JPH072815Y2 - 建築物の防水換気構造 - Google Patents

建築物の防水換気構造

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JPH072815Y2
JPH072815Y2 JP1987002786U JP278687U JPH072815Y2 JP H072815 Y2 JPH072815 Y2 JP H072815Y2 JP 1987002786 U JP1987002786 U JP 1987002786U JP 278687 U JP278687 U JP 278687U JP H072815 Y2 JPH072815 Y2 JP H072815Y2
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ventilation
waterproof
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JP1987002786U
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JPS63111509U (ja
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良隆 藤井
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三井ホ−ム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、防水性能の外に内部結露等を防止するための
換気通風機能を発揮しうる防水材を用いた建築物の防水
換気構造に関するものである。
(従来技術とその問題点) 住宅等の建築物においては、外気温と建物内の室温との
温度差が大きい場合に、外部に面した外壁体内部等に内
部結露が発生し易く、特に寒冷地に建てられた建築物で
はこの現象が起こる恐れが大きい。
そこで、かかる壁体内の結露防止策として、外壁体に上
下に連通する通気層を形成して通風換気を図り、湿気の
滞留を防ぐ方法が従来より採られている。
しかして、上記通気層を形成する手段としては、現状で
は外壁体の外部表面材に縦方向に所定間隔で胴縁材を固
定し、その上に外部仕上工事を行なうことにより、仕上
材と外部表面材との間に前記胴縁材による上下方向の空
間を確保する方法が採られている。
しかしながら、かかる工法では施工性の点で作業が煩雑
となり、コスト的にもかなり高価となる問題を有してい
た。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、かかる従来の問題点を解決することを目的と
して開発されたものであり、建築物の外壁体もしくは屋
根体の外部表面材と仕上材との間に所定の防水材を介装
することにより、該外壁体もしくは屋根体の防水性及び
通風換気性能を確保する構造にして、前記防水材は、本
体の一面に波形状の通気層形成材が一体に取着されてな
り、該通気層形成部材が前記防水材本体と前記外部表面
材との間に介在させる態様で前記外壁体もしくは屋根体
に固着されてなり、前記防水材は、少なくとも前記防水
材本体が木質パルプ繊維とビニロン、ポリエステル、ポ
リプロピレン等の合成繊維とを85:15〜95:5の比率で混
合したもの100重量部に対してオレフィン系親水性パイ
プ状多分岐繊維を80〜120重量部の割合で混合、抄造し
た透湿シートで成形されており、前記通気層形成部材が
段ボール用中芯材からなることを特徴とするものであ
る。
(実施例) 以下、本考案の好適な実施例を図面により説明する。
第1図乃至第4図は、本考案の一実施例を示し、第1図
は本実施例に係る防水材としての透湿シートの構成を示
す説明図である。
透湿シート1は、所定幅W(本実施例では1M)を有する
長尺状のものをロール巻きしてなり、該透湿シート本体
2の一面に、長手方向に断面波形状をなして連続する通
気層形成部材3を一体に取着して構成されている。
該透湿シート本体2と通気層形成部材3とは、本実施例
では同一材質、即ち、両者とも木質パルプ繊維とビニロ
ン、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成繊維とを8
5:15〜95:5の比率で混合したもの100重量部に対して、
オレフィン系親水性パルプ状多分岐繊維を80〜120重量
部の割合で混合、抄造したものであり、防水性が高く、
かつ、透湿性が大きいという特質を有するものである。
ちなみに、財団法人 化学品検査協会に依託した透湿度
試験結果では、試験方法JIS Z0208,B法により、40±0.5
℃,90±2%RHの条件下で、透湿度(g/m・H)は、最大
値140、最小値117、平均値129という高い数値を示して
おり、該平均値を透湿抵抗に換算すると0.38mh mmHg/g
となる。
しかして、外壁体への取付にあたっては、第3図乃至第
4図に示すように、外部表面材としての構造用合板6
と、縦枠7と、内部表面材としての石膏ボード8とから
なり、内部に段熱材9が充填された本実施例に係る外壁
体5に、その下端部分から前記ロール状の透湿シート1
を巻き戻しつつ水平方向に順次固定してゆく。
ここで、当該外壁体5の水平方向の途中で、透湿シート
1を継ぎ足す場合には、次の透湿シート1を所定の重ね
しろをとって上記水平方向に継ぎ足していく。
このようにして、外壁体5の下端部分への取付が終わっ
たら、次に第4図に示すように、上方の透湿シート1を
下方の透湿シート1に所定寸法分だけ重合させながら、
上記と同様にして順次上方へと各透湿シート1を構造用
合板6に固定してゆけばよい。
なお、上記作業においては、第5図に示すように、断面
波形状の通気層形成部材3の各波形を上下方向に一致さ
せて、構造用合板6と透湿シート本体2の間に上下に連
続した通気層10が連続形成されるようにする。
しかる後に本実施例に係る外部仕上材としてのモルタル
11を透湿シート本体2の外面に塗着して作業が完了す
る。
上述した如く構成された本実施例においては、各透湿シ
ート1により上下方向に連続形成された通気層10の上下
端部を外部、もしくは床下、天井、屋根体等と連通させ
ることにより、第4図中上方向の矢線で示すように各通
気層10内で通風換気が有効に行なわれる。
さらに、透湿シート1自体が上記の如く所定の防水性能
を有するとともに透湿性に優れた特性を具備しているた
め、モルタル11からの水分は有効に遮断しうるととも
に、外壁体5内部に滞留する湿気が合板6を介して排出
された場合には、該湿気は通気層形成部材3を通過して
通気層10内に入り、上記したと同様に外部等に排出しう
る。
よって、内部結露等を確実に防止することができるもの
である。
また、透湿シート1の取付は従来品とほぼ同様の作業に
て行うことができ、かかる一工程の作業により、通気層
7を同時に形成することができるため、従来の手段に比
較して作業性が格段に向上し、コスト的にも安価に工事
を行うことができる。
なお、通気層形成部材3の幅寸法を透湿シート本体2よ
り所定寸法分小さくすることにより、長手方向に沿って
下端部分に該通気層形成部材3の存在しない接続部を設
けるようにしてもよく、この場合は、各単位透湿シート
1相互を上下方向により簡易、かつ確実に接続すること
ができる。
また、外壁仕上材11としては、上記モルタルの他にも、
いわゆるシージングボードやセンチュリーボード等が適
用可能であり、さらに、上記従来例として述べた貫材の
外面に本実施例に係る透湿シート1を配設すれば、通風
換気性能を格段に向上させることができる。
また、外部表面材6としても上記構造用合板の他にサイ
ディングボード、レンガ、タイル等適宜材料を用いるこ
とが可能である。
次に、第6図は本考案の他の実施例を示すものであり、
本実施例は透湿シート1を屋根体の防水換気用に使用し
た例である。
即ち、本実施例では垂木13と外部表面材としての構造用
合板14とから構成された屋根体12において、前記構造用
合板14の外面に透湿シート1を固定し、その外面に屋根
仕上材としての石綿セメント板15を組付けてなり、透湿
シート1は上記実施例と同様の取付手順により配設され
ている。
よって、本実施例でも、透湿シート1により構造用合板
14と石綿セメント板15との間に通気層が形成され、上記
第1実施例に準じた作用効果を奏しうるものでる。
なお、本実施例においても、屋根仕上材15としては石綿
セメント板の他に、例えば鉄板、瓦等を使用することが
できる。
また、上記実施例では透湿シート本体(防水材本体)2
と、通気層形成部材3の両方を上記組成からなる透湿シ
ートで成形した例を示したが、通気層形成部材3につい
ては、条件等によっては他の材質のものを使用してもよ
いものである。
さらに、本考案は上記各実施例に限定されるものではな
く、例えば防水材としては、防水材本体がアスファルト
フェルトからなり、前記通気層形成部材が波形状をなす
段ボール用中芯材からなるような構成のものとすること
もでき、この場合は透湿性能は別にして、上記実施例に
準じた防水換気性能を奏しうる。
また、防水材の幅寸法Wや、ロール1巻きの長さ寸法等
は、条件に応じて適宜変更可能であり、通気層の厚さも
通気層形成部材の寸法を変化させることにより任意に設
定しうる等、本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
変形例が可能であることは言うまでもない。
(考案の効果) 本考案は上述した如く構成されており、建築物の外壁体
もしくは屋根体の外部表面材と仕上材との間に所定の防
水材を介装することにより、該防水材により外壁体もし
くは屋根体の外部表面材と仕上材との間に通気層が形成
され、該通気層を介して有効な通風換気を行なうことが
できる。
また、該防水材を上記した構成からなる透湿シートで形
成してあるため、外壁体もしくは屋根体内部の湿気をも
有効に外部に排出することができ、内部結露の防止に寄
与しうる。
さらに、防水材により通気層の形成作業を極めて能率良
く行うことができ、作業時間の短縮とコストダウンを図
ることのできる有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は、本考案の一実施例を示し、第1図
は本実施例に係る防水材の構成を示す説明図、第2図は
その側面図、第3図は本実施例に係る外壁体の防水換気
構造の構成を示す要部斜視図、第4図は第3図の縦断面
図、第5図は第3図の要部横断面図、第6図は本考案の
他の実施例を示す要部斜視図である。 1……防水材、(透湿シート) 2……防水材本体、(透湿シート本体) 3……通気層形成部材、5……外壁体、6……外部表面
材(構造用合板)、7……縦枠、8……内部表面材(石
膏ボード)、10……通気層、11……外壁仕上材(モルタ
ル)、12……屋根体、13……垂木、14……外部表面材
(構造用合板)、15……屋根仕上材(石綿セメント
板)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の外壁体もしくは屋根体の外部表面
    材と仕上材との間に所定の防水材を介装することによ
    り、該外壁体もしくは屋根体の防水性及び通風換気性能
    を確保する構造にして、前記防水材は、本体の一面に波
    形状の通気層形成部材が一体に取着されてなり、該通気
    層形成部材が前記防水材本体と前記外部表面材との間に
    介在させる態様で前記外壁体もしくは屋根体に固着され
    てなり、前記防水材は、少なくとも前記防水材本体が木
    質パルプ繊維とビニロン、ポリエステル、ポリプロピレ
    ン等の合成繊維とを85:15〜95:5の比率で混合したもの1
    00重量部に対してオレフィン系親水性パイプ状多分岐繊
    維を80〜120重量部の割合で混合、抄造した透湿シート
    で成形されており、前記通気層形成部材が段ボール用中
    芯材からなることを特徴とする建築物の防水換気構造。
JP1987002786U 1987-01-12 1987-01-12 建築物の防水換気構造 Expired - Lifetime JPH072815Y2 (ja)

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JPS63111509U JPS63111509U (ja) 1988-07-18
JPH072815Y2 true JPH072815Y2 (ja) 1995-01-25

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000160732A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Sumitomo Forestry Co Ltd 壁仕上用下地構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5571218U (ja) * 1978-11-11 1980-05-16
JPS58218543A (ja) * 1982-06-08 1983-12-19 東洋紡績株式会社 透湿性壁装材

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JP2000160732A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Sumitomo Forestry Co Ltd 壁仕上用下地構造

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JPS63111509U (ja) 1988-07-18

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