の前
記面３Ａからの硬化を確実化する。
流側にも、前記硬化促進具２３…が配され、塗膜３の前
記面３Ａからの硬化を確実化する。
【００２７】さらに載置された前記木質板Ｂとシート２
とは、ベルトコンベヤ５の下流側近傍に設けられた挟圧
具２５によって挟圧され、これにより前記塗膜３を木質
板Ｂに転写する。
とは、ベルトコンベヤ５の下流側近傍に設けられた挟圧
具２５によって挟圧され、これにより前記塗膜３を木質
板Ｂに転写する。
【００２８】挟圧具２５は、受けローラ７と押えローラ
９とを具える。受けローラ７は、前記側板１２、１２に
両端部を軸支されかつ木質板Ｂの搬送方向と直角の方向
に向く支持軸２７に嵌入されるとともに、ベルトコンベ
ヤ５の上方の前記シート２下面に前記ベルト１４を介し
て接する。なお受けローラ７は、塗剤Ａが熱硬化型塗料
のとき硬化具であるヒータを内蔵し１５０〜２００℃程
度に表面が熱せられるとともに、紫外線硬化型塗料のと
きには硬化具として紫外線ランプを内蔵する。
９とを具える。受けローラ７は、前記側板１２、１２に
両端部を軸支されかつ木質板Ｂの搬送方向と直角の方向
に向く支持軸２７に嵌入されるとともに、ベルトコンベ
ヤ５の上方の前記シート２下面に前記ベルト１４を介し
て接する。なお受けローラ７は、塗剤Ａが熱硬化型塗料
のとき硬化具であるヒータを内蔵し１５０〜２００℃程
度に表面が熱せられるとともに、紫外線硬化型塗料のと
きには硬化具として紫外線ランプを内蔵する。
【００２９】側板１２、１２の上面には、前記支持軸２
７上方に位置して矩形孔２９、２９を向き合って設けた
一対の支持部３０、３０が設けられる。
７上方に位置して矩形孔２９、２９を向き合って設けた
一対の支持部３０、３０が設けられる。
【００３０】支持部３０は、前記矩形孔２９の両側内面
に上下にのびる突条３２、３２が設けられ、又矩形孔２
９内部に、前記突条３２に嵌まり合う溝部を有しかつ木
質板Ｂの搬送する向きと直交する向きに穿設される軸受
孔３３を有する軸受片３４を上下動可能に嵌入する。
に上下にのびる突条３２、３２が設けられ、又矩形孔２
９内部に、前記突条３２に嵌まり合う溝部を有しかつ木
質板Ｂの搬送する向きと直交する向きに穿設される軸受
孔３３を有する軸受片３４を上下動可能に嵌入する。
【００３１】支持部３０の上部には、ロッドが下を向き
かつ該ロッドの先端が前記軸受孔３３内部に突入する油
圧シリンダからなる伸縮具３５が設けられ、前記ロッド
の先端を軸受片３４に連結することにより、伸縮具３５
の伸縮とともに軸受片３４は上下動する。
かつ該ロッドの先端が前記軸受孔３３内部に突入する油
圧シリンダからなる伸縮具３５が設けられ、前記ロッド
の先端を軸受片３４に連結することにより、伸縮具３５
の伸縮とともに軸受片３４は上下動する。
【００３２】前記軸受孔３３、３３には支軸３６の両端
部が嵌入されるとともに、該支軸３６は、前記受けロー
ラ７の両端部上方に位置して押えローラ９を外嵌する。
部が嵌入されるとともに、該支軸３６は、前記受けロー
ラ７の両端部上方に位置して押えローラ９を外嵌する。
【００３３】押えローラ９は硬質ゴム等押圧によりその
押し圧面が多少変形しうる材料が適し、又前記構成の軸
受片３４に軸受されることにより伸縮具３５の伸縮によ
り上下動できかつ上下動により受けローラ７にシート２
を間に挟んで近接することができる。
押し圧面が多少変形しうる材料が適し、又前記構成の軸
受片３４に軸受されることにより伸縮具３５の伸縮によ
り上下動できかつ上下動により受けローラ７にシート２
を間に挟んで近接することができる。
【００３４】ベルトコンベヤ５には、挟圧具２５の上流
側に第１の検知器３９を、又下流側には第２の検知器４
０が設けられる。第１、第２の検知器３９、４０は本例
では光電管からなり、木質板Ｂの有無を検知する。従っ
て第１の検知器３９は挟圧具２５への木質板Ｂの進入を
検知するとともに第２の検知器４０は、木質板Ｂの挟圧
具２５からの通過を検知する。
側に第１の検知器３９を、又下流側には第２の検知器４
０が設けられる。第１、第２の検知器３９、４０は本例
では光電管からなり、木質板Ｂの有無を検知する。従っ
て第１の検知器３９は挟圧具２５への木質板Ｂの進入を
検知するとともに第２の検知器４０は、木質板Ｂの挟圧
具２５からの通過を検知する。
【００３５】又第１、第２の検知器３９、４０は、前記
支持部３０から上、下流側に夫々突出する耳片４１を搬
送路を跨いで架け渡される案内棒４２、４２に横方向に
移動可能に取付けられる。
支持部３０から上、下流側に夫々突出する耳片４１を搬
送路を跨いで架け渡される案内棒４２、４２に横方向に
移動可能に取付けられる。
【００３６】然して、ベルトコンベヤ５の前記シート２
上に塗膜３を介して載置され搬送される木質板Ｂを、第
１の検知器３９が検知することにより伸縮具３５は伸長
し、押えローラ９を下降する。押えローラ９の下降によ
り木質板Ｂとシート２とは受けローラ７上で挟圧され、
この挟圧と受けローラ７の前記硬化具による塗膜３の硬
化とによって、該塗膜３を木質板Ｂ下面に転写する。
上に塗膜３を介して載置され搬送される木質板Ｂを、第
１の検知器３９が検知することにより伸縮具３５は伸長
し、押えローラ９を下降する。押えローラ９の下降によ
り木質板Ｂとシート２とは受けローラ７上で挟圧され、
この挟圧と受けローラ７の前記硬化具による塗膜３の硬
化とによって、該塗膜３を木質板Ｂ下面に転写する。
【００３７】又木質板Ｂの挟圧具２５からの脱出は、第
２の検知器４０により検知され、その検知により押えロ
ーラ９は上昇する。なおベルトコンベヤ５から搬出され
た木質板Ｂは、例えばベルトコンベヤ５の下流側に設け
られたローラコンベヤ４４により搬送される。
２の検知器４０により検知され、その検知により押えロ
ーラ９は上昇する。なおベルトコンベヤ５から搬出され
た木質板Ｂは、例えばベルトコンベヤ５の下流側に設け
られたローラコンベヤ４４により搬送される。
【００３８】このように高粘度の塗剤Ａからなりかつ予
めシート２と接する面３Ａに皮膜が形成された塗膜３を
木質板Ｂ下面に転写するため、塗装ムラ、毳立ちを生じ
ることなく均等厚に木質板Ｂを塗装することができる
他、従来のような研摩工程を排除でき、塗装工程を簡略
化し、かつ生産性を高めうる。
めシート２と接する面３Ａに皮膜が形成された塗膜３を
木質板Ｂ下面に転写するため、塗装ムラ、毳立ちを生じ
ることなく均等厚に木質板Ｂを塗装することができる
他、従来のような研摩工程を排除でき、塗装工程を簡略
化し、かつ生産性を高めうる。
【００３９】なお木質板Ｂに転写される塗膜３は、該木
質板Ｂの前記挟圧具２５の通過ののちにおいてはほぼ完
全に硬化されているため、前記ローラコンベヤ４４にこ
の塗膜３が載っても支障はない。
質板Ｂの前記挟圧具２５の通過ののちにおいてはほぼ完
全に硬化されているため、前記ローラコンベヤ４４にこ
の塗膜３が載っても支障はない。
【００４０】又シート２上に残った塗剤Ａは、前記バッ
クアップロール１９下方で側板１２、１２間に架け渡さ
れかつシート２の進行に対してリバースに回転するドク
ターロール２８によって掻き取る。
クアップロール１９下方で側板１２、１２間に架け渡さ
れかつシート２の進行に対してリバースに回転するドク
ターロール２８によって掻き取る。
【００４１】なお前記ロールコータ４として、いわゆる
ピックアップロールを有するボトムフィードフルリバー
ス方式などのコイルコーティング用ロールコータを用い
ることもでき、又ロールコータに代えてカーテンフロー
コータを用いてもよい。
ピックアップロールを有するボトムフィードフルリバー
ス方式などのコイルコーティング用ロールコータを用い
ることもでき、又ロールコータに代えてカーテンフロー
コータを用いてもよい。
【００４２】
【発明の効果】叙上の如く本発明の木質板塗装方法は、
シート上に塗剤を塗布して塗膜を形成し、この塗膜のシ
ートと接する面に硬化による皮膜を形成したのち、塗膜
上に木質板を載置し、かつシートと木質板とを挟圧して
塗膜を木質板に転写するものであるため、塗膜の前記皮
膜部分によって木質板の毳をねかすことができ、別途研
摩工程を必要とせず、塗装品質及び生産性を高めうる。
シート上に塗剤を塗布して塗膜を形成し、この塗膜のシ
ートと接する面に硬化による皮膜を形成したのち、塗膜
上に木質板を載置し、かつシートと木質板とを挟圧して
塗膜を木質板に転写するものであるため、塗膜の前記皮
膜部分によって木質板の毳をねかすことができ、別途研
摩工程を必要とせず、塗装品質及び生産性を高めうる。
【００４３】又前記塗剤を、熱硬化型塗料又は紫外線硬
化型塗料としたときには、その硬化を迅速化でき、生産
タクトを向上しうる他、これらの塗料は一般に高粘度を
有するため、吹い込みムラ、毳立ちの発生をより確実に
防止しうる。
化型塗料としたときには、その硬化を迅速化でき、生産
タクトを向上しうる他、これらの塗料は一般に高粘度を
有するため、吹い込みムラ、毳立ちの発生をより確実に
防止しうる。
【００４４】又前記皮膜を、硬化促進具を用いて形成す
ることにより、該皮膜の形成を確実化し、毳の発生を抑
え、品質よく塗装が行える。
ることにより、該皮膜の形成を確実化し、毳の発生を抑
え、品質よく塗装が行える。
【００４５】さらに前記シートを用いてベルトコンベヤ
を形成することにより、木質板に塗剤を塗布する一連の
工程をベルトコンベヤの周回によって能率よく行うこと
ができる。
を形成することにより、木質板に塗剤を塗布する一連の
工程をベルトコンベヤの周回によって能率よく行うこと
ができる。
【図１】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図２】その断面図である。
２ シート ３ 塗膜 ５ ベルトコンベヤ ２３ 硬化促進具 Ａ 塗剤 Ｂ 木質板
Claims (4)
- 【請求項１】塗剤剥離性のシート上に塗剤を塗布し塗膜
を形成するとともに、塗膜のシートと接する面に硬化に
よる皮膜を形成したのち、前記塗膜上に木質板を載置し
かつシートと木質板とを挟圧し塗膜を木質板に転写する
木質板塗装方法。 - 【請求項２】前記皮膜は、前記塗膜が硬化促進具を用い
て硬化されることにより形成されることを特徴とする請
求項１記載の木質板塗装方法。 - 【請求項３】前記塗剤は、熱硬化型塗料又は紫外線硬化
型塗料であることを特徴とする請求項１記載の木質板塗
装方法。 - 【請求項４】前記シートは、無端帯体でありベルトコン
ベヤをなすことを特徴とする請求項１記載の木質板塗装
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10213494A JPH07284720A (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | 木質板塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10213494A JPH07284720A (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | 木質板塗装方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07284720A true JPH07284720A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=14319303
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10213494A Withdrawn JPH07284720A (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | 木質板塗装方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07284720A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112474172A (zh) * | 2020-11-25 | 2021-03-12 | 西南林业大学 | 一种家具板表面保护漆涂刷设备 |
| WO2022001196A1 (zh) * | 2020-07-01 | 2022-01-06 | 美述家智能家居有限公司 | 一种用于复合木板油漆涂装的自动加工设备 |
-
1994
- 1994-04-14 JP JP10213494A patent/JPH07284720A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2022001196A1 (zh) * | 2020-07-01 | 2022-01-06 | 美述家智能家居有限公司 | 一种用于复合木板油漆涂装的自动加工设备 |
| CN112474172A (zh) * | 2020-11-25 | 2021-03-12 | 西南林业大学 | 一种家具板表面保护漆涂刷设备 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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