JPH0728204A - ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤キット - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤キット

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JPH0728204A
JPH0728204A JP9762794A JP9762794A JPH0728204A JP H0728204 A JPH0728204 A JP H0728204A JP 9762794 A JP9762794 A JP 9762794A JP 9762794 A JP9762794 A JP 9762794A JP H0728204 A JPH0728204 A JP H0728204A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は処理剤のユーザー側発注作業
の簡易化,処理剤の軽量化,コンパクト化および処理剤
の取り扱いの容易化等がはかれるハロゲン化銀写真観光
材料用処理剤キットを提供することにある。 【構成】 ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の別
々の処理槽に補充される第1の処理剤と第2の処理剤に
おいて、ハロゲン化銀写真感光材料の一定処理面積に対
応した第1の処理剤の補充量分と第2の処理剤の補充量
分とを一括して包装したことを特徴とするハロゲン化銀
写真感光材料用処理剤キットである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料用の処理剤キットに関し、更に詳しくは、ユーザーの
取扱いおよび注文が容易で、保管場所が節約できる処理
剤キットに関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料(以
下、感光材料ないし写真材料と称することもある)は、
露光後,現像,脱銀,洗浄,安定化等の工程により処理
される。また、黒白ハロゲン化銀写真感光材料は露光後
に定着処理される。これらの処理の処理液には黒白現像
液,カラー現像液,脱塩処理には漂白液,漂白定着液,
定着処理に定着液,洗浄には水道水またはイオン交換
水,無水洗洗浄には安定化液また色素安定化処理には安
定液がそれぞれ使用される。ここで処理液とはこれら各
処理工程を行うための処理機能を有する液体のことをい
う。各処理液は通常30〜40℃に温度調節され感光材料は
これらの処理液中に浸漬され処理される。
【0003】通常このような処理は、自動現像機などで
上記の処理液を収納した処理槽内を順次搬送させること
によって行われる。ここで、自動現像機(以下、自現機
と称することもある)とは現像部,定着部,脱銀部,洗
浄又は安定化部及び乾燥部を有し、各処理部を順次自動
的に写真感光材料を搬送させる手段を有する現像機のこ
とを意味する。
【0004】このような自現機で処理する場合、処理槽
内の処理液の活性度を一定に保つために処理剤を補充す
る方式が一般に広く採られている。この処理剤補充方式
としては、処理剤を溶解した補充液を予め用意しておく
方法が広く用いられ、具体的には補充用タンクから予め
作製した補充液を適時、処理槽内に供給しながら処理作
業を行うようにしている。補充用タンクに貯溜される補
充液自体は、別の場所で調整され作成されたものである
が、ミニラボ等では自現機内に近接して設置された通常
5L〜20Lの補充タンクで一定量を一度に調整されるの
が普通である。また、その作製に当たっては、手作業に
よる溶解またはミキサーによる溶解混合が行なわれてお
り、使用されるハロゲン化銀写真感光材料用処理剤(以
下、写真処理剤と称することもある)は液体状または粉
末状で市販されている。使用にあたっては液体状の場合
は濃縮されているから一定量の水を加え簡単に撹拌し希
釈して用いられ、また粉末の場合も定量の水に手作業で
溶解することにより調液されて用いられる。
【0005】また、これら濃縮液や粉末状の写真処理剤
はキットという形態で流通販売されている。キットは1
回に溶解する分をポリ容器や袋状の包材を小分けされて
おり、1回分ないし数回分を1つの包装単位としてダン
ボール等に入れられている。
【0006】補充用処理剤キットは、写真処理に際して
良好で安定した性能を得るためにいくつかのパーツに分
かれていることもある。カラー用発色現像液は3から4
パーツに分かれており、カラー用漂白定着液の補充液は
酸化剤である有機酸第2鉄塩のパーツと、還元剤である
チオ硫酸のパーツに分かれている。補充液の作成時に有
機酸第2鉄塩の濃縮パーツと、チオ硫酸塩含有濃厚パー
ツを混ぜ合わせて一定量の水を加えて使用している。上
記の濃縮化されたパーツは、例えばポリ容器等の容器に
入れられ、これらをまとめて外袋(例えば、段ボール
箱)に入れて1単位として市販されている。
【0007】この1単位は、使用する自現機の大きさ及
び処理する感光材料の処理量によりサイズは多種類のも
のがメーカーより販売されている。通常は各処理剤別に
分かれており、例えば、カラーネガ用の処理剤の場合
は、発色現像剤,漂白剤,定着剤,安定剤があり、処理
剤毎に一定単位で販売されている。
【0008】従来、処理剤ごとに補充量も異なり濃縮キ
ットの濃縮度も異るため、外箱のサイズも様々で、1キ
ット当りに溶解してできる補充液の量(体積)も様々で
ある。従って、ユーザーはカラーネガ,カラーペーパー
合わせて7種類もの各処理剤を処理量に応じて各々注文
しなければならず、上記のように各処理剤毎にサイズが
異なり非常な手間となっている。
【0009】このキットの包装単位は、水を加えて溶解
し、補充液を作成するのに適したように作られており、
各々の処理剤は、補充タンクのサイズに合わせて設計さ
れているのが通常である。補充タンクは通常1つの自動
現像機において、各々の補充タンクは設計上の問題から
同一サイズのタンクが使用されている。通常のミニラボ
機種では5Lないし20Lのサイズ補充タンクを搭載して
おり、キットサイズも5Lサイズ、10Lサイズ等のもの
が多い。また、補充液を溶解する際に溶解水をマス状の
ピッチャー等にくんで添加するため、このピッチャーで
量りとれる水の量に合わせて補充剤のサイズを決める必
要があり、キットのサイズもこれら補充タンク,ピッチ
ャーの容積により決まってしまうのが通例であった。
【0010】一方、上記のキットは発色現像,漂白,定
着,安定剤等がありカラーネガ,カラーペーパー用を合
わせると、7種類もの各処理剤毎に包装されているた
め、補充量やキット単位の異なる各処理剤を処理量に応
じて注文しなければならず、注文が非常に煩雑となって
いる。また、各々のキットがバラバラで箱サイズが異な
るためミニラボ内に保管する際、整理しにくく保管スペ
ースを要していた。さらに、処理剤の流通でも多種類の
処理剤が物流するため、種類の間違いが発生し易くトラ
ブルが多い。
【0011】従って、これらのキットをカラーネガ処理
用、カラーペーパー処理用等の単位でまとめて包装する
ことは発注の手間が省け、大きなメリットがある。しか
しながら、このままのキット単位で包装しても補充量が
異なるために早く使用し終ってしまうものと残ってしま
うものが出来てしまうため、各処理剤を処理する感光材
料の一定面積に相当する補充分ずつ包装する必要があ
る。
【0012】ところが、補充液を溶解する従来のタイプ
ではこの補充単位ずつの包装では補充タンクやピッチャ
ー容量に合わせることが困難であった。また、補充液を
溶解するのに時間がかかっている点でも、非常に不利で
ある。というのは、水汲み時間、複数パートキットの注
入、撹拌時間を含めると1回当たりの溶解に4〜5分を
要するにもかかわらず上記の如き一括キットの場合、キ
ット終了時には複数の処理剤が同時になくなることにな
り、溶解が重なってかえって問題となってしまう。
【0013】特に月曜日等の最繁期では、オペレーター
はプリント作業,接客,廃液の汲み出し等が重なると通
常1回の溶解でも、時間がとれずアラームが鳴り続けて
いるのが現状であり、これが複数重なる。例えば発色現
像,漂白,定着,安定の4種類を同時に溶解しなければ
ならないとかえってユーザーの負担を大きくしかねな
い。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決すべくなされたもので、本発明の第1の目的は
煩雑なユーザーの処理剤の発注作業を軽減することにあ
り、第2の目的は処理剤の在庫スペースの減少,節減に
あり、第3の目的は処理剤の流通時,注文時の間違いを
なくし流通の迅速化をはかることにあり、さらに、第4
の目的はユーザーの取扱い,運搬の容易性を実現したハ
ロゲン化銀写真感光材料用処理剤キットの提供にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記のよう
な構成により達成される。即ち、(1)ハロゲン化銀写
真感光材料用自動現像機の別々の処理槽に補充される第
1の処理剤と第2の処理剤において、ハロゲン化銀写真
感光材料の一定処理面積に対応した第1の処理剤の補充
量分と第2の処理剤の補充量分とを一括して包装したこ
とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用処理剤キッ
トであり、また、(2)前記ハロゲン化銀写真感光材料
用固体処理剤が補充水とは独立して直接処理槽に補充さ
れることを特徴とする(1)記載のハロゲン化銀写真感
光材料用処理剤キットであり、さらに、(3)前記ハロ
ゲン化銀写真感光材料用処理剤が固体処理剤であること
を特徴とする(1)又は(2)記載のハロゲン化銀写真
感光材料用処理剤キットである。
【0016】本発明はハロゲン化銀写真感光材料の一定
量(面積)に相当する各処理剤の補充分を一括してまと
めて包装することを特徴としている。従って本発明の効
果は、溶解水を用いて一旦補充液を溶解するのではな
く、処理剤を水とは別に感光材料の処理量に応じて自動
的にタンク内に供給するシステム(例えば特開平5-1194
54号記載)において、より効果的に発揮される。という
のは、補充液作成の際の補充タンクのサイズや、ピッチ
ャーの容量に規制されることなく、感光材料の一定面積
に相当する補充分を一単位として包装することができ
る。また、キット終了時にも、溶解作業と重なり、ユー
ザーの手間をかえって煩雑にすることなく、処理剤の注
文の簡略化,管理や保管の簡略化を達成することができ
る。
【0017】また、本発明の効果は固体の処理剤によ
り、より効果的に発揮される。というのは、液剤キット
の場合、必要成分を水で溶解しているため、溶解度の限
界があり、水を多量に加えて溶解しているのが現状であ
り、どうしてもキットの体積,重量が大きくなってしま
う。
【0018】このように液剤キットの場合、各処理剤キ
ットの体積や、重量が大きくなってしまうが、固体処理
剤キットでは軽量化,小型化でき、より一括キットにす
るメリットが大きい。また、液剤キットでは、溶解度に
よりキットの濃度が規制されてしまうため体積をコント
ロールできず、処理剤で様々の容積のポリビン容器を使
用することになる。従って、このようなサイズの異なる
ポリビン容器では一括包装した場合に、内部に衝撃防止
のスペーサー等が必要となり、さらに、体積の増加につ
ながるが、固体処理剤の場合、ポリビンサイズの違い等
の影響はなく、本発明の効果をより効果的に発揮させる
ことができる。
【0019】更に、液剤キットでは一括キットとする
と、発色現像キットの高アルカリや還元剤含有パート
と、漂白剤キットの如き、強酸,酸化剤パートを一括包
装するため、キャップ不良等で液モレが生じた場合の危
険度が高く、包装上の工夫が必要である。この点でも固
体キットでは一括包装適性が高いと言える。
【0020】さらに本発明のキットでは各処理剤に補充
情報(処理剤投入タイミング,処理剤投入量,供水量
等)を付与することがより好ましい。これらの情報は後
述する図3のように例えば、処理剤を含有させたカート
リッジ等にバーコードをカートリッジセット部分に印刷
しておき、自動的に値を読み取り、補充シーケンスに反
映させる方法もあるし、一括包装毎に情報がインプット
されたフロッピーディスクを入れておき、データーを自
動現像機に読み込ませる方法もある。ここで先の図3に
ついて説明すると図3は処理剤を入れるカートリッジの
斜視図である。図に示すようにカートリッジ20は角筒に
なっていて錠剤Jが入るようになっており、カートリッ
ジの外枠の一部に印刷されたバーコード21が設けられ、
また、カートリッジの誤装填を防止する誤装填防止ピン
22が設けられている。なお、蓋23が設けられており、投
入装置にセットすると開くようなっている。
【0021】このように補充情報を付与することによ
り、同時に終了させる動作を容易にコントロールするこ
とが出来、より有利である。また、本発明のキットでは
各処理剤ごとに何らかの識別情報を有していることが好
ましい。というのは、一括キット終了時には、同時に複
数のキットを自動現像機に装填する必要があり、誤装填
が発生し易いからである。識別情報は、単に色による識
別でも良いが、バーコードや異なった処理剤は受け付け
ないような容器形状にしておく等、人の識別に頼らない
方式がより好ましい。
【0022】また、上記の理由で、処理剤の容器はカー
トリッジタイプ等ワンタッチ性の高いものが好ましい。
また、本発明のキットでは、一括包装にした場合のキッ
トの総体積を減少させるため各々の容器形状が近似して
いることが好ましい。例えば同形状のカートリッジ等が
好ましいが、識別部分等の形状が若干異なっていても良
い。
【0023】また、アマチュア用の使い捨てキットで各
処理剤をまとめ包装した商品があるが使い捨てキットで
あるため、感光材料の処理量に応じた処理剤量という概
念はなく、使用する現像タンク,現像パレットの容量単
位で包装されているのが通例であり、本発明とは形態,
使い方,目的も全く異なるものである。
【0024】本発明において、「第1の処理剤、第2の
処理剤」とは、1つの処理ラインに必要な複数の処理剤
のうち2種類を言う。例えばカラーネガフィルム処理の
場合には、発色現像補充剤、漂白補充剤、定着補充剤、
安定補充剤等があるが、例えばこのうち、発色現像補充
剤と漂白補充剤又は漂白補充剤と安定補充剤等の2種類
を言う。また本発明の「一括して包装する」とは、商品
単位又は流通単位として上記2種類を含んで包装するこ
とを言う。また、「一括して包装される処理剤キット」
とは、例えばカラー写真感光材料用の場合は、現像剤,
漂白剤,定着剤,安定剤又は現像剤,漂白定着剤,安定
剤があり(但し、安定化処理を行わない場合は安定化剤
は不要である。)、黒白写真感光材料の場合は、現像
剤,定着剤がありこれらのうち、2種類以上を一括して
包装することである。例えば、現像剤,漂白剤,定着剤
及び安定剤を一括包装しても良いし、重量を軽量化する
ために、現像剤を漂白剤,定着剤と安定剤の様に2種類
ずつ包装しても良いし、現像と漂白のみ一括包装しても
良い。
【0025】本発明において「ハロゲン写真感光材料用
固体処理剤が補充水とは独立して直接処理槽に補充され
る」とは、本発明の処理剤を補充水で一旦溶解して、補
充液を作成することなく直接、処理タンク又は処理タン
クに液絡している部分に本発明の処理剤を添加すること
を言う。
【0026】さらに「粉末」とは、微粒結晶の集合体の
ことを言い、「顆粒」とは、粉末に造粒工程を加えたも
ので粒径50〜5000μmの粒状物のことを言い、「錠剤」
とは、粉末又は顆粒を一定の形状に圧縮成型したものを
いう。さらに、本発明で「固体処理剤」とは、前記の粉
末,錠剤,および丸薬,顆粒等の固形処理剤であり、ペ
ーストやスラリー状は半液状で保存安定性に劣るため除
き、さらに輸送上の危険をともない規制を受けるような
形状のものも除く。固体処理剤の中でも顆粒剤,丸薬,
錠剤が好ましく、特に錠剤が好ましい。
【0027】本発明に用いられる固形処理剤キットのサ
イズとしては、総重量が1kg以上,50kg以下が好ましい
が、発注作業の軽減,在庫スペースの節減,およびユー
ザーの取り扱いの点でより効果的に発揮させるためには
5kg以上,30kg以下が好ましい。
【0028】また、本発明に用いられる固形処理剤キッ
トの体積としては、上記の重量と同様な効果により10dm
3以上,80dm3以下が好ましい。より好ましくは20dm3
上,50dm3以下である。
【0029】また、本発明の固体処理剤キットは各種の
感光材料用に用いることができ、カラーネガフィルム
用,カラーネガペーパー用,カラーリバーサルフィルム
用,カラーリバーサルペーパー用,ダイレクトポジフィ
ルム用,各種黒白感光材料用に用いることができる。
【0030】
【実施例】以下の操作に従って作成したカラーネガフィ
ルム用処理剤の実施例を説明する。
【0031】(実施例−1)コニカカラーネガティブフ
ィルム補充剤キットタイプ52を比較として〔表1〕の如
きキットを作成した。
【0032】
【表1】
【0033】上記処理剤を用いてコニカカラーネガ用自
動現像機CL−KP−50QAにて連続処理実験を行っ
た。実験IVに関しては、自動現像機を改造し、各処理剤
を直接容器から自動現像機に送り込めるようにアダプタ
ー及びポンプを取り付けた。また、補充水を別途タンク
を準備し1つのタンクから、全タンクに補水できるよう
配管し直した。
【0034】上記実験の結果、比較例である実験Iでは
各処理剤のキットの〔表2〕の如くバラバラに終了する
ため作業が煩雑となる。
【0035】
【表2】
【0036】また、ダンボールの容積も異なっており保
管にも場所をとってしまっている。注文もバラバラ行わ
なければならず手間がかかる。
【0037】実験IIでは、実験Iのキットを単に一括し
て包装しただけであり、各キットの終了は異なり定着補
充剤は303本で新キット注文しなければならないのに対
し、安定補充剤は2000本であるため定着剤のみがなくな
っていて、他は余ってしまう不都合を生じる。
【0038】また実験IIIでは1000本分に相当する量を
まとめて包装したが、〔表3〕のようになる。
【0039】
【表3】
【0040】発色現像補充剤と定着剤において、ピッチ
ャーサイズが合わず、補充液の作成に複数個のピッチャ
ーを準備せねばならず作業が煩雑となる。なお、〔表
3〕は実験III,IVにおける1000本分のキットを表す。
また、1000本終了時に4つのキットを全て溶解せねばな
らず、1種類のキット溶解に約5分間を要するため1度
に20分もの時間を溶解にとられ、忙しい時には大きな負
担となる。
【0041】本発明の実験IVでは直接処理槽に添加する
ため、ピッチャーのサイズに影響されない。また、補充
液を溶解しないため、1000本終了時に同時にキットがな
くなっても、補充アダプターをキットに差し込むだけで
済み、非常にメリットがあることが分かった。
【0042】(実施例−2)以下の操作に従って作成し
たカラーネガフィルム用固体処理剤の実施例を説明す
る。
【0043】1)カラーネガ用発色現像補充用顆粒 現像主薬のCD−4〔4-アミノ-3-メチル-N-エチル-β-
(ヒドロキシ)エチルアニリン硫酸塩〕650gを市販バン
ダムミル中で平均粒径10μmになるまで粉砕した。この
微粉末とシスルホンケルヒドロキシアミンマンニット10
0gをまぜ、市販の撹拌造粒機中で室温にて約7分間,7
0mlの水を添加することにより造粒した後、造粒物を流
動層乾燥機で40℃で2時間乾燥して、造粒物の水分をほ
ぼ完全に除去して顆粒Aを作成した。
【0044】硫酸ヒドロキシアミン360g,臭化カリウ
ム40g,パインフロー(松谷化学製)20gを前記の操作
と同様に粉砕した後、混合,造粒した。水の添加量は20
mlとし造粒後、60℃で30分間乾燥し、造粒物の水分をほ
ぼ完全に除去して顆粒Bを作成した。
【0045】ジエチレントリアミン五酢酸5ナトリウム
300g,亜硫酸ナトリウム600g,炭酸カリウム3700g,
タイロン10gとマンニット20gを前記の操作と同様に粉
砕,混合して水の添加量を50mlにして造粒を行った。造
粒後に顆粒を70℃で60分間乾燥して造粒物の水分をほぼ
完全に除去し顆粒Cを作成した。
【0046】2)カラーネガ用漂白補充用顆粒 1,3-プロパンジアミン4酢酸第2鉄アンモニウム1水塩
1880g,1,3-プロパンジアミン4酢酸100g,コハク酸6
00g,臭化カリウム500g,パインフロー(松谷化学
製)180gを前記の操作と同様に粉砕,混合して水の添
加量を80mlにして造粒を行った。造粒後に造粒物を60℃
で60分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去し、カ
ラーネガ用漂白補充用顆粒を作成した。
【0047】3)カラーネガ用定着補充用顆粒 チオ硫酸アンモニウム25kg,亜硫酸ナトリウム1.5kg,
炭酸カリウム200g,エチレンジアミン4酢酸ナトリウ
ム200gとパインフロー(松谷化学製)1kgとを前記の
操作と同様に粉砕,混合,造粒した。水の添加量は50ml
とし、造粒後に60℃で120分間乾燥して造粒物の水分を
ほぼ完全に除去し、カラーネガ用定着補充用顆粒を作成
した。
【0048】4)カラーネガ用安定補充用顆粒 m-ヒドロキシベンズアルデヒド150g,ラウリル硫酸ナ
トリウム10g,エチレンジアミン4酢酸ジナトリウム20
g,水酸化リチウム1水塩16gとパインフロー10gとを
前記の操作と同様に粉砕,混合,造粒した。水の添加量
は10mlとし造粒後に造粒物を50℃にて2時間乾燥して造
粒物の水分をほぼ完全に除去し、カラーネガ用安定補充
用顆粒を作成した。
【0049】(固体処理剤キットa)前記発色現像補充
用顆粒A,B,Cを各々131g,85g,934gずつ同様に
漂白補充用顆粒を800gずつ2パック、定着補充用顆粒
を105gずつ8パック、安定補充用顆粒を100gずつポリ
エチレンの袋に包装し、全部をダンボールの箱につめ、
カラーネガフィルム用1000本処理キットaを作成した。
【0050】(固体処理剤キットb)前記固体処理剤キ
ットaのうち、発色現像用顆粒A,B,Cをあらかじめ
混合したものを1つに包装し、他は固体処理剤キットa
と同様とし、全部をダンボールの箱につめ、カラーネガ
フィルム用1000本キットbを作成した。
【0051】(固体処理剤キットc)前記発色現像補充
用顆粒A,B,Cの各々にN-ミリストイルアラニンナト
リウムを3.4g,2.2g,24.3gずつ添加し、25℃,40%
RH以下に調整された部屋で混合機を用いて各々10分間混
合した。さらに打錠機を用い、1錠当たりの充填量を各
々1.31g,0.85g,9.34gとし3種類の錠剤A,B,C
を作成した。
【0052】図2の如き、四方シール包装の各シール内
にA,B,C各錠剤を各々1錠ずつ計3錠入れてシール
し、50シール分を1包装体として1カートンの中に包装
したものを2カートン作成した。
【0053】同様にして前記で調製した漂白補充剤顆粒
を25℃,40%RH下に調湿された部屋で混合機を用いて10
分間均一に混合した。次に、この混合物にN-ラウロイル
サルコシンナトリウム40gを添加し3分間混合した。混
合物を菊水製作所(株)製タフプレストコレクト1527HUを
改造した打錠機により、1錠当たりの充填量を10gにし
て圧縮打錠を行い、カラーネガ用漂白補充用錠剤を作成
し、1錠ずつ前記の四方シール内に包装し、40シール分
を1包装体として1カートン中に包装したものを4カー
トン作成した。
【0054】前記の操作で調製した定着補充剤顆粒とN-
ラウロイルサルコシンナトリウム100gを25℃,40%RH
以下に調湿された部屋で混合機を用いて3分間混合し
た。次に、混合物を菊水製作所(株)製タフプレストコレ
クト1527HUを改造した打錠機により、1錠当たりの充填
量を10gにして圧縮打錠を行い、カラーネガ用定着補充
用錠剤を作成し、1錠ずつ前記の四方シール内に包装
し、40シール分を1包装体として1カートン中に包装し
たものを21カートン作成した。
【0055】前記の操作で調製した定着補充剤顆粒を25
℃,40%RH以下に調湿された部屋で菊水製作所(株)製タ
フプレストコレクト1527HUを改造した打錠機により、1
錠当たりの充填量を10gにして圧縮打錠を行い、カラー
ネガ用安定補充用錠剤を作成し、1錠ずつ前記の四方シ
ール内に包装し、10シール分を1包装体として1カート
ン内に包装したものを作成した。
【0056】これらカートン全てを(計37カートン)1
つのダンボール内に包装し、カラーネガフィルム1000本
キットcを作成した。
【0057】(固体処理剤キットd)前記発色現像補充
剤顆粒A,B,CにN-ラウロイルアラニンナトリウム30
gを添加し、25℃,40%RH以下に調整された部屋で混合
機を用いて10分間混合した。さらに打錠機を用い1錠当
たりの充填量を11.5gにして圧縮打錠を行い、直径30mm
のカラーネガ用発色現像補充用錠剤を作成して20錠ずつ
ポリエチレン製のカートリッジ(図3)に入れ、同様に
して固体処理剤キットcと同様の漂白補充錠剤、定着補
充錠剤、安定補充錠剤を各々40錠,40錠,10錠ずつ上記
ポリエチレン製カートリッジに入れ、発色現像用,漂白
用の補充カートリッジ各々5カートリッジ、4カートリ
ッジずつを1つのダンボールに包装し、定着用,安定用
の補充カートリッジ各々21カートリッジ、1カートリッ
ジずつを1つのダンボールに包装し、カラーネガフィル
ム用固体処理剤dを作成した。
【0058】前記固体処理剤キットa及びbは後述する
図1の投入装置を付設した自動現像機を用いて感光材料
の処理量に応じて直接処理槽内に添加し、水は別途水タ
ンクより、各槽に補充される方式で、ランニング処理実
験を行った。ここで、図1について説明すると、図1は
投入装置の斜視図で、図に示すように顆粒Kをタンク11
の収納部12に入れ、テーブル13に設けられた回転体16の
開口部17で秤量されて排出ダクト18より図示しない処理
装置に投入されるようになっている。なお、除湿装置14
は顆粒の除湿を行う装置である。
【0059】また、固体処理剤キットc及びdは、後述
する図2,図4の如き投入装置を付設した自動現像機を
用いて、同様に処理実験を行った。その結果キットの発
注作業がないため、処理剤のセットに時間がかからず、
一括包装キットの効果がより効果的に発揮されることが
わかった。
【0060】前記実施例1で使用した液タイプと異なり
固形タイプの処理剤では、投入誤差が小さいため好まし
く、特に錠剤を使用した固体処理剤キットc及びdは、
1000本分が誤差なく正確に終わるため、より好ましいこ
とが判明した。
【0061】ここで前述の図2および図4について、説
明すると、図2は他の投入装置の斜視図で、図に示すよ
うに錠剤Jはシール30により包装され、複数まとめてカ
ートン40に入っている。前記シールはモータMにより巻
き取られ円筒部19で剥がされて図示しない処理装置に投
入されるようになっている。また、図4は、他の投入装
置の概略断面図である。図に示すように、図3で示した
カートリッジ20が投入装置にセットされるようになって
いる。錠剤Jはロータ50の回転により、排出口51より図
示しない処理装置に投入されるようになっている。
【0062】また、下記〔表4〕の如く、一括包装キッ
トの箱の体積,重量とも液体キットよりも軽量化,小型
化されており、輸送上も保管上もメリットが高く、よ
り、本発明の効果が発揮されることがわかった。
【0063】
【表4】
【0064】また、液体一括キットの場合、輸送上での
液モレの際の危険性を避けるため、発色現像補充剤のポ
リピンをダンボールで覆い、2層構造とし、しかも容器
テスト等の試験を行わなければならなかったが、固体処
理剤キットa,b,c,dではいずれも簡単な包装で輸
送上も問題なく、一括キットとするメリットが高いこと
がわかった。
【0065】さらに、固体処理剤キットc及びdでは、
各々カートン及びカートリッジにバーコードが添付され
ており補充情報をコントロールすることが出来、品質を
安定化させることができる。
【0066】また、固体処理剤キットc及びdでは、ワ
ンタッチセット方式でしかも各々カートン及びカートリ
ッジに誤装填防止ピンが付設されており、同時装填の際
のユーザーのセットミスを防止でき本発明の効果がより
効果的に発揮されることがわかった(図3参照)。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のハロゲン
化銀写真感光材料用固体処理剤キットによれば、下記の
ような効果を奏する。
【0068】 ダンボール内にキットが密に収納でき
るので持ち運びが容易となる 煩雑なユーザーの処理剤の発注作業が軽減される 処理剤の流通時,注文時の間違いをなくし、流通の
迅速化をはかれる ユーザーの取り扱いが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】投入装置の斜視図である。
【図2】他の投入装置の斜視図である。
【図3】カートリッジの斜視図である。
【図4】他の投入装置の概略断面図である。
【符号の説明】
11 タンク 12 収納部 13 テーブル 14 除湿装置 16 回転体 17 開口部 18 排出ダクト 19 円筒部 20 カートリッジ 21 バーコード 22 誤装填防止ピン 23 蓋 30 シール 40 カートン 50 ロータ 51 排出口 J 錠剤 K 顆粒 M モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機
    の別々の処理槽に補充される第1の処理剤と第2の処理
    剤において、ハロゲン化銀写真感光材料の一定処理面積
    に対応した第1の処理剤の補充量分と第2の処理剤の補
    充量分とを一括して包装したことを特徴とするハロゲン
    化銀写真感光材料用処理剤キット。
  2. 【請求項2】 前記ハロゲン化銀写真感光材料用固体処
    理剤が補充水とは独立して直接処理槽に補充されること
    を特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料
    用処理剤キット。
  3. 【請求項3】 前記ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤
    が固体処理剤であることを特徴とする請求項1又は2記
    載のハロゲン化銀写真感光材料用処理剤キット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0741324A1 (en) * 1995-05-04 1996-11-06 Kodak Limited Photographic processing

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