JPH07282720A - 電子放出源の製造方法 - Google Patents

電子放出源の製造方法

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JPH07282720A
JPH07282720A JP7113194A JP7113194A JPH07282720A JP H07282720 A JPH07282720 A JP H07282720A JP 7113194 A JP7113194 A JP 7113194A JP 7113194 A JP7113194 A JP 7113194A JP H07282720 A JPH07282720 A JP H07282720A
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JP
Japan
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cathode
layer
mask
line
lines
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JP7113194A
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Inventor
Eisuke Negishi
英輔 根岸
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH07282720A publication Critical patent/JPH07282720A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各画素領域内の各マイクロチップが形成され
る微細孔の形状や深さを均一化して、信頼性の高い電子
放出源を作製する。 【構成】 蒸着層24をマスクとして各微細孔18内に
ドライエッチングを施すことで、各微細孔18を、ゲー
トライン15と絶縁層14とを貫通してカソードライン
13の表面に到達する完全な状態に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば極薄型のディス
プレイ装置に使用して好適な電子放出源の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば極薄型のディスプレイ装
置としては、スクリーン内部に電子放出源を設け、その
各画素領域内に電子放出材料からなる多数のマイクロチ
ップを形成し、所定の電気信号に応じて対応する画素領
域のマイクロチップを励起させることでスクリーンの蛍
光面を光らせるものが案出されている。
【0003】この電子放出源は、帯状に形成された複数
本のカソードラインと、このカソードラインの上部にお
いてカソードラインと交差して帯状に形成された複数本
のゲートラインとが設けられ、上記カソードラインの上
記ゲートラインとの各交差領域がそれぞれ1画素領域と
して形成されている。
【0004】具体的に、従来の電子放出源は、図11に
示すように、例えばガラス材よりなる下部基板101の
表面上に帯状の複数本のカソードライン103が各々等
間隔に形成されている。これらのカソードライン103
には、各接続端部103aを除いて絶縁層104が成膜
され、その上に各カソードライン103と交差して帯状
の複数本のゲートライン105が各々等間隔に形成され
て、各カソードライン103とともにマトリクス構造を
構成している。さらに、各カソードライン103の接続
端部103a及び各ゲートライン105の接続端部10
5aが制御手段107にそれぞれ接続されて導通してい
る。
【0005】ここで、各カソードライン103の各ゲー
トライン105との各交差領域においては、上記絶縁層
104にカソードライン103からゲートライン105
へ通じる多数の孔部104aが形成され、これら各孔部
104a内に微小冷陰極であるマイクロチップ106が
設けられている。
【0006】これら各マイクロチップ106は、電子放
出材料、例えばモリブデンよりなり、ほぼ円錐体に形成
され、それぞれカソードライン103上に配されてい
る。そして、各マイクロチップ106の円錐体の先端部
106aは、ゲートライン105に形成されている電子
通過用のゲート105bにほぼ位置している。すなわ
ち、ゲートライン105上には、各ゲート105bが形
成され、さらにその下部の絶縁層104に形成された孔
部104aを通じてカソードライン103の表面に至る
微細孔108が形成され、ゲートライン105上から見
れば、各微細孔108内にマイクロチップ106が形成
されていることになる。このように、各カソードライン
103の各ゲートライン105との各交差領域には多数
のマイクロチップ106が設けられて画素領域が形成さ
れ、個々の画素領域が1つの画素(ピクセル)に対応し
ている。
【0007】上記電子放出源においては、上記制御手段
107により所定のカソードライン103及びゲートラ
イン105を選択してこれらの間に所定の電圧をかける
ことで、対応する画素領域内の各マイクロチップ106
にこの所定電圧が印加されると、各マイクロチップ10
6の先端部106aからトンネル効果によって電子が放
出される。なお、この所定電圧値は各マイクロチップ1
06の円錐体の先端部106a付近の電界の強さが10
8 〜1010V/m程となる程度の値である。
【0008】このとき、上記電子放出源が内蔵されたデ
ィスプレイ装置においては、所要の画素領域を励起する
ことで各マイクロチップ106から放出された電子が、
制御手段107によりさらにカソードライン103とア
ノード間に印加された電圧によって加速され、ゲートラ
イン105と上記アノード間に形成された真空部を通っ
て蛍光面に到達する。そして、この電子線により蛍光面
から可視光が放出される。
【0009】ここで、上記各微細孔108を形成する方
法としては、先ず図12に示すように、カソードライン
103とゲートライン105との各交差領域にレジスト
層111を成膜した後、レジスト層111上にこのレジ
スト層111を貫通する所定数の微細孔112を形成す
る。
【0010】そして、図13に示すように、各微細孔1
12が形成されたレジスト層111をマスクとしてエッ
チングを施し、ゲートライン105と絶縁層104を貫
通する略々円形の微細孔108を形成する。その後、上
記レジスト層111を剥離して除去することによって各
微細孔108が完成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで近時では、デ
ィスプレイ装置の大型化が要求されている。この要求に
答えるには、上述の電子放出源の作製時において、特に
マイクロチップ106が配される微細孔108を形成す
る際に、電子放出源の大型化に伴いカソードラインとゲ
ートラインとの上記交差領域の数も増大するために、各
微細孔108の形成に対してエッチング速度を均一化す
ることが必須となる。
【0012】さらに、多数の微細孔108をそれぞれ正
確に所望の形状及び深さに規制するためには、カソード
ライン103、ゲートライン105及び絶縁層104と
上記レジスト層111との選択比を十分高くする必要が
ある。
【0013】ところが、従来の作製方法では、レジスト
層111をマスクとして各微細孔112にエッチングを
施し微細孔108を形成する際に、通常のレジストを用
いた場合、ゲートライン105と絶縁層104が貫通さ
れる前にレジスト層111が摩耗してしまい、カソード
ライン103の表面に到達しない微細孔108が形成さ
れることがあり、形成された各微細孔108の形状や深
さにばらつきが生じてしまうことになる。
【0014】本発明は、上述の様々な課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、各画素領域
内の各マイクロチップが形成される微細孔の形状や深さ
を均一化して、信頼性の高い電子放出源を作製すること
を可能とする電子放出源の製造方法を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子放出源の
製造方法を対象とするものである。すなわち、本発明に
係る電子放出源の製造方法は、基板上に互いに交差する
複数本の帯状のカソードラインとゲートラインと絶縁層
を介して積層形成し、これらカソードラインとゲートラ
インとの各交差領域にゲートラインと絶縁層を貫通する
略々円形の微細孔を形成する第1の工程と、ゲートライ
ン上に剥離材を基板に対して斜方向から蒸着することに
より剥離層を成膜する第2の工程と、カソード材を基板
に対して斜方向及び垂直方向から蒸着し、上記各微細孔
内のカソードライン上に略々円錐形状の微小冷陰極を形
成する第3の工程と、ゲートライン上に蒸着されたカソ
ード材を剥離層と共に剥離し除去する第4の工程とを有
し、上記第1の工程において各微細孔をエッチング形成
するに際し、フォトリソ技術によりパターニングされた
レジスト層をマスクとして微細孔を中途部までエッチン
グした後、前記レジスト層を除去し、次いでマスク材料
を基板に対して斜方向から蒸着してマスク層を形成し、
このマスク層をマスクとして微細孔をカソードラインに
至るまでエッチングすることを特徴とするものである。
【0016】また本発明は、基板上に互いに交差する複
数本の帯状のカソードラインとゲートラインと絶縁層を
介して積層形成し、これらカソードラインとゲートライ
ンとの各交差領域にゲートラインと絶縁層を貫通する略
々円形の微細孔を形成する第1の工程と、ゲートライン
上に剥離材を基板に対して斜方向から蒸着することによ
り剥離層を成膜する第2の工程と、カソード材を基板に
対して斜方向及び垂直方向から蒸着し、上記各微細孔内
のカソードライン上に略々円錐形状の微小冷陰極を形成
する第3の工程と、ゲートライン上に蒸着されたカソー
ド材を剥離層と共に剥離し除去する第4の工程とを有
し、上記第1の工程において各微細孔をエッチング形成
するに際し、フォトリソ技術によりパターニングされた
レジスト層及びマスク材料よりなるマスク層をマスクと
して微細孔をカソードラインに至るまでエッチングする
ことを特徴とするものである。
【0017】この場合、マスク材料をアルミニウム又は
ニッケルとして電子放出源を作製するように構成しても
よい。
【0018】
【作用】本発明に係る電子放出源の製造方法において
は、カソードラインとゲートラインとの各交差領域上に
成膜されたフォトリソ技術によりパターニングされたレ
ジスト層上の各微細孔にこのレジスト層をマスクとして
エッチングを施した後に上記レジスト層を剥離する。こ
の段階では中途部までエッチングされており、各微細孔
はゲートラインと絶縁層とを貫通しておらず、不完全な
状態とされている。その後、上記基板に対して斜方向か
ら蒸着することによりマスク層を成膜して、このマスク
層上の上記各微細孔に再びエッチングを施すことによ
り、各微細孔はゲートラインと絶縁層とを貫通してカソ
ードラインの表面に到達する完全な状態に形成される。
そして、ゲートライン上に蒸着された上記マスク層を剥
離し除去することにより各微細孔の形成が完了する。す
なわち、本発明においては、カソードラインとゲートラ
インとの各交差領域にレジスト層及びマスク層の2段階
のマスクを形成して2度エッチングを施すので、上記各
交差領域には形状及び深さが均一な各微細孔が形成され
ることになる。
【0019】また、本発明においては、カソードライン
とゲートラインとの各交差領域上にマスク層とレジスト
層とを順次成膜してフォトリソ技術によりパターニング
してこれらレジスト層及びマスク層を貫通する各微細孔
を形成し、これら各微細孔にエッチングを施す。このと
き、各微細孔がゲートラインと絶縁層とを貫通せずに不
完全な状態でレジスト層が摩耗してしまっても、さらに
上記絶縁層との選択比が高いマスク層が成膜してあるた
めに、このマスク層がマスクとなって、ゲートラインと
絶縁層とを貫通してカソードラインの表面に到達する完
全な状態の各微細孔が形成される。
【0020】すなわち、本発明においては、カソードラ
インとゲートラインとの各交差領域にレジスト層及びマ
スク層の2段階のマスクを形成してエッチングを施すの
で、上記各交差領域には形状及び深さが均一な各微細孔
が形成されることになる。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る電子放出源の製造方法の
いくつかの実施例を図面を参照しながら説明する。先
ず、第1実施例について述べる。
【0022】上記電子放出源は、例えば極薄型のディス
プレイ装置に適用することが可能である。このディスプ
レイ装置は、図1に示すように、第1実施例に係る電子
放出源1と、真空部3を介して電子放出源1の上部にア
ノードとなる上部基板2とが配設され構成されている。
【0023】上記電子放出源1は、図2に示すように、
例えばガラス材よりなる下部基板11の表面上に帯状の
複数本のカソードライン13が各々等間隔に形成されて
いる。これらのカソードライン13には、各接続端部1
3aを除いて絶縁層14が成膜され、その上に各カソー
ドライン13と交差して帯状の複数本のゲートライン1
5が各々等間隔に形成されて、各カソードライン13と
ともにマトリクス構造を構成している。さらに、各カソ
ードライン13の接続端部13a及び各ゲートライン1
5の接続端部15aが制御手段17にそれぞれ接続され
て導通している。
【0024】ここで、各カソードライン13の各ゲート
ライン15との各交差領域においては、上記絶縁層14
にカソードライン13からゲートライン15へ通じる多
数の孔部14aが形成され、これら各孔部14a内に微
小冷陰極であるマイクロチップ16が設けられている。
【0025】これら各マイクロチップ16は、電子放出
材料、例えばモリブデンよりなり、後述の如く段差を有
するほぼ円錐体に形成され、それぞれカソードライン1
3上に配されている。そして、各マイクロチップ16の
円錐体の先端部16aは、ゲートライン15に形成され
ている電子通過用のゲート部15bに位置している。す
なわち、ゲートライン15上には、各ゲート部15bが
形成され、さらにその下部の絶縁層14に形成された孔
部14aを通じてカソードライン13の表面に至る微細
孔18が形成され、ゲートライン15上から見れば、各
微細孔18内にマイクロチップ16が形成されているこ
とになる。このように、各カソードライン13の各ゲー
トライン15との各交差領域には多数のマイクロチップ
16が設けられて画素領域21が形成され、個々の画素
領域21が1つの画素(ピクセル)に対応している。
【0026】上記上部基板2は、その一主面である下面
部にて上記真空部3を介して上記電子放出源1の主面部
と対向して設けられている。この上部基板2の下面部に
は、蛍光剤が塗布されて上記各カソードライン3とそれ
ぞれ平行な帯状の蛍光面25が形成されている。
【0027】上記電子放出源1においては、上記制御手
段17により所要のカソードライン13及びゲートライ
ン15を選択してこれらの間に所定の電圧をかけること
で、対応する画素領域21内の各マイクロチップ16に
この所定電圧が印加されると、各マイクロチップ16の
先端部16aからトンネル効果によって電子が放出され
る。なお、この所定電圧値は各マイクロチップ16の円
錐体の先端部16a付近の電界の強さが108 〜1010
V/m程となる程度の値である。
【0028】このとき、上記電子放出源1が内蔵された
ディスプレイ装置においては、所定の画素領域を励起す
ることで各マイクロチップ16から放出された電子が、
上記制御手段によりさらにカソードライン13とアノー
ドである上部基板2間に印加された電圧によって加速さ
れ、ゲートライン15と上記上部基板2間に形成された
真空部3を通って蛍光面22に到達する。そして、この
電子線により蛍光面22から可視光が放出される。
【0029】ここで、上記第1実施例に係る上記電子放
出源1の製造方法について説明する。先ず、二酸化珪素
の薄フィルムで被覆されたガラス等よりなる下部基板1
上に、ニオビウム,モリブデンまたはクロム等を材料と
して厚さ約2000オングストローム程に所定数のカソ
ードライン13を帯形状に等間隔をもって成膜する。
【0030】その後、これらカソードライン13と交差
するように絶縁層14を帯形状に等間隔をもって成膜
し、さらに絶縁層14上にゲートライン15を成膜す
る。このとき、カソードライン13のゲートライン15
との各交差領域が各画素領域21とされ、これら各画素
領域21に対してゲートライン15の表面からカソード
ライン13の表面に至る微細孔18を所定数形成する。
この微細孔18は、絶縁層14に形成された孔部14a
とゲートライン15に形成されたゲート15bとで構成
されていることになる。
【0031】上記微細孔18を形成するには、先ず、各
画素領域21上にレジスト層22を成膜した後、フォト
リソ技術によりパターニングすることでこのレジスト層
22上に略々円形の微細孔23を形成する。そして、図
3に示すように、レジスト層22をマスクとして上記各
微細孔23内にドライエッチングを施す。
【0032】この段階では中途部までエッチングされて
おり、各微細孔18はゲートライン15と絶縁層14と
を貫通しておらず、不完全な状態とされている。そこ
で、図4に示すように、上記レジスト層22を剥離して
除去し、上記各画素領域21に例えばアルミニウム或は
ニッケルを、下部基板11に対して十分小さな入射角を
もって斜方向から真空内にて回転蒸着させてマスク層2
4を形成する。このとき、マスク層24は各微細孔18
の各ゲート15bの周縁部を被覆するように成膜されて
いる。
【0033】ここで、上記入射角は、微細孔18内にお
いてゲート15bとカソードライン13の表面とを結ぶ
線分と、カソードライン13との角度と比較して十分小
さな値であるものとする。すなわち、微細孔18の開口
径をr、深さをhとしたとき、上記入射角θが、
【0034】 θ<tan-1(h/r) ・・・(1)
【0035】となるようにすれば、微細孔18の底部に
アルミニウム或はニッケルが付着することはない。ま
た、上記マスク層24の材料としては、アルミニウム或
はニッケルに限らず、上記絶縁層14の材料(例えば二
酸化珪素)とのエッチングの際の選択比が大きいもので
あればよい。
【0036】そして、図5に示すように、上記マスク層
24をマスクとして各微細孔18内にドライエッチング
を施すことで、各微細孔18はゲートライン15と絶縁
層14とを貫通してカソードライン13の表面に到達す
る完全な状態に形成される。但し、絶縁層14の材料
(例えば二酸化珪素)とカソードライン13の材料との
選択比が大きい条件でエッチングを行う。その後、図6
に示すように、ゲートライン15上に蒸着された上記マ
スク層24を剥離し除去することにより各微細孔18の
形成が完了する。
【0037】次いで、各微細孔18内に略々円錐形状の
微小冷陰極であるマイクロチップ16を真空蒸着により
形成する。このとき、ドライエッチングによる各微細孔
18の形成後に上記マスク層24の受けた損傷が少ない
場合、このマスク層24を犠牲層としてマイクロチップ
16を形成してもよい。このようにマスク層24をマイ
クロチップ16の形成に利用することによって、マイク
ロチップ16を作製する作業を簡略化することが可能と
なる。
【0038】本第1実施例においては、カソードライン
13とゲートライン15との各交差領域である各画像領
域21にレジスト層22及びマスク層24の2段階のマ
スクを形成して2度ドライエッチングを施すので、上記
各画像領域21には形状及び深さが均一な各微細孔18
が形成されることになる。
【0039】また、上記マスク層24をマスクとして各
微細孔18内にドライエッチングを施す際に、このマス
ク層24により各微細孔18の各ゲート15bの周縁部
が被覆されているので、これら各ゲート15bの周縁部
が保護されてこの周縁部の形状が変化することや各微細
孔18の開口径が所定値以上に拡大されることが防止さ
れる。
【0040】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。なお、上記第1実施例と対応するものについては同
符号を記す。
【0041】この第2実施例に係る電子放出源1の製造
方法は、上記第1実施例の製造方法とほぼ同様の構成を
有するが、その各微細孔18の作製方法が若干異なる。
【0042】すなわち、先ず図7に示すように、各画素
領域21上に例えばアルミニウム或はニッケルよりなる
マスク層31を成膜した後、このマスク層31上にレジ
スト層22を成膜する。その後、図8に示すように、フ
ォトリソ技術によりパターニングすることでこれらレジ
スト層22及びマスク層31を貫通する各微細孔32を
形成し、各微細孔32内にドライエッチングを施す。
【0043】このとき、例えば図9に示すように、各微
細孔32内にドライエッチングを施すうちにレジスト層
22が摩耗して上記マスク層31上から消失しても、こ
のマスク層31は上記絶縁層14との選択比が高いため
に、このマスク層31がマスクとなって、ゲートライン
15と絶縁層14とを貫通してカソードライン13の表
面に到達する完全な状態の各微細孔18が形成される。
【0044】そして、図10に示すように、ゲートライ
ン15上に蒸着された上記マスク層31を剥離し除去す
ることにより各微細孔18の形成が完了する。
【0045】本第2実施例においては、カソードライン
13とゲートライン15との各交差領域である各画像領
域21にレジスト層22及びマスク層24の2段階のマ
スクを形成してドライエッチングを施すので、上記各画
像領域21には形状及び深さが均一な各微細孔18が形
成されることになる。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る電子放出源の製造方法によ
れば、基板上に互いに交差する複数本の帯状のカソード
ラインとゲートラインと絶縁層を介して積層形成し、こ
れらカソードラインとゲートラインとの各交差領域にゲ
ートラインと絶縁層を貫通する略々円形の微細孔を形成
する第1の工程と、ゲートライン上に剥離材を基板に対
して斜方向から蒸着することにより剥離層を成膜する第
2の工程と、カソード材を基板に対して斜方向及び垂直
方向から蒸着し、上記各微細孔内のカソードライン上に
略々円錐形状の微小冷陰極を形成する第3の工程と、ゲ
ートライン上に蒸着されたカソード材を剥離層と共に剥
離し除去する第4の工程とを有し、上記第1の工程にお
いて各微細孔をエッチング形成するに際し、フォトリソ
技術によりパターニングされたレジスト層をマスクとし
て微細孔を中途部までエッチングした後、前記レジスト
層を除去し、次いでマスク材料を基板に対して斜方向か
ら蒸着してマスク層を形成し、このマスク層をマスクと
して微細孔をカソードラインに至るまでエッチングする
ことにより電子放出源を作製するので、各画素領域内の
各マイクロチップが形成される微細孔の形状や深さを均
一化して、信頼性の高い電子放出源を作製することが可
能となる。
【0047】また、本発明によれば、基板上に互いに交
差する複数本の帯状のカソードラインとゲートラインと
絶縁層を介して積層形成し、これらカソードラインとゲ
ートラインとの各交差領域にゲートラインと絶縁層を貫
通する略々円形の微細孔を形成する第1の工程と、ゲー
トライン上に剥離材を基板に対して斜方向から蒸着する
ことにより剥離層を成膜する第2の工程と、カソード材
を基板に対して斜方向及び垂直方向から蒸着し、上記各
微細孔内のカソードライン上に略々円錐形状の微小冷陰
極を形成する第3の工程と、ゲートライン上に蒸着され
たカソード材を剥離層と共に剥離し除去する第4の工程
とを有し、上記第1の工程において各微細孔をエッチン
グ形成するに際し、フォトリソ技術によりパターニング
されたレジスト層及びマスク材料よりなるマスク層をマ
スクとして微細孔をカソードラインに至るまでエッチン
グすることにより電子放出源を作製するので、各画素領
域内の各マイクロチップが形成される微細孔の形状や深
さを均一化して、信頼性の高い電子放出源を作製するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1実施例により作製した電子放出源を適用
したディスプレイ装置を模式的に示す斜視図である。
【図2】電子放出源の各カソードラインと各ゲートライ
ンとの各交差領域に形成されている画素領域を模式的に
示す断面図である。
【図3】レジスト層をマスクとしてレジスト層の各微細
孔内にドライエッチングが施された様子を模式的に示す
断面図である。
【図4】レジスト層が剥離されて除去され、各画素領域
にマスク層が形成された様子を模式的に示す断面図であ
る。
【図5】剥離層をマスクとして各微細孔内にドライエッ
チングを施すことで、各微細孔18をゲートラインと絶
縁層とを貫通してカソードラインの表面に到達する完全
な状態に形成した様子を模式的に示す断面図である。
【図6】ゲートライン上に蒸着された上記マスク層が剥
離され除去された様子を模式的に示す断面図である。
【図7】各画素領域上にマスク層31が成膜された様子
を模式的に示す断面図である。
【図8】レジスト層及びマスク層を貫通する各微細孔が
形成され、各微細孔内にドライエッチングが施された様
子を模式的に示す断面図である。
【図9】各微細孔内にドライエッチングを施すうちにレ
ジスト層が摩耗して上記マスク層上から消失した様子を
模式的に示す断面図である。
【図10】ゲートライン上に蒸着された上記マスク層が
剥離され除去された様子を模式的に示す断面図である。
【図11】従来の電子放出源の各カソードラインと各ゲ
ートラインとの各交差領域に形成されている画素領域を
模式的に示す断面図である。
【図12】従来の電子放出源の製造方法において、各交
差領域にレジスト層が成膜された後、レジスト層上にこ
のレジスト層を貫通する所定数の微細孔が形成された様
子を模式的に示す断面図である。
【図13】従来の電子放出源の製造方法において、各微
細孔が形成されたレジスト層をマスクとしてエッチング
が施され、ゲートラインと絶縁層を貫通する略々円形の
微細孔が形成された様子を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 電子放出源 2 上部基板 3 真空部 11 下部基板 13 カソードライン 15 ゲートライン 16 マイクロチップ 18,23 微細孔 21 画素領域 22 レジスト層 24 剥離層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に互いに交差する複数本の帯状の
    カソードラインとゲートラインと絶縁層を介して積層形
    成し、これらカソードラインとゲートラインとの各交差
    領域にゲートラインと絶縁層を貫通する略々円形の微細
    孔を形成する第1の工程と、 ゲートライン上に剥離材を基板に対して斜方向から蒸着
    することにより剥離層を成膜する第2の工程と、 カソード材を基板に対して斜方向及び垂直方向から蒸着
    し、上記各微細孔内のカソードライン上に略々円錐形状
    の微小冷陰極を形成する第3の工程と、 ゲートライン上に蒸着されたカソード材を剥離層と共に
    剥離し除去する第4の工程とを有し、 上記第1の工程において各微細孔をエッチング形成する
    に際し、フォトリソ技術によりパターニングされたレジ
    スト層をマスクとして微細孔を中途部までエッチングし
    た後、前記レジスト層を除去し、次いでマスク材料を基
    板に対して斜方向から蒸着してマスク層を形成し、この
    マスク層をマスクとして微細孔をカソードラインに至る
    までエッチングすることを特徴とする電子放出源の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 基板上に互いに交差する複数本の帯状の
    カソードラインとゲートラインと絶縁層を介して積層形
    成し、これらカソードラインとゲートラインとの各交差
    領域にゲートラインと絶縁層を貫通する略々円形の微細
    孔を形成する第1の工程と、 ゲートライン上に剥離材を基板に対して斜方向から蒸着
    することにより剥離層を成膜する第2の工程と、 カソード材を基板に対して斜方向及び垂直方向から蒸着
    し、上記各微細孔内のカソードライン上に略々円錐形状
    の微小冷陰極を形成する第3の工程と、 ゲートライン上に蒸着されたカソード材を剥離層と共に
    剥離し除去する第4の工程とを有し、 上記第1の工程において各微細孔をエッチング形成する
    に際し、フォトリソ技術によりパターニングされたレジ
    スト層及びマスク材料よりなるマスク層をマスクとして
    微細孔をカソードラインに至るまでエッチングすること
    を特徴とする電子放出源の製造方法。
  3. 【請求項3】 マスク材料がアルミニウム又はニッケル
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の電子放出
    源の製造方法。
JP7113194A 1994-04-08 1994-04-08 電子放出源の製造方法 Withdrawn JPH07282720A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2758206A1 (fr) * 1997-01-08 1998-07-10 Futaba Denshi Kogyo Kk Procede de fabrication d'une cathode a emission de champ
JP2005063969A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Samsung Sdi Co Ltd カーボンナノチューブエミッタを具備する電界放出ディスプレイ及びその製造方法
KR100759376B1 (ko) * 2001-10-25 2007-09-19 삼성에스디아이 주식회사 삼극관형 전계 방출 표시 장치의 제조방법
KR100766894B1 (ko) * 2001-11-30 2007-10-15 삼성에스디아이 주식회사 전계 방출 표시 소자의 제조 방법

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