JPH07283986A - 視線スイッチを有するビデオカメラおよび視線制御装置 - Google Patents

視線スイッチを有するビデオカメラおよび視線制御装置

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JPH07283986A
JPH07283986A JP6073647A JP7364794A JPH07283986A JP H07283986 A JPH07283986 A JP H07283986A JP 6073647 A JP6073647 A JP 6073647A JP 7364794 A JP7364794 A JP 7364794A JP H07283986 A JPH07283986 A JP H07283986A
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line
sight
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switch
photographer
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JP6073647A
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Takashi Kobayashi
崇史 小林
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 視線スイッチの機能を働かせる場合における
撮影者の疲労を軽減することができるようにするととも
に、視線スイッチの誤動作を少なくすることができるよ
うにする。 【構成】 ファインダ画面302上で撮影者が例えば指
標「W」を所定時間注視したときに、視線スイッチとし
て機能する領域を点線203aで囲まれる元の狭い領域
201aから点線204aで囲まれる領域202aに広
げるようにすることにより、機能させようとする視線ス
イッチの指標を含む領域のみを元の領域よりも広く自動
的に設定することができるようにして、撮影者の意に反
して視線スイッチが働いてしまうといった視線スイッチ
の誤操作を少なくすることができるようにするととも
に、撮影者の視線が指標から多少それても視線スイッチ
の機能を有効に働かせるようにすることができるように
して、撮影者の疲労を軽減させることができるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、視線スイッチを有する
ビデオカメラおよび視線制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラのファンインダ画面
に、例えばズーム、フェード等の機能を意味する指標を
表示し、それを視線で選択することによって指示を与え
るようにした、いわゆる視線入力機能が提案されてい
る。以下に、この視線入力機能の原理を説明する。
【0003】図8の(a)は、視線検出方法の原理を説
明するための図であって、視線入力機能を実現するため
の視線検出手段および眼球の上面図である。また、図8
の(b)は、同じく視線検出方法の原理を説明するため
の図であって、上記視線検出手段および眼球の側面図で
ある。
【0004】図8の(a)(b)において、806a、
806bは発光ダイオード(IRED)等の光源であ
り、観察者が感じることのない赤外光を放射する。図8
の(a)に示すように、各光源806a、806bは、
結像レンズ811の光軸に対してx軸方向(水平方向)
に略対象に配置されている。また、図8の(b)に示す
ように、各光源806a、806bは、y軸方向(垂直
方向)には光軸のやや下側に配置されている。
【0005】各光源806a、806bは、このような
配置の下で、観察者の眼球を発散して照明している。そ
して、各光源806a、806bから放射され、眼球8
08で反射した照明光の一部は、結像レンズ811によ
って集光されてイメージセンサ(光電変換素子)812
に結像する。
【0006】図9の(a)は、イメージセンサ812に
投影される眼球808の像を概略的に表す図であり、図
9の(b)は、イメージセンサ812の出力強度の分布
を表す図である。
【0007】ここで、図8および図9を用いて視線の検
出方法を説明する。まず、図8の(a)に示す水平面に
ついて考える。光源806bより放射された赤外光は、
観察者の眼球808の角膜810を照明する。このと
き、角膜810の表面で反射した赤外光により形成され
る角膜反射像(虚像)dは、結像レンズ811で集光さ
れ、イメージセンサ812上の位置d’に結像する。
【0008】同様に、光源806aより放射された赤外
光は、眼球808の角膜810を照明する。このとき、
角膜810の表面で反射した赤外光により形成された角
膜反射像(虚像)eは、結像レンズ811により集光さ
れ、イメージセンサ812上の位置e’に結像する。
【0009】また、虹彩804の端部a、bからの光束
は、結像レンズ811を介してイメージセンサ812上
の位置a’、b’に投影され、この位置に上記虹彩80
4の端部a、bの像が結像する。以下、説明のため、虹
彩804の端部a、bのx座標をそれぞれxa、xbと
し、角膜反射像d、eのx座標をそれぞれxd、xeと
する。
【0010】このようにして、虹彩804の端部a、b
の像や、角膜反射像d、eがイメージセンサ812に結
像すると、イメージセンサ812により、図9の(b)
に示すような出力が得られる。なお、図9の(b)中に
示されるxa’,xb’は、図9の(a)で示される上
記虹彩804の端部a、bの像がイメージセンサ812
上に結像される位置a’,b’のx座標を示している。
また、xd’,xe’は、上記角膜反射像d、eのイメ
ージセンサ812上における結像位置d’、e’のx座
標を示している。
【0011】ところで、結像レンズ811の光軸に対す
る眼球808の回転角θxが小さい場合、図9の(a)
の×印で示すように、虹彩804の端部a、bのx座標
xa、xbはイメージセンサ812上で多数点求めるこ
とができる。そこで、まず、これら多数のx座標xa、
xbを用いて、円の最小自乗法により瞳孔中心cのx座
標であるxcを算出する。
【0012】一方、角膜810の曲率中心oのx座標を
xoとすると、眼球808の光軸に対する水平方向の回
転角θxを用いて、 oc*sinθx=xc−xo (式1) と表すことができる。なお、ocは上記曲率中心oと瞳
孔中心cとの間の距離を示している。
【0013】また、角膜反射像dと角膜反射像eとの間
の中点kのx座標xkに対して所定のx軸方向の補正値
δxを考慮して座標xoを求めると、 xk=(xd+xe)/2 xo=(xd+xe)/2+δx (式2) となる。なお、補正値δxは、装置の設置方法や装置と
眼球との距離等から幾何学的に求められる数値である
が、ここではその算出方法の説明は省略する。
【0014】次に、(式1)を(式2)へ代入して眼球
808の光軸に対する回転角θxを求めると、 θx=sin-1[[xc−{(xd+xe)/2+δx}]/oc] (式3 ) となる。
【0015】さらに、イメージセンサ812上に投影さ
れた各々の特徴点の座標を求めるために、(式3)の中
の各特徴点のx座標に '(ダッシュ)をつけて(式4)
に書き換えると、 θx=sin-1[[xc’−{(xd’+xe’)/2+δx’}]/oc/ β] (式4) となる。
【0016】ここで、βは結像レンズ811から眼球8
08の距離szeにより決まる倍率を表す数値であり、
実際は角膜反射像d、eの間隔|xd’−xe’|の関
数として求められる。
【0017】次に、図8の(b)に示す垂直面について
考える。この場合、2個の光源806a、806bによ
り生じる角膜反射像はともに同じ位置に発生する。ここ
では、この角膜反射像をiの符号を付して示し、そのy
座標をyiとする。また、眼球808の光軸に対する回
転角θyの算出方法は、水平面の場合とほぼ同一である
が、(式2)のみが異なっている。
【0018】すなわち、角膜810の曲率中心oのy座
標をyoとすると、 yo=yi+δy (式5) となる。なお、y軸方向の補正値δyは、装置の配置方
法や眼球距離等から幾何学に求められる数値であるが、
ここではその算出方法の説明は省略する。
【0019】よって、(式1)をy座標に置き換えた式
および(式5)を用いて眼球808の光軸に対する垂直
方向の回転角θyを求めると、 θy=sin-1[{yc’−(yi’+δy’)}/oc/β] (式6) となる。
【0020】さらに、ビデオカメラのファインダ画面上
の位置座標(xn、yn)は、ファインダ光学系で決ま
る定数mを用いると、水平面上では、 xn=m*sin-1[{xc’−(xd’+xe’)/2−δx’}/oc/ β] (式7) となる。また、垂直面上では、 yn=m*sin-1[{yc’−(xi’+δy’)}/oc/β] (式8 ) となる。
【0021】そして、図9に示すように、瞳孔エッジの
検出は、イメージセンサ812の位置xb’における出
力波形の立ち上がり、および位置xa’における立ち下
がりを利用して行う。また、角膜反射像d、eの座標
は、鋭い立ち上がり部(xe’及びxd’)を利用して
行う。以上のようにして視線の検出を行う。
【0022】次に、ビデオカメラに備えられたズーム、
フェード等の各機能を選択するための視線スイッチの例
について説明する。図5は、視線スイッチ機能を持つビ
デオカメラの一例を示す概略的な構成図である。
【0023】図5に示したビデオカメラは、ズームレン
ズを備え被写体を撮像するレンズ撮像系301と、この
レンズ撮像系301により撮像される被写体をファイン
ダ画面502を通して観察するためのファインダ503
と、このファインダ503の前に配置された接眼レンズ
304と、撮影者の眼305の視線を検出する視線検出
手段306と、撮影者に必要な各種の情報をファインダ
画面502へ表示する表示回路307と、このビデオカ
メラの各部を制御するシステムコントロール手段508
と、ファインダ画面502上における視線スイッチの指
標の座標を記憶しておくメモリ509とを有している。
【0024】ここで、上記ファインダ画面502上に表
示される各種の情報とは、例えば、フォーカスエリアの
概略を表すAF枠や、視線スイッチの指標、その他テー
プカウンターや撮影モードなど撮影者に必要な情報等で
ある。
【0025】また、上記視線検出手段306は、撮影者
の眼305に赤外光を照射する赤外発光ダイオード36
0と、可視光を透過し赤外光を反射するダイクロイック
ミラー361と、このダイクロイックミラー361にて
反射された赤外光を集光する集光レンズ362と、この
集光レンズ362により集光された赤外光を電気信号に
変換する光電変換素子363と、撮影者のファインダ画
面502上の注視点を求める注視点検出回路364とを
具備している。
【0026】上述のように、ダイクロイックミラー36
1は、可視光を透過するため、撮影者は接眼レンズ30
4を通してファインダ画面502を観察できるようにな
っている。また、ダイクロイックミラー361は、赤外
光を反射するため、赤外発光ダイオード360から照射
される赤外光による眼305の反射像を反射するように
なっている。そして、ダイクロイックミラー361での
反射光は、集光レンズ362で集光されて、光電変換素
子363上に像を結ぶようになっている。
【0027】また、上記注視点検出回路364は、光電
変換素子363上の撮影者の眼305の像を基に、上述
した原理や、特開平1−241511号公報、特開平2
−32312号公報等によって開示されたアルゴリズム
に従い、撮影者のファインダ画面502上の注視点を求
める。
【0028】ここで、ファインダ画面502の表示例を
表す模式図を図6に示す。図6から明らかなように、フ
ァインダ画面502にはアルファベット「W」、
「T」、「F」で示される互いに異なる動作機能を意味
する指標からなるメニューが表示されている。
【0029】例えば、指標「W」はワイド側へのズーミ
ング機能を示し、指標「T」はテレ側へのズーミング機
能を示し、指標「F」はフェード機能を示すものとす
る。そして、撮影者がこれらの指標を見ると、その視線
が視線検出手段106によって検出され、システムコン
トロール手段508により対応する機能が実行される。
なお、右下の数字602は、視線スイッチの指標ではな
く、例えば日付等を表すものである。
【0030】また、視線スイッチの各指標「W」、
「T」、「F」を含む所定の範囲における座標群は、そ
れぞれメモリ509の各記憶領域509a、509b、
509cに記憶されている。上記各座標群は、各指標
「W」、「T」、「F」を含む点線で囲まれた範囲60
1a、601b、601cの座標を全て含む。以下、ワ
イド機能の指標「W」を含む範囲の座標群をα、テレ機
能の指標「T」を含む範囲の座標群をβ、フェード機能
の指標「F」を含む範囲の座標群をγとする。
【0031】次に、システムコントロール手段508の
動作の一例を、図7に示すフローチャートに従って具体
的に説明する。まず、ステップP701でビデオカメラ
の電源がオンにされると、ステップP702で変数l、
m、nの値がそれぞれ0にリセットされ、視線スイッチ
の機能が準備される。
【0032】なお、変数l、m、nは、それぞれ撮影者
の注視点の座標が座標群αのうちの何れかの座標、座標
群βのうちの何れかの座標、または座標群γのうちの何
れかの座標と一致した回数をカウントするための変数で
ある。
【0033】システムコントロール手段508は、撮影
者がファインダ画面502を覗くことにより視線検出が
正常に行われている間、撮影者のファインダ画面502
上における注視点の座標情報を視線検出手段306から
絶えず受け取っている。いま、撮影者がワイド機能の指
標「W」を見たときを例にとって説明する。
【0034】すなわち、まず、ステップP703で撮影
者の注視点を検出する。そして、その検出した注視点の
座標が、ステップP744、P745による処理によっ
て座標群αの中の何れかの座標に略一致すると判断した
ときは、システムコントロール手段508は、ステップ
P736で、そのときワイド以外の機能が動作していれ
ばその動作を停止させるとともに、ステップP705で
変数m、nの値を0にリセットする。
【0035】次に、ステップP706で変数lによって
示されるカウント値が所定の回数(例えば5回)より多
いかどうか判断し、5回より少なければ、ステップP7
08で変数lの値に1を加える。そして、ステップP7
09で変数lのカウント値が5回より多いかどうかを再
び判断し、5回より少なければステップP703に戻
り、視線検出手段106から注視点の座標情報を再び受
け取る。
【0036】また、ステップP705またはステップP
709における判断で、変数lの値が5以上であれば、
ステップP711でレンズ撮像系101のズームレンズ
群を広角側に駆動させてズーミングの機能を実行する。
その後、ステップP703に戻り、視線検出手段106
から注視点の座標情報を再び受け取る。
【0037】一方、撮影者がテレ機能の指標「T」や、
フェード機能の指標「F」を見たときも、上述の動作と
ほぼ同様である。例えば、ステップP703で検出され
た撮影者の注視点の座標が、ステップP744、P74
5で座標群βの中の何れかの座標に略一致すると判断し
たときは、システムコントロール手段508は、ステッ
プP737でテレ機能以外の動作を停止させるととも
に、ステップP713で変数l、nの値を0にリセット
する。そして、ステップP714〜P717で変数mの
値が5以上になったと判断すると、ステップP719で
テレ機能を実行する。
【0038】また、ステップP703で検出された撮影
者の注視点の座標が、ステップP744、P745で座
標群γの中の何れかの座標に略一致すると判断したとき
は、システムコントロール手段508は、ステップP7
38でフェード機能以外の動作を停止させるとともに、
ステップP721で変数l、mの値を0にリセットす
る。そして、ステップP722〜P725で変数nの値
が5以上になったと判断すると、ステップP727でフ
ェード機能を実行する。
【0039】なお、ステップP703で検出された撮影
者の注視点の座標が、ステップP744で各座標群α、
β、γの何れの座標とも一致しないと判断された場合
は、システムコントロール手段508は、ステップP7
39でワイド機能、テレ機能およびフェード機能の全て
の動作を停止させるとともに、ステップP728で全て
の変数l、m、nの値を0にリセットする。
【0040】このように、例えば、座標郡αの中の何れ
かの座標と撮影者の注視点の座標とが一致しても、一致
した回数が5回に満たないうちに座標郡αの範囲から1
度でも視線が外れると、ステップP713、P721、
P728の何れかの処理で変数lの値は0にリセットさ
れる。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来例の構成では、撮影者が視線スイッチの機能
を働かせる場合には、しばらくの間その指標を見続けて
視線が外れないようにしなければならない。このため、
特に指標のある範囲が小さい場合は、撮影者に疲労を与
えるという欠点があった。
【0042】また、撮影者が狭い範囲を見続けることに
よって生じる疲労を避けるために指標の範囲を大きくす
ると、今度は撮影者の意に反して視線スイッチの機能が
働いてしまうという欠点があった。
【0043】さらに、ファインダ画面内において、視線
スイッチの機能として動作する指標と指標スイッチの機
能として動作しない指標とが混在している場合は、撮影
者が両者の指標を一目で区別することができないことが
多い。このため、不用意に視線スイッチの指標を見てし
まうことがあり、撮影者が意図しない機能が実行されて
しまうという欠点もあった。
【0044】本発明はこのような問題を解決するために
成されたものであり、視線スイッチの機能を働かせる場
合における撮影者の疲労を軽減することができるように
するとともに、視線スイッチの誤動作を少なくすること
ができるようにすることを目的としている。また、本発
明は、ファインダ画面内に表示されている指標のうち、
視線スイッチの指標とそうでない指標とを撮影者が容易
に区別することができるようにすることをも目的として
いる。
【0045】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の視線スイ
ッチを有するビデオカメラは、ファインダ画面上に異な
る機能を意味する複数の指標が表示され、上記複数の指
標のうち1つの指標を撮影者が一定時間注視した場合
に、その指標が意味する機能が作動するようになされた
視線スイッチを有するビデオカメラであって、上記撮影
者が指標を注視する状態の変化に応じて、上記ファイン
ダ画面上において上記視線スイッチとして機能する領域
の境界を異なる位置に移動させる領域変更手段を設けた
ものである。
【0046】請求項2記載の視線スイッチを有するビデ
オカメラは、ファインダ画面上に表示される複数の指標
のうち1つの指標を撮影者が一定時間注視した場合に、
その指標が意味する機能が作動するようになされた視線
スイッチを有するビデオカメラであって、上記撮影者が
ファインダ画面上で注視する位置を検出する視線検出手
段と、上記視線検出手段により検出される注視点が、上
記視線スイッチとして機能する領域内に所定時間存在す
るかどうかを判定する判定手段と、上記判定手段による
判定の結果に応じて、上記視線スイッチとして機能する
領域の境界を異なる位置に移動させる領域変更手段とを
設けたものである。
【0047】請求項3記載の視線スイッチを有するビデ
オカメラは、上記ファインダ画面上に表示される複数の
指標のうち、上記視線スイッチとして機能する指標と、
上記視線スイッチとして機能をしない指標とを互いに異
なる色で表示する表示状態制御手段を設けたものであ
る。
【0048】請求項4記載の視線制御装置は、画面内に
おける注視点を検出する視線検出手段と、上記視線検出
手段によって上記画面内の所定領域を所定期間注視して
いることが検出されたとき、所定の機能を実行する視線
スイッチ手段と、上記視線スイッチ手段のオン状態とオ
フ状態とで上記所定領域の境界を変更する制御手段とを
設けたものである。
【0049】請求項5記載の視線制御装置は、上記注視
点を所定の周期でサンプリングし、上記所定領域を連続
して所定回数注視していることが検出されたとき、上記
視線スイッチ手段がオン状態となるように上記視線検出
手段を構成したものである。
【0050】請求項6記載の視線制御装置は、上記視線
スイッチ手段が、オン状態とオフ状態とで上記所定領域
の表示を異ならせるように構成されているものである。
【0051】請求項7記載の視線制御装置は、上記視線
スイッチ手段の機能がズーム機能であるものである。
【0052】請求項8記載の視線制御装置は、上記視線
スイッチ手段の機能がフェード機能であるものである。
【0053】請求項9記載の視線制御装置は、画面内に
おける注視点を検出する視線検出手段と、上記視線検出
手段によって上記画面内の所定領域を第1の期間注視し
ていることが検出されたとき所定の機能を実行し、上記
所定領域外を第2の期間注視していることが検出された
とき上記機能の実行を停止する視線スイッチ手段とを備
え、上記第1の期間と第2の期間とを異ならせるように
したものである。
【0054】請求項10記載の視線制御装置は、上記注
視点を所定の周期でサンプリングし、上記所定領域を連
続して所定回数注視していることが検出されたとき、上
記視線スイッチ手段がオン状態となるように上記視線検
出手段を構成したものである。
【0055】請求項11記載の視線制御装置は、上記第
1の期間が上記第2の期間よりも長く設定されているも
のである。
【0056】
【作用】本発明の視線スイッチを有するビデオカメラは
上記技術手段よりなるので、撮影者が指標を注視してい
ない状態では視線スイッチとして機能する領域がある程
度狭い範囲に設定されるとともに、撮影者がある1つの
指標を所定時間注視すると、上記視線スイッチとして機
能する領域が元の領域よりも広く設定されるようにする
ことが可能となる。すなわち、機能させようとする視線
スイッチの指標を含む領域のみが撮影者による所定時間
の注視によって自動的に広く設定されるようにすること
が可能となるので、撮影者の意に反して視線スイッチが
働いてしまうことが少なくなるとともに、撮影者が注視
しようとする指標から多少視線がそれても視線スイッチ
の機能が誤動作しにくくなる。
【0057】本発明の視線スイッチを有するビデオカメ
ラの他の特徴によれば、ファインダ画面上における指標
の表示色の違いによって、視線スイッチとして機能する
指標とそれ以外の指標とが明確に区別されるようにな
る。
【0058】本発明の視線制御装置は上記技術手段より
なるので、例えば、視線スイッチ手段がオフ状態のとき
は、画面内の所定領域がある程度狭い範囲に設定される
ことにより、撮影者が上記所定領域を不用意に見て視線
スイッチ手段がオン状態になってしまうことが少なくな
る。また、撮影者の意思によって視線スイッチ手段をオ
ン状態にすれば、視線スイッチ手段がオフ状態のときよ
りも上記所定領域を広く設定することができるので、撮
影者の視線が多少動いても視線スイッチ手段がオン状態
に保たれる。
【0059】本発明の視線制御装置の他の特徴によれ
ば、視線スイッチ手段がオフ状態のときに、撮影者の視
線の動きに伴ってほんのわずかな期間だけ上記所定領域
が注視されても、視線スイッチ手段はオン状態にならな
いようになり、撮影者の意に反して視線スイッチ手段が
オン状態となってしまうことが少なくなる。
【0060】本発明の視線制御装置の更に他の特徴によ
れば、画面内における所定領域の表示状態の違いによっ
て、視線スイッチ手段がオン状態であるかオフ状態であ
るかが明確に区別されるようになる。
【0061】本発明の視線制御装置のその他の特徴によ
れば、視線スイッチ手段がオフ状態のときに、ほんのわ
ずかな期間だけ上記所定領域が撮影者により注視された
としても、視線スイッチ手段はオン状態にならないよう
になり、撮影者の意に反して視線スイッチ手段がオン状
態となってしまうことが少なくなるとともに、視線スイ
ッチ手段がオン状態のときに、ほんのわずかな期間だけ
上記所定領域から撮影者の視線がそれたとしても、視線
スイッチ手段はオフ状態にならないようになり、撮影者
の意に反して視線スイッチ手段がオフ状態となってしま
うことが少なくなる。
【0062】本発明の視線制御装置の更にその他の特徴
によれば、視線スイッチ手段をオン状態にするために所
定領域を注視する場合は、視線スイッチ手段をオフ状態
にするために画面内の所定領域から視線をそらす場合に
比べて長い期間上記所定領域を注視することが必要なよ
うになされているので、撮影者の意に反して視線スイッ
チ手段がオン状態となってしまうことが更に少なくな
る。
【0063】
【実施例】図1は、本発明の視線スイッチを有するビデ
オカメラの要素的特徴を示す図である。図1において、
1は視線スイッチであり、ファインダ画面302上に表
示される複数の指標のうち、何れか1つの指標を撮影者
が一定時間注視した場合に、その指標が意味する機能が
実行されるようになされている。
【0064】次いで、4は表示状態制御手段であり、フ
ァインダ画面302上に表示される複数の指標のうち、
視線スイッチ1として機能する指標と視線スイッチ1と
して機能をしない指標とを互いに異なる色で表示するよ
うに制御するものである。すなわち、この表示状態制御
手段4から上述のような制御を行うための制御情報が表
示回路307に伝えられ、ファインダ画面302上に指
標が表示される。
【0065】このように、ファインダ画面302上に表
示される複数の指標を、視線スイッチ1として機能する
指標とそれ以外の指標とを互いに異なる色で表示するよ
うにすることにより、視線スイッチ1として機能する指
標とそれ以外の指標とを容易に区別することができるよ
うになる。
【0066】次いで、306は視線検出手段であり、後
述する撮影者の目からの反射赤外光を用いて、撮影者が
ファインダ画面302上において注視している位置を検
出するものである。また、309は第1のメモリであ
り、上記視線スイッチ1として機能する領域であって、
撮影者が指標を見ていないときに設定される比較的狭い
第1の領域の座標群を記憶するものである。さらに、3
10は第2のメモリであり、撮影者が指標を所定時間注
視したときに設定される上記第1の領域より広い第2の
領域の座標群を記憶するものである。
【0067】次いで、2は判定手段であり、上記視線検
出手段306により検出される撮影者の注視点が、上記
視線スイッチ1として機能する領域内に所定時間存在す
るかどうかを判定するものである。また、3は領域変更
手段であり、上記判定手段2による判定の結果に応じ
て、上記視線スイッチ1として機能する領域を、第1の
領域と第2の領域との間で移動させるようにするもので
ある。
【0068】例えば、撮影者が指標をまだ見ていない状
態において、ファインダ画面302上で撮影者の注視点
が第1の領域に入ると、領域変更手段3は、第2のメモ
リ310に記憶されている座標情報を用いて、視線スイ
ッチとして機能する領域を第1の領域から第2の領域に
広げる。
【0069】また、撮影者が指標を既に見ている状態に
おいて、ファインダ画面302上で撮影者の注視点が第
2の領域から外れると、領域変更手段3は、第1のメモ
リ309に記憶されている座標情報を用いて、視線スイ
ッチとして機能領域を第2の領域から第1の領域に戻
す。
【0070】このように、撮影者が何れかの指標を見て
視線スイッチ1を働かせようと思った場合、その指標を
最初だけ正確に見れば、その後はファインダ画面302
上において視線スイッチ1として機能する指標の領域が
広く設定される。これにより、その広い領域内であれ
ば、撮影者の視線が多少それても視線スイッチ1の機能
が誤動作しないようにすることができる。
【0071】ところで、上記表示制御手段4は、判定手
段2による判定の結果に応じて指標の表示状態を変更す
ることもできる。例えば、撮影者が指標を見てからその
機能が実行されるまでの間は、その指標を点滅表示させ
るようにする。また、実際にその機能が実行されている
ときは、その指標を白抜き文字に反転させるようにする
ことにより、撮影者が視線スイッチ1の動作状態を一目
で確認することができるようになる。
【0072】次に、本発明による視線スイッチを有する
ビデオカメラの第1の実施例について説明する。なお、
視線検出の原理は、図8および図9で説明した従来例の
場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0073】図3は、本実施例の視線スイッチ機能を持
つビデオカメラの構成を示すブロック図である。なお、
図3において、図5に示した従来例と同じ符号を付した
構成要素は、従来例と同様の機能を持つものであるの
で、異なる構成要素についてのみ説明する。
【0074】すなわち、図3に示す本実施例のビデオカ
メラにおいては、システムコントロール手段308に
は、ファインダ画面302上における所定の座標群が記
憶されている第1のメモリ309と第2のメモリ310
とが接続されている。また、システムコントロール手段
308には、視線スイッチの各指標の座標群を一時記憶
するための一時記憶メモリ311が接続されている。
【0075】ここで、本実施例によるファインダ画面3
02の表示例を図2に示す。図2において、ファインダ
画面302には、図5に示した従来例の場合と同様に、
アルファベット「W」、「T」、「F」で示される互い
に異なる動作機能を意味する指標からなるメニューが表
示されている。
【0076】例えば、指標「W」はワイド側へのズーミ
ング機能を示し、指標「T」はテレ側へのズーミング機
能を示し、指標「F」はフェード機能を示している。そ
して、撮影者がこれらの指標を見ると、その視線が視線
検出手段306により検出され、システムコントロール
手段308により対応する機能が実行される。なお、右
下の数字205は、視線スイッチの指標ではなく、例え
ば日付等を表すものである。
【0077】また、点線203a、203b、203c
および点線204a、204b、204cは、後述する
システムコントロール手段308での処理におけるファ
インダ画面302上の座標の境界を表す線であり、ファ
インダ画面302には実際には表示されない。
【0078】ところで、第1のメモリ309内の1番目
の記憶領域309aには、ファインダ画面302上のワ
イド機能の指標「W」を含む点線203aで囲まれた領
域201aにおける座標群が記憶されている。また、2
番目の記憶領域309bには、テレ機能の指標「T」を
含む点線203bで囲まれた領域201bにおける座標
群が記憶されている。
【0079】さらに、3番目の記憶領域309cには、
フェード機能の指標「F」を含む点線203cで囲まれ
た領域201cにおける座標群が記憶されている。な
お、これらの領域201a、201b、201cにおけ
る座標群は、それぞれ上述の座標群α、β、γと一致す
るものである。
【0080】一方、第2のメモリ310内の1番目の記
憶領域310aには、ファインダ画面302上のワイド
機能の指標「W」を含む点線204aで囲まれた領域2
02aにおける座標群α’が記憶されている。つまり、
この領域202aの座標群α’は、点線203aで囲ま
れる領域201aの座標群αを含んでいる。
【0081】また、2番目の記憶領域310bには、テ
レ機能の指標「T」を含む点線204bで囲まれる領域
202bにおける座標群β’が記憶されている。つま
り、この領域202bの座標群β’は、点線203bで
囲まれる領域201bの座標群βを含んでいる。
【0082】さらに、3番目の記憶領域310cには、
フェード機能の指標「F」を含む点線204cで囲まれ
る領域202cにおける座標群γ’が記憶されている。
つまり、この領域202cの座標群γ’は、点線203
cで囲まれる領域201cの座標群γを含んでいる。
【0083】次に、システムコントロール手段308の
動作の一例を、図4に示すフローチャート従って具体的
に説明する。まず、ステップP401でビデオカメラの
電源がオンにされると、ステップP402で変数l、
m、nの値がそれぞれ0にリセットされる。
【0084】また、ステップP429で第1のメモリ3
09のそれぞれの記憶領域309a、309b、309
cに記憶されている座標群α、β、γの内容が、一時記
憶メモリ311の各記憶領域311a、311b、31
1cにそれぞれ格納される。このようにして、視線スイ
ッチの機能の準備が行われる。
【0085】なお、変数l、m、nは、それぞれ撮影者
の注視点の座標が一時記憶メモリ311内の1番目の記
憶領域311aに格納される座標群αまたはα’のうち
の何れかの座標、同じく2番目の記憶領域311bに格
納される座標群βまたはβ’のうちの何れかの座標、同
じく3番目の記憶領域311cに格納される座標群γま
たはγ’のうちの何れかの座標と一致した回数をカウン
トする変数である。
【0086】システムコントロール手段308は、撮影
者がファインダ画面302を覗くことにより視線検出が
正常に行われている間、撮影者のファインダ画面302
上における注視点の座標を視線検出手段306から絶え
ず受け取っている。そして、システムコントロール手段
308は、ステップP430で変数l、m、nのうちの
どれかが1以上の値になっていないかどうかを判断す
る。
【0087】ここで、いずれの変数の値も1以上になっ
ていない場合は、ステップP432に進み、第1のメモ
リ309の各記憶領域309a、309b、309cに
記憶されている座標群α、β、γの内容を、一時記憶メ
モリ311の各記憶領域311a、311b、311c
にそれぞれ格納する。
【0088】一方、変数l、m、nのうちのどれかが1
以上の値になっている場合は、ステップP431でそれ
がどの変数であるかを判断する。そして、変数lの値が
1以上であるときは、ステップP433で第2のメモリ
310内の1番目の記憶領域310aに記憶されている
座標群α’の内容を、一時記憶メモリ311内の1番目
の記憶領域311aに格納する。
【0089】また、変数mの値が1以上であるときは、
ステップP434で第2のメモリ310内の2番目の記
憶領域310bに記憶されている座標群β’の内容を、
一時記憶メモリ311内の2番目の記憶領域311bに
格納する。また、変数nの値が1以上であるときは、ス
テップP435で第2のメモリ310内の3番目の記憶
領域310cに記憶されている座標群γ’の内容を、一
時記憶メモリ311内の3番目の記憶領域311cに格
納する。
【0090】以上のように、ステップP432、P43
3、P434あるいはP435の何れかの処理によっ
て、一時記憶メモリ311の各記憶領域311a、31
1b、311cに第1のメモリ309または第2のメモ
リ310から座標群の内容を格納すると、ステップP4
03に進む。
【0091】以下の説明では、撮影者がワイド機能の指
標「W」を見た場合を例にとって説明する。すなわち、
まず、ステップP403でファインダ画面302上にお
ける撮影者の注視点を検出する。
【0092】そして、その検出した注視点の座標が、ス
テップP444、P445による処理によって一時記憶
メモリ311内の1番目の記憶領域311aに格納され
ている座標群αまたはα’の中の何れかの座標に略一致
すると判断したときは、システムコントロール手段30
8は、ステップP436でワイド機能以外の動作を停止
させるとともに、ステップP405で変数m、nの値を
0にリセットする。
【0093】次に、ステップP406で変数lによって
示されるカウント値が所定の回数(本実施例では5回)
より多いかどうか判断し、5回より少なければ、ステッ
プP407で指標「W」の表示を点滅させる。このよう
に点滅させることにより、指標「W」の注視が行われた
ことを撮影者に報知することができる。
【0094】そして、ステップP408で変数lの値に
1を加えた後、ステップP409で変数lの値が5以上
かどうかを再び判断し、その値が5より小さければステ
ップP430に戻る。
【0095】一方、ステップP409で変数lの値が5
以上であると判断したときは、ステップP440で指標
「W」を白抜き文字に反転させるとともに、ステップP
411でレンズ撮像系301のズームレンズ群を広角側
に駆動させてズーミングの機能を実行する。このよう
に、指標「W」を白抜き文字に反転させることにより、
ズーミングの機能が実行されたことを撮影者に報知する
ことができる。そして、ステップP430に戻って以上
の処理を繰り返す。
【0096】なお、ステップP406における判断で変
数lの値が5以上であったときは、ステップP307〜
P309、P340の処理が既に行われているので、ス
テップP411の処理にジャンプする。
【0097】また、一時記憶メモリ311内の1番目の
記憶領域311aに格納されている座標群のうちの何れ
かの座標と撮影者の注視点の座標とが一致しても、一致
した回数が5回に満たないうちに上記1番目の記憶領域
311aに格納されている座標群の範囲から1度でも視
線が外れると、ステップP413、P421、P428
の何れかの処理で変数lの値は0にリセットされる。
【0098】つまり、撮影者が指標「W」を見ていない
状態において、図2に示したファインダ画面302上で
撮影者の注視点が指標「W」を含む領域201aに入る
と、システムコントロール手段308は、撮影者が指標
「W」を見たと判断する。そして、視線スイッチとして
機能する指標「W」を含む領域を、点線203aで囲ま
れる領域201aから点線204aで囲まれる領域20
2aに広げる。
【0099】また、撮影者が指標「W」を既に見ている
状態において、図2に示したファインダ画面302上で
撮影者の注視点が指標「W」を含む点線204aで囲ま
れる広い領域202aから外れると、システムコントロ
ール手段308は、撮影者が指標「W」を見ていないと
判断する。そして、視線スイッチとして機能する指標
「W」を含む領域を、点線204aで囲まれる領域20
2aから点線203aで囲まれる領域201aに戻す。
【0100】撮影者が他の指標「T」や「F」を見たと
きも同様である。例えば、ステップP403で検出され
た撮影者の注視点の座標が、ステップP444、P44
5で一時記憶メモリ311内の2番目の記憶領域311
bに格納されている座標群βまたはβ’のうちの何れか
の座標に略一致すると判断したときは、システムコント
ロール手段308は、ステップP437でテレ機能以外
の動作を停止させるとともに、ステップP413で変数
l、nの値を0にリセットする。
【0101】次に、ステップP414で変数mの値が5
より小さいと判断したときは、ステップP415で指標
「T」の表示を点滅させる。また、ステップP416で
mの値に1を加えた後、ステップP417で変数mの値
が5以上かどうかを判断する。そして、その値が5以上
であれば、ステップP441で指標「T」を白抜き文字
に反転させるとともに、ステップP419でテレ機能を
実行する。
【0102】また、ステップP403で検出された撮影
者の注視点の座標が、ステップP444、P445で一
時記憶メモリ311内の3番目の記憶領域311cに格
納されている座標群γまたはγ’のうちの何れかの座標
に略一致すると判断したときは、システムコントロール
手段308は、ステップP438でフェード機能以外の
動作を停止させるとともに、ステップP413で変数
l、mの値を0にリセットする。
【0103】次に、ステップP422で変数nの値が5
より小さいと判断したときは、ステップP423で指標
「F」の表示を点滅させる。また、ステップP424で
nの値に1を加えた後、ステップP425で変数nの値
が5以上かどうかを判断する。そして、その値が5以上
であれば、ステップP442で指標「F」を白抜き文字
に反転させるとともに、ステップP427でフェード機
能を実行する。
【0104】なお、ステップP403で検出された撮影
者の注視点の座標が、ステップP444で一時記憶メモ
リ311の各記憶領域311a、311b、311cに
格納されている座標群の何れの座標とも一致しないと判
断された場合は、システムコントロール手段308は、
ステップP443でファインダ画面302を通常の表示
状態とする。そして、ステップP439でワイド機能、
テレ機能およびフェード機能の全ての動作を停止させる
とともに、ステップP428で変数l、m、nの値を全
て0にリセットする。
【0105】以上のように本実施例によれば、撮影者が
何れかの指標を見て視線スイッチを働かせようと思った
場合、その指標を最初だけ正確に見れば、その後はファ
インダ画面302上において視線スイッチとして機能す
る指標の領域が広く設定される。これにより、その広い
領域内であれば、撮影者の注視点がばらついても撮影者
が指標を見ていないと判断されないようになる。したが
って、撮影者はその分だけ気を使わなくても良くなるの
で、視線でもって機能を働かせることによる疲労を著し
く軽減することができる。
【0106】また、視線スイッチとして機能する指標の
領域が当初から広く設定されている訳ではないので、撮
影者の意に反して視線スイッチの機能を働かせてしまう
といった不都合も少なくすることができる。
【0107】また、本実施例では、例えば撮影者が指標
「W」を見てからそのワイド機能が実行されるまでの
間、撮影者がその指標付近を見ている限り指標「W」を
点滅表示させるとともに、ワイド機能を実行している間
は指標「W」を白抜き文字に反転して表示するようにし
ているので、撮影者は視線スイッチの動作状態を一目で
理解することができる。
【0108】ところで、図2に示したファインダ画面3
02上の指標「W」を含む点線203aで示した境界内
の領域201aは、座標群αの領域より狭く設定してお
いても良い。このようにすれば、撮影者の意に反して視
線スイッチを動作させてしまうといった問題も軽減する
ことができる。
【0109】次に、第2の実施例としては、上述の実施
例におけるファインダ画面302に表示させる「W」、
「T」、「F」といった視線スイッチの指標を、視線ス
イッチの機能ではない指標(例えば日付等の数字)とは
異なった色に設定するようにしても良い。このようにす
ることで、撮影者はファインダ内に表示されている情報
のうち、視線スイッチとして機能する指標とそうでない
指標とを容易に区別することができるようになるので、
不用意に視線スイッチの指標を見てしまうという誤操作
を少なくすることができる。
【0110】ところで、上述の第1の実施例および第2
の実施例では、第2のメモリ310に記憶されている座
標群の内容が一時記憶メモリ311に格納されるのは、
図4のステップP433、P434、P435で示した
ように、変数l、m、nの値が1以上になったときであ
るとして説明したが、この値は2、または任意の数以上
であっても良い。さらに、視線スイッチの機能を動作さ
せるタイミングは、上述の実施例では5回の設定であっ
たが、これも任意の回数であっても良い。
【0111】このようにすれば、撮影者が意図しない指
標を見てしまったときでも、その指標を直ちに点滅表示
させないようにすることができるので、撮影者の視線の
移動に伴って種々の指標がやたらに点滅してしまうとい
う煩わしさをなくすことができる。
【0112】また、上述の実施例では、撮影者が視線ス
イッチの動作状態を一目でわかるようにするために指標
を点滅させたり、白抜き文字へ反転させたりたが、その
指標の色を変化させるように構成しても良い。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明の視線スイッ
チを有するビデオカメラによれば、撮影者がファインダ
画面上の指標を注視する状態の変化に応じて、視線スイ
ッチとして機能する領域の境界を異なる位置に移動させ
るようにしたので、機能させようとする視線スイッチの
指標を含む領域のみを自動的に広く設定するようにする
ことができる。したがって、撮影者の意に反して視線ス
イッチが働いてしまうといった視線スイッチの誤操作を
少なくすることができるとともに、撮影者の視線が指標
から多少それても視線スイッチの機能を有効に働かせる
ようにすることができ、撮影者の疲労を軽減させること
ができる。
【0114】また、本発明の視線スイッチを有するビデ
オカメラの他の特徴によれば、ファインダ画面上に表示
される複数の指標のうち、視線スイッチとして機能する
指標とそれ以外の指標とを互いに異なる色で表示するよ
うにしたので、視線スイッチとして機能する指標とそれ
以外の指標とを容易に区別することができるようにな
り、視線スイッチの指標を不用意に見てしまうという誤
操作を少なくすることができる。
【0115】本発明の視線制御装置によれば、画面内の
所定領域を所定期間注視していることが検出されたとき
所定の機能を実行するようになされた視線スイッチ手段
のオン状態とオフ状態とで上記所定領域の境界を変更す
るようにしたので、撮影者の視線の動きに伴って視線ス
イッチ手段が不用意にオン状態になってしまうことを少
なくすることができるとともに、撮影者の視線が多少動
いても視線スイッチ手段をオン状態に保っておくように
することができ、視線スイッチ手段の操作に伴う撮影者
の疲労を軽減させることができる。
【0116】本発明の視線制御装置の他の特徴によれ
ば、撮影者が上記所定領域を連続して所定回数注視して
いることが検出されたときに、上記視線スイッチ手段が
オン状態となるようにしたので、上記所定回数に満たな
いほんのわずかな期間だけ撮影者が所定領域を見ても、
視線スイッチ手段はオン状態にならないようにすること
ができ、撮影者の意に反して視線スイッチ手段がオン状
態となってしまうことを少なくすることができる。
【0117】本発明の視線制御装置の更に他の特徴によ
れば、視線スイッチ手段のオン状態とオフ状態とで上記
所定領域の表示を異ならせるようにしたので、画面内に
おける所定領域の表示状態の違いによって、視線スイッ
チ手段がオン状態であるかオフ状態であるかを明確に区
別することができ、視線スイッチ手段の誤操作をより一
層少なくすることができる。
【0118】本発明の視線制御装置のその他の特徴によ
れば、画面内の所定領域を第1の期間注視していること
が検出されたときに視線スイッチ手段の機能を実行し、
上記所定領域外を第2の期間注視していることが検出さ
れたときに上記機能の実行を停止するようにしたので、
上記第1の期間に満たないほんのわずかな期間だけ上記
所定領域を撮影者が見たとしても、視線スイッチ手段は
オン状態にならないようにすることができるとともに、
上記第2の期間に満たないほんのわずかな期間だけ上記
所定領域から視線をそらせたとしても、視線スイッチ手
段がオフ状態にならないようにすることができ、撮影者
の意に反して視線スイッチ手段がオン状態となったりオ
フ状態となったりしてしまうことを少なくすることがで
きる。したがって、視線スイッチ手段をオン状態にしな
いために所定領域を絶対に見ないように気をつかった
り、視線スイッチ手段をオフ状態にしないために所定領
域を厳密に注視し続けたりしなくても済むので、視線ス
イッチ手段の操作に伴う撮影者の疲労を軽減させること
ができるとともに、視線スイッチ手段の誤操作を少なく
することができる。
【0119】本発明の視線制御装置の更にその他の特徴
によれば、上記第1の期間を上記第2の期間よりも長く
設定するようにしたので、撮影者の意に反して視線スイ
ッチ手段がオン状態となってしまうことを更に少なくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要素的特徴を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例であるビデオカメラのファイ
ンダ画面の表示例を示す図である。
【図3】本実施例によるビデオカメラの概略構成図であ
る。
【図4】本実施例によるビデオカメラのシステムコント
ロール手段の動作を示すフローチャートである。
【図5】従来におけるビデオカメラの概略構成図であ
る。
【図6】従来におけるビデオカメラのファインダ画面の
表示例を示す図である。
【図7】従来におけるビデオカメラのシステムコントロ
ール手段の動作を示すフローチャートである。
【図8】視線検出の原理を説明する図である。
【図9】視線検出の原理を説明する図である。
【符号の説明】
1 視線スイッチ 2 判定手段 3 領域変更手段 4 表示状態制御手段 201a〜201c 視線スイッチとして機能する領域 202a〜202c 視線スイッチとして機能する領域 203a〜203c 領域の境界を表す点線 204a〜204c 領域の境界を表す点線 302 ファインダ画面 306 視線検出手段 308 システムコントロール手段 309 第1のメモリ 310 第2のメモリ 311 一時記憶メモリ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダ画面上に異なる機能を意味す
    る複数の指標が表示され、上記複数の指標のうち1つの
    指標を撮影者が一定時間注視した場合に、その指標が意
    味する機能が作動するようになされた視線スイッチを有
    するビデオカメラであって、 上記撮影者が指標を注視する状態の変化に応じて、上記
    ファインダ画面上において上記視線スイッチとして機能
    する領域の境界を異なる位置に移動させる領域変更手段
    を設けたことを特徴とする視線スイッチを有するビデオ
    カメラ。
  2. 【請求項2】 ファインダ画面上に表示される複数の指
    標のうち1つの指標を撮影者が一定時間注視した場合
    に、その指標が意味する機能が作動するようになされた
    視線スイッチを有するビデオカメラであって、 上記撮影者がファインダ画面上で注視する位置を検出す
    る視線検出手段と、 上記視線検出手段により検出される注視点が、上記視線
    スイッチとして機能する領域内に所定時間存在するかど
    うかを判定する判定手段と、 上記判定手段による判定の結果に応じて、上記視線スイ
    ッチとして機能する領域の境界を異なる位置に移動させ
    る領域変更手段とを設けたことを特徴とする視線スイッ
    チを有するビデオカメラ。
  3. 【請求項3】 上記ファインダ画面上に表示される複数
    の指標のうち、上記視線スイッチとして機能する指標
    と、上記視線スイッチとして機能をしない指標とを互い
    に異なる色で表示する表示状態制御手段を設けたことを
    特徴とする請求項1または2記載の視線スイッチを有す
    るビデオカメラ。
  4. 【請求項4】 画面内における注視点を検出する視線検
    出手段と、 上記視線検出手段によって上記画面内の所定領域を所定
    期間注視していることが検出されたとき、所定の機能を
    実行する視線スイッチ手段と、 上記視線スイッチ手段のオン状態とオフ状態とで上記所
    定領域の境界を変更する制御手段とを設けたことを特徴
    とする視線制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の視線制御装置において、
    上記視線検出手段は、上記注視点を所定の周期でサンプ
    リングし、上記所定領域を連続して所定回数注視してい
    ることが検出されたとき、上記視線スイッチ手段がオン
    状態となるように構成されていることを特徴とする視線
    制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の視線制御装置において、
    上記視線スイッチ手段は、オン状態とオフ状態とで上記
    所定領域の表示を異ならせるように構成されていること
    を特徴とする視線制御装置。
  7. 【請求項7】 上記視線スイッチ手段の機能は、ズーム
    機能であることを特徴とする請求項6記載の視線制御装
    置。
  8. 【請求項8】 上記視線スイッチ手段の機能は、フェー
    ド機能であることを特徴とする請求項6または7記載の
    視線制御装置。
  9. 【請求項9】 画面内における注視点を検出する視線検
    出手段と、 上記視線検出手段によって上記画面内の所定領域を第1
    の期間注視していることが検出されたとき所定の機能を
    実行し、上記所定領域外を第2の期間注視していること
    が検出されたとき上記機能の実行を停止する視線スイッ
    チ手段とを備え、 上記第1の期間と第2の期間とを異ならせたことを特徴
    とする視線制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の視線制御装置におい
    て、上記視線検出手段は、上記注視点を所定の周期でサ
    ンプリングし、上記所定領域を連続して所定回数注視し
    ていることが検出されたとき、上記視線スイッチ手段が
    オン状態となるように構成されていることを特徴とする
    視線制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の視線制御装置におい
    て、上記第1の期間は、上記第2の期間よりも長く設定
    されていることを特徴とする視線制御装置。
JP6073647A 1994-04-12 1994-04-12 視線スイッチを有するビデオカメラおよび視線制御装置 Pending JPH07283986A (ja)

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