JPH07281757A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JPH07281757A
JPH07281757A JP7769494A JP7769494A JPH07281757A JP H07281757 A JPH07281757 A JP H07281757A JP 7769494 A JP7769494 A JP 7769494A JP 7769494 A JP7769494 A JP 7769494A JP H07281757 A JPH07281757 A JP H07281757A
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JP
Japan
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motor
voltage
pulse
reverse
driving
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7769494A
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English (en)
Inventor
Takashi Suzuki
崇 鈴木
Yoshiaki Kobayashi
芳明 小林
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な機械的構成を追加することなく、モー
タに負担をかけずにタイムラグを短縮することができる
モータ駆動装置を提供する。 【構成】 モータ1の駆動力により被駆動体4を所定位
置に駆動するモータ駆動装置において、上記モータ1の
回転に基づいてパルスを発生するフィードバックパルス
発生手段5と、このフィードバックパルス発生手段5に
よって発生した1パルスの幅を測定するフィードバック
パルス幅測定手段6と、このフィードバックパルス幅測
定手段6の出力が所定値よりも小さいか否かを判定して
上記モータ1を逆転させて上記被駆動体4を減速させる
か否かを判断するモータ駆動方向選択手段7と、このモ
ータ駆動方向選択手段7が逆転させると判断した際に上
記被駆動体4が上記所定位置に停止するまでの区間内に
おいて逆転を開始してからの上記モータ1の回転量また
は予め定められた所定時間によって少なくとも1回以上
上記モータ1の駆動電圧を段階的に制御する駆動電圧設
定手段8とを備えたモータ駆動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ駆動装置、より
詳しくは、モータの駆動力により被駆動手段を所定位置
に駆動するモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モータの駆動力により被駆動手段を所定
位置に駆動するモータ駆動装置は、従来より種々のもの
が提案されている。このようなモータ駆動装置の制御方
法として、例えばAFカメラのレンズ駆動制御を例にと
ると、撮影レンズを目標位置に最適に停止させる減速カ
ーブを記憶しておき、撮影レンズの移動速度とこの減速
カーブを比較して、該撮影レンズを減速カーブに沿って
駆動させるように制御する方法が特開昭63−1535
26号公報に記載されている。
【0003】また、上記モータ駆動装置の制御方法の他
の例として、特開平2−282213号公報には、現在
のレンズの駆動速度でモータを停止させた場合に、レン
ズが停止するまでに要するパルス数を予測してその予測
したパルス数と残りのパルス数を比較し、このパルス差
に応じてモータを制御して、目標位置に停止させる方法
が記載されている。
【0004】そして、モータ駆動装置においては、モー
タ駆動を開始してから目標位置に停止するまでの時間を
短縮するための一手段として、ショートブレーキよりも
ブレーキ力の大きい手段である、逆通電の電圧をモータ
に印加することにより行う逆転ブレーキを用いて、停止
するまでの時間を短縮させる方法が知られている。
【0005】これについては、例えば特開昭63−28
6832号公報に、撮影光学系の移動速度を測定して、
該撮影光学系の移動速度が速いほどモータに対するブレ
ーキ力を大きくするようにしたものが記載されていて、
このブレーキはショートブレーキもしくは逆通電ブレー
キであり、移動速度が速いほど逆通電ブレーキの時間を
長くするようになっている。
【0006】また、特開平3−219203号公報に
は、モータ駆動を開始した位置からの移動量に応じて、
ショートブレーキと逆転ブレーキを選択して、モータの
制動開始時における速度が所定値以上のときには、逆転
ブレーキを選択することができるようになっている。
【0007】さらに、特開平4−102813号公報に
は、ステップモータを用いたレンズ駆動装置において、
モータのステータ巻線の印加電圧の極性を切り換える途
中に零電圧の時間区間を設けて、切り換える時の印加電
圧の時間波形を指数関数状に減衰させるものが記載され
ている。
【0008】上述のような従来例において、レンズの駆
動を開始したときから目標位置に停止させるまでの時間
を短縮させるために逆転ブレーキを用いる場合には、一
般に、逆通電の電圧が高ければ高いほど大きなブレーキ
力を得ることができる。そして、正通電の電圧(フル電
圧)から逆転ブレーキをかけるときに、最初から逆通電
のフル電圧を印加する方法をとれば、急激な制動力がモ
ータにかかるために、逆転ブレーキをかける時間も少な
くて済み、実際のタイムラグが短縮するという利点があ
る。(図10参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、正の通
電状態から逆通電のフル電圧を急激にかけると、トルク
の大きいモータを用いた場合には、該モータへの負担が
大きくなってしまい、モータの寿命が短くなる等の大き
なデメリットがある。
【0010】一方、この難点を回避するために、逆通電
を行う前に零電圧を印加したり、ショートブレーキをか
けたりする場合には、その分タイムラグが長くなるとい
う問題点がある。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、新規な機械的構成を追加することなく、モータに
負担をかけずにタイムラグを短縮することができるモー
タ駆動装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるモータ駆動装置は、モータの駆動力
により被駆動手段を所定位置に駆動するモータ駆動装置
において、上記モータの回転数を検知する回転数検知手
段と、上記回転数検知手段の出力に基づいて上記モータ
を逆転させて上記被駆動手段を減速させるか否かを判断
する判断手段と、上記判断手段が逆転させると判断した
際に上記被駆動手段が上記所定位置に停止するまでの区
間内において少なくとも1回以上上記モータの駆動電圧
を段階的に制御するモータ駆動電圧制御手段とを備えて
いる。
【0013】また、本発明によるモータ駆動装置は、モ
ータの駆動力により被駆動手段を所定位置に駆動するモ
ータ駆動装置において、上記モータの回転に基づいてパ
ルスを発生するパルス発生手段と、上記パルス発生手段
によって発生した1パルスの幅を測定するパルス幅測定
手段と、上記パルス幅測定手段の出力が所定値よりも小
さいか否かを判定するパルス幅判定手段と、上記パルス
幅判定手段が所定値よりも小さいと判断した際に上記モ
ータを逆転させるとともに上記被駆動手段が停止するま
での区間内において上記モータの駆動電圧を段階的に制
御して上記被駆動手段を減速させるモータ駆動電圧制御
手段とを備えている。
【0014】
【作用】本発明によるモータ駆動装置は、モータの駆動
力により被駆動手段を所定位置に駆動し、回転数検知手
段が上記モータの回転数を検知し、判断手段が上記回転
数検知手段の出力に基づいて上記モータを逆転させて上
記被駆動手段を減速させるか否かを判断し、モータ駆動
電圧制御手段が、上記判断手段が逆転させると判断した
際に上記被駆動手段が上記所定位置に停止するまでの区
間内において少なくとも1回以上上記モータの駆動電圧
を段階的に制御する。
【0015】また、本発明によるモータ駆動装置は、モ
ータの駆動力により被駆動手段を所定位置に駆動し、パ
ルス発生手段が上記モータの回転に基づいてパルスを発
生し、パルス幅測定手段が上記パルス発生手段によって
発生した1パルスの幅を測定し、パルス幅判定手段が上
記パルス幅測定手段の出力が所定値よりも小さいか否か
を判定し、モータ駆動電圧制御手段が、上記パルス幅判
定手段が所定値よりも小さいと判断した際に上記モータ
を逆転させるとともに上記被駆動手段が停止するまでの
区間内において上記モータの駆動電圧を段階的に制御し
て上記被駆動手段を減速させる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1から図5は本発明の第1実施例を示したもの
であり、図1はカメラのモータ駆動装置の要部構成を示
すブロック図である。
【0017】図1に示すように、モータ1は、CPU3
から出力される制御信号によりモータ駆動手段2を介し
て、正転,逆転,オープン,ブレーキのいずれかに駆動
されて、被駆動体4を移動させるものである。なお、オ
ープンはモータ1の現在の状態をそのままに維持するこ
とである。
【0018】上記モータ1は、フィードバックパルス発
生手段5によりその動作状態をモニタされていて、この
フィードバックパルス発生手段5は、モータ1の回転数
に反比例した周期のフィードバックパルスを発生するよ
うになっている。発生したフィードバックパルスは、C
PU3内に設けられている回転数検知手段たるフィード
バックパルス幅測定手段6とモータ駆動電圧制御手段た
る駆動電圧設定手段8とに入力されるようになってい
る。
【0019】上記フィードバックパルス幅測定手段6
は、モータ1の現在の回転数を意味するフィードバック
パルスのパルス幅を測定するものである。
【0020】このフィードバックパルス幅測定手段6か
ら出力されるフィードバックパルスのパルス幅の情報
は、該CPU3内部に設けられている判断手段でありパ
ルス幅判定手段たるモータ駆動方向選択手段7に入力さ
れるようになっていて、この情報を基に、モータ駆動方
向選択手段7は、被駆動体4が駆動した駆動パルス数を
カウントして目標駆動パルスに達したかを判断し、モー
タ1の正転,逆転,オープン,ブレーキのいずれかを選
択して、上記モータ駆動手段2に出力するとともに、駆
動電圧設定手段8にも出力するものである。
【0021】上記駆動電圧設定手段8は、上述のよう
に、フィードバックパルス発生手段5とモータ駆動方向
選択手段7から情報を入力してモータ1への印加電圧を
設定するものであり、通常はフル電圧、もしくは減速制
御中の正通電電圧(以下、「制御時電圧」と呼ぶ。)に
設定している。
【0022】該駆動電圧設定手段8は、減速領域中に、
モータ駆動方向選択手段7により、正通電の状態から逆
通電の状態にするようモータ1への印加電圧が切り換わ
った場合には、逆通電のフル電圧をモータ1に印加する
前に、図2に示すように、少なくとも一段以上のフル電
圧より低い逆通電の電圧(つまり、零電圧に近い逆通電
の電圧)を印加する区間を設定して、この設定に基づい
てモータ1の駆動電圧を制御するようになっている。
【0023】次に図3は、上述のような構成を、AFレ
ンズ駆動制御に適用した場合の構成を示すブロック図で
ある。
【0024】カメラ本体9には、被写体13までの距離
を測定する測距部10が設けられている。この測距部1
0による距離情報は、上述した構成のCPU3に入力さ
れるようになっていて、このCPU3では、合焦位置ま
での目標駆動パルス数を計算して、これを上記駆動電圧
設定手段8の中に記憶するようになっている。
【0025】なお、この目標駆動パルス数は、上記被駆
動体4に対応した撮影レンズ12を合焦位置まで移動さ
せるに必要なモータ1の駆動量を、駆動パルス数に変換
したものである。
【0026】上記CPU3には、モータ1を駆動するた
めの上記モータ駆動手段2に対応したモータ駆動回路1
4が電気的に接続されている。CPU3から正転駆動情
報を入力したモータ駆動回路14は、モータ1を駆動し
て上記撮影レンズ12を光軸方向に移動し焦点調節を行
うようになっている。
【0027】撮影レンズ12には、その駆動量や駆動速
度を検出するための、例えば、フォトインタラプタ(以
下、PIと略記する。)を有するパルス発生部11が設
けられている。このパルス発生部11は、上記図1に示
したフィードバックパルス発生手段5に相当するもので
あり、撮影レンズ12の移動距離情報をパルス信号とし
て出力するようになっていて、その出力信号は上記CP
U3にフィードバックされるようになっている。
【0028】次に、上記図1,図3に示した構成の大ま
かな作用をまず説明する。測距部10は被写体までの距
離を測定して、その測距情報をCPU3に伝達する。C
PU3は、この測距情報からモータ1の駆動パルス数を
算出し、モータ駆動回路14を介してモータ1を駆動
し、撮影レンズ12を光軸方向に移動させる。
【0029】撮影レンズ12に設けられたPIを備えた
パルス発生部11から送られたフィードバック信号は、
CPU3内のフィードバックパルス幅測定手段6および
駆動電圧設定手段8に入力される。
【0030】フィードバックパルス幅測定手段6は、パ
ルス発生部11からのフィードバックパルスのパルス幅
(速度情報)を測定して、モータ1の現在の回転数を算
出する。
【0031】このフィードバックパルス幅測定手段6の
出力はモータ駆動方向選択手段7に入力されて、残りの
パルス数の計算を行う。すなわち、このモータ駆動方向
選択手段7では、測定されたパルス幅から得られた駆動
速度で、その時点でモータ1にブレーキをかけた場合に
停止するまでに要するパルス数を予測し、この予測パル
スと目標位置までの残りパルス数とを比較し、このパル
ス差に応じて、モータ1の正転,逆転,オープン,ブレ
ーキのいずれかを選択する。
【0032】その結果を受けた駆動電圧設定手段8は、
モータ1の駆動を開始したときから減速制御を始めると
きまでは、モータ1に正通電のフル電圧を印加し、減速
制御中は必要に応じた減速制御電圧を印加する。
【0033】なお、減速制御中にモータ駆動方向選択手
段7により逆転ブレーキが選択された場合には、後に詳
述するように、逆転ブレーキ選択1回目は零電圧に近い
逆通電の電圧を印加する。そして、所定パルス数が入力
される度に、逆通電のフル電圧になるまで、印加電圧を
階段状に増加させる。
【0034】そして、モータ1が所定速度まで減速する
と、逆転ブレーキ動作を終了させてモータ1に制御時の
電圧を印加し、上述したモータ制御を行いながら、目標
パルス位置でレンズを停止させる。
【0035】次に、上記実施例のカメラの動作を図4の
フローチャートを参照して、より詳細に説明する。外部
からの操作により、写真撮影を行うための露出開始信号
を受けとると、CPU3は、まず種々の初期設定を行う
(ステップS1)。
【0036】すなわち、この初期設定においてCPU3
は、測距部10により被写体13までの距離を測定し、
その測距結果に基づいて、撮影レンズ12を合焦位置に
移動するまでに要するモータ1の総駆動パルス数を計算
する。
【0037】次に、CPU3は、その総駆動パルス数
を、モータ1を通電させたままの加速領域と、目標位置
近くで、モータ1の正転,逆転,オープン,ブレーキを
選択して、目標位置で停止させるように制御する減速領
域とに分ける。
【0038】さらにCPU3は、上記減速領域のパルス
数を固定しておき、総駆動パルス数に応じて加速領域の
パルス数を変える。
【0039】次に、加速領域のパルス数と所定のパルス
数との比較を行い、加速領域パルス数が所定パルス数よ
り多いときには、減速制御を開始するときに逆転ブレー
キを行い、一方、所定パルス数よりも少ないときは、逆
転ブレーキを行わないように設定する。
【0040】そして、逆転ブレーキを1回目に行うとき
の初期電圧と、低電圧駆動させる段数と、電圧増加分
と、一段の低電圧駆動の区間の長さを決める設定エッジ
数とを設定する。
【0041】上述のような初期設定が終了すると、CP
U3内の駆動電圧設定手段8は正通電のフル電圧を設定
して、モータ駆動回路14を介して正通電のフル電圧で
モータ1を駆動させる(ステップS2)。
【0042】モータ1が駆動した後、モータ駆動方向選
択手段7によって、PIを備えたパルス発生部11の出
力パルスの立ち上がりエッジもしくは立ち下がりエッジ
が検出される毎に、CPU3内のハードカウンタで駆動
パルスをカウントし、上記初期設定で算出した加速領域
パルス数分だけカウントしたか否かをチェックする(ス
テップS3)。
【0043】このステップS3において、加速領域中で
あれば、加速領域が終了するまでモータ1の通電を続け
る。なおこのとき、一定時間内にフィードバックパルス
の立ち上がりエッジ、もしくは立ち下がりエッジが検出
されない場合には、異常状態であると判定して、異常処
理を行うための図示しない制御に移行する。
【0044】一方、上記ステップS3において、加速領
域パルス数分だけ駆動したことを確認した場合には、モ
ータ1の減速制御を開始する。
【0045】すなわち、加速領域を抜けた1回目は、上
記ステップS1の初期設定で、逆転ブレーキを実行する
と設定した場合にのみ、逆転ブレーキを実行する分岐へ
行き、一方、後述するステップS16から戻った2回目
以降においては、PIを備えたパルス発生部11から出
力された出力パルスの1パルス分のパルス幅を、フィー
ドバックパルス幅測定手段6により測定して(ステップ
S4)、すなわち、モータ1の現在の回転数によって、
逆転ブレーキを実行すべきか否かを判断する(ステップ
S5)。
【0046】ステップS5において、モータ1の回転数
が大きく逆転ブレーキを実行すべきであると判断された
場合には、まず逆転ブレーキが1回目であるか否かを判
断して(ステップS6)、1回目である場合にはステッ
プS9へ行き、上記ステップS1の初期設定で設定した
零電圧に近い初期電圧でモータ1を逆通電させて、逆転
ブレーキをかける。
【0047】また、逆転ブレーキが2回目以降である場
合には、現在モータ1に印加されている電圧がフル電圧
であるか否かを判断し(ステップS7)、フル電圧であ
る場合には、後述するステップS9へ行って逆転ブレー
キをかける。
【0048】また、フル電圧でない場合には、初期設定
で設定した電圧増加分を足して印加電圧を負方向に増加
してから(ステップS8)、逆極性の電圧を印加して逆
転ブレーキをかける(ステップS9)。このため印加電
圧は階段状になる。そして、その後、後述するステップ
S16へ行く。
【0049】一方、上記ステップS5において逆転ブレ
ーキを行わないと判断された場合には、上記ステップS
4で測定されたパルス幅(現在の駆動速度に対応してい
る)から、現時点でブレーキをかけてモータ1が停止す
るまでのオーバーランパルス数を求める(ステップS1
0)。
【0050】これは、例えば、フィードバックパルス幅
と、オーバーランパルス数の対応を予めテーブル化して
おき、パルス幅に対応したオーバーランパルスを引用す
ればよい。
【0051】そして、求めたオーバーランパルス数と、
目標位置までの残りパルス数との比較を行う(ステップ
S11)。
【0052】残りパルス数がオーバーランパルス数より
少ない場合には、このままであると目標位置を越えてし
まうために、モータブレーキを選択してから(ステップ
S13)、後述するステップS16へ行く。
【0053】また、上記ステップS11で、残りパルス
数の方が多いと判断された場合には、このパルス差を計
算して、この差が所定値xより大きいか否かを判断する
(ステップS12)。
【0054】この差が所定値xより大きい場合には、目
標位置より手前で止まってしまうために、モータ1を正
転させて(ステップS14)、後述するステップS16
へ行く。
【0055】一方、ステップS12において、パルス差
が所定値xより少ないと判断された場合には、このまま
の速度であれば目標位置の近辺に達することができるた
めに、モータ1をオープンにして(ステップS15)、
次のステップS16へ行く。そして、目標位置の手前
0.5パルスの値になったか否かを判断し(ステップS
16)、目標位置手前0.5パルス手前の値になってい
ない場合には、上記ステップS4に戻り、一方、目標位
置手前0.5パルス手前の値になった場合には、モータ
1にブレーキをかけて(ステップS17)、レンズ駆動
を終了する。
【0056】次に、モータ駆動電圧の変化を図5を参照
して詳しく説明する。図5(A)は撮影レンズ12の駆
動速度と駆動パルス数の関係、図5(B)は駆動パルス
数に対するモータ1の駆動電圧の状態変化、図5(C)
は駆動パルス数に対するフィードバックパルス出力をそ
れぞれ示す線図である。
【0057】図5(A)の縦軸に示すモータ1の駆動速
度に対して、図5(C)の横軸に示すフィードバックパ
ルスのパルス間隔は、駆動速度が速ければパルス間隔は
短くなり、駆動速度が遅ければパルス間隔は長くなるこ
とがわかる。
【0058】上記ステップS1の初期設定において、目
標位置パルス数が設定されると、図5(B)に示すよう
に、モータ1はフル電圧により駆動される。モータ1が
フル電圧で駆動されると、図5(C)に示すようなモー
タ1の回転数に反比例したフィードバックパルスが、P
Iを備えたパルス発生部11から出力される。なお、加
速領域で駆動中は、同図5(B)に示すように、モータ
1は常にフル電圧を印加されている。
【0059】減速領域に入って逆転ブレーキを実行する
と、まず、図5(B)の符号aに示すような零電圧に近
い逆極性の電圧がモータ1に印加される。この電圧を図
5(C)に示すフィードバックパルスの1パルス分印加
した後、モータ駆動速度が図5(A)に示す逆転ブレー
キ切替速度よりもまだ速い場合には、所定の電圧を負方
向に増加させた符号bに示すような逆極性の電圧がモー
タ1に印加される。
【0060】この電圧をフィードバックパルスの1パル
ス分印加した後、次のパルス入力を行う時点でのモータ
1の駆動速度が上記切替速度よりもまだ高速である場合
には、再び電圧を負方向に増加させる。なお、この図5
に示す例では、このときに逆極性のフル電圧となってい
る。
【0061】以降、モータ1の駆動速度が上記逆転ブレ
ーキ切替速度よりも減速するまで、逆極性のフル電圧を
印加し続ける。そして、モータ駆動速度が逆転ブレーキ
切替速度まで減速すると、図5(B)に示すような正の
フル電圧よりも低い正の制御時電圧を印加して、上記図
4のフローチャートで説明したように、フィードバック
パルスのパルス幅に応じて、モータ1のオン,オープ
ン,ブレーキを選択して、目標位置に停止させてからモ
ータ1をオフする。
【0062】このような第1実施例によれば、モータの
印加電圧が、正通電から逆通電状態に切り換わる際に、
逆通電のフル電圧を印加する前に、この逆通電のフル電
圧よりも零電圧に近い逆電圧を印加することにより、機
械的には何等新規な構成を付け加えることなく従来通り
の構成で、切り換え時に正通電のフル電圧から逆通電の
フル電圧に直接切り換える場合よりも、モータへの負担
を軽減することができる。さらに、切り換え時に正通電
のブレーキや零電圧駆動させる時間を短縮し、あるいは
なくすことができて、目標位置へ達するまでのタイムラ
グを短縮することができる。
【0063】図6から図9は本発明の第2実施例を示し
たものであり、図6はカメラのモータ駆動装置の要部構
成を示すブロック図である。この第2実施例において、
上述の第1実施例と同様である部分については説明を省
略し、主として異なる点についてのみ説明する。
【0064】上記第1実施例は、逆転ブレーキのモータ
1の印加電圧の電圧増加を行うタイミングを、フィード
バックパルスが所定パルス入力される毎に電圧を増加し
たのに対して、この第2実施例では、駆動電圧設定手段
8内にタイマ8bを設けて時間を計測し、所定時間を経
過する度に、駆動電圧設定手段8内に設けた電圧設定部
8aにより逆通電の電圧を増加するようにしたものであ
る。
【0065】上記タイマ8bは、通常は作動しないが、
モータ駆動方向選択手段7から、正通電状態から逆通電
状態への変更を受けると作動し、所定時間毎に信号を発
するものである。
【0066】上記電圧設定部8aでは、上記タイマ8b
からの信号を受ける毎に、逆転ブレーキのフル電圧にな
るまで階段状に順次駆動電圧を負方向に増加させるもの
である。
【0067】上記第1実施例ではモータ駆動方向選択手
段7から駆動電圧設定手段8への入力は、フィードバッ
クパルスのパルス検出タイミングとモータ1の駆動態様
であったが、この第2実施例ではモータ1の駆動態様の
みとなり、駆動電圧設定手段8からの出力信号に含まれ
る情報は、上記第1実施例と同様にモータ1への駆動電
圧に関する情報である。
【0068】なお、上記図6に示した構成の変形例とし
て、図7に示すように、タイマ8bの替わりにパルスカ
ウント部8cを設けて、上記フィードバックパルス発生
手段5の出力を入力し、正通電状態から逆通電状態への
変更を受けた場合に、所定時間毎に信号を発するように
してもよい。この図7におけるその他の部分は、上記図
6に示したものと同様である。
【0069】次に、図8を参照してこの第2実施例の作
用を説明する。なお、この図8は、上記第1実施例の図
4と、初期設定での処理と逆転ブレーキ実行時の処理以
外は同様であるので、主として異なる部分についてのみ
説明する。
【0070】この第2実施例における初期設定(ステッ
プS1’)では、測距部10により被写体13までの距
離を測定した後、その結果に基づいて撮影レンズ12を
合焦位置に移動するまでに要するモータ1の駆動パルス
数を計算し、さらに、逆通電電圧の段数と、逆通電の初
期電圧と、電圧増加分と、電圧一段分の所要時間とを設
定する。そして、ステップS2へ行く。
【0071】また、加速領域が終了して逆転ブレーキが
選択され、逆転ブレーキ2回目以降でフル充電でない場
合(ステップS5,S6,S7)には、初期設定で定め
た電圧一段分の所要時間が経過したか否かを判断し(ス
テップS8’)、所要時間が経過した場合にはステップ
S8へ行って初期設定で設定された電圧増加分だけ電圧
を増加させ、経過していない場合にはステップS9へ行
く。
【0072】次に、図9を参照して、この第2実施例に
おけるモータ駆動電圧の変化を説明する。図9(A)は
撮影レンズ12の駆動速度と駆動パルス数の関係、図9
(B)は駆動パルス数に対するモータ1の駆動電圧の状
態変化、図9(C)は駆動パルス数に対するフィードバ
ックパルス出力をそれぞれ示す線図である。なお、この
図9ではフル電圧までの段数を1段としている。
【0073】図9(B)に示すように、加速領域が終了
するまでは、モータ1は常にフル電圧で正転している
(符号aに示す領域)。
【0074】そして、減速領域中に逆転ブレーキを選択
すると、符号αに示すような零電圧に近い逆電圧を、ス
テップS1’の初期設定で設定した所定時間t1の間だ
け、モータ1に印加する(符号bに示す領域)。
【0075】この所定時間t1が経過した後に、モータ
1の駆動速度が逆転ブレーキ切替速度よりもまだ速い場
合には、初期設定で設定された電圧増加分だけ電圧を負
方向に増加させる。この図9に示す例では、上述のよう
に2段目で逆通電のフル電圧になっている。そして、こ
の逆通電のフル電圧を、逆転ブレーキが終了するまでモ
ータ1に印加し続ける(符号cに示す領域)。
【0076】フィードバックパルス幅により、モータ1
の駆動速度が逆転ブレーキの切替速度より遅くなったと
検出されると、モータ1に印加する電圧をフル電圧より
も低い正通電の制御時電圧に設定して、パルス幅に基づ
いてモータ1のオン,オープン,ブレーキを選択し、目
標パルスに停止するように制御する(符号dに示す領
域)。
【0077】このような第2実施例によれば、上記第1
実施例とほぼ同様の効果を有していて、モータ1が正通
電状態から逆通電状態に切り換わるときに、逆通電のフ
ル電圧にする前に零電圧に近い逆通電電圧を印加するた
めに、逆転ブレーキを行う際に、現在の駆動速度と逆転
ブレーキ切替速度との差があまりないときには、ブレー
キをかけすぎることがなく、逆転ブレーキの電圧を容易
に制限することができるという利点を有している。
【0078】なお、上記各実施例では、AFレンズの駆
動制御について説明しているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、この駆動方法をズームレンズ駆動、
フィルムの巻上げ制御やギヤー切換制御など、モータ1
の電圧を正通電状態から逆通電へ切り換える全ての制御
に適用することができる。
【0079】また、上記実施例では、逆通電のフル電圧
をかける前のフル電圧より低い印加電圧をかけている時
間は、第1実施例では所定パルス入力、第2実施例では
所定時間であるが、これを段数別にして、所定パルス数
や所定時間を変えるようにしてもよい。
【0080】さらに、上記実施例では、減速制御の始め
に逆転ブレーキを用いているが、これを減速制御中のど
こで使ってもよいことはいうまでもない。
【0081】[付記] (1) モータの駆動力により、被駆動手段を所定位置
に駆動するモータ駆動装置において、上記被駆動手段が
上記所定位置近傍に来たことを検出する検出手段と、上
記検出手段の出力に基づいて、上記モータを逆転させる
とともに、上記被駆動手段が停止するまでの区間内にお
いて、該モータの駆動電圧を段階的に増加または減少制
御するモータ駆動電圧制御手段と、を具備したことを特
徴とするモータ駆動装置。
【0082】(2) 上記モータ駆動電圧制御手段によ
って段階的に制御される上記モータの駆動電圧は、逆転
を開始してからの上記モータの回転量または予め定めら
れた所定時間によって制御されることを特徴とする付記
1に記載のモータ駆動装置。
【0083】(3) 上記モータ駆動電圧制御手段は、
上記被駆動手段の減速速度が所定値になった際に、上記
モータ駆動電圧の段階的な増加または減少を終了させる
ことを特徴とする付記1に記載のモータ駆動装置。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明のモータ駆動
装置によれば、新規な機械的構成を追加することなく、
モータに負担をかけずにタイムラグを短縮することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すモータ駆動装置の主
要部のブロック図。
【図2】上記第1実施例のモータ駆動装置によるモータ
電圧制御の一例を示す線図。
【図3】上記第1実施例のモータ駆動装置を適用したカ
メラを示すブロック図。
【図4】上記第1実施例のカメラの動作を示すフローチ
ャート。
【図5】上記第1実施例のモータ駆動装置における、駆
動パルス数に対する(A)モータ速度,(B)モータ駆
動電圧,(C)フィードバックパルスをそれぞれ示す線
図。
【図6】本発明の第2実施例を示すモータ駆動装置の主
要部のブロック図。
【図7】上記第2実施例のモータ駆動装置の変形例の主
要部を示すブロック図。
【図8】上記第2実施例のカメラの動作を示すフローチ
ャート。
【図9】上記第2実施例のモータ駆動装置における、駆
動パルス数に対する(A)モータ速度,(B)モータ駆
動電圧,(C)フィードバックパルスをそれぞれ示す線
図。
【図10】従来のモータ駆動装置によるモータ電圧制御
の一例を示す線図。
【符号の説明】
1…モータ 2…モータ駆動手段 3…CPU 4…被駆動体 5…フィードバックパルス発生手段(パルス発生手段) 6…フィードバックパルス幅測定手段(回転数検知手段,
パルス幅測定手段) 7…モータ駆動方向選択手段(判断手段,パルス幅判定
手段) 8…駆動電圧設定手段(モータ駆動電圧制御手段) 8a…電圧設定部 8b…タイマ 8c…パルスカウント部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの駆動力により、被駆動手段を所
    定位置に駆動するモータ駆動装置において、 上記モータの回転数を検知する回転数検知手段と、 上記回転数検知手段の出力に基づいて、上記モータを逆
    転させて上記被駆動手段を減速させるか否かを判断する
    判断手段と、 上記判断手段が逆転させると判断した際に、上記被駆動
    手段が上記所定位置に停止するまでの区間内において、
    少なくとも1回以上、上記モータの駆動電圧を段階的に
    制御するモータ駆動電圧制御手段と、 を具備したことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記モータ駆動電圧制御手段によって段
    階的に制御される上記モータの駆動電圧は、逆転を開始
    してからの上記モータの回転量または予め定められた所
    定時間によって制御されることを特徴とする請求項1に
    記載のモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 モータの駆動力により、被駆動手段を所
    定位置に駆動するモータ駆動装置において、 上記モータの回転に基づいて、パルスを発生するパルス
    発生手段と、 上記パルス発生手段によって発生した1パルスの幅を測
    定するパルス幅測定手段と、 上記パルス幅測定手段の出力が所定値よりも小さいか否
    かを判定するパルス幅判定手段と、 上記パルス幅判定手段が所定値よりも小さいと判断した
    際に、上記モータを逆転させるとともに、上記被駆動手
    段が停止するまでの区間内において、上記モータの駆動
    電圧を段階的に制御して上記被駆動手段を減速させるモ
    ータ駆動電圧制御手段と、 を具備したことを特徴とするモータ駆動装置。
JP7769494A 1994-04-15 1994-04-15 モータ駆動装置 Withdrawn JPH07281757A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009095212A (ja) * 2007-10-12 2009-04-30 Panasonic Corp ブラシレスdcモータの駆動装置およびそれを搭載した換気送風装置
CN102638109A (zh) * 2012-04-20 2012-08-15 宜昌力道起重机械有限公司 一种位能负载及能量回收再利用的装置
JP2014139636A (ja) * 2013-01-21 2014-07-31 Konica Minolta Inc 画像処理装置およびモーターの回転制御方法

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