JPH0728325Y2 - 構築用鉄骨の耐火被覆構造 - Google Patents

構築用鉄骨の耐火被覆構造

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JPH0728325Y2
JPH0728325Y2 JP11433789U JP11433789U JPH0728325Y2 JP H0728325 Y2 JPH0728325 Y2 JP H0728325Y2 JP 11433789 U JP11433789 U JP 11433789U JP 11433789 U JP11433789 U JP 11433789U JP H0728325 Y2 JPH0728325 Y2 JP H0728325Y2
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JP
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asbestos
sheet
fireproof coating
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steel frame
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JP11433789U
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貞章 南
篤 杉原
秀機 池田
博行 鈴木
新之輔 相場
友明 宮野
豊 松田
修 増沢
勝敏 渡部
隆 北清
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Kajima Corp
Nippon Valqua Industries Ltd
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Kajima Corp
Nippon Valqua Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は構築用鉄骨の耐火被覆構造に係り、特に石綿を
含有する耐火被覆層の石綿の外部への飛散を防止するた
めの構築用鉄骨の耐火被覆構造に関する。
〔従来の技術〕
一般に高層のビルディング等の建築物では構造部材の軽
量化や施工の迅速性が要求されるので、鉄骨構造が多く
採用されている。鉄骨構造は鉄筋コンクリート構造等に
比べ、部材を軽量にでき、現場での組立てを確実かつ迅
速に行なえる反面、火災等により、高熱下におかれると
著しく機械的性質が低下し、耐力が失われることが知ら
れている。そこで、鉄骨構造では、柱、はり等の構築用
鉄骨に耐火被覆を施工することが義務づけられている。
この構築用鉄骨の耐火被覆構造には、耐火性材料である
石綿等を加圧成形した耐火成形板を張付ける構造やセメ
ントを配合した石綿等を吹付ける構造等が広く用いられ
ている。第6図及び第7図は従来のH型鋼のはりの耐火
被覆構造の一例を示したものであり、図中符号21はH型
鋼のはりの横断面を示し、このはり21の上フランジ21a
にはデッキプレート22が敷設され、このデッキプレート
22上にコンクリート床23が施工されている。また、はり
21の上フランジ21aの下面の両側及び下フランジ21bの下
面には取付け用の耐火成形板23と耐火被覆層の底面を構
成する耐火成形板24とが耐熱性接着剤25で貼着されてい
る。さらに、これら耐火成形板23、24の側面に耐火成形
板26、26が固着されている。この側面耐火成形板26、26
は耐火成形板23、24の側面に釘で打付られ上記はり21を
覆うように固定されている。第7図には石綿吹付け工法
による耐火被覆構造が示されており、はり21の外周には
メタルラス28が固着されている。このメタルラス28の外
周に所定厚さの石綿29が吹付けられている。上記メタル
ラス28は吹付けられた石綿の付着を容易かつ確実にする
ためのものである。
ところが、近年、この石綿が肺ガンの誘因となることが
明らかにされていた。このため、すでに施工された石綿
の表面が劣化し、粉塵が大気中に飛散して人体内に入る
のを防止する必要が生じ、石綿を耐火被覆に使用してい
る建築物では石綿の除去または密封措置が採られるよう
になってきている。たとえば、石綿の除去作業では、被
覆された石綿を加湿状態におき、その表面に無機系ポリ
マ等を散布して硬化させた後にスクレーパで掻き落と
し、これを産業廃棄物として処理する方法がとられてい
る。また、薬液による石綿の密封作業では、被覆された
石綿に加湿状態で有機系ポリマを数回吹付け散布して、
このポリマにより石綿を完全に被覆し、固化状態にする
方法等がとられている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの石綿の除去または密封作業はい
ずれも大規模な設備や作業を伴い、費用も甚大となると
いう問題がある。この問題を解消するためには鉄板や樹
脂シートによって石綿を密封被覆するのが比較的簡易な
対策として考えられる。ところが、鉄板は軟質の石綿吹
付けの耐火被覆層に取付けるのが難しく、樹脂シートは
耐火性、耐候性に問題がある。
そこで、本考案の目的は、上述した従来の技術が有する
問題点を解消し、石綿を耐火被覆に使用している建築物
において石綿の飛散を防止することができる簡便で低廉
な構築用鉄骨の耐火被覆構造を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は構築用鉄骨の外周
面の石綿を含有する耐火被覆層を、難燃性の補強シート
と金属箔とを貼着して形成した被覆シートで、金属箔面
を表面にして密封被覆したことを特徴とするものであ
る。
〔作用〕
本考案によれば、構築用鉄骨の外周面の石綿を含有する
耐火被覆層を被覆シートで密封被覆したので、石綿粉塵
が大気中に飛散するのを防止できるとともに、上記被覆
シートを難燃性の補強シートと金属箔とを貼着して形成
し、金属箔面を表面にして密封被覆したので、上記被覆
シートは柔軟性に富むとともに丈夫なものとなり、耐火
被覆層に取付けられる際にも容易に取扱え、成形板の取
付け金具の鋭利な部分にも十分なじみ、シートが損傷す
ることもない。
〔実施例〕
以下本考案による構築用鉄骨の耐火被覆構造の一実施例
を第1図乃至第5図を参照して説明する。
第1図において、図中符号1は被覆シートを示し、この
被覆シート1は補強シート2と金属箔3とを耐熱性接着
剤4で貼着して形成したものである。上記補強シート2
は難燃性、柔軟性を有し、厚さは1mm以下であることが
好ましい。また、素材としてはガラス繊維、カーボン繊
維、セラミック繊維、金属繊維、岩綿等の無機系繊維又
は耐熱性の有機系繊維から作られた織布や不織布が好適
であり、折曲げの容易な金網やパンチングメタルの使用
も可能である。
他方、金属箔3は柔軟性を有し、厚さは0.01〜0.1mmで
あることが好ましい。また、素材としてはアルミニウ
ム、銅、亜鉛、すず等が好適である。本実施例では、上
記被覆シート1は幅90cmの長尺シートに形成されてお
り、この長尺シートを所定の長さに切断して使用してい
る。
次にこの被覆シートをH型鋼のはりに適用した例を第2
図及び第3図により説明する。第2図において、図中符
号5はH型鋼のはりを示しており、このはり5の耐火被
覆層は第6図に示す従来の耐火被覆層と同様の構成をし
ている。上記はり5のフランジ5a,5bには取付け用の耐
火成形板6,6と耐火被覆層の底面を構成する耐火成形板
7が耐熱性接着剤で貼着されており、耐火成形板6、7
の側面に耐火成形板8、8が釘付けされている。そし
て、これら耐火成形板6、7、8の外周には上記被覆シ
ート1が成形板の表面に密着するように固着されてい
る。この被覆シート1の両端には帯板状の押え板9、9
が折込まれており、この押え板9、9を介して被覆シー
ト1の両端がコンクリート床10の下面に鋲11又はねじ止
めされている。上記押え板9の長さは被覆シート1の幅
とほぼ等しく、帯状の平鋼が使用されている。したがっ
て、はり等のシートの被覆作業では、まず、この押え板
9をシート1の端部に折込み、この端部をコンクリート
床10の下面に固定する。そして、この作業を第3図に示
すようにはり5の長手方向に順次進めていけばよい。そ
の後、隣接した被覆シート1、1…の接合部にシートの
密封状態を保持するための金属箔の粘着テープ12を貼着
する。また、第2図に示すように被覆シート1の端部に
も上記金属箔の粘着テープ12を貼着することがのぞまし
い。
第4図は他の実施例として被覆シートを石綿吹付けされ
たH型鋼のはりに使用した状態を示しており、この場合
にも被覆シート1が柔軟性に富むため複雑な形状の石綿
吹付け13にならって、シートを施工することができる。
第5図はこの被覆シートをH型鋼の柱14の耐火被覆構造
に適用した実施例を示したものである。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、構築
用鉄骨の外周面の石綿を含有する耐火被覆層を難燃性の
補強シートと金属箔とを貼着して形成した被覆シートで
密封被覆したので、石綿粉塵が大気中に飛散するのを防
止できるという効果を有する一方、被覆シートが丈夫で
柔軟性があるので、取扱いが容易で施工も容易かつ確実
に行なえるという効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による耐火被覆シートの一実施例を示す
横断面図、第2図は本考案による構築用鉄骨の耐火被覆
構造の一実施例を示す横断面図、第3図は同側面図及び
一部縦断面図、第4図及び第5図は本考案による構築用
鉄骨の耐火被覆構造の他の実施例を示す横断面図、第6
図及び第7図は従来の構築用鉄骨の耐火被覆構造の横断
面図である。 1……被覆シート、2……補強シート、3……金属箔、
9……押え板、12……金属箔の粘着テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 池田 秀機 東京都港区元赤坂1丁目3番8号 鹿島建 設株式会社東京支店内 (72)考案者 鈴木 博行 東京都港区元赤坂1丁目3番8号 鹿島建 設株式会社東京支店内 (72)考案者 相場 新之輔 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)考案者 宮野 友明 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)考案者 松田 豊 東京都港区元赤坂1丁目3番8号 鹿島建 設株式会社東京支店内 (72)考案者 増沢 修 茨城県古河市西町5―71 (72)考案者 渡部 勝敏 北海道江別市大麻北町523―30 (72)考案者 北清 隆 埼玉県浦和市上木崎6―31―51

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】構築用鉄骨の外周面に石綿を含有する耐火
    被覆層を形成した構築用鉄骨の耐火被覆構造において、
    上記耐火被覆層の表面を、難燃性の補強シートと金属箔
    とを貼着してなる被覆シートで、金属箔面を表面にして
    密封被覆したことを特徴とする構築用鉄骨の耐火被覆構
    造。
  2. 【請求項2】上記被覆シートの接合部及び端部は金属箔
    の粘着テープを貼着して密封されることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の構築用鉄骨の耐火被
    覆構造。
JP11433789U 1989-09-29 1989-09-29 構築用鉄骨の耐火被覆構造 Expired - Lifetime JPH0728325Y2 (ja)

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JP2007126890A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Ogawa Tekku:Kk 囲い込み袋および囲い込み方法
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