JPH07282655A - ワイヤーハーネス用外装品取付検査器 - Google Patents

ワイヤーハーネス用外装品取付検査器

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Publication number
JPH07282655A
JPH07282655A JP6073474A JP7347494A JPH07282655A JP H07282655 A JPH07282655 A JP H07282655A JP 6073474 A JP6073474 A JP 6073474A JP 7347494 A JP7347494 A JP 7347494A JP H07282655 A JPH07282655 A JP H07282655A
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JP
Japan
Prior art keywords
wire harness
exterior
inspection device
clamp
mounting
Prior art date
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Pending
Application number
JP6073474A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Nagano
勇二 永野
Norio Ota
教男 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP6073474A priority Critical patent/JPH07282655A/ja
Publication of JPH07282655A publication Critical patent/JPH07282655A/ja
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】この外装品取付検査器70では、検査器本体7
1が、コイルばね84により弾性変位可能となってい
る。筒体85により、検査器本体71の変位量がクラン
プ15の取付公差となるように上記弾性変位を規制し
た。 【効果】外装部品の取付位置が取付公差内においてずれ
ていても、検査器本体71をクランプ15に嵌合させる
ことができる。取付公差内において外装部品の外観検査
を的確に行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワイヤーハーネスの
検査に使用される検査器に関するものであり、詳しく
は、ワイヤーハーネスの検査工程において、ワイヤーハ
ーネスの外装部品の取付けの有無,取付位置およびその
種類を検査するための、ワイヤーハーネス用外装品取付
検査器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車における電装品の配線に
用いられるワイヤーハーネスは、所定の寸法に切断され
た複数の電線を結束して構成されている。ワイヤーハー
ネスには、異なる種類のコネクタや、種々のクランプ,
グロメット,コルゲートチューブおよびプロテクタ等の
極めて多種多様な外装部品が取付けられている。
【0003】上記外装部品は、結束電線の予め定められ
た位置に正確に取付けられていなければならない。なぜ
なら、仮に、取付けられるクランプ等の種類が間違って
いたり、あるいは、その取付位置が予め定められた位置
からずれていたりすると、ワイヤーハーネスを車体に組
付ける際に、車体に形成されたクランプ挿入孔とクラン
プとの位置が合致せず、ワイヤーハーネスを固定するこ
とができなくなるからである。
【0004】このため、従来から、ワイヤーハーネスの
生産の最終段階では、正しい種類の外装部品が正確な取
付位置に取付けられているか否かを検査する、いわゆる
外観検査が行なわれている。この外観検査は、検査図板
または組立図板上に配置された外装品取付検査器を用い
て行なわれる。図11は、従来のワイヤーハーネス用外
装品取付検査器Aが組立図板1上に取付けられている状
態を示した一部破断斜視図である。
【0005】図11を参照して、参照符号WEは、組立
図板1上に取付けられた図示しない組立用支持具によっ
て支持された電線束を示している。この電線束WEの所
定位置には、予め定められた種類のクランプCが取付け
られている。外装品取付検査器Aは、支持棒7を有し、
支持棒7の下端部にねじが形成されたねじ棒2が突設さ
れている。このねじ棒2は組立図板1に設けられた取付
孔に挿入され、ナット3が掛けられている。これによ
り、外装品取付検査器Aは組立図板1上に固定されてい
る。
【0006】外装品取付検査器Aの上端には、検査器本
体4がボルト5を用いて取付けられている。この検査器
本体4には、凹部6が形成されている。この凹部6は、
上記クランプCがぴったりと嵌まり込むように形成され
ている。また、この凹部6が上記クランプCの予め定め
られた取付位置に配置されるように、検査器本体4が取
付けられている。なお、上記凹部6の内部には、図示し
ないリミットスイッチが設けられており、クランプCが
嵌まり込んだことを確認することができるようになって
いる。
【0007】このようなワイヤーハーネスの検査段階に
おいて、クランプCが凹部6にぴったりと嵌まり込んだ
ことが確認できれば、これにより、予め定められた種類
のクランプCが、電線束WEの正確な位置に確実に取付
けられていることを確認することができる。なぜなら、
クランプCが付け忘れられている場合には当然にクラン
プCの凹部6への嵌合はあり得ないし、クランプCの種
類が違っていたり、その取付位置がずれていたりすれ
ば、クランプCは、上記凹部6に嵌まり込むことができ
ないからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クランプC
は、上述した理由により、正しい位置に取付けられてい
なければならないが、現実には2ないし3mm程度の取
付誤差であれば支障がない。これに対して従来の外装品
取付検査器Aでは、検査器本体4を支持している支持棒
7は、一般に金属製または樹脂製のものであり、検査器
本体4の位置がほぼ完全に固定されている。このため、
外装品取付検査器Aが検査しようとするクランプCの取
付位置と実際に取付けられたクランプCの位置とが少し
でもずれていると、クランプCを上記凹部6へ嵌め込む
ことができない。
【0009】従って、従来の外装品取付検査器Aでは、
許容できる取付誤差も許されず、ワイヤーハーネスの組
立完成後に、現実には十分な組立精度を確保しているに
もかかわらずクランプC等の外装部品の取付けの手直し
作業をしなくてはならないという問題があった。そこ
で、この発明の目的は、取付公差内において、クランプ
等の外装部品の取付けの有無,取付位置およびその種類
を検査することができるワイヤーハーネス用外装品取付
検査器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るワイヤー
ハーネス用外装品取付検査器は、ワイヤーハーネスの外
装部品の取付けの有無,取付位置および種類を検査する
ために、外装部品を嵌め込む検査器本体が保持される保
持部と、上端に上記保持部を所定範囲内で変位可能に支
持する支持部と、上記支持部の下端に連結されており、
組立図板に取付けられる取付部とを有することを特徴と
するものである。
【0011】また、請求項2に係るワイヤーハーネス用
外装品取付検査器は、請求項1記載のワイヤーハーネス
用外装品取付検査器において、上記支持部は、上記保持
部を支持する弾性部材と、上記弾性部材の弾性変形を所
定範囲内に規制する規制部材とを有していることを特徴
とするものである。
【0012】さらに、請求項3に係るワイヤーハーネス
用外装品取付検査器は、請求項2記載のワイヤーハーネ
ス用外装品取付検査器において、上記弾性部材は、上下
に長手のばねを含み、上記規制部材は、上記ばねを内側
に納めた、内径が所定寸法の筒体を含むことを特徴とす
るものである。
【0013】また、請求項4に係るワイヤーハーネス用
外装品取付検査器は、請求項1または2記載のワイヤー
ハーネス用外装品取付検査器において、上記取付部は、
上記支持部を傾倒可能に連結していることを特徴とする
ものである。
【0014】
【作用】請求項1に係るワイヤーハーネス用外装品取付
検査器によれば、取付部を組立図板上に取付けることに
より、外装品取付検査器を上記組立図板上に取付け、保
持部に保持された検査器本体を所定の位置に配置するこ
とができる。そして、ワイヤーハーネスに取付けられた
外装部品を上記検査器本体に嵌め込むことによって、当
該外装部品の取付けの有無、並びにその取付位置および
種類が正確であるか否かを検査することができる。
【0015】上記保持部は、所定範囲内で変位可能な状
態で支持部に支持されているから、この所定範囲内、す
なわち外装部品の取付公差内で上記検査器本体が変位す
ることができる。また、請求項2に係るワイヤーハーネ
ス用外装品取付検査器によれば、上記保持部は弾性部材
に支持されているから、保持部が弾性的に変位可能とな
る。すなわち、所定の位置を基準として変位させても、
再び元の位置に復元することができる。一方、規制部材
により上記弾性部材の弾性変形を規制するので、保持部
が上記所定範囲内で弾性的に変位可能な状態となる。
【0016】特に、請求項3に係るワイヤーハーネス用
外装品取付検査器のように、上記弾性部材を上下に長手
のばねを用いて構成し、上記規制部材を上記ばねを内側
に納める、内径が所定寸法の筒体を用いて構成すれば、
ばねの軸線を基準位置とした所定範囲内で上記検査器本
体を弾性的に変位させることができる。しかも、構造が
簡単で好ましい。
【0017】さらに、請求項4に係るワイヤーハーネス
用外装品取付検査器によれば、上記支持部は、取付部に
傾倒可能に連結されているので、所要時に支持部を組立
図板上に倒すことができる。
【0018】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図10は、この発明の一実施例に係るワイヤー
ハーネス用外装品取付検査器を用いてクランプ等の外装
部品のいわゆる外観検査と同時にコネクタの導通検査を
行なっている斜視図である。
【0019】図10を参照して、このワイヤーハーネス
WHは、自動車用に用いられるものであって、複雑に枝
分かれし、種々の外装部品が取付けられている。この組
立てられたワイヤーハーネスWHは、検査図板10上に
配置されている。この検査図板10上には、ワイヤーハ
ーネスWHの配置姿勢を示す配置図11と、配置図11
に沿って設けられた複数の保持具12が備えられてい
る。ワイヤーハーネスWHは、この保持具12で保持さ
れた状態で配置図11に沿って配置されている。
【0020】ワイヤーハーネスWHを構成する電線束の
端部には、種々のコネクタ13、14が取付けられてい
る。これらコネクタ13、14は、ワイヤーハーネスW
Hと電装品との接続をとるためのものである。また、ワ
イヤーハーネスWHには、クランプ15,16,バンド
クランプ17,グロメット18,コルゲートチューブ1
9およびプロテクタ20等が取付けられている。これら
外装部品15ないし20は、予め定められた種類のもの
が所定の位置に取付けられている。
【0021】クランプ15,16は、ワイヤーハーネス
WHを車体に固定する際に使用されるものであり、テー
プ巻き等によりワイヤーハーネスWHを構成する電線束
の外周に固定されている。バンドクランプ17も、ワイ
ヤーハーネスWHを車体に固定する際に使用されるもの
であり、合成樹脂製の帯状体を有しており、帯状体によ
って上記電線束や上記コルゲートチューブ19の外周に
固定されている。
【0022】グロメット18は、たとえば自動車の室内
とエンジンルームとの仕切壁の貫通孔に嵌められる。貫
通孔に対応するワイヤーハーネスWHの位置には、グロ
メットが取付けられている。コルゲートチューブ19お
よびプロテクタ20は、ワイヤーハーネスWHを保護す
るためのものであって、これらも、ワイヤーハーネスW
Hの予め定められた位置に取付けられている。
【0023】また、検査図板10上には、上記コネクタ
13,14の導通検査を行なう導通検査器60および上
記クランプ15等の外観検査を行なう外装品取付検査器
70が配置されている。ここに、導通検査とは、コネク
タ13,14間の電気的導通がとれているかどうかを検
査するものであって、上記導通検査器60に各コネクタ
を接続することにより行なう。この導通検査器60に
は、図示しない導通検査装置が接続されており、導通が
とれたか否かが報知されるようになっている。
【0024】また、外観検査とは、予め定められた所定
のクランプ15等が確実に取付けられているか否か、そ
して、その取付位置が正確か否か、およびその種類が間
違っていないかどうかを検査するものであって、上記外
装品取付検査器70に上記クランプ15等を嵌め込むこ
とによって行なう。図1は、上記外観検査を行なうとき
のクランプ15および外装品取付検査器70を示した一
部破断斜視図である。
【0025】図1を参照して、クランプ15は、ワイヤ
ーハーネスWHの芯線方向と直交する方向に延びた、い
わゆるオフセットタイプのクランプであって、このクラ
ンプ15が、組立図板10上に配置された外装品取付検
査器70の検査器本体71に嵌め込まれるようになって
いる。本実施例の特徴とするところは、上記検査器本体
71は、後述する保持部を介して支持部73に支持され
ており、所定範囲内で変位可能な状態となっている点に
ある。
【0026】以下、図1および図2を参照して外装品取
付検査器70について詳述する。図2は、組立図板10
に取付けられた外装品取付検査器70の断面図である。
図1および図2を参照して、この外装品取付検査器70
は、上記検査器本体71を保持する保持部72と、この
保持部72を上端に支持する支持部73と、この支持部
73の下端に連結され、組立図板10に取付けられる取
付部74とを有して構成されている。
【0027】検査器本体71は、上記クランプ15がぴ
ったりと嵌まり込む凹部80が形成されており、ボルト
81によって上記保持部72に締結されている。そし
て、外装品取付検査器70が組立図板10に取付けられ
た状態で、上記凹部80が、上記クランプ15の予め定
められた取付位置に配置されるようになっている。ま
た、この検査器本体71と保持部72との間にはナット
82がねじ込まれている。このナット82は、ボルト8
1回りの検査器本体71の回動を規制するためのロック
ナットであり、検査器本体71の向きを任意の方向に調
整し固定することができるようになっている。
【0028】保持部72は、棒状部材からなり、上記支
持部73に一体に取付けられている。この保持部72の
中央部には、軸方向に貫通するねじ孔83が形成されて
おり、このねじ孔83に上記ボルト81がねじ込まれて
いる。支持部73は、弾性部材としてのコイルばね84
と、規制部材としての筒体85とを有しており、コイル
ばね84の上端が上記保持部72の下端面に溶接されて
いる。また、筒体85は所定寸法の内径を有しており、
上記コイルばね84と同芯状に配置され、コイルばね8
4を取り囲んで上方へ延びている。従って、コイルばね
84によって上記保持部72が弾性的に変位可能となっ
ていると共に、上記筒体85によってこの弾性変位が所
定範囲内に規制されている。すなわち、コイルばね84
の外周面と筒体85の内周面とは所定の隙間が形成され
ており、この隙間内において、上記保持部72が、コイ
ルばね84の軸線を基準として弾性的に変位できるよう
になっている。そして、この隙間の寸法は、上記クラン
プ15の取付公差と略同様の寸法に設定されている。
【0029】さらに、この筒体85の下端にはワッシャ
86が溶接されている。このワッシャ86は、外装品取
付検査器70が組立図板10に取付けられるときの、い
わゆる座の役目をしている。取付部74は、ねじが形成
されたねじ棒により構成されており、上記コイルばね8
4の下端に溶接されて下方へ延びている。この取付部7
4は、上記ワッシャ86および組立図板10の所定位置
に設けられた取付孔87に挿通され、ナット88が掛け
られて締め込まれており、これにより、外装品取付検査
器70が取付図板10に固定されている。
【0030】この実施例によれば、ワイヤーハーネスW
Hの外観検査の際に、クランプ15を検査器本体71の
凹部80に嵌め込むことにより、予め定められた種類の
クランプが、所定の取付位置に正確に取付けられている
かどうかを検査することができる。なぜなら、前述のよ
うに、上記凹部80は、クランプ15がぴったりと嵌ま
り込むように形成されており、且つ外装品取付検査器7
0が組立図板10に取付けられた状態でクランプ15の
予め定められた取付位置に配置されるようになっている
からであり、仮に、クランプ15の種類が違っていた
り、その取付位置がずれていたりすれば、クランプ15
は、上記凹部80に嵌まり込むことができないからであ
る。
【0031】特に、本実施例では、クランプ15の取付
公差範囲で、検査器本体71を保持している保持部72
を弾性的に変位できるので、上記外観検査を的確に行な
うことができる。図3は、クランプ15が取付公差範囲
内でずれた状態で取付けられている場合の、クランプ1
5と検査器本体71との位置関係を示す断面図である。
【0032】すなわち図3を参照して、クランプ15
は、取付公差範囲内といえども、取付位置がずれている
ので、外装品取付検査器70が図3の状態では、凹部8
0にクランプ15を嵌め込むことができない。このた
め、クランプ15が取付公差範囲内で取付けられた十分
な品質を有しているワイヤーハーネスWHであるにもか
かわらず、当該ワイヤーハーネスWHは、外観検査に合
格することができない。その結果、クランプ15の取付
けをしなおさなければならず、ワイヤーハーネスWHの
コストが高くなってしまう。
【0033】これに対し、本実施例では、図4に示すよ
うに、クランプ15の取付公差範囲内で保持部72が弾
性的に変位し、検査器本体71をずらすことができるの
で、上記凹部80とクランプ15とを嵌合させることが
できる。従って、取付公差範囲内でのクランプ15の取
付位置の検査を的確に行なうことができ、合理的な外観
検査を行なうことができる。
【0034】なお、図4では、検査器本体71を横方向
に移動させる場合を示したが、コイルばね84により、
上下方向に移動させる場合にも対応することができる。
また、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、各外装部品の形態に対応させた検査器本体を用いる
ことにより、種々の外装部品の外観検査に利用すること
ができる。
【0035】図5は、外装品取付検査器を用いた、他の
形状を有するオフセットタイプのクランプ100の外観
検査を示した一部破断斜視図である。図5を参照して、
このクランプ100は、ワイヤーハーネスWHにテーピ
ングにより取付けられ、ワイヤーハーネスWHの芯線方
向と直交する方向に所定量延びて上方に立ち上がった基
部101と、この基部101の、前記上方に立ち上がっ
た部分に設けられた先端部102とを有している。この
先端部102は、円盤状をしており、その中央に突起1
03が突設されている。この突起103が車体の所定位
置に嵌め込まれるようになっている。
【0036】一方、このクランプ100に対応する検査
器本体104は、上記基部101の底面が載置される載
置板部105と、この載置板部105に上記基部101
を載置した状態で、当該基部101を内部に収容すると
共に上記先端部102を外方に突出させるように形成さ
れた枠部106とを有している。そして、この枠部10
6と上記載置板部105とで囲まれる部分により、クラ
ンプ100が嵌め込まれる凹部107を構成している。
【0037】この検査器本体104も、上記一実施例で
示したと同様に、ボルト81により図に表れていない上
記保持部72に保持されており、この保持部72は、上
記支持部73に支持されている。また、上記一実施例と
同様に取付部74を有しており、ナット88が掛けられ
て組立図板10に取付けられている。このクランプ10
0の場合においても、上記一実施例と同様に、オフセッ
トクランプ100の取付公差範囲内で保持部72が弾性
的に変位し、外観検査器104を移動させることができ
るので、上記凹部107とクランプ100とを嵌合させ
ることができる。従って、取付公差範囲内でのクランプ
100の取付位置の検査を行なうことができ、合理的な
外観検査を行なうことができる。
【0038】図6は、外装品取付検査器を用いた、クラ
ンプ200の外観検査を示した一部破断斜視図である。
図6を参照して、このクランプ200は、ワイヤーハー
ネスWHにテーピングにより取付けられた基部201
と、この基部201から上方に真っ直ぐ立ち上がった先
端部202とを有している。この先端部202は、傘状
をしており、車体の所定位置に嵌め込まれるようになっ
ている。
【0039】一方、このクランプ200に対応する検査
器本体204には、上記傘状の先端部202が嵌め込ま
れる凹部207が形成されている。この外装品取付検査
器のその他の構成は、上記一実施例で示したものと同様
である。すなわち、この検査器本体204も、上記一実
施例で示したと同様に、ボルト81により図示していな
い保持部72に保持されており、この保持部72は、上
記支持部73に支持されている。また、上記一実施例と
同様に取付部74を有しており、ナット88が掛けられ
て組立図板10に取付けられている。
【0040】このクランプ200の場合においても、上
記一実施例と同様に、クランプ200の取付公差範囲内
で保持部72が弾性的に変位し、検査器本体204を移
動させることができるので、上記凹部207とクランプ
200とを嵌合させることができる。従って、取付公差
範囲内でのクランプ200の取付位置の検査を行なうこ
とができ、合理的な外観検査を行なうことができる。
【0041】また、図7は、外装品取付検査器を用い
た、グロメット300の外観検査を示した一部破断斜視
図である。図7を参照して、グロメット300は、略円
錐形状をしており、その中央部に設けられた電線挿通孔
301にワイヤーハーネスWHを構成する電線束が挿通
されている。このグロメット300の外周面部302に
は、環状の嵌合溝303が形成されており、この嵌合溝
303が、自動車の室内とエンジンルームとを連通する
連通孔に嵌め込まれるようになっている。
【0042】一方、このグロメット300に対応する検
査器本体304は、上面が開放された箱状部材からな
り、その内部の形状は、円盤状のグロメット300を径
方向にぴったりと嵌め込むことができる凹部307を構
成している。また、この検査器本体304には、切欠部
305、306が形成されており、グロメット300を
嵌め込んだ状態で、上記電線が切欠部305に、グロメ
ット300の母線に沿う部分が306に挿通するように
なっている。
【0043】なお、検査器本体304の底部307に
は、ボルト挿通孔が設けられている。そして、上記一実
施例で示したと同様に、この検査器本体304も、ボル
ト81により図示しない保持部72に保持されており、
この保持部72は、上記支持部73に支持されている。
また、上記一実施例と同様に取付部74を有しており、
ナット88が掛けられて組立図板10に取付けられてい
る。
【0044】このグロメット300の検査の場合におい
ても、上記一実施例と同様に、グロメット300の取付
公差範囲内で保持部72が弾性的に変位し、検査器本体
304を移動させて、上記凹部307とグロメット30
0とを嵌合させることができる。従って、取付公差範囲
内でのグロメット300の取付位置の検査を行なうこと
ができ、合理的な外観検査を行なうことができる。
【0045】さらに、図8は、外装品取付検査器を用い
た、プロテクタ400の外観検査を示した一部破断斜視
図である。図8を参照して、プロテクタ400は、ワイ
ヤーハーネスWHを保護するために、ワイヤーハーネス
WHを構成する電線束の周囲を取り囲む状態で取付けら
れた成形部材である。このプロテクタ400には、当該
プロテクタ400を車体に取付けるための取付部401
が設けられている。この取付部401は、断面略U字状
に形成されており、その底面部402には、取付穴40
3が設けられている。
【0046】一方、このプロテクタ400に対応する検
査器本体404は、上面が開放された箱状部材により構
成されており、その内部の形状は、上記断面略U字状に
形成された取付部401がぴったりと嵌め込むことがで
きる凹部407を構成している。また、この凹部407
の底面部408から上方に係合ピン405が突設されて
おり、プロテクタ400を嵌め込んだ状態で、係合ピン
405が上記取付穴403に挿入するようになってい
る。なお、この係合ピン405には、鍔部406が形成
されており、この鍔部406は、プロテクタ400を嵌
め込んだ状態で上記底面部402の下面が当接する、い
わゆる座の役目をしている。
【0047】また、検査器本体404の底部408に
は、ボルト挿通孔が設けられている。そして、上記一実
施例で示したと同様に、この検査器本体404も、ボル
ト81により図示しない保持部72に保持されており、
この保持部72は、上記支持部73に支持されている。
また、上記一実施例と同様に取付部74を有しており、
ナット88が掛けられて組立図板10に取付けられてい
る。
【0048】このプロテクタ400の検査の場合におい
ても、上記一実施例と同様に、プロテクタ400の取付
公差範囲内で保持部72が弾性的に変位し、検査器本体
404を移動させて、上記凹部407とプロテクタ40
0とを嵌合させることができる。従って、取付公差範囲
内でのプロテクタ400の取付位置の検査を行なうこと
ができ、合理的な外観検査を行なうことができる。
【0049】また、上記取付部74を以下の図9に示す
ような構造とし、支持部73が傾倒できるようにするこ
ともできる。図9を参照して、取付部500は、フォー
ク状に形成された支持板部510と、この支持板部51
0の下面に下方に突設されたねじ棒520とを有してお
り、このねじ棒520が、上述の一実施例と同様にナッ
ト88を用いて組立図板10上に締結されている。
【0050】一方、筒体85のワッシャ86には、柱部
材530が下方に突設されている。この柱部材530
は、上記フォーク状の支持板部510の間に挿入されて
おり、中心ピン540を介して回動自在に支持されてい
る。なお、柱部材530には、プランジャPがねじ込ま
れており、このプランジャPの先端が支持板部510の
所定位置に形成されたプランジャ穴550に係合するこ
とにより、支持部73の直立状態を保持するようになっ
ている。
【0051】以上の構成であれば、所要時に上記支持部
73を組立図板10上に倒すことができる。すなわち、
検査を行なう際に外装品取付検査器が邪魔になった場合
には直ちに倒すことができ、検査器の使い勝手が非常に
良くなるという利点がある。その他、上記コイルばね8
4は、板ばねや棒ばねを用いることもできる。また、各
検査器本体71,104,204,304および404
の内部に、従来と同様のリミットスイッチを設けること
もできる。そして、外装部品が各検査器本体に嵌め込ま
れて上記スイッチがONされることにより、上記外観検
査、すなわち、正しい種類の外装部品が、確実に且つ正
確な取付位置に取付けられていることを確認するように
しても良い。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から、請求項1の発明によれ
ば、外装部品の取付公差範囲内で検査器本体が変位する
ことができるので、以下のような効果を奏する。すなわ
ち、仮に、検査器本体が変位することができなければ、
外装部品が取付公差範囲内といえども、その取付位置が
少しでもずれていれば検査器本体に外装部品を嵌め込む
ことができない。このため、ワイヤーハーネスが十分な
品質を有しているにもかかわらず外観検査に合格するこ
とができないという不合理が発生する。これに対し、本
発明では、外装部品の取付公差範囲内で保持部が弾性的
に変位し、検査器本体を移動させることにより検査対象
物としての外装部品と嵌合することができる。従って、
取付公差範囲内での外装部品の取付の検査を的確に行な
うことができ、合理的な外観検査を行なうことができ
る。
【0053】請求項2および3の発明では、上記保持部
は弾性部材により弾性的に変位可能とされ、一方、規制
部材により上記弾性部材の弾性変形の変形量を上記取付
公差範囲内に抑えているので、簡単な構造で、上記保持
部の弾性変位を可能としている。また、請求項4の発明
によれば、所要時に支持部を組立図板上に倒すことがで
きるので、検査を行なう際に外装品取付検査器が邪魔に
なった場合には直ちに倒すことができ、検査器の使い勝
手が非常に良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る外装品取付検査器を用
いて外観検査を行なっている状態を示した一部破断斜視
図である。
【図2】外装品取付検査器の断面図である。
【図3】クランプが取付公差範囲内でずれた状態で取付
けられている場合の、クランプと検査器本体との位置関
係を示す断面図である。
【図4】検査器本体が変位してクランプと嵌め合わされ
た状態を示す断面図である。
【図5】他のクランプの外観検査を行なっている状態を
示した一部破断斜視図である。
【図6】他のクランプの外観検査を行なっている状態を
示した一部破断斜視図である。
【図7】グロメットの外観検査を行なっている状態を示
した一部破断斜視図である。
【図8】プロテクタの外観検査を行なっている状態を示
した一部破断斜視図である。
【図9】支持部が傾倒可能に支持されている構造を示す
断面図である。
【図10】クランプ等の外装部品の外観検査およびコネ
クタの導通検査を同時に行なっている全体斜視図であ
る。
【図11】従来の外装品取付検査器が組立図板上に取付
けられている状態を示した一部破断斜視図である。
【符号の説明】
10 組立図板 15 クランプ(外装部品) 70 外装品取付検査器 71 検査器本体 72 保持部 73 支持部 74 取付部 84 コイルばね(弾性部材) 85 筒体(規制部材) 86 ワッシャ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤーハーネスの外装部品の取付けの有
    無,取付位置および種類を検査するために、外装部品を
    嵌め込む検査器本体が保持される保持部と、 上端に上記保持部を所定範囲内で変位可能に支持する支
    持部と、 上記支持部の下端に連結されており、組立図板に取付け
    られる取付部とを有することを特徴とするワイヤーハー
    ネス用外装品取付検査器。
  2. 【請求項2】請求項1記載のワイヤーハーネス用外装品
    取付検査器において、 上記支持部は、 上記保持部を支持する弾性部材と、 上記弾性部材の弾性変形を所定範囲内に規制する規制部
    材とを有していることを特徴とするワイヤーハーネス用
    外装品取付検査器。
  3. 【請求項3】請求項2記載のワイヤーハーネス用外装品
    取付検査器において、 上記弾性部材は、上下に長手のばねを含み、 上記規制部材は、上記ばねを内側に納めた、内径が所定
    寸法の筒体を含むことを特徴とするワイヤーハーネス用
    外装品取付検査器。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載のワイ
    ヤーハーネス用外装品取付検査器において、 上記取付部は、上記支持部を傾倒可能に連結しているこ
    とを特徴とするワイヤーハーネス用外装品取付検査器。
JP6073474A 1994-04-12 1994-04-12 ワイヤーハーネス用外装品取付検査器 Pending JPH07282655A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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